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土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。今週は3日間のレギュラー開催で行われた園田競馬。スッキリしないお天気が続きましたが馬場状態は「良」で行われました。兵庫リーディング4位の広瀬航騎手が腰痛で火曜日の4レース以降で乗り替わり。水曜、木曜も騎手変更となりました。今後も有力馬の騎乗も控えているだけに1日でも早い復帰を願います。↑火曜日に先着で配布された「のむヨーグルト」★マミエミモモタロー 無敗継続で大晦日へ12月6日(木)、園田競馬9レースにJRA認定アッパートライ競走(1700m)が行われ、4戦無敗、重賞3連勝中のマミエミモモタローが出走。斤量57kgを背負うも好位インから抜け出して快勝。ネクストスター園田から2カ月近く空けて挑んだ一戦は、初めてのゲート位置に戸惑い枠入りを嫌います。目隠しをするとすんなりゲートに収まった(枠入不良でゲート再検査に)。「初めてのゲート位置だったので戸惑っていたのかもしれないですね」と川原騎手。それでも抜群のスタートを切って難なく3~4番手の内を確保。折り合いもついて内ラチ沿いからスルスル浮上すると先に抜け出したクラウドノイズを捕らえて先頭。ミスターダーリンに迫られるも首差先着。川原騎手は「今日は負けるかなと思っていたけど、道中の手応えは前回より良かったし、次はもっと走ると思うよ。前回は連戦の疲れがあったのかもしれないですね。先がある馬だから今後は馬の機嫌を損ねないように慎重にしていきたいです」。ゲートへの不安はあるものの強い内容で57kgを克服。大晦日の本番へ弾みをつけた。★2年ぶりでも強い!ガリバーストーム12月6日(木)、園田競馬10レースは一昨年の最優秀2歳馬、ガリバーストームが復帰。2021年の園田ジュニアカップ(1着)以来、およそ2年ぶりで今回の馬体重は550kg(+25)とさらに迫力が増した馬体となっていた。主戦の広瀬航騎手が腰痛で乗り替わりとなり、急遽杉浦健太騎手とのコンビになった。好スタートを決めて主導権を握るが、クフィールがぴったりマークし厳しい流れになる。それでも勝負どころから突き放すと最後は2馬身半差の快勝で復帰戦を白星で飾った。「スタートが良くてダッシュもつきました。道中は余裕もあったし、手応えも反応も抜群に良くて2年ぶりとは思えないですね。今度対戦する時は嫌な存在になりますね」。代打騎乗の杉浦騎手も驚く強さ。今回の勝利ポイント(100ポイント)を加算してもまだB1クラスを使える身。脚元の状態を気にしながらとはなるが将来重賞戦線で見たい1頭が帰ってきた。★兵庫生え抜き馬によるマッチレース!!園田金盃1着賞金3000万円の高額レース、第66回園田金盃は2番人気のスマイルミーシャが勝利!!最内枠にスマイルミーシャは発馬は若干出負け気味でもすぐに巻き返し6番手付近を確保。インでじっと脚をためる理想通りの競馬。昨年覇者のラッキードリームの背中を見る位置につけた。レース序盤はラッキードリーム、エイシンダンシャク、エコロクラージュが前に出るが、折り合いを欠いていたベラジオソノダラブが最初のスタンド前で先頭に立つと平均より速い流れになる。向正面でラッキードリームが動くと、中団追走のツムタイザン、内々をロスなく立ち回ったスマイルミーシャも動き始める。スマイルミーシャはコーナーで進路を外へ切り替え4角へ向かう。ラッキードリームが一旦先頭に立ったものの、スマイルミーシャ、ツムタイザンの方が勢いは優った。残り100m付近でスマイルミーシャが先頭に変わるとツムタイザンも負けじと伸びてくる。兵庫2歳王者の称号を手に入れた2頭による痺れるマッチレースはアタマ差でスマイルミーシャが競り勝った。2着は3番人気のツムタイザン。連覇を目指したラッキードリームは3着。人気馬3頭での決着となった。3歳牝馬のスマイルミーシャは重賞5勝目。9月の園田オータムトロフィー以来の重賞勝ち。古馬の一線級を蹴散らし昨年11月のデビューから11戦9勝、2着2回とパーフェクト連対を継続。吉村智洋騎手は重賞46勝目。飯田良弘厩舎は重賞7勝目。吉村騎手、飯田厩舎共に園田金盃初制覇。吉村智洋騎手コメント「好位の内をロスなく立ち回る理想通りの位置につけられました。出来るだけラッキードリームに離されないようにしようと思っていましたが、先に相手が動いてくれる展開もラッキーでしたね。最後は外からも来られてヤバいかと思いましたが馬が頑張ってくれました。今後は迎え討つ立場になりますがスマイルミーシャもこれからまだ成長する馬なので楽しみです。どう乗っても勝ってしまう馬。天才的なアイドル様でした。」YOASOBI「アイドル」の歌詞を用いてスマイルミーシャの強さを表現。ウィナーズサークルに集まったファンから歓声が飛んだ。※園田金盃 撮影 斎藤寿一氏〜園田金盃アラカルト〜◎牝馬制覇2000年以降では3頭目。2015年のエーシンサルサ以来、8年ぶりの勝利。◎3歳牝馬の制覇2014年のトーコーニーケ以来、9年ぶりの制覇。◎兵庫生え抜き馬のワンツーフィニッシュは9年ぶり(2014年 1着トーコーニーケ、2着ハルイチバン)※2着はラヴフェアリーと同着2013年はオオエライジン、ホクセツサンデーのワンツー。勝ち馬のスマイルミーシャ、2着のツムタイザンは兵庫生え抜き馬。共に大晦日の園田ジュニアカップを優勝。兵庫の最優秀2歳馬のタイトルを獲得。今週は2歳王者の経験がある兵庫生え抜き馬の活躍が光る開催となった。★園田・姫路競馬 2024年1月〜3月日程来年の1月~3月までの園田・姫路競馬開催予定が発表されています。年末開催は12月29日(金)~31日(日)。 ※園田ジュニアカップは12月31日に行われます。年始開催は1月2日(火)~1月4日(木)。 ※新春賞は1月3日に実施。1月9日(火)~11日(木)の園田開催が終わると舞台は姫路に移ります。来年の姫路競馬は2024年1月16日(火)からスタート。3月7日(木)迄の『5開催26日間』行われます。次週は12月12日(火)〜14日(木)までの3日間開催です!
2023年12月09日
金曜日は、古谷が担当します。 12月になったの?と思うぐらい、寒さが和らぐ日々が続いています。門別競馬場で考えれば、まだ競馬を行えるんじゃないか?と思えるぐらいです。ただ、朝晩の冷え込みはさすがにきつく、もし競馬開催を行うとなれば、凍結防止剤を撒かなければいけない状況になってしまうと思いますので、馬場の傷みを考えれば、11月上旬までの開催というのは、立地を考えれば致し方ないのかなと思います。 思えば、門別競馬場がオープンされた時は、ウインターシリーズと題して正月開催まで行っていたんですから、今考えると信じられませんし、僕がホッカイドウ競馬で仕事をするようになった2001年は、11月一杯まで競馬開催はありました。この時は、さほど雪が降ることがなかったので、このぐらいの時期まではできるんだなぁと思いましたが、2002年から開催日数が短縮され、今に近い日程となりました。もう20年以上経っていますが、気候はどんどん変わり、今夏の北海道は本州と変わらない蒸し暑さと気温を記録しました。最近のニュースで、函館の方でいわしが大挙揚がってくるという報もありました。異常気象が続いている中、来年の夏、そして冬はどうなっていくのか…。 来年の夏は、競馬開催も競走馬市場も、今年の夏が続くことを想定した形で、様々な取り組みがなされます。少し前の状況なら、「今年だけだよ」と甘い考えで痛い目に遭った…なんてこともありました。違う視点で考えれば、馬券が売れている、馬が売れている時だからこそ、売り上げのすべての賞金に向かうのではなく、施設などの環境整備に投資することが大切です。建物は老朽化していきますし、レジャーの多様化で広いスタンドを擁する競馬場はコンパクト化も必要になっていきます。その中で、各地の競馬場がスタンドや厩舎地区などの改修に着手している点も良い方向に向かっていると感じます。 今週、週刊競馬ブックで掲載される地方競馬の対談を、守永真彩さんと御一緒させて頂きました。その中で、当然ながらダート競馬の体系整備の話題にもなりましたが、今の話題のみならず、「ジャパンカップ」創設時から日本馬優勝までの道のりなんかも話したりしました。40年以上競馬を観ていると、日本の競馬の急速な発展が理解できます。その中で、様々な取り組みをしていたし、何かを始めるとハレーションも起こりえることも理解してきました。その意味で、今年はネクストスターが始まり、地方競馬にとって改革元年となりましたが、「兵庫ジュニアグランプリ」と「全日本2歳優駿」を見る上で、ネクストスター上位馬が出走した地区は、北海道と佐賀、名古屋の3カ所のみ。ただ賞金が高い地元重賞というために作られたものではなく、全国を意識した上で創設されたものなのに、非常に残念でなりません。もちろん、2歳重賞だけで完結するものではないので、来年の3歳ダートグレード路線に、各地のネクストスター上位馬が挑む図式を期待したいと思います。(対談した後の2ショット写真。真彩ちゃんから頂きました)
2023年12月08日
木曜担当のよこてんです。 12月3日、全レース終了後の水沢競馬場パドックにおいて木村暁騎手の引退セレモニーが行われました。★引退セレモニー、胴上げされる木村暁騎手★寒い中たくさんのファンが待っていてくれました これに先立つ11月17日、地方競馬全国協会から発表された『令和5年度第2回調教師・騎手免許試験 新規合格者について』で木村暁騎手の調教師試験合格が発表されて、11月いっぱいで騎手を引退、12月1日から調教師となることが明らかになっておりました。 ファンの皆さんはお気づきだったかもしれません。今年二度ほどかな、木村暁騎手が“家事都合”という理由で騎乗していなかった時期があったことを。その間は調教師試験のために教養センターに行ったりしていたわけですね。 木村暁騎手は2002年のデビュー。同期の齋藤雄一騎手が一足先に調教師に転身しているんですけども、両騎手は自分が岩手競馬の仕事を本格的に始めてからデビューして、自分からするとデビュー戦から見ている騎手でしたから、齋藤雄一騎手の時も思いましたが“ついに引退かぁ”“もう引退かぁ”と、ちょっと感慨深いものがあります。 ということで今回は木村暁騎手のこれまでを振り返ってみようというお題であります。 木村暁騎手のデビュー戦は2002年4月20日の水沢5R。ヴィノロッソ号に騎乗しました。その結果は10頭立て10着。“ほろ苦いデビュー戦”ということになるのでしょうか。★2002年4月20日水沢5Rでのデビュー戦。結果は10着 初勝利は同年4月29日の4R、ロイヤルエリート号に騎乗して挙げました。デビューから7戦目の初勝利。 初勝利後のインタビューを見ると「同期で他に勝っていた人がいなかったので自慢できた」とのコメントが。同時に「早くもう1勝したいが、勝つことに焦りすぎているかも」というコメントもありました。 実際そうだったのでしょうか。2勝目は7月28日の盛岡1Rとなっています。 その後はまずまず順調に勝ち星を挙げて、1年目は通算11勝でシーズンを終えた木村暁騎手でした。 ちなみに齋藤雄一騎手は、デビュー日は同じ4月20日でしたが初勝利は6月1日。初めての勝利は木村暁騎手の方が1ヶ月以上早かったんですね。ただし2勝目は齋藤雄一騎手は6月29日。こっちは逆に1ヶ月以上早い。 同期の齋藤雄一騎手の1年目は通算12勝。初勝利や2勝目やらが前後しながらもシーズンは同じような勝ち星で終わるのが“同期”らしいというかなんというか。 木村騎手の騎手人生、その序盤に大きな影響を与えたのが度重なる怪我です。改めて振り返ってみると、・2003年7月5日、水沢4Rで落馬負傷して同年11月29日まで離脱・2006年10月7日、盛岡8Rで発走前に負傷し翌年春まで離脱・2007年は4月16日まで騎乗したが負傷、この年も翌年まで離脱・2010年7月4日、水沢6Rで落馬負傷、同年10月23日まで離脱 この後は長期間の離脱がなかったものの、廃止問題や東日本大震災もあった時期ですし、デビューから10年ほどの間“流れが悪かった”のは本当に痛かったですよね。 これについて木村暁騎手に「どんな怪我だったか」をうかがったのですが、2003年は「850mの新馬戦で内ラチに突っ込んでしまって右腕の尺骨複雑骨折。他の所から骨を移植したけれど、それがうまく付かなくて」。2006年は「枠入れの時にゲート裏で馬が転倒。その右手の上に馬が落ちてきて・・・」。2007年は「肩甲骨を折ってしまった」。 さらっと話してくれましたが、文字にしてみると“よく生きていたな・・・”と思う怪我ばかり。木村騎手も「一番アピールしたい時期に乗れない時期が続いたのは堪えたね。騎手をもう止めようと、真剣に考えていた」とこの頃を振り返ります。 初めての特別勝ちは2006年7月24日・盛岡10R『南昌山特別』。当時はB2級牝馬・ダート1800mという条件で行われていたレースをキタノソナタ号で勝利。同馬では9月17日に行われたB1級芝1700m『八幡平特別』も制しています。自分はこの頃はレース写真を撮ってないので残念ながら手持ちの写真はありません。 自分の手持ちにある特別勝ちは2008年4月14日水沢10R『大屋梅賞』。コスモパライソ号は2番人気での勝利。★大屋梅賞の表彰式で。若い! 2012年には『南昌山賞』、C1芝1600mと条件やレース名が少し変わった“南昌山特別”をバクソクトレイン号で制しています。★2012年の南昌山賞優勝時 木村騎手というとけっこう「芝」のイメージがあるんじゃないでしょうか。実際各シーズンの成績を見てみると芝未勝利で終わっている年もまあまあ多いのですけども、芝での勝率・連対率がダートでのそれを上回っているような年もありました。 芝でも1000mや長距離はあまり勝って無くて1600mか1700m、なかではやはり1600m。人気薄も多そうなイメージですがはたして??★2018年のダイヤモンドカップではエルノヴィオで2着 重賞はなかなか勝てなかったですね。2着まではわりとあったんですけどもなかなか「1」には届かず。ついに届いたのが、皆さんもご存じの通り昨年のシアンモア記念。木村騎手も重賞ウイナーの仲間入りとなりました。「ここまで長かったけど、伝統のある重賞が初めてのタイトルになったのが嬉しい」とはその時の木村騎手のお話。★木村暁騎手にとって待望の初タイトルは昨年のシアンモア記念でした。赤松杯も惜しかったですよね 木村騎手の昨年、2022年シーズンは、重賞勝ちだけで無く勝ち星も自身シーズン最多の85勝でリーディング順位は6位、それも勝率・連対率でもしっかり6位確保。“質・量”ともにレベルの高い、木村騎手自身にとっても「乗れている」と感じるシーズンだったようです。終盤ちょっと息切れの形にはなりましたが、秋の初め頃までは自身初の100勝も狙えそうな勢いでしたものね。 それだけに今年になっての引退はちょっともったいない気もしますが、調教師試験を始めて受験して一発合格ってなかなか無い事ですからね。これも運命の流れというものなのでしょう。 今年の11月13日・盛岡9Rではユキノマツシマ号で優勝して自身の地方通算700勝達成。この時はまだ試験結果の公表前でしたが「間に合って良かった」と話していたのが記憶に残っています。 騎手としての最後の勝利は2023年11月21日・盛岡6R、ハッチャキコク。3連単18万円あまりの高配当をたたき出す木村騎手“らしい”勝利。★騎手としてのラストウィンでも万馬券をたたき出す そして最後の騎乗は11月28日の水沢12R、エイシンヌチマシヌ号でした。騎乗最終日はこの1レースのみの騎乗、それも当日の最終レース。結果は7着でしたが、最後まで見守ってくれていたファンの皆さんに良いお別れになったのではないでしょうか。★騎手としての最後のレースに向かう木村暁騎手。レース後は馬上からファンの皆さんへサヨナラ また、これは自分語りですけども、「騎手として最初のレース」と「最後のレース」、「初勝利」と「最後の勝利」を現場で見ることができたのは、こういう仕事冥利に尽きるのかなとも思います。そういう事もあっていろいろと感慨深いですねえ。 さて木村暁調教師。12月1日免許交付でなるべく早く厩舎の準備を始めたい希望だったそうですが、現状水沢競馬場に馬房の空きがないので年明けまで待つとのこと。例年2月10日頃になる、来季に向けた調教はじめの頃までには準備を整えて、3月の特別開催から出走・・・という流れになりそうです。 来春、「木村暁厩舎」のデビュー戦を、そしてその先の活躍を、楽しみにしながら待ちたいと思います。木村暁騎手の騎手生活を振り返るお話、こちらのインタビューでもけっこういろいろ語っていただいているのであわせてご覧ください。
2023年12月07日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、競馬場の取材に出かけられなかったので… キッチンカー特集(笑) 名古屋競馬場に来ていたキッチンカーを、一挙2店舗ご紹介します。 まずは、ちょっと以前のことになりますが… 11月15日の名古屋競馬場。 見た目も、名前も、なんだか賑やかな感じのキッチンカーが名古屋競馬場に来ていました。 わにわに食堂 Instagramはこちら ポークたまご、略して「ポーたま」っていうのは、沖縄のソウルフードらしいのですが…私は沖縄には疎くて知らなかった(汗)。 そのポーたまのおむすびのお店です。 このお店のポーたまは、ちょっと他所とは違っていまして…… たまごをつかわない なのに「ポークたまご」なんです。 ポークたまご、っていう料理としては初めて食べたんですが… ご飯と合うんですね。美味しい。 そして、この「たまご」が卵じゃないって、言われなかったら全然わからない。 大きさも手頃ですし、レースの合間にちょっと小腹が空いたときなんかにも行けそうです。 このキッチンカーを運営している、わにはら潤さんにお話を聞いてみました。 このお名前で、本名。 お名前にちなんで、キッチンカーの名前も「わにわに食堂」 先に申し上げておきますが、わにはらさんは生粋の名古屋人(笑)。「沖縄が好きで、沖縄フードに興味がありました。ただそれ以上に……自分の姪がアレルギーを持っていて、乳と卵が食べられなくて。なのでテーマを持ってこのキッチンカーを始めました。」 そのテーマとは……アレルギーを持っている多くの人たちにもみんなと同じものを食べてもらいたい キッチンカーには、こうしたアレルギー表示が義務づけられていないため、ハッキリと表示しているお店は少ないんだそうです。こうして表示されていれば、例えばお子さん連れのお客さんも安心して利用できますよね。「実際こうしてお店を出して見ると、アレルギーで食べられないものがある人って、結構いるんです。アレルギー 、イコール子ども、っていうイメージを持たれがちですが、老人施設なんかにお店を出すと、アレルギーを持つ人が大人にも思いのほか多いということを知りました。」 キッチンカー一本で頑張り始めたのは、今年の7月。 「元々、知人のキッチンカーを夫婦で手伝ったりしていて、キッチンカーで働くことも好きでした。きっかけはコロナの時ですね。夫婦で、将来について考える時間がすごくたくさんありました。これから先、どういうことをして生きていくか、ということを。」 その中で見つけたのが、キッチンカー。 そして、見いだしたテーマ。 アレルギーがある人でも、みんなと同じものを食べてもらいたい わにはらさんの挑戦は、まだ始まったばかりです。 わにわに食堂 Instagramはこちら 続きまして、もう一軒 11月28日の名古屋競馬場で行き会ったキッチンカーをご紹介しましょう。 SOWキッチン Instagramはこちら いま、話題になっているグリーンコーヒーのお店。 グリーンコーヒーだけでなく、グリーンコーヒーを使ったスイーツ、グリーンコーヒーと一緒に頂くと美味しい食事が販売されています。 今年の6月に開業したばかりのキッチンカーです。 グリーンコーヒーは、焙煎する前のコーヒー豆(生豆)のこと。 多く含まれるのがクロロゲン酸で、美容と健康にさまざまな効果が期待されるため、アメリカのセレブなどの間で話題となり、日本へも広まりつつあるんですって。 カフェインが少なくて、通常のコーヒーが苦手な方でも爽やかに飲みやすくいただけます。 このお店では、無添加のアラビカ豆だけを使ったご覧のような粉でコーヒーをいれてくれます。 おしゃれなカップ。 初めの見方がわからなくて口のところを明けちゃったんだけれど…… 端のあいているところが飲み口になっていて、美味しく頂くことが出来ます。 美味しいパンは、ミネストローネと一緒に出してもらえます。 ミネストローネは、刻んだ野菜がたっぷり入って、味は秀逸。 すごく手をかけて丁寧に作られた逸品でした。 お店を運営している、まりあさん。「実は、コロナにかかったあと体調が今ひとつすぐれなかった時に、コーヒーの取引をしている親戚からグリーンコーヒーをすすめられたのが始まりです。自分はグリーンコーヒーのおかげで体調がとてもよくなりました。深入りのコーヒーは飲めないのに、グリーンコーヒーは飲めて、それが興味に繋がりました。」 元々は工場に勤めていたのですが、そこをやめて、何をして生きていこうか探っている間に、このグリーンコーヒーに出会ったとのこと。「キッチンカー、やってみたい気持ちはあったんです。人と話すのが好きだし、車の運転も好きですし(笑)」 実際、出店していると贔屓のお客さん方が会いに来てくれたりとか、同業の他のキッチンカーの人々とのふれあいが、とても楽しいとのこと。これは、多くのキッチンカーの運営者の方々が、声を揃えて言うことでもあります。 経営的にはまだまだ、と話すまりあさん。 「華やかそうに見える世界ですが、実は大変ですね。言ってみれば、場所でお店を開いている『以外の』時間が『仕事』みたいな感じです。食材の仕込みとか、後片付けとか、お店が開いていない時間でやらなければならないことが多くて」 商売のやり方も、これからもっともっと考えていくことになりそうです。 「商材をどうしていくか、ということを考えています。グリーンコーヒーっていう柱があるから、『グリーンコーヒーでおいしくなるもの』という感じで、広げて行ければと思っています。」 いまは、ソフトクリームなどのスイーツ類が売られています。 次に競馬場に来てくれたときに、どんなメニューを思いついているかな。 また行き会うときが楽しみになりました。 SOWキッチン Instagramはこちら 今回も、ごちそうさまでした!
2023年12月06日
火曜日担当の太田です。全国的に厳しい寒さとなりましたが、帯広も寒かったですね。金曜、土曜は-10℃を超える寒さ。いよいよ来たなーという感じです。日曜、月曜は寒さも和らいで十勝晴れ。風もなかったので観戦日和でした。そんな中、3日(日)は、北海道警察音楽隊、ガラード隊による演奏会が競馬場で行われ、メインばんえいオークスの入場行進、ファンファーレの演奏も担当。3歳牝馬重賞に花を添えてくださいました。その3歳牝馬の重賞、今季最初のBG1第48回ばんえいオークスは、ゴール前痺れる戦いを見せてくれました。2歳黒ユリ賞を制したスーパーチヨコが1番人気。今年に入って成績が上がってきて、ただ、レースではなかなか制御が難しいルイズが2番人気。黒ユリ賞2着ベニサクラが3番人気におされておりました。勝利したのはルイズでした。(主催者提供)いつも通り道中、騎手が座り込んでようやく少しだけ止まるルイズ。行きたい行きたいところを鈴木恵介騎手がなだめながらレースを進めていました。そんな感じで他馬をやや放して先行しており、第2障害5,6メートル手前でとめて、第2障害手前で止めるかなと思いきや、馬の勢いのまま直行。最初からそのつもりでの騎乗だったようですが、670キロという重量も重量なので、ちょっとびっくりのレースでした。ただ、障害は上手で、すんなり超えてきたルイズ。そこからは後は、何とか持たせて逃げるだけ。人気のスーパーチヨコ、ベニサクラが一緒に第2障害を降りてきて、徐々にルイズに襲い掛かる展開。最後はルイズとスーパーチヨコが並んでのゴール。コンマ1秒差ルイズが逃げ切って重賞初制覇となりました。(主催者提供)ハラハラドキドキのレースでした。鈴木恵介騎手の障害直行からの絶妙な逃げ。追いかけるスーパーチヨコとベニサクラもまさか逃げ切りを許すとは思わなかったのではないでしょうか。特にぎりぎりまで迫ったスーパーチヨコは悔しかったでしょうね。まさにスーパーJOCKEYのなせる業。面白いレースを見せてくれました。実は、その前の第10レースばんえい甲子園第5戦十勝産駒特別もウルトラコタロウが勝利。ルイズと同じオーナーブリーダーで、槻館重人調教師、鈴木恵介騎手のコンビでした。正直ウルトラコタロウもこの予選で見事なレースを見せるという、鈴木恵介騎手の手綱さばきに感服するところです。(主催者提供)ルイズについて槻館調教師にお話を伺うと、ルイズは普段人の言うことも聞いて、調教も問題なく出来る。しかしなぜかレースになると、折り合いがつかなくなる。負けん気が強くなってしまうようです。もう少しレースで折り合いがつくようになると、まだまだ強くなると思うというお話でした。ルイズは今後クラスが一気に上がるので、最初は苦労するかもしれません。折り合いという課題もありますが、今回あの重量で障害をしっかり上げているところから、今後も楽しみです。今季のBG1戦線がいよいよ始まったわけですが、初戦の今回はばんえいらしい良いレースを見ることができました。次のBG1は年末のばんえいダービー。今回勝利したルイズ、また、スーパーチヨコももしかすると参戦するかもしれません。男馬たちとの戦いも注目です。さて、次回12月10日(日)はYouTubeLive、ニコ生でばんスタ延長戦を配信いたします。今回は「電凸ばんスタQ」と題してお送りいたします。ばんえいかかわる3択クイズでお楽しみいただきます。前回は事前応募で出演者を前もって決めておりましたが、今回はその名の通り、配信中に抽選して挑戦者を決めます。挑戦者の応募は、8日(金)から募集開始です。難問からチャンス問題とバラエティーに問題をそろえております。皆さんお気軽にご参加いただければ幸いです。出演の条件は、配信中に電話が出られる方。配信をご覧いただける方です。配信を見ていないとわからない問題などもありますので、応募したものの配信見ていなかったということがないように、必ず見てくださいね。8日に募集開始いたしますので、ぜひご覧ください。
2023年12月05日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は耳目社の百瀬です。先月17日『令和5年度第2回調教師・騎手新規合格者』がNARより発表され、下記3名の騎手が調教師試験に合格しました。木村 暁騎手(岩手)田中 力騎手(千葉)藤田 弘治騎手(石川)免許は12月1日付での交付で、3名は騎手を引退し、今月から調教師として新たな日々をスタートさせています。船橋競馬場では、先月30日に田中力騎手の引退式が行われました。田中騎手は2004年5月1日、船橋競馬2Rウエルチャンピオンに騎乗し、初騎乗初勝利の快挙でデビュー。その後も勝ち星を重ねて、通算3375戦190勝(2着168回)。引退レースとなった11月30日の船橋7Rは、シンキングファーザに騎乗。好位追走から見せ場も作るも、4着という結果でした。またファンに直接見えない部分では、千葉県騎手会の副会長、理事と要職を歴任。船橋所属騎手のまとめ役しても尽力しました。引退式での田中力騎手のコメント(先ほど最後の騎乗を終えましたが)あまりまだ実感は湧いていないが、これから徐々に湧いてくると思います。最初は体重が重たかったことが、印象に残っていますね。結構辛かったので。初騎乗初勝利させてもらったウエルチャンピオン、初めて重賞で乗せてもらったラビットポーズ。岡林厩舎所属で羽田盃に騎乗したエバーブライト、最近ではエスケイアリュールなど、言い出したらキリがないくらい思い出の馬はいますね。(調教師としては)強い馬作りを目指して、ファンの皆様に応援されるような馬作りを目指して。馬主さんに預けて頂いた馬をちゃんと競馬に向けて仕上げて、いいレースができる状態で走らせる厩舎にしたいです。これからは田中厩舎の応援をよろしくお願いします!(記念撮影の様子)(最後には胴上げも。上手く撮れませんでした…汗)また金沢競馬場では、藤田弘治騎手の引退式も、最終騎乗終了後に行われました。悪天候によりスタンド内で行った為、残念ながらライブ配信等で、その様子を見ることはできませんでしたが、現地にいらしたファンの方のSNSを見ると、騎手仲間や関係者が多く集まり、和やかな雰囲気の引退式だったようです。今秋は3名の騎手が調教師に転身しました。新たな環境でも、更なる活躍を期待しています!
