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ヒャッホウ!これ全部、チーズ ドリンク類も、果物も豊富にそろっていて。。。 チョコレート売り場だって本格的でしょ?まるでデパートみたいなココは、そう! アムステルダム、スキポール空港~~こんなに楽しめる空港だったとは知りませんでしたから、次回もKLMで行こうかな~~(笑)。 ちなみに、KLM及びエールフランスでは、この冬のフライトマイルが2倍になるキャンペーン中。ウチにもお知らせが届きましたが、年明けの1月8日から2月29日搭乗分のヨーロッパ行き、日本~パリ間(エールフランス)または日本~アムステルダム間(KLM)の利用でもれなくマイルが通常の2倍たまるそうです!う~~ん、こういうの見ちゃうとつい、行きたくなっちゃうじゃない、ねぇ~~【ポイント10倍中&送料無料】【1122ダッシュ】フレンチポスター 『エアフランス(エールフランス)』■1986年作エールフランスの貴重な図柄です■レイモン・サヴィニャック ポスター/1986年 エールフランス■1970年作貴重なエールフランスの図柄です■レイモン・サヴィニャック ポスター/1970年 エールフランス
November 24, 2007
ベルガモ、アルタ地区。観光客があまり来ない裏道は、普通の住宅街で、昼間は結構ひっそりとしています。 ・・・やっぱり、昔ながらの建物をそのまま使っているからかしら、こんなクラシックなドアノッカーも健在で、形もイロイロ、見ているだけでも楽しいそぞろ歩き。「こういうのって、ちゃんと家の中の人に聞こえるものなのかしら?」って、ソボクな疑問。だって、外観結構がっしりした石造りだし、ノッカーって意外と小さいし。・・・それに対する彼の答えは「じゃ、やってみよう~♪」って、言うが早いか、実際にノックしちゃった・・・・いやぁ、ドアノッカーって、意外とスゴイ音するんですね!「コンコン」なんてかわいいものじゃなかったですよ、クワン、クワンッ!! って。。。。で、当の本人は「逃げろ!」って駆け足あわてて私も逃げちゃいましたケド、もしご在宅でしたら、本当に、ゴメンナサイ~・・・どうか、ただの「飾り」であって、ドアベルはほかについていますように。。。(祈)・・・・・いい年して、しかもイタリアで「ピンポンダッシュ」するとは思いませんでした。。ホント、よい子と、よい大人は、絶対にマネしないでくださいネ~。小心者の私が困ります。。。
May 5, 2007
4月1日に日本を旅立ってちょうど2週間。ようやく帰国しました~。2週間、あっと言うまでしたので、気ぜわしくもアリ、携帯からの更新もあまりできないまま帰ってきてしまいましたが、コメントいただいた皆様、ありがとうございます。おかげさまで元気に、無事に行って来ました。今日の写真は、初日に駆け足でまわったパリ。1日の夜の飛行機で飛び立ち、パリへ着いたのが2日の未明。パリからミラノへ入る飛行機を夕方にしたので、パリでの滞在は12時間ほどありましたので、久々、パリの空気を吸ってきました日を追った「旅行記」は、別館でつづっていく予定にして、コチラのブログでは、その時思い出したことなどをランダムにアップしていこうかと思っています♪・・・で、上の写真ですが、パリでは今回初めてセーヌ川クルーズをしました。限られた時間で効率よく名所を回ってくれる方法としては観光バスなどもありましたが、パリということで、やっぱりセーヌ川でしょう!ってことで(笑)実際には川風が冷たくて、1時間のクルーズが結構キツかったです(苦笑!)この写真は船からみたエッフェル塔です。やっぱりエッフェル塔はパリのシンボルですネ。タテに撮っても、ヨコに撮っても、フォトジェニックですわ~。今回は、帰りの飛行機のスケジュールが本当にギリギリで、最終日に思いっきり、重い荷物と共に走った私・・・(ありがとう、アリタリア)パリから東京に帰る飛行機に乗り継ぐのに、1時間以上余裕をみて組んだスケジュールでしたが、なぜか、パリに着いたら、次の飛行機まで30分・・・・・・。・・・ナゼ~?というわけで、東京には昨夜到着、荷物はさっきようやく届きました。まだまだ時差ボケ気味ですが、今後ともよろしくお願いします~。。
April 15, 2007
メラノ温泉、ホテルの部屋からの眺めです♪
April 10, 2007
今日、ようやく手元に航空券が。・・・最近はE-チケットが多かったので、こうして紙発券されたチケットを見るとなんだか旅の実感がわいてきますネ♪でも、E-チケットなら、メールをプリントすればいいのでチケットをなくしたりといった心配もなく、事前にWEBでチェックインもできちゃうので、便利なのはやっぱりE-チケットですね。・・・今回は、旅程に1区間、アリタリアとのコードシェアが含まれるために、エールフランスのE-チケットとして発券できなかったんだそうです。コードシェアするくらいなんだから、チケットもE-チケットで発券してくれればいいのに、なんて思っちゃいましたが、イロイロタイヘンなんでしょうね~。タイヘン、といえば、機内持ち込みの手荷物の制限、今日初めて知っちゃいました。。。→別館、PORTAMI CON TE にて。
March 29, 2007
・・・ある日のコモ湖。ミラノから、「ちょっとソコまで~♪」って、気軽に行けるのがうれしいリゾートです。ミラノ近郊には結構見所たくさんありますが、クルマでも、電車でも、アクセスが便利なのはやっぱりココ。ベルガモもいいんですけどね、やっぱり水辺って開放感あります♪今週中に、イタリアへ行く飛行機の手配などを済ませないといけないのですが、なんだかまだ実感がわかず。楽天トラベルをはじめ、いろんな検索サイトで格安航空券を調べているうちに面倒くさくなってしまいました(!)・・・多分また、エールフランスで決まりでしょうか。。。
March 6, 2007
8日間って、あっという間ですね~。うちの母、本日無事に帰国いたしました。正味6日半、といっとところでしょうか。ミラノーヴェローナーヴェネツィアーフィレンツェ、そしてローマ。本当に駆け足のスケジュールをちゃんとこなせるんだから、母は強し!まだまだ若いです(笑)。さすがに今日は、私が仕事から帰ったら「眠い眠い」と言っていたのでイロイロハナシを聞きたいところを我慢しました。。。。今はもう眠ってます。とりあえず荷物、スーツケースは空港から送ったのですが、やっぱりお土産は手で持ってきてくれました。。。私にはお気に入りの香水、ヴェネツィアン・グラスで作ったきれいな香水瓶、それからCARZEDONIAの柄タイツ~(笑)。CARZEDONIAでお買い物してくるとは、母もなかなかデスよね。。。女性らしいココロは忘れないでいてほしいデス、これからも。。フフフ、でもね、今回のお土産で一番だったのが、コレ!そう、イタリアシェアナンバーワンブランドの猫缶デス!アッパレ、母~~~!・・・実はコレ、ローマで日曜日の蚤の市で母のツアーのお客さんが見つけて買ってきたんだそうです。その方も猫を飼っていて、ハナシが弾んでヒトツ、分けてもらったんだそうです。やさしい方ですよね~。ご自分の猫ちゃんのために買ってきたのに。。。私も以前からこの猫缶、気になっていて(よく新聞広告とか出てるんですよ。。。)買おうと思いつつ結局忘れてしまうのです。今回初めて実物を目にして、ありがたい気持ちでいっぱい(笑)。。。イタリアの愛猫家が考えたとしか思えないパッケージ。。。開け口に、こんな猫の足跡マーク。。。。なんだか開けるのがもったいないくらいしかも、このパッケージの猫、どこかでみたこと、アリマセン~~?そう!うちのみく嬢デス(笑)!母もこの缶を見て、みくのことを思い出してタマラナクなった、って言ってました。貴重なたった一つの猫缶。。。中身はいったいどんなお味なんでしょうネ?。。。缶には、con Manzo って書いてあったのネ。・・・牛肉入りってコト?もったいなくて、なかなか開けたくないケド、やっぱりどんなモノか、見てみたい。。。(葛藤~~!)コレ、開けるときはやっぱり、写真とってブログに載せなきゃイケマセンね(笑)。ちょっぴり気取ったお皿に盛り付けてみたりして。。。みく嬢、気に入っていただけたでしょうか。。。。?
January 22, 2007
イタリアで見かけた、夕暮れの1コマ。 カメラを持っているのでたぶん観光客と思われる女性と、地元の猫。なんとか写真を撮りたいのに、猫はなかなか応じてくれなくて。。。(笑)。さて、イタリアへ飛び立った母から、毎日ヨロコビのメールが届きます(笑)。。昨日は、ミラノで午前中を過ごしてからヴェローナへ移動したようです。仕事中、夕方ごろのメールで、「ミラノのアーケード(・・・ガッレリアのことネ)を散策中~。見事!すばらしいの一言!」というメールが。思わず「じゃ、あそこの店見てきて!ドルチェ&ガッバーナとR.カヴァッリのウィンドウ写真撮ってきて~~!」という返信メールを出してしまいました(笑)。その後も、「今ね、イタリアのサンドイッチ(・・・パニーノ?)食べてるよ~」なんて幸せなメールが。。。く、悔しい~~!うらやまし~~!!・・・何はともあれ、無事に到着、イタリアを楽しんでくれているようです。今日は、仕事から帰ってパソコンを立ち上げたら「ジュリエッタの家に来ていマス」という文章と、お約束、ジュリエッタの右胸を触る母の写メール。。。(笑)。もうヴェローナにいるのね~。なんだか、その景色、その場所に母の姿があることがすごくうれしくて、思わずニヤニヤしてしまいます。母は、明日にはヴェネツィアへ移動。・・・忙しいのがツアーの難点。でも、要所要所はさりげなく押さえてるってことなのネ。上の写真はヴェネツィア近郊の私のお気に入り、トレヴィーゾの町です。ヴェネツィアに滞在して、人ごみにつかれたらぶらっと日帰りで電車に乗っていくことができる、ちょっと隠れ家的な小さな町。町には運河が流れ、絵本のようなきれいなトコロなんです。。パドヴァからヴェネツィアにかけては、こういう中世の面影たっぷりな小さな町がたくさんありますが、ココもヴェネツィア貴族たちの別荘地として栄えた時代があり、今でも町にはちょっとセレブな人がたくさん住んでいます。。私の、ファッションのお手本にしているのが、実はこのあたりのヤングミセスたちの装い。上品で、シックなシルエットなのに、さりげなく流行を取り入れている、というか小物使いとか本当にお洒落なひとが多いんですよ。。ミラノだとやっぱり、若い子向けの商品や、キャリア向けの商品展開が主流でしょう?・・・だから、普段やバカンスで使いたい、肩の凝らないお洒落はこういう町でマン・ウォッチングをして探すのもいいですよね。日曜日など、町の中心にある広場のカフェに午前中から入り浸って、道行く人を眺めてしまいます。。。変?トレヴィゾのマクドナルドで。。。運河の上にせり出すようなテラス席に座るととってもリラックスできます(笑)。さて、今回 母には「お土産なんていらないから、自分の気に入ったもの、欲しいものだけ買ってきなさいネ」なぁんて言って、ほんのチョットですが、おこづかいを渡しましたが、ひとつだけ、「絶対コレ、買ってきて」と頼んだモノがあります。それは。。。・・・そう、デイガム~(笑)。キオスクでも、空港でも、タバッキでも売ってるから大丈夫だと思いますが、心配なので一つ持たせました(笑)。イタリアマニアな皆さんならご存知ですね(笑)。私はこのブルーのヤツが大好きなんです。ピンクとか、グリーンのもありますよね。歯磨き後のマウスリンス代わりに、コレを愛用しています。・・・別に無いなら無いで、いいんですけど。。。(笑)
January 17, 2007
今日から12月、いよいよ寒くなってきました。オフィスの中も、外を歩いていても最近気になるのが「乾燥~」。もともと乾燥肌なのでこの時期は大変デス。ファンデーションもパウダータイプはもってのほか(笑)。ヒビがはいります、粉吹きマス(涙)。若いころ(?)、京都や金沢に行っては金箔打紙でつくったという「高級あぶらとり紙」をマトメ買いしていた自分がナツカシイです。最近でもよく、お土産にいただくんですが、はっきり言わせていただくと、「取るくらいのアブラが欲しい!」デス(笑)。オフィスでは袖机の上に加湿器を設置、抱え込みながらシゴトしてます。。。なんて、前置きが長くなりました。写真はヴェネツィア。イタリアでは私、肌年齢が若くなるような気がします。・・・気のせい?というのも、特にこの時期は朝晩霧が出たりしますし、暖房もエアコンをがんがん効かせるよりもオイルヒーターでじんわり、というタイプが多いし。多分、水が合っているのだと思います。以前はエビアンやアヴェンヌのスプレーを愛用していましたが、最近は飲料水としてサンベネデットを常飲していて、たまにお肌が疲れると、この水を化粧水代わりにパッティングします。普段のお手入れの前にちょっとするだけでかなり違うんですヨ。さて。 ヴェネツィアのお土産、ナニがいいでしょう?以前も書きましたが、カーニヴァルの仮面。そして有名なヴェネツィアン・グラス、繊細なレース細工・・・。いずれも手の込んだものばかりで、見れば見るほど、欲しいものだらけ。お店も沢山あるので、見てまわるだけで楽しいのね。サンマルコ広場からそう遠くないところにお店を構えるヴェネツィアン・ガラスの工房で。日本語の案内とかも出ていて、こうして実演しているので、観光客もたくさんのぞきにきます。私もウインドウから覗いていたら「おいでおいで」と手招きされました(笑)。「何も買わないんですケド」とか言いながら、写真だけはちゃっかり撮らせていただきました。手元のバーナーで色とりどりのガラス棒を溶かして、金粉などをまぜながら手早く形をつくり、ペンダント・ヘッドや動物の形の置物などを作っていきます。で、こんな笑顔で写真におさまってくれました。同じ仕事するなら、気持ちよく、笑顔で!・・・シゴトで疲れたり、イライラが募ったりするときもありますが、そんなときほど笑顔で頑張りたい、切り抜けたいですネ。
December 1, 2006
・・・迷子になるのにも慣れてきました、ヴェネツィア(笑)。いつもの通りも、目線を変えると違った風に見えますネ。さて、お財布を掏られてしまったので、新しいお財布を買いにGUCCIへ行きました。ミラノやフィレンツィエなどではブランドショップっていつも人が沢山いますでしょ?でもココ、ヴェネツィアは意外と空いていて、ゆったりとお買い物ができました。店員さん、スタッフはみんな洗練されていて話し方、身のこなし、商品の説明など、文句のつけようがないくらいでした♪高級ブランドのスタッフは皆さん洗練されているかというと残念ながらそうとも言い切れないのが現実。服装や年齢層で判断して上から見下すような対応をしたり、素材や商品に対する知識も今ひとつなヒトさえいます。でもココ、ヴェネツィアのGUCCIショップのスタッフは皆ステキでした。小物ヒトツしか買わないような観光客にも、ひと時のセレブ体験。私を担当した男性のスタッフは静かでゆっくりとした口調ですが一つ一つの商品についてとても丁寧に説明してくれましたし、私の気に入るお財布が見つかるまで根気良く付き合ってくれました。・・・で、気づいたらなぜかバッグまで購入していたんデス(笑)。店員さんの対応で、お財布ヒトツのつもりがバッグまで。さすがですね(笑)。でもとても気持ちのよい買い物ができました。・・・品揃えではやはりミラノのほうが勝りますが、ゆったり、リラックスして選べるという点ではこちらに一本!デス。
