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February 20, 2012
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【送料無料】 JOYEUX NOE¨L 英国妖異譚番外編 講談社X文庫 / 篠原美季 【文庫】

【送料無料】午前零時の密談

【送料無料】メフィストフェレスの誘惑
篠原美季
講談社X文庫ホワイトハート
☆☆☆☆☆
 本編がかなり思わせぶりな終わり方をしていた間に出された番外編三冊。これ、リアルタイムだった人は蛇の生殺し状態だったんじゃないかと思う。私の場合、12巻から13巻の間に数年のブランクがあり、久しぶりに一気読みを目論んでいる現時点で次シリーズも第四巻まで出ている状態なので、平穏な気持ちでいられるけれど。
 第一冊目の「Juyeux Noel」はジュワイユ・ノエルと読むのかな?Noelの"e"には本当はアクサンシルコンフレックス(って名前だったと思う)ドイツ語でいうウムラウトがつく。「龍の紋章」と表題作の二作収録されているが、ページ数は「龍の紋章」の方がかなり多い。時系列的には、19巻の途中の挿入になる。にしても一晩でアシュレイにここまでこき使われているユウリも気の毒だが、流石に十代男子、体力あるよね、ユウリも。アシュレイやシモン、アンリには劣るかもしれないけど。また、この話、後々本編のネタで出てきそうだ。アシュレイは何を考えているやら。でもシモンがいないと、なんだかんだとすっかりユウリの保護者になっている。その次が表題作。これも、19巻でちょっと(思わせぶりに)触れられていた「アンリがクリスマスに連れていた黒髪の"彼女"」との話。つまり、何巻だったか忘れたが、シモンが南仏に一日出張している間にアンリと本人が兄に言ったところの「ユウリとのデート」の話だが、結局一番のインパクトはシモンに持っていかれているような気がする。でも、ユウリのお兄ちゃん気分と兄の厳命を両方成立させようとして「お揃いの手帳をお互いにプレゼントする」ってアンリ、上手い。そして、その後さりげなく(お兄ちゃんを出し抜いて)自慢しているのが目に浮かんで楽しい。本編のどこかで言及してくれないかな。
 二作目の「午前零時の密談」はすっかり落ち着いているシモンとユウリにもこんな時期があったのか、という話。にしても、シモンの告白は凄すぎる。そりゃ、こんな言葉聞かされたら、アタマ抱えたくもなるし、シモンの人となりが判ってないと、ストーカーだ。でもそのシモンを言い負かしたダルトンって素敵。「セントラファエロ物語」はいたずらお間抜け妖精の目を通じてヴィクトリア寮の面々の日常が描かれる。こういう視点ってこのシリーズならではの設定でもあるから読んでいて楽しい。最後の「セント・エドマンズの怪」はかなりパラレルっぽい設定。これが次シリーズにつながっているならどうなることやら。
 三作目の「メフィストフェレスの誘惑」は音楽物。ただ、ここに出てくる世界的に有名なヴァイオリニスト、昔の知り合いの評判があまりよくなかったもので、読んでいて笑ってしまった。私も四半世紀近く前にこのヴァイオリニストのコンサートに行ったことがあるが、三楽章で指揮者と一緒に踊っていたのしか覚えてないし。それにストラドだのグァルネリだのってやっぱりありえないかも。。最後に出てくる曲はバッハの「二つのヴァイオリンの為の協奏曲」。この曲は伴奏したことあるけど、作中でシモンとユウリが弾いた一楽章は楽しかった。短いのが残念なくらい。でもソリストの都合で何回も繰り返した時、二楽章で死にそうになったのを覚えている。。。でもこの曲、関係ないけどコントラバス二台版もあるんだよね。。買おうかな。とはいえ、次シリーズがなければこの作品のラストがシリーズのラストになっていたそうで、この最後のシモンのセリフ好きだな。というか、このあたりのシモンの気持ちは次シリーズに引き継がれそうなので、非常に期待している。あとチョイ出の隆聖のローデンシュトルツに対する台詞も。





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Last updated  February 20, 2012 11:23:57 AM
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