2023年12月04日
日曜日担当の高橋華代子です。 12月1日、船橋1Rで話題沸騰中のオマタセシマシタが南関東初登場しました。 オマタセシマシタは、お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二オーナーが初めて所有した競走馬としても知られ、トリオ名のジャングルポケットを父に持ちます。 斉藤オーナーの愛溢れるYouTubeも人気ですね。北海道からデビューし、金沢、笠松、そして、斉藤オーナーの地元・千葉県にある船橋競馬場へ。現在は川島正一厩舎の一員です。 1Rとは思えないほどのたくさんのお客様が、オマタセシマシタの南関東初戦を見守りました。 担当は、元騎手の宮下康一厩務員(向かって右)。笠松2勝目をあげた時に手綱を取った宮下瞳騎手のお兄ちゃんです。妹から兄へバトンが渡されました。宮下厩務員のお話しでは、瞳騎手とは離れていても、連絡を取り合う仲良し兄妹なんだそうです。 コンビを組むのは森泰斗騎手。お客様が多いため、返し馬ではお客様のほうに誘導して姿を見せてくれるサービスもしてくれました。 道中は中団から脚を伸ばして2着。ゴールをする時にはファンの皆さんから拍手も起きました。 森騎手は「すごい歓声で、重賞かと思いました。成績以上に頑張っていると思うし、厩舎力も感じましたね。左回りは初めてだったので馬も戸惑って外に外に行きたがりました。乗る方はちょっと大変で口向きは課題ですが、性格的にはすごく穏やかでいい仔ですよ」とコメント。 川島調教師は「勝った馬は抜けているし、頑張っていると思います。時計も悪くないし、初戦から上等ですよ。今日は馬体重が-15キロですが、栄養自体は回ってきているので問題はありません」と話していました。 今後も無事に元気に走って、南関東初勝利を目指して欲しいと思います。 なお、このレースで勝利を飾ったのは、笹川翼騎手が騎乗した船橋のサリーピルエット。JRAからの移籍初戦で、自身にとって念願の初Vとなりました。本当に強い勝ち方でしたね。おめでとうございました!
2023年12月03日
土曜日の担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。イクイノックスがラストランを勝利で飾ったとジャパンカップ。85,000人以上の大観衆が詰め掛けた大一番に兵庫のクリノメガミエース(18着)、チェスナットコート(17着)が挑戦。2頭ともに無事完走しました。現役最後のレースとなったチェスナットコートは、パドックで矢作芳人調教師と再会する場面もありました。幸せな第二の馬生を過ごしてほしいですね。今週は月跨ぎの4日間開催でした。開催前にクラス編成の見直し(ポイント修正)が行われ多くの降級馬が発生。力量比較が難しく高配当が続出。一筋縄ではいかない週でした。火曜日メイン、朝来市岩津ねぎ特別はキングレジェンド(尾林幸二厩舎)が逃げ切りV。広瀬騎手は最終レースも勝ち1day3勝の固め勝ち。水曜日のメイン、神戸ビーフ特別は9番人気で山本屋太三騎手騎乗のキクノクライフ(土屋洋之厩舎)がV。波乱を演出しました。木曜日の5レースはオールタイムハイが初勝利。元JRA調教師で同馬を所有する池江泰郎さんが現地で勝利を見届けました。※日刊スポーツ・松本記者から画像を頂きました。木曜日のメイン、TEL杯はアラモードジェンヌ(石橋満厩舎)が逃げ切りで勝利。ヒメツルイチモンジの追い上げを封じました。※火〜木曜日のメイン表彰式と口取り画像は三宅アナウンサー、木村アナウンサーから頂きました。金曜日のメイン、なにわの畜産ひろば特別はウインドケーヴが逃げ切り勝ち。休み明け、久々の1700mでも強い勝ち方でした。表彰式は私が進行しましたが、スマホを実況室に忘れて記念撮影が撮れませんでした(汗)。次週は火水木の3日間開催です。12月7日(木)に第66回 園田金盃 が行われます。兵庫県競馬のグランプリレースはファン投票、記者選抜、自場収得賞金順で選ばれたメンバーが激突!【主な出走予定馬】重賞V10、"昨年覇者" ラッキードリーム摂津盃で久々の重賞V、ツムタイザン今年の兵庫ダービー馬、スマイルミーシャ重賞3勝馬、ベラジオソノダラブ1年ぶりのタイトル獲得を目指す、エコロクラージュ新春賞の勝ち馬、アキュートガール距離不問2年ぶりの重賞Vへ エイシンビッグボス5月の兵庫大賞典2着馬 メイプルブラザー2度目の園田金盃出走 エイシンダンシャク※出走馬の画像は 斎藤寿一氏 撮影さらに重賞2勝馬の シェナキング、ブリリアントカップ(2021・大井)勝ち馬のフィアットルクス、去年の新春賞3着馬 コスモバレットが出走を予定しています。※補欠馬 ベストオブラックなお、出走馬は変更になる場合があります。枠順は12月5日(火)のお昼過ぎに決まります。当日は楽天競馬YouTubeライブの配信があります。第66回 園田金盃 レジェンド予想会 ★配信時間 14時~17時予定 ゲストはJRA元調教師の南井克巳さん、競馬エイトTMの津田照之さんです。次週も熱戦をお楽しみください!!
2023年12月02日
金曜日は、古谷が担当します。 あっという間に2023年も残り1カ月となってしまいました。年を重ねるにつれ、月日が経つのは早い…ということは何度も書いていると思いますが、1年は本当にあっという間です。ホッカイドウ競馬の開催が終わり、間もなく1カ月が経ちますが、その後も遠征する馬がいますし、馬産地に関する取材などもあったりと、開催があった時ほどでなくても、何だかんだでバタバタしています。それもあって、時間の経過が早く感じるのかもしれません。 先週は「ジャパンカップ」を札幌競馬場で観戦しました。後藤真希さんがゲストで来場され、昼とレース時間の2回、檀上で話されていました。バリバリのハロプロオタクだったので、「えっ!ゴマキ来るの!!」って感じで、数週前からテンションは上がっていましたが、やはりオーラが凄い✨ ご自身のYouTubeで船橋競馬をされていたことも話されていましたが、話している内容がギャンブル的な感覚での視点だったので、ファンには親近感が湧いたんじゃないかと思います。 「ジャパンカップ」は、パンサラッサの大逃げに沸き、場内も「どうなる!?どうなる!?」という雰囲気でしたが、直線でイクイノックスが一気に交わし去り、リバティアイランドも2番手に上がった時にはドーっと盛り上がりました。東京競馬場の盛り上がりには叶わないのは当然だとしても、やはりライブでみんなと競馬を楽しむ瞬間は楽しいものです。このイベントは良いなぁと感じましたが、年内の札幌競馬場は「有馬記念」の時のみ。なんかもったいない気がします。このようなイベントは、地方競馬でもどんどんやって欲しいなぁと思いました。 さて、今月は「全日本2歳優駿」が13日に川崎競馬場で行われます。ホッカイドウ競馬からは、サントノーレとオスカーブレインの2頭が参戦します。2頭とも順調で、後日NARダートグレードサイトの「注目馬情報」に、2頭のことが紹介されます(原稿は僕が書きました)ので、ぜひご確認頂ければと思います。オスカーブレインを取材した時、角川調教師から「東京2歳優駿牝馬」を目指していたスティールマジックが、出走枠の関係で厳しそうな感じだから、船橋の張田厩舎に移籍する旨を伺いました。「エーデルワイス賞」で2着に健闘し、グランダム・ジャパン2歳シーズンでもポイントを獲得しながら、優勝したモズミギカタアガリやポイント上位のシトラルテミニとコモリリーガルがいるだけに、そのような決断になったようです。 グランダム・ジャパンの最終戦に位置付けられていることを考えると、地方交流として行われる「東京2歳優駿牝馬」は、実績を重視した出走枠を設けるスタイルに切り替えるべきではないかと感じます。もちろん、移籍すれば出走できると言われればそれまでですが、実績を積んできた地区を離れて1戦か2戦しかしない形で、最終的に籍のある競馬場の馬として評価されるのは、ホッカイドウ競馬の関係者とすれば納得できない思いを抱くのも当然だと思います。もちろん、移籍先の厩舎は、ホッカイドウ競馬の関係者への敬意を払っている人ばかりです。「ローレル賞」2着後にアメリアハートも川崎・高月厩舎に移りましたが、その思いを持ってしっかり結果を出したいと感じているでしょう。ただ、本当はホッカイドウ競馬所属のままで挑戦したいと思い、長距離輸送を経験させたり、JRA勢を相手に高いパフォーマンスを示しています。その中で結果を残した馬に対しては、出走枠を柔軟に考えても良いのでは…と提案したい気持ちがあります。来年のことはもう無理でしょうが、再来年辺りは検討材料にあげて欲しいと思います。
2023年12月01日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今日も、名古屋競馬場での取材メモから。 先に、先々週の話題の中で、取り上げきれなかったことから。 今月から、名古屋で実習をしている騎手候補生が、ひとり増えました。 藤田凌駕(ふじたりょうが)騎手候補生 門別・小野望厩舎所属、ですが……門別の開催はすでに終了。 名古屋に移ってきて、今津博之厩舎で修行を続けています。 「門別での調教は坂路で乗ることが多かったので、コースでの調教には新鮮さがありますね。コースで乗ると、馬の特徴がはっきりと感じられるように思います。最初は、いきなり持って行かれました(苦笑)。ハミを抜いて行くような乗り方をあと1ヶ月で憶えていかないといけませんね。」 ここでもまさに、ところ変われば…のようで。 門別で経験してきたこととまた別のことが求められる名古屋での日々。ただそれだけに、短い期間でも得るものは多くなりそうです。 「門別では、2歳馬がどういうものなのかがを感じ取ることが出来ました。実習に出るまでは、2歳馬は『みんな乗りにくいもの』だと思っていました。しかし実際には、大人な馬もいる。本当に馬って様々なんだなというのが実感です。」 出身は愛知。 里帰り、というわけでもないですが、名古屋は縁のある場所でもあります。 「どこの競馬場でデビューするかを選択するかは、本当に悩みました。門別と決めたのも本当にギリギリでした。」 昨年の10月に、門別のリーディングジョッキーであり、同じ愛知出身の落合玄太騎手が学校を訪問して講演を行い、そこで始めて「門別」という選択肢が生まれたとのこと。最終的には、12月に1期上の先輩2名、阿岸潤一朗と宮内勇樹のふたりが門別での実習から帰ってきて、その二人の話が最後の決め手になったようです。 学生が社会に出るときに就職先を決めるのと似ているようでいて、選択肢が少なくその後の道筋がある程度決まってくるだけあって、この騎手候補生の競馬場の選択は、一般の就職活動で頭を悩ませるのとは比べものにならないほどの難しさがあるようです。 左は、兄弟子となる門別・小野楓馬騎手 東海菊花賞に乗りに来たところで、まだあまり久しぶりでもない再会(笑) 右は、名古屋で面倒を見ている今津博之調教師「謙虚で明るく、向上心を忘れずにやっていきたいです。どんなことでも、なんでも取り込んで行きたいですね。」 こちらも、来年4月のデビューが楽しみです。 是非その時はご声援ください。 倉庫の向こうの空が、染まり始める かわりまして。 先週、11月22日水曜日 園田競馬場で行われたダートグレード競走「兵庫ジュニアグランプリ」に、名古屋からミトノウォリアーが出走しました。 輸送されての競馬で、マイナス8kg パドックでイレ込む様子もなく、活気があるように見えましたよ。 遠征には、加藤調教師補佐(写真右)と三輪厩務員が帯同しました 人気は9番人気でしたが…… なんか「やれないかな……?」っていう期待感がありました。 この馬には、そういうふうに思わせる「魅力」のようなものがある。 内に秘めてまだ見えていない部分が、まだまだあるのではないかと。 結果は、5着。 終いに脚を使う形で位置を上げ、掲示板まで上げてきてくれました。 レースの直後、一緒に映像を見ながら岡部誠騎手に馬の様子を聞きました。 「スタート直後に挟まれたら行きたがって、落ち着いたと思ったらフワフワしたので今度は肩ムチを入れて促さないと行かなくなって……仕掛けて行きだしてからは、長くいい脚を使ってくれました。」 いつも、この馬に対してはとても辛口な岡部騎手ですが…… この日は、笑顔でレースを振り返って話してくれました。 5着でも、何かの手応えを感じたんじゃないかな。 角田輝也調教師(写真では左の枠馬の中)の話「出す以上は勝ちに来ているので、5着という結果は残念です。しかし、まだ荒削りなところがありながら、今回のメンバーでこれだけの走りが出来て、馬は頑張ったと思います。強い相手と戦っていい経験になったのではないでしょうか。」 まだまだ、強くなると思うんですよね。この馬。 今後の動向にご注目ください。 ここからは、昨日の名古屋競馬場の風景 ヒカルアヤノヒメロスが、広がっています。 井上哲厩舎の、ヒカルアヤノヒメが日々暮らし、そして最期の時を迎えた厩には、全国からヒカルアヤノヒメのために送られてきた供え物が、しずかに置かれています。 写真提供:望月洵輝 騎手候補生 井上哲調教師の話「ヒカルアヤノヒメには、これまで本当に多くの応援を頂き、管理調教師としても心から感謝しています。いまこうして彼女がなくなった後も、多くの方々からの便りや供え物を頂戴して、本当に有り難く思います。ヒカルアヤノヒメが、どれだけ多くの人々の心に影響を与えていたかということを、いま改めて実感しています。とにかく、ファンの皆様には感謝の気持ちしかありません。」 名古屋競馬場スタンド1Fにあるコンビニ・ヤマザキショップの一角には、ヒカルアヤノヒメの「思い出帳」が置かれています。 今日一日競馬場にいても、多くの方々が記帳されているところを見かけました。 思い出帳の最初のページには、主戦の尾崎章生騎手のメッセージも寄せられています。 ヒカルアヤノヒメへの重いが募っている方は是非、こちらにもお立ち寄りください。 今日の名古屋競馬場は、昼から急に強い北風が吹くようになり、とても寒い一日でした…… メインレースは2歳の重賞・ゴールドウィング賞 1ヶ月前に、ネクストスターが1500mで行われたのに続き、このゴールドウィング賞は1700mで争われました。 3コーナー奥の引き込み線からスタートする1700m戦 その最初のゴール板前 スペリオルパンサーが先手を奪った後 番手にミトノユニヴァースがおさまり 揉まれたくないウインジャックは外目3番手 引っ張っていくような馬がおらず、それほど激しくは流れていなかった模様 ミトノユニヴァース、ちょっと走りたがる素振りにも見えましたが… 勝負所では、攻め寄せてくる各馬をミトノユニヴァースが全て受け止めて、直線の攻防。さすがに脚色が厳しくなってきたところに、外から襲いかかる馬がもう一頭いました。 フークピグマリオン(写真中央の緑帽黄服) 猛然と追い上げてきました 3/4馬身だけフークピグマリオンが差したところがゴールでした 1番人気のミトノユニヴァースは2着 間違いなく、一番強いレースはしました。 勝負のアヤ、なのか。 それとも、やはりまだ成長して解決すべき部分があるのか。 ここで負けてしまっただけに、今後の動向が注目されます。 今回は、この馬にワンポイントで騎乗の塚本征吾騎手 レース後半から終盤で馬を動かして持ってくる、恐らく彼の最も得意とするスタイルに嵌まったようにも感じられました。 強敵相手に、ここは値千金の勝利。 勝った塚本征吾騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 宇都英樹調教師の話(写真一番右) 「走る所はあるのでしょうが、まだ掴み所のない馬です。今日は流れに恵まれた部分もあると思います。これから馬が成長してくる春にかけて、馬がリラックスしてくれば、もっと走れるようになるでしょう。この馬はとにかく気持ちの面が仮題ですね。」 宇都英樹調教師にとっても、これが重賞初制覇。 今日は9R10Rと続けて勝って、この11Rで3連勝! 馬のこととかレースのこととか、いろんなことがあるわけだけれども…… それよりもなによりも、今日は「彼の日」でした。 名古屋の開催も、年内あと2開催。 来月は、ダートグレード競走の名古屋グランプリも控えます。 12月21日木曜日の名古屋グランプリは、ナイター開催。 寒い中での観戦になりそうです。
2023年11月29日
火曜日担当の太田です。この週末は全国的に寒気が入ってきて、ここ帯広も氷点下の世界。道央、道北では雪も結構降ったそうで、本格的な冬となりました。もともと雪が少ない十勝帯広ですが、寒さはあっても雪が降らないのは助かっていますね。と思っていたら、今朝起きたら雪景色。2,3センチは降ったでしょうか。昼になって太陽が出てきましたので、すぐ解けそうですね。26日(日)は世代選抜の重賞レース第14回ドリームエイジカップBG3が行われました。4歳から7歳各2頭、8歳以上から2頭の世代マッチ戦。7歳のツートップが回避により、どの馬にもチャンスがありそうなレースとなりました。注目は4歳のキングフェスタ。世代レースではここまで敵なしの結果。このメンバーの中でも1番人気におされておりました。2番人気は5歳牝馬。今年の1月世代チャンピオン決戦天馬賞を制しているサクラヒメ。キングフェスタと同い年4歳のヤマカツエースが3番人気におされておりました。勝利したのは5歳牝馬サクラヒメでした。(主催者提供)道中メジロゴーリキとインビクタが果敢に先行、サクラヒメがついていく展開。人気キングフェスタは、初めての重量ということもあったのか、ついていけていない感じがしました。障害スムーズに上がってきたサクラヒメが先頭で越えると、そこから突き放しての圧勝劇。勝つときのサクラヒメは本当に強いですね。渡来心路騎手のゴール前の持ったままは、サクラヒメが勝つときの恒例という感じで、本当に余裕を感じるゴールの姿。颯爽とゴールするさまが素敵すぎて、これぞサクラヒメというレースでした。夏場体調を崩し、足元に不安を抱え、今回も出れるかどうかという感じだったと今井茂雅調教師。前回レースで目途が立ったようで、今回見事な走りを見せてくれました。渡来心路騎手も軽ハンデを生かして前の方でレースをと考え、思った通りのレースをしてくれたとお話でした。(主催者提供)軽ハンデだったとはいえ、このメンバーの牡馬相手にあれだけのレースは、圧巻という感じでしたね。今後はオーナーと相談しながらと、今井調教師はお話でしたが、真冬のヒロインズカップが目標になるのではと思います。(主催者提供)2着には実力馬メジロゴーリキが入線。9歳にして若干の衰えを感じるところが見えますが、それでもしっかり結果を残すところはさすが。今回初めて船山蔵人騎手騎乗で果敢に先行して粘りを見せての2着。勝利したサクラヒメにあのレースをされるとさすがにハンデ差も考えると、2着はいいレースをしたと思います。3着には4歳馬のヤマカツエースが入りました。いつもゴール前で弱さを見せるヤマカツエースでしたが、今回緩みながらもゴールまで歩ききったのは、今後に向けて収穫でしょう。1番人気キングフェスタは、レースの流れに乗れず、さらに障害で大苦戦。こんなキングフェスタを見るは初めてというぐらい苦戦を強いられたレースでした。この敗戦が今後にどう響くか。キングフェスタにとっては年明けの天馬賞が大目標でしょう。解説者曰く、前走が影響しているとではというお話でした。前回4着。今回が目標ということで、全力という感じではなかったのかもしれません。ただ、それが影響したのかもという感じでした。天馬賞までおよそ1か月。同世代のヤマカツエースがいいレースを見せただけに、天馬賞までどう立て直してくるのか。4歳三冠もかかっているだけに、楽しみになってきました。いよいよ次週からBG1戦線が始まります。今季最初のBG1は3歳牝馬による重賞「第48回ばんえいオークスBG1」です。注目は2歳時黒ユリ賞を制しているスーパーチヨコでしょう。(黒ユリ賞優勝時 スーパーチヨコ)メンバー唯一Aクラス。670キロとはいえ定量戦。前回菊花賞で680キロを経験したことも生きてくることでしょう。ほかの馬たちは、初めての重量670キロ。普通に考えてスーパーチヨコが中心と考える人が大方だと思います。ただ、前回菊花賞ではゴール前で座り込むという所もありました。ちょっと気分屋さん的なところを見せることもあるので、自身との戦いになりそうですね。第48回ばんえいオークスBG1 ぜひご参加ください。このオークスに合わせて、この日は、北海道警察音楽隊特別演奏・生ファンファーレを担当してくださいます。まず1レース後に競馬場南側イベントスペースで演奏があり、防犯活動のPRなどを実施。ばんえいオークスの入場行進曲の演奏、そして、生ファンファーレを担当してくださいます。雨天時は演奏場所が変更になることもあるので、当日チェックしてください。今の所天候はおおむね良好。レースを盛り上げる生ファンファーレとても楽しみですね。昨日27日(月)はばんスタ延長戦が行われました。今回は昨年好評の企画「ばんば牧場便りVol.2」と題して、競馬ライターの小久保友香さんをゲストにお招きしてお送りいたしました。楽天競馬の中でばんえいのブログ「ばんブロ」を、我々ばんスタが運営しておりますが、その中のばんえいの牧場の記事を「ばん馬牧場便り」と題して小久保友香さんとご主人でカメラマンの小久保巌義さんが担当してくださっております。今回はその中から厳選して、写真をご覧に頂きながら、話を進めていきました。競馬場のことはわかっていても、生産界のことはなかなか知る機会が少ないので、とてもいいお話を聞くことができました。アーカイブも残っていますので、ぜひご覧ください。また、小久保さんの記事もお読みいただき、より一層ばん馬のことを好きになって頂けたら幸いです。今後も不定期ですが、ばんブロで牧場便りを小久保さんがアップしてくださいますので、ぜひご覧ください。
2023年11月28日
今日は耳目社山中が担当します。11/22に金沢競馬場で行われた「出世レース」第26回金沢ヤングチャンピオンを制したのはアポロケンタッキーの仔、リメンバーアポロ。(結果は→こちら)ホッカイドウ競馬、開幕日のスーパーフレッシュch組からまた活躍馬が誕生しました。「出世レース」と書きましたが、昨年の勝ち馬がショウガタップリ(石川ダービー他)一昨年は、エムティアンジェ(ライデンリーダー記念)その前は、アイバンホー(石川ダービー馬他)近年は金沢競馬の3歳重賞戦線の主役を務めた馬たちが勝ってきたこの金沢ヤングチャンピオン。リメンバーアポロの今後にも大いに注目です。来週12/3には第59回中日杯。そして12/27にもう一つ重賞が設置されました。それが、移転50周年記念ファンセレクトカップです!!現在このレースの出走馬のファン投票が行われています皆様投票にご参加ください!!詳しくは金沢競馬公式ホームページのご案内(→こちら)から。期間も迫ってきましたので、お早めにどうぞ!船橋競馬は、今週水曜日木曜日と重賞が行われます。水曜日11/29は、第69回クイーン賞(枠順は→こちら)木曜日11/30は、第68回船橋記念(枠順は→こちら)です。どちらも伝統の重賞。個性的な重賞です。11月はアクシデントも多く、他にも色々なことがありました。全馬の無事を願いつつ、熱いフェアなレースがいつも見られることを願って止みません。競馬場から見られる、この素晴らしい景色がいつまでも見られるように、これからも最前線である競馬場から情報をお伝えしていきたいと思っています。12月はビッグレース目白押しですから、休んでいる暇はありませんよ〜!!
2023年11月27日
日曜日担当の高橋華代子です。 11月の浦和開催をレース以外の部分で振り返っていきたいと思います。 すでに各所におしゃれなクリスマスツリーが飾られて、クリスマスムードたっぷりの場内。 浦和競馬場は通年のはくぼ開催です。例年より暖かいとは言え、日が暮れると寒さが身に沁みます。 黄色いカレーでお馴染みの「さとみ食堂」さんのおでんが個人的に好き。 たしか1つ120円かな(違っていたらすいません)。この日は、大根、タマゴ、しらたき、ちくわぶ、はんぺんの組み合わせをチェイス。どれも味が染みていて、とても優しいお味なのです。 さとみ食堂さんのおでんは、ちょっと小腹が空いた時によくお世話になっています。 さて、浦和競馬場のグッズや埼玉県のお品が販売されている産品ショップに、新しいグッズが仲間入りしました。 浦和競馬場のマスコット・ウラワールのメモ帳(300円)とキーホルダー(600円)。 これから年末年始を迎えるにあたり、故郷に帰る人も多いと思います。 このウラワールグッズは大きくないしお手頃価格なので、浦和競馬場土産にいいかもしれません。 もちろん自分の浦和競馬場に行ってきた記念にもなりますしね。 浦和競馬場のグッズもどんどん新しいものが販売されているので、随時お店を覗いてみてください。 なお、浦和記念当日は祝日ということもあり、4年前のJBCを思い出すかのようなお客様でにぎわいました。 はくぼ開催は本格的に今年の春から始まりました。どんどん日が長くなるタイミングだったので、しばらくの間ははくぼ開催の感じはあまりありませんでしたが、日が短くなり、はくぼ開催を改めて堪能できる季節。 次の浦和開催は12月21日、22日、25日、26日(この日は大井とのダブル)です。クリスマスとお正月の両方の気分を味わえる開催になりそうですね!