November 21, 2006
・・・夜も楽しいヴェネツィア~☆カーニヴァルの街はこんな風にイルミネーションで飾られて、細い路地まできらきら明るく輝いています。ときどき渡る運河にも、明かりが映ってとても幻想的。大運河では夜遅くまでゴンドラが行き交い、夜の明かりを反射する水面にシルエットが浮かんでとってもロマンティックでした。サンマルコ広場ではクラシックコンサートが行われ、老若男女、仮装した人も、ジーンズ姿の人も、みんなうっとり、ダンスパーティ。この後ミラノに帰ってから、ハリウッド映画ですが、ヒース・レジャー主演の「カサノヴァ」を観たんです。まさに、カーニヴァルのヴェネツィアが舞台。ストーリィはいかにもアメリカ的なロマンティック・ラブコメディですが、カーニヴァルのヴェネツィアの描き方が素晴らしくステキで、しかも実際に見てきたあとだけに感心しました。「カサノヴァ」の舞台はそれこそ、中世のヴェネツィア華やかなりし時代。そのころのカーニヴァルの様子と、現代私が見たカーニヴァルは何百年という時を経てもなお、通ずるところが沢山あって少々ビックリしちゃいました。やわらかい松明を思わせる明かり、月明かりに輝くアドリア海とサンマルコ寺院。まるで夢のような世界、これがヴェニスのカーニヴァル。。。・・・うっとりとサンマルコ広場の舞踏会を眺めていると、いつしか雨が降り始めました。傘もないし、お買い物の荷物も持っていたので、雨をきっかけに宿へ帰ることにしました。・・・ここで、例の「旅バトン」ハプニングの続編~~!今日はちょっとドキッとしたハプニング~。宿へ帰る途中から、雨は本格的になり、傘のない私はうつむき加減で早足で歩いていたのですが、ただでさえ迷路なヴェネツィア、しかも雨の夜です。何度も同じ広場、同じ教会に出てしまい、あせれば焦るほど、道がわかんない(笑)。・・・買ったばかりのタン色のブーツもいつのまにかぐっしょりと濡れてしまい、髪もコートも情けない状態に。・・・もうダメ、と降参して、近くのお店に駆け込み、折りたたみ傘を購入。 ついでにローマ広場への行き方をお店の人に確認して(あまりよくわかんなかったケド)、再度雨の街へ。傘が手に入り一安心、これで落ち着いて歩けるぞ、と思ったのもつかの間。歩き始めてしばらくすると、突然、傘の中に男性が飛び込んできたんです。「えぇぇぇ!今度はナニ!?」と、思わず反射的にバッグをしっかりと握り締める私。そんな私の様子にも臆することなくその人は「ヴェネツィア駅まで行きたいんです!良かったら駅まで一緒に歩いてください~」と。・・・見るとその人もびしょ濡れで、なんとも情けない姿。私もさっきまで同じ状態だったし、いい加減迷子状態から脱出したかったので、「駅まで道わかるならok」ということで、突然道連れが。で、傘をシェアしながら駅までの約10分ほど、またしても果てしないお喋り攻撃(笑)。シチリア出身だというその人は仕事でパドヴァ近郊に住んでいて、今回初めてカーニヴァルに来たんだそうです。私はヴェニスで財布をスラレタ話をしたりしていたら、あっという間に駅に到着。で、その人は、財布を盗まれた私のためになんと数十ユーロのお金を出して「少ないけど、困ってるでしょ」と、くれようとしたのでした。・・・実際に被害はなかった事、宿に行けば現金もカードもあるから大丈夫!!と言い張って丁重にお断りしましたが、こんな人もいるのか、とかえってビックリしてしまったのでした。・・・今の世の中、人を信用するのって難しいですよね。私は以前会社に出勤途中、おじいさんに呼び止められ、どうしたのかと聞いたら「スリに遭ってお金を盗られてしまった。(東京から)横浜まで帰るお金を貸して欲しい」といわれて、躊躇してしまったことがあります。横浜までの電車賃であれば、500円もあれば行けますが、「駅から自宅までが遠い、タクシーじゃないと帰れない」といわれて、そのときの私は「今持ち合わせがない」といって500円硬貨を渡し、「交番で説明すればお金貸してくれますから」なんて言って別れました。おじいさんは本当に途方にくれていたのかもしれないし、はじめからお金が欲しかったのかも知れない。・・・そのときの私のとった行動はどうであったのかはいまだに判断しかねます。でも、こちらから頼んだワケでもないのに、「困っているだろう」と手を差し伸べようとする人も、確かにいるんです。結局その人とは、名前も知らずに駅で別れて来ましたが、冷たい雨にもかかわらず、なんだかジンと来てしまったのでした。で、宿に帰るとチェックインのときに迎えてくれたおじさんが笑顔でお出迎え。宿と同じ名前のレストランで魚介のパスタとジェラートをいただいてほっと一息。ハプニングだらけの一日が終わったのでした・・・。・・・で、その人、どんなカンジだったの??と、友人によく聞かれるのですが、タイトルにも書きましたが「夜目、そして傘のうち・・・」ということで、そりゃあもう、イイオトコだったよ!と答えておきましょう(笑)。実際今思い出そうとしても、雨に濡れた黒い巻き毛くらい。。。。あとはお好きにイメージしてくださいませ~
November 19, 2006
今日は、しつこくてスミマセン、またしても「旅バトン」のハプニング編~(笑)。今回は、アイタタ・・・なハプニングと、イタリアならではのドッキリハプニングの2本立てデス。まず、アイタタ・・・なハプニング、これはズバリ「盗難~」!ブログを最初から読んでいただいた奇特なカタはもうご存知でしょうが、イタリア渡航回数2桁を数える私としたことが、今回のヴェニスでとうとう、スリに遭ってしまいました。イタリアの中でも、ミラノ、パドヴァについで訪問回数の多いヴェネツィア。慣れ親しんだ、という感覚、おとぎ話の世界のような町並みと、どこと無く上品な気品漂う雰囲気、そんなイメージもあって、すっかり油断していたんですネ。上の写真はロロ・ピアーナのショップですが、その隣がブルーノ・マリの直営店。ブルーノ・マリも世代が変わってからちょっとご無沙汰でしたが、ちょうどバーゲンで、全品半額!なんてビラが出ていたのでついフラリと入ってみました。中では2組の日本人夫婦がバッグなどを品定め中。・・・このブランドはちょっとコンサバ過ぎるかな、という感覚がありましたがシンプルなロングブーツを発見。季節モノだし、あまり流行の無いものなら長く履けるし、素材がとても良かったので試着することにしました。で、店員さんにサイズを出してもらって、私は店内中央のソファに腰掛けて、バッグを体の左脇に置いて試着。ジーンズを履いていたので膝まで捲り上げて、ブーツのファスナーを上げる。・・・両足を入れて、再びバッグを肩にかけて立ち上がり、鏡の前まで歩いて履き心地とデザインを確認。・・・なかなかステキ。いかにもイタリアといった赤茶色の仔牛革で、内側のファスナー部分以外には接ぎの無い一枚革仕立て。・・・コレってかなりクオリティ高いでしょ?ブーツって大概は足の甲を包む「靴」の部分と、「筒」の部分に分かれていて、足首あたりに切替えがあるんです。それがつま先から膝下まで全部一枚革。両足同じクオリティで作るなんて、コスト的にもかなり難しいんです。履き心地も軽くてすっかり気に入りました。お値段は580ユーロ、ソレが半額です。ただ、私のサイズは片足のラーニング、裏地の革がちょっと切れていたので、ソレを指摘してさらに値引き、280ユーロにしてもらいました~。・・と、ココまで読んで「コレのどこが『アイタタ・・・』なハプニング?」と思った方、お待たせしました(?)。お値段、商品に大満足で早速履いていくことにして、いざ清算。ジーンズのポケットからクレジットカードを出して店員さんに渡し、試着した時に座ったソファに戻ると、バッグに入っていたはずの化粧ポーチがソファの上に落ちてる。・・・・・・・・・・????ナゼ、使ってもいない化粧ポーチが椅子の上に? と、考えること数秒。えっ、えっ?とバッグの中を探ると、入っているハズのお財布が無い。まさか!と思ってもう一度、今度は椅子に座ってバッグを隅々まで漁ってみたものの、やっぱり無いものは無い。店員さんが笑顔でカードと控えを持って来て、私の様子に気づいて「・・・OK?」なんて聞かれたので、どうやらお財布を掏られたらしい、と話すとビックリしてほかの店員さんたちも集まってきちゃいました。よくよく考えると試着のときに、背中合わせに男性が座っていたんです。そのときはまだ日本人夫婦たちもいて店内はちょっと混雑状態。試着の際に脇に置いたバッグ、両手を使ってジーンズを捲って、ファスナーを上げて・・・・。時間的にはほんの数秒です。1分もかかってません。でも、プロの掏りなら数秒もあれば充分なんですね。店員さんたちも、その数秒しかありえないから絶対にプロの仕業だ、なんて半ば感心したようにうなずいている(・・・・オイ!)。で、警察に届けるなら一緒に行って証言してくれると言ってくれましたが、実は私にとっての被害はほとんど無かったのです。実際に財布に入っていたのは1ユーロ以下の小銭と、病院の診察券、デパートのメンバーズカードなどだけで、2-30ユーロの紙幣とクレジットカードはジーンズのポケットに入れていたのでした。皆さんもそうだと思いますが、海外に行くと私はいつもお財布を二つ持って行き、日本円用と、現地通貨用として分けています。日本円は現金が必要なときの両替用や、帰国後に必要な分なのでホテルに預け、使わないカード類もそちらに入れておきます。で、現地通貨用のお財布を持ち歩くのですが、今回はヴェネツィアの前にナポリに行っていました。ナポリは治安が悪い、とガイドブックに散々脅されて(?)いたため、ナポリの逆走タクシーの運転手さんにアドヴァイスを求めたのね、初日に(笑)。逆走ドライヴァーいわく、「お財布なんて持ってたらダメ!必要な現金とカードはソコ!」と、私のジーンズのポケットを指差して教えてくれたのでした。・・・そのときは「そんなコトより前を見て運転して、お願い~~」なんて思ってましたが、ソレ以来、彼の言いつけどおり、財布は持ち歩かなかったんです。ただ、今回はヴェネツィアに移動したときにバッグに財布を入れておいて、中身がほとんど無かったからそのまま忘れて入れっぱなしだったんですね。・・・と、言うわけで、お財布は掏られたものの、被害は最小限に済んだのでした~。ブルーノ・マリの店員さんたちもこの話を聞いてみんな笑顔に。「ブラーヴァ、ブラ~ヴァ!」と連呼してくれましたが、私自身は被害そのものよりも、一瞬の隙に掏りに遭った、という事件のほうがショックで終始笑顔も引きつってました。ガイドブックなどで書いてある盗難事件や、もっとたちの悪い事件に巻き込まれる話はどうも他人事のように認識していたんですね。自分が被害にあって初めて気づく恐怖。心のどこかで、ヴェネツィアは大丈夫、なんていう過信があったんです。今思えば何の根拠もない過信ですネ。ただ自分が良くわかってるツモリで。良く考えれば、カーニヴァルのヴェネツィアです。世界中から観光客がもっとも集まるこの時期、プロの犯罪者たちもまた、獲物を求めてやってくる、というわけですよね。もっとも私のお財布を取っていった掏りは、中身をみてガクゼンとしたことと思いますが(笑)。それが唯一の慰めです、ハイ。・・・・反省しました。・・・なんだか「アイタタ・・・」編だけで長くなっちゃいましたので、この後のハプニングはまた、次回へ持ち越しマス(笑)。写真は、プラダのウインドゥ。クロコダイルのブーツとバッグ、ステキ~~。お値段は、もっとステキ~~(笑)。
November 18, 2006
すっかり、寒くなりました。grazielizzyさんのところで美味しそうな紅茶のお話を読んで思わず私も紅茶を淹れました。・・・お供は先日作ったトルコ菓子、ヴァクラヴァ~。シロップがしみこんで美味しくなりました。3個くらいなら一気にペロリ、と食べちゃいますが、最近ジーンズがちょっと苦しいので、要注意・・・。トッピングにはピスタチオ。ミルにかけてパウダー状にしたピスタチオは市販のケーキにちょっと載せたり、トーストに乗せたりしても美味しくいただけます。ホットケーキにたっぷりかけて食べるのもとっても幸せ。。。カロリーさえ、気にしなければ(笑)。さて、カーニヴァルのヴェネツィアに戻りましょう。やっぱり、このときとばかりに趣向を凝らした仮装を楽しむ人々。観光客からも写真のモデルに引っ張りだこです。カーニヴァルの仮面はヴェネツィアのお土産としても大人気。私は猫の仮面が欲しくてあちこちのお店を覗いてまわりました。でも、そのうちどれがいいのかわからなくなるほど沢山の仮面と出会ってしまい、結局迷いすぎて買えませんでした(笑)。次はあんまり悩まずに、パッと目に飛び込んできたモノを買おうかな。コチラのお店はちょっとモダンな雰囲気。この女の子は以前にも登場しましたネ。カーニヴァルならではの、フェイスペイント。お値段も手ごろで誰でも簡単にカーニヴァルの一員になれます。若者たちにはこんな新鮮な「仮面」が大人気。で、大人だからこそ全身、頭からつま先まで、中世の衣装に身を包んでみたいモノ(?)カフェを待つ間も、観光客からのシャッター攻撃は続きます。で、こんな格好で数時間もいれば、誰でもこうして立派なモデルになるわけです。ポーズをとったりするのもだんだんと堂に入ってくるからフシギ(笑)。そして、ヴェネツィアでもやっぱり起こったハプニング~☆次回は再び「旅バトン」、ハプニング編です(またかよ~~~)。
November 17, 2006
宿のお部屋の窓からみた景色。ココもネットからの予約ですが、運河側のお部屋と、裏側のお部屋が選べるようになっていて、せっかくなので運河側を予約。宿は3階建ての古い建物ですが、そこがまた、下宿のようなカンジで一人旅には心地よい規模。ここのスタッフもみなさん気さくでした。昨日の飛行機は、どうやら北イタリアではおなじみの濃霧のためだったようです。北イタリアの冬をご存知の方は「あぁ~、ナルホド」とうなずかれるかもしれませんね。朝晩は毎日のように霧が出て、ひどいときはクルマのドアを開けて道幅をチェックしながら走ったりすることもあるそうです(!!)。昨夜はベッドに入ってすぐにぐっすり爆睡したおかげで、ヴェネツィア2日目はすっきりした気分で朝を迎えました。空はどんよりしていますが、それでも東の空は明るくてイイ天気になりそう。さっそくシャワーを浴びて着替えると、朝食をとりに出かけました。朝食はホテルに隣接するレストラン。着替えて、上着を羽織らずに外に出ると、冷たい朝の空気に思わずブルル・・・! やっぱりヴェネツィアは寒かった(笑)!あわててレストランに駆け込むと、宿のスタッフや宿泊客たちがいっせいに「Buon Giorno!!」と元気に挨拶。わたしも「ボン ジョルノ!」と笑顔で答えて空いているテーブルへ。朝の挨拶って元気が出ますネ。カーニヴァルのヴェネツィアということで、皆さん浮かれ気分だったからかも知れませんが、こんな風に一日が始まるってなんだかいい気分♪カプチーノとブリオッシュの簡単な朝食ですが、私はこんなシンプルなイタリア式コンチネンタル朝食は結構好きなので満足です。朝食のお供に、ガイドブックを広げてみましたが、いつもながらヴェネツィアの地図は見たってちっとも理解不能~(笑)。どうせ迷子になるんだから、と途中からは本も閉じて、2杯目のカプチーノを運河を眺めながらいただきました。ヴェネツィア編は、以前にも使った写真が時々出てきますが、サイズを大きくしてみたので新しいキモチで見ていただければ、と思います・・・(笑)。午後からは、青空になりました~。
