で、アメリカでのライブで演奏されたClose to the edgeの一部を聞いたんだけど…これはまずいでしょって出来だったorz。下手ではないんだろうけど、馴染まなさすぎる。がちがちに緊張しているのかもしれないけど、なんだか 一人だけ外部と遮断されて仕事している感じで浮きまくっている。あまり広いステージではなかったので挙動不審な様子は他のメンバーからも丸わかりだろうし、なによりそのパフォーマンスはイエスのキーボードとしてはかなり残念な出来だった。そりゃあね、父親が長年出たり入ったりしていたプログレ史に残るバンドへの、いきなり父親からの代打指名参加、覚えないといけない曲は膨大だし、本人、いやだったのかもしれない。それが演奏にも態度にも表れているような気がした。
特にClose to the edgeみたいなマスターピースは、途中のチャーチオルガンの響きとか、バロックチェンバロの部分とか、ファンは「さあ、次くるぞ、リックのあの分厚いオルガンの音、あのバロックのフレーズ!」って期待しているから、スティーヴ・ハウのアドリブ以外、もう何一つ変えちゃいけないと思うのよ。それはこれまでの代打キーボードが証明している(モラツの演奏も批判が多かったらしい)。必要とされているのは、オリジナル(リック)のそっくりさんであって、装飾音が入りまくるリックの手癖まで正確に再現できてこその代打を期待されているんだよね。