2023年11月26日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。耐震工事で2年以上閉鎖されていた阪急園田駅 高架下商業施設「園田阪急プラザ」。リニューアルと共に名称も変更!!『sonon(そのん) そのだ』が11月22日にリニューアルオープンしました。 https://sonon.hankyu.co.jp/全30店舗のうち19店舗が新たに加わるとの事。競馬場へお越しの際は是非お立ちよりください。今週は火、水曜日は雲一つない快晴。木曜日の祝日開催は雲が多めでしたが良いお天気。同日に阪神、オリックスの優勝パレードがありましたが多くのお客様が来場されました。日没が17時前になって明るい時間が短くなった11月の中旬。昼間は20℃前後まで上昇しますが、朝晩の気温は一桁台になりました。寒暖差の激しい時期はまだまだ続きます。今週は重賞ウィークでゴール板も特別仕様にチェンジ!♦キャリアハイ更新!11月23日 (木)の第1レースで鴨宮祥行騎手が勝利し今年の81勝目。去年マークした自身のキャリアハイを更新しました。その後の9レース、10レースを連勝し勝ち鞍を83勝まで伸ばしました。同日の第5レースで田中一巧厩舎がキャリアハイとなる今年の55勝目を挙げました。翌日の24日に42歳の誕生日を迎える田中一巧調教師。1日早いバースデーWINとなりました。その田中一巧厩舎所属のチェスナットコートがジャパンカップ(G1)でラストランを迎えます。天皇賞春での入着経験があり海外遠征も経験したベテランが府中の晴れ舞台に立ちます。※オールカマー パドック 原山実子さん撮影◎11月26日 JRA東京競馬場第43回ジャパンカップ(G1)芝2400m チェスナットコート(田中学騎手・田中一巧厩舎)クリノメガミエース(吉村智洋騎手・石橋満厩舎) ↑兵庫クイーンカップの返し馬 斎藤寿一氏撮影クリノメガミエースは18番目に入り大舞台への出走が叶いました。去年は「ぎふ清流カップ(笠松)」をV。楠賞、園田金盃、今年の新春賞で3着と善戦。今年はグランダムジャパン古馬シーズンで上位着にまとめていました。田中学騎手、吉村智洋騎手はJRAのG1初騎乗となります。兵庫勢へのご声援宜しくお願いします。YouTubeにチェスナットコート、クリノメガミエースの紹介VTRが公開されています。是非ご覧ください!チェスナットコート バージョンhttps://youtu.be/Sw-VwbNPJ3I?si=922mIe2nn-muwVE4クリノメガミエース バージョンhttps://youtu.be/xYYNLYK1EV0?si=9hef1QxUV8x8W_d8 ♦兵庫勢 他地区遠征結果◎11月19日 JRA京都競馬場 秋明菊賞 フェリシス 8着◎11月21日 笠松競馬場 第19回 笠松グランプリ(全国交流重賞) パールプレミア 5着◎11月21日 盛岡競馬場 レディスジョッキーズシリーズ 佐々木世麗騎手 5着、2着 盛岡ラウンドを終えて現在第3位。来年3月の笠松ラウンドで逆転優勝を狙います。♦”鷲vs不死鳥” 痺れるマッチレース ~兵庫ジュニアグランプリ~11月22日(水)、園田競馬場で2歳馬のダートグレード競走、第25回兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)が行われました。※斎藤寿一氏 撮影快晴の空の下で争われた出世レースはJRAのイーグルノワールが勝利。サトノフェニックスとの一騎打ちを制し、3連勝で重賞初制覇を飾りました。 スタートは若干バラつきますが大きな遅れはありません。まずラブミーテキーラ、オーキッドロマンス(JRA)が前に出ますが、北海道のトラジロウがスタンド前でハナを叩いて主導権。序盤はペースが流れました。オーキッドロマンスが競りかけるように2番手。イーグルノワールは無理せず4番手追走。先行馬を見ながらレースを進めます。サトノフェニックスは中団でイーグルノワールの背後へ。ゼルトザームは8番手で最初のコーナーを通過。 向正面からサトノフェニックスが進出を開始。勢いがつくと一気に先行集団に接近。イーグルノワールも負けじと抵抗。ゼルトザームも後方から追い上げ始めます。逃げるトラジロウはJRA勢に飲み込まれて後退しました。※斎藤寿一氏 撮影イーグルノワール、サトノフェニックスの人気馬2頭が馬体を併せて直線へ。外のサトノフェニックスが一旦前に出ますがイーグルノワールが伸び返します。 ゴールまで続いた2頭の追い比べは並んだままゴールを通過。手に汗握る争いはハナ差でイーグルノワールが競り勝ち人気に応えました。※斎藤寿一氏 撮影 2番人気のサトノフェニックスは惜しくも2着。タイトルまであと一歩でしたが、地方馬場も対応。将来に繋がる走りを見せてくれました。 後方追走のでゼルトザームは3着。砂を嫌って位置を下げましたが良い脚で追い上げました。今年はJRA勢がワンツースリーを決めました。 地方勢の最先着は北海道のストリームで4着。名古屋のミトノウォリアーが5着。5連勝中のトラジロウは8着に敗れました。 デビューからコンビを組むJRA松山弘平騎手は兵庫のダートグレード2勝目。2020年の兵庫ゴールドトロフィー以来、3年ぶりの勝利です。松山弘平騎手コメント「返し馬から行きっぷりが良く、馬は気合いが入っていましたね。ただ、コーナ4つの小回りコースなので少し忙しいのではと感じていました。スタートを決めてくれて園田の馬場も上手に立ち回ってくれましたね。1400mでも勝てたので様々な距離に対応出来ると思います。これからもまだまだ良くなる馬なので将来が楽しみです。」 JRA音無秀孝厩舎は兵庫のダートグレードは2勝目。クリソベリルで勝利した2021年の兵庫チャンピオンシップ以来の勝利となりました。音無調教師コメント「前回から+12kgで若干太めでしたが良い馬体だなと思っていました。厳しい競馬で直線差し返して根性がある馬ですね。新馬戦の走りを観て芝よりダートの方が向いていると感じてダートへ転向させました。馬が結果を残してくれて、あの決断が良い方向にいきましたね。次走は2〜3日様子を見て決めますが、来月の川崎(全日本2歳優駿)を視野に入れています。」 イーグルノワールは新種牡馬『ブリックスアンドモルタル』産駒。ゴンバデカーブースで勝利した先月のサウジアラビアロイヤルカップに続き、産駒2度目の重賞制覇となりました。初年度から芝、ダートの両方で活躍馬を輩出しています。 芝のデビュー戦(4着)を見て音無調教師はダート適性があるとジャッジ。2戦目の小倉ダートでの初勝利から3連勝で初タイトルを獲得。早期の決断が実を結びました。スピードと器用さを持ち合わせた将来期待のホープが2歳ダート王者を目指します。 ♦園田金盃ファン投票結果12月7日(木)に行われる兵庫のグランプリレース『園田金盃』のファン投票最終結果が発表されました。最多得票はイグナイターの3290票でした。出走予定の上位6頭がファン投票選定馬となります。ラッキードリーム スマイルミーシャ ベラジオソノダラブ ツムタイザン アキュートガール エイシンビッグボス 記者選抜2頭、出走予定自場賞金上位(予備登録馬)4頭を含めて12頭で争われる予定です。ラッキードリームの連覇か?勢いに乗るツムタイザンか?3歳馬が古馬を蹴散らすのか?好メンバーが揃うグランプリレースにご期待ください!【騎手の引退のお知らせ】 田村直也騎手(園田・田中範雄厩舎)の騎手免許を11月16日付けで取り消しましたのでお知らせいたします。 生年月日:1984年12月3日 初騎乗:2016年 9月8日 初勝利:2016年11月2日 通算成績:地方:1399戦29勝、中央:なし 次週の園田競馬は4日間開催です!!11月28日(火)、29日(水)、30日(木)、12月1日(金)。月跨ぎのシリーズです!
2023年11月25日
金曜日は、古谷が担当します。 22日は園田競馬場で「兵庫ジュニアグランプリ」が行われました。ホッカイドウ競馬勢は、「ネクストスター門別」など重賞2勝のトラジロウ、「栄冠賞」を制したストリーム、「平和賞」を逃げ切ったカプセルの3頭が出走しましたが、JRA勢がワンツースリーの決着。ストリームが3着争いに加わったものの、惜しくも4着に敗れましたが、地方最先着を果たしました。3頭はいずれも他地区への移籍はせず、来年に備えることになりそうです。 来年に向けて、一定の条件を満たした形で冬場も残り、来年度の開幕直後の開催で走れば、最大100万円が支給されることが発表されていますが、意外とこの効果は大きい感じがします。来年度の日程はまだ先になりますが、確実に決まっていることは、「ネクストスター北日本」が来年度は門別競馬場1200mで施行され、「兵庫チャンピオンシップ」に向かう上で開幕早々に行われます。このレースが、想像以上に豪華メンバーとなりそうです。 さて、「道営記念」で6頭の落馬事故がありましたが、中でも逃げていたエンリルに騎乗していた吉原寛人騎手が、最も大きな怪我を負い、日高町のある病院に入院していましたが、22日昼に無事退院しました。 退院した時、X(旧Twitter)にポストしましたが、思わぬ反響でした。歩く姿はまだ痛々しさはあり、新千歳空港に奥様の舞さんが迎えに来るとのことで、空港まで車で送迎しましたが、ちょっとした凸凹がある道で「イテテ…」と声が出るなど、復帰となるとまだ先だと感じさせる状況ではありますが、あれだけの落馬事故がありながら、たった2週間で退院するとは、トップジョッキーの身体能力にただただ驚くばかりです。岩橋騎手も話していましたが、トップジョッキーは怪我に強いという話は確かに感じます。吉原騎手は、以前にも大きな落馬事故を何回かしていますが、復帰しても怪我の後遺症とは全くなく、フォームもしっかりして幾多の記録を作っています。まずは、体をしっかり治して、レースへの復帰を心待ちしたいと思います。 24日は、グリーンチャンネルやYouTubeで視聴できる「アタック!地方競馬」の収録がありました。特集のテーマが「2023ホッカイドウ競馬最終日」でした。「道営記念」の思いを伝えることが最大の目的でしたが、大きな落馬事故があった中、このレースをどう振り返っていいものか…。様々な葛藤はありました。競馬ブック・板垣祐介さんが話していた内容も取り上げ、来年の「道営記念」で改めて同じ人馬で挑めることを願いたい…という思いを話した時、ちょっとこみ上げるものがありました。ホッカイドウ競馬に携わる者は、僕も含めて「道営記念」が大好きなんです。その思いが、視聴者に届けば幸いです。
2023年11月24日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、まず先週の名古屋競馬場の風景から。 11月15日水曜日のJRA交流に、この人が来ていました。 JRAの今村聖奈騎手 デビュー2年目 19歳 昨年9月にこの場所で初めて行き会って話を聞いてから、もう1年以上が経っていました。 当時話した内容はこちら 今回も、レースの前にたくさん話をしてくれました。 「考えすぎ……ですかね(苦笑)」 こんな言葉から、取材は始まりました。 彼女の、様々なことを考えながら乗る、という姿勢に共感があっただけに、少々意外な言葉でした。 「様々なことを経験して、馬のこととか、相手の騎手のこととかレースのこととかが少しずつわかってきてしまって……それで却って考えすぎになっているような気がします。」 デビュー当初のように、連戦勝つ、みたいなことはなくなりました。 実際、いま彼女が乗っている馬の多くが、人気の薄い馬。 当然勝てないことも更に多くなりますし、勝てばそのたびに「久しぶり」と報じられてしまうのも、少々気の毒な感じがします。JRAにいたら、それが普通だから。競馬はそもそも、勝たない人の方が圧倒的に多いスポーツだから。「減量が3kgになって、力がある馬が回ってきづらくなってきていることもあると思います。」 この秋は、新潟には行ったものの福島には行かず、11月に入ってからは京都で3週乗ってきました。「主場(京都・阪神)では、トップの騎手がいる中で、力のある馬に乗るのは難しいことはわかっています。それでも得るものは、第3場(秋なら福島や新潟)で乗るよりもはるかに多いと思っています。」「例えば、隊列、ですね。」 いま強く意識していることだからか、こちらから言葉を求める前に、この「隊列」の話が出ました。 「新潟とか福島では、スタートしてから隊列が決まるのが明らかに遅いです。ごちゃついたりすることもありますし。これが阪神や京都でトップの騎手が揃ったレースだと、スタートしてすぐに2頭3頭3頭…といった形で隊列が決まっていく。その中で自分の欲しい位置をとるのは、本当に難しいことなんです。」 私自身レースを見る立場で、位置取りそのものは意識していても、隊列の決まり方、というのはそこまで深く意識していませんでした。 福島や新潟など、いわゆる「ローカル場」に行ってたくさん乗る、という考え方もあるかとは思います。実際、彼女と同じような立場の若手の騎手が、そうして勝ち鞍をのばしている現実もあります。「同期や仲間が他場でたくさん乗っていて、次々勝っていくところを見るのは面白くないですよ(笑)。勝利が決まって、ゴールする前にテレビ消したくなることもよくあります(更笑)。」 たぶんこれが「彼女らしい」笑顔なんだろうな、といういい表情で、更にこんなふうに続けます。「一緒に頑張ってきて、お互いに苦しいときにも支え合いながらやってきている仲間なので、その活躍している姿を力にしなければ、と思います。」「1ヶ月ぐらい前から、ようやくまた馬に乗ることが楽しいと思えるようになって来ました。結局…馬に乗ることが『仕事』になりすぎていたのかも知れませんね。」 勝てていないという結果に対してだけでなく、仕事への向き合い方やその他たくさんのことを思い、そしてもしかしたら時に悩みながら歩んでいる彼女の心情が、垣間見えた気がしました。 「楽しく乗ること。そして、勝つためには力の足りないと思われている馬であっても、1つでも上の着順に走らせてあげること。その積み重ねしかないと思っています。」 いま、彼女らしく思い考え、そして彼女の思う道を進んでいった先に、何が見えるのか。そして私たちに何を見せてくれるのか。とても楽しみになる話でした。 手前の人影は、竹下太調教師 管理馬のレース振りを、いつもこんな風にコース際で見守っています いま、名古屋に「新顔」が通い詰めております。 笠松の東川慎騎手 4年目 22歳 昨年が57勝 今年はすでに51勝 キャリアハイの達成も現実的になって来ました。 ……っていうか、正直驚いたんですよね。彼がいて。 名古屋に乗りに来ることが、これまで殆どありませんでしたから。 「これからは、(名古屋の)毎開催日乗せてもらえるように、頑張りますよ! いま、馬に乗るのがめっちゃ楽しいんです!!」 改めて、いまレースの中で意識していることを聞いてみました。「基本、どの馬もハナに行くつもりで乗っていますよ。」 ほう……「どの馬も、基本的には砂を被らないで走るのが、一番気持ちが出て気分よく走れるはずだと思うんです。スタートして、出鞭を入れる。いっぺん気持ちを入れてみる。それで行ければ良いですし、行けなければまたそこからレースをしていく。予めどう乗るか考えると言うよりは、スタートしてからの感覚でレースをしている感じです。」 なるほど、これもひとつの考え方。感じ方。 「ただ……馬群の競馬は、自分はうまくないかも、という気持ちもあります。苦手意識と言えばそうですね。」「自分はまだ、考えて乗る、ということが出来てないですね。感覚で乗っているようではまだまだ。」 王者・岡部誠騎手と話をしたときに、「岡部さんはすごい」と感じたそうです。それは恐らく、その「考えて乗る」ということにおいて特に感じたのかも知れません。 これからその部分を少しずつ身につけてくるのか、それとも「感性の人」でプレーしていくのか。外野にいる私からしたら……それはどちらもありなのかなと。スポーツアスリートとしては。 笠松でも頑張っています。 名古屋でも、これから目立ってくるはず。注目して見てください。 冬場の名古屋は、デイレースの日であっても、薄暮時間帯にレースを行うことがあります。レースの時刻はその都度お確かめくださいね。 この写真のような夕暮れどきを過ぎた後、まだ半分ぐらいレース残ってます(汗)。 ここからは、重賞レースの風景 まずは、11月16日木曜日の名古屋競馬場 古馬1900m戦の全国地方交流競走・東海菊花賞(SP1)が行われました。 向正面からスタートしてコースを1周半するレースの、最初の正面 驚いたのは、いつもなら後方で押っつけ通しになるブリーザフレスカ(外目3番手緑帽黄服)が、レース序盤に位置を取りに来たこと。馬も反応したということなのでしょうが……この動きが、他の馬の騎手にとっても意外だったみたい。 前はリコーヴィクターがハナに立ち、アンタンスルフレは無理せず番手を確保。 2周目3コーナーの攻防は見応えがありました。 先頭に立ったアンタンスルフレに、外からアラジンバローズが攻めかけて行ったシーン。アンタンスルフレがそれを受け止め、再度リードを取り始めたところで勝負ありでした。 アンタンスルフレが、1馬身半リードを取って悠々とゴール! 前走、金沢の北國王冠から中10日での重賞連勝という快挙でした。 佐賀から参戦したヒストリーメイカーは、後方から追い上げて3着 石川慎将騎手は、手応えと残念さが相半ばするような感じで、こう話しました。「元々、ロングスパートで行こうという作戦でしたが、この馬、どこから行き出してどのぐらい持つかが、レースごとに違って難しいです。今日は3~4角から動き出せたけれど、その分直線はすこしメリハリを欠いた感じの脚になってしまいました。」 アラジンバローズの下原理騎手も残念そうでした。「(レース序盤で)ブリーザフレスカが来た時に、行かせずに前へ出て行っても良かったかな……。ただ、あのタイミングだと結構なペースになりそうだったし。勝ち馬は、金沢のレースを見たけれども、当時と同じような感じで行かれてしまって、捕まえられませんでした。こちらの馬自身は、地方競馬にも慣れてきていて、まだ良くなる余地がたくさんあります。」 丸野勝虎騎手(写真右端)の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 角田輝也調教師(写真馬のすぐ左)の話「前走を使って中10日で、馬体重はプラス10キロ。直前で追い切ることも出来たぐらいで、馬が本当に良かったです。自信を持って送り出せたし、負けたら仕方がないという気持ちでした。」 このあと、期間限定で南関東に転厩し、大井の金盃(1月24日 2600m)を目指すそうです。トライアルと本番の2戦を戦うとのこと。 「本物のステイヤーとしての成長を期して、『武者修行』という位置づけで、私が判断しました。春には、JRAの阪神大賞典への挑戦とか、オグリキャップ記念という目標になるレースもあります。阪神で頑張ることが出来れば、その先には天皇賞・春という目標も出来てきます。」 まだ5歳 「本物のステイヤー」としての成長を、見届けていきたいと強く感じました。 続きましては 昨日・11月21日火曜日の笠松競馬場 笠松の秋の大一番、笠松グランプリ(1400m)が行われました。 勝負所を迎えるより早く、エンジンがかかったルーチェドーロ ものの見事に「インまくり」 その時点で勢いが違いました。直線では抜け出して、後続を離す一方。 今回は、地元笠松の藤原幹生騎手の手綱で勝利。 馬は笠松グランプリ連覇達成!「地元の騎手でなければ、このレース(イン掬ってまくる形)は出来なかった。それにしてもビックリした。スタートがうまくなくて、道中は追い通しになる馬が、あんなに早く行き出すとは。」 池田孝調教師はレースの直後、そんな風に振り返りました。「休養先での乗り込みが足りなくて、そこからの時間も足りず帰厩してからの乗り込みも不足。追い切りも正直キレが物足りないと思っていました。次走は地元川崎で左回りになりますが、新設の神奈川記念(12月14日 1600m)に行くか、もしかしたらですが園田の兵庫ゴールドトロフィー……」 話しぶりとしては、神奈川記念の方、という感じでした。 ただ、この馬右回りでしか勝ってないですね(汗)。 春の名古屋でのレース振りも目を引くものがあっただけに、より強い相手との戦い振りも、改めて見てみたい気がします。 殊勲の藤原幹生騎手「今日は前が止まらない馬場で、内も結構あいていたので内を回っていきました。難しい馬だとは聞いていたので、思い切り行けるところで行こうと仕掛けたところ、意外とと素直に動いてくれました。」 やはり、名手、ですよね。 ルーチェドーロが、あんなに凄い手応えで動いて行くところ、そんなにみたことないもの。 改めて、笠松にこの人あり、というところを見せてくれました。 今日は、園田でダートグレード競走の兵庫ジュニアグランプリ 名古屋からはミトノウォリアーが挑戦します。 私も園田に行って、その果敢なる挑戦の姿を見届けてきます。
2023年11月22日
火曜日担当の太田です。冬仕様の馬場になってから2週目。今年の馬場は昨年とは大違いですね。ロータリーハロー整備の影響がかなりあって、前半レースはメンバー的なところもありますが、かなり時計がかかっている状況。今週は雨の影響もあり、後半レースは日が暮れることにより水分が上がってきて軽くなる傾向ですが、雨がない日が続くとどうなるかですね。さて、次回の開催からレース時間が変わり、準ナイター開催になります。1レースの発走時刻が13時45分頃、最終レースが20時頃となります。例年の準ナイターより1レースの発走時刻が少し早くなっています。日によって発走時刻が30分ぐらい前後しておりますので、ご注意ください。初日の11月25日(土)第1レース発走は14時10分を予定。毎日発走時刻は確認の上お楽しみいただけましたら幸いです。19日(日)YouTube、ニコ生LVIE ばんスタ延長戦の配信が行われました。今回は視聴者参加企画「第3回BANBA予想王決定戦」6名の視聴者挑戦者が持ち点3000Pで予想を披露。ポイントによって景品をプレゼント。そして、ポイント最上位の方がBANBA予想王の座につくことができるという企画。また、BANBA予想王の方は次回優先的に出演する権利を得ることができます。今回もチャレンジャー募集には多くの方に応募頂きました。本当にありがとうございます。その中の6名ですので、なかなかの確立ですね。6人のチャレンジャーの予想するレースは、あみだくじで決定。それぞれ個性ある予想を披露くださいました。皆さん時間がない中、いろいろと考えて下さり、結果はいろいろでしたが、面白い予想をお話しくださいました。また、チャレンジャー以外の視聴者の方にも、チャレンジャー6名の誰が優勝するかの投票を行い、参加いただきました。ありがとうございます。結果はご覧の通り。旭川競馬場の紙(神!?)さんおめでとうございます。視聴者参加型企画は他ではなかなかない企画ですので、またぜひBANBA予想王決定戦やりたいなと思います。その際、我こそはという方ぜひ、チャレンジしてください。ばんスタ延長戦は次回27日にも配信いたします。昨年もこの企画大好評。楽天競馬ばんブロ「ばんえい牧場便り」をお送りしていますが、その記事を書いてくださっている小久保友香さんがゲストで登場。ばんえいの牧場を特集していきたいと思っております。またメールテーマは、「これまですきになったばんばは?」メールをお寄せいただいた方の中から抽選で5名にカメラマン小久保巌義さん撮影のばんえいカレンダーをプレゼントいたします。素敵な写真が多く使われているばん馬のカレンダーです。メールお待ちしております。次回26日(日)は、重賞「第14回ドリームエイジカップBG3」を予定しております。4歳・5歳・6歳・7歳・8歳以上の通算収得賞金上位各2頭が出走できるレース。中心はハンデの厳しさはありますが、メムロボブサップでしょう。今回アオノブラックが回避。7歳馬ではインビクタが出走となります。連覇を狙う9歳馬メジロゴーリキ。4歳からは世代王者キングフェスタが登場予定。メムロボブサップとは30キロ差。この差がどういう感じになるのか注目ですね。第14回ドリームエイジカップBG3 ぜひご参加ください。
2023年11月21日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は耳目社の百瀬です。先日2024年のダートグレード競走の日程と格付けが発表されました。(詳細はこちら)またその前日には、南関東4競馬場の来年の開催日程及び、重賞競走の日程も発表されました(こちら)。「全日本的なダート競走の体系整備」と題した国内ダート路線の再整備が発表されてから1年。いよいよその全貌が明らかに!?そんな印象ですね。注目はやはり「羽田盃」「東京ダービー」「ジャパンダートクラシック」の3競走による"3歳ダート三冠"の創設でしょうか。また、さきたま杯のJpnⅠ昇格や川崎記念の時期変更、その他実施条件や施行時期の見直しなど、一度では頭に入らない程、数多くの変更点があります。是非、公式発表を熟読して頂きたいと思います。今日は以前紹介した「地方競馬、交流重賞の変遷①」の続編です。前回は交流元年の1995年からダートグレードが導入された1997年までの3年間のレース体系の整備を紹介しましたが、今回は1998年から2001年までの、地方競馬で実施されるダートグレード競走の変遷を、時系列でまとめました。〇1998年(平成10年度)北海道…エーデルワイス賞(新設)上山…さくらんぼ記念(新設)船橋…日本テレビ盃川崎…スパーキングレディーカップこの年から新設2競走、昇格2競走の計4競走が加わりました。当時、日本テレビ盃はGⅢ格付け。スパーキングレディーカップは前年に新設され、第2回からDG競走になりました。〇1999年(平成11年度)大井…ジャパンダートダービー(新設)金沢…サラブレッドチャレンジカップ愛知…かきつばた記念(新設)兵庫…兵庫ジュニアグランプリ(新設)この年にジャパンダートダービー創設。春の競馬シーズンに、3歳(当時4歳)ダート路線の大目標が設定されました。ちなみにこれまで、秋に施行していたスーパーダートダービーは、"スーパーチャンピオンシップ"と改称され2001年まで南関東所属馬限定で施行していました。また「アラブのメッカ」と言われた、兵庫県の園田競馬場では、この年にサラブレッドを導入。交流重賞の兵庫ジュニアグランプリが創設されました。〇2000年(平成12年度)新潟…朱鷺大賞典川崎…関東オークス兵庫…兵庫チャンピオンシップ(新設)この年さらに3競走が加わり、2000年は40のダートグレード競走が地方競馬場で実施されました。関東オークスはGⅢ格付け。結果的にDG競走での実施は2回に終わった朱鷺大賞典、この時は新潟競馬場の改修工事中で、2000年は右回り、2001年は左回りで実施されました。〇2001年(平成13年度)JBCクラシックJBCスプリント栃木…とちぎマロニエカップ(新設)愛知…名古屋グランプリ(新設)兵庫…兵庫ゴールドトロフィー(新設)佐賀…サマーチャンピオン(新設)いよいよこの年、第1回のJBC競走が行われました!JBCクラシックの「1着賞金1億円」は、当時かなりインパクトの強いものだったのではないでしょうか。記念すべき第1回は大井競馬場で行われ、スプリントをノボジャックが、クラシックをレギュラーメンバーが勝利しました。翌年は岩手・盛岡競馬場で施行され、これまで9つの競馬場・主催者でGⅠ(JpnⅠ)競走を実施。(2018年:JRA京都競馬場を含む)来年は初めて、佐賀競馬場で行われます。他では、名古屋グランプリの創設に伴い、東海菊花賞は東海地区限定の重賞に変更。この年計6つのダートグレード競走が新設されました。1998年からの4年間の、ダートグレード競走の変遷を振り返りました。ここまで来ると、近年の競走体系に近いものが、出来上がってきた感じがしますね。この一方で地方競馬は1992年のピークを境に、売上減少に転じており、慢性的な赤字に悩む主催者もありました。次回は2002年から現在にかけて、競馬場の廃止などにも触れながら、その変遷を振り返りたいと思います。
2023年11月20日
日曜日担当の高橋華代子です。 一年経つのは本当に早いですね。 2023年が始まったと思ったら、もう1か月半を切りました。 各地のリーディング争いの動向も非常に気になりますね。 この時期になると、2024年のカレンダーを多く見かけるようになりました。 紅葉台木曽馬牧場さんのカレンダーが引き続き素敵です! 山梨県鳴沢村にある紅葉台木曽馬牧場さんは、小柄で大人しい和種馬(木曽馬や道産子などの日本在来馬)が暮らしています。 ビジター制なので、経験は関係なく、和種馬で外乗りなどが楽しめるそうですよ。 紅葉台木曽馬牧場さんのホームページはこちら。 そんな紅葉台木曽馬牧場さんのお馬さんたちの魅力がつまったカレンダーが絶賛発売中です。 元厩務員さんが作製しているカレンダー。 牧場のお馬さんたちのチャーミングな表情がたくさん掲載されています。 その写真の数に圧倒されます。 作製された方の愛情もたっぷりと伝わってきます。 すごく癒されます。 牧場で現地購入される場合は1000円。 牧場にはなかなか行けないという方もインターネットで購入できるそうです。価格は1200円。 送料なども含め、うま雑貨みぷらすさんのホームページに詳細が掲載されています。 これから年末まで怒涛に過ぎていくでしょうね。 紅葉台木曽馬牧場さんのX(旧Twitter)も日々癒しをくれますよ。
2023年11月19日
土曜日の担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。先週までの夏日に近い気温だった近畿地方ですが、週末から一気に気温が低下。11月下旬から12月初旬の気温となりました。冬物のジャケットを慌てて押し入れから引っ張り出すことに(笑)。急激な冷え込みは身体に堪えます。競馬場へ来場される皆様も温かい服装でレースをお楽しみください。★今週のメモリアルV開催前にメモリアル間近の騎手、調教師のチェックをしています。ここ数週間は節目勝利、キャリアハイ更新寸前の関係者が増加。漏れがないように確認するのも大変な作業です(汗)。今週はメモリアル勝利を決める騎手、調教師の多い開催となりました。◎飯田厩舎800勝11月14日(火)、園田競馬の第5Rはクリノターハイ勝利し、飯田良弘厩舎が地方通算800勝を達成!2週連続で週間4勝をマークすると、今週も5勝の固め勝ち(火曜日2勝、水曜日3勝)。2位の柏原厩舎との差を7勝に広げました。自身2度目の兵庫リーディング獲得へ良い流れを継続しています。◎鴨宮騎手600勝同日の園田競馬、第7Rで鴨宮祥行騎手が地方通算600勝を達成!!今週は3勝を挙げて今年80勝目。去年記録した自身のキャリアハイ(80勝)に並びました。 「開催前にファンの方からあと2勝ですと、SNSで言われていたので、今日で決めるぞと思っていました。節目勝利もキャリアハイもそんなに意識なく、まだまだという感じです。年間100勝目指して頑張ります!」↑木村寿伸アナウンサー撮影◎吉村騎手 年間300勝 到達!11月15日(水)、園田競馬の第11Rで吉村智洋騎手が今年の300勝目を決めました!!5年連続5回目。去年より5日遅い到達ですが、殆ど同じペースで大台に乗せました。2020年に記録したキャリアハイの年間357勝に残り1か月半でどこまで迫れるのか?要注目です!!↑画像はオズモポリタン号(諏訪貴正厩舎)で勝利した火曜日のメイン、「ARとアートのまち加東特別」表彰式です。※木村寿伸アナウンサー撮影◎寺地厩舎 開業初勝利!11月16日(木)の園田競馬4Rでヨシイチが勝利し、寺地誠一厩舎が初勝利!!初出走から1ヵ月、通算18戦目でした。同レース2頭出しの寺地厩舎はヤングブラッドも2着に入り、ワンツーフィニッシュとなりました。◎田野騎手 年間300勝 到達!11月16日(木)の園田競馬6Rはドゥワーがハナ差制して初勝利。鞍上の田野豊三騎手がキャリアハイ更新の69勝目!去年の記録を上回りました。★イグナイター JBCスプリント優勝報告会↑三宅きみひとアナウンサー撮影11月15日(水)の7レース終了後に【イグナイター号のJBCスプリント優勝報告会】が行われました。西ウィナーズサークルには多くのファンが集まりました。野田善己オーナー、新子雅司調教師、武田裕次厩務員がJpn1制覇を達成した喜びやレース後のイグナイターの様子などを語ってくれています。報告会の模様は園田・姫路競馬公式YouTubeで配信しています。是非ご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=oqmcKddyhkU↑木村寿伸アナウンサー撮影私がパドック進行の際にメモリアルV達成、報告会があり現場に行く事が出来ず。木村アナ、三宅アナから画像を頂きました。ありがとうございます。★兵庫勢 遠征情報◎11月19日(日)JRA京都競馬場秋明菊賞(2歳1勝クラス)フェリシス(山本咲希到騎手・石橋満厩舎)前走のりんどう賞(京都)は後方追走から良い脚で追い込み6着。(勝ち馬と0.5秒差)2度目の京都遠征で上位を目指します。◎11月21日(火)盛岡競馬場レディスジョッキーズシリーズ盛岡ラウンド兵庫の佐々木世麗騎手が出場。今回の盛岡ラウンド2競走と、来年3月8日(金)の笠松ラウンド2競走の合計得点で争います。佐々木世麗騎手はシリーズ初制覇を狙います。◎11月21日(火)笠松競馬場第19回笠松グランプリ(全国交流・1400m)パールプレミア(笹田知宏騎手・新子雅司厩舎)今年2月の兵庫ウインターカップ(姫路)、7月のサマーカップ(笠松)を勝利。通算重賞3勝を挙げてているパールプレミアが選定されました。休み明けの兵庫ゴールドカップはハナを奪って4着。夏に逃げ切っている舞台で4つ目のタイトルを狙います。★次週は兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)園田競馬は来週も火、水、木(11月21日~23日)の3日間開催です。11月22日(水)には2歳馬のダートグレード競走、第25回兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)が行われます。来月15日の全日本2歳優駿(Jpn1・川崎)に向けて重要なステップレースです。中央、地方のダート競走体系整備”元年”となった今年は豪華な顔触れが登録しています。【主な登録馬】※11月16日現在 ◎JRA所属馬 イーグルノワール(栗東・音無英孝厩舎) オーキッドロマンス(美浦・手塚貴久厩舎) サトノフェニックス(栗東・西園正都厩舎) ゼルトザーム(栗東・加用正厩舎) タリスマン(美浦・金成貴史厩舎) ◎地方他地区 カプセル(北海道・田中淳司厩舎) ストリーム(北海道・田中淳司厩舎) トラジロウ(北海道・角川秀樹厩舎) ミトノウォリアー(名古屋・角田輝也厩舎) ◎JRA所属 補欠馬 タイセイレスポンス メイプルギャング ブシン アイウィルビー ミライテーラー など ※地方補欠馬なし、枠順発表は11月19日(日)の午後 来年から距離が1400mに変わる兵庫チャンピオンシップ(Jpn2・2024年4月29日)に繫る一戦です。地元の有力馬が不在なのは残念ですが、砂のスター候補達による競演をお楽しみください。↑兵庫ジュニアグランプリ当日は楽天競馬YouTube LIVEの配信があります。※14時〜17時予定https://www.youtube.com/live/faTDbZLrmdg?si=WU84nAGRXuA3RCMyゲスト:沖芳夫さん(元JRA調教師) 津田照之TM(競馬エイトトラックマン)司会:西村寿一アナウンサーSKNフラッシュ8:佐藤夢さん、彩月真穂さん是非現地でお楽しみください!!