November 15, 2006
・・・11月ももう半ばを迎えて、今年も残すところわずかとなりました。皆様もお忙しいことと思います。・・・なんて他人事のように書いている私も、毎日あたふたと過ごしています。。。さて、今日は前回のナポリの空港で飛行機がキャンセルされた、というお話の続きです。写真はヴェネツィアですが、お話はまだまだナポリから(笑)。・・・冷静なアリタリア職員から「ローマへ行け」といわれたものの、肝心のローマ行きのバスはいったい、何時に、どこから出るのでしょうか・・・?イタリアの国内線ということで、私のようにスーツケースを預けていた人はあまりいなくて、手荷物だけの人たちはさっさと外へ行ってしまいました。預けた荷物が出てくるのを待っていると、同じように待っている男性がいたので、とりあえず一緒に行動しましょう、ということになりました。で、空港の外に出てみると果たして、立派な大型バスが待機。カウンターのお姉さんが渡してくれたチケットを見せてバスに乗り込みます。・・・ちなみにこのチケットは、何も印字されていない状態のバウチャーに、例のスィニョリーナが手書きで「ROMA!」と殴り書きしたモノでした(笑)。で、この手書きチケットがフィウミチーノ空港できちんとヴェネツィア行きのチケットとして通用しちゃったんですから、おそるべし、アリタリア~!!荷物受け取りで一緒だった男性と、バスの中でも隣同士。結局、ナポリを出発したのは午後3時ごろ、ローマに着いたのが7時ごろ。乗り継ぎの飛行機はローマ発8:00の便でしたから、けっこうギリギリでした。・・・で、バスの中で寝ていこうかと思ったのですが、せっかくこんなハプニングで知り合ったから、というわけでもないのですが、例の男性と話をはじめたら、ローマまでず~~~~~っと、話し込む羽目に(笑)。せっかくなので、その男性のお話も少し。名前はパオロさんとおっしゃって、30代半ばのコンピュター関係のエンジニアをしているそうです。身長およそ175センチくらい、イタリア人には貴重な金髪、碧眼のエンジェル・フェイスです(水原さん、どうよ?)。イタリア人とは思えないほど真面目で礼儀正しく、控えめな雰囲気で、私は思わず「ご両親もイタリア人?」なんて失礼な質問を・・・(笑)。3人兄弟の末っ子で、現在はご両親と同居、趣味は考古学と美術、そして「山」。私が持っていたガイドブックの、ドロミテ山塊の写真を見るや、瞳をキラキラさせて話してくれます。話は次から次へと発展して、イタリア絵画における宗教的な意図と構図、モダン絵画とクラシック絵画の見方(これは難しかったので理解度20%くらい(笑)、オリンピックのメダルになぞらえて、イタリアの政治や経済の2面性といったお話まで。。。見た目も、声のトーンもイタリア人とは思えない紳士的な方でしたが(?)、今思うとあのマシンガントークはやっぱりイタリア人です(笑)。でも思いがけず長旅になってしまった一日が、彼のおかげでとてもリラックスしてすごせたことも事実。 その後、ローマからの飛行機は結局さらに1時間遅れて出発。ようやくヴェネツィア・マルコポーロ空港に着陸したのはなんと22時を回っていました。ナポリの空港でチェックインしたのが12時でしたから、およそ10時間かけて、ヴェネツィアへやってきたことになります。・・・あと2時間もあれば直行便なら日本へ帰れちゃうわね~(遠い目~)。もう、疲れ切ってしまいました。この時間では空港からサンタ・ルチア駅へのシャトルバスも終わっています。「タクスィーだわ」という私のヒトリゴトを聞いたパオロは、自分はパドヴァにかえるけど、車があるから送る、というのです。いくら数時間お話をしたとはいえ、外国で知らない人の車にのるのはいかがなものかと躊躇しましたが、思い切って乗せてもらいました。私の心配をよそに、パオロ氏は自分も疲れているはずなのに、荷物を運んでくれて、ヴェネツィアのローマ広場まで超特急(?)で送ってくれました。こんなイイ人を、少しでも疑った自分が恥ずかしいと思いつつ、御礼を言うと「ネ、心配してたでしょう?顔に出てたよ(笑)。でも、警戒心は大切だからネ」なんて先回りして言われてしまいました(恥~)。ココまで来る間に、彼の家族の話とか聞いていたのでなんだかもう友達みたいな気分。私も「お母さん大切にネ!家族の皆さんにもよろしく」などとわけわかんないことを口走りつつ、別れの抱擁~。・・・でも、良い子の皆さんはマネしないでくださいネ。知らないひとのクルマに乗っちゃダメ、ですよ~。特に一人旅のときは。。。ヴェニスの宿は、サンタルチア駅から徒歩7-8分。ローマの空港から電話を入れておいたら、宿のおじさんが入り口のところで外をうかがうようにして、私を待っていて(?)くれました。おじさんはナポリ近郊のサレルノ出身で、私がナポリから来たというと「町はどうだった?・・・海は見た?」とうれしそうに話しかけてくれましたが、さすがに私の疲れた表情を見て「今日は大変だったね、早く寝なさい」と、まるでお父さんみたい(笑)。部屋は小さいながらも清潔で、早速シャワーを浴びてベッドに倒れこんじゃいました。・・・ナポリから、まさかローマ経由で来るなんて思わなかったけど、振り返ればこれも忘れられない思い出。 思わずニヤリ、としながら眠りにつきました。そして、翌朝。窓のよろい戸を開けて外を見ると、向かいの建物で、老婦人が窓際に座って編み物などしている姿が(上の写真ね。・・・かなり見づらいケド)。毎朝、私が窓を開けると必ずそこにいるので、お約束の景色になってしまいました。・・・ようやく、ヴェネツィア到着です。明日からやっと、ヴェネツィアのお話が出来ます(笑)。今日はここまで・・・Una dolce notte a tutti........, ciao-ciao!
November 14, 2006
メッザルーナを食べているうちに、お天気は再び晴れてきて、私ももう一度歩き始めます。写真は、サンタ・キアーラ教会。南国情緒たっぷりの庭園が有名です。お庭を取り囲む回廊には、壁から天井にかけて、華やかなフレスコ画が。マヨルカ焼きの柱が立ち並ぶ中庭にはレモンやマンダリーナが植えられていて、スパッカ・ナポリの喧騒がうそのような、パラダイスがそこにあるようでした。旅行に行くといつも、時間がゆったりと感じませんか?自分が自由な時間を満喫しているからでしょうか・・(笑)。ナポリではさらに、ゆっくりと時が過ぎてゆく感じがします。回廊の端に腰掛けて、しばらくこの小さなパラダイスを眺めていましたが、これから年末にかけて、いよいよ忙しい今日この頃は、このときの日差しを思い出すだけで、なんだかとっても贅沢な気分なのです。・・・さて、ナポリの言葉は何度か話題にでておりますが、私は最近、ナポリをうたった曲の歌詞を手に入れました。ふと聞いただけではなく、実際に文章として書かれたものをみると、やっぱりただの方言ではないな、とビックリ。百聞は一見にしかず、まずは読んでみて下さい(笑)。Po guardaie da bandiera e culure (poi guardando le bandiere colorate)pensaie nu numento dicette Maistà (ci penso su e disse: Maesta')Mo ce metto ddoje pummerulelle (ora ci metto due pomodori)cu sta muzzarella e na fronna d'està (la mozzarella e un po' di basilico)Po nu furno vulett'appiccià (poi accese il forno e le disse)dduie minut'e va faccio assaggià (due minuti e ve la faccio assaggiare)Chella pizz'a nventaje pe'a reggina (Quella pizza la invento per la regina)perciò Margherita l'avetta chiammà (e percio Margherita la dovette chiamare)Napule (Napoli)t'o raccontano Napule (te lo raccontato a Napoli) nfaccia e mure de viche (sui muri dei vicoli)può lleggere a storia e sta bella città (puoi leggere la storia di questa bella citta)・・・どうでしょう・・・モチロン左側がナポリ語で、カッコの中がイタリア語訳(?)。イタリア語のほうは、この歌をTVで流していて、字幕で流れていたのでひろってみたのですが、「なんでイタリア語(のはず)の曲なのに、字幕が出るの~?」と思って見て(聞いて)みると、字幕と、聞こえる歌詞がビミョ~に違う。「あ、コレがナポリ語なんだ」って(笑)。もう、言葉自体、活用の仕方自体が似ているようでじつはぜんぜん違ってたりするので驚きでした。イタリア人はよく「私はイタリア語と英語、それからサレルノ語を話します」なんてったりしますが、知らないうちは「サレルノ語ったって、イタリア語じゃん」と思ってましたがこの場を借りて「ゴメンナサイ!」といいたいです(笑)。 でも、ナポリ語もこうして聞くとけっこう味があっていいものです(歌として聞いていただけないのが残念です・・・)あ、ちなみに日本語訳はめんどくさい(というよりわかんない(笑))ので後日まとめてupします。今日紹介した部分は、「ナポリ名物(?)、マルゲリータについての説明~」みたいな内容だと思ってください(笑)。・・・頭を使ったので疲れました(笑)。今日はもう寝ます~。
November 9, 2006
ナポリ3日目。いよいよナポリの心臓部、スパッカ・ナポリを探検します。ナポリでは初日と2日目にはガイドブックや絵葉書でおなじみの美しい景色と遺跡を堪能しましたが、ここからはナポリの生活区を歩いてみます。中世の建物をそのまま使った街づくりで、両側に迫ってくるような壁の間の石畳の道を駆け抜けるヴェスパ、早足で歩く人々。一見薄暗くて、キケンな香りがして、なんだか煩雑な街。でも、その向こうには何かありそうで、のぞいてみたくてたまらなくなる、それがナポリ。スパッカ・ナポリと呼ばれる地区は実は限られたエリアですが、たくさんの教会があり、その荘厳な美しさとは扉一つへだてたところに広がるカオスの世界(笑)。初めて訪れたナポリですが、もうすっかりトリコになっちゃいました~。上の2枚の写真はジェズ・ヌォーヴォ広場(一番上)と、ジェズ・ヌォーヴォ教会。基本的には縦横に道があり、一見碁盤の目のようにみえる地域なんですが、ガイドブックに載っていない細い路地や抜け道があって、意外と迷いやすい(私だけかしら・・?)ので、私はちょっとわからなくなるとこの広場に戻って地図を見る、というように行動していました。あぁ、愛しのナポリ(笑)。この煩雑さがたまりません!!ちょっと横道をのぞくと昼間でも薄暗い路地の両側の建物の間には洗濯物がぶら下がってたりして、なんだか映画の世界を見ているよう(笑)。・・・あの洗濯物はどうやって干していて、どうやって取り込むんでしょう?・・・どなたかご存知ですか?こんな凝縮した世界ですが、由緒正しい教会もたくさんあって、そこを見学するといつも、壁一枚隔てた世界がこんなにも対照的なんだ、とフシギな感覚に陥ります。ジェズ・ヌォーヴォもそうですが、ナポリのドゥオモは静謐で、あまりの荘厳な美しさに思わず涙が浮かんでしまいました。で、身も心も清らかになったキモチで外にでると、ナポリおやじ達の怒鳴り声(笑)。なんだかね、喧嘩してるのかと思って見ると普通の会話なんですよね~。フシギそうに見ていたら向こうも一人歩きの日本人を見て、面白がって「よぅ、スィニョリーナ!どこへ行くんだぃ?ちょっとおいでよ」なんて手招きされちゃう。あわてて通り過ぎようとしたら「ダ~イ丈夫だよ、食べたりしないから、ガッハハハハ~!」って。思わず私も釣られて笑っちゃいましたが、そんなナポレターニの活気を分けてもらったみたいで、なんだかすっかり元気ハツラツぅ~、になっちゃいました(笑)。それでは、今日の「旅バトン」。・・・ハプニングネタはキリがないので、というか、この「旅バトン」本来の姿がわからなくなりそうなので、このあたりで一旦軌道修正しておきたいと思います(笑)。そもそもの「旅バトン」をおさらいしましょう・・・Q.今までに旅行したことのある場所を教えてください。Q.もう一度必ず行きたいところはありますか?どこですか?Q.旅で起きたびっくりどっきりハプニングを教えて下さい。Q.これからいってみたいところはどこですか?Q.一緒に旅をしたい人にメッセージをどうぞ。Q.旅の醍醐味と言えば?Q.旅バトンを5人のひとにまわしてください。・・・こういうバトンでした~(笑)。昨日までに3つのQに回答をしていることになります・・・というより3つ目のQがネタ多すぎて先に進めなくなってしまった、というカンジ?ですので、一旦先に進むことにしますね。また「ハプニング」バトンはいたるところで現れますので、楽しみに(?)していてください~。では、今日はQ4の回答~Q.これからいってみたいところはどこですか>今行きたい所はナンといってもシチリア。それから、チュニジアとモロッコ。南イタリアから、北アフリカにかけて、すごく惹かれています。あと、バカンスなら紅海にも行ってみたいですね。それから、F1グランプリ、ヨーロッパラウンドをめぐってみたいです(壮大!)以前サンマリノグランプリ観戦したとき、イモラまで、ドイツやフランスからキャンピング・カーでやってくる人たちがいて、そういうの、憧れるなぁ~。ま、現実としては何年もかけてグランプリをひとつひとつ制覇するのが夢(笑)。来年はベルギーグランプリ、スパ・フランコルシャンあたりを狙っていますが、果たして夢はかないますでしょうか・・・?・・・ということで、今日はこのへんで。旅バトン、次はセバスとジャンカルロにまわしてみましょうか・・(笑)?
