全6323件 (6323件中 201-250件目)
日曜日担当の高橋華代子です。 南関東競馬では、先週まで川崎開催が行われました。 10月31日のハロウィンに向け、川崎競馬場のコスプレ誘導馬たちもハロウィンの装いをしていました。 今年も会えた、馬カボチャ(≧▽≦) 競馬場ならではの飾りなので、馬カボチャ大好きなんです。 伊藤裕人騎手の横断幕も、季節に合わせた飾りつけをして楽しませてくださいます。今回はハロウィン。伊藤騎手もヘルメットじゃなくて、三角帽子をかぶってる(^^) 10月11日に行われた2歳馬の地方交流重賞・鎌倉記念は、北海道から参戦した2番人気サントノーレが重賞初制覇を飾りました。 2021年のシルトプレに続く北海道勢7頭目の鎌倉記念V。 海を渡っての長距離輸送、初コース、初の左回りなど、乗り越えなくてはいけないことがたくさんある中で、本当にすばらしい勝ちっぷりでした。 デビューからコンビを組んでいる服部茂史騎手は「いい手応えでしたが、初コースだったので遊ぶところもありました。馬も戸惑っていたみたいですが、(他馬が来たら)ハミを取り直してくれたので、最後は勝てるなと思いました」と笑顔。 この後は12月13日の全日本2歳優駿を目指す予定ということです。 なお、服部騎手は意外にも南関東の重賞初制覇とのこと。来年1月からは久しぶりに南関東での期間限定騎乗を行うということですよ。楽しみです! 南関東競馬では今週からは浦和開催が行われます。
2023年10月15日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。10月9日(祝月)はプライベートでJRA京都競馬場にいました。フリーパスDAYで多くのファンが現地でレースを楽しんでいました。雨が降ったり止んだりと生憎のお天気で、私のプライベート馬券も湿りがち・・・狙い馬が4、5着続きで散々な結果となりました(笑)。京都9Rの「りんどう賞」には兵庫のピンクレディ(保利良平厩舎)、フェリシス(石橋満厩舎)が出走。芝のレースに挑戦しました。兵庫若駒賞3着馬のフェリシス(5番)。鞍上は山本咲希到騎手。京都競馬場は初騎乗です。デビュー戦(園田820m)を勝利して今日が2戦目のピンクレディ(7番)。鞍上は吉村智洋騎手です。後方待機のフェリシスは良い手応えで追走。直線に入ると良い脚を使って前との差を詰めます。上がり2位(35.3秒)の末脚で勝ち馬と0.5秒差の6着でゴールしました。スタートを決めて好位につけたピンクレディ。馬群に揉まれると3角で後退。立て直して前を追いましたが10着でゴールを通過しました。※競馬場に同行した友人から画像を提供してくれました。ありがとうございました。エキストラ騎乗で2鞍跨った吉村智洋騎手。最終レースは11番人気の馬で好位付近につけて3着に入りました。 8R ゴッドセンド 6着12R ロープスピニング 3着★南部杯2度目の挑戦!イグナイター10月9日(祝月)、盛岡競馬場で行われた交流G1、第36回マイルチャンピオンシップ南部杯はJRAのレモンポップが勝利。1番人気の期待に応えました。昨年の4着に続き2年連続で出走した兵庫のイグナイターは2着でした。万全の仕上げで挑んだイグナイターは抜群のスタートを切ります。大井の笹川翼(ささがわ つばさ)騎手が押しながら前に出ると2番手を確保。逃げる1番人気のレモンポップをマークします。すんなり各馬の位置取りが決まるとレースは平均よりも遅い流れ。隊列に変化がないまま4コーナーを迎えます。4コーナーからエンジンが掛かったレモンポップはさらに加速して後続馬を置き去り。2着馬に大差をつける圧勝でした。イグナイターは離されながらも2番手の位置を死守。背後からJRAの重賞勝ち馬達が接近しますが2着に粘りました。夢の交流G1制覇へ。イグナイターの挑戦は続きます。★長尾翼玖騎手 YJSファイナル進出!10月11日(水)に笠松競馬場で行われたヤングジョッキーズシリーズ2023、トライアルラウンド笠松に兵庫の長尾翼玖騎手が出場しました。名古屋ラウンド終了時点で地方競馬西日本地区の5位につけていた長尾騎手は2鞍騎乗。第1戦は最低人気(9人気)のトーセンパッソに騎乗。中団位置でじっくり脚をためてラストに賭ける競馬。直線で前走馬の間を割って2着を確保。この時点で4位の山本屋太三騎手のポイントを上回りファイナル進出圏内に浮上しました。第2戦は8着でしたが、合計59ポイント(上位得点の4戦合計)で地方競馬西日本地区2位。初のファイナル進出を決めました。YJS公式サイト トライアルラウンド順位https://www.keiba.go.jp/2023yjs/ranking/大会初出場の山本屋太三騎手は45ポイントで6位。来年の大会でリベンジを期待しましょう。ファイナルラウンドは12月15日(金)に川崎競馬場、12月16日(土)にJRA中山競馬場で行われます。兵庫勢初の大会初優勝を目指します!★ネクストスター園田 初代王者は?↑園田競馬場の「御場印」、「御場印帳」は『そのたんSHOP』。姫路競馬場バージョンは『ひめたんスポーツクラブ』で発売中です。ダート競走改革元年で各地の地方競馬場でネクストスター競走がスタート。10月12日(木)に園田競馬場で第1回ネクストスター園田が行われました。未来優駿2023の指定競走となっています。9頭立てで争われた一戦は1番人気のマミエミモモタローが勝利!道中4番手追走から3角付近から進出。直線入口で先頭に立ちます。最後は脚色が鈍りトウケイカッタローに迫られましたがアタマ差凌ぎました。 2着は中団から追い上げた3番人気のトウケイカッタロー。向正面で後退仕掛けましたが、直線で鋭い末脚を発揮。3着は逃げて渋とく粘った2番人気のクラウドノイズでした。川原正一騎手「勝ててホッとしています。行きたい馬を見ながらレースを進めようと思っていました。いつもより物足りない感触でしたね。前回から間隔が空いたのも影響してゴール前に脚が上がりましたが頑張ってくれました。」。マミエミモモタローは4戦無敗。重賞3連勝となりました。8月の兵庫若駒賞から+11kg、過去最高馬体重での出走。1か月半近く空き、本来の走りではありませんでしたが無敗を継続しました。川原騎手は「馬体増は想定内でした。成長分もあるかと思います。この馬の力はこんなもんじゃないです。これから更に力をつけていく馬なので楽しみですね」。と愛馬の将来を期待している。川原正一騎手は8月の兵庫ジュベナイルカップ、兵庫若駒賞に続き今年重賞3勝目。重賞通算119勝目です。「64歳6ヵ月28日」での重賞勝利は川原騎手自身が持つ最年長重賞勝利記録(64歳5ヵ月17日)を更新。今後さらなる記録更新に期待が集まります。川原正一騎手インタビューhttps://youtu.be/rfeCRpV1Ao4?si=l5W5HKWXxZrirmNr諏訪貴正厩舎は重賞4勝目。今年は重賞3勝目。検量前でマミエミモモタローと川原騎手を出迎えた諏訪貴正調教師は「危なかったですね。川原騎手のおかげですよ。」と、ホッとした表情をしていました。大人のような落ち着きがあり、自在に立ち回れる兵庫次世代のヒーロー『マミエミモモタロー』。今後は1度牧場で一息入れて、中距離の認定戦から12月31日の園田ジュニアカップ(1700m)を目標としています。※写真は三宅きみひとアナウンサー、当日現地でレースを観戦した友人から頂きました。ありがとうございました。↑木曜日、金曜日は約2mの『BIGうまガチャ』が登場。次週の園田競馬も水木金の3日間開催です。↑30歳の誘導馬「アイスバーグ」がその金ナイターの第1レースを誘導していました。の記録更新も間近です。次週10月20日(金)の9レースの誘導で兵庫伝説の誘導馬「マコーリー」が持つ最高齢誘導記録(30歳の2015年10月16日に引退誘導)を更新する予定。これを記念して9Rの誘導後に西ウイナーズサークルで写真撮影会を実施します。その10月20日(金)、その金ナイターで全国交流重賞、第7回兵庫ゴールドカップ(1230m)が行われます。大会2連覇(21,22)達成の船橋・コパノフィーリングが今年1月の船橋記念で引退。新王者はどの馬に?※10月13日(金)12:00時点の主な登録馬です。【他地区登録馬】川崎・ベストマッチョ(岡部誠騎手予定)高知・ダノンジャスティス(上田将司騎手予定)大井・ブラックストーム(吉原寛人騎手予定)浦和・ワラ(福原杏騎手予定)川崎・ヴァヴィロフ(笹川翼騎手予定)【兵庫 登録馬】パールプレミアトリニティノットケンジーフェイスイナズマテーラーエイシンヌプリプレイヤーズハイヴィーダメイプルシスター など残り2週の『その金ナイター』はメインに重賞レースが組まれています。お仕事帰りは園田競馬でお楽しみください!↓水曜日にメインを勝利したアイヤナ号の口取り写真です。永井孝典騎手は準メイン、メインを連勝。今年の勝ち星を「50」に伸ばしました。
2023年10月14日