2023年11月18日
金曜日は、古谷が担当します。 「第66回道営記念」から1週間が経ちました。落馬した騎手のうち、吉原寛人騎手だけは道内の病院に入院していますが、その他の5人は今週、レース復帰をしました。吉原騎手も、LINEでやりとりをしていますが、右腕の内側や太ももに相当な内出血があり、痛々しい姿なからも、その写真で笑顔を作るなど、怪我をした箇所以外は元気です。腰椎にヒビが入っているので、トイレに行くのも大変なようですが、まずは元気にしていることをお伝えします。 それにしても、衝撃的な落馬事故でしたが、今週の騎手たちを見ていると、改めてジョッキーの精神力と回復力の凄さに驚かされます。無理をしている部分があるような気もしつつ、サラッと「全然大丈夫です!」と言ってレースに挑む姿には、心を打たれます。 今週、競馬ブックホッカイドウ競馬担当の板垣祐介さんと、YouTube「ふるやっちチャンネル」でコラボしました。その動画の中で当然、「道営記念」の話にもなりましたが、その週明けに発売された週刊競馬ブックで板垣さんが書いたレース回顧録の話題になりました。その話はすごく共感するものでしたし、ぜひご覧頂きたい部分でもあります。チャプターなど見やすいように編集していますので、ぜひ板垣さんとのコラボをご覧頂ければと思います。 開催中のトラックマンは、忙しい日々が続きます。開催が終わると、板垣さんは栗東に戻って中央競馬の新聞の編集を手伝ったりします。開催後の1週間は、束の間の休暇という感じのようですが、その合間にYouTubeコラボをして頂き、感謝です。(動画はこちらです)
2023年11月17日
木曜担当のよこてんです。 今回は南部駒賞を制したフジユージーンのお話。デビューから5連勝、その足跡を(早々と)振り返ってみる、というお題です。 いや南部駒賞、フジユージーン強かったですね。9頭立てで遠征馬が6頭、地元馬が3頭、地元の期待を一身に背負いつつ、一方で他地区勢からは目標にもされ。決して楽な戦いではなかったはずですが終わってみれば4馬身差の完勝でしたから、地元目線で言わせていただくならば上々と、そういって安心できる結果だったのではないでしょうか。★南部駒賞優勝/フジユージーン なにせ今季ここまでの交流重賞は残念な事に各世代とも全敗。4月/留守杯日高賞→ワイズゴールド(大井)7月/オパールカップ→ラビュリントス(川崎)7月/マーキュリーカップ→ウィルソンテソーロ(JRA)7月/ハヤテスプリント→スタードラマー(大井)7月/せきれい賞→ヴィゴーレ(大井)8月/クラスターカップ→リメイク(JRA)8月/ビューチフルドリーマーカップ→ノーブルシルエット(大井)9月/ジュニアグランプリ→トワイライトウェイ(ホッカイドウ)9月/岩手県知事杯OROカップ→アトミックフォース(大井)10月/ダービーグランプリ→ミックファイア(大井)10月/マイルチャンピオンシップ南部杯→レモンポップ(JRA)10月/OROターフスプリント→マッドシェリー(川崎)10月/プリンセスカップ→コモリリーガル(ホッカイドウ) 最後の最後でようやく勝った形ではありますが、地元勢としては快哉を叫びたい勝利なのでした。 そんなフジユージーンのデビューからこれまでを振り返っていきましょう。 同馬のデビュー戦は6月4日の2R、水沢ダート850mの新馬戦でした。 ゲートが開いた瞬間のダッシュこそ他の馬が速かったですが、二の脚の加速で一気に先頭に出るとその勢いのままリードを拡げます。そこからは持ったままで大差勝ち。★1勝目はデビュー戦/6月4日水沢2R。850m稍重で51秒7、大差勝ち “大差勝ち”という書き方をすると、それだとしばしばある話ですが、“850mの3コーナーまでの間にもう完勝態勢を作ってしまっていた”と書けばより凄さが伝わるでしょうか。 手綱を取った村上忍騎手はレース後、「能検の時から完成度が高かった。この時期にこれくらいの完成度の馬はなかなか珍しい。この先も楽しみにして良いと思う」と、また同馬を管理する瀬戸幸一調教師は「普段はおとなしいのですがレースになるとしっかり気が入ってくれた。ここではちょっと抜けていると言っていい結果でしたね」というお話でした。 また、瀬戸調教師は「去年のオータムセールで買った時は身体こそ大きかったが“軽”かった。実が入ってきた身体だと思う」とも言われていました。 そう。デビュー戦時のフジユージーンの馬体重は526kg。今年の岩手デビューの2歳馬は例年よりも馬格ある馬が目に付く印象ですが、その中でも際立って大きい、いわゆる“雄大な馬体”。それも他馬の騎手が「2歳の今の時期にあの筋肉は反則」とぼやくほどのしっかりとした肉付き。 これはちょっとモノが違うんじゃないか。 陣営もそういう期待をかけていて、それを裏付けるデビュー戦勝利でしたが、自分もそんな事を思ったレースでした。 2戦目は7月18日、盛岡2Rのダート1400m。今回のライバルは新馬戦を勝った馬、新馬戦で上位に入っている馬が多数いた上に初コース・初距離。並みの馬にとっては厳しい条件・相手強化という事になるのでしょうが、フジユージーンにとっては何の問題も無かったようです。★2勝目は7月18日盛岡2R、ダート1400m重馬場で1分26秒0。着差は8馬身 スタートでちょっと遅れたものの二の脚で一気に巻き返していったのはデビュー戦と同じ。序盤はミヤギヴァリアント、のちに若駒賞を勝つこちらも素質馬と見なされていた馬が食い付いてきましたがそれも3コーナーまで。あくまで自分のリズムで仕掛けたフジユージーンはそのミヤギヴァリアントも置き去りにして、そして今回も最後まで楽な手応えのまま8馬身差完勝。2着ミヤギヴァリアントまで8馬身、その後ろの3着までは大差(3秒差!)。 自分はフジユージーンに迫る事ができるとすればミヤギヴァリアントしかいないと思ってこのレースを見ていたのですが、それでも8馬身差。完成度の違いがあったにせよこの差なら、世代の中でフジユージーンは抜けている、それもかなり・・・と感じた結果でした。 3戦目は重賞挑戦となった『ビギナーズカップ』。8月20日の水沢ダート1400m、ライバルは6頭。 このレースではリトルカリッジと対決、2馬身半の差で退けました。★3勝目は重賞タイトル獲得に。8月20日水沢での『ビギナーズカップ』。ダート1400m重馬場で1分28秒6。着差は2馬身半 ここまでが大差・8馬身差ときての2馬身半の結果にはちょっと「おや?」と感じられた向きもあったようですが、この時は控える競馬を試してみたらリズムが狂ってしまって、とにかく勝たせた・・・という内容だったと思います。あとは、大型馬ゆえにコーナーが多い小回りはもうひとつという点もあったでしょう。 4戦目は今年新設の重賞『ネクストスター盛岡』、10月3日の盛岡ダート1400m。初対決になる馬、ホッカイドウから転入してきた馬とここでもまた新たなライバルとの対戦になりましたが、フジユージーンは3コーナーから馬なりで捲っていって直線突き放す・・・という強い走りで難なく突破。着差はデビュー戦以来二度目の「大差」ともなりました。★4勝目は新設重賞『ネクストスター盛岡』ダート1400m。稍重で1分25秒3、着差は大差 このレースを勝った事でその先は他地区の馬たちと戦う路線となっていくのがほぼ確定。レース後の陣営のコメントにも「他地区の馬ともやれる力がある」と、その辺を意識した言葉が入ってきたのもこの時です。 そして5戦目の『南部駒賞』。11月12日盛岡ダート1600m。9頭立てで遠征馬6頭・地元馬3頭の構図で地元の期待はフジユージーンに集まるような形。 今回の遠征馬は門別で重賞を勝っているオスカーブレイン、川崎で重賞を勝っているグラッシーズマン、芝のジュニアグランプリを制しているトワイライトウェイの重賞勝ち馬だけでなく、船橋・平和賞2着キタノヒーロー、オスカーブレインが勝った札幌クラシックカップ3着、JRAクローバー賞3着などのカイコウ、ネクストスター門別で5着確保デュアルロンドと連なって6頭全てが“重賞級の実績馬”。これらを退ける事ができたら、フジユージーンの実力も全国区の中の位置が見えてくる・・・と言えるだろうメンバーでした。 ファンの期待も高く、単勝オッズは1.9倍、票数上の単勝支持率は約40%。2番人気カイコウの倍近い票数を集めていましたね。 結果は。ゲートの出は一線だったものの直後はやや控え気味、そこから巻き返していったん2番手。向こう正面で他の馬が前に出て行った時に4番手。この辺、全国レベルのスピードはやっぱり速いなと思いながら見ていましたが、フジユージーンも態勢を整えて外に回ると、そこからは全く違う手応えで先頭へ。さすがにこれまでのように“持ったままで大きなリード”ではありませんでしたが、上記のような馬たちを寄せ付けなかった勝利は、十分な性能を持っている事を証明した内容と言えるはずです。 5戦を振り返ってみて、雄大な馬格、そこから発揮されるパワー、一方でこの馬格にしての素軽い機動力、短距離からマイルまで対応するレースセンスの良さ。フジユージーンが他をリードしていると感じる武器は多いですよね。 気になるのはスタートがもうひとつという点で、今のところは地力の違いでカバーしていますが、将来的にもっと実力が接近した相手と戦うようになった時に弱点になるかもしれない。そこは気がかりですが、今はまだ自分の身体を使いこなせていない、成長しきっていない所もあっての立ち後れ気味のスタートでもあるでしょうし、そこはこの先変わっていく事を期待したいところ。 フジユージーンは南部駒賞後に放牧に出され現在は休養中。来春まで身体をメンテナンスしつつ英気を養うとのことです。 では来春は?自分の感触だと、新しいダート三冠路線に進む可能性がかなり高いと見積もっています。見ている方としては夢が拡がりまくるわけですが、あくまでも馬の状態優先。今後の状況次第でもありますしね。ここは見ている方はおとなしく、来春の復帰を、その復帰戦を楽しみにして待つ事にしましょう。
2023年11月16日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 もう以前のことになってしまいましたが… 先週の取材メモから。 先週は、川崎競馬場に出かけました。 2歳牝馬の重賞・ローレル賞当日でした。(取材日:11月7日) 大井以外の南関東の競馬場は、概ね月1回の開催。 秋の川崎は、10月が鎌倉記念、11月がローレル賞(とロジータ記念) そして12月は全日本2歳優駿と、2歳の重賞が続きます。 私の場合自ずと、この季節に取材に出かける機会が多くなっているような気がします。 メインレースよりも少し早めに出かけたところ… 秋まで長期欠場していた、この人に行き会うことが出来ました。 矢野貴之騎手 この日は8Rのビップレジアスで勝利!! 右足を指差しながら、こんな風に話しました。 「医者からは、骨折としては相当重度のレベルと言われました。いま、プレートが2枚、ボルトが10本入っています。」 そんなんで、3ヶ月足らずで復帰とは(汗)。 やっぱり、アスリートの回復力は超人的だ! ビップレジアスの口取り写真 一番左が管理する高月賢一調教師「『鉄』感がある」 彼は、そう表現しました。「日常生活ではそれほどでもないかと思ったのですが、馬に乗ってみると思ったより違和感がありました。これはもう、この感覚と『友達』になっていかないと。ここしばらくで大分馴染んできましたよ。」「休んでいる間、レースは見たり見なかったりでしたね。レースを見ていると(自分が乗っていなくて)悔しく思うこともありましたし。(自分は)どうしてもじっとしていられないので(笑)」 待ちに待った復帰、ということが窺われる話しぶりでした。 今日は大井競馬場のマイルグランプリで、復帰後初の重賞勝ち。 年末に向けて、徐々にピッチも上がっていくのではないでしょうか。 メインレースのローレル賞には、ホッカイドウ競馬からアメリアハートが参戦しました。 アメリアハート、当日の馬体重が前走比マイナス18キロでした。 輸送って、馬、車の中で立ったままで運ばれてきますから。 おまけに、北海道からの遠征だったら、車ごと船にも乗らなきゃいけない。 門別から南関東に来て戦う馬たちも、そしてついてくる人々も、1回1回が大仕事と言えるでしょう。 アメリアハートは、結果2着。 勝ったミスカッレーラと2頭で、後続は引き離していました。 残念そうな小野楓馬騎手。 レース後の取材では、レースとしては思い通りに乗れた様子でした。 管理する小野望調教師は「(輸送で馬体重が)減らない方の馬だな、と思って連れてきても、マイナス18キロ。やっぱり影響はありましたよね。このあとは高月先生に任せます。」 このレースまででバトンタッチ。 このまま本州に残って、高月賢一調教師の下でタイトルを窺っていきます。 翌11月8日 水曜日 門別競馬場に出かけました。 前の週のエーデルワイス賞の日は大変な悪天候だったのですが… この日はご覧のように素晴らしい晴天! シーズン最終週で、翌日がラストの道営記念当日 1日前のこの日も、いつもより多めのお客さま方が集まり、このようにコースのすぐ脇でレースを観戦されていました。 門別のこの距離感って、ほんといい。 夏頃には4コーナーの出口当たりに落ちていく夕日が、この季節になるとちょうどゴール板の向こうに沈んでいくんですよね。写真としてはド逆光なんですけれども、ちょっと雰囲気のある写真が撮れました。 前日は川崎で行き会った小野楓馬騎手 この日は前半で立て続けにチャンスをものにして、3勝の活躍。 シーズンが終わって、勝利数は70勝。リーディング6位 今季も、目標としている「リーディング5位以内」はかないませんでした。「5位の壁は厚い」 下は阿部龍騎手の58勝で12もの差をつけているのですが… 上は石川倭騎手で、94勝。倍の24もの差がついていました。 とは言え、今季は前半、自厩舎に同期の福原杏騎手が短期移籍で来ていて、彼が自厩舎の馬に乗っていたケースもあった中で、小野楓馬騎手の今季の騎乗数は772。門別で自場の競馬に最も多く乗ったのは、小野楓馬騎手でした。 他厩舎のレスペティーザと、自厩舎のアメリアハートで重賞も2勝。 来季は改めて、ベスト5を狙って行きます。 今年最後に見る、門別の夕方の「色」 秋はグッと冷え込む中で、この色合いの「ほんのり感」がすき。 メイン前の10R ブリックロードが勝ち、管理する山口竜一調教師が通算200勝を達成しました ブリックロードは、3歳の牝馬。今季の門別で「敢闘賞」をあげたい馬。 シーズン初頭から休まず頑張り続けて、6連勝を含む13戦9勝 目標としていた重賞・星雲賞こそ敗れましたが、1勝クラスから始まってA級まで出世し、この日も「有終の美」を飾りました。 山口竜一調教師(馬の左)も、この日は珍しく(笑)口取り写真に参加。 今季はパッションクライで久しぶりの重賞・サンライズカップ制覇、からのJBC2歳優駿4着と、存在感を示しました。「パッションクライは気性的に難しい馬で、調教でもわかってて人間に悪さするんです。自分が調教していたんですけれども、指を骨折してしまい、そこから桑村君に調教をお願いしました。桑村君と色々話しながらやってきて、彼の思い通りにやってもらった馬。彼も重賞を勝たせることが出来て、嬉しかったんじゃないかな。」 サンライズカップのゴール 鞍上・桑村真明の、このほとばしる情熱を見よ!! あのサンライズカップのゴールの時に、桑村騎手が大きな声を上げて喜びの感情をむき出しにしたシーンも、今季最高に印象に残ったシーンのひとつでした。「良いシーズンだった。でも、こういうことがまた次に続かないといけない。パッションクライのJBCは、馬が悪かったわけでも人が悪かったわけでもなく、純粋に力が足りなかったと思います。来年もこういうチャンスがあるように頑張って行きたいです。」 私たちも、本当に愉しませてもらいました。 また来季。面白い馬を送り出して下さい。 夜になりグッと冷え込む中、レースは進んでメインへ この日のメインは、1200m戦の道営スプリントでした。 スティールペガサスが、絶対王者としての強さを見せつけ快勝! ウポポイオータムスプリントでの敗戦の雪辱を果たしました。 大本命の馬を、無事勝利まで導き…… 「ホッとしています」と話した角川秀樹調教師(写真左から2番目) 馬の仕事って、本当に、良いこともうまくいかないことも、あざなえる縄の如し。門別の競馬はシーズンの区切りがあるから、やはり最後にこうして良い方のことが起きて終わりたい。そんな気持ちはみんながなにがしか持っているのでしょう。 道営記念は、場立ち予想トークイベントをやらせていただいた場外発売所・Aiba石狩で、お客さま方と一緒に見ていました。 離れたこの場所で映像で見ていても、そのシーンの時には場内に悲鳴が上がりました。そして、静寂……何が起きたんだと。 道営記念の所感は、短い尺ですけれども、先週土曜日のグリーンチャンネルの番組「アタック!地方競馬」で話をさせてもらいました。Youtubeの映像はこちら。 別のレースの話題にして、道営記念をスルーすることも出来ました。 でも、何だか、レースは終わったのに。シーズンが終わりきっていないような、奇妙な気持ちがずっと胸を塞いでいる感じがして。 わがままを言って、お願いして話をさせていただきました。 石川倭騎手は今週土曜日、高知の重賞・土佐秋月賞で、彼の地の三冠馬ユメノホノオに乗ります。負傷した吉原寛人騎手の代役とはいえ、これは興味深い起用。是非ともご注目ください。 来週は、名古屋の話と、あと笠松にも行って来ようと思っています。
2023年11月15日
火曜日担当の太田です。この週末はさすがに寒かったですね。最低気温がいよいよ氷点下を記録。いよいよ冬到来です。ここまで暖かかっただけに、本当に寒さを感じる気温となりました。道北ではすでに積雪となっているだけに、雪がいつ降ってもおかしくない時期ですね。ばんえい競馬は、馬場が今開催から冬仕様となりました。馬場凍結防止のヒーティング稼働。そして、ゴール前の砂障害撤去。それから開催前にロータリーハロー整備。今年は途中で馬場の砂の入れ替えなどがあったということもあり、秋のスピード競馬はほぼありませんでした。冬仕様になってさてさてどうなるのかなと思いましたが、はやり、例年より時計がかかるレースが多かったというのが印象です。夜になると水分が浮いて生きて、馬場の色が濃くなるのですが、砂の入れ替えのあったスタートから第2障害手前までは、色の変化がなく、道中前半のタイムがかかる傾向。この3日間だけでいうといつもの冬仕様の馬場とは一味違って、ばんえいらしい力のいる競馬になっている感じがしました。12日(日)は4歳牝馬重賞第48回クインカップBG3が行われました。世代牝馬戦重賞はこの4歳世代で終わり。この世代2歳黒ユリ賞は、ピュアリーナナセ。3歳時ばんえいオークスはダイヤカツヒメが勝利。今年の春の牝馬重賞ではダイヤカツヒメが勝利しており、女王の座に君臨しているダイヤカツヒメでしたが、ここにきて体調面に不安がささやかれており、トップの馬はハンデもあるので、どの馬が勝利してもおかしくない難解なレースでした。重賞未勝利も、力をつけているシンエイアロイが1番人気。ダイヤカツヒメが2番人気。前哨戦勝利のサツキヤッテマレが3番人気。勝利したのは7番人気アローリキヒメでした。うれしい重賞初制覇となりました。(主催者提供)前半刻みながら一団で進み、前半68秒。サツキヤッテマレが騎手の制御に反して止まることなく第2障害そろりと上がってしまい、障害でこずってここで脱落。シンエイアロイ、スーパードリーム、スーパーシンデレラの3頭が障害をあげて、アローリキヒメは4番でクリア。そしてダイヤカツヒメも障害を下って一気に前に並んでいく展開。ここからまさに死闘という感じの戦いに。接戦の中シンエイアロイが一歩抜け出すところ、じわりじわりと襲い掛かってきたアローリキヒメ。最後はわずかの差でアローリキヒメの差し切り勝ち。騎乗の中山直樹騎手は、2020年黒ユリ賞以来2度目の重賞制覇。そして、区切りの通算300勝を重賞で決めました。インタビューの様子はこちら相変わらず、話芸が!?素晴らしい。このインタビューでファンになってしまった方も多いのではと思います。ゴール前の手綱が絡まった話も秀逸ですよね。今季夏場に足にけがをして、復帰までかなり時間を要しました。その間の心情なども素直に語っておりました。そんな中でこの重賞制覇は本当に嬉しいと思いますし、ファンの皆さんも嬉しかったのではと思います。(主催者提供)負けはしましたが、2着シンエイアロイは、ほぼ勝利していたといっていいぐらい自身の競馬をしていたと思います。冬のヒロインズカップは主役の座にいることでしょう。3着も人気薄のスーパードリームが入線。正直この馬がここまでのレースをするとはだれも思わなかったことでしょう。いいレースを見せてくれて、今後楽しみな存在ですね。それからダイヤカツヒメは、体調が完全ではない中、障害を降りた時点の切れでは抜け出すのではという感じもありました。力はやはりあることを見せてくれたと思います。(主催者提供)アローリキヒメは、今年正月空けてから力をメキメキつけてきました。障害がポイントと調教師が話していた通り、今回のレースも障害を苦労することなく上ってきたのが勝因でしょう。今後はクラスも一気に上がるので、最初は苦戦するかもしれませんが、障害さえクリアできれば、いい末脚を持っているだけに、今後も活躍が期待されます。中山騎手とのコンビも注目です。さて、次回11月19日はYouTubeLive&ニコ生「ばんスタ延長戦」を配信いたします。今回は「第3回BANBA予想王決定戦」をお送りいたします。昨日(13日)でチャレンジャーの応募が締め切られました。当日は、視聴者の皆さんにはチャレンジャーの誰が予想王になるのかを当てる優勝者当てクイズも行います。抽選で下記帯広の銘菓をプレゼントいたします。ぜひ配信をご覧いただき、ご参加ください。また、ばんスタ延長戦はよく週27日(月)にも配信予定です。テーマは昨年も行いました牧場を特集、「ばんば牧場便り特別編vol.2」をお送りいたします。詳しくはまた来週!!