November 8, 2006
ナポリ2日目も、雲ひとつ無い青空。少しだけ早起きして、ソレントからポンペイの遺跡を見に行こう、と張り切ってホテルを出発。宿からナポリの駅までは徒歩15分くらい。道の両側のにぎやかなお店のウインドウを見ながらあっという間に駅に着きました。ナポリ中央駅からは、チルクム・ベスヴィアーナ鉄道、という私鉄に乗り換えて約1時間。車窓からはレモンやマンダリーナの畑が見えて、その向こうにベスヴィオの雄姿。いかにも南国な景色を堪能しながら、終点のソレントに到着。2月の寒々としたイメージはどこへやら、海は澄み切っています。海岸線から景色をみた後は街をぶらぶら。レモンを使ったリモンチェッロというリキュールの直売店ではその工程を見ることも出来、レモンを使ったお菓子なども試食販売していました。せっかくなので、お土産用にリモンチェッロとレモンを使ったチョコレートを購入。海の近くのバールでフォカッチャを食べて、ランチの替わり。お店のご主人はナポリの出身で、学生時代は学校が終わると毎日、チルクムベスヴィアーナに乗って泳ぎに来ていたんだよ、なんてお話をしてくれました。・・・こんな海が近くにあったら、それだけで幸せですよね~。バールで一休みして、ポンペイへ向かうために駅へ。夏のリゾートとして人気のソレントですが、写真のような季節はずれの人ごみ(?)ちょっとびっくり。ちょうど、サン・ヴァレンティーノの祝日ということで、街をあげてお祭りさわぎ。カップルや家族連れで大変な賑わいでした。ソレント。歌にもうたわれる風光明媚なリゾートですが、現地人の発音はちょっと違いました。「ソレント」って言ってもなかなかピンとこないらしいんです(笑)。イタリア語で発音が難しいってコト、あんまりないのですが、現地のひとが言う「ソレント」は「スッルィエント」ってなるんですネ。ミラノに帰ってから言ったら「ナポリ語だよ」って。・・・ナルホド~。
November 5, 2006
昨日も書きましたが、ナポリでお世話になったお宿はとても快適で、スタッフが本当にイイ人ばかりでした。初めて訪れる街なので、どこにどんな宿をとろうかと決めるのは楽しいけれど大変でもありました。まず日本語の海外ホテル手配のサイト(「オクトパス」とか)でいくつか絞り込んで、それからそのホテルを一つ一つ、今度はご当地イタリアのホテルブッキングサイトで検索。日本語サイトではアメニティとして記載されているモノが、現地サイトでは実は無かったり、写真もたくさん載っているので比較検討できます。そしてもちろんお値段も、日本のサイトを通すのと、直予約とでは微妙に違います。日本人ツアーや個人旅行でよく利用されるホテルは意外と日本から予約するほうが特典がついたり、割引チケットがあったりするので、すべて直予約がイイとはいえないということもわかりました。今回は一人なので、なるべくアクセスが良くて清潔感があって、そして「安い」トコロを探しました。「安い」というと30ユーロくらいから見つかりますが、やっぱりイロイロ条件を絞ったら(ベッドが大きいこと、バスルームが広いコト、そして利用者のコメントもチェックして・・・)、やはり最低でも60ユーロは出さないと、とう結論に達しました(笑)。そして私が選んだのが、Bovio Suite というホテル。ボヴィオ広場に面した昔の貴族の住まいだった建物を改築したところで、ホテルが入っているのはこの建物の3階部分。他のフロアはオフィスやアパートメントになっています。ホテルというよりは「お掃除と朝食つきの貸し部屋」のようなところです(笑)。でも、一つ一つのおへやがとてもキレイですし、イタリアのサイトでも利用者のほとんどが絶賛(?)していたので、ここに決めました。上の写真、携帯カメラなのでボケボケでスミマセン。左がホテルのエントランス。内側から表通りを撮ったところ。ホントにホテルというより、マンションみたいです。そして右はホテルエントランスから出て、ウンベルト1世大通りを見たところ。このまままっすぐ進むだけで、FSのナポリ駅に行くことも出来ますし、反対に後ろに向かえばサンタ・ルチア地区へ徒歩10分。すごくイイロケーションです。現在地下鉄駅を建設中とのことですから、近い将来、もっと便利になりそうです。お部屋は、「通りに面した部屋は騒音が」というカスタマーボイスを参考に、予約時にメールで「静かな部屋希望!」と書いておいたら建物の内側、お隣の棟と向かい合わせの部屋。そんなワケで、景色は望めないのですが、なんだかかえって「住んでる」っぽいです(・・・前向きに!)。大きなベッドとクローゼット、清潔で広いバスルームと冷蔵庫、エアコン完備で1泊朝食付き70ユーロ。シーズンオフの料金なので格安なんですが、オススメですよ。入り口は、写真のようにまず通りから警備員のいるゲートを入り、エレベーターで3階へ。大理石のフロアに、鍵のかかったガラスの扉があって、呼び鈴をならして開けてもらいます。小さな宿なので、こうしていちいちスタッフにあけてもらうんですが、かえって女性の一人旅には安心です。初日の宿泊客はなんと私一人でした(笑)。日中は女性のスタッフが常駐、夕方から夜間は男性にバトンタッチ。初日からみんなとファーストネームで呼び合う仲になれちゃうのもこうした宿の魅力です。チェックインして部屋に案内され、荷物を解いていたら、部屋をノックする音。ドアを開けると「ホテルからのサーヴィスです」って、ナポリのエスプレッソ~!それに、髪が長い私のためにドライヤーまで持ってきてくれました(すごい気配り!)。ついでにナポリの詳しい地図をたのんで、オススメのピッツェリアなどを聞いてみたら、昼間のお姉さんと夜勤のお兄さん、二人して「どこどこがいいんじゃない?」「やっぱりあの店がいいわよ!」みたいに真剣に検討(?)してくれて、いくつかのお店を教えてくれました(笑)。「この店は昼間お腹が空いたときにいいわよ、安くておいしいから私達もよく行くの」とか、「魚料理ならここが絶対オススメ!でも、ちょっとお洒落していったほうがいい」、などなど。ココには4泊して、ナポリを堪能したわけですが、本当にお値段以上のサーヴィスと居心地のよさです。期待以上で大満足でした。http://www.boviosuite.it ←詳しくはこちらから。ナポリ2日目は、ソレント~ポンペイへ。 お宿でのステキなエピソードはまだまだありますが、ステキな景色も織り交ぜて、次回以降のお楽しみ(笑)。今日の「旅バトン」Q.もう一度必ず行きたいところはありますか?どこですか?>>もう、決まってるじゃないですか(笑)。イタリア~(笑)。イタリアなら全て!・・・キリがないからイタリアをはずすと、トルコ~。フランスの古城めぐりももう一度行ってみたい。でもやっぱりイタリア~(しつこいなァ)
November 4, 2006
さて、今日からはナポリのお話~。以前からあこがれていた南イタリアですが、今年2月、モーダの前のバカンスで、思い切ってナポリへ独り旅してきました。ナポリからヴェネツィアのカーニヴァル、そしてミラノモーダというコースだったのですが、いろんな体験やステキな出会いがありましたので、振り返って参りたいと思いマス。と、その前に。またバトンです~(きゃ~!)。フッフッフ。でも今回は回しませんのでご安心を(笑)maroaさんのところで「拾った」だけですので、大丈夫ですよ~そのバトンは、「旅バトン」。内容は以下のとおり。Q.今までに旅行したことのある場所を教えてください。Q.もう一度必ず行きたいところはありますか?どこですか?Q.旅で起きたびっくりどっきりハプニングを教えて下さい。Q.これからいってみたいところはどこですか?Q.一緒に旅をしたい人にメッセージをどうぞ。Q.旅の醍醐味と言えば?Q.旅バトンを5人のひとにまわしてください。・・・と、いうモノです。これは旅好きならいろんなエピソードがありそうなバトンですよね(笑)。私もヒトツヒトツのQに、答えがたくさんありすぎるので、毎日ひとつずつ、日記の中で書いていって見たいと思います(ある意味、ネタができましたよ、maroaさん・・・。)写真はナポリでももっとも美しい広場、ピアッツァ・プレビシート。内外のアーティストの野外コンサートなどもよく催されます。この時も、日本からの翼はエール・フランス航空。出発日の夕方まで仕事をして、会社から成田へ直行。荷物はすでに空港宅配で送ってあるので身軽です。早めにチェックインを済ませて、空港内のリラックスルームでシャワーを浴びて、成田21:55発のパリ行きの飛行機に乗っていきました。パリからは、ナポリ行きの小さな飛行機に乗り換え。日本からパリへはもちろん日本人がたくさんいたのに、ナポリ行きに乗り換えるのはどうやら私一人だったみたい。搭乗口で待っていると、周りにはいかにもラテンな人たちがどんどん増えていって、パリにいながら、気分はすでにイタリア(笑)。飛行機は定刻どおり、お昼前にナポリへ到着。飛行機を降りた瞬間、目の前にそびえるベスヴィオ火山を見て、感動~。早速タクシーに乗って市内へと向かいました。初めての南イタリア、初めてのナポリ。なんだかガイドブックには物騒なコトばかり書いてあったので、一人ということもあり、内心はかなりビビッていた私。でも、そんな心配を一掃してくれたのが、このナポリの人々でした。おしゃべりで、世話好きで、初対面なのに家族のようにプライヴェートゾーンに踏み込んでくる、でもなぜか憎めない(笑)。最初に乗ったタクシーの運転手は、空港からホテルまで、ほとんどず~っと、しゃべりっぱなし。はじめのほうはミラー越しに目を合わせながら話しているのに気がつくとカラダごとこっち向いてるし、渋滞があると「こっち空いてる~」って平気で反対車線逆走するしで、私のほうがドキドキしっぱなし(笑)。で、そんな陽気な(?)運転手が連れてってくれたのが、一番上の写真を撮ったところ。ナポリの街と海、そしてベスヴィオ火山の雄姿が一望できるビュー・ポイント。こんな景色を見たら、今回の旅も幸先良く思えるというものです。ナポリ1日目はあっという間に過ぎてゆきましたが、ちなみにこの日、私が出会ったナポレターニベスト3は、1 やっぱり逆走ドライバー(笑)。なかなかイケメンさんで、笑顔がかわいかったのと、後日遭遇したハプニングの際に、彼の助言がなかったら、と思うような「ためになるハナシ」をしてくれました。2 初体験のナポリカフェの、バリスタのおじさん。おいしい、おいしいと喜んだらお替わりとチョコをくれた。・・・私、ナポリでいろんなヒトに食べ物とかもらったんですけど、なんだかお腹すかせているように見えたんでしょうか・・・?3 滞在先の宿のスタッフ。・・・彼らには本当にお世話になりました~。彼らの話はまた詳しく書くツモリですが、大型のシテイホテルには無い気配りと親しみやすさは、次回も絶対ココに泊まる!という気になります。それでは、今日の「旅バトン」。Q.今までに旅行したことのある場所を教えてください。>日本国内では、行った事の無い県名をあげたほうが早そうです。北から、青森、岩手、和歌山、愛媛、高知、大分、宮崎、鹿児島。一応、都道府県でいうと右にあげた県以外は足を踏み入れたことがあります。それに比べると、海外はまだまだ未熟者(笑)。行った事のある場所は、イタリアを筆頭にフランス、ドイツ、スイス、トルコ、ギリシャ、お隣韓国、以上です。相当偏ってますネ(笑)。どうしてもイタリアが好きだから、イタリアから近いところしか行かないのね・・・。あ、そういえば飛行機の乗り継ぎでモスクワには行ったことがあるけど、空港だけだしなぁ。こうして書くとよりいっそう、自分の偏り加減がわかってしまいますネ。では、今日はこのへんで。
November 3, 2006
