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まずは簡単なあらすじ。
某国のスパイ衛星が墜落し、堂ヶ島温泉付近で爆発、炎上した。残骸が回収されるものの肝心の機密内容が収められているマイクロフィルムが入った機材(メカ)だけが見つからなかった。特命課はその捜査、回収にあたるのだったが・・・。
う~ん・・・この話ってものすごく時代を感じさせます。
つまり東西冷戦時代を色濃く感じると言いますか機密メカを探し出す為、いろんな国の情報機関の人達が特命課刑事達を追い掛け回し大乱闘(笑)
某国は結局どこだったのか?
という事については何も分からず、結局どこだったんだろう???と。
この機密メカ、ネタバレしちゃうととある少年が持っていて、海に隠していたんだけれど。
捜査の内容が国と国との問題が絡んで大きなものなんだけれど、結局のところ捜査自体はなんていうか地味目(笑)
これも特捜たるものなのか・・・?
別なドラマだとものすごい突飛なスパイアクション系のドラマに仕上がりそうな内容なのですが、この話は橘刑事と機密メカを隠し持っている少年とのやり取りが中心。
ちょっくら頭の良い少年、そして全てを見透かしているけれど少年の家庭環境や生い立ち・年齢を考慮して敢えて強引に捜査せずひたすら交流をするという、そこが地味だけれど何とも心に残るものなのです。
初めて少年と出会うシーンでの事。
この少年の祖母から水をかけられ追い返されそうになる橘刑事と津上刑事なんだけれど、橘刑事はにやりと笑い"もう1回水をかけられれば孫に会えるか?"と言う場面はさすがだと思います。
この自然なやり取り、相手を短い事柄で心を解き解す、というのはベテランで切れ者の橘刑事だからこそという事もあるし、演じられる本郷功次郎さんの力量だと思うのです。
この味はこの方ならではですよ!
今回、津上刑事は橘刑事と組み捜査にあたっているのですが、どちらかというと援護側なのであまり活躍がありません
が、津上刑事を演じる荒木しげるさんの釣りをするようなラフな格好やサングラスをかけた姿を見られたのはウヒャウヒャです
荒木しげるさん、かっこいいですよね♪
そして国の機関のエライ人を演じられたのは中丸忠雄さんでございましてね。氷子さん的にはきましたね~(笑)この方が演じるこういう役はどこかシャープなエラサが感じられて好きなんですよ。
と、いろいろな感想を持ちましたが。
今まで観ていた中で比較的地味目な楽しみ方をしたこの話。
けれどもものすごいインパクトな部分がありました。
この話には捜査を引っ掻き回し事件を起こす暴走族のグループ名がなんと・・・。
ブラック・サタン
おいおい、まさか「特捜最前線」の劇中でこの名前を聞くとは思わなかったし、しかも津上刑事=荒木しげるさんが言う台詞まであるとは(笑)
解説書にもこのシーンについての記述があったのですが、脚本を書かれた長坂さんの話では、荒木しげるさんが演じられた「仮面ライダーストロンガー」の敵組織"ブラックサタン"と関連があったものではなく単なる偶然だったらしいです。
氷子さん、津上刑事から"ブラックサタン"なんて台詞を聞くとは思いもよりませんでしたよ本当。
あ~、びっくりした
しかし・・・「特捜最前線」っていうのは出演者やストーリー諸々と楽しめるけれど、こういった点でも"ぶはっ!"と楽しめるんですね。
全話を観たいなあ・・・。
あ・・・そういやあ、神代課長が機転を利かせて少年が逮捕されるのを免れたんだけれど。その機転の方法が分かるようでどうやったらそう出来るのか?とか前述した某国ってどこの事だったのか?とか、捕まらなかったものの少年の未来はどうなるんだろうか?とか、いつも以上に謎と言いますか、先の見えなかった内容でもありましたね、この話って。
「特捜最前線」第133話"六法全書を抱えた狼" 2010.02.03
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