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December 2, 2014
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文藝春秋 四六上製
☆☆☆☆☆
 島で助産師をしていたおばぁが急死した!というところから始まる。このおばぁ、島のおばぁだけにかなりかっとんでいて、島のほぼ全員にとんでもないまじないをかけていた。誰それが3回結婚してロクでもない男にひっかかるのも、だれだれが定職につけないのもそのまじないのせいとか……。ヒロインの津奈美はシングルマザー。よりにもよってまじないをかけられてしまったのは彼女の大切な一人息子だった。その子が彼女以外からは見えないというまじないを解くべく、津奈美は持ち前の運動能力を発揮してこちらの世界とあちらの世界、陰の世界を往復し、母親がかけた人の願いを7つ奪えば、彼女の息子は元に戻るという。息子を元に戻すために津奈美の戦いが始まる。
 舞台は著者らしく沖縄のどこかの島。巨石があり、それを研究する郷土史研究家がいたり、どこかかっとんでいる個性の強い登場人物が登場する。でもその誰もに妙に現実味があるのが不思議だ。最後はこのまま7つ願いを奪うのはムシがよくないか~?と思っていたら、結構壮絶な展開になったが、ハッピーエンドではある。
 南の島の風物を上手く舞台と小道具に使いながら、時にはファンタスティックな存在も出てくるのは、ファンタジーノベル大賞出身者ならではだと思う。またタイトルの夏化粧も最初はストーリーとの関連が分からないが、途中で上手く使われていることが分かる。





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Last updated  December 9, 2014 03:26:07 AM
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