先日、実家へ行ったときのこと。うちの母がうれしそうに「私イタリアへ行くのよ~♪」と言いました。なんでも、友達とパッケージツアーで1月のイタリアに行くんだそうです。「うらやましい!私も連れてって~!」と頼みましたが「アンタはいつも行ってるからダメ」と、ハッキリキッパリ断られてしまいました(笑)。で、ハハの言うことには「イタリア語教えて~。」単語帳を用意して、私に迫ってくるのです(笑)。お母さん、この間まで、韓国ドラマツアーとか行って、「ハングル覚える!」って言ってたのに(汗)。まぁ、その国の言葉を勉強しようという心意気はステキなので、断る理由もありません。(いっそ私を連れて行ってくれればいいのに・・・『等身大電子辞書』として機内持ち込みしてほしい・・・)「じゃあ、まずどんな言葉を知りたいの?」と聞いてみました。初めてだから、普通「あいさつ」とか、買い物に必要な言葉かしらん、と思ってましたが、ハハが知りたい言葉のナンバーワン、それは「トイレ!」とのこと(笑)。・・・イキナリこんなエマージェンシーなシチュエーションですか?で、私がイメージしたのはレストランなどで「と、トイレはどこでしょうか~(汗)」と、単語帳をめくりつつ尋ねるハハの姿(笑)。でもサ、そういうとき「ドーヴェ イル バーニョ?」なんて言って、「si..., vada in fondo, e giri a destra. c'e la scala......」とか返されたらどうするのサ、ハハよ!と思ったので、「トイレはトイレットで通じるよ」と言ったのです。大体パッケージツアーですから英語が通じるトコロに行くはずですし。するとハハは、「あら、そうなの?・・・・じゃ、コーヒーは?」私「カッフェ、だよ」「まぁ、日本語とおんなじネッ(・・・え?)」・・・この次は「じゃ、スパゲッティは?」って聞かれちゃったらどうしようかと思いました・・・。というわけで、いっそ私が書いたほうが早い、ということで簡単な挨拶とか多分よく使うと思われる単語などをカタカナで書いてあげました。その中に、「おいしい=ブォーノ」というのがあって、ハハはブォーノ!ブォーノ!と連発。なかなかいい発音だよ!ってほめたら喜んで他の単語も読んでいてうれしそうでした。そして、その日は久しぶりに家族団らんの夕食。焼肉を食べながら、「お母さん、おいしいってイタリア語は?」と聞くと・・・ハハは得意げに「ブォトロッティ!!」と叫びました(爆笑)~。なんでわざわざ難しくするんだ、っていうかブォトロッティ、ってダレですかぁ~?なんか彼女のバッグとかに隠しカメラでも仕込んでおきたい気分(笑)。きっととっても波乱万丈な旅行になりそうですよ~なんだか不安な「ハハのイタリア語~」ですが、また進歩(?)が見られましたら皆さんにもご報告させてください(笑)。さて、今夜からは少し南に行って見ます(ウフ)。初めての南イタリア、 ナポリのお話~!!ではみなさん ブオナ フィネ セッテイマーナ!よい連休を!
November 3, 2006
・・・前回のクイズはgrazielizzyさんの一発大正解でした~~。知る人ぞ知る、スポーツの聖地・・・。という、ヒントも何もない出題にアッサリと正解を出されてちょっぴりショック(笑)。そう、私たちが訪れたのはチクリストの聖地でした。チクリ・・・って変ですね(笑)。英語で言うところの「サイクリスト」です・・・。もうおわかりですね、自転車ロードサイクル愛好家にとっての聖地があるんです。さて、ベッラージオを後に、私たちはつづら折りの山道を、キザッロ峠へ向かって登っていきました。彼が持っている地図には教会のマークと、景色のいいところを意味するマークがあったので、何があるかも知らずにとりあえずその教会を目指して登っていったんです。やがて、峠の頂上に小さな教会が見えてきて、そこがこの「サンタ・マドンナ・デル・ギザッロ教会」でした。周辺は公園のように整備されて、ココから眺めるレッコの湖もまた格別です。一見、何処にでもある、小さな教会ですが、一歩中に入るとそこはまさに「チクリストの聖地」。サンタ・マドンナ、という名前からもわかるように聖母を祀った教会なのですが、説明文を読むと、なんとローマ法王のお墨付き。・・・1949年、当時のローマ法王が正式に「チクリストの守護聖人」と認定されたそうなんです。「へぇぇぇぇ~~~!」ですよね(笑)。「なんで認定したの?」と、説明をわかりやすく私に読んで聞かせている彼に突っ込んでみましたが「パパ(法王サマ)が認定したんだから」というお返事。なんとなく突っ込みきれませんでした(笑)。ちなみにイタリア語のパパは2種類あって、私たちが普段呼ぶように「パパ」と発音すると、法王さまを意味しちゃうんですネ。お父さんを呼ぶときは、「パパァ!」と、2つ目の「パ」の音にアクセントをおきます。イタリア映画なんかみるとよくわかりますね。ハナシがそれました(笑)。つまり、この教会は自転車を愛する人たちの聖地として、サイクリストなら一度は訪れたいと願う教会だったのです。内部には実際にジーロ・ディ・イタリアなどで活躍した選手たちが奉納した自転車や、ユニフォームなどが所狭しと飾られています。私は自転車競技にはとんと疎いので、ナニがなにやら、という感じでしたが、彼はご当地イタリアの歴代ヒーローのサインや自転車を見てうれしそう。「・・・あ、このヒト知ってる」だのブツブツいいながら見ていました。教会の外にはこんな像も。像の下には「おお、神よ・・・」とかなんとか、詩的な文章がつづられていました。片手を挙げているヒト、自転車がなければグ○コの看板みたい、なんて思っちゃった(笑)。そういえば、ベッラージオからこの峠にかけて、なんども抜きつ抜かれつしたサイクリスト達がいたな、なんて思い出したりして(笑)。私たちが教会からでるころ、ちょうどそうしたローディストたちが峠の頂上に到着して、一休みしている光景も見られました。峠から見下ろすレッコ湖。やさしげなコモの景色とはまた違った、野性味のある景色です。・・・思いがけずに「穴場」を発見した私たち(笑)。そろそろ太陽も西に傾き始め、私たちはもう一度、新鮮な山の空気をたっぷりと吸い込んで、ミラノへ向かって山を下ったのでした。ミラノには夕方到着。この日はイタリア最終日でしたが、ミラノに入ってから映画を見に行ってしまい、結局部屋に帰ったのは23時をまわっていました・・・。テイクアウトのピッツァを食べて、彼はテレビでサッカーニュースを見て・・・。結局、まるでいつものように時間は過ぎていきます。なんだか、明日帰国するなんて、うそみたいでした(笑)。・・・でも、まだまだ、イタリアのお話は続きますよ~(笑)なんたって、「今月もイタリア月間」ですから~!皆様、これからもお付き合いよろしくお願いします~
November 1, 2006
コモの真珠、ベッラージオ。なんだかとっておきのリゾートです。湖畔のカフェで一休みして、お土産やブランドショップを覗きながらしばらく過ごしてから、私たちは湖岸線に沿ってコモ湖の「人」字の2画目のラインをなぞって、ミラノへと戻ることに。実は知らなかったんですが、コモ湖のいわゆる2画目の部分は湖の名前が「レッコ湖」になるんですネ。一つの湖なのに、不思議~。ま、でもコモの何処へ行ったの?なんて聞かれて、私たちだからこそ「人の字の1画目、とか2画目」という表現でわかりますが、イタリア人に漢字説明するほうがムリですので、名前が変わるのもある意味正当なのかも。ちょっと湖に沿って走った後、私たちは山のほうへ登り始めました。すると途中でベッラージオの町が一望できるところに出たので写真を撮ってきました~。ここからですと、湖が二手に分かれているようすがよくわかりますネ。岬の突端の小さな町の様子も一望です。さて、この山道を上り詰めたところには、小さな教会があります。知る人ぞ知るこの教会は、あるスポーツをする人々にとって、聖地といわれているのですが、みなさんお分かりでしょうか・・?なぁんて、11月の初日なので(?)ちょっとクイズです(笑)。答えは明日まで引っ張ろうかな~。11月、もう11月なんですねぇ~。なんだかため息でちゃいます・・・。
November 1, 2006
ベッラージオは湖に突き出した岬の突端にあって、小さなかわいらしい町です。まず町を見てみよう、と歩き始めて15分くらいで一周できちゃいました(笑)。湖に面したところはいいのですが、生活区になっているのは少し高台で、湖畔へはクルマ用の舗装道路のほかに公園のなかを通る遊歩道と、昔ながらの石畳の階段。この階段が実はメッチャ怖かった(笑)。と、いうのも石畳に使っている石が丸石なので、平らじゃないんです。でこぼこの石畳でしかも急勾配の坂と階段。もともとモーダに行く予定だったから私は10cmはあるハイヒールを履いていたのでもぉ見ただけでヤバイ。でも、道の両側にはカフェやお土産物店が並んでいて、とても楽しそうなフンイキ。1段1段、ホント、グラグラしながらなんとか坂を降りました(笑)。ベッラージオへ行かれる方はぜひ、歩きやすい靴で行ってください~~。坂を降りきったところでようやく路面が平らに。・・・はぁ~、やっと地に足がつくカンジ。この写真のほうが「丸石の石畳」という状態がよくわかるかなぁ。ミラノ近郊にヴィジェーヴァノ、という街があって、そこの広場があのダ・ヴィンチによるデザインでこんな丸石をつかったモザイクで埋め尽くされているのですが、広場ならともかく、階段でこんなコトするな~!とちょっぴりムカッとしてしまったのでした(笑)。ようやく人心地・・・(笑)、ということで湖畔のカフェで一休み。私はジェラートを頂きました。風は冷たいけど、日差しが強いのでみなさん上着を脱いで太陽の恵みを肌で受け止めようとしています・・。なんだか皆がセレブに見えてしまいます(・・・ビンボー性?)。真夏のベッラージオは子供連れのファミリーなどでいっぱいになるそうですが、学校も始まるこの時期は大人のリゾート、というフンイキ。湖畔のベンチで寄り添って座っている老夫婦、ジョギングする若者や犬を連れたスィニョーラ。ごくアタリマエの日常の風景なんだけど、湖と青空と、雄大な山の景色の中ではなんだかすごくステキにみえてしまいます。ちょっと、うらやましいデスね、こんな生活。・・・「ココに別荘を買って~」、とおねだりしてみましたが、ハナで笑われました・・・。
October 31, 2006
スイス国境に近くありながら、その温暖な気候(スイスに比べて、ってコトでしょうね)と美しい景観で「コモの真珠」との異名をとるベッラージオ。このあたりまでくると、イタリアというよりはスイスのニオイがプンプンします。湖水地方はこのほかにも有名なリゾートが沢山あって、マッジョーレ湖やルガーノ湖など、それぞれ雰囲気の異なるリゾートがあります。数年前にやはりドライヴで「日帰りスイス旅行」に行ったときはマッジョーレ湖のロカルノ、カジノで有名なルガーノにも行ってきましたが、ここベッラージオはそうした華やかなリゾートに比べるとちょっと隠れ家的なかわいらしい町。数件のホテルがあって、波止場に沿ってお店が立ち並び、自慢はヴィッラの庭園。現在はロックフェラー財団の所有となっている庭園は湖と、背後の山を借景に、優雅なひと時を与えてくれます。コモやチェルノッビオといったいわゆる「コモ湖の表玄関」からは遊覧船で来ることも出来るので、のんびりと湖畔のバカンスを楽しむ人々にとっての癒しの場所となっています。日常の忙しさやしがらみに疲れたら、癒しの時間も大切・・。やっぱり「本当の自然」の前にはかないませんネ。次回はまた、カフェのハナシ・・・。
October 30, 2006
