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October 6, 2013
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【送料無料】廃帝綺譚 [ 宇月原晴明 ]
宇月原晴明
文春文庫
☆☆☆☆◎
 「安徳天皇漂海記」のスピンオフ。そちらも読んでいるのだが、何年も前のことで、よく覚えていない。この本は短編集四編。うち三編は中国が舞台。元の最後の皇帝、明の全盛期最後の皇帝、明の最後の皇帝、そして、後鳥羽上皇の配流後の幻想譚。どれもできそこないとしてイザナギ・イザナミに捨てられ流された蛭子神の肉とも、ニニギが天孫降臨する時にその身を包んだ真床追衾(まとこおうふすま)とも言われる琥珀色の物体との関わりだ。この本は冒頭がマルコ・ポーロの話から始まるので、前に読んでいた「旅涯ての地」も何となく思い出していた。とはいえ、中国史にはえらく疎いので、最初三編は歴史背景を飲み込むのに時間がかかった。そういえば、この本の中のマルコ・ポーロはまるで徐福みたいだった。この著者の本はどれも独特の雰囲気があるので、あまりストーリーの面白さを書いても無意味な気がする。滅びいく王朝の、時には滅びを予感している王朝の皇帝が異国の不思議な物体に関わって、振り回されていくストーリーで、明最後の皇帝のところで、次の王朝の重臣がこの不思議な物体のことを記した本を読み解きながら、それを遂に葬り去るところはちょっとほっとした。この重臣、明最後の皇帝に殺され損ね、片腕を失いつつも一人だけ生き残った皇女に対する処遇もいいのだ。調べていないが、実在の人物っぽい。本当にこんな人だったのかな。





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Last updated  October 14, 2013 04:40:17 AM
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