2023年11月14日
今日は耳目社山中が担当します。今週は、再び金沢に来ています。この週末からグンと冷え込んでいる北陸地方。昨日のレースは冷たい雨の中で行われました。おでんが恋しくなりますね。暮れるのが早くなり、照明の下でのレースが多く楽しめますよ。(来週もお天気良くない予報ですが)JBCデーの大井競馬場は26℃あったんですね。翌週の川崎競馬場もいいお天気でした。JBCデーでは、クラシックの実況を担当しました。個人的には、クラシックの実況は3年ぶり。ジョアン・モレイラ騎手のキングズソード、重賞初制覇がこのビッグタイトルとなりました。森泰斗騎手に乗り代わったノットゥルノの渋太い粘りもレースを盛り上げました。重賞初制覇がJBCクラシックというのはかなりのレアケース。キングズソードがこれから新たな歴史を切り開いて行くのを期待しましょう。金沢競馬の話に戻って…。金沢競馬は今週を含めて年内あと4開催。今回と次回の開催は、前半2日・後半3日の5日間開催なので1日10レース制の予定となっています。来週は19日&21日に重賞が行われる豪華な後半戦。金沢競馬にも引き続きご注目ください。吉原騎手は道営記念の落馬事故で戦線離脱となり、復帰がいつになるかまだわからないとの話。道営記念のアクシデントを映像で見ていて、安全なレースの大切さ、尊さというのを改めて感じました。経験から考えると、実況もアクシデントが起きて一旦リズムが崩れてしまうと立て直すのがなかなか大変です。全馬の無事と、吉原騎手の1日も早い復帰を願っています。北陸は冬支度が始まっています。
2023年11月13日
日曜日担当の高橋華代子です。 南関東競馬のパドックは、いつも横断幕がいっぱいです!!! 先日の川崎開催中、何気なくパドックエリアを見ていました。 ちょうど開門直後。 ファン方々がすごい勢いで、パドックに横断幕を貼りに来ました。 それぞれの横断幕を貼るスペースが決まると、あっという間に紐で結び付けて飾られていました。 いつも拝見している横断幕がほとんどだったので、慣れていらっしゃるんでしょうね。 皆さん、プロだぁ!と感心。 開門時間5分から7,8分くらいの間に、横断幕がズラリと並んでいました。 1レースの出走馬たちがパドックに入場するまでには貼りたいですしね。 写真はその時のものです。 すばらしい!!! 横断幕を見ていると、その持ち主の方々の馬や騎手、厩舎への愛をすごく感じます。 推しがいるって、すごく幸せなことですよね。 推しは簡単にできるモノではないじゃないですか。 その時の自分の感情や状況で出会い、推しに変わるって、すごく運命的だと思います。 だからこそ、推しは大事にしたいし、推しに気持ちよく仕事をして頂けるようにしながら応援したいです。 南関東競馬は、週末以外はほぼ毎日開催が行われています(週末開催がある場合もあります)。 推しが、毎日のようにレースに乗っている騎手の場合、頻繁に会えちゃうんですね。 最高だ(^^) わたしも別の世界に推しがいますが、あまり会えない環境なので、毎日のように会える環境の方は、とてもうらやましいです。 最近は南関東4競馬場ともに、女性ファンの方が1人で遊びに来ている姿もよくお見かけするので、とてもうれしいです。 南関東競馬は、推し活に最高な場所。 推しとの楽しい時間を過ごしてください!
2023年11月12日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。1週間弱のお休みを頂き、今週は"生まれ故郷"の静岡県でゆっくりしてきました。JRの在来線はオレンジと水色のユニフォームを着た人がチラホラ。土曜日はJ2リーグの試合が磐田、清水で行われていました。現在、磐田は2位、清水は勝ち点1差の3位。J1復帰に向けて負けられない戦いが続いているため、両チームのサポーターは気合が入っていました。最寄り駅に着いた瞬間、威勢よく電車を降りていきました(笑)。大阪から約3時間半で地元に到着。駅の周囲は、のんびりとした静岡らしい雰囲気が漂います。冬の装備で帰省したものの……地元は夏日(26℃)。11月とは思えない暑さでした。↑スポーツ紙の静岡版にもJBC競走の結果が掲載。改めてイグナイターの快挙を実感しました。イグナイターの優勝報告会を園田競馬場で11/15 (水) に実施します(時間は未定)。馬主の野田善己氏、管理する新子雅司調教師にレースを振り返っての優勝報告をしていただきます。当日はイグナイター号も参加予定です。※但しイグナイター号の優勝報告会参加につきましては、当日の体調などの理由により取り止めとなる場合があります。ご了承ください。親戚への挨拶まわりと同時に”故郷” 志太地区(焼津市、藤枝市、島田市)の名所、名店へ足を運びました。その中でオススメの所を紹介致します。↑焼津漁港付近から見える富士山ビュースポット本来なら綺麗な富士山が見える場所なのですが……残念ながら今回は見えませんでした。↑蓬莱橋(静岡県島田市)https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kanko-docs/houraibasi.html世界一長い木造の歩道橋としてギネスブックに認定されています。旅番組、情報番組などで紹介されて休日は観光客で賑わっています。なお、橋を渡るには渡橋料金が必要です。蓬莱橋の下を通るマラソンコースは、高校時代に陸上部の練習で使っていました。休日はランニング、サイクリングを楽しむ人が行き来しています。↑島田市名物"小まん頭"静岡県島田市の"龍月堂"の小まん頭。https://ryugetsudo-blog.com/お正月やお盆の帰省で親戚宅に伺うと、必ずテーブルあった思い出の饅頭です。米糀と山芋が練り込まれている生地と特製のこしあんの相性が抜群。賞味期限が購入日の翌日迄となっているのでご注意ください。今回は売り切れで買えませんでしたが、生クリーム大福もオススメです。↑藤枝総合運動公園サッカー場https://www.fujiedascp.com/今年、J2リーグに昇格した藤枝MYFCのホームグラウンド。12日(日)に今シーズンの最終戦、いわきFC戦が行われます(13時試合開始予定)。https://myfc.co.jp/現在、サッカー場は客席増設の工事が進められていて、休館日の月曜日に工事車両が出入りしていました。藤枝総合運動場は野球場、サッカー場、陸上競技場があって藤枝市内、または地区大会の会場にもなります。陸上競技場は中学の陸上練習で利用していました。景色の良い場所でしたが、自宅から自転車で1時間弱かかるので、移動が大変でした(笑)。↑とんかつ うんのhttp://tonkatsuunno.com/静岡市駿河区高松にある大人気のとんかつ店。衣はサクサク、柔らかくて大きいお肉とのコンビは最高!御飯が進みますよ。開店時刻の11時前に駐車場が埋まってしまう程の人気店です。なお、上の画像は「特上ロースかつ膳」。エビ、ヒレカツのミックスしたメニューや、丼メニューなどがあります。※テイクアウトもあり園田・姫路の仕事をしてから初めての長期休み。少し競馬のことは忘れてリフレッシュが出来ました。次週からまた現場に戻りますのでよろしくお願いします。私が休暇期間の開催は、大雨の影響で火曜日の朝に4角内側の砂補充。前週よりも時計が掛かっている印象。木曜日は後方からの差し切り勝ちも見られたが、基本は前々で立ち回った馬が活躍していました。 吉村智洋騎手が火曜日に1日6勝の固め勝ち。水曜、木曜日も勝利を挙げ、年間300勝迄あと5勝としています。木曜日は竹村達也騎手が5レースを勝って今年の59勝目。自身のキャリアハイを更新。JRAの田口貫太騎手がメインのJRA交流 、千種川特別を勝って園田初勝利!山本咲希到騎手は1日2勝をマーク。地方通算300勝まであと5勝としています。★園田金盃 ファン投票受付中園田金盃のファン投票は11月7日(火)から開始されています。※投票はインターネットのみで受付中https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/MjgzOA再来週に行われる兵庫ジュニアグランプリ (Jpn2) の推し馬キャンペーンは来週月曜日から開始!詳細については園田・姫路競馬の公式HPをご覧くださいhttps://www.sonoda-himeji.jp/sp/news/detail/Mjg0NQ次週の園田競馬は火〜木曜日までの3日間開催。私は月曜日のレース展望から復帰します!
2023年11月11日
金曜日は、古谷が担当します。 「第66回道営記念」は、3コーナー過ぎで逃げていたエンリルがまず落馬。その落馬を避けきれなかった馬たちが巻き込まれる形で、11頭中6頭が落馬するアクシデントがありました。このような事故があると、勝ったシルトプレや2着のアナザートゥルースなど完走した馬たちの評価よりも、アクシデントの方に目が行ってしまいがちです。かく言う僕も、「グリーンチャンネル地方競馬中継」で解説を担当していましたが、電話越しにまずは3コーナーに双眼鏡を向け、騎手たちの動向を伝え、その上でレースの話を何とか伝えていた…ように思います。 この辺りは、何を喋っていたのか、僕自身も全く覚えていません。20年以上解説の仕事をさせて頂いていますが、生放送でこのようなアクシデントは初めてのことでしたし、放送時間内では吉原寛人騎手の状況が全くつかめませんから、落ち着こうと思っても気が動転していました。スタートから振り返る解説もあったんですが、そこでも3コーナーで起きたことを映像で見るのは初めてだったので、その衝撃もあり、まともに解説ができていたのか…。プロの仕事として、こんなことではダメだと自覚していますが、あの時間は本当に我を忘れていました。 その後、吉原騎手の容態はもちろん、山本聡哉騎手が時間の経過とともに首の痛みを訴えたり、桑村真明騎手も落馬の衝撃で記憶が飛んでいると聞いたり、小野楓馬騎手は歯が折れたと聞いたり…。阿部龍騎手と松井伸也騎手は、歩いて帰ったと聞いていました。 翌朝、山本聡哉騎手が経過観察で岩手に戻っても大丈夫と聞き、新千歳空港まで送るために調整ルームに行くと、小野楓馬騎手の元気な姿を見ることができました。また、服部騎手や落合騎手などにもお会いし、落馬はしなかったもののアクシデントの間近にいた騎手たちの話を聞くと、本当に大変な状況だったことを改めて思い知ります。 その中で、山本聡哉騎手は日曜からレースに騎乗することを決め、桑村騎手も月曜の大井から予定通り期間限定騎乗を始めるとのこと。阿部龍騎手と松井騎手は、「南部駒賞」に騎乗しますし、小野楓馬騎手は名古屋の「東海菊花賞」に挑むとのこと。いやはや、騎手たちの気持ちの切り替えの早さには恐れ入ります。レースを観ていた僕たちの方が、気持ちの切り替えができていない中で、前を向いて次なるステップに向かう騎手たちのプロ意識の凄さには、頭が下がります。 吉原騎手は、腰椎骨折の診断が出ましたが、耳の後ろから血がかなり出ていたと競馬場で聞いていたので、その辺りから恐らく来ているのではないかと思いますが、本人からのメッセージによると、気持ち悪さや吐き気はあるそうです。まだ時間を要すほどの怪我でしたが、あのシーンを考えるとまだ不幸中の幸いというレベルの怪我で済んだのかなと思います。 ホッカイドウ競馬に携わる者すべてが目指す、頂点のレースである「道営記念」。勝ったシルトプレの走りには敬意を表すとともに、アナザートゥルースやサンビュートなどが現役続行のようですから、また来年、ドリームレースを見せて欲しいと願うばかりです。
2023年11月10日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今年の門別競馬場の開催も、いよいよ最終開催。 まずは、11月1日水曜日 エーデルワイス賞当日の様子から。 この日は、元々悪天候が予想されていまして… ご覧のように、日中もどんより。 とはいえ、昼一番からいつもよりお客さん多め。 この2日後がJBCでしたし、次週の最終日に向かってどんどん盛り上がっていく感じになればと。 取材の方は、会える人ごとに積もる話もあります。 井上俊彦騎手 58歳 ここ何年か、毎年怪我に泣かされてきた彼。 今年は、順調にシーズンを滑り出して活躍も、と思われていた矢先。7月にレース中の落馬事故で、また休養に入っていました。 3ヶ月休んで、10月末の開催から復帰。会えて良かった。「鎖骨の骨折で、まだ多少痛みはあるけれど、ぼちぼち調教なんかに乗ってみて大丈夫かなっていう感じですね。」 もしかしたら、今季絶望、なのかと思っていました。 だから、シーズンのラストにその姿を見ることがで来て、本当に良かった。 先週の木曜日2日には、復帰後初勝利もあがりました。「とにかく、(シーズンの残り)怪我をしないように(笑)」 ほんとそれ…。まずは無事故で。 最終週も、昨日が10鞍、今日と明日も多くの騎乗が控えています。 もうひとり。この人も怪我の影響と向き合ってきたこの半年。 宮崎光行騎手 今月まもなく57歳 昨シーズンに脚を負傷して、シーズンの始まりが遅れ、レースへの騎乗も思うに任せず、それでも奮闘する姿をお伝えしてきました。(当時の記事はこちら) 復帰当初はまだ脚の痛みがありそうな歩き姿でしたが、いまは歩様も大分改善。 課題の減量も、負担重量56kgには頑張って騎乗しています。「昔のような、馬に乗りたい乗りたい、という気持ちが薄れてきているのは事実ですね……」 話を聞くと、そんな言葉が出てきました。「周囲がまだまだ、って言うし(苦笑)。そういう声とか状況に背中を押されて、何とか頑張っている、という面はあります。」「シーズンが終わったら医者にかかって、(骨折した部分を固定している)ボルトが外れるかどうか、診断してもらいます。ボルトが取れれば、また馬に乗りたいという気持ちも違ってくるかもしれないなと思っています。」 限られた騎乗機会でしたが…存在感は、あったよね。復帰してから。 先週までで、145走して14勝。10月以降で、何と5勝の活躍。 来期は、元気な姿と、ときおり"ぼやき"を交えた「宮崎節」(笑)に行き会えればいいなと思っています。 この日、陽が落ちる頃から稲光が遠くに見え始め、それにともなって雷鳴も轟いてきました。8レースが終わったところで、とうとう土砂降りの雷雨に。 9Rは、こんな感じ。 外に出て声援を送るお客さま方の熱気がすごい。 メイン・11Rのエーデルワイス賞(Jpn3)も、雨の中で行われました。 勝ったのは……地元勢の中でも人気の薄かった、モズミギカタアガリ。 逃げたライトヴェール(内ラチ沿い青帽)を、スティールマジック(隣の桃帽)がじわじわと伸びて捉えたところに、外から鋭く伸びてきたのがモズミギカタアガリ(橙帽)。 黒澤愛斗騎手 11年ぶりの重賞制覇! デビュー16年目で、ダートグレード競走初制覇!! レース後、2着・スティールマジックの桑村騎手はこう話しました。「砂を被らぬよう、思い通りのレースが出来ました。相手の決め手を称えるしかありません。」 3着・モノノフブラックの服部茂史騎手も……「想定通りの位置取りで、力は出し切りました。前を捕まえればと思いましたが、後ろからあの脚で来られては仕方ありません。」 10番人気での勝利だったモズミギカタアガリですが…… 展開が向いたとか、フロックだったとは言えない勝利だったことが、敗れた騎手の談話で感じ取れます。 「仕掛けどころだけ間違わないように」と黒澤騎手が意識していた、そのタイミングもドンピシャリ。レースとしても、最後の100mで逆転がさらに逆転を呼び、見応えのあるレースでした。 翌、2日木曜日も、門別競馬場に出かけました。 昼一番のレースで、区切りの勝利達成! 落合玄太騎手 1レースをファットドラゴンで勝利 全国通算600勝達成! 今季前半に、通算500勝を達成したばかり。 シーズン2回目の区切りの勝利となりました。 落合玄太騎手。昨日、11月7日火曜日には、1レースから3連勝でリーチ一発! 五十嵐冬樹調教師が騎手時代、2007年に記録した年間146勝の記録を上回る、今季門別での147勝目をマークしました。たった半年、週に2~3日の競馬しかないのに、この数字は凄い!! その五十嵐冬樹調教師 昨年、道営記念を勝って騎手人生を締めくくり、今年は調教師としての最初のシーズン。その半年が、間もなく終わろうとしています。 「あっという間の半年間でしたね。色んなことがあったけど、その都度対処していくことが出来たし、何かが凄くうまく行かなくてストレスがのしかかって、みたいなことはなかったですよ。いい半年間でした。」 まず、そう振り返った五十嵐調教師。 今季昨日までで22勝。 勝率14%、2連対率26%というのは、リーディング上位と比較しても遜色のない数字です。「やっぱり、『人』ですよね。」 この1年の活躍の原動力を、そんな風に話します。 管理馬の「出陣」を見守る「人がいないと、何も出来ない。それを凄く感じた半年でした。いまスタッフが5人いて、仕事が回っています。そのことが本当に有り難かったですね。」 続けて…「その分、稼がなきゃいけないんですけどね(笑)。馬が集まるか、人が集まるか、ニワトリが先か卵が先かみたいな話です。」とも。 とても含蓄のある言葉でした。 五十嵐厩舎で楽しみなのは、明日の最終日9R、2歳のオープン特別に出る、キタサンヒコボシ。今の時点では、来年も門別で3歳三冠を目指す、とのことでした。 このレース、鎌倉記念を勝ったサントノーレもいて、重賞並みのハイレベルメンバー。道営記念とともに必見です! いよいよ、ホッカイドウ競馬の開催も、あと2日。 今日8日水曜日が、道営スプリント 明日9日木曜日は、道営記念 最高のレースがみられそうですよ! 私は、Aiba石狩のお客さま方とご一緒に、道営記念を愉しみます。 皆様のご来場、お待ちしています!
2023年11月08日
火曜日担当の太田です。先日帯広競馬場で北海道和種馬を知ろう2023というイベントが行われました。そこでドサンコの駄載(だんづけ)実演が行われました。荷物を2個積みと、4個積みの実演が行われ、昔はこれが当たり前に行われていただろうなと感じながら見ておりました。このロープの技術はなかなかすごいですね。もう馬に荷物を積むことがない現代。背中に荷物を積んで運ぶ技術は、継承者もいなく、今後なくなる可能性がありますね。5日(日)は3歳の二冠目、第48回ばんえい菊花賞BG2が行われました。一冠目はマルホンリョウユウが勝利。強敵ぞろいの世代だけに、3冠を狙うにはハンデがあるこの2冠目が鬼門。マルホンリョウユウもハンデ頭だけに、どんなレースをするのか注目でした。人気はマルホンリョウユウが1番人気。2番人気にタカラキングダム。3番人気に牝馬スーパーチヨコが推されておりました。勝利したのはマルホンリョウユウで二冠達成となりました。(主催者提供)荷物も張っていることもあり、流れスローに。ここにきて成長著しいキタノミネが先行、ジェイヒーロー、マルホンリョウユウと第2障害へ。果敢に攻めたキタノミネが障害あと少しということで膝を付き、残念ながら脱落。すんなり上がってきたマルホンリョウユウ、ジェイヒーローが並んで障害を越えてきました。そこから自力発揮のマルホンリョウユウ。最後は突き放しての勝利となりました。(主催者提供)第2障害キタノミネと一緒に4番手で下ってきた牝馬スーパーチヨコが、2番手に上がって一時は先頭に並びかけて、あわやという場面もありましたが、残り10mで悪い癖が出てしまいましたね。つらいということもあったのでしょうが、レースをやめて座り込んでしまいました。以前も重量が重くなるとスーパーチヨコは座り込んだことがありましたね。2着には後方から伸びてきたホクセイタイヨウ。2着にジェイヒーローという結果。ふたを開けたら、一冠目のばんえい大賞典と同じワンツースリーということになりました。(主催者提供)どの馬も最後はつらさを見せたレースとなりましたが、マルホンリョウユウも最後は脚色鈍りながらも、最後まで歩ききったところは、この馬の強さを見た感じがしました。残すところ最後の一冠は、ばんえいダービー。12月29日に予定しております。およそ2か月。定量戦になるダービーは、マルホンリョウユウが有力となることでしょう。ただ、今回障害で膝を付いたキタノミネは、障害での失敗がなければどうなっていたか。ほかの馬たちも、果敢にチャレンジしてくることでしょう。もう雪が降っている可能性もあるので、当日の天候、馬場次第でという所もあります。そういった条件面を含めて、三冠馬誕生となるのかも注目です。6日(月)第8レースで今井千尋騎手が通算100勝を達成しました。(主催者提供)デビューから332日目での達成で、これまでの記録を63日更新して、ばんえい史上最短での通算100勝達成としました。女性騎手の10キロ減というのはありますが、男性との腕力の差を考えると、10キロ減以上に大変かと思います。解説者曰く、ハミ使いがうまいと思うというお話でした。道中息を入れて、また始動するときのハミ使い。馬に負担をかけないようにというのは、これは天性かもしれませんね。今井騎手は、関係者の方、応援してくれるファンの皆様に支えられての達成。技術面はまだまだ、ただ、多くの馬への騎乗させていただいているのでとても嬉しい。先輩騎手からのアドバイス、騎乗する馬のレースを見るなど、今後も勉強しながら騎乗していきたいとコメント。正直、馬の大きさなどを考えると、腕力など必要なばん馬の騎乗にあたって、女性騎手がここまで活躍するとは思っておりませんでした。女性というより、これは小さなころから馬と一緒に過ごし、世話をしてきて、馬との呼吸の合わせ方など、自然と学んできたという感じでしょうか。デビューから1年未満でここまでの活躍は、なかなかできないことですね。本人はまだまだと言葉少なに話ししておりましたが、将来とても楽しみな騎手の一人であることは間違いありません。今後重賞なども勝利していく感じがします。今後も今井騎手の騎乗は大注目です。3週続けての重賞を予定してるばんえい競馬。次回は4歳牝馬による重賞第48回クインカップBG3を予定しております。重量上下差は20キロ。オープン馬ダイヤカツヒメ、シンエイアロイが有利という感じがしますが、前哨戦がまさかの結果だっただけに、絶好調のスイ、前哨戦勝利サツキヤッテマレ、実力馬ピュアリーナナセなど、難解なレースになりそうですね。第48回クインカップBG3 ぜひご参加ください。。さて、次回11日(土)からのばんえい競馬は、走路が冬仕様に変更。また、ロータリーハロー整備も入ります。秋のスピード競馬から、また一味違う競馬になることでしょう。ただ、今年は秋のスピード競馬という感じはあまりしませんでしたね。それだけ途中の馬場改修は、レースに影響があったということでしょう。冬競馬もぜひお楽しみください。ばんスタ延長戦次回は19日(日)に配信予定です。次回は「第3回BANBA予想王決定戦」をお送りいたします。現在挑戦者募集中です。応募フォームから意気込みなどを添えてお申し込みください。我こそはという方、ぜひご参加ください。すでに多くの方のご応募いただいておりますが、挑戦者締め切りは13日(月)までとなっております。皆さんのご参加お待ちしております。
2023年11月07日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は耳目社の百瀬です。先週金曜日の11月3日、ダート競馬の祭典・JBC競走が行われました。今年はJpnⅠ3競走を大井競馬場で、JpnⅢのJBC2歳優駿は例年通り門別競馬場で実施。(JBC装飾が施された大井競馬場)私はJBCレディスクラシックの実況を担当。JBC競走の実況は一昨年の金沢に続いて2回目。場内には多くのお客様も詰め掛け、実況前はいつも以上に緊張しましたが、朝から事前準備等でバタバタしてしまい、あっという間に1日終わってしまった感じでした。そして地方競馬に携わる人間としては、やはり兵庫・イグナイターのJBCスプリント優勝は嬉しかったですね!ゴール後には"笹川コール"。JDDの"御神本コール"に続き、今年2回目のジョッキーコール!地方所属馬が勝つと、場内も一層盛り上がりますね。さて今日は大井競馬場で行われた、JpnⅠ競走の個人的に調べたアラカルトをご紹介します。「へ~、そうなんだ~」程度に軽くお付き合い頂けると嬉しいです。〇JBCレディスクラシック優勝馬:アイコンテーラー今年8月にダート転向し、一気に本格化!転向後3戦2勝でJpnⅠ制覇。ダート3戦での勝利は、歴代最も浅いキャリアで、重賞未勝利馬の勝利も史上初。優勝騎手:松山弘平騎手武豊騎手騎手負傷の為、急遽乗り替わりで騎乗。テン乗りでの勝利は、2019年(浦和)のヤマニンアンプリメ(武豊騎手)以来2例目。また松山騎手は、クラシックを2022年:テーオーケインズで、スプリントを2015年:コーリンベリーで勝利しており、JBCのJpnⅠ3競走コンプリート!これは武豊騎手、岩田康誠騎手、川田将雅騎手に続く、史上4人目の快挙です!ちなみに2020年から施行されたJBC2歳優駿を含めた「JBC完全制覇」を成し遂げた騎手は、まだいません。優勝調教師:河内洋調教師当該競走初制覇にして、GⅠ(JpnⅠ)級競走初制覇!地方競馬で実施されるDG競走は、2018年の名古屋大賞典(優勝馬:サンライズソア)以来2勝目となりました。〇JBCスプリント優勝馬:イグナイターこれまでDG競走3勝の実力馬が悲願のJpnⅠ制覇!JpnⅠはこれまで4回挑戦し、2着が最高でした。当該競走の地方所属馬の勝利は、2005年フジノウェーブ、2019年ブルドッグボス、2020年サブノジュニアに続き4頭目。同馬の父エスポワールシチーは、2013年のJBC金沢での優勝。当該競走の親子制覇は、父:サウスヴィグラス、子:コーリンベリー、サブノジュニアに続き、2例目。兵庫所属馬のJpnⅠ制覇は史上初!ちなみに南関東所属以外でのJpnⅠ勝ちは、メイセイオペラ、トーホウエンペラー、ラブミーチャン、ハッピースプリント(2歳時)に続き5頭目。地方所属馬による、地方実施のGⅠ(JpnⅠ)勝利は44回目。優勝騎手:笹川翼騎手JpnⅠ競走初勝利!DG競走は3勝目。地方所属騎手の地方実施のGⅠ(JpnⅠ)勝利は、歴代21人目、現役では10人目の快挙!(JRAに移籍した内田博幸騎手、戸崎圭太騎手は歴代には含み、現役には含まず。短期免許の外国人騎手も除く)優勝調教師:新子雅司調教師JpnⅠ競走初勝利!DG競走は7勝目。イグナイターで4勝を挙げた他、タガノジンガロ、エイシンヴァラー、エイシンバランサーで各1勝を挙げています。〇JBCクラシック優勝馬:キングズソード重賞初制覇がJpnⅠ制覇の快挙。重賞未勝利馬の勝利は史上初。地方競馬場初参戦での勝利は、2002年(盛岡)アドマイヤドン以来2頭目。優勝騎手:J.モレイラ騎手地方競馬場施行のJpnⅠ競走は初勝利。DG競走は2018年レディスプレリュード(プリンシアコメータ)以来2勝目。また初めて外国人騎手が当該競走勝利。JBC全競走で見ても、2015年JBCスプリント、ダノンレジェンドで勝利したM.デムーロ騎手以来2人目。優勝調教師:寺島良調教師当該競走初勝利で、GⅠ(JpnⅠ)級競走初勝利!地方競馬実施のDG競走も初勝利です。…調べだしたらキリがないので、今回はこれくらいにしたいと思います。ちなみに紹介データは基本的に地方競馬の成績を集計したものです。2018年にJRA京都競馬場で実施されたJBC競走の成績は含まれていませんので、ご了承下さい。ダート競馬の祭典・JBC。来年は佐賀競馬場と門別競馬場で行われます。2024年はどんなドラマが生まれるでしょうか。(JBCクラシック発走直前。実況席より撮影)細心の注意を払い執筆しましたが、各種成績に不備や間違いがありましたら、SNS等でご指摘頂ければ幸いです。
2023年11月06日
日曜日担当の高橋華代子です。 いろいろデータなどを整理をしていたら、懐かしい動画が出てきました。 わたしがこの世界に入るきっかけとなったタイキフォーチュンに会いに行った時のもの。NHKマイルカップ初代チャンピオンです。 正確な日付は覚えていませんが、これには2001年5月25日と出ていますね。 フォーチュンは1993年2月9日生まれなので、ちょうど8歳の頃。競走馬生活を終えた後は、イーストスタッドさんで過ごしました。 早いもので今年30歳。現在は本桐牧場さんで悠々自適な日々を送っているそうです。 この写真はイーストスタッドさんにいた時に見学させて頂いたもの。完全なプライベートです。 額のポチッとマークはタイキフォーチュンの目印(^^) フォーチュンも若いですね(^^) あれから22年が経ち、体のラインはかなり変わりましたが、今もなお元気に過ごしていることが尊いです。 来年は31歳。 長生きして欲しいなぁとしみじみ思いました。 動画に撮っておくと、あとでスクショもできるので、画質は抜きにしても写真のような役割もしてくれるからいいですね。 これからも記録用にたくさん撮影したいです!