金曜日は、古谷が担当します。 今シーズンのホッカイドウ競馬は、今週の開催を終えて残り2開催・4週とカウントダウンが始まりました。来週と再来週の14回門別は重賞のない開催ですが、ラスト開催が重賞4本立てで、その前のひと叩きに挑む馬たちが出てくる可能性があります。 また、10月19日(木)、26日(木)のホッカイドウ競馬LIVE「なまちゃき」は、Aiba札幌駅前「スタンピーズカフェ&ダイニングバー」で、エキマエ競馬MTGイベントが開催されます。その中で19日(木)は、僕も出演させて頂きます。事前申込制となっているので、参加したいという方は、こちらから入ってみて下さい。 さて、11日(水)には2歳牝馬による中距離重賞「第11回ブロッサムカップ」が行われました。10日朝に雨が降った影響で、馬場状態は9日が「重」→「稍重」、それ以降の開催は「稍重」で行われました。時計が速いレースが多く、内も使える状況で、ロスのない立ち回りをする馬や先行馬の頑張りが目立ちました。 序盤は、内からレリッシュが出ムチを入れて先手を奪いに行きますが、真ん中から好スタートを決めたラブミーエールが先頭に立ち、それをフリーパスポートとヴィヴィアンエイトが追い掛け、レリッシュは好位内の追走。1コーナーの入りはペースが速く、1.5Fで19秒を切るラップを計時しました。個人的に採ったレースラップは、18秒6(1.5F)-12秒7-13秒3-13秒0-13秒1-13秒2-13秒6-14秒0前半3F38秒2-5F63秒8、上がり3F40秒8、勝ち時計1分51秒5と、最後はタフなレースとなりました。早めにラブミーエールがバテたことで、フリーパスポートとヴィヴィアンエイトが押し出されるような形で先頭に立ち、松井騎手も「少し早いかと思った」と素直にレース後は話していましたが、後方で脚を溜めていたモズミギカタアガリが大外から猛追し、勢いはモズが良かっただけに、ゴール前は大接戦。ヴィヴィアンエイトが何とかアタマ差退け、キャリア3戦目で重賞初制覇を飾りました。 斉藤正弘調教師、松井伸也騎手のインタビューは、「ホッカイドウ競馬情報局」をご覧ください。年末の「東京2歳優駿牝馬」を目指したいという話が齊藤調教師から出ましたが、グランダム・ジャパンのどこかに挑んで、結果次第で挑む流れになるものと思われます。関係者の皆様、おめでとうございました! そして、11日(木)の「オルフェーヴル・プレミアム」は、今季移籍してきたアナザートゥルースが、馬なりで後続を7馬身突き放し、「道営記念」に向けて堂々たる3連勝を飾りました。このレースが、服部茂史騎手の通算2200勝達成でもありました。 ダートグレード2勝(ダイオライト記念、アンタレスS)の実力馬が、まだビシビシ追い切っていない状況で圧巻のパフォーマンスを続けているアナザートゥルース。「道営記念」は、シルトプレやベルピット、サンビュートなども出走予定で、例年以上に豪華メンバーとなりそうです。 14日(土)は、笠松競馬場で秋まつりイベントがあります。さきほど中部国際空港に到着し、笠松競馬場へ向かう電車内で原稿を打っていますが、トークショーに参加しますので、お近くの方はぜひ笠松競馬場にお越し下さい!
2023年10月13日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、名古屋競馬場の先週の開催から。(取材日は10月4日水曜日・5日木曜日) 先週の水曜日。 一日中天気が良くなくて…… あれだけ暑かった名古屋も、もう秋だなという感じ。 こんな感じで、みんなどんよりしたなかで、いつもと同じようにレースが進んでいたのですが……そんなムードを吹き飛ばすような事件が発生! 3連単 13,064,500円!!! 名古屋競馬史上最高配当が出ました!!! 場内もざわざわ騒然 「誰が当たったんだ?」 「当たった人、いるってことだよな」 そんな声が、そこかしこから聞こえてきました。 勿論、払戻金が出ているので、当たっている人、います(笑)。 1票だったみたいですね。 場内で払い戻す人がいたら面白かったのですが…… 残念ながら、そういう人に行き会うことは出来ませんでした(苦笑)。 まあもう、殆どの馬券がネット経由で売られている時代ですからね。 そんなこんなで、騒然とした中。 区切りの勝利のセレモニーが行われました。 丸山真一騎手 前の開催の9月25日月曜日に、地方競馬通算500勝を達成しました。 こういう数字は……こちら、見ている側の興味に過ぎないのですが…… それでも、500というのはやはり、大きな区切りという感じがしますよね。 セレモニーの後に、丸山騎手にお話を伺いました。「長かったですね……」 これが、話を聞いたときに出てきた、彼の最初の言葉でした。 「(怪我などで)細々した休みがあったから、(正味でいうと)10年ちょっとかかりました。」 2011年デビューの33歳 昨年52勝 今年は昨日までで46勝 現状では、文字通り「中堅」というポジションでしょうか。「この2年ぐらいは、若干の手応えがあります。変な言い方ですけれども、少しはうまく乗れるようになっているのかなと。あとは、この新競馬場に移ってからいいですね。自分の騎乗にコースが合っているというか。」 一昨年、2021年は、677戦して37勝 昨年、2022年は、832戦して52勝 昨年は一昨年よりも、騎乗数・勝利数ともに3割ぐらい増えています。 今年も、昨年と同ペースか、勝利数についてはこのまま頑張れば恐らく上回るのではないでしょうか。「ああ、確かに、この1~2年は笠松でもよく乗せてもらっています。水野先生(水野善太調教師)のお陰ですね。」 今年、笠松で昨日までに13勝。 笠松の馬でしばしば、他場の交流競走への遠征に参加したりもしています。 今年7月5日 川崎のスパーキングレディーカップ サイファリス(笠松・伊藤勝好厩舎)で参戦「変わったことは何もしていないつもりですよ。強いて言えば、自分が乗っていない人の競馬を見て、勉強するようになったかな。そんなの、いまから思えば『昔からやっていれば』、という話なんですが(苦笑)。」 とは言え、精力的に笠松でも騎乗したり、遠征にも出かけたりと、小さなことでも取り組んでいれば、小さく少しずつでも結果に結びつくのかなと。そんな風に感じさせられます。 所属する坂口義幸厩舎は、駒が豊富。 同じレースに何頭も出ていたり、また周囲の状況次第で、自分以外の騎手が乗ることもしばしばあります。そんな状況を、どのように捉えているのか……。「自厩舎の馬に、自分以外の人が乗って勝つ。自分も頑張っているのだけれど、その馬に乗って勝たせるその騎手のレベルにまで行けていない自分がいる、と思います。逆に、自分が乗って勝てなくて、『俺じゃなかったら勝っていたかも』という気持ちになることも正直ありますね。」 これは恐らく、10年ちょっとやってきての「自分」を、すごく見つめた言葉なのかなと感じます。「そういうことがわかってきてしまっているのが、いいのかわるいのか、なんですけどね(苦笑)。」 セレモニーで、所属の坂口義幸調教師から花束の贈呈。 坂口調教師は元騎手なので、色々話をすることも多いのかな……。「うちの先生には、本当に気を遣ってもらっていますよ。学ぶことも多いし、教えられても自分が出来ていないこともありますね。あとは、今の時代の競馬は昔とは違う、っていう面もありますから、その辺りを考えながら、話を聞いて勉強しています。」 さて、10年ちょっとで500勝。まだまだ、通過点……。 「次は1000勝ですよね。それを目指しながら、目標は重賞制覇でしょうか。」 今年は、単勝6万馬券も出しました。 来ても穴、来なくても穴(先ほど紹介した1300万馬券は、丸山騎手が1番人気で6着)。 笠松でも、結構思いきった騎乗をします。 これを機に、ちょっと注目してみてはいかがでしょうか。 4日水曜日のメインレースは、2歳のオープン競走・セレクトゴールド。 前開催に初めて敗れたミトノウォリアーが登場し、注目を集めました。 前走は、直線に入ってすぐに抜け出したところ、馬が遊んで後ろから差されてしまったミトノウォリアー。今回は控える競馬で、直線の少し手前からの騎手の促しに機敏に反応して、俊敏に抜け出してきました。 ミトノウォリアーは、これで4戦3勝。 岡部誠騎手の話 「下げて馬込みに入れ、前に馬を見せながら運びました。前に馬がいれば走る馬。追い出したらはじけましたね。」 馬の現状についても、こんな風に話しました。 「抜け出して遊んでしまうということも、能力のうち。それを克服出来ないようでは、そこまでの馬ということです。遊んでしまう点は、若駒盃の時よりはずっとましになっています。そういう面を踏まえて考えながらやっていきたいです。きちんと走れば能力はかなりあります。」 角田輝也調教師の話「今日のメンバーの中で一番厳しい競馬をしましたが、岡部騎手がうまく乗ってくれた。現状、まだ気性的に子どもっぽいところがある馬。これでネクストスター(10月31日)の権利は取れましたから、そこまで休ませて気持ち的な面も整えて、レースに備えたいです。」 いま、名古屋で走ったことのある2歳馬の中では、この馬が戦歴最上位。 あとは……次開催で新勢力が出てくるかどうか、ですね。 実は、同じ角田厩舎にまた別の、一定の戦歴を持った馬が転入して来ています。 その馬がライバルになるのかどうか。転入して来たばかりの馬がネクストスターに出るには、次開催で1回レースを使わなければなりません。 次開催の2歳特別・セレクトゴールドは、18日水曜日に行われます。 今の時期。最終レースはもう照明がついて「薄暮レース」の様相です。 翌5日木曜日には、古馬の重賞・ゴールド争覇(1500m)が行われました。 勝ったのは……この馬。 ブリーザフレスカ 前走の秋桜賞に続いての勝利で、重賞3勝目 塚本征吾騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 実は塚本征吾騎手。前日の夕方に話を聞いたときには、まだ迷いがあるように感じられました。 馬の調子は良い。 しかし今回は距離が1500mと、この馬には短い。 恐らく追い通しになるし、内目の枠で外に持ち出せるかどうか。 それなのに、圧倒的な1番人気になりそうな情勢 その他諸々…… それから1日経って、レース振りを見ると…… もう完全に吹っ切れていたというか、割り切れていたというか、腹をくくっていたというか。 レースの中で「外に出すのは無理」と的確に判断してからの、内を進んで位置を上げていくレース振りは、これまでにないこの馬の走りであり、勝ち方でした。 「岡部さん(岡部誠騎手)が、よく言っているんです。その通りだな、って思うようになりました。」 その言葉というのは、そんなに難しい話じゃない。勝つときは勝つし負けるときは負ける でもね……これ、岡部誠の言葉だから、迫力あります。 それを日々、もうこれまでに数え切れないぐらい経験してきている人の言葉だから。 そして、これを心の中で思い続けて騎手の仕事をしていくって、すごくキツいことだな、とも思います。 馬も、人も、すごい速さで進化し成長しているところを、いま目の当たりにしているような気がします。 ブリーザフレスカ 次回は東海菊花賞(11月16日)に向かう予定です。 帰り際にヤギ小屋を訪れたら…… ヤギたちが、珍しくカメラ目線をくれました(笑)。
