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November 21, 2013
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カテゴリ: ミステリ(日本)

 【新品】【書籍・コミック 文庫活字】落下する緑 永見緋太郎の事件簿
田中啓文
創元推理文庫
☆☆☆☆☆
 テナーサックス奏者永見緋太郎が当事者の話を聞きながら事件を解決する安楽椅子探偵タイプの短編集。謎は日常の謎で、タイトルに色が必ず使われている。著者もジャズメンだそうで、それぞれの短編に合わせたCDが紹介されている。巻末の解説も山下洋輔さんだ。ただし、私は全くジャズには疎いので、せっかくの本文中のジャズの描写も雰囲気がよく分かるものの、細かいことはあまり想像できなかった。たまたまジャズベースの人々とお話する機会があって、この作品のジャズメンたちの生態がかなりリアリティのあるものだということはよく分かった。また、永見も天才的なテナーサックス奏者だが、楽器以外に興味が無い、いわゆる楽器馬鹿。自分の所属する業界の大御所の名前も時として、知らなかったりする。だが、意外にふつーの兄ちゃんなところもあり、楽器も得意な名探偵というとシャーロック・ホームズの印象が強くなるが、彼は楽器をもってなければただの25歳の兄ちゃん。ワトソン役にあたるのは、彼の所属するバンドのリーダーでトランペット奏者の唐島だ。こちらは50過ぎの年齢に設定されており、ほとんど親子のようで、ワトソン役というより、フォロー役。永見のあたまを小突いたりもしているので、このコンビの様子は結構新鮮だった。他のシリーズ本も読んでみたい。直前に読んだ「禍記」がかなりグロだったが、こちらの方はかなり好み。





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Last updated  December 1, 2013 11:56:31 PM
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