2023年11月05日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。レース展望の収録を行うため、月曜日の午前中に園田競馬場へ。阪急園田駅から歩いて向かいましたが・・・暑いですね(笑)。日中は気温が25℃近くまで上昇。15分近く歩くと額から汗が流れてきます。朝晩と昼の寒暖差が激しく、服装の調整が難しい時期ですね。↑今週月曜日の馬場。馬場内で工事が行われていました。馬場整備工事は来年の3月下旬まで続く見込みです。↓こちらが約1カ月前の光景。今年出来た東側のハッキング馬場は使用出来るとの事ですが今後、園田在厩馬にどう影響するのかも気になりますね。無料送迎バス乗り場から正面入場門に向かう通路の壁に兵庫騎手全員のパネル、これまで行われた重賞レースのパネルが掲示されています。ご来場の際は是非ご覧ください。園田競馬はナイターシーズンが終了。今週から【火曜日】から開催がスタート!10/31(火)~11/3(祝金)迄の4日間連続開催でした。★3歳馬の全国交流戦 楠賞11月1日(水)、3歳馬の全国交流重賞、第57回楠賞は、大井所属の牝馬『ボヌールバローズ』が勝利。重賞2勝目を飾りました。逃げ馬が揃った激戦ムードの一戦。昨年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)2着馬のスペシャルエックス(北海道)が1番人気。船橋のサーフズアップが2番人気。3番人気のボヌールバローズ(大井)迄が単勝10倍以下。遠征勢に人気が集まりました。レースは好スタートを決めたボヌールバローズが二の脚の速さを活かしてハナを主張。隊列も決まってペースが落ち着くと、1コーナー手前でサラキャサリンが前走馬に接触。騎手が落馬するアクシデントが発生し、場内は騒然となりました。マイペースの逃げに持ち込んでいたボヌールバローズでしたが、向正面から3コーナー付近で空馬に絡まれます。馬が怯んで減速すると一旦2番手に後退。それでも鞍上の吉原寛人騎手は冷静でした。4コーナー手前で冷静に外へ持ち出すと再加速。スペシャルエックスを直線で抜き返して4馬身差の快勝。昨年のラブミーチャン記念以来の重賞勝ちです。2018年に3歳馬の1400m重賞として復活した楠賞。牝馬の勝利は距離変更後では初めて。2着は北海道のスペシャルエックス。3着は川崎のラビュリントスで遠征馬が上位を独占。2番人気のサーフズアップは4着。兵庫勢の最先着はヒメツルイチモンジの5着でした。落馬の影響で力を発揮出来ずに終わった馬も多くいました。今後行われる重賞舞台での巻き返しに期待しています。↑検量前でガッツポーズをする吉原寛人騎手吉原寛人騎手(金沢)は兵庫の重賞は通算7勝目。楠賞は初制覇。先週の兵庫クイーンカップに続き2週連続の重賞勝利。福永敏厩舎(大井)は兵庫の重賞初制覇です。全国各地の重賞を渡り歩く吉原騎手の手腕が光った今年の楠賞でした。※レース・口取り・表彰式撮影 斎藤寿一氏11月3日(祝金)の園田競馬は8レース制。その後はJBC競走の場外発売が行われました。開門から場内イベントも実施されました。↑お子様向けのゲームコーナー、ふれあいポニー、カフェ&スイーツのキッチンカーは開門後からスタート!★”園田が生んだレジェンドジョッキー” 岩田康誠騎手のトークショー※木村寿伸アナウンサー撮影★ビタミンS・お兄ちゃん&稲富菜穂さんのJBC競走予想会★兵庫騎手会ブース「なりきりジョッキー」「蹄鉄なげ」には長蛇の列が出来ていました。騎手会ブースには大山真吾騎手、高畑皓一騎手、鴨宮祥行騎手、石堂響騎手、佐々木世麗騎手、山本屋太三騎手が登場しました。↓画像は三宅きみひとアナウンサーから提供★ついに掴んだ!悲願の交流G1初制覇!!イグナイター大井競馬場で行われた第23回JBCスプリント(Jpn1)は兵庫のイグナイターが優勝!好スタートを決めると2番手外の追走。抜群の手応えのまま直線コースを迎えると逃げるラプタスを残り200mで捕らえて先頭。後続馬の追い上げを封じ兵庫勢初の交流G1制覇となりました!!ゴールで笹川騎手の左腕が上がり、『やったぞ!』と嬉しそうな表情をしていました。スタンド前でウイニングランをするとスタンドのファンから『笹川!笹川!』のコールが起きました。イグナイターは5度目の交流G1挑戦で初制覇!!重賞は通算8勝目となりました。父のエスポワールシチーは2013年に金沢競馬場で行われたJBCスプリントを勝利。親子制覇となりました。イグナイター(牡5歳) 〜獲得重賞タイトル〜2021年 楠賞(くすのきしょう)2022年 黒潮スプリンターズカップ(高知) 黒船賞(Jpn3・高知) かきつばた記念(Jpn3・名古屋)2023年 黒潮スプリンターズカップ(高知) さきたま杯(Jpn2・浦和) 園田チャレンジカップ JBCスプリント(Jpn1・大井)イグナイターと3度目のコンビを組んだ大井の笹川翼騎手は交流G1初制覇です。大井競馬場のウイナーズサークルで笹川騎手が満面の笑みで勝利騎手インタビューを受けていました。「イグナイターは3回騎乗して感触を掴んでいました。1200mも悪くないと思っていて、今日は自信を持って乗りました。返し馬の感触は素晴らしかったです。イグナイターの関係者はが仕上げて下さって良いバトンを任せて貰えました。道中の手応えは抜群で仕掛けのタイミングだけを気にしていました。最後の直線は長く感じましたね」。「園田の皆さん!!やりました!!」その瞬間、園田競馬場のファンから拍手が起きました。新子雅司厩舎は交流G1初制覇!重賞は通算64勝目。今年は園田の姫山菊花賞に続き重賞12勝目。5月のさきたま杯(浦和)をイグナイターで勝利し兵庫勢初のJpn2制覇。その5か月後、目標に掲げていた交流G1制覇をJBC競走の大舞台で成し遂げました。なお、地方馬のJBCスプリント勝利は4頭目。南関東以外の所属馬が勝つのは初めてです。・フジノウェーブ(2007)・ブルドッグボス(2019)・サブノジュニア(2020)・イグナイター(2023)→New!2度目のJBC競走でG1馬の称号を手に入れた『兵庫の雄』イグナイター。ゴール後の園田競馬場は勝利を祝福するファンの大きな歓声と拍手が飛びました。次週の園田競馬は11月7日(火)~11月9日(木)迄の3日間。開門時刻は午前10時です。なお、園田金盃のファン投票は11月7日(火)から開始予定です。※投票はインターネットのみで受付詳細については園田・姫路競馬の公式HPをご覧ください。https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/MjgzOA私は1週間のお休みを頂くので次開催は不在となります。実況陣は三宅きみひとアナウンサー、木村寿伸アナウンサーの2人体制です。次回も熱戦にご期待ください。
2023年11月04日
金曜日は、古谷が担当します。 JBC2023が無事、終了しました。本来の日程と違い、水木金開催だった今週。「JBC2歳優駿」だけでなく、1日には「エーデルワイス賞」もありましたから、色々とバタバタした1週間でした。ホッカイドウ競馬の主軸は2歳戦。今年から「エーデルワイス賞」が約1カ月遅れの開催となり、牡馬、牝馬の頂上決戦が同じ週に施行されるようになりました。 ダート競馬の変革元年ですが、JRA勢の出走はどちらも1勝馬ばかり。なかなか思惑通りには出走馬の質は上がりませんが、「JBC2歳優駿」は、新馬を勝ったばかりのフォーエバーヤングが見事な差し切り勝ちを収めました。将来が楽しみな走りに、レイティングが上がる可能性は高いと思われます。レースレイティングとなると、2着以下がかなり離されているので、そこまで高くなるかどうかはわかりませんが、フォーエバーヤングはもちろん、早め先頭から2着に食い下がったサンライズジパング、出遅れながら3着に追い込んだブラックバトラー、さらにサンライズカップを制したパッションクライが、今後の活躍次第でレイティングも上がるでしょうし、レースの質を高めてくれる可能性もあります。(フォーエバーヤング。写真提供:村野早祐氏) 個人的に採ったレースラップは、12秒8-11秒5-12秒8-12秒8-12秒4-12秒7-12秒9-13秒4-13秒0=1分54秒3前半3F37秒1-5F62秒3、上がり3F39秒3 向正面のラップから、ペースの緩みがなく、タフなレースが繰り広げられたかが窺い知れます。中団で折り合いをつけていたフォーエバーヤングが、サンライズジパングを交わし去った後もグングン加速している様子は、最後の1Fが物語っています。積極的なレースをしたパッションクライも、大きな出遅れがありながら猛追したブラックバトラーも、個々に能力を発揮した上での結果だと思います。 そして、「エーデルワイス賞」は、地元勢が1着~4着まで占めました。勝ったのはモズミギカタアガリ、大外強襲を決めました。個人的に採ったレースラップは、12秒0-10秒9-11秒6-12秒1-12秒9-13秒6=1分13秒1前半3F34秒5、上がり3F38秒6と、2歳馬によるオールダートのレースとすれば考えられないハイペース。この厳しい競馬が、ホッカイドウ競馬では当たり前のように行われていることが、全国レベルの強さの最大の要因です。さすがに先行勢は厳しくなり、モズミギカタアガリの末脚が炸裂した訳ですが、先行した時に持ち味が活かされなかったことから、再び末脚に懸けるスタイルを「ブロッサムカップ」で取り戻し、一気の距離短縮にも対応しました。今後は、年末の「東京2歳優駿牝馬」に向かうことを米川昇調教師は話していました。僚馬・コモリリーガルとともに、グランダム・ジャパン2歳シーズンの頂点を目指します。 「エーデルワイス賞」、「JBC2歳優駿」のレース振り返りは、「ふるやっちチャンネル」でレース展望内にアップしています。それぞれレース翌日の展望にありますので、ご確認頂ければ幸いです。JBCが終われば、いよいよホッカイドウ競馬は今シーズンのラストウィーク。日に日に寒さが増してきましたが、最終週はさらなる熱戦を期待し、御声援頂ければと思います。
2023年11月03日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 リポートの前に、先週日曜日、10月29日のこと。 話題になったJRAの天皇賞秋、北海道の場外発売所・ハロンズ岩見沢でお客さま方と一緒に観戦しました。 場立ち予想トークイベント この日は、ばんえい競馬も重賞の北見記念にトップ強豪がズラリと揃い、昼と夜でまさに文字通りの「2本立て」でレースを楽しんで頂きました。 賑わっていましたね。 予想にも多くの方々にお集まり頂きました。 天皇賞秋、イクイノックスの伝説的な走りを、この岩見沢でお客さま方と目にしたことは、恐らくこれからも記憶に残り続けることでしょう。 お客さまのひとりが、勝ちタイムにすぐに気づいて報告に(笑)来てくれました。 「1分55秒2ですってよ~~」 「分」の次の「秒」のところに「5」の数字が二つ並ぶ、っていう、見た目の違和感。 あの、ホーリックスとオグリキャップが最後まで競り合った、1989年のジャパンカップを東京競馬場で観戦したとき、まだ横長の着順掲示板の端に出るタイム表示で、「秒」のところに「2」の数字が二つならんでいた(もっと言うと、その前の分も、そのあとの秒以下も「2」だったな、笑)のに気づいたときの違和感に、凄く似てました。 なんだか、よくわからない見たことのない数字の並び。 それが、いま起きたことがどれだけ途轍もないことだったかということの、証明。 素晴らしいレースを、おうちで一人きりではなく、場外発売所に集まったお客さま方と一緒に愉しみ、そして感動を分かち合えたことが、本当に嬉しく思えました。 この、場外発売所・ハロンズ岩見沢では、JBC当日の11月3日(金祝)にもイベントでお邪魔することになっております。 当日は、門別の予想を中心に、JBCをお客さま方と一緒に盛り上がって楽しんで行きます。是非ハロンズ岩見沢にお集まりください。 さて、今週は名古屋競馬場に出かけてきました。 昨日10月31日火曜日 全国の競馬場で行われてきた「ネクストスター」のラストが、ここ名古屋でした。 見てください! この、空の青 この日は風も殆どなくて、日差しが少し熱くすら感じられました。 名古屋競馬場にも、来ました。 馬ガチャ 朝一番から大盛況でした。 目立つ(笑) よく作ったな~って思います。 私も引きましたが、多分「ハズレ」扱いのビニールの袋でした(涙)。 良いお天気だったとは言え… 夕方になると、日が傾くのが速い! メインレースの頃には、あっという間に影がこんなに伸びるようになりました。 注目の2歳重賞・ネクストスター名古屋(1500m) 新馬戦からこの名古屋で頑張って活躍して来た馬たちに加えて、他場からの転入馬も何頭か。そのうちの1頭ミトノユニヴァースが、名古屋での初戦を快勝して今回は断然の1番人気に推されました。 果たしてレースは…… 夕日を背に受けての、最後の直線の攻防。 ミトノユニヴァースが一気に先頭に躍り出る。 今回は、厩舎所属の細川智史騎手が乗っていました。 勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 離れた2着には、同馬主同厩者のミトノウォリアー。 4コーナーあたりで先団の馬群がかたまり、捌いてくるのに手間取った分、勝ち馬に離されてしまったように見えました。 初戦から手綱を取る岡部誠騎手も、引き上げてくる表情はとても残念そう。「今日は馬がもたもたしていました。もっと成長していかないと勝てませんね。」 今回も、短い中でも馬に関して辛口の言葉が出ました。 「こんなものではないはず」という想いの表れでしょう。 先々週の開催でミトノユニヴァースを勝利に導き、岡部騎手がどの馬に乗るのか、ということも注目されていました。これはこれまで取材してきての想像ですが……恐らく、現時点で手綱を人に委ねて良いのはどちらか、という判断も、あったのではないかと思います。 いま自分が勝つかどうか、だけではなく、「これからの馬のこと」まで考えた上での判断。確かにネクストスターは大きなレースだけれども、これがゴールではないのだから。 管理する角田輝也調教師と、喜びを分かち合う細川智史騎手 細川騎手がレース後「(角田厩舎に所属していて)こうしていきなり良い馬に乗せてもらっているので、プレッシャーがかかります。今回も、凄くプレッシャーがかかりましたけれども、攻め馬も途中から乗せてもらって、感覚を掴んで乗ることが出来ました。」……と話せば、角田調教師は「うちの細川騎手も、すごく下積みさせてきましたから。辛い思い嫌な想い大変な想いをして、色んな経験をして、このチャンスをどう生かすか。色んな想いをして乗り越えた騎手が、将来的には強くなって行くと思います。」……と、若い細川騎手への想いを言葉にしました。 角田調教師の、このレースに当たっての細川騎手への指示は「積極的に、他馬をなぎ倒すつもりで行け! と言いました(笑)」 指示がこの言葉通りだったかどうかはわかりませんが、角田調教師が細川騎手に、今回のレースで何を求めていたかがとてもよくわかる言葉でした。 競馬って、つくづく、ひととひととの関係なんだなって。 改めてそう感じた一日でした。 今週の名古屋競馬の開催は、あと、残り今日1日と明日2日。 そして3日間あいて、週明け月曜日6日まで。 間は開きますが、引き続きお楽しみ下さい。 今日朝一番の飛行機で、名古屋から北海道に来ています。 レースが始まる前に、門別競馬場に着きました。 今日1日はエーデルワイス賞。 明後日3日はJBC2歳優駿 来週は、道営スプリントに道営記念。 いよいよ、ホッカイドウ競馬のシーズンクライマックス。 来週は、門別からの話題をお送りします。
2023年11月01日
火曜日担当の太田です。ハッピーハロウィン 私が若いころにはハロウィンでお祭りなどなかったのですが、近年当たり前という感じですね。帯広競馬場もハロウィン一色。スタジオもハロウィン仕様になっておりました。もちろん仮装も。29日(日)古馬重賞第44回北見記念BG3が行われました。ばんえい重量850キロを超える高重量戦。今季はオッズパーク杯を除きすべて1着という完ぺきなまでに強さを見せているメムロボブサップが1番人気。このレース3連覇がかかるアオノブラックが2番人気。めきめき力をつけているインビクタが3番人気。勝利したのは、見事3連覇達成となったアオノブラックでした。(主催者提供)この時期の馬場でもさすが高重量戦。前半スローペースに落ち着いてのレース。もう少しインビクタあたりがレースを引っ張っていくかなと思いましたが、トップハンデでも攻めるメムロボブサップが先頭で第2障害。メムロボブサップ、アオノブラック、インビクタの人気7歳馬が先に降りて、一瞬の切れ脚でアオノブラックが先頭に立ち、追いかけるメムロボブサップ、インビクタ。そして、切れ味があるゴールドハンターが障害を降りたときは、もしかしてという感じもありました。ただ、さすがに重量が重量なので、ゴールドハンターらしい切れ味はありませんでしたが、この重量、メンバーで3着は先々楽しみなレースを見せてくれたと思います。最後はアオノブラックと、メムロボブサップの一騎打ち。障害降りたところの切れ脚から一時は1馬身ぐらい抜けたアオノブラック。しかし、ゴール前メムロボブサップがじわじわと差を詰め、力を見せましたが、リードを守り切ったアオノブラックが競り勝ち、北見記念3連覇達成となりました。(主催者提供)ただ、ハンデ差20キロを考えると、メムロボブサップが負けて強という内容だったと思います。それはアオノブラック陣営も思っており、同斤だったら負けていたと思うと金田調教師。まだまだ力をつけないといけないという感じでお話をされておりました。(主催者提供)それでも同一重賞3連覇はお見事。騎手も相当なプレッシャーだったと思います。ライバルと隣同士というのもプレッシャーのかかる所。さらに20キロのハンデをもらっている中で負けたとなると、今後の戦いにかなり気持ち的にも厳しかったかなと思います。いろいろなことを考えると、今回の勝利はアオノブラックにとって大きい勝利だったと思いました。次は、11月末にドリームエイジカップがありますが、一番は正月の帯広記念。アオノブラックは連覇がかかります。メムロボブサップと戦いはまだまだ続きそうで、今後も大注目です。さて、次回はもう11月ですね。5日(日)に3歳2冠目第48回ばんえい菊花賞BG2を予定しております。マルホンリョウユウキタノミネホクセイタイヨウジェイヒーローベニサクラスーパーチヨコタカラキングダムアシュラダイマオールイズキョウエイプラス以上が登録馬(今季の賞金順)これが、通算賞金にするとマルホンリョウユウキョウエイプラスタカラキングダムアシュラダイマオージェイヒーロースーパーチヨコキタノミネホクセイタイヨウルイズベニサクラキョウエイプラスは、今シーズンはいまだ0それでも通算にすると上位ですからね。今回もハンデ頭の720キロ。下とは牝馬の680キロと40キロ差。厳しい戦いとなりそうです。ただ、大分復調はしているだけに、いいレースを見えてくれると、今後楽しみになります。注目は前哨戦秋桜賞を勝利、2冠を狙うマルホンリョウユウでしょう。イレネー記念馬アシュラダイマオー。ナナカマド賞馬タカラキングダムなど有力馬がそろっているだけに、まだまだこの世代勝負付けは済んでおらず、馬場、展開次第では前哨戦2着の牝馬スーパーチヨコも楽しみな存在。11月5日(日) 第48回ばんえい菊花賞BG2 ぜひご参加ください。その前に11月3日はダート競馬の祭典JBC競走が行われますが、帯広競馬場にもJBCキャンペーンで東京都トゥインクルファンファーレの皆さんが登場。10月28日(土)の9から11レースで生ファンファーレを演奏くださいました。北海道は関東地方の冬のような寒さでしたが、そんな中でも、管楽器で素敵な音色を奏でて下さったファンファーレ隊。寒い所での演奏は難しいと思いますが、全くそんな気配もなく、ビシっと決まって、さすがだなあと感じた次第です残念だったのが天気。本来はスタンド前で演奏する予定だったのですが、雨の影響で2階中央の外にある踊り場での演奏となりました。そんな中でもきれいな音色が響き渡って、感動した方も多かったと思います。また是非来てほしいなあと感じた次第でした。11月3日のJBC大井・門別。ぜひ皆さんお楽しみください。
2023年10月31日
今日は耳目社山中が担当します。JBC開催に突入した大井競馬場。昨日29日から、11/3までの6日間開催。開催最終日がJBCデーです!本馬場の砂の入れ替えが行われ、白い砂に。そして場内はJBCムード一色。L−WINGの前には過去のJBC各競走の名場面が。僕が最初に実況を担当した2003年スプリント(1着サウスヴィグラス)ウマイルスクエアでは北海道グルメが連日出店します。出店予定も掲示されていましたよこのJBC開催から、矢野貴之騎手が復帰しました!復帰初日の昨日は2鞍騎乗。矢野騎手は、JBCスプリントでギシギシに騎乗します。JBC各競走の枠順です。レディスクラシック(15:20)枠順は→こちらスプリント(16:00)枠順は→こちら2歳優駿(16:30)枠順は→こちらクラシック(17:00)枠順は→こちら先週の金沢競馬では、24日の2レースでアスキーアートが1着となり、騎乗した藤田弘治騎手は地方競馬通算1500勝を達成しました。(金沢競馬からのリリースは→こちら)ウィナーズサークルで記念撮影。その後、検量裏で1500勝の人文字を撮影吉原騎手がビシッと「5」を決めてくれました。そして、ここに映っている3人がJBCデーの大井競馬場に登場します。藤田弘治騎手→スプリント(アルカウン)吉原寛人騎手→スプリント(大井・マックス)松戸政也騎手→クラシック(トランスナショナル)活躍、楽しみにしてますよ!最後に、内田利雄騎手のお辞儀をパチリJBCデー、楽しみましょうね!
2023年10月30日
日曜日担当の高橋華代子です。 今日から大井開催が始まりました。 10月31日は2歳重賞のハイセイコー記念、11月3日はJBCが行われます。 大井はクラシック、スプリント、レディスクラシック。門別では2歳優駿。 大井競馬場もJBCの装飾がすごいですよ!!! 今年のゴール板は紫とピンクのグラデーション。個人的に、この色合いは大好きです。 Lウイングの馬場側に、JBCの過去の勝ち馬の写真がズラリと紹介されています。圧巻ですよ。 今日は取材があったので場内を回れませんでしたが、明日以降は堪能できたらいいなと思います。 Lウイング1階にあるChampionsTCKもJBC限定グッズなどを販売。グッズを見るのも楽しみです!!! なお、大井競馬場の最寄り駅のひとつでもある立会川駅の立会川龍馬通り繁栄会も装飾されています。 大井競馬場に行く方は必見です!!! JBCまであと5日。 枠順も発表されましたぁ!!!
