混沌の本棚

混沌の本棚

PR

×

Calendar

Free Space

2010年12月1日より
読書メーター
登録しました。

琵音の今読んでる本

読書メーターに
画像がない本は
反映されないみたいです。

Archives

May , 2026
April , 2026
March , 2026
February , 2026
January , 2026

Keyword Search

▼キーワード検索

December 2, 2012
XML
カテゴリ: 日本の小説

角川文庫鳥影/北方謙三【RCP】
【送料無料】聖域 [ 北方謙三 ]
【送料無料】ふたたびの、荒野 [ 北方謙三 ]
北方謙三
角川文庫(鳥影)
角川書店 四六上製(聖域・ふたたびの、荒野)
☆☆☆☆☆
 ブラディ・ドールシリーズ読了。
 この3冊も5~7巻に引き続き、ふとした台詞などに現れるコミュニケーションの濃さを堪能した。でもそれが現れるのが最期の時が多いのが悲しいが。
 第8巻、「鳥影」は厚木でスーパーを経営し、離婚した妻の借金を返済に来て事件に巻き込まれた立野。彼は妻だけでなく、息子ともここで再会する。しかし、7巻の最後に顔を出した、大物政治家大河内の土地の買収に巻き込まれ、結末は悲劇的なことになる。にしても、この結末が続巻以降になにか意味が出てくるのかと思ったが、立野が10巻で再登場しただけだった。この立野はお気の毒だ。確かに、大河内の野望は挫かれたが、彼の失ったものは大きい。たとえ地元に再婚した妻と幼い娘がいたとしても。最後が結構ショッキングな終わり方をするので、立野がどうなったのか気になった。
 9巻は高校の歴史教師西尾。彼は教え子を連れ戻そうとして夏休みを利用してN市に現れた。しかし、この西尾、まじめな歴史教師っぽいが、チューンアップしたカローラ・レビンで運転には自信のある走り屋って設定に少々ムリがあるような気がしないでもないが、そうでもないと、川中や坂井とコンタクトが取れないか。この巻の結末はこれまでこのシリーズを読んでいて、そろそろありそうだと思っていた形。西尾が連れ戻そうとした高岸は結局ブラディドールで働くことになる。この西尾の高岸に対するこだわりかたも結構そそられるものがある。そして、高岸と殴り合いをしようとする川中を止める坂井の台詞には笑ってしまった。そして、その後、川中が、麻酔無しで縫合した桜内に言った罵詈雑言ややベッドに寝かされている自分の姿を見てわらった坂井へのへ理屈も笑える。
 そして、最終巻。ブラディ・ドールシリーズ最終巻になり、主人公は再び川中。望んでもいないのに彼はすっかりN市の「顔」になっている。彼は何人もの友の死を見送ってきたが、それでもやっぱりまだ友に囲まれている。9巻でホテル・キーラーゴの社長秋山の妻、菜摘がこのホテルはもう秋山を閉じ込めておく檻には狭すぎると口にするが、この巻でそれが悪い方向に現実になってしまう。これまでずっと失敗し続けていた土地の買収に絡んで、ついに黒幕大河内が顔を出すのだ。この巻でも秋山だけでなく、7巻で登場した下村も命を落とす。彼の最期の台詞もなかなかかっこいいと思う。もちろん現実には絶対聞きたくないが。そして、この巻では土地の買収に絡んで、立野がまさにその渦中の土地にスーパーを建てようとして登場する。でもそれだけだったので、少々肩透かしを食った気分だ。彼のスーパーはこの後、登場するだろうか。またこの巻では、川中に女ができかけるが、やっぱりそれは悲劇的な形で破綻してしまった。

 でも、このシリーズでやっぱり好きだったのは、6巻で命を落とした藤木。そして、その弟分?で後半ではすっかり川中の女房役になっている坂井。彼の存在感も大きい。というより、途中からはただの若いのだった坂井がはみだした若いのの面倒を見始めて、一端のまとめ役になっているなど、彼の成長がいたるところに現れている。そして、どうも私は医者に弱いらしく、荒っぽい外科医の桜内が好きだ。この男の荒っぽい治療と川中の悪態を読んでいると、軍医みたいな感じもする。
 「約束の街」シリーズがこのあとにあり、そのシリーズの途中からまた川中が顔をだすという。「約束の街」シリーズも読んで見よう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  December 2, 2012 08:36:49 PM
コメントを書く
[日本の小説] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: