
ヌーベル・キュイジーヌという言葉をご存知だろうか。nouvelle cuisine新しい料理という意味のフランス語である。70年代の後半ごろからフランス料理におこった変化で、新鮮な素材を使い、過剰に手をかけ過ぎない料理。バターやクリームを多用した重いソースの排除。素材への火の通し方の見直し、、などの一連の動きのことをさす言葉である。
元々、この言葉を使い出したのは、アンリ・ゴーとクリスチャン・ミヨーという当時売り出し中の料理評論家といわれている。
ゴーとミヨー両氏は、ある日リヨンのポール・ボキューズで豪勢にお昼を食べた後にあまりに美味しかったから、今夜もう一度行ってみよう!ということになり店に行くと一日に2回も来る客なんて珍しいものだから、ボキューズ本人が出てきた。そこで彼らは、自らの職業を明かし、ボキューズに今日の昼は素晴らしい食事をさせてもらったと感想を述べ、あまり美味しかったからこうしてまた来てしまったが、さすがにまだお腹はすいていないので何か軽い物でも食べさせてくれませんかと頼んだら、出てきたのはただのインゲンのサラダだったという。何でこんなものを、、と思いつつ食べてみたゴー、ミヨー両氏はあまりの美味しさにびっくり!それまでのフランス料理では、野菜を噛まなくても舌で押しつぶせるほど柔らかく茹でるのが普通だったのだが、このときのインゲンは程よく歯ごたえがあり、新鮮で菜園の香りが感じられる素晴らしいサラダだったそうだ。新鮮な素材を必要最小限の調理で最高の味に仕上げるという、ヌーベル・キュイジーヌ誕生の瞬間である。
今、うちの菜園ではとても美味しいインゲンが取れている。地中海産の天然海塩と香りの良いオリーヴオイルで和えるだけで申し分なく美味しい。問題は茹で加減かな?これは、プロの技。
PR
Keyword Search
Calendar
Comments