2023年10月29日
土曜日担当は園田・姫路実況アナウンサーの鈴木セイヤです。先週の10月21日(土)はDASH和歌山で行われた佐々木世麗騎手のトークショーのMCをしておりました。現地まで駆けつけて下さったファンの皆様、ありがとうございました!トークショー初の進行で緊張気味でしたがいかがでした?現場に来ないと聞けない話もあったりと盛り上がったイベントになりました。↓サイン入りグッズが貰えるジャンケン大会※三宅きみひとアナウンサー撮影第二部の最後に私は菊花賞の推奨馬は「ドゥレッツァ」と宣言していましたが……見事に勝利!私の推し馬から狙った方は的中されたのではないでしょうか?おめでとうございます!!帰りは和歌山をさらに南下して黒潮温泉へ。海風が気持ちよくて良いリフレッシュになりました。今週の園田競馬は水曜、木曜日は天気も良く「良馬場」。前残りが多く、速い時計での決着が目立ちました。↑水曜日のメインは吉村騎手と初コンビの「ホテルカリホルニア」がV。前回で兵庫で初黒星となりましたが叩き2走目で巻き返しました。↑木曜日のメインはA1A2混合。A2格付けのタガノオボロがマイペースに持ち込み逃げ切り勝ち。小谷周平騎手は久々のお立ち台となりました。10月27日(金)は今年の園田金曜ナイター最終日。4レース前に突然の雷雨となりましたが30分程で雨雲が通過。天気は徐々に回復していきました。↑9レースの誘導後にはハロウィン衣装を身に纏った誘導馬3頭が西ウイナーズサークルに集結。撮影会が行われました。私もコスプレしてお手伝いさせて頂きました。※斎藤寿一氏 撮影5レース実況終わりに急いで着替えとメイクを済ませて後半のパドック進行を担当。(9レースのみ三宅アナウンサーにお願いしました)※三宅アナ、木村アナ撮影いつもと違う雰囲気の実況室で競馬ブックの松原TMは戸惑いをみせていました。常にカメラ目線の松原TM(笑)。また機会があればどこかでお見せ出来たら良いなと思っております。お楽しみに(笑)。↑もう少しアイラインを強めに描きたかったです。♢兵庫クイーンカップ※斎藤寿一氏 撮影その金ナイター最終日のメインに第20回兵庫クイーンカップが行われ、金沢のハクサンアマゾネスが勝利!!道中2番手につけたハクサンアマゾネスは余裕の手応えで逃げ馬のグリージャをマーク。3コーナー付近で先頭に立つと、兵庫のスマイルミーシャが追い上げを封じる完勝でした。2着のスマイルミーシャに3馬身差をつけて重賞通算19勝目を挙げました。スマイルミーシャはハクサンアマゾネスの背後。道中4番手追走。外々をまわりながらも先に抜け出したハクサンアマゾネスを猛追。勝ち馬には離されましたが厳しい流れを対応して2着を確保しました。3着は高知のアンティキティラ。好位の内でロスなく立ち回る競馬で馬券圏内は確保。近況勝利はありませんが、地方馬同士の牝馬重賞で安定した走りを披露しています。終わってみれば人気上位馬3頭での決着。後方から良い脚で追い上げたクリノメガミエースは4着でした。※三宅アナウンサー撮影金沢勢は兵庫クイーンカップ連覇達成で通算4勝目。この勝利でハクサンアマゾネスは総獲得賞金が1億円を超えました。金沢の女傑が強さを見せつけたナイター最終日でした。前日の10月26日に40歳の誕生日を迎えた金沢の吉原寛人騎手は兵庫クイーンカップを連覇。兵庫重賞は通算6勝目です。金沢の加藤和義厩舎は兵庫の重賞は2勝目。7月の兵庫サマークイーン賞に続いての勝利です。加藤調教師も10月28日が46歳のバースデー。騎手、調教師ともに勝利で自身の誕生日に花を添えました。ナイター最終日は「東京トゥインクルファンファーレ」が来場。第10レースで園田・姫路の一般競走のファンファーレ、第12レースで大井競馬の一般競走ファンファーレを生演奏!!演奏を聴こうと多くのファンが中央のウイナーズサークル前に集まり、演奏後は歓声と拍手が起きました。♢遠征情報★田中学騎手が金沢で重賞V10月22日(日)金沢競馬場で行われた第8回金沢シンデレラカップ。兵庫の田中学騎手が騎乗した北海道のシトラルテミニ(田中淳司厩舎)が優勝!道中5番手につけたシトラルテミニは、向正面から進出を始めると4角で先頭に立ちます。同じ北海道のバラライカに2馬身差をつけて勝利。1番人気の期待に応えて重賞初制覇を飾りました。田中学騎手は重賞80勝目。イグナイターで勝利した先月の園田チャレンジカップに続き今年重賞5勝目となりました。なお、兵庫から遠征したイマナンジャナイは4着、スターマンモスは9着でした。★イグナイター 2度目のJBCスプリントへ11月3日(祝金)に大井競馬場で行われる第23回JBCスプリント(Jpn1・1200m)に兵庫のイグナイターが出走予定です。鞍上は前走に続き大井の笹川翼騎手です。前走のマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)はレモンポップと真っ向勝負を挑んで2着。盛岡で行われた去年のJBCスプリントは地方最先着の5着。2度目の同レースで挑戦で悲願の交流GⅠ制覇なるか?舞台となる大井競馬場は開催前にオーストラリア産の白い砂に入れ替えられました。園田と同じ砂に変わった事がイグナイターにとって追い風になるかもしれません。場外が行われる園田競馬場でも場外発売が実施されますので、イグナイターへのご声援を宜しくお願いします。ナイターシーズンは今週で終了!次回の園田競馬は10月31日(火)〜11月3日(祝金)の4日間開催です!! 全てデイ開催で開門時刻は午前10時です。11月1日(水)には第57回楠賞が行われます。3歳馬の全国交流重賞です。♢楠賞 主な登録馬 【遠征馬】 スペシャルエックス(北海道・田中淳司厩舎) サーフズアップ(船橋・山下貴之厩舎) ナイトオブバンド(船橋・米谷康秀厩舎) ボヌールバローズ(大井・福永敏厩舎) ラビュリントス(川崎・内田勝義厩舎) ※補欠馬 ルーンファクター(岩手) リストン(名古屋) ポリゴンウェイブ(浦和) デステージョ(高知) ペップセ(名古屋) フジコチャン(大井)など 【兵庫 主な登録馬】 ベラジオソノダラブ スマイルジョナス サラキャサリン アドワン ヒメツルイチモンジ スネークアイズ フクノユリディズ など各地から実績馬が登録。ハイレベルな戦いが繰り広げられます!熱戦にご期待ください。祝日の3日(金)は場内イベントが行われます!!JRAの岩田康誠騎手のトークショーやJBC競走の予想会、お子さま向けのゲームコーナーなど内容盛り沢山!!お休みの方は園田競馬場でお楽しみください。皆様のご来場をお待ちしております!
2023年10月28日
金曜日は、古谷が担当します。 先週と今週のホッカイドウ競馬は重賞こそなかったものの、今週は3日間ともスタリオン・プレミアムシリーズが行われ、「道営スプリント」や「道営記念」に向かう馬もいる注目のカードがありました。ホッカイドウ競馬の今シーズンも、あと2週を残すのみ。週が明ければ、2歳ダートグレード「エーデルワイス賞」と「JBC2歳優駿」が行われます。門別競馬場も、週末にゴール板やパドックがJBC仕様となりました。 この2つのレースは、NARサイトのダートグレードの中に、注目馬情報というコーナーがあります。「エーデルワイス賞」、「JBC2歳優駿」に出走する中で、ホッカイドウ競馬所属馬を僕が担当しています。こちらをご覧頂き、参考にして頂ければと思います。 「エーデルワイス賞」は、JRA勢の中でスカイキャンバスがいち早く、26日に入厩しました。昨年は「エーデルワイス賞」と「JBC2歳優駿」の優勝馬は、早めに門別に入厩し、追い切りも門別競馬場で行った馬でした。その点でも、他馬より早く入厩した利を活かしたいところです。また、「JBC2歳優駿」に向けて、フォーエバーヤングとサンライズジパング、モアリジットの3頭は28日に入厩します。この辺りも、最終追い切りを門別で行うことを考えれば、注意が必要だと思います。 なお、「エーデルワイス賞」のムームは、前走に引き続きブリンカーを着用。「JBC2歳優駿」は、モアリジットが前走に引き続きブリンカーを着用。フォーディアライフは、2走前から着用しているシャドーロールを着用。エストレヤデベレンは、前走に引き続きシャドーロールを着用する予定です。 「JBC2023」は、グリーンチャンネルや南関東地方競馬チャンネルで1日に放映される「JBC2023 TCK×門別 直前予想スペシャル」に出演します。また、1日と3日は「グリーンチャンネル地方競馬中継」で解説を担当します。また、2日は、ホッカイドウ競馬LIVE「なまちゃき」に出演します。そして、2つのダートグレードを振り返る上で、「ふるやっちチャンネル」の中にある、2歳重賞・特別レース回顧を、1度振り返って見てください。JBCウィークは、グリーンチャンネルやYouTubeなどで各地の地方競馬をお楽しみ下さい!
2023年10月27日
木曜担当のよこてんです。 今回は“岩手競馬史上初の女性騎手による重賞制覇”の話題。 10月22日に行われた『OROターフスプリント』。芝コースの状態悪化のために当初予定されていた芝1000mからダート1000mに変更される事が事前に発表され、これも当初予定の遠征馬はじめ出走予定馬関係者に対してダートでも可か?と意思確認したうえで枠順が決まり・・・と異例な事が多かったORO“ターフ”スプリントでしたが、“芝を経験させてみたかったけど、実績的にはダートも悪くないので”という遠征馬もいたりして、結果としては遠征馬4頭・地元馬8頭の12頭の戦いとなりました。 そしてレースの結果としては、2番人気に推された川崎・マッドシェリーが逃げ切りV。同馬だけでなく鞍上の神尾香澄騎手、同馬を管理する山田質調教師のいずれもが初重賞制覇という嬉しい勝利に。★ダートで行われたOROターフスプリント。川崎マッドシェリーがV 好発からハナを奪って、しかし道中は内外から虎視眈々狙ってくる馬がずっとついてきていて、そんなついてきている馬の方が手応え良く見えるようなシーンもあって、決して楽な逃げではなかったと思うのですが、最後はライバル達をしっかり振り切ってゴール。 マッドシェリーの上がり3ハロンは34秒9、勝ちタイム58秒1は盛岡ダート1000mのレコード。鞍上は女性騎手でしたが重賞のため減量は一切無し。それでこの結果ですから見事な勝利と言って良いはず。 レース後、「とても思い入れがあって思い出も多い馬。その馬で重賞を勝てて本当に嬉しい」と語っていた神尾香澄騎手。★出迎えた関係者の姿を見て思わず・・・の神尾香澄騎手でしたが、★口取りを撮る頃には笑顔が戻っていました というのも、山田質厩舎は自身の所属の厩舎、マッドシェリーはいわゆる“自厩舎”の馬で自分のデビュー前から調教に乗ったりしてきて、自身の初勝利もこの馬で挙げたもの。3回目のコンビがその初勝利、そして18回目のコンビでの戦いが今回の重賞制覇。それは嬉しいですよねえ。★騎手が馬にまたがって・・・の口取り、岩手では撮る人がほとんどいなくなったのでちょっと新鮮 そして。この勝利は冒頭でも触れたように“岩手競馬史上初の女性騎手による重賞制覇”でもありました。 “女性騎手の特別勝ち”は岩手競馬でも複数ありますし、“重賞騎乗”という事も、なんならJpnⅠでの騎乗も何度かあります。ですが重賞制覇は今までなかった。 そんな事をレース後にSNSに書いたところ「高橋優子騎手が重賞を勝っているのではないか」という指摘をいただきました。良い機会ですのでその辺の歴史を振り返っておきましょう。 5年あまりの現役期間の間に203勝を挙げた天才騎手。と同時に、わずか25歳で夭折した幻の騎手。しかし高橋優子騎手の天才性は203勝という数字だけではなく、早くから男性騎手に伍して大レースを制してきた点に表れていました。 1969(昭和44)年5月に実戦デビューした高橋優子騎手は翌1970(昭和45)年8月の『日高賞典』をニュースターエイト号で、同年11月15日には『農林大臣賞典特別』をツルハゴロモ号で優勝しています。 前者も1着賞金35万円の当時としては高額賞金のレースでしたが後者は同50万円。当時の盛岡・水沢に1戦ずつ設定されていた『農林大臣賞典特別』がそれぞれの競馬場での最高賞金レース。そして1970年と言えば小西重征騎手・平澤芳三騎手の全盛期に加えて、先日亡くなられた村上昌幸騎手(※いずれものちに調教師)がデビュー年にいきなりリーディング3位とこちらもまた“天才”の片鱗を見せていた強豪揃いの年で、そんな中でデビューから実質2シーズン目の女性騎手が最高賞金額の大レースを制したわけですから、それはもう高橋優子騎手の凄さがうかがえる・・・というものですよね。 さて、1970(昭和45)年の『日高賞典』。これが旧日高賞(1999年まで行われていたアラブ4歳馬の重賞)の直接の祖先とされていて、レース回数のカウントも1969年に行われた最初の『日高賞典』から加算されていました。そのため旧日高賞の歴史では「第2回日高賞」の優勝騎手として高橋優子騎手の名が記載されておりました。★『岩手競馬競馬手帳1996』より。かつて毎年制作されていた競馬手帳での記載 関連する話を書き連ねていたら妙に長くなってしまったので結論を先に書くと、この時の『日高賞典』はまだ重賞ではありません。 岩手県競馬組合が創立20周年記念誌として1983(昭和58)年に発行した『いわての競馬史』によれば「重賞」・「特別」の競走が設定されたのは1973年、そして1975年になって“特別競走で始まった「日高賞」、「不来方賞」も重賞競走に組み入れられた”(「いわての競馬史」P249~P250)との記載があります。同誌に掲載されている各年の主要レース勝ち馬欄でも、1974(昭和49)年時点では日高賞典・不来方賞典には“(重賞)”の注釈がありませんし、1着賞金額からも“普通の特別”だった事がうかがえます(時系列がちょっと行ったり来たりしてしまいますが、それには別の理由があります。後述)。★『いわての競馬史』P190より。昭和49年時点では日高賞典特別に『(重賞)』の記載が無い という事で“高橋優子騎手が勝った時の『日高賞典』は、その当時の重賞級の大レースではありましたが、重賞競走にはなっていなかった。重賞競走とされたのは1975年から”となるわけです。 以下、関連する話をいくつか。●1968(昭和43)年までは「知事賞典」であったり「盛岡市長賞典」であったりと副賞名がつくくらいだった、もっと前は「けいがA」とか「平地B」とか単にクラス分けだったレースに固有名がつけられたのが1969(昭和44)年。『駒形賞典』『日高賞典』『岩鷲賞典』『不来方賞典』の4レースが設定されました。いずれも1着賞金25万円、「A級イ」とされているので最上位クラスの設定だったようです。●日高賞典はのちに『留守杯日高賞』になった際に回数がリセットされ、駒形賞典はのちに特別競走になったことで現在は回数表示がされていませんが、不来方賞・岩鷲賞の今年55回の表示はこの時からカウントされているわけですね。●1970年頃の岩手競馬は競走馬数の不足を理由としてサラ系・アラ系混合でレースが行われており、血種別に分離されたのは1971(昭和46)年から。なので高橋優子騎手が勝った際の『日高賞典』もサラ・アラ混合の設定だったはずです。●固有名をつけたレースだけでなくさらにグレードの高い設定を・・・と、1973(昭和48)年、この年に重賞競走が設定されました。既に登場していた岩鷲賞、駒形賞に加えて『みちのく大賞典特別』、また盛岡・水沢両競馬場での高額賞金レース『農林大臣賞典特別』が重賞となりました。●やはり1970年頃は競馬場の入場者数・発売額共に右肩上がりで増加していた時期。 1967(昭和42)年には開催日数78日・入場者数約9万5千人・発売額約10億円だったものが、6年後の1973(昭和48)には開催日数90日・入場者数44万7千人・発売額は112億円あまりになっています。 発売額の増加にはインフレ分もあったでしょうけども入場者数の激増ぶりはなかなかですよね。特別戦に固有名をつけたり、重賞・特別を設定したりしたのは、そんな増加するファンに向けてより魅力あるレースを・・・という狙いがありました。●1975(昭和50)になるとほぼ全てのレースが固有名を持つようになり、今にも続く桐花賞やシアンモア記念、金杯などはこの年に生まれています。 『農林大臣賞典特別』は、1973年・1974年に実施された際に盛岡のものがサラ系、水沢のものがアラ系の競走として設定されていたことから、それぞれが1975年から第1回として設定された桐花賞・紫桐杯の前身になったと見て良さそうです。●不来方賞と旧日高賞には謎があって、1972(昭和47)年・1973(昭和48)年に実施された記録が残っていません。そのためレース回数は1969年からカウントされているものの、この2年分は記録は空欄、回数だけ進んだ事になっています。当時の専門紙が残っていれば、たどっていけば判明するのかも・・・。 高橋優子騎手と日高賞典の話の方が多くなってしまいました。結論としては「岩手競馬史上初の女性騎手による重賞制覇」の栄誉は神尾香澄騎手にある事、高橋優子騎手も今でいえば重賞級の当時の大レースを制していますがその時はまだ「重賞」ではなかった事。改めて確認しておこう、というお話でした。
2023年10月26日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 この中間は、話の聞ける取材には行けず…… 出かけた先の風景を。 先週の土曜日、久しぶりにJRA東京競馬場に出かけました。(取材日:10月21日) 秋も深まってきましたが、…… 東京の都心から、この東京競馬場のある多摩地域の方まで来ると、やはり空気は心なしかヒンヤリとしています。 空の色も、雲の出方も、これが秋の風景なのかな。 富士山が見える方向には、低い雲がかかっていました。 今週の日曜日に天皇賞秋(G1)が行われる、東京競馬場。 コースの芝が例年以上に綺麗に生えそろっているのに驚かされました。 人間のくるぶしぐらいまでの草丈がある芝が、見た目こんなに生えそろっているのはすごい。 フジビュースタンド1階のイーストホールでは、こちらが行われています。 馬×アート展 一般公募されたものも含め、様々な方々の馬に関するアートが展示されています。コンパクトな展示会場なので、競馬の合間にちょっと立ち寄って気分転換も出来そう。 「絵画展」ではなく「アート展」なので 展示されているもののジャンルもさまざま。 決まっているのは、テーマが馬とか競馬とかだということだけ。 堅苦しくならないのが良いですね。 私が一番印象に残ったのは、この写真の一番手前のもの。 漫才師「ナイツ」の土屋伸之さんの作品です。 現地に行けたら、是非見てみてください。 競馬が好きな方だからこその、躍動感にあふれてる 私は、子どもの頃から絵心がまったくなくて(汗)。 親が熱心で、絵画教室とかにも通わせてもらったのですが、その方向は全くダメだったな……絵書かずに、先生とか周りの人たちとおしゃべりしちゃって、手が動かない(笑)。 土屋さん、超一流の話芸だけでなく絵心も備えられてるとか……羨望の気持ちしかありません。私は「口だけ」なので。 仕方ない。話芸をちゃんと磨くか。自分にはそれしかないから。 方向性が違うかも知れませんが…この絵を見て、そんな励みになりました。 馬×アート展は、次の週末・10月29日日曜日までです。 東京競馬場には、お店で焼いているパン屋さんがあるのは、もう皆さんご存じでしょうね? トーキョー カフェ&ベーカリー 「大穴ドーナツ」で有名なお店ですね。 大穴ドーナツ以外にも、結構様々なパンの品揃えがあります。 甘いパンも、ご飯代わりになるパンも。 このお店、季節毎にパンのレパートリーに微妙な変化を加えていて この秋の新作を見つけました。 「チーズカレーパン」 300円 外はカリカリ 中のカレーはチーズが入っていることによって、パンに合うとってもマイルドな辛さになっています。競馬で忙しいお昼に、ちょっとランチ代わりとかにもピッタリ! このカレーパンは、是非食べてほしい!!! 実は、東京競馬場に出勤する前に、いつも立ち寄るこちらの神社でお参りをしてきました。 大國魂神社(おおくにたまじんじゃ) この府中界隈の鎮守の神様 例年春の大型連休に季節に行われる例大祭「くらやみ祭」が有名です。 参道の木々が色づいてきて、秋本番を思わせる景色。 冬は、白い息を吐きながらここを歩いて行き来するんだよな…… もう、来年の準備も進んでいます。 恐らく、来月辺りになると、この来年の大型絵馬が本殿のそばに置かれるのではないでしょうか。 秋の季節のこの神社は、七五三のお参りで賑わいます。 着飾ったお子さん連れの家族の姿を見ると…秋だなって。そして、今年ももう残り少なくなってきたのかなってなります。 あとは、酉の市かな。 今年の11月酉の日は、11月11日と23日です。 東京競馬場にお越しの際は、是非京王線に府中駅まで乗って、こちらの神社にもお参りください。神社から競馬場までは、歩いてものの10分です。 今日は、超久しぶりに船橋競馬場に行ってみました。 2歳の重賞・平和賞(S3)が行われました。 コロナ禍の間、ずっときていなかったので、本当に久しぶり。 5年ぶりぐらいかな。 JR南船橋の駅から競馬場に向かうと、途中にある歩道橋から、競馬場をのぞき見(笑)。 スタンドの半分完成、半分が建設中というのがよくわかります。 2コーナーの引き込み線 1200mのスタート地点ものぞき見(笑) 珍しい角度から競馬観戦 おお!スタートした!! 競馬場の向かいにある「ららぽーと」も、建物半分そっくりなくなって建て替え工事が行われていたのには驚きました。 この場所は、かつて「船橋ヘルスセンター」っていうレジャー施設だった昭和のディープな時代から、親に連れられて来ていた場所。それが、まずららぽーとになって、そしてそのららぽーとも建て替え。時の流れを感じます。年は取りたくない(苦笑)。 思ったより早い時間帯から、多くの来場客で賑わっていました。 工事現場と共存しながらなので、狭いエリアで肩寄せ合って、という感じではあるのですが、余程のビッグレースでなければこれで十分、という感じもあります。 夜は、来場客も増えてこんな感じ。 もう、競馬場は若い人だらけ。年配者とか、殆どいませんよ……。 階下手前もまだ工事整備中で入れないエリア。 みなさん、限られたエリアを行ったり来たりして、競馬を楽しんでいました。 メインレースの、平和賞 レースの前に、取材でいらした何人かの方々からも聞かれました。 門別の馬は、どうなのかと。 やっぱり、鎌倉記念のサントノーレの勝利は見た目にも衝撃的で、現時点でのホッカイドウ競馬における戦力の層の厚さを知る結果となっていたのでしょう。 果たして、今回も…… 門別の重賞で度々奮戦してきたカプセル(白帽)が逃げ切って1着。 キタノヒーローが2着 戦歴的にまだ「これからの馬」と思われていたオオイチョウまで3着に入り、ホッカイドウ競馬所属馬でワンツースリー。 いま、門別の中で本当のトップはどの馬なのか!?ということが、牡牝ともにハッキリとは定まらないまま、ホッカイドウ競馬はシーズン終盤を迎えています。 もしかしたら、「よくわからない」ではなく いつも以上に「みんな強い」(汗) ……そういうことなのかなとも思わせる、この夜の結果です。 来週は、11月1日水曜日にエーデルワイス賞が、11月3日金曜日祝日にはJBC2歳優駿が行われます。今度は、JRAの馬たちの現状と比較して、ホッカイドウ競馬の馬たちのレベルがどれほどのものなのか。これが今季2歳馬戦における地方競馬全体の「ものさし」になるのでしょう。 船橋でも、こんな夕方の風景に出会えました。 最後にイベントのお知らせ。 10月29日日曜日 JRAは天皇賞秋 ばんえい帯広は北見記念 これはもちろん……場立ち予想トークをやらないと!! 北海道の場外発売所・ハロンズ岩見沢にお邪魔します。 当日は、先着で帯広の競馬新聞の無料配布もあるようです。 近隣の皆様、この日は是非ともおうちに閉じこもることなく(笑)、ご一緒にハロンズ岩見沢で競馬を楽しみましょう!!
