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ボックスアート
SlugFest Gamesの看板ゲーム、「赤竜亭」シリーズのミニ拡張。これまでは「赤竜亭2」「赤竜亭3」と、キャラクター4人入りのスタンドアローン型で展開してきたが、今回紹介する2つにはそれぞれ1人分のキャラクターデックとトークン類しか入っていないため、プレイするには「赤竜亭」1~3のいずれかからドリンクデックを用意する必要がある。ルールについては以前「 赤竜亭3
」を紹介するときにも書いたが、↓の田中としひさ氏による記事が素晴らしいので、そちらをご覧頂きたい。漫画も描いて欲しいなあw
田中としひさの勝つまでやらせろ! 第18回「レッドドラゴンイン」
この手のゲームは、個性付けのために後発キャラの能力がどんどん派手になっていくものだが、もちろん「赤竜亭」も例外ではないw
まずはプーキー。「赤竜亭」に登場した魔術師ゾットの使い魔である発狂兎。どうやら人気があったらしく、ついに主人をほったらかして単独で飲み会に参加することになったw
特殊ルールは“気分”に関するもの。というと「赤竜亭3」のカイリンとウルフリックを思い出すが、あちらが毎ラウンド自動的に気分が変わるものだったのに対し、こちらは特定の条件下でのみ変化する。その条件は以下の通り。
・他プレイヤーの手札から使用されたカードが、プーキーの気力を減らした。
・ドリンクによってプーキーのアルコール量が3以上増えた。
・プーキーが賭博ラウンドに参加し、その勝者にならなかった。
・カード効果に「プーキーの気分が悪化する」と書かれている。
要するに「不利になると機嫌が悪くなる」と言うこと。最初は「冷静」なのだが、次第に「躁」「乱心」「精神異常」とどんどん悪化していくw で、当然この気分に応じて効果が変わるカードがある。
たとえばこんなの。他プレイヤー1人の気力を減らす。「冷静」なら1点だけだが、「精神異常」だと4点。なんと「赤竜亭2」のゴグとダンスを踊ったときと同じダメージw で、ひとしきり暴れるとすっきりして「冷静」に戻る。ひでえ奴だよw
発売前なので何とも言えないが、たぶん防御系のカードが少ないんじゃないかな。で、打たれ弱いけど攻撃されるとどんどん気分が悪化して、相手プレイヤーにも大ダメージを与えられるようになるって感じだと思う。プレイが短時間化するので、殴り合いの負け抜けゲームとしては正しい進化だw
カードの一例。お酒を勧めるプーキー、やんちゃするプーキー、嘘泣きするプーキー、酔って暴れるプーキー。なんだよ……カワイイじゃないかw
そして“千変万化の”エリンはエルフのドルイドで、シェイプチェンジャー。カード効果によってクマ、カラス、木に化けることができる。
クマとカラスには利点と欠点があり、クマは他プレイヤーに大ダメージを与えられるようになるが、不器用でコインが掴めないので、博打のときに余分な金を払わなければならないw カラスは店から金を盗んでくることができるが、お酒に酔っ払いやすくなる。
木の状態はかなり強力で、まず木になった瞬間、たいがいの効果をキャンセルすることができる。ただし、何しろ木なので、それが自分の手番中だった場合は以降のフェイズをすべて省略することになる。さらに他プレイヤーの手番中に気力を減らしたりアルコール量を増やされたりしたときには、その効果を2減らすことができる。さすがにこの状態は強すぎるので、自分の手番開始時には自動的にエルフの姿に戻らなければならない。まあそりゃそうだw
カードの一例。忘れがちだがドルイドなのでヒーリング能力もある。あとは木になったり、カラスになったり、クマになったり。木になって切り倒されたらどうするんだw
残念ながら、こちらのルールにはちょっと甘いところがあり、例が不適切だったり、そもそもルールを間違ってたりする(気がする)。製品版では改善されてることを期待したい。
BGGでのファイルダウンロード数を見る限り、どうも興味のある人が少ない感じ。でもほんと面白いから! SlugFest Gamesの他のゲームは駄目らしいけど(未プレイにつき未評価)、「赤竜亭」シリーズと「 真昼の酒場
」は短時間殴り合いゲーの傑作だから! だまされたと思って一度はプレイしてみて欲しい。
BGGの和訳ページ
赤竜亭の仲間たち:プーキー
赤竜亭の仲間たち:千変万化のエリン
赤竜亭
赤竜亭2
赤竜亭3
真昼の酒場
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