モーダ期間中は、ミラノの街は本当にホットです。分刻みで移動してあちこちのコレクションに顔を出して、いろんな分野の人と知り合い、これからのモーダの予想などをしたりして、忙しいけれど楽しくて目が回りそう。でも、季節は初秋。さわやかな風に頬を撫でられ、ふと見上げると抜けるような青空。こんな時は、仕事なんてしていたくなくなります(笑)。イタリア最終日。モーダは盛り上がっていて、その日はポリーニ、C.パチョッティなどの靴ブランドのほか、アルマーニ、プラダ、R.カバッリといった注目ブランドのキャットウォークもあって、朝早くからちょっとお洒落して、出かける支度。大ブランドなので渋滞と駐車スペースを探すストレスを避けて、トラムで中心街へ行くことにしたのですが、朝から日差しはさんさんとしていて、気温もどんどん上昇。トラムの停車場で待っている間に、冗談で「ねぇ、こんなにイイ天気だよ~。ドライヴ行こうよ」なぁんて言ってみたら、彼も「いいね。せっかくだからコモにでも行く?」と。珍しく(?)息ピッタリな二人(笑)。早速マンションに駆け戻り、モーダの招待状をサングラスに替えて、ドライヴに出発~。ミラノからコモへは、高速に乗ってしまえば1時間とかからずに行くことが出来ます。高速に入り、一路北を目指して走り出すとはるか前方には雪を頂いたアルプスの嶺が。3週間前、パリから越えた時は、まだまだ岩肌が見えていたのに、早くも白く薄化粧・・・。あ~、明日はまた、あの山を越えてパリ、そして日本へ帰るんだ、というのが信じられません。雄大な山の景色が近づき、トンネルをいくつか越えると、コモの出口。上の写真は、コモの街を対岸から撮ったもの。ドゥオモのクーポラがシルエットになって見えています。ここへはこうしてぶらっと来ることが多いんです。一人で時間をもてあましたから電車に乗って来たり、ヴィッラで催されるイベントに顔を出したり。でも今回はほんとうに「思いつき」だったので、なんだかエスケープ気分で、ちょっとわくわくしました(笑)。コモ湖は、漢字の「人」の形をした湖。湖水地方でもっとも有名なリゾートです。今回はこの、「人」の字の、ちょうど二股に分かれているトコロにあたる、ベッラージォという町へ行ってきました。コモの町からは約30キロほど、断崖に沿った細い道をくねくねと曲がっていくこと約1時間(途中で何度か景色のいいポイントで休みながら行ったので)、湖が二手に分かれる突端の岬の町、「コモの真珠」と呼ばれるベッラージオへやってきました。夏のバカンスシーズンが終わり、観光客も少なめのベッラージォは風光明媚で、ミラノに比べると時間さえゆっくりと流れるような感じがします。車窓からの眺め。ガラス汚れててスミマセン(笑)。北イタリア特有の景色ですよね。このあたりまで来ると、空気も澄んで気温も日陰では少しひんやり感じます。でも、日差しはまだまだ強く、窓を全開にして走ると本当に気持ちイイ。コモの1日は思いがけず長い日となりました。何回かにわけて、すてきなベッラージォをご案内しますネ。
October 29, 2006
さて、雨に悩まされたトスカーナでしたが、どうにか無事に終了~。サン・ジミニャーノからフィレンツェ・ボローニャ経由でミラノへと帰りました。フィレンツェ郊外の渋滞はひどくて、標識にも、「probabile coda(この先渋滞が予測されます)」なんて書いてあります。彼は「probabile(ありえる)、じゃ無くて sicuramente(確実に)、って書いとけ~!」などと言ってましたけど(笑)。ミラノに帰ったらいよいよモーダです。・・・あ、その前にF1最終戦、ブラジルグランプリ~!あと1週間です!ドキドキします!なんだか来年のF1カレンダとか出来てきてるみたいですね。この間チラッとみたらベルギーGP復活で、イモラがなくなってた(泣)。そして日本グランプリは富士。これだけでも、なにかひとつ、時代が変わっていくのを感じてしまいます。来年もF1について行けるように、勉強しないと・・・。皆様(特にStrikesBack!!さん)、これからもよろしくお願いします~。トスカーナは、次回こそ、いいお天気に恵まれますように・・。
October 15, 2006
サン・ジミニャーノのお土産屋さんで、こんなプレートを見つけました。思わず「へぇぇぇ~!」って、写真を撮ってしまいました。日本の観光地でもよくありますよね、ちょっと気の利いた言葉の書かれた「のれん」とか(笑)。「女性を世界の国になぞらえて」というコトですが、20代はアフリカのよう・・・。(そのココロは)半分がまだ未開の地である。30代は たとえるならインド。・・・ホットで、ゴージャスで、ミステリアス。40代なら アメリカ。 ・・・すべてにおいて完璧なテクニック!そして50代はヨーロッパ。 すべては廃墟、遺跡ばかり。最後に60代は、シベリア。そのココロは・・・・ 「そこが何処にあるかは皆知っているが、行きたいと思う者はいない」というコトなんですね~。人それぞれ、ご意見がありそうですが、いかがでしょう(笑)。若さの価値は絶対です。でも、誰もが同じように年齢を重ねてゆくことも絶対であり、その重ねてきた年齢に価値を見出すということは、やはりヨーロッパの方が1枚上手、ではないでしょうか・・?モチロン、肌や髪の色、文化の違いが背景にあるのでどれが正当なのかはその人しだいです。好みもあれば、価値観も違います。自分でも、20代のころは30過ぎたらもうオバサンだよね~、と思ってましたが、33歳の誕生日に、彼から届いたメールにはこんなことが書いてありました。「33歳!ようやく君もスィニョーラだね!…女性が最も輝く年代にようこそ!」と。親や親戚からは「この先はお見合い相手も見つけにくい」と言われ、既婚の友人からは「子供だけでも産んどいたら」とまで言われて人生終わりか、くらいに感じていたので、その時はもちろん嬉しかったけど、「やっぱりイタリア人は口がうまい」と、慰められたキモチでした(笑)。でもこのプレートに書かれている見方は、大体において、イタリア的ということで的を得た表現だと思います。「・・・じゃ、50代に入ったらもう終わり?」と、聞いてみたら「・・・まぁね。でも、ヨーロッパは遺跡だらけで、そこがイイから世界中から人がやってくるんだ」ですと。イタリア的には60代に突入で大体がシベリアになっちゃいそうですが、私は密かに憧れているヴィジョンを持っています。数年前、パリのシャンゼリゼでお茶を飲んでいたときのこと。3月くらいだったかな、日本人学生の、卒業旅行らしい女の子達が3-4人、それぞれ両手にヴィトンの紙袋を幾つも抱えて歩いているのを危なっかしく思いながら眺めていました。ちょっと肌寒い薄曇りの午後で、みんな急ぎ足で歩いている中、私の目に飛び込んできた老婦人。モスグリーンのツイードのスーツをきた彼女は髪は真っ白で、顔に刻まれたしわをみると、どう頑張っても70歳以下には見えません。でも、背筋がしゃん、としていて、膝丈のスカートに、5センチはあるヒールのパンプスを履いて、スーツに合わせて、グリーンのディオールのシフォンのスカーフを首に巻いていました。・・・その姿のカッコよかったこと!彼女が道を渡ろうとすると、パリの男性は自然に「どうぞ、マダム」と手を差し出すんです。このとき私は、「老後はパリだ」と思ってしまったのでした(笑)。イタリアが60代で終わるなら、60過ぎたらパリですよ!あの老婦人のように気品のある女性として、老後を楽しみたいじゃないですか?なんて(笑)。とりあえず、私にはまだ時間がありそうです(笑)。いつまでも女性として見られたい、と思うのは幾つになっても変わらないハズ。私としてはこのプレートの言葉を教訓として、自分を磨いて生きてゆきたいと思うのでした・・。
October 15, 2006
お土産屋さんの店先に、イノシシが。イノシシといえば、秋~冬にかけてのトスカーナ料理の定番です。日本ではぼたん鍋などが有名ですが、トスカーナではトマトソースで煮込んだり、ハムやサラミにします。メニュウに「Cinghiale、チンギアーレ」と書いてあったらソレはイノシシ肉。今回私は煮込みをいただいてきましたが、こくがあって、口の中でほろっととろけるような味わいで、美味しかったです。お土産屋さんの店先にはこうして剥製が飾ってあるところが多く、コチラのお店も、反対側には黒イノシシの剥製があって、迫力がありました(笑)。子供と比べるとその大きさが実感できてコワイくらい。・・・でも、剥製の上にサラミとか並んでるのはなんだか生々しいです・・・。そして、この女の子が舌を出しているのは、「おいしそうネ!」と思っているんでしょうか?イノシシのほうがタジタジ、って感じじゃありません(笑)?
October 15, 2006
Strikes Back!!さん、例のブドウはやっぱり苦かったです。仰るとおり、ブレンド用のブドウだと思われます!房のつき方とかでわかるんですね?すごいなぁ。意地キタナクつまみ食いした私の文字通り「苦い思い出」もコレで報われるというモノ(?)。また教えてくださいね~。さて、私たちは午前中から午後の早い時間をキャンティの丘陵地帯で過ごし、やがてシエナへとやってきました。昨夜の賑わいはどこへやら、雨の町はなんだかひっそりしています。真夜中の町は独特の雰囲気でしたが、景色をたのしむには向いていません(当然)。そこで再びやってきたワケなんですが、ここへ来てまたしても雨。しかも、カンポ広場に近づくに連れて雨脚は強まり、ウインドブレーカーだけでは太刀打ちできないくらいの大雨になってしまいました。昨夜は真夜中だというのに、立錐の余地もないくらい人であふれていた広場は、まるでシャワーのような大雨に、あっという間に空っぽになってしまいました。本当に、見事に空っぽでしょう?私たちはとても歩けずにバールに駆け込んで、この雨をやり過ごすことに。…私たちのほかにも、雨宿りに駆け込む人は後を絶たず、バールは満員状態。広場に面したお店はすべて、こんな感じだったと思います(笑)。15分くらい待って、少し雨脚が弱くなったので、町を散策。・・・でも、弱くなったとはいえ、雨。写真を撮ろうというキモチにならなかったのが残念です。お気に入りブログでよくお邪魔します、ちいっさんのブログで晴れた日のシエナの美しい景色を見ることができますので、ご堪能いただければ、と存じます・・。
October 13, 2006
ラッダの町のインフォメーションでオススメの見所を教えてもらい、地図を片手にドライブが始まりました。海辺ではまだ夏の名残があったのに、キャンティの丘陵地帯は早くも秋の気配が。時々、霧のような雨が音もなく降ってきて、周囲の木々をぬらして行きます。空気はしっとりと冷たくて、辺りはひっそりと静まり返って。晴天のトスカーナはきっと素晴らしいんでしょうが、こんな静謐さに包まれたキャンティの森も、なかなか出会えない景色だと思います。写真の景色は栗の木の林。葉の色が黄緑と黄色で不思議なコントラスト。他にはなにもないところなんですが、思わずクルマを停めて、見上げてしまいました。観光地ではなくて、こうしたなんでもないトコロで深呼吸、というのもなんだかシアワセに感じます。最初に訪れたのがこのお城。ワイナリーの所有で、お城を見学しながらワインの試飲、直売をしています。残念ながらお城は結婚式の為に貸切で、中を見ることは出来ませんでした。この日はイタリアで言う「大安吉日」だったのかしら、この後シエナの教会でも結婚式に遭遇。ワインは5ユーロで試飲(飲み放題!)出来て、そこで購入すると試飲した料金5ユーロを差し引いて清算してくれます。「じゃ、ちょっと試飲してみる?」と思ったら大型バスがやってきて、お城のそばの小さな売店はあっという間に団体客でいっぱいになってしまいました。外はいつの間にか雨脚が強くなっていて、お城も見学できないから皆行くところがないんです(笑)。なんだかゆっくりしたかったのに水をさされたキモチになってしまい、次の目的地へ向かうことに。…名前思い出せません(アイタタ~)が、次にやってきたのがこのかわいらしい町。キャンティ産のワインに関する文献や資料を集めたライブラリと、併設の直売所があります。先の直売所で試飲しなくてヨカッタ。こちらは無料で試飲させてくれます(なんだか主婦根性)。でも他のお客さんはなんだかみんな訳知り顔で試飲していて、グラスを持つ手つきといい、香りを確かめる仕草といい、「プロっぽい」雰囲気が漂っています。私はただでさえすぐに酔っ払うようなニンゲンですから、どんな顔して飲んでいいか、なんてオドオドと挙動不審。そんな私を救ってくれたのがカウンターのスィニョリーナ。「試飲はタダなんだから、一番高いワインを」なんて微笑んでくれます。ここでは4種類のワインを試飲させていただき、お酒に弱い私は早くも顔が赤くなり始め。私、赤ワイン大好きなんですよ。だからこそ、たくさん飲めない自分が恨めしい・・・。この日はワインを数本、オリーブオイルも購入して、ホクホク気分。雨が降ったりやんだりする中、再びシエナの町へ向かって、ドライブを続けます。お城とブドウ畑。絵本の世界です(笑)。すぐ手が届きそうなところに、ブドウが実ってるんですが、畑の境界線にはしっかりとワイヤーが張り巡らされ、電流が流れてるぞ!という看板があり、このヘンが妙に現実的なのもなんだか可笑しい・・・。中にはこうして柵の外でも豊かに実ったブドウが。…誰もいなかったからちょっと食べてみましたが、果物としてのブドウじゃないから、はっきり言って美味しくなかったデス(笑)。それとも、このブドウだけ、まずいから柵の外にあるのかなぁ?
