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November 26, 2012
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カテゴリ: 日本の小説
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北方謙三
角川書店 四六上製(黒銹・黙約)角川文庫(残照)
☆☆☆☆☆
 これも一昔前、一部(?)で結構話題になった本だと思う。「黒銹」の「銹」はさび。今更読んでみた。が、正直数ヶ月前に読んだ第四作目までは普通のハードボイルドで、バブル前の時代とはいえ、妙に拳銃の扱いやクルーザーの扱いに慣れた日本人の男に不自然さを感じていた。
 が、5作目はともかく、6作目でこれは完全に吹っ飛んでしまった。なるほど、このあたりを読むと、かなり女性読者にも受けるだろうな。でも、6巻の結末は私的にはすごく残念。まあ、でも勘のいい読者なら6巻の結末はある程度予想できたかも知れない。また、この巻だったと思うが、「お前の男にしちゃ向こう傷が少ない」という外科医桜内の台詞、今まで読んだこのシリーズの中で一番好きかもしれない。ただこの巻では味のあるキャラクターた結構いなくなってしまったので残念。
 そして、7巻。ちょっとストーカーかいな、みたいな男が主人公。そして、5巻くらいまでは、2巻あたりで主役だったにしろ、以降は「若いの」扱いだったブラディドールのバーテン、坂井がかなり存在感を増してくる。彼の扱いがこれからどうなるのか楽しみなような怖いような気がする。でも、結構格好よかった叶がさっさと死んでしまったのは残念だなぁ。
 この本はバブル前の時代が背景。7巻の最後でその元締めみたいなのが出てきて、いよいよ決戦が始まるようなのだが、その雰囲気が今となってはバブル前の世相なのだ。執筆当時はおそらく意識されていなかったことだろうが。
 このシリーズはあと三冊で終わりだが、この舞台の約10年後(?)くらいでまた別のシリーズと融合するという。年内にそのあたりまで読んでみたいがちょっと難しいかな。





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Last updated  November 26, 2012 11:20:58 PM
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