2023年10月25日
火曜日担当の太田です。コロナ禍が明けて、いろいろなイベントが復活。4年ぶりの1歳祭典ばんばが復活しました。令和5年度全道祭典ばん馬1歳馬決勝大会。毎年行われていたイベントでしたが、この度、関係者の尽力、想いが叶い、開催する運びとなりました。各地で選抜された1歳馬達。残念ながら、今年は3頭欠場となり、7頭の競走。まだまだあどけない1歳馬。一生懸命走る姿がなんとも愛らしく感じましたね。勝利したのは牝馬2番のホクセイマリコ。(主催者提供)騎乗していたのは元騎手の高橋洋典さんでした。生産・所有は(株)キューサンファーム。順調にいけば来年デビューということになります。将来が楽しみな逸材ですね。生産頭数減少で、ばん馬の世界も変わりつつあります。ばんえい競馬の存続にあたり売り上げはもちろんですが、生産という課題は今後も考えていかなければならないところ。今回4年ぶりに開催というのは本当に喜ばしい限りです。お祭りを通して課題克服の1歩になればいいなと思った次第です。今週イベント盛りだくさんでした。食のブースも多く味覚の秋を満喫できたのではと思います。こんなブースもありました。私も施術受けたかった(笑)もう屋外のイベントも終盤。週末は天気も良く、雪が降る前に楽しめてよかったですね。地方競馬全国協会が行っている「うまガチャ」帯広にも登場しました。正直な感想を言うともっと大きいのかなという勝手な想像をしておりました。それでも普通のガチャから考えたら大分大きいですね(笑)22日(日)はYouTubeLive、ニコ生配信「ばんスタ延長戦」をお送りいたしました。ゲストには競馬アナリストの斎藤修さんを迎えして、今回「第2回ガチガチばんば」ということで、ファンの皆さんからの疑問質問に答えていこうというテーマでお送りいたしました。1回目同様、本当に多くの皆さんから質問をお寄せいただきました。せっかく頂いたのですが、時間の都合上すべてお答えすることは出来ず、これだけ、ばんえいに対して疑問に思っていることがあるのだと改めて思った次第です。我々が思ってもいない質問も多く、また次回第3回実施していきたいと思っております。その際に今回頂いた質問に答えて行ければ思っております。また、前回お答えした質問と同様のものもありまししたので、アーカイブなどで再度ご覧いただいて、またばんえい競馬を引き続き楽しんでいただけましたら幸いです。次回ばんスタ延長戦は、来月11月19日にお送りします。第3回「BANBA予想王決定戦」視聴者の皆さんにご出演頂き、一緒にばんえい競馬を楽しんでいけたらと思っております。出場者募集中です。我こそはという方!!チャレンジお待ちしております。来週もイベント盛りだくさんでハロウィンイベントが行う予定です。スキンヘッドカメラのお二人も来場。ばんスタにも登場予定です。そして、10月28日(土)には、 東京トゥインクルファンファーレ(TTF) の皆さんが来場。メインレースを含む3レース、生ファンファーレでレースに花を添えてくださいます。楽しみですね。今の所天気の心配はなさそうですので、秋の澄んだ夜空に素敵な音色を響かせてくれそうですね。JBCに向けて「全国キャラバン」。帯広でも楽しめます。期待大です。29日(日)JRA函館競馬場「馬に親しむ日」イベントで、ばんえい十勝のイベントを予定しております。ばん馬のハクウンリューが行きますよ。ふれあいや馬車運行も行います。お近くの方は是非遊びにお越しください。29日(日)は古馬重賞「第44回北見記念BG3」が行われます。このレース3連覇がかかるアオノブラック。ライバルメムロボブサップ他、3連覇阻止するか、戦いに注目です。(2021年北見記念 アオノブラック)(2022年北見記念 アオノブラック)今季オッズパーク杯以外はすべて勝利しているメムロボブサップは890キロのっ重量。対してアオノブラックは870キロ。この20キロ差は大きいですね。ただ、メムロボブサップの今季の戦いぶりを見ると、重量を背負っても問題なしの走り。そして、アオノブラックも岩見沢記念を勝利して体調が上がってきてきているようです。このライバル2頭に同世代のインビクタ、コマサンブラック。9歳メジロゴーリキ、ミノルシャープも黙っていないでしょう。第44回北見記念BG3 ぜひご参加ください。
2023年10月24日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は耳目社の百瀬です。本日、船橋競馬場では先週の浦和競馬場で行われた、第33回埼玉新聞栄冠賞をジョエルと共に勝利した所蛍騎手の「重賞初勝利報告会」が行われました。所蛍騎手は今年2023年デビューのルーキー!初騎乗から二日後の、4月12日に初勝利。その後、6月5日から9月上旬まで3カ月間、高知競馬で期間限定騎乗を実施。期間中には150鞍に騎乗するなど、騎乗経験を着実に重ね、先日の埼玉新聞栄冠賞で、通算8勝目がなんと重賞!ルーキーイヤーの重賞勝利という快挙を成し遂げました。そして騎乗したジョエルは3歳時にクラウンカップ、黒潮盃と重賞2勝を挙げ、若い時期から頭角を現していましたが、古馬となった4歳は未勝利。やや低迷する時期もありましたが、5歳の5月の皐月盃では、所蛍騎手と初めてコンビを組み、9番人気の低評価を覆しての逃げ切り勝ち。この勝利がジョエル自身の復調のきっかけに繋がったのか、その後準重賞、オープンと2勝。そして埼玉新聞栄冠賞で、3つ目タイトル奪取となりました。また注目する点は、ジョエルと所蛍騎手のコンビは3戦3勝。さきの重賞でも、相性の良さを感じさせるような、自信を持った騎乗ぶりが印象的でした。さて地元・船橋で行われた報告会。初重賞の喜びを振り返りました。(率直に)嬉しいです。チャンスを頂いたので、一生懸命頑張ろうと思いました。当日の朝は多少緊張していましたが、「頑張ろう!」と思ったので、そこから少しずつ緊張もほぐれてきました。(師匠の張田調教師は)声を掛けると緊張するだろうと、自分を気遣ってくれて、あまり声は掛けられませんでした。(レースは)前の方で競馬を走ると、馬が一生懸命走ってくれるので、リズムよく競馬することを目標に、騎乗しました。(ゴール後、先輩の本橋騎手、張田騎手から握手を求められた時は?)ゴール後で、自分の感情が昂っている時にハイタッチして下さったので、ちょっと焦りながらだったのでぎこちなかったのですが、とても嬉しかったです。帰ってきてからは先輩騎手からシンプルに「おめでとう!」と言って頂きました。(師匠の張田京調教師からは?)「まだゲートが下手くそだな」と。(次の目標は?)まずは次の1勝を目指して、日々一生懸命頑張っていきたいと思います!(インタビューに応える所騎手)(記念撮影)所蛍騎手、重賞初勝利おめでとうございます!また昨日10月22日に盛岡競馬場で実施されたOROターフスプリントでは、マッドシェリーに騎乗した神尾香澄騎手が重賞初制覇!神尾騎手は2021年4月デビューで現在3年目。奇しくも自身の初勝利で騎乗したマッドシェリーとのコンビでの重賞制覇。その喜び、感慨もひとしおではないでしょうか。重賞など大きな舞台での若手騎手の活躍は、本当に嬉しいことです!これからもどんどん若手騎手の大舞台で活躍するシーンが見られるよう、切磋琢磨して欲しいですね。
2023年10月23日
日曜日担当の高橋華代子です。 10月18日に浦和競馬場で埼玉新聞栄冠賞が行われました。ルーキー・所蛍騎手が手綱を取った4番人気ジョエルが差し切り勝ち。 ジョエルは3歳時にクラウンカップと黒潮盃を制しましたが、それ以降、重賞勝ちはもう少しのところにいました。今回は2年2か月ぶりのタイトル獲得です。 そして、デビューから半年の所騎手はうれしい初タイトルを手にしました。自身の通算8勝目が重賞ってすごすぎるんですが(^^; 所騎手は身長171.9センチ(4月の時点)で、とてもスラリとしているモデルさん体型です。でも、乗り方はしっかりしていると、張田調教師も以前から褒めていました。 チャンスを頂いて、それをしっかり結果で応えた所騎手。関係者にとっても最高にうれしい瞬間だったでしょう。 今後については未定ということで、これからのジョエル&所騎手から目が離せませんね。 クビ差の2着がランリョウオー。さらに、ハナ差の3着がユアヒストリーで、2頭にとっては非常に惜しい結果になりました。巻き返して欲しいと思います!!! さて、大井の帝王・的場文男騎手は1973年10月16日に17歳で騎手デビュー。その後の数々の功績を称え、10月16日に開催があった地方競馬の帯広、盛岡、浦和、名古屋で、的場騎手の記念レースが行われました。 浦和競馬場では的場騎手が来場し、「的場文男騎手デビュー50周年記念セレモニー」を実施。的場騎手も本来は騎乗予定だったそうですが、騎乗馬が回避したことで、誘導馬のアールルイスにサプライズ騎乗し、セレモニーに登場しました。 この日のアールルイスはハロウィンの装いでしたが、 セレモニー時は、的場騎手の勝負服カラーでもある赤と白を基調にした装いに変身! 今年67歳になり、地方競馬史上初となるデビュー50周年を迎えた的場騎手。今後はどんな風に考えているのかなぁと、ちょっと気になっていました。 ファンの皆さんの前のインタビューとその後の記者向けの囲み取材の時に、 体の続く限り騎手として頑張ること。今後は7500勝に向けて頑張ること(現在は7419勝)。今でも馬が好きだし、毎日馬に乗っていたいから調教に乗り続けていること(毎朝4時から5、6頭)。そういう前向きなお話しを聞くことができてよかったです。 地方競馬の生ける伝説・的場騎手の騎乗がこれからも見られることは、いちファンとしても本当にうれしいです。 的場騎手、デビュー50周年おめでとうございます! 南関東競馬、今週は船橋開催が行われます!
2023年10月22日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。先週に続き園田競馬場上空は秋晴れ。昼間は若干暑さは残りますがカラッとしたさわやかな気候。遠くの山々はオレンジ色に染まった場所も見られ秋が深まってきています。現地での競馬観戦には最高の環境ですね。金曜日は午後から雨が降ったり止んだり。気温がグーンと下がりました。そういう日は温かいものを食べてエネルギーチャージ。メニュー豊富な競馬場グルメを楽しみながら熱戦をお楽しみください!↑競馬場の東側に並ぶ飲食店。私もお昼を買いに顔を出すエリアです。お気に入りのお店が多いので、毎回どこにしようか悩みますね(笑)。10月18日(水)は井上幹太騎手が1日3勝の固め勝ち。翌日は1鞍のみでしたが見事勝利を挙げて日を跨ぎ騎乗機会3連勝をマークしました。同日の8レースは田中一巧厩舎が地方通算300勝を達成。先週金曜日に続き1日2勝を挙げての達成でした。10月20日終了時点で今年52勝。自身のキャリアハイ(21年、54勝)に迫る数字です。10月19日(木)の準メイン(DASH和歌山開設記念)は3歳馬のヨシノタルマエが勝ち連勝を「5」に伸ばしました。鞍上の下原理騎手は前日の淡路市コウノトリ特別(グロリアスアポイ)に続き2日連続のお立ち台となりました。↑写真はグロリアスアポイで勝利した淡路コウノトリ特別での口取り写真です。メインは山本咲希到騎手騎乗のフローラルドレスが勝利。所属する石橋満厩舎の管理馬で決め、ゴール後に小さくガッツポーズをする姿が見られました。今年3月から兵庫の騎手として騎乗を開始した山本騎手は園田で初のお立ち台です。★記録更新おめでとう!アイスバーグ兵庫のレジェンド誘導馬"マコーリー"の最高齢誘導記録を更新した30歳のアイスバーグ。記録更新を記念して「マコーリーを超えたよ!アイスバーグがんばってるで賞」がその金ナイターの9レースに行われました。9レースの誘導後には華やかな撮影会が実施され多くのファンが祝福しました。私は後半パドックの進行だったので1レースで誘導を終えたアイスバーグを撮影しました。★”園田巧者”が躍動!ダノンジャスティス4週連続で重賞レースが続いている園田競馬。10月20日(金)は1230mの全国交流重賞、第7回兵庫ゴールドカップが行われました。実力伯仲の好メンバーが揃ったスプリント戦は、8番人気のダノンジャスティス(高知)が制しました。レースは地元兵庫のパールプレミアが先手を主張。ベストマッチョが2番手外。高知のダノンジャスティスは道中3番手につけます。前の2頭を見ながらレースを進めたダノンジャスティス。終始追い通しで手応えは良くなさそうに見えましたが、じわじわ伸びて先行する2頭に迫ります。ゴール手前でベストマッチョを差し切り波乱を演出しました。2着は2番手から早めに抜け出した川崎のベストマッチョ、3着は中団から追い上げた川崎のヴァヴィロフが入り、三連単は10万超えの高配当となりました。地元勢はパールプレミアの4着が最高。1番人気のブラックストームは中団につけますが、見せ場なく9着に敗れました。高知のダノンジャスティスは重賞2勝目。去年の園田チャレンジカップ以来の重賞勝ちです。相性抜群の園田コースで1年1カ月ぶりの勝利を挙げました。※そのだメールひめじメールのSNSより高知の上田将司騎手は兵庫の重賞2勝目。ダノンジャスティスで勝利した去年の園田チャレンジカップ以来です。高知の別府真司厩舎は兵庫の重賞4勝目です。高知勢は兵庫ゴールドカップ初制覇。上田将司騎手コメント『最近はコーナーで置かれてしまう面があって、高知ではそのまま後退することも多いのですが、園田だとそこから伸びてくれますね。3着はあるかな?と思っていたら前が止まってくれてかなり驚きました。別府先生からは「今日はジャスティスの馬場だ」と聞いていましたが、やはりコース相性は良いですね』。勝利騎手インタビューhttps://youtu.be/B26NWmgdImk?si=f5-edon90tGmAH5n★その金ナイターは次週迄!豪華メンバー集結!兵庫クイーンカップ次週も水木金の3日間連続開催。5月からスタートした今年の園田金曜ナイター「その金ナイター」。10月27日(金)が今年度の最終日となります。「その金ナイター」のメインは牝馬重賞、第29回兵庫クイーンカップ(1870m・西日本交流)が行われます。これまでは1700mで実施されていましたが、今年から距離が1870mに変更。来年4月予定のダートグレード競走「兵庫女王盃」と同じ舞台となります。※10月19日時点での出走予定メンバーです。【他地区】 金沢・ハクサンアマゾネス 金沢・クレウーサ 笠松・エイシンレミー 名古屋・アヤ 高知・アンティキティラ 補欠 笠松・サイファリス 【兵庫】 スマイルミーシャ クリノメガミエース メイプルプリン ニネンビーグミ クレモナ アキュートガール など 今年の”兵庫ダービー馬”スマイルミーシャが登場!9月の園田オータムトロフィーを勝って今回は古馬重賞に挑戦。園田サマークイーン賞を制した金沢のハクサンアマゾネスと激突します。さらに重賞winnerの高知・アンティキティラ、ニネンビーグミ、クレモナ、アキュートガール、クリノメガミエースなど豪華な顔触れが揃っています。この日は「東京トゥインクルファンファーレ」が来場!!園田の夜空に生演奏のファンファーレが響き渡ります。【演奏レース】 ★準メインレース「ベコニア賞」 演奏曲 そのだ・ひめじ競馬 一般競走ファンファーレ ★最終レース「トゥインクルファンファーレ賞」 演奏曲 大井競馬 一般競走ファンファーレ「ブラスバンドH.B.B」による園田・姫路重賞ファンファーレの生演奏がダートグレード競走で行われていましたが、一般競走のファンファーレはおそらく初ではないでしょうか?非常に貴重な機会ですので現地、モニターの前でお楽しみください。10月21日(土)はDASH和歌山で行われる佐々木世麗騎手のトークショー。私はМCとして出演致します。こちらのブログはトークショーの朝に作成しています。その模様は次回のブログに掲載します。お近くの皆様は現地でお会いしましょう!
2023年10月21日
金曜日は、古谷が担当します。 今シーズンのホッカイドウ競馬は、今週の開催が終わって残り3週となりました。開幕の頃は「いよいよ始まったー!」という気持ちになりますが、始まってしまえばあっという間に月日が過ぎ、8月の「ブリーダーズゴールドカップ」が終わると折り返し地点となり、そこからはクライマックスが近づいてくる感じが強まります。来週は重賞のない開催ですが、残り1開催となる11月の2週間は、2歳ダートグレード2つに「道営記念」と「道営スプリント」と、ホッカイドウ競馬のシーズンを締めくくるに相応しいレースが続きます。ぜひ、残る開催にもご注目下さい。 今週は、ホッカイドウ競馬勢の遠征がありました。川崎競馬場で行われた地方全国交流「第22回鎌倉記念」は、田中淳司厩舎のサントノーレが、早め先頭から押し切り、重賞初制覇を飾りました。「鎌倉記念」のレースラップは、公式の発表では5秒7(0.5F)-11秒3-12秒5-14秒1-12秒2-13秒3-14秒6-13秒3=1分37秒0前半3F36秒5、上がり3F41秒2でした。スタート後は2番手の外を追走し、ペースがガクンと落ちた3.5F目で掛かり気味にモンゲースパイに並び掛けました。手応えが違いすぎ、その後は向正面半ばで先頭に立つと、4コーナー手前で若さを見せて外に膨れるシーンがありました。その影響が、後半2F目の14秒6と遅いラップになったと思いますが、そこからライゾマティクスと馬体が合うと再び伸びて、最後は2馬身半差をつけました。なお、スノーシューは直線ジリジリ伸びたものの6着に終わっています。 この後、サントノーレは「全日本2歳優駿」を目指すことを、田中淳師は話していました。少し間隔が空くので、地元を1度叩くかどうかは、帰厩後の状態を見て決めるそうです。 サントノーレは、「ブリーダーズゴールドジュニアカップ」で3着に敗れました。「JBC2歳優駿」に向けたローテーションより、マイル前後がベストと判断され、早い段階で「鎌倉記念」を目標に調整されてきましたが、その陣営の判断が奏功した形でタイトルを手にしたと思います。関係者の皆様、おめでとうございました! こうなると、「ブリーダーズゴールドジュニアカップ」でサントノーレに先着したブラックバトラーやカプセルへの期待も高まります。ブラックバトラーは、「サンライズカップ」で2着に敗れたとはいえ、サントノーレもそうでしたが、1度の敗戦が馬の精神力を高める可能性もあります。「JBC2歳優駿」での巻き返しを願うばかりです。そして、カプセルは来週の「平和賞」に出走を予定しています。こちらも、「サンライズカップ」の敗戦で、マイル路線にシフトする形で「平和賞」に矛先を向けました。この判断がどう出るか…。結果を楽しみにしたいと思います。
2023年10月20日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回も、今週絶賛開催中の名古屋競馬場から。 金曜日まで、ナイター開催で行われています。 私は今日、行ってきました。(取材日:10月18日水曜日) 今日は、日中良いお天気。 もう季節的に、晴天でも暑さを感じるということがなくなりましたが、それでもこの場所の陽の光は目にまぶしい。 今日は、この人の話題から。 宮下瞳騎手 46歳 この日3R、ニシノサザナミで勝って、笑顔で話を聞かせてくれました。「ようやく勝たせてあげられました。」 JRAから転入して、2着が3回。 今日は、前3走の鬱憤を晴らすような、快勝でした。 この2年、一昨年が96勝、昨年が93勝と、むしろあと一歩で100勝というところまで勝っていながら王代に乗ることが出来ず、残念そうにしていた彼女。 今年は……今日までで52勝。 勝っていないわけではないけれど、これまでに比べると厳しい時を過ごしているようです。「(痛めた)左肩の調子はずっと思わしくなくて……」 もう半年以上でしょうか。2月の負傷の時だったか。 その時も、次の開催からはまた戦列に戻ってきて、驚いたんだっけか。 ただ、思うように勝つことが出来ていないからか、その表情には苦しいとも悲しいともつかない、まあ正直「らしくない」雰囲気が、これまでずっと出ていたように感じます。 「肩は、もう完全にはよくならないのかな」とも…… とはいえ、10月初旬の開催では5勝を挙げ、彼女らしい活気が戻ってきたような気がします。 勝った時の、こんな笑顔も そして、負けた時の、人の何倍も悔しそうにしている姿も。「ちょっとずつ、ですね(笑)。最近は少しずつ結果が出ていますから。良いときには、負けても『もっとこうすれば良かった』といった気持ちが自然と湧いてきます。」 そういう気持ちは、悔しさに繋がりますよね。 だから、悔しさっていうのは、やっぱり前向きな気持ちだ。 通算1000勝に達し周囲を湧かせたのが、ちょうど2年前の秋。 その勝利数も、気がつけば1159になっていました。 毎日騎手として馬に向き合う気持ちは、「まだまだ」なのかな。 そして、これからの彼女、っていうのも、とても気になります。 今年のレディースジョッキーズシリーズは、11月の盛岡、そして来年3月には笠松で行われます。 日が落ちてくると……もう名古屋でも結構寒い。 それでも、時が経つにつれてお客さま方が集まり、ナイターレースは盛況でした。 今週の名古屋では重賞レースはありませんが…… 次の開催にネクストスター名古屋を控えて、そこを目指す馬たちにとっては最終ステップの開催。今日は重要な2歳馬戦が2鞍行われました。 他場からの転入馬であっても出走できる、ネクストスター。 名古屋では、転入後自場で1走することが条件として付され、転入して来たばかりの馬たちが先々週の開催か、今週の開催で登場。 7Rは2歳の1組戦。 このレースは他場からの転入馬も出走できるので、まさにそうした馬たちがネクストスターへの出走権を賭けての「勝負がけ」に挑みました。 門別から転入初戦のミトノユニヴァースが、快勝! 時計も1500mを1分35秒9と、優秀なものでした。 早速馬の様子を確認し合う、岡部騎手と角田輝也調教師 まだ外に張るし、スタートは速くないので、今回外枠が良かったとのこと。 追い切りは動いたそうなので、それがストレートにレースに結びついたものかも知れません。 この日、転入していたスペリオルパンサー(ネクストスター金沢3着)こそ、大事を取って出走しませんでしたが……それでも、ミトノウォリアーをはじめとして、この日2着のウルラニ、そして他にも有力馬がいる角田厩舎。「調子の良い馬が同じレースに差し合ってしまうのは、これは仕方がないことです。でも、レースの日程に馬を合わせるのではなく、あくまでも馬優先で考えていきます。」 ネクストスターには、その時点で状態が整っている馬は出走させたいと、所属馬の見通しを話しました。 メインの11Rは、JRA認定競走のセレクトゴールド このレースは、名古屋デビュー馬限定で行われました。 勝ったのは、1番人気のネッサローズ 丸野勝虎騎手の騎乗 勝負所からすーっと動いて、後続を突き放し 最後は6馬身差の圧勝でした この写真を見て改めて感じる、丸野騎手の騎乗姿勢の美しさ。 馬との一体感が、ハンパない。 自厩舎の馬も含めて、今季ここまで何頭かの有力2歳馬の手綱を取って来た、丸野騎手。ネクストスターは大きな目標になるから面白い、という言葉に続けて、こんな風にも話しました。「名古屋に今年入ってきていた馬のレベルも、上がっていたんじゃないかな。そんな感じがします。」 所属する倉地学厩舎にもネクストスターを目指す有力馬がおり、こうして他の厩舎の馬の依頼も数多く受けて乗ってきた彼だからこその、言葉なのではないでしょうか。 今の時点では丸野騎手は、その自厩舎のウインジャックに騎乗する予定だそうです。 安部幸夫調教師(写真左)も、この馬の新馬戦以来の勝利に、表情をほころばせていました。この馬が新馬戦を勝った時にも、期待感を表していましたが、いよいよこれでおおきな舞台に上がることになります。「前走は逃げて目標になってしまいましたし、状態面もレースの後フーフーいって息の入りが良くなかった夏場からしたら、とても良くなりました。」 ネクストスターへの最終便にも、楽しみな素材が間に合ってきました。 本番では、誰が乗るのかな……? ネクストスター名古屋は10月31日火曜日 そしてそのあと、名古屋の2歳馬戦は、11月28日のゴールドウィング賞へと続いていきます。
2023年10月18日
火曜日担当の太田です。今日道央方面の峠では積雪とのことで、雪の便りがいよいよ届いてしまいました。日に日に寒くなっているのは実感します。昼間は暖かいのですが、さすがに夜帰るときは寒いですね。コートも着るようになりました。季節の移り変わりは早いですね。15日(日)は2歳初めての重賞第46回ナナカマド賞BG3が行われました。春デビューからここまで、この世代は抜けた存在がおらず、上位のA1クラスは毎回のように勝馬が変わっておりました。ここにきて上位は固まってきた印象ですが、今の所能力差はなく、どの馬が勝利してもおかしくない群雄割拠という感じです。青雲賞を勝利したホクセイポルシェが1番人気。前回勝利ミチシオが2番人気。牝馬でもA1で牡馬と対等に戦って勝利もしているスマイルカナが3番人気におされておりました。そのスマイルカナには、昨年デビューでブレイク、女性騎手の今井千尋騎手が重賞初騎乗ということで、話題も集めておりました。勝利したのは1番人気ホクセイポルシェでした。(主催者提供)重賞ということで、重量も加算。その中で、ホクセイポルシェとミチシオは他より10キロ加増の580キロ。牝馬スマイルカナがそこから20キロ減。そんな初めての重量だが、果敢に先行していったホクセイポルシェ。作戦だったとのことでしたが、かなり飛ばして逃げの手。青雲賞を勝利して前回はやや消極的だったということもあってか4着と敗退して、逆にそれが生きた格好になったように思います。障害力はあるとわかっていたので、後はどれだけ粘れるか。しかし、差は詰まらず、ほかの馬もゴール前で緩んでおり、見事な逃げ切り勝ちとなりました。(主催者提供)2着争いが大混戦。有力どころがゴール前でつまり、最後追い込んできたアヤノダイマオーとショータイムが並んでのゴール。結果アヤノダイマオーが差して2着という結果でした。(主催者提供)これで勝負付けが済んだと思うのは尚早。今回はホクセイポルシェのまさに作戦勝ち。今後はハンデという所も厳しくなってくることでしょう。そして、次回12月30日のヤングチャンピオンシップ。このレースは予選があり、題してばんえい甲子園。各地域の予選をクリアしなければなりません。11月5日北見産駒特別を皮切りに5週続けて予選が行われます。予選で上位2頭までしか本戦に進めません。ナナカマド賞馬が予選クリアならずというのは結構あること。今年は実力が拮抗しているだけに、ハンデ差がジワリと響いてきそうですね。次週10月22日は配信「ばんスタ延長戦」を予定しております。今回は「第2回ガチガチばんば」と題してお送りいたします。6月に第1回が行われて、多くばんえい競馬の質問を頂きました。今回は第1回でお答えできなかったものを中心に、どんどん質問に答えていきたいと思っております。また、今回も質問を募集しております。どんな質問でもOKです。いまさら聞けないこと、マニアックな質問大歓迎。もちろん質問をくださった方の中から抽選でプレゼントもあります。(10月19日都合によりこちらに景品変更となりました。ご了承ください。)じゃがいもといえば十勝ですね。ぜひ食べ比べご賞味ください。ゲストには斎藤修さんをお招きしてお送りいたします。斎藤さんへの質問もぜひお寄せください。10月22日(日)「ばんスタ延長戦 第2回ガチガチばんば」ぜひご覧ください。
2023年10月17日
今日は耳目社山中が担当します。今週も、金沢からの投稿になります。先週今週と、競馬場で突然の強い雨に遭いました。10日の川崎競馬場では、急に黒くて低い雲が現れ。すぐに強い雨。ものの15〜20分くらいで止みました。黒くて低い雲が現れるとギョッとしますね、昨日15日の金沢競馬場は、変わりやすいお天気でした。前半戦ざっと強い雨に見舞われる瞬間がありました。その後も、日が射すこともあれば再び雨のときも。そんな変わりやすいお天気の中行われた、昨日のメインレースは、3歳馬の伝統の一戦・第67回MRO金賞。今年は、実施時期が10月に(←これまでは7or8月)距離が1400mに(←近年は1900m)そしてメンバーが地元馬限定の競走になりました。(←東海・近畿地区の3歳強豪が出走)世代限定の重賞最終戦を制したのは、ノブノビスケッツ。騎乗した青柳騎手は「良いところを通れました」とレース直後話してくれました。馬群を捌いて逃げ馬の外に出してから、一気の伸び脚を見せ2着ハクサンバードに4馬身差をつける会心の勝利でした。(結果は→こちら)ノブノビスケッツはこれで19戦7勝。金沢に来てから、兼六園ジュニアカップ・北日本新聞杯に続いて重賞3勝目。今年はショウガタップリが金沢の3歳重賞を3勝。(ノトキリシマ賞・石川ダービー・加賀友禅賞)ノブノビスケッツが3歳重賞2勝。そして、ダイヤモンドラインがサラブレッド大賞典を制しました。3歳戦線を盛り上げてくれた馬たちが、これから先輩と一緒に重賞戦線を走って、金沢競馬を盛り上げてくれることでしょう。楽しみにしています!僕も金沢競馬ジョッキーガチャに挑戦してみました。出てきたのは藤田・葛山・兼子・甲賀の各ジョッキーのノーマルバージョン(サインなし)。ファンの皆さんも、金沢競馬場来場の記念にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?スタンド3階の不二家大食堂さんに設置されていますよ。モーニングジョッキープレミアムワンの一コマ米倉騎手と百瀬アナハロウィーンの季節です。10/3の金沢競馬10レースは5着同着。5着のところに注目!こんな風に着順が画面に表示されました。おまけ先日、東北楽天ゴールデンイーグルスのゲームを観戦してきました。(今年初)島内選手のサヨナラホームランで逆転勝ち。これが現地観戦初勝利でした。嬉しい!CS進出はあと一歩のところで叶いませんでしたが、前半戦の苦しい状況から、最後はCS進出争いするところまで巻き返した後半戦の戦いでチーム力を見せてくれたと思います。今年、苦しい時期に頑張った選手たちが、来年主力として頑張ってくれることを願って、また来シーズン待っています!
2023年10月16日
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