October 13, 2006
…昨日会社の休憩室に、「鈴鹿の風」というお菓子が置いてありました。…ということはどなたか行ってたんですね!日本グランプリ~!後で聞いたら新人アルバイトのNさんが観戦に行っていたとのこと。Nさん学生なのでなかなか会えないのですが、次回会ったら是非、イロイロお話など・・。ちなみに、「鈴鹿の風」というお菓子、鈴鹿サーキット土産としてはかなり有名ですね。かねてからその評判だけは聞いていましたが、今回漸く食べることが出来ました~。美味しかったです!箱も、お菓子の包装もサーキットな雰囲気たっぷりで。Nさん、またお願いします。…というより、来年は富士で観戦企画を立ち上げるかも(…ネ、Strikes Back!!さん!)知れませんので一緒にいかがでしょう・・・?さて、丑三つ時にチェックインしたホテルがこちら、ホテル・ラッダです。キャンティの山の中に建つ隠れ家的なホテルですが、景観にあわせたオレンジ色の建物は中へはいるととってもモダンでお洒落。プールやエステも完備ですので、出来ることなら長期滞在を楽しみたいところです。 www.hotelradda.it ←良かったら見てみてくださいネ。上の写真は正面玄関です。そしてこちらがプール。一夜明けて朝食を食べる頃は晴れていたのに、さて出かけるというときになってまた雨が降り始めました。この日の予定はキャンティ地方のワイナリーや古城を訪ねながら再びシエナに行って観光をして、時間があれば周辺の小さな町を周って帰ってくるというもの。3時に寝て、9時に起きて。仕事ならぶつぶつ言いそうですがバカンスなので寝不足なんて感じません(笑)。ホテルの朝食はブリティッシュ・スタイルの豪華なメニュウ。地元のハム、チーズや卵料理まであって、朝からがっつりいただいて、出発~。またしても見づらい地図ですみません~。トスカーナ旅行後半はこんな所に行ってました。中央、Raddaと書いてあるところがホテルの場所。ラインを引いたところが訪れた場所。raddaからシエナにかけてはお城やワイナリーなど点在していて、とてもマークしきれなかったので省略。ラッダの町の中心へやってきました。ホテルからは車で10分くらいで来ることが出来ます。この町も小さくて、1周するのに1時間もかかりません。それでもキャンティ地方の中心ということで、観光客が大型バスで乗りつけるところでもあります。私たちも町のインフォメーションへ行って、オススメのワイナリーや見所などを教えてもらうことにしました。レストランの前に、真っ赤なヴェスパが整列!デリバリー用でしょうが、いかにもイタリアな雰囲気。今夜はココ、ラッダで食事をしようね、といいながらブドウとオリーブ畑が連なる丘陵地帯へと向かったのでした。次回は、古城とワイナリー訪問です。 ciao~!
October 12, 2006
マレンマからキャンティへの移動の日になっていい天気に恵まれ、太陽と離れるのが惜しくてビーチで過ごした私たち。結局着替えてビーチを後にしたのは午後5時。目的地はキャンティ地方のちょうど真ん中あたり、Radda in Chianti というところ。位置的には大体フィレンツェとシエナ、アレッツォを結んで出来る三角形のちょうど真ん中あたりです。プンタ・アラからまずはシエナを目指し、そこからキャンティへ入る予定ですが、途中にもいいところがいっぱい。時間がないので今回はマッサ・マリッティマで寄り道をして、まっすぐシエナへと向かうことに。上の写真がマッサの町。もう夕暮れでよくわかりにくいのですが遠くに海が見えます。町へ入るにはかなり急な斜面を登っていきます。この町が出来たのは10世紀ごろということですが、町の護りのためとはいえ、昔は大変だったろうと思ってしまいます。町を取り囲むようにそびえる要塞。ココからの眺めは絶景。町の中心、ガリバルディ広場(Piazza Garibardi)。写真の建物は昔の行政長官が住んでいた館で現在は博物館となっています。その向かいは優美なドゥオモがあり、町の憩いの場となっています。ドゥオモ。ヨーロッパの町は殆どがこうして教会を中心として町が構成されていて、建築様式に興味を持っていると非常に面白いと思います。それと、聖書の話も少し勉強しておくと楽しみは倍増します。イタリアは芸術の国ですが、絵画や彫刻などは宗教をモティーフにした作品が多いので、その背景として聖書を読んでおけば、作品を鑑賞する時の見方や感性がまったく違ってきます。…私自身、聖書の世界など殆ど知らなかったときにイタリアへ来て、教会や美術館で宗教画などを見ていて、「なんで聖セバスティアーノは全身に矢が刺さってるのに笑顔なんだろう?」と思ったのがきっかけで、宗教とは関係なく聖書を読みはじめたのですが、やはり背景を知ってからのほうが断然面白いですね。夕暮れ。オリーヴ畑の向こう、鐘楼がシルエットとなって空を彩っています。毎夕、この景色を眺めらるなんて、マッサの人にとっては当然なんでしょうが、なんだかうらやましい私。太陽が沈むと、急にひんやりした風が肌を撫でてゆき、あわてて上着を羽織る私たち。オレンジ色の照明がところどころ灯りはじめ、薄暗い路地はますます中世の雰囲気に包まれていくのでした・・。気づくと7時を過ぎていました。マッサ・マリッティマはまだまだマレンマ地方です。ココからシエナまでが約1時間半、そしてシエナからラッダまではさらに1時間かかります。この時点で、今日の宿につくのは深夜になることは確実となりました(笑)。写真はワインバー兼レストラン。細い路地にテーブルを出して、キャンドルを灯して赤ワインと郷土料理をいただきます。まだお腹が空かないという彼は地元のチーズをたっぷりと使ったピッツァを、私はトスカーナに行ったら食べてみたかったイノシシ肉の煮込みを使ったパスタをいただきました。食事をして、シエナへ向かって車を出したのはもう9時近く。11時までにシエナへ着いてホテルへ0時に到着、というのが目標でしたが、マッサの町を下る途中、前方の空に稲妻が・・・。町と町をつなぐ道は真っ暗で、やがて雨が降り始めます。丘陵地帯なのでアップダウンも多く、曲がりくねった道はところどころで霧に包まれ・・・。長い1日はまだまだ終わりそうにありません・・・(つづく)
October 12, 2006
プンタ・アラを基点として、近郊の町を訪ねてやってきたのがココ、グロッセートです。シエナやサン・ジミニャーノに代表されるトスカーナの町は、こうして殆どが中世につくられた城壁に囲まれています。丘陵地帯なので、町の中心を出ると牧歌的な景色が広がり、おとぎ話の絵本に出てくるような世界を垣間見ることが出来ます。グロッセートはマレンマ地方を代表する工業地帯で、城壁に囲まれたチェントロ、中心区の周りは工場が並び、活気のある町です。F.S、イタリア国鉄の駅もあり、幹線道路も通っていてずいぶん都会的。…そんな「都市」のイメージのある町ですが、対照的に中心街は中世の町並みそのもの。都会的な周辺部と、クラシックな中心街の境にある城壁の入り口。メディチ家全盛の頃に造られた城門はレンガを敷き詰めた往時の街道を残して建っています。中心街へは、住人や許可をもらった車両しか入ることが出来ません。迷路のような路地は現代の車社会を受け入れられるほど広くないので、厳重に取り締まられています。後で知ったのですが、サン・ジミニャーノもそうなんですね。その代わり、駐車場はたくさんある。城壁を取り囲むお堀のように、駐車場があるので、ドライブ客も不自由はしないわけです。街の中心はやっぱり大聖堂。このあたりの町は時代背景が似てるんでしょうか、教会などの建築様式が周辺の町と似通ってます。車両規制のおかげで、町の人も、観光客もリラックスして町歩きを楽しむことができます。城壁の内側は本当に小さな町なので、ゆ~っくり歩いても1時間もあれば町の全容を知ることができます。ドゥオモを中心に、クモの巣のように伸びる路地は迷路のようですが、行き当たりばったりに歩いても、必ず大聖堂の鐘楼が見えるから、決して迷子にはならないんです。ここを訪れたのは午後も遅い時間。まだ明るいですがこれでも7時をまわってるんです。夏の日の長さは日本とは違って、真夏だと9時になってようやく夕焼け、といった感じです。9月上旬でも、暗くなるのはやっぱり8時くらいから。まだまだ明るいから、といってのんびりしてると、あっという間に真夜中、なんてことはしょっちゅうで、次の日早く起きないとイケナイ時などは結構ツライんです・・。街のレストランを物色して歩いていたのですが、ちょうど町外れの公園でお祭りをしていました。屋台でいろんなお店がでていて、その中に町の食材店が主催で簡易レストランが営業していました。学生時代の食堂を思い出させるようなワイワイ、ガヤガヤとした世界。テントのしたに長テーブルを並べて、入り口で食券を購入して食べる仕組み。なんだか旅ゴコロがくすぐられて、私たちも参加することに(笑)。彼はフィオレンティーノ・ステーキとポテトのつけ合わせ、私はチキンのグリルにサラダ。紙皿で出されるんですが、町のお肉屋さんや八百屋さんが提供している食材は新鮮で格安。地元の人に混じってワイワイ食べるのって、普通では味わえない雰囲気。…混みあっていたのでちょっと警戒してカメラとお財布をバッグの奥のほうに隠していたので写真がないのが残念。 ちょうど食事も終わったころ、さっきから泣き出しそうな空からとうとう雨が。急いで車へ戻ってホテルへ帰りましたが降り始めるとけっこう激しい雨で、車に戻るまでに結構濡れちゃいました。ホテルはバスタブつきのお風呂があったのでお湯を張って、久しぶりにゆっくり足を伸ばして入浴。・・・なんだか贅沢だ~
October 11, 2006
トスカーナでは、マレンマ地方とキャンティ地方にそれぞれ2泊ずつ滞在しました。最初の2日間がマレンマ地方のプンタ・アラという港町。…ヨットレースに興味のある方ならよくご存知かと思いますが、アメリカス・カップやその前哨戦ともいうべきルイ・ヴィトンカップといったレースで有名な「プラダ・チャレンジ」というチームの本拠地です。ティレニア海にせり出すような岬の突端で、天気が良ければ沖合いにはナポレオンゆかりのエルバ島を望むことができます。岬から続く海岸線は砂浜で、夏のバカンスシーズンはイタリア内外のバカンス客でにぎわう所。9月上旬、まだ遅めのバカンスを楽しむ家族連れもあり、かといって真夏の煩雑さからも開放されたこの季節は、実は結構おいしいシーズンです。港に面したショップでは夏物のセールが。靴好きな私をうならせたのは、ブランド靴のセール。セルジオ・ロッシやヴィッチーニなど、日本でも人気のブランド靴が半額以下。水着も安い! …この時季にバカンスで訪れるなら、むしろ現地調達を狙っていくと言うのも手かも。私は水着は必ずイタリアで購入します(笑)。デザインやサイズが豊富で、しかも価格がホントに安い!一流ブランドの水着は別として、大体25~60ユーロでお洒落なビーチウェアが手に入ります。素材やカットも素敵だし、毎年1枚ずつ買い足して楽しんでます。サイズがわかればいいお土産にもなるかも。ただ、コチラの水着はパットやワイヤー入りのものは殆どないのでそのつもりで。ボン・キュッ・ボン、なボディとは程遠い私ですが、一度ナチュラルフィットな水着を体験しちゃうと、やめられません(笑)。…もっとも、ヨーロッパのビーチではトップレスくらいアタリマエなので、誰も気にしませんから。海水浴場。2泊して、これからキャンティへ移動、という日になって漸くこんなイイ天気に恵まれました。早めに出発するつもりでしたが、この海の色を見たらやっぱり素通りなんて出来ません(笑)。ココは滞在したホテルのプライベートビーチ。宿泊客だと言うと更衣室の鍵とタオル、パラソルとチェアーを用意してくれました。ほら、天気がいいとまだまだ夏、でしょう?人が少なかったので貸切みたいでした。近くには家族連れがいて、そのほかにはカップルが数組。イタリアの日差しは強いから、すぐに肌がじりじりしてきます。6月にはヴェネトの友人を訪ねたのですが、テラスで1時間座っていただけでバッチリ日焼け。今回はさらにオイルも塗って「日焼けするぞ~!」と張り切ってしまいました。…でもやっぱり、初夏の日差しとは違って、あんまり焼けなかったな…。本当は2-3日かけて、小麦肌になりたかったけど、1日でも晴れてくれたので良かったです。結局、残りの日程は殆ど曇ったり、にわか雨に襲われたりしてましたから。未来のカサノヴァ君です(笑)。いたずらっ子で、ママの目を盗んでは妹のオモチャを投げたり、砂に埋めたり。金髪、碧眼で天使のようなかわいらしさにじ~っと見つめてたらパチッとウインクしてくれました!…まったく、これであと数年もしたら道行く女の子に口笛吹いちゃったりするんでしょうね…。イタリアーノ!!!
October 10, 2006
再びFollonica。丘を登りつめたところには貴族のヴィラがあって、今なお個人所有のお家として使われています。本当に小さくて可愛い町。道の両側にはセピア色の家が立ち並び、路地の向こうにはティレニア海が見えます。海が見たくて、路地を進むと、突き当たりは展望台のようになっていて、水平線と、ふもとの町を見ることができました。あいにく天気は曇り、時々雨。今回泊まったのは、この写真の波打ち際をたどって、ぐっと右にせり出している岬にある港町、プンタ・アラというところ。天気が良ければ海水浴、と思って日焼け用のオイルも用意していたのに残念です。でも、その分こうして近くの町を探索することが出来たのでよかったのかも。…見づらい地図でごめんなさい。トスカーナといえば広いので、今回ぶらっと立ち寄った町をマーキングしてみました。シエナとサン・ジミニャーノ、そしてキャンティ地方はまたあらためて紹介しますが、今日の写真の舞台はピンク色でマークした所。そして、その左下、クリーム色のポイントが、滞在したプンタ・アラ。ミラノからA12(A=ラウトストラーダ、高速道路です)線でヴィアレッジォへ、そこからは海沿いの道路を南下して、リヴォルノの近くでS.S1(S.S=スーパーストラーダ、無料のバイパス道路)号線に合流してプンタ・アラへ。余談ですが、私の彼は4泊5日の旅行にありとあらゆる可能性に必要なモノを準備しようとします。別々に荷作りをして、私の支度が終わってから1時間くらいたってもまだ出来ない。「昼の洋服、夜の洋服、水着とタオル、昼用運動靴と夜用の紐靴、ビーチサンダルとルームシューズ。バスルームセットに貴重品用のバッグ、下着・・・」しかも几帳面に「自分のやり方」で鞄に詰めていかないと気がすまない。結局私の2倍くらいありそうな鞄が出来上がる。それからようやく、車の中で聞きたい音楽テープを選び始めたりするから、じっと待ってると1日が終わっちゃう。まぁ、最近は慣れちゃったので出発時間は早めに設定することにしてますが。…その間私はロングドライブに備えて果物やお菓子、水を車に積み込みます。結局お昼近くにミラノを出発したので、初日は殆ど移動で終わってしまったんです。でもドライヴ好きにはただ走ってるだけでも気持ちイイので楽しかったですけど。次回はプンタ・アラと、紫のポイント、グロッセートの町を紹介します・・・。
October 9, 2006
イタリア渡航はすでに10回以上になりますが、いつも行く場所は同じエリアになってしまっていたので、あまり観光はしていないのが現実。今回は夏の名残りと、秋の気配をたずねて、トスカーナ地方をかる~くドライブ旅行に行く機会があったのでご紹介。…今日の写真は、イタリア西海岸、ティレニア海に面した小さな町、Follonicaです。オリーブ畑に覆われた小高い丘の頂上で、昔ながらの雰囲気たっぷりな町です。観光客もあまりいなくて、静かで可愛らしい町でした。トスカーナはこうした、一つ一つが宝石箱のような小さな町が点在していて、町と町の間にはオリーヴやブドウ畑が続く丘陵地帯が広がっています。電車で行くにはちょっと大変なのが残念ですが、ドライブ旅行には最高です。ガイドブックに載っていないような小さな町が意外な穴場だったりするのです・・・。
October 9, 2006
緯度の高いパリは日の出が遅く、日没も遅い。9月上旬のこの日、7時半ごろ漸く太陽が顔を出しました。まだまだ夏でこの時間ですから、真冬になるともう8時半ごろ漸く日の出、なんてことになります。ミラノでも7時ちょっと前に日の出でしたから、仕事によってはまだ暗いうちから家を出る、なんてことも当たり前です。帰国する日でも、ミラノで7時過ぎに日の出でしたから、まだ薄暗いうちから若者が数人、バールのテラスで朝のカプチーノを飲みながら昨夜のサッカーについて話してる姿は私たちから見るとなんだか不思議です。その分日が暮れるのが遅いから、なれないと時間の感覚がおかしくなる。9月上旬だと、夜の9時近くなって漸く暗くなるから、あっという間に夜中になっちゃう(笑)。観光気分だと朝ゆっくり出来るからいいけど、仕事となると次の日はやっぱり暗いうちから起きないといけないからツライよね。でも1日が長いからこそ、いろんな楽しみもある。私はそんなヨーロッパ的な時間が好き。
September 29, 2006
・・・帰国そうそうナンですが、歳と共に記憶の薄れゆくのも早い気がして・・・。今日からまた、バンバンアップします。いつもはイタリアから帰ると憂鬱な日々が続いてしまうので、ウツ病予防も兼ねて。さて、写真はヨーロッパの一大ハブ空港、パリ、シャルル・ド・ゴール空港です。成田を夜に発ったので、早朝5時前頃の写真。まだ静まり返ってますが、6時をまわるころからにぎやかになって、私は8時ごろのミラノ行きに乗ったのですが、その頃にはかなり華やいだ雰囲気に包まれていました。9月8日、天気は快晴で、気温は13度。やはり、ちょっと冷え込む感じです。日本からの飛行機には、ちょっと遅めの夏休みをとった女性グループや中高年のツアー、そしてやはりお仕事でいらっしゃる方も多くていつも興味深く観察してしまいます(笑)。私の席の近くには、何か旅行かファッションかで取材に来ているというグループがいて、いかにもギョーカイっぽい感じでお洒落な人たちが。中にひとり、モデルさんかと思ったくらいキレイなお嬢さんがいて、彼女が搭乗しただけでぱっと華やかな雰囲気になったほど。・・・ところがコノお嬢さん、けっこうな酒豪で。アペリティフにシャンパン、食事にワインを注文。しかも、「いっぱい飲むんでワインとビールをもっと持ってきてください」と。そして気持ちよくお酒が進むに連れて、やっぱり賑やかになっちゃう。お若いから仕方ないけど、一緒にいた女性は充分大人な感じでしたから(マネージャーさん?)、責任もって接して欲しかったな。・・・食事が済むころに、気流が乱れ始め、シートベルトのサインが点灯しても、「トイレ行きたい!」と言って無理やり席を立っちゃった。アテンダントが静止しようとしたら「だって、オシッコしたいんだもん!もれちゃうよ!漏らしてもいいの?」と絡み始めたからビックリ(笑)。しかも結構大きな声で。・・・でも、このときのアテンダントの態度が毅然としててカッコよかった。「漏らしてもいいの?!」という言葉にも平然と「その場合でも、私どもは責任を取りかねます」と。・・・おそらく、漏らしちゃっても、そして無理やりトイレに行って、途中で揺れのために怪我などしても、というどちらの場合でも、と言う意味で言われたのだと思いますが、さすがですね。落ち着いた声で静かに諭されて、お嬢さんもさすがに席に戻りました。結局、その後すぐに揺れもおさまり、お嬢さんは無事にトイレに行くことが出来たのですが、席に帰ってくるなりクスクス笑い出して、「そりゃぁ私はアテンダントの資格とか無いケドさ、トイレに行けるか行けないか位の揺れはわかるってば、ねぇ?」ですって。 私の周りには、20代の友人がたくさんいますがみんなしっかりしていて、自分がコノ年代だった頃よりもずっと、今の若い子たちは大人だと思ってましたが、まだまだ公共の場におけるマナーがわかっていない人もいるのだな、と思ってしまいました。しかもカナリ美形なお嬢さんだっただけにがっかりです。言葉が通じなくとも、周りの外国人の方も少々あきれ気味の様子でした。私自身、まだまだ未熟ですが、やはり気をつけないといけませんヨネ。
September 29, 2006
2006年9月29日朝、とうとう日本に帰ってきました。後半は疲れてしまってなかなか更新できませんでした・・。が、今回も満喫してきましたヨ。7日の夜日本を発って3週間。F1グランプリ観戦に始まり、トスカーナ周遊、ミラノでは半分仕事みたいにモーダをめぐり、ちょこっとだけミラネーゼ体験で映画に行ったり、あても無くぶらぶら歩いてみたり。モーダは10月1日まで続くので、ちょっと名残惜しかったけど、私も仕事しないとネ。最終日はC・パチョッティやカバッリ、ロロ・ピアーナなどのブランドを周る予定だったのですが、あんまりにも良いお天気だったので、トラムを待ちながら予定変更、クルマに乗り換えて、湖水地方へドライブへ行っちゃいました。・・・思いついたのがお昼近かったのであまり遠くへは行けず、コモ湖へ。コモ湖、といえば有名ですからいまさら説明もナンですが、ミラノの北、スイス国境にある湖で、漢字の「人」のようなカタチ。私も何度も訪れていますが、今回はこの「人」という字の、内側のラインに沿ってドライブしました。コモ~ベッラージォ~レッコへと山間の道を走り、初秋の山の新鮮な空気を吸ってきました。もう紅葉が始まっていて、湖水のブルーと空の青、そして紅葉の紅がいい雰囲気でした。・・・明日帰っちゃうなんて、自分でも信じられないくらいでした。ミラノに帰り、最後にもう一度映画を見て、夜はテレビでインテルVSバイエルンのサッカーの試合を見ながらピッツァを食べ、荷造り。翌朝はマルペンサを9時15分発のパリ行きの飛行機。・・・行くときの浮かれようは何処へやら、すっかり意気消沈で5時半に目覚ましをセット。空港までは彼に車で送ってもらうのですが、美しい朝焼けを見ても、二人とも無言。いつもはリナーテ空港を利用しているのに、今回は席が取れず、マルペンサになってしまって、このキョリがなんとも切なかったデス(泣)。空港は団体客でごった返していて、チェックインの渋滞。・・・おかげで大嫌いな別れの場面を、演じるまもなく搭乗時間が迫ってしまい、あわただしく挨拶して搭乗口へ。飛行機に乗る前と、パリでの乗り換え時間待ちのあいだに電話でもう一度挨拶して一路東京へ。なんだか疲れた~。・・・で、ようやくデジカメの写真をパソコンに取り込んだワケですが、今回は355枚。思ったより少なかったかな。このうち、使えそうな写真を使って、来月は旅行記をまとめていくつもりです。
September 28, 2006
September 18, 2006
土砂降りのシエナから一夜明けて今日は朝のうちはお約束の濃霧。チェックアウトを済ませて、丘陵を下ると青空が広がってきました。そこで訪ねたのが塔の街、サン・ジミニャ-ノ。中世の街にまよいこんだようなたたずまいに、なんだかなごみます。…塔の街ということで、あちらこちらに塔が建ち、趣がありますが、それ以上にたくさんいたのが、地域猫!街を歩いていると、あちこちで愛想を振りまいて、旅人達をもてなしてくれます。町なかのレストランはその名も「クァットロ・ガッティ」、4匹の猫。猫好きな私にはたまりません。
September 17, 2006
September 17, 2006
昨日は本当に良い天気で、プンタ・アラから夕暮れのマッサ・マリッティマを経て、真夜中にシエナに入りました。丁度地元のお祭りがあったらしく、真夜中12時をまわっているにもかかわらず、カンポ広場は大変な賑わい。…マッサからずっと、山のなかをドライブして来たので、賑やかな街で目覚ましにジェラ-トを買って、宿のあるラッダ・イン・キャンティへ向かいました。…さすがトスカ-ナ、ブドウとオリ-ブの畑が続く山道では木立の間から鹿がこちらを伺っていました!結局宿に着いたのは深夜2時…。明けて今日は曇り空の下、古城とワイナリ-を訪ねつつ、再びシエナへ。ところがシエナに着いた途端、激しい雨。賑やかなカンポ広場は一変して人一人いない静けさに包まれました。…みんな近くのBARに逃げ込んだだけなんだけど、ガランとした広場もなんだか印象的でした。
September 16, 2006
September 16, 2006
September 16, 2006
トスカ-ナ3日目、ようやくイイ天気に恵まれたので、シエナからキャンティ地方へ移動の予定を変更して、ビ-チに来ました。昨日は可愛らしい小さな町を周りましたがあいにく天気は雨が降ったりやんだりでした。今日は半日海でぼ~っとしてからキャンティ地方へ向かいます。今いるのはプンタ・アラ というトコロです。日本のガイド本にはあまり紹介されてないので、日本人は他に見当たりません。…こういうトコロはかえってアジア系の外国人は疎まれる場合がありますが、地元の人は意外と親しく接してくれました。夏ももう終わり、ビーチも静かで快適です。
September 15, 2006
September 15, 2006
September 14, 2006
さて、と。荷物は無事に空港に送ったし、パリまでの飛行機もネットからチェックインを済ませた。もう後は・・・・、後は家の掃除とゴミ出し、手荷物の確認か。Eチケットってほんと、便利ですね。WEBで予約して、確認書をプリントアウトするだけだから、最初は「ホントに予約できてるの~?」って心配だったんだけど、実は紙発券よりも安心。搭乗券の再発券は出来ないけれど、メールの確認書なら何処でも、いつでもプリントできるし、出発時刻の24時間前から、オンラインチェックインが可能で、座席も指定できるんです。コレは個人旅行の強い味方かも。写真は、ヴェニスに滞在中、お世話になった宿の、部屋からの眺めです。せっかくカーニヴァル時期だし、運河に面したお部屋がいい、ということで探し当てたのがこちら。FS(イタリア国鉄)の駅からも徒歩5分だし、大運河のちょっと裏側の運河に面していて、静かでいいところでした。もちろん、バスルームも完璧!ホテルというか、ロカンダ、という安宿ですが、2年前に全面改装をしたばかりでとてもキレイでした。外観は結構ボロイんですけど。ナポリからの飛行機がキャンセルされ、ナポリ~ローマ間をバスに揺られ、ローマ~ヴェニス行きの飛行機も予定より1時間も遅れて、ヴェニスに入ったのは23時をまわってました。ローマの空港から電話を入れておいたので、オーナーのおじさんが入り口で待っていてくれました。「大変だったね~!さぁさぁ、早く部屋に入って休みなさい」といいつつ、自分はナポリ近郊のサレルノ出身なんだ、というハナシからナポリの感想を聞かれ、館内を案内されながらすぐに打ち解けた雰囲気に。ロカンダ、とは日本でいうところの民宿みたいな感じです。部屋数が10部屋も無くて、お値段もお手ごろな家族経営のところが多いのですが、シティホテルにはない親しみがあって、私個人的には大好きです。特にココはロケーションもよく、スタッフもとても気さく。なんだか疲れ果ててヴェニスにたどり着いたのですが、翌朝、木製のよろい戸を開けて、コノ景色を見たら、疲れなんてどこかに行ってしまいました。まるでそこに住んでいるみたいな気がして。
September 6, 2006
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