2023年10月11日
火曜日担当の太田です。すっかり秋めいてきました帯広。秋というより、冬に近いぐらい。昨日の最低気温は3.3℃と暖房が必要になってきました。初めての試みとなった「ばんスタ延長戦公開生配信」会場で楽しんでくださった方、また配信をご覧くださった皆様、本当にありがとうございました。天気も良く、3連休の中日ということもあり、競馬場は多くのファンでにぎわいを見せました。前半戦出演はSKE48の熊崎晴香さんが登場。場内のトークショーから始まりました。(主催者提供)延長戦いつもとは違い本放送1レース予想後からスタート。公開配信席前には熊崎さんを一目見ようと人だかり。普段競馬とのかかわり、自身の写真集「表情ガール」のお話もしてくださいました。会場でも、サイン入りの写真集の販売を行いましたが、限定だったため、じゃんけん抽選での販売となりました。当たらなかった皆さんすみません。競馬予想はガチでしたね。なかなか当たらなかったのですが、最後の最後で3連単見事的中。その様子は熊崎さんのX(旧Twitter)でレース観戦の様子を見ることができます。すごく今回帯広に来ることを楽しみにしいたとおっしゃって下さり、ファンの皆さんと一緒に競馬を楽しんでいる姿。ばんえいファンの心をがっちりとつかんで下さり、これを機に熊崎さんのファンになった方も多くいるのではと思います。とても気さくにお話下さり、私もファンになってしまいました(♡照)中間では古林英一先生の書籍のお話し。公営競技の歴史をわかりやすく書いてあり、競馬以外のこともすごく勉強になる本です。皆さんもよろしければお手に取ってご覧いただければと思います。公開延長戦後半は、あらゆる配信でおなじみ、稲富菜穂さんと、古林英一教授の「美女と野獣ばんえいスペシャル予想対決」が行われました。(主催者提供)稲富さんがとても神懸かっていましたね。メインは写真判定となり、ドキドキでしたが、見事的中!!先生も大逆転を狙って、軸となる馬が第2障害先頭で越えてきたときは「おお」となりましたが、結果は残念。敵中にならず。かわって稲富さんの狙った馬が上位争いで、写真判定。判定結果が出たときは場内大盛り上がりでした。今回の配信。配信以外の部分は場内のお客様と楽しむスペシャルなトークで楽しむという所もあったので、会場にいらっしゃった皆さんは、2倍楽しめる企画でした。ファンの皆さんと一緒に楽しむことができて、本当に良かったと思います。改めて、コロナ禍からようやく人との触れ合いを感じる瞬間だったなと思いました。配信の視聴者の皆さんにも、馬券予想対決の勝者当てクイズに参加いただきました。多くの皆さんからご投票頂きました。本当にありがとうございます。また、機会がありましたら、スタジオを抜け出してファンの皆さんと楽しめる企画ができたらと思っております。今回お越しになれなかったみなさも、次回はぜひ、競馬場へお越しいただき、一緒に楽しみましょう!!さて、次回のまたすぐばんスタ延長戦の配信があります。次回は10月22日(日)「第2回ガチガチばんば」と題してお送りいたします。6月に行われたガチガチばんばに続いて第2弾。前回皆様から多くの質問を頂きました。今回その質問にどんどん答えていきたいと思っております。ゲストには斎藤修さんをお迎えいたします。また、新たにばんえい競馬への疑問、質問募集しております。こちらのフォームからお寄せください。お待ちしております。さて、次回ばんえい競馬は、2歳初めての重賞、第46回ナナカマド賞BG3を予定しております。今年の2歳は混沌としていますね。世代最初の大舞台、どの馬が勝利するのか・・・本日登録メンバーの発表がありました。ミチシオ 牡 580キロスマイルカナ 牝 560キロホクセイポルシェ 牡 580キロクリスタルイプセ 牝 560キロライジンサン 牡 570キログランドスターダム 牡 570キロアヤノダイマオー 牡 570キロショータイム 牡 570キロユーフォリア 牡 570キロフレイムファースト 牡 570キロ以上牝馬2頭を含む10頭第46回ナナカマド賞ぜひご参加ください。
2023年10月10日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は耳目社の百瀬です。秋競馬たけなわ。先週の大井競馬場ではJBC競走の前哨戦、東京盃とレディスプレリュードが行われ、私はレディスプレリュードの実況を担当。ゴール後に優勝馬アーテルアストレアに騎乗した武豊騎手が、地方競馬で施行されるDG競走115勝目と実況で紹介しました。ちなみにその後、netkeibaさんが公式Xにてこの勝利が武豊騎手の通算重賞500勝目では、という投稿がありましたが、この投稿はあくまでも、netkeibaのデータベース内での記録とのこと。世界を股にかけ、フィールドを選ばず活躍を続ける名手・武豊。JRA、地方競馬、海外競馬の成績については、全てを正確に把握ことは難しいのかも知れません。また自身実況内で紹介はしましたが、「地方競馬場で実施されるDG競走」という括り自体にあまり意味がないことは、重々承知しています。ただ気になったから調べてみた。その結果をご報告。という事で今日は、「武豊騎手・ダートグレードアラカルト」で色々分かったことをご紹介したいと思います。下記のデータは、私・百瀬個人が調べたものです細心の注意を払い集計しましたが、気になる点がありましたら、SNS等を介してご指摘頂ければと思いますまずは115勝の競馬場別の成績です。勝ち鞍の多い順に並べると以下のようになりました。・大井競馬場:23勝・船橋競馬場:17勝・川崎競馬場:17勝・園田競馬場:11勝・浦和競馬場:9勝・名古屋競馬場:9勝・佐賀競馬場:6勝・その他(5勝)盛岡競馬場、門別競馬場(3勝)旭川競馬場(2勝)上山競馬場、高知競馬場(1勝)札幌競馬場、水沢競馬場、宇都宮競馬場 高崎競馬場、金沢競馬場、笠松競馬場廃止になった競馬場も含め、18場の地方競馬場で重賞勝利を収めています。ちなみに現存する地方競馬場で重賞未勝利なのは、姫路競馬場だけという事になります。しかし、姫路ではダートグレード競走が行われていません。地方馬限定の重賞施行日に、JRA交流のレースが行われかつ、エクストラで重賞に騎乗する必要があります。ハードルは相当高いと思われます。しかしもし、姫路競馬場で重賞を勝つことになると、ばんえいを除く、日本国内の平地競馬場、全場重賞制覇!ということになります!!これもまた前人未踏の大記録です。個人的には、吉原寛人騎手以外に、地方競馬全場重賞制覇にリーチが掛かっている騎手がいたことに驚きです…。少し話が脱線してしまいました…(^_^;)ダートグレード競走の話に戻ります。次は武豊騎手がまだ勝ったことのないDG競走を紹介しますが、これは何と、二つしかありませんでした!!・テレ玉杯オーバルスプリント・JBC2歳優駿(門別)(前身の北海道2歳優駿は4勝)これは2023年地方競馬場実施のダートグレード競走で、未勝利のレースを抽出しました。JBC2歳優駿は前身、北海道2歳優駿とレース体系において大差ないので、実質勝った事がないのは、テレ玉杯オーバルスプリントだけと言って良いと思いますが、JBC2歳優駿は回数を引き継いでいないので、上記2競走が未勝利とさせて頂きます。ちなみに、かつてDG競走として実施されていたレースの中で、武豊騎手が勝たずに休止・廃止された競走は以下の4レースでした。・グランシャリオカップ(旭川)・朱鷺大賞典(新潟)・サラブレッドチャレンジカップ(金沢)・全日本サラブレッドカップ(笠松)武豊騎手が勝たずに無くなったレースが4。まだ勝っていないレースが2。そうまとめたいところですが…。皆さんご承知の通り、全日本的なダート競走の体系整備により、2024年から交流重賞が増加します!改めて来年、DG競走に格付けされる競走は以下の6競走です。・ブルーバードカップ(船橋)・雲取賞(大井)・京浜盃(大井)・羽田盃(大井)・東京ダービー(大井)・不来方賞(盛岡)ジャパンダートクラシック及び兵庫女王盃は、回数を引き継ぐか不明の為、ここには含めず。まとめ。地方競馬における武豊騎手の成績について、姫路競馬場で勝てば、国内競馬場全場重賞制覇!(ばんえいを除く)未勝利2競走+新規格付け6競走勝利で、地方競馬実施のDG競走コンプリート!!せっかくですので、JRAのダート重賞についても調べてみました。結果2023年10月9日現在、武豊騎手が未勝利のダート重賞は根岸SマーチSみやこSカペラSの4競走でした。という事で、地方未勝利2競走+新規格付け6競走+JRA未勝利ダート重賞4競走勝利で、国内ダート重賞競走・完全制覇!!!となります。色々調べた事を紹介しましたが、前人未踏の大記録達成への期待以上に、武豊騎手がここまで勝ち星を積み重ねてきた事に、ただ感服するばかりです。また機会があれば、このような特定のジョッキーに関する成績などをご紹介できればと思います!
