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September 14, 2016
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カテゴリ: 日本の小説

女中譚 [ 中島京子 ]
中島京子
朝日文庫
☆☆☆☆☆
 三作の連作短編で、あっという間に読めてしまった。「小さなおうち」の姉妹編というが、テイストはかなり違う。女中さんたちの暗い一面が出ているような感じだ。かつて女中奉公をしていた すみ というおばあちゃんが、秋葉原のメイド喫茶の常連さん、というところからストーリーが始まり、すみばあちゃんが、問わず語りに語る、昔話という設定。各短編ともラストに英文で、林芙美子・吉屋信子・永井荷風の女中さんが主人公の小説へのトリビュートだと記されている。そして、巻末の解説で元ネタの小説がどういうものかざっと説明されている。また、興味深いのは各エピソードに当時の時代背景が書き込まれていて、時代背景が分かるようになっていること。最初の事件は昭和近代史に疎い私にはよく分からなかったが、あとの二つは大体分かり、そして最後は秋葉原での実際の事件を連想させる描写も出てくる。短いが読み応えは十分だった。機会があったら、元になった三つの小説も読んでみたい。





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Last updated  September 14, 2016 12:13:09 PM
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