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May 17, 2012
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カテゴリ: ミステリ(日本)
【送料無料】鬼の棲む楽園

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価格:1,200円(税込、送料別)



宝島社 四六並製
☆☆☆☆☆
 奄美諸島の中の架空の離島(モデルは喜界島だそうだけど)喜多住島が舞台のミステリ。東京から著作の取材のために奄美大島を訪れたライターの夏木はその取材相手のカリスマ占い師が頭蓋骨を切断され、脳を奪われた状態で殺されているのを発見する。事件に興味を持った彼はその占い師の交友関係、家族関係を調べるため、大島から離島の喜多住島へと渡る。この占い師はこの島の旧家の一族だと分かり、その旧家について調べ始めるためだ。
 彼の調査が進むにつれ、この占い師の周囲の人間が轢き逃げしていることが判明したり、転落死してしまう。そして、彼の周囲にも危険が迫るのだ。主人公の調査の過程で喜多住島の遺跡発掘の模様なども出てきて、個人的にはそちらに絡めた歴史伝奇ミステリの方が好みなのだが、ストーリーはもっと現実的だった。それでもこのラストはいい。ただ、この作中一番奥に隠されていた謎については、同じネタ結果が出てくる小説を読んだことがあるせいで、ちょっと拍子抜け。主人公の頭の中にその仄めかしが出てくるまで気付かなかったので、まだいいんだが。次に同じネタが扱われてたら気づきそうだなぁ。
 最初文体がこなれていないような感じがして、少々読むのに時間を取られたが、クライマックスからは一気に読めた。それでも後半に色々盛り込みすぎかもしれない。設定上少々??となるところもあった。とはいっても、離島の明るい雰囲気と旧家の陰惨な因習が対比され、こうしたドロドロストーリーは大好物なので、全体的には好みの小説だった。ただ夏木が過去に関わった凶悪犯罪者を出す意味があるのかどうかは少々疑問だ。とはいっても、この著者のもう一つの本の方が評判もよさそうだし、もう一冊の方も読んでみよう。
 ちなみにこの本、文庫化で「奄美離島連続殺人事件」に改題されている。こちらのタイトルの方がキャッチーだと思うが、単行本タイトルであるこちらの「鬼の棲む楽園」の方が作品内容を言い当てていると思う。





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Last updated  May 17, 2012 11:54:24 AM
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