2023年10月09日
日曜日担当の高橋華代子です。 10月2日から6日は大井開催が行われました。 もう10月ですよ、それなのに。 30度(:_;) 秋の光景ではありませんよね↓ まだ半袖を着て夏のように思っていたら、今は急に寒くなりました。日本は春夏秋冬あるのがいいところなのに、春と秋が一気に少なくなりそうですね。。。 何とか、これまでのように、春と秋も楽しめますように。 これからの競馬観戦は、昼は暖かくても夜は一気に冷え込みますので、温かくしてお出かけください。 わたしの必需品は貼るカイロ。持ち運びも楽なので。 さて、この大井開催は2つのダートグレード競走が行われました。どちらも11月3日のJBCに向けての重要な一戦。 10月4日はスピード自慢たちが集った東京盃が行われました。 池添謙一騎手騎乗の1番人気ドンフランキーが1200m1分10秒(不良)でコースレコード勝ち。この日の馬体重は588キロでした。ビッグサイズでもお馴染みの馬ですが、パドックでもレースでも口取り撮影時も、その雄大な馬体はひときわ目立っていました。 気になる今後について管理している齋藤調教師は、「夏場に走り続けたため、しばらく空けて、来年かな」というお話しもされていました。 まだ4歳、これからが非常に楽しみです。走りも、馬体重も(^^) 5日は全国の女傑たちが集結したレディスプレリュードが行われました。 武豊騎手が初騎乗した6番人気アーテルアストレアが2連勝で重賞初V。斤量差も味方に、グランブリッジにクビ差つけました。ここまでの勝ち星はすべて左回りだっため、右回りはどうなのだろうと思われていましたが、すばらしい走りでしたね。 橋口調教師のお話しでは、この後はJBCレディスクラシックに向かうそうです。 なお、地方の最先着は5着のスピーディキックでした。 御神本訓史騎手は「右回りのほうが左回りよりも動きがいいので、いい位置も取れますが、道中進んでいくぶん、しまいの切れが甘くなります。どうしてもこのメンバーに入ると痛感させられるので、そこは考えなくてはいけません。馬はしっかり走ってくれています」とコメント。 次の大目標でもあるJBCレディスクラシックに向けて、陣営がどんな作戦を考えるのかも注目したいと思います。 なお、グランダムジャパン古馬シーズンは大井のジュランビルが総合優勝を果たしました。夏場もコツコツコツコツと遠征をしながらの結果、おめでとうございました。 さて、プライベートなことですが、我が東北楽天ゴールデンイーグルスがCS進出をかけての白熱した試合を続けています。10年ぶりの本拠地CSは叶いませんでしたが、今は3位か?4位か?と。 個人的には、球団公式マスコットのクラッチくんが大好きで尊敬しています。クラッチくんがいるから、楽天のファンです(*^^*) 努力家なクラッチくんは、今年から津軽三味線を始めました。 きっかけは、クラッチくんが青森県を訪れて津軽三味線を体験し、球団公式マスコットとしても「東北に縁のある楽器を演奏したい」と想ったからとのこと。去年12月から練習を始めたそうです。(楽天球団YouTubeの説明文より引用) クラッチくんの師匠は、宮城県の歌姫・庄司恵子さんの娘さんでもあるKASUMI先生。先日の今シーズン最後のお披露目の際は、「お世辞抜きで、まだ1年も経っていなくて、8か月、9か月でこんなに弾けるのはすごく早いです。感動しています」と褒めていらっしゃいました。 くちばしが長くて視界も狭いでしょうし、手もモフモフで繊細な弦を弾くのは大変でしょう。 でも、とても上手だし、一生懸命演奏しているのがすごく伝わります。クラッチくんの津軽三味線の音色はより心に沁みるんですね。 そして、東北にあるプロ野球球団のマスコットとして、東北に縁のある楽器を弾きたいという、クラッチくんの想いにも感動します。 マスコット界で、津軽三味線を弾けるのは世界に1人では?! その動画はわたしのYouTubeもアップしています。こちら。 クラッチくんとの思い出やこんなにすごいスーパーマスコットがいることをたくさんの人に知って欲しいという個人的な想いからYouTubeに綴っています(南関魂の補助として動画をアップしている時もあります)収益を得るような設定は一切していませんので、どんどんご覧になって頂きたいです。
2023年10月08日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。10月1日(日)は「そのだけいば ダートランニング2023」が行われ、今年もイベントMC、レース実況をさせて頂きました。想像以上の過酷?な砂地獄に健脚自慢が集結。前回大会よりも倍近くの参加者が集まり競馬場は賑やかなムード。日差しはなく曇天の中でレースが行われました。大会当日の朝まで雨が降った影響で馬場コンディションは「重」。水分を多く含んだ深い馬場に苦戦するランナーが続出しました。本年度の参加者は1426名。スーパースプリント300mランには241名。5555mランには393名。リレーマラソンは121チーム、総勢792名が参加されました。ウマ娘のコスプレ、目立つ仮装をしてレースに参戦するチームが多く華やかなリレーマラソンでした。ティラノサウルスで走る猛者もいました(笑)。※三宅きみひとアナウンサー提供各部門の上位成績は下記の通りです。★チャンピオンシップ5555mラン 男子の部1位 樫谷正之さん 22分18秒2位 廣谷優一さん 23分03秒3位 柿澤良昭さん 24分07秒★チャンピオンシップ5555mラン 女子の部1位 井野光子さん 27分25秒2位 中安さやかさん 32分58秒3位 岩佐鈴子さん 33分01秒★ゴールドトロフィーリレーマラソン1位 GR lab そのだ(仮) ≪ジーアール ラボ そのだかっこかり≫ 優勝タイム 1時間25分43秒2位 阿部総業 1時間29分10秒3位 GAIA競馬部 1時間30分20秒箱根駅伝経験者や各地のマラソン大会で上位に入る実力者が参戦するなどハイレベルな戦いでした。深いダートを走っているとは思えないスピードで駆け抜けていきました・・・凄すぎます(笑)。若手騎手中心で構成された「TEAM兵庫ジョッキー」は5位でした。序盤から上位につける力走を見せましたが相手が強すぎました。大会の模様はそのだけいば・ひめじけいばの公式YouTubeでご覧頂けます。https://www.youtube.com/live/HjZvo2ezelE?si=x6uVlhERUbc5ENUwイベントの最後にそのたん、ひめたん、マキバオー、MCの石原早百合さんと記念撮影。小野田リカさん(左)は、前回に続いてユニークな準備体操を披露してくれました。5時間半に及ぶイベントは疲れますね(汗)イベント終了後、一気に疲れが出ました(笑)。10月開催から3歳牡馬が古馬と同じ斤量になります。先週の木曜日に通算31勝目を挙げたルーキーの山本屋太三騎手が減量変更(▲3kg→△2kg)となりました。10月4日(水)の園田9レースは永島まなみ騎手(JRA)騎乗のルクスメテオール(永島太郎厩舎)が勝利!3月15日の姫路12レースに続き、2度目の親子タッグでの勝利となりました。永島まなみ騎手は各地の交流戦に騎乗し勝利を積み重ねています。今年だけで地方13勝目。そのうち園田で4勝、姫路で2勝しています。※10月4日終了時点★兵庫勢の遠征結果 全国交流重賞、西日本地区限定重賞が多い秋シーズン。兵庫勢の遠征が続きます。 下原理騎手が先週日曜日に佐賀へ遠征していました。 ♦10月1日(日) 佐賀競馬場 第1回ネクストスター佐賀 トゥ-ルリー(下原理騎手・北村欣也厩舎)3着 ♦10月5日(木) 名古屋競馬場 第41回ゴールド争覇 レースは地元名古屋のブリーザブレスカが人気に応えて勝利! 牡馬を一蹴し重賞連勝となりました。 兵庫勢の再先着は2着のバーニングぺスカでした。 バーニングぺスカ 2着 テーオーターナー 4着 タガノプレトリア 6着 ハナブサ 8着 メイプルブラザー 10着10月9日(祝月)は兵庫所属馬がJRAに2頭、盛岡競馬場に1頭が遠征します。♦10月9日(祝月) JRA京都競馬場 りんどう賞(2歳1勝クラス・芝1400m) ピンクレディ(吉村智洋騎手・保利良平厩舎) フェリシス(山本咲希到騎手・石橋満厩舎)★”イグナイター” 昨年4着のリベンジへ♦10月9日(祝月) 盛岡競馬場 第36回 マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1・ダ1600m) イグナイター(大井・笹川翼騎手・新子雅司厩舎)兵庫のイグナイターが交流G1に4度目の挑戦!去年は勝ち馬のカフェファラオと0.2秒差の4着。今年の秋は地元戦を1度使っての出走です。5月のさきたま杯(Jpn2・浦和)、先月の園田チャレンジカップを連勝して弾みをつけたイグナイターは初の交流G1制覇を目指します。出馬表https://keiba.rakuten.co.jp/race_card/list/RACEID/202310091006080512マイルチャンピオンシップ南部杯は盛岡12R。発走予定時刻は18時15分です。次週の園田競馬は10月11日(水)~13日(金)の3日間開催。開催前に園田競馬場の本馬場コース全面の砂を入れ替え致します。砂入れ替え期間 【10月7日(土)~10月10日(火)】入れ替え後のレースとなりますので馬場傾向がどうなるのか?注意しながら3日間お楽しみください。10月12日(木)に2歳重賞、第1回ネクストスター園田(1400m)が行われます。未来優駿2023の指定レースでダート競走体系の整備で新設されたレース。高額賞金の重賞級認定競走です。【主な登録馬】※10月6日時点マミエミモモタロースタビライザークラウドノイズトウケイカッタローマルカイグアスダイジョバナイインタールードゼンダンノハゲミグレートメモリーズなど夏の二歳重賞2冠のマミエミモモタロー。