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March 21, 2014
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カテゴリ: ミステリ(日本)

【送料無料】「死霊」殺人事件 [ 今邑彩 ]

【送料無料】繭の密室 [ 今邑彩 ]
今邑彩
中公文庫
☆☆☆☆☆
 シリーズ第三作目・第四作目。
 第三作目の「死霊」殺人事件は、家の中に三体の遺体がある状態が発見されるところから始まる。それでもいい加減怪奇趣味だが、そのうちの一体(女性)は一階の床下に一端埋められたのが掘り起こされて、二階に横たえられていたのだ。それも死体に慣れている警官達がたじろぐような死に顔で。貴島はこの女性の足取りを追ってかつて住んでいた函館にも行く。とはいっても、函館の元町方面の観光名所めぐりなので、私がかつて住んでいたあたりとは反対側にあたり、唯一覚えていたのは旧函館公会堂で高校の卒業写真を撮ったくらいだ。でも撮った時のことは既に覚えていないが。そして、ストーリーも前二作に比べて怪奇色は強くない。でも、前作と同じように単純なのに盲点だった意表をついたトリックは健在で面白い。上記三体の遺体のシチュエーション他、ちょっとコレはアリかなーというところもあるが、あまり気にはならなかった。
 第四作目の繭の密室。これは怪奇色はほとんどなかった。少々叙述トリックもどきがあるが、あまりイヤなカンジはしない。ちょっとしたミスリーディング程度だ。また、第一作目で貴島とコンビを組んだアクの強い刑事、倉田が再登場するのだが、この男が結婚しており、その結婚生活が意外や意外でこれがよかった。ただし、この作品のラストが怪奇色は皆無だが、一番読んでいて怖かった。このシリーズは殺人の現場のトリックがどれもシンプルなのに盲点でとても好みだが、この小説もそうだった。
 ぜひとも続編が読みたいものだが、もうかなわない。著者のご冥福を祈りつつ、他の本も読んでみたい。





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Last updated  March 21, 2014 01:35:21 PM
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