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May 4, 2014
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カテゴリ: ミステリ(日本)

【楽天ブックスなら送料無料】赤い羊は肉を喰う [ 五條瑛 ]
五條瑛
幻冬舎文庫
☆☆☆☆☆
 プラチナビーズの番外編だが、謀略ものというより、大衆心理操作をベースにしたサスペンス&パニック小説という感じがする。
 まだ昭和の雰囲気の残る下町を舞台に、そこに奇抜なだけのモニュメントを作った流行のアパレルブランドのブティックができる。しかし、その後からその周囲で引ったくりなどの軽犯罪が頻発するようになった、というところからストーリーは始まる。主人公は統計を取ってある数値を算出し、それをベースに消費行動や有権者の動向などをクライアントに報告する計数屋の内田偲。彼の唯一の上司である同じ姓だが他人の内田にその内縁の妻、倖。そして浪人生の笙、彼の同級生で幼馴染のOLの二人、偲と同じビルの1Fの桐の洋品店の若旦那太郎とその母で元芸者の喜久音、などなど、それぞれ個性的な人物が活躍する。そして、極東ジャーナルの野口と葉山も主人公のクライアントとして登場する。さらに、葉山が劇苦のコーヒーを出そうとした「白人の客」(=エディ)とプラチナビーズの読者には笑えるシーンもある。
 最初は軽犯罪が頻発する描写、そして笙の友人の若い女性が殺される事件が起こる。彼女が殺されたことを調べていくうちに、自体は思いも寄らぬ方向に展開し、最後には日比谷バベルと名づけられたファッションビルでパニックが起きる。その過程は最初少々まどろっこしく読んでいたが、最後はページを捲る手が止まらなくなった。しかしその大衆の心理操作を行おうとした目的が最後に黒幕の存在とともに明らかになるが、そのあたりはいかにもこの著者らしい。


双葉文庫 ご-04-09【2500円以上送料無料】動物園で逢いましょう/五條瑛
五條瑛
双葉文庫
☆☆☆☆☆

 上野動物園で情報提供者と逢うことになった葉山は、スパイを送り込んであとはほったらかした人間と、ほったらかされたスパイの中で大物に育ったスパイを探し出すことになる。そして、その過程で様々な裏事情が明らかになっていく。この本はあっという間に読み終わってしまった。このストーリーの中で葉山は兎を演じてみたり、ビーバーにたとえられたりするが、「かわいこちゃん」と同時になにかほのめかしがあるらしいビーバーという隠語、最後までその隠れた意味が出てこない。これは続巻への引っ張りということだろうか。期待している。私もウェブ辞書でビーバーを調べてみたが分からなかった。





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Last updated  May 4, 2014 11:17:30 AM
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