デビュー2連勝のトウケイカッタロー重賞で善戦が続くスタビライザー。通算4戦3勝で連勝中のクラウドノイズ。新馬戦を好内容で制したマルカイグアスなどが登録しています。初代王者はどの馬か?若駒達による熱戦にご期待ください。今年の"その金ナイター"は残り3週です!!私は今週で予想会MCの出番が終了。18レースで的中は僅か1回。しかも取りガミという散々な結果……。来シーズンこそプラス収支だ!!10月20日は「兵庫ゴールドカップ」、27日は「兵庫クイーンカップ」とナイター重賞もありますので、是非現地で秋のナイター競馬をお楽しみください!!★BIGな ”うまガチャ” が園田競馬場にやってくる!地方競馬場全13場にて豪華賞品が当たる「うまガチャ」が今月からスタート!!園田競馬場は10月12日(木)、13日(金) の2日間行われます。◎整理券配布場所、時間 園田競馬場 正面入場門、東入場門 10月12日(木)10時~ 13日(金)13時45分~ ※各日 350枚 無くなり次第終了となります。◎うまガチャ実施場所、時間 『園田競馬場 東側 第4投票所西面スペース』◎時間 10月12日(木)10時30分~第9レース発走まで 13日(金)14時15分~第9レース発走まで ※合計500円以上の地方競馬勝ち馬投票券(未確定、キャッシュレス含む)と、 整理券で1回ご参加頂けます。ポプテピピック × 地方競馬 コラボのオリジナルグッズもございます。イベント詳細については下記のURLからご確認をお願いします。地方競馬BIGなうまガチャキャンペーンHPhttps://www.keiba.go.jp/special-2023/autumn_event/そのだ・ひめじ競馬HPhttps://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/MjgxMQ
2023年10月07日
金曜日は、古谷が担当します。 全日本的なダート競馬の体系整備において、2歳戦の目玉と言える「ネクストスター」。南関東を除く8主催者が、それぞれの所属馬のみで争われる新設の2歳重賞で、「兵庫ジュニアグランプリ」につながる体系ということから各地の短距離戦で行われます。ホッカイドウ競馬は1200mに設定され、「サッポロクラシックカップ」→「イノセントカップ」に次ぐ2歳短距離重賞として体系が整備されました。 これまでホッカイドウ競馬で行われてきた2歳重賞は、勝ち馬がすべて異なります。重賞勝ち馬がその後、大きく崩れることはないものの、2つ勝つことの難しさを感じます。「ネクストスター門別」には、「栄冠賞」を差し切ったストリーム、重賞初挑戦だった「イノセントカップ」でストリームらを突き放したトラジロウ、牝馬重賞「リリーカップ」を逃げ切ったシシャモフレンド、4コーナーで外に膨れる若さを見せながら「サッポロクラシックカップ」を逃げ切ったオスカーブレインといった重賞ウィナーが勢揃いしました。そして、重賞好走馬や特別勝ちの実績馬など、新設重賞に相応しい争いが期待されました。 レースは、スタート直後にチャンチャンが落馬。オスカーブレインが外枠から果敢に先行し、いつも通りのハイラップを刻みます。それをリュウワンカノアが追い掛け、離れた3、4番手にモノノフブラックとトラジロウが続きます。ストリームは、1番枠が仇となった上に向正面で引っ掛かる馬と接触した場面があり、そこから行きっぷりが急激に悪くなりました。個人的に採ったレースラップは、11秒9-11秒0-11秒8-12秒4-13秒5-13秒4=1分14秒0前半3F34秒7、上がり3F39秒3と、前後半の3Fで4秒6も離れており、いかにタフなレースだったかがわかります。オスカーブレインは直線で止まり、トラジロウが残り1Fから加速。後半2F目より最後のラップが速かったのは、トラジロウの末脚と言えますが、レース後の桑村騎手は「最後は脚色に余裕がなかった」と話していたのは、離れた位置にいたとはいえ、3コーナーからモノノフブラックと一緒に前を追い掛けていった影響だと推測されます。その中で後続を突き放したトラジロウは、「イノセントカップ」に続いて重賞連勝。ホッカイドウ競馬で唯一、重賞2勝目を飾りました。 この後のトラジロウは、「南部駒賞」にも登録はしているとはいえ、「兵庫ジュニアグランプリ」に向かうと、角川調教師は話していました。「ネクストスター」から「兵庫ジュニアグランプリ」は、ダート競馬の改革の中で大きな体系化ですから、ハイレベルな2歳戦を繰り広げているホッカイドウ競馬から、「ネクストスター門別」優勝馬が「兵庫ジュニアグランプリ」に駒を進めるというのは、地方競馬にとって大きな動きと言えます。4着に敗れたストリームも、本来の走りができなかったことと距離が延びる点に新味を期待し、「兵庫ジュニアグランプリ」に向かいたいと田中淳師は話していました。地方競馬の代表として、ホッカイドウ競馬の2歳重賞ウィナーがJRA勢に立ち向かいます! 「ネクストスター門別」など2歳重賞の振り返り動画を、「ふるやっちチャンネル」にアップしています。ぜひご覧頂ければと思います。
2023年10月06日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回はまず、先週の門別競馬場から。 古馬中距離の重賞にして、道営記念を前にした最後の重賞である瑞穂賞の取材に出かけてみました。(取材日:9月28日木曜日) 1コーナーの奥の丘の上から撮った写真 この日は、低気圧の通過により日高地方は日中大雨。 門別競馬場でも、午後の序盤のレースの時には、映像でもハッキリわかるぐらい激しい雨が降っていました。 私は、用事があって夕方に競馬場に着いたのですが…… このように、3~4コーナーの西の方向は、雨雲が切れて不思議な風景。 到着する少し前には、綺麗な虹も出ていたそうです。 コースに近づいてみたのですが 滅茶苦茶雨が降ったはずなのに、水が浮いていません。 これが、いまの門別のコースの砂の特徴。 水の透過性が良くて、降った雨が下にすぐ落ちていくんですよね。 雨が降っても、雨が降っている間以外は時計のかかり方が大きく変わらない。 予想の時には、是非とも考慮すべきコースの特徴です。 夕焼けの色をバックにしてのレース。 この競馬場ならではの風景です。 メインレースの前の11R A-1クラスの特別戦 なんと!!3歳馬のスペシャルエックスが登場!!! 古馬と同じ57kgを背負っても、速度が全然違いました。 まさに完勝! この後は、園田の楠賞(11月1日)と聞いていますが…… 速度の絶対値で勝負する馬が少ない、いまの門別の短距離路線の主力の状況を見ると、1週間後の道営スプリント(11月8日)は、ないですかね? 脚質的に、レースの行方を左右する存在になるだけに、動向が注目されます。 乗っていた岩橋勇二騎手は、この勝利が全国通算1100勝。 この日4勝の活躍で、一気に達成しました。 1100勝は、騎手にとってはあまり区切りとは意識しないと思いますが(汗)。 今年の岩橋騎手は、何かと流れが良いだけに、ですね。 「1000勝」のあとの100勝の区切りが、今シーズンちゃんと来たことは感慨深いです。 明日行われる重賞・ネクストスター門別では、注目馬の1頭であるストリームに乗ります。 6月27日 栄冠賞勝利時のストリーム 門別の2歳馬戦線ももう佳境にさしかかっており、レースのたびに興味が尽きません。そうだよね、もうシーズンの終わりまで、1ヶ月だもの。 さて、道営記念を目指す古馬の前哨戦・瑞穂賞(1800m) 道営記念連覇を目指すサンビュートが、見事勝利!! 差して、2馬身半差 今日のメンバーとの間の勝負付けは、ハッキリしたと言えるでしょう。 落合玄太騎手も、引き上げてくるときにこの表情このポーズ 手応えを感じたのではないでしょうか。 写真の一番左にいるのが、堂山芳則調教師 実は、レースの前に話を聞いた時、堂山調教師はこんな風に話していました。「米川のところの馬が、強いよなぁ~あれは強い。あと、淳のところのも……」 「米川のところ馬」=シルトプレ 「淳のところの馬」=アナザートゥルース そしてもう一頭、3歳三冠馬ベルピット これに、サンビュートが加わって、文字通りの 4強 どんな道営記念になるのか。 いまから楽しみでなりません。 つづきまして、佐賀競馬場の話。 ネクストスター佐賀の様子を、見て来ました。(取材日:10月1日日曜日) 8月末のサマーチャンピオンの時に来て以来、1ヶ月ぶりの佐賀。 吹く風が、とても涼しくなっていました。 場内に入ってみると…… すげえ、やる気に満ちあふれてる!(笑) ポスターも、やる気だらけ ってか、このやる気 ポスター何種類作ってるんだ!?(笑) 佐賀JBCまで、あと1年1ヶ月。 あとたった、1年1ヶ月だ。 8月にこの場所に来たときに、気になっていたんですよね……。 このね、馬引いてる厩務員さんの、背中「しずかに おうえん してね(はあと)」 今回、このなんだろ…… ゼッケン風の、よびかけ? この「主」の方に話を聞くことが出来ました。 香月春海(かつきはるみ)さん 中川竜馬厩舎の厩務員さん「競馬場の方でも色々考えてくれているみたいなんですけど…重賞の時だけではなくて、普段からやれる取組として、始めてみました。」 絵と文字を自分で書いて、デザイン決めて送ると、こういうふうに作ってくれる会社?お店?があったんですって。そこでつくってもらったもの。だから、完全オリジナル。「出来てきてみたら、下地のピンク色が、思ったよりピンクで…(苦笑)目立ちますよね。始めたときには厩舎の周囲の人たちから『そんなの、はずかしくないんか~』みたいにいわれてました。」 勿論、自分も恥ずかしかった…と。 はにかみながら話す彼女。「でもしばらくしたら、まず厩舎の方から『今日なんか、(それのおかげで)うちの馬落ち着いていたような気がする』みたいな声が聞こえて来たんです。それはうれしかったですね。」「あと、パドックで馬を引いていると、お客さまの声って意外と聞こえてくるんですよ(笑)。あるときこれをつけていたら、小さな子どもがこのひらがなの文字をひとつひとつ頑張って読んでくれているのが聞こえてきて……まさにそういうために、全部ひらがなで作ったんです。」 家族連れの姿が本当に多い、佐賀競馬場。 彼女の工夫が、とてもちいさいけれど、でも色んな面で周囲に興味深い影響を与えているようです。「やっぱり、お客さまが見て楽しく、自分たちでこういうことをしながら働いて楽しくないと、と思うんですよね。」 なるほど、たしかに。 競馬は楽しいものですから。 彼女の興味深い取組み。 佐賀競馬場でみつけたら、是非呼びかけに応じて「しずかにおうえん」してね。 さて、この日のメインレース。 2歳馬の新設重賞・ネクストスター佐賀(1400m) 好位に控える形でレースを進めたウルトラノホシ(橙帽) 直線で前に襲いかかって、見事差し切り勝ち! ホッカイドウ競馬の石川倭騎手も、もはや佐賀では「週末の仕事師」 2歳馬戦で、全くのテン乗り。 それでも見事に馬を操ってみせました。 管理する真島元徳厩舎の、真島二也(ましまふみや)調教師補佐(写真右から3人目)は、この日昼からレースをとても楽しみにしているようでした。「新馬のあと間が開きましたけれども、前走の九州チャンピオンシップを使って、このレースを目標にして来ました。まだ砂を被って幼いところを見せていましたけれども、勝てて良かったです。」 とても嬉しそうにレースを振り返りました。 真島元徳調教師(写真一番左)は、次の目標にカペラ賞(10月22日 1800m)を掲げました。前走、そして今回と良い勉強をしてきたウルトラノホシにとって、次の課題は距離。次走もその姿が楽しみです。 パドックでのウルトラノホシ 馬体重517kg ホッコータルマエ産駒らしく、ほんとに見栄えのする馬。 私のような馬見のド素人が見ても、素直に「これはいい馬」と思える馬でした。 石川倭騎手の勝利騎手インタビューの模様は、佐賀競馬のYoutubeLiveのこのあたりからご覧になれます。 この日の石川倭騎手は4鞍に騎乗して3勝。 最終11Rもゴーマイオーシャンで勝ちました。 こういう機会が出来るのも、馬と、そして人の「縁」ですよね。 私も、佐賀まで来て、いつも北海道で目にするのとはまたひと味違う彼の活躍シーンを、楽しむことが出来ました。 次回は、名古屋競馬場から話題をお送りします。
2023年10月04日
火曜日担当の太田です。4年ぶりの開催となった世界大会。「ワールド人間ばんば世界大会2023」本走路を使用して行う人間ばんばは4年ぶりということで、大いに盛り上がりました。予選を勝ち上がってきた4チームによって決勝戦が行われました。久しぶりに人間ばんばを観戦しましたが、やはり盛り上がりますね。スタートから第2障害手前までは騎手となる方が走っていくわけですが、転んだ方もいて、砂の上を走るのは大変だということがわかりますね。そして、第2障害手前で待ち構えているそりと漢たち。そりの上に走ってきた騎手が乗って、いきなり第2障害へ挑むわけですが、見ているだけで大変だということがわかりますね。勝利したのは留萌から参戦、2コース1番「留ん馬」でした。終わってからの倒れこみを見ると相当辛いんだということがわかりますね。どのチームもすごく頑張りました。優勝の「留ん馬」おめでとうございます。競馬場南側広場も人人ですごかったですね。食のコーナーも充実。また子供縁日も盛況でしたこどもばん馬も行われており、子どもたちが木製のばん馬を引っ張って競う競走も行われておりました。後ろのそりに上に騎手が乗っているわけですが、それを落とさないように引っ張るのはなかなか難しそうでしたね。天候もよく、ちょうどいい気温ということもあり、およそ7000人もの来場があった「とかちばんばまつり」。本当にコロナが終わって、みんな待ちに待ったイベント開催ということで楽しみにしていた方も多かったと思います。競馬場で市民の皆さんが楽しめるイベントが行われ、競馬場の役割の一つを感じた1日でもありましたね。さて、次回8日(日)は、YouTubeLive配信「ばんスタ延長戦」が行われます。今回は初の試み、公開生配信です。(ぱちぱちぱち)ゲストにはSKE48の熊崎晴香さん、北海学園教授古林栄一教授。そして、タレントの稲富菜穂さんをお迎えしてお送りいたします。熊崎晴香さんは、レース前のトークショーも行われます。いつも第5レースから配信が行われておりますが、8日は1レースから配信開始。オープニングから4レースまで熊崎晴香さんが出演。レース予想はもちろん、活動などトークでお楽しみいただきます。5レースから12レースまで古林英一教授。7レースから12レースまで稲富菜穂さんが出演。7レースからは稲富さんと古林先生による馬券予想対決が行われます。どちらが勝つか予想をメールで募集いたします。もちろん抽選で素敵なプレゼントお送りいたします。おたのしみに!!当日会場では熊崎さんのサイン入り写真集や古林先生の最新書籍を販売。また、ばんスタTシャツも即売いたします。ばんスタTシャツは新色が入荷。サイズも要望があったXLもご用意しました。ばんスタ延長戦公開は生配信ぜひお楽しみください。
2023年10月03日
今日は耳目社山中が担当します。今週も金沢競馬場に来ました。ようやく、ようやく秋らしい感じの朝晩に。それでも毎日汗をかきながら実況をしております。さて、先週9/28、笠松競馬場で行われた第50回オータムカップ。金沢のトランスナショナルが差し切って優勝。手綱を取った松戸政也騎手は、2012/11/25金沢プリンセスカップ・ガッツオブトップ以来約11年ぶりの重賞制覇となりました。おめでとうございます!結果は→こちら喜びの声を早速伺ってきました。長かったですね。重賞勝つのをずっと目標にしていて、なかなか乗れないときもあったし、乗っても結果を出せなかったり。今年、トランスナショナルで利家盃も2着で…ハクサンアマゾネス相手でも何とかならないかなと思ってたんだけど、あの差をつけられて。その前に乗せてもらって「この馬ならチャンスある!」と思って期待していた利家盃だったっていうのもあって。あの差はガッカリでしたね。状態は良かったと思うんですけど、重馬場とかあって。ホントの力差じゃないとは思うんですけど、現状あの差で負けて。次は乗り替わって(次走百万石賞は和田譲治騎手)悔しかったのもあるけど、そこでも負けて。強いハクサンアマゾネスをマークしていったら自分が苦しくなっちゃって。またチャンスを貰ってイヌワシ賞挑んだんですけど(5着)、ホントの力じゃないと思ってたんで。―オータムカップのときは状態は上がってた?状態は上がってたと思います。体重も(前走比-11)ちょうどいい感じで。展開も向いたっていうのもありますけど―後方に構えるというのは作戦?ホントはもうちょっと前のつもりだったですけど、大外枠から外々の(回る)感じになっちゃったんで。3コーナー手前で追いついたんですけどまた外に出されそうになったんで、キツイなと思って下げざるを得なかったというか。それでも3〜4コーナーの感じは悪くなかったですよ。前とめちゃめちゃ離れてるわけでもなく。向正面で少し動き出しが遅れた感はあるんですけど、他の馬もペースアップさせての追走だったんで、プレッシャーもなく無理なく追走して、3コーナーからギアが上がっていく感じだったんで。―レース映像を見ていて追い上げていく感じが、届きそうに見えましたよ乗ってる方は、先頭がどこかって必死だったんで見えてないですけど、周りを抜けていく(抜いていく)時点で、あっ今日は良いんじゃないかなって。脚使えてて。そんなに脚使えない時もあったんで。今日は動けてるな、着には行けそうだなってところから、また抜いて、お2〜3着はある、でも直線向いて「遠いな…」(笑)あんな遠くなのかと思って、また2着かって頭をよぎって…悔しいって思いながら、そこから追ってたら一歩一歩差が詰まってきて、もしかしたらと。―内の馬とは離れてたけどホントにゴールのところで「替わった」って内を見ながら。僕は替わったと思ったので、そこでガッツポーズして。でも後で映像を見ると、結構際どくて(笑)。カメラも両方映して「どっちだ」って。カメラ位置でわかりにくい時もありますよね。よくそれでガッツポーズできたなって(笑)。勝ったと思ったんで。ホントに良い脚使ってくれましたよね。37.8秒の上がりを使って勝ったんでね。―小回りの笠松であの位置からなかなかできないことだと思いますし、状態も良かったし。ここまでみんなでやってきて良かったです。―前日船橋ナイターからの笠松、スタッフの皆さんも大変だったんじゃないですか?間隔は短かったですけど、朝の仕事を休ませてもらったり、東京から向かわせてもらったので、体調は良かった。あと良く寝られたんで。家族が船橋にも応援に来てくれました。―そういう意味でも良いリフレッシュ?船橋でもいいレースできたので。個人的には。3番手に付けて、良くやったんじゃないかと思います。あのメンバーで3番手つけてレースできたんで。最後は垂れちゃいましたけど。―充実した2日間ホントそうですね。結果も出ましたし。ホントに良かったです。このスタッフと勝てたので。(笠松競馬場での写真は西田シゲ弘アナにいただきました)もっともっと重賞勝ちたいですね。金沢の馬が他の競馬場で活躍するのも良いですし。今年はハクサンアマゾネス、ショウガタップリにアルカウンと勝ってますからね。もっともっと金沢競馬に注目が集まったら嬉しいです。松戸騎手の喜びがこちらにも伝わってきました。全国で重賞を勝ちまくる金沢勢の姿、想像するだけでワクワクしますね。これからも活躍期待しています!今日のお昼は、馬笑屋さんのカレーに唐揚げトッピング。明日も開催あるので頑張りますよ!
2023年10月02日
日曜日担当の高橋華代子です。 9月25日から29日まで船橋開催が行われました。1か月半ぶりだったので、待ち遠しかったぁ(:_;) 盛り沢山の開催でした。 まず、新井清重調教師が通算1000勝を達成!!!おめでとうございます! そして、ヤングジョッキーズトライアルラウンド・東日本地区の最終戦も行われました。 26日の7レースは大井の大木天翔騎手、9レースはJRAの佐藤翔馬騎手が、それぞれ優勝。表彰式は2人そろって登場しました。 これにより、東日本地区の地方競馬勢は、1位 大木天翔騎手(大井)2位 菅原涼太騎手(大井)3位 新原周馬騎手(川崎)4位 野畑凌騎手(川崎)4名がファイナルへの出場が決まりました。おめでとうございます!各地区の出場者はこちらをご覧ください。 27日は日本テレビ盃が行われました。 3番手を追走した1番人気ウシュバテソーロが4コーナーで一気に先頭に立つと、2馬身半差V。ドバイワールドカップを制した馬が船橋競馬場を走るということで注目を集めていました。さすがの強さを目の当たりにし、感動でした。 新馬戦が2日に分けて6鞍行われました。SNS上でも大きく話題を集めたのは、29日の3レースで勝利を飾ったワケガワカラナイヨ。 組)滋友会様と伊藤滋規調教師は学生時代の同級生で、アニメ好き同士ということですよ。「ワケガワカラナイヨ」という名前も、アニメの中に出てくるセリフなんですって!!! これからさらに勝ち星を重ねていって、人気者になって欲しいですね。 コンビを組む澤田龍哉騎手は「反応の良さと一生懸命さはいいところです。ゆったりと息の入る競馬のほうがいい気はするので、距離が延びても大丈夫そうですね」とコメントしていました。 なお、この開催は誘導馬さんたちがブドウをつけてお仕事していましたよ。そんな姿にホッコリ。ブドウがついている誘導馬さんは初めて見たかもしれません。ミューチャリーもよく似合っていました(*^^*) 最後に、 28日の12レースは、先日急逝された左海誠二調教師の最後のレース(名義は親友の渡邊貴光厩舎)となりました。セクシーコマンドーが山口達弥騎手を背に出走。レース後、みんなで記念撮影を行いました。 でも、いまだに信じられないですよね。ファンの皆さんもそうだと思います。 誠二さんには、競馬場にずっといて欲しいです。馬に乗っていて欲しいです。
2023年10月01日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。園田競馬の9月開催も最終週を迎えました。日中はまだ30℃を超える日が続きますが、真夏のような不快な暑さではありません。今週の開催前にポイント修正が行われました。降級馬が多数いてC3、C2クラスは10頭制限が撤廃。フルゲートでレースが実施されました。さらにJRAからの未勝利馬が続々と兵庫へ転入。力量比較が難しい3日間でした。☆鳥栖大賞 アラジンバローズ重賞初V9月24日(日)、佐賀競馬場で行われた全国交流の重賞競走。第2回鳥栖大賞は兵庫のアラジンバローズが勝利!単勝1番人気の期待に応えました。道中3番手につけたアラジンバローズは先頭集団でレースを進めます。最初のスタンド前でペースが落ち着くと折り合いを欠く面を見せますが下原理騎手が馬をなだめます。「返し馬で初めて跨りましたが、乗り味は抜群でした。深い馬場と距離だけかなと。『何とか持つかな?』という気持ちで乗りました。折り合い重視で馬なりで出て行って好位が取れたらラッキーかなと。最初は前が競り合ったのもあって折り合いましたが、スタンド前でペースが落ち着いたときに行きたがりました」。2コーナーを過ぎるとアラジンバローズが馬なりで先頭に立ちます。背後にいた大井のデュープロセスが追撃。中央の元オープン馬2頭によるマッチレースとなります。先頭を快走するアラジンバローズにデュープロセスが急接近。吉村智洋騎手の剛腕に導かれ、4コーナーでは頭一つ前に出ます。しかし、直線で再加速したアラジンバローズがデュープロセスに競り勝ち人気に応えました。「先頭に立つのが早いなと思っていたので後ろから来る馬に注意していました。道中で行きたがった影響で上がりはどうかと思ったが、再び直線で伸びたのは馬の力です」。吉村騎手が跨ったデュープロセスは1馬身差の2着。兵庫ジョッキーのワンツーフィニッシュとなりました。"JRA4勝の実績馬"アラジンバローズは今回が兵庫転入初戦。重賞初挑戦で初制覇を飾りました。「今日は何もかもが初めての馬だったので、うまく乗れるか不安でしたが強い馬でした」と下原騎手はホッとした表情。手探り状態の中でもキッチリ結果を残した下原理騎手は重賞通算84勝目。先週の園田プリンセスカップに続き今年重賞6勝目です。新子雅司厩舎は重賞62勝目。今月の園田チャレンジカップに続き今年重賞10勝目です。"兵庫の名門"新子厩舎に新たな新星が現れました。画像は現地で取材されていた日刊スポーツの松本健史記者に頂きました。ありがとうございました。☆姫山菊花賞連覇!曇天の空模様の下で行われた第63回姫山菊花賞は単勝1番人気(1.1倍)のラッキードリームが人気に応えて勝利!先月のイヌワシ賞(金沢)に続き重賞連勝で重賞通算10勝目を挙げました。レースはタイガーインディは果敢にハナを奪いますが、川崎のアイアムレジェンドがスタンド前で動いて先頭に立ちます。久々の1700m戦となったエイシンビッグボスは3番手につけました。休み明けのイヌワシ賞から+6キロでの出走となったラッキードリーム。ゲートで落ち着かない面を見せながらも課題の発馬を決めます。道中は4番手を追走します。「いつもと変わらずリラックスをしていたのですが、ゲートでスイッチが入ってしまい危なかったですね。新子先生が尾っぽを持ってくれていたのでスタートは五分に出られました。ペースを見ながら慌てず行こうと考えていました」。向正面からエイシンビッグボスが進出を始めると先行する2頭に襲い掛かります。その動きを見ながらラッキードリームも加速。じわじわ前との差を詰めます。直線で先に抜け出したエイシンビッグボスを捕らえて人気に応えました。「エイシンビッグボスが動いたので一呼吸入れて動きました。ズブさはありましたが差し切ってくれたので力がありますね」と兵庫転入後からコンビを組む愛馬を称えました。2着はエイシンビッグボス。兵庫では2年前の園田オータムトロフィー(1着)以来の1700mでしたが、初コンビの吉村騎手が積極的な競馬で好走しました。3着はタイガーインディ。前回の摂津盃に続きスタンド前で他馬に絡まれる厳しい流れとなりましたが渋とく粘りました。ベストオブラックは4着、ナムラタタは5着でした。※レース、口取り撮影 斎藤寿一氏下原理騎手は重賞通算85勝目。鳥栖大賞続き今年重賞7勝目です。先週9月21日の園田プリンセスカップ、9月24日は佐賀で重賞Vと重賞での勝負強さを発揮。兵庫重賞最多勝記録保持者がさらに記録を伸ばしています。新子雅司厩舎は重賞63勝目。鳥栖大賞に続き今年重賞11勝目です。この記録は兵庫県競馬における年間重賞最多勝記録です。【兵庫県年間重賞勝利記録】1位 新子雅司厩舎 11勝(2023年)→ New!2位 橋本忠男厩舎 10勝(2012年)2位 吉行龍穂厩舎 10勝(2014年)2位 新子雅司厩舎 10勝(2020年)5位 曾和直榮厩舎 9勝(1998年)5位 新子雅司厩舎 9勝(2022年)5位 曾和直榮厩舎 8勝(2001年)5位 新子雅司厩舎 8勝(2019年)♦兵庫勢遠征結果、次週の遠征情報☆チェスナットコート中山遠征9月24日(日)、JRA中山競馬場で行われた第69回産経賞オールカマー(G2・芝2200m)に兵庫のチェスナットコートが出走。JRAの競馬場でのレースは2020年6月の東京競馬場以来。中山競馬場は2019年11月のステイヤーズステークス以来でした。五分のスタートを決めますが道中は最後方追走。ペースが上がると徐々に置かれてしまい15着での入線でした。チェスナットコートに騎乗した兵庫の田中学騎手は中山競馬場初騎乗。三宅きみひとアナウンサーの情報によりますと、阪神、京都、福島、小倉、中京、新潟に続きJRA7場目です。※画像は原山実子さんが提供してくださりました。ありがとうございました。★9月26日(火)盛岡競馬場(芝1700m)第25回岩手県知事杯OROカップ スカイコップス(吉村騎手・長南厩舎)5着★9月28日(木)笠松競馬場(1900m) 第50回オータムカップ フィアットルクス(田中学騎手・橋本厩舎)2着 サンライズラポール(岡部誠騎手・柏原厩舎)5着 メイプルプリン(鴨宮祥行騎手・大山厩舎)8着次週も兵庫勢の他地区遠征があります。今週末も佐賀遠征の下原理騎手。2週連続の佐賀重賞制覇を狙います。なお、下原騎手は今年だけで佐賀競馬場で重賞3勝を挙げています。①ル・プランタン賞(マルグリッド)②佐賀ヴィーナスカップ(大井・ジュランビル)③鳥栖大賞(アラジンバローズ) ♦10月1日(日) 佐賀競馬場 第1回ネクストスター佐賀 トゥ-ルリー(下原理騎手・北村欣也厩舎) 園田で行われる今後の古馬短距離重賞は10月20日(金)の第7回兵庫ゴールドカップ。2ヵ月空いて12月20日(水)の第23兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3・ハンデ)のみ。次週のゴールド争覇(名古屋)は兵庫勢が5頭エントリー。笠松グランプリのステップレースはハイレベルな戦いになります。 ♦10月5日(木) 名古屋競馬場 第41回ゴールド争覇 タガノプレトリア(下原理騎手・新子雅司厩舎) テーオーターナー(大柿一真騎手・盛本信春厩舎) ハナブサ(広瀬航騎手・森沢友貴厩舎) バーニングぺスカ(鴨宮祥行騎手・橋本忠明厩舎) メイプルブラザー(永井孝典騎手・大山寿文厩舎) ※9月29日時点の情報 園田競馬は次週から10月開催!!その金ナイターも残り4週となります。気温も下がって過ごしやすい環境となってきましたので是非本場でレースをお楽しみください。10月1日(日)に園田競馬場でダートラン2023が行われます。※小雨決行今回は1000名以上のランナーが参加されるとの情報。今大会も司会進行、レース実況を担当させていただきます。大会の模様はYoutubeでも配信される予定です。※前回大会の模様
2023年09月30日
木曜担当のよこてんです。 ファイナル・ダービーグランプリ特集(?)。第一回に続き二回目は2010年に復活してからのお話、そして今年の出走馬にも触れていきたいと思います。■“地方3歳馬の祭典”として復活 2007年、馬インフルエンザの影響でノングレードの地元重賞として行われた第22回を区切りとしてダービーグランプリはいったん休止。ですが、“中3年”の休養明けを経た2010年、改めて“地方3歳馬の祭典”ダービーグランプリとして復活しました。 前回触れたように第1回はシーズン最終開催週の12月7日に行われていたダービーGPでしたが第2回からは11月下旬に定着。それがJRA交流化後に11月上旬、のち9月下旬へと移動していっていたので、“復活”ダービーGPが11月下旬に行われるのはまさしくかつての、地方馬だけのダーグラの復活を思わせるものでしたね。 その復活ダービーGPを制したのが岩手のロックハンドスターだったのも、岩手のファンとしては良かったですよねえ。 2歳・3歳・古馬と、グレードレースだけでなく地方交流重賞でも他地区馬にタイトルを持って行かれる事が多かっただけにこの勝利は気持ちのいい勝利でした。★2010年の“復活ダービーグランプリ“を制したのは地元岩手のロックハンドスター★レース後の菅原勲騎手を取り囲むマスコミ陣の多さからもこの時の注目度の高さがうかがえます★特別奨励金というものがあったんですね 2010年からはロックハンドスター、カミノヌヴォー、ロッソコルサと岩手勢が3連覇。★2011年優勝は岩手カミノヌヴォー。震災の影響によりこの年は盛岡での開催★2012年も優勝は岩手のロッソコルサ。ここでも村上忍騎手の大きなガッツポーズ 2013年からはしかし、ジェネラルグラント、ドラゴンエアル、ストゥディウム、トロヴァオと南関勢が4連覇して逆襲。ダービーGPでの南関所属馬の優勝は、実は第3回アエロプラーヌ以来のことだったりしました。★2013年は船橋ジェネラルグラントが優勝。石崎駿騎手の父・石崎隆之騎手もイシノサンデーで第11回ダービーGPを制しているので“親子制覇”になりました★2014年は川崎ドラゴンエアル。鞍上は吉原寛人騎手、第8回をミスタールドルフで制した渡辺壮騎手以来となる金沢所属騎手の制覇にも★2015年は船橋・ストゥディウム。石崎駿騎手は史上6人目のダーグラ2勝ジョッキーになりました★2016年の勝ち馬は大井・トロヴァオ。鞍上は真島大輔騎手(現調教師)。第3回的場文男騎手以来の大井競馬所属騎手の優勝 2017年にホッカイドウ・スーパーステションの勝利もまた第6回リバーストンキング以来のホッカイドウ競馬所属馬の優勝。この時の鞍上・阿部龍騎手は22歳と8ヶ月で、第12回をテイエムメガトンで制したJRA・菊地昇吾騎手の21歳11ヶ月に次ぐ若さでの戴冠に。★2017年は降りしきる雪の中でのレースに。角川調教師には「あの時は寒かった!」と今でも言われる。写真を撮る方としてはピントが合わないのでたいへん苦労した記憶の年 2018年は岩手のチャイヤプーンが優勝。遠征馬に掲示板を占められるような状況になってきていた数年分の鬱憤をまとめて晴らす快勝でした。★2018年優勝は岩手チャイヤプーン。久しぶりの岩手勢勝利 ところで復活時は800万円だった1着賞金は2017年に1000万円、2020年に1500万円、2021年に2000万円、2022年には2500万円と年々上昇し地方馬のみの重賞としては全国トップクラスのものに。出走を目指すメンバーもそれに伴って年々豪華に、強力になってきました。 2021年はホッカイドウ・大井・浦和・船橋・金沢・兵庫の6地区から、2022年はホッカイドウ・大井・浦和・船橋・愛知の5地区から遠征馬が参戦。多士済々、様々な路線から進んできた馬たちの激突は、地元岩手勢の成績は今ひとつではありましたが、ダービーGPという舞台にふさわしい戦いだったと思います。★2019年はホッカイドウのリンノレジェンドがV。鞍上岡部誠騎手はダービーGP初制覇かつ愛知所属騎手として史上初の優勝騎手になりました。またこの年から照明下でのレースにもなっています★2020年は岩手フレッチャビアンカが優勝。高松亮騎手も初制覇★2021年は船橋ギガキング。同馬は2歳時にホッカイドウ所属として南部駒賞を勝っており、“ダービーGP以前に岩手で重賞勝ちの経験がある遠征馬”として初★そして昨年2022年はホッカイドウ・シルトプレが優勝。2着もホッカイドウのエンリルで、 “ホッカイドウ勢のワン・ツー”は史上初■時代に翻弄された面も 36回目の今年で幕を閉じる事になるダービーグランプリ。改めて振り返ってみると、2010年の復活後が今年を含めてのべ14回。“第1期”といえる地方交流時代が10回、“第2期”となるJRA交流時代が、イレギュラーになってしまった2007年を含めても12回でしたので、今の“第3期”が実は一番長い区切りになっているんですよね。G1だったのは10年間(ちょっと間違いやすいのが、交流初年度の1996年はノングレードの交流重賞だったこと。これはクラスターC・南部杯も同様。ちなみに1年後の97年に創設されたマーキュリーCは最初からグレードレース)だったから、そう思ってみると案外短かったですね。 全国のトップクラスの3歳馬を集めたいという位置づけゆえに時代に翻弄された面もありました。 初期の11月から9月に移ったのは2001年のJBC設立の影響でしたし、復活後の11月下旬の位置から2019年に10月頭に移動したのもやはりダービーGPを制した馬がJBCにも向かえるようにという狙いから・・・だったりします。★初期の“3歳ダート三冠”の一戦だったスーパーダートダービー。1996年創設も実質3回で役目を終えた非常に短命なレースでした。画像はメイセイオペラが出走した1997年・第2回 そして今回も、全国的なダート競走体系整備の中で3歳のチャンピオン路線が南関三冠に集約される中でダービーGPがその役目を終える形になりました。 3歳路線は以前から行ったり来たりしていた・・・と言えばそういうところがありますよね。 3歳馬のチャンピオンクラスは秋冬には古馬と激突するようにしようとか、いややっぱりある程度は3歳馬だけのレースも残した方がいい・・・とか。 そうは言っても、どういうふうに路線を進ませていくか?はレースの配置だけでなく“その路線を戦い抜く事でどれくらいの賞金を獲得できて、その先にどんな路線に進めるか?”まで考慮して組み立てていかないといけないですから、難しい事なのは間違いないと思います。 自分は度々書いていますけども「全国的なダート競走体系整備」は“早くから3歳馬に賞金を持たせて、早くから対古馬路線に進めるようにお膳立てする事”が狙いだと、もちろんそれが主目的ではないでしょうが、いずれそうなっていくだろうと考えています。 新しいダート3冠路線はそのトライアルまでもグレード化されますから、路線を