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January 27, 2015
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テーマ: 本日の1冊(3712)
カテゴリ: 歴史・地誌・旅行

【楽天ブックスならいつでも送料無料】消えた出雲と継体天皇の謎 [ 関裕二 ]
関裕二
学研 四六上製
☆☆☆☆☆◎
 読むのに結構時間がかかったが面白かった。日本書紀がウソつきというのは、この著者の持論だが、私は今までずっと7世紀以前の日本の東国は未開の大地だと思っていた。でも違ったようだ。彼らは強力な軍事力を有し、大和朝廷の成立に大きな影響を与えたようだ。日本書紀の中では抹殺されている尾張氏、大伴氏、そして蘇我氏の権力の源は東国であったという。そして、尾張、丹後、出雲、越などが入り混じって闘争を繰り返していたのだという。日本書紀を読んでいて最初に印象に残ることの一つが継体天皇の出自だと思うが、この本は継体天皇がこの東国の力を背景に皇位についたとしている。が、彼の息子のうち越が出自の后が生んだ子が二人天皇になったのち、ヤマト王朝が出自の手白香皇女が生んだ天皇がついて、継体天皇により近い血統は結局途絶えてしまった。だがこの継体天皇が蘇我稲目を重用し、蘇我氏隆盛の元をつくったのだ。そして、この東国出自の天皇は天武天皇もそこに入るのではないかとしている。この天皇は教科書に載っているように天智天皇の弟ではなく、兄だったのではないかという説付きでだ。そしてここで日本の女帝のうちでも傑出した存在である天智天皇の娘で天武の后となった持統天皇に結びついていく。この本の通りの出自の天皇だったら、この持統天皇、そこらの男の天皇より遥かに政治力がある。まあこの本によると、ヤマト王権の大王は祭祀王で権力は中央集権的な大きな権力は持っていなかったというけれど、それでも彼女は藤原不比等と組んで、彼の一族が権力を握るのを黙認しつつ、彼女は彼女で皇統から東国出自を抹殺しようとしたのだ。
 確かに説は面白いが、ちょっと気になるのは、果たして古代人がこんなに記紀を難しく解釈していたのだろうか、というところだ。





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Last updated  February 9, 2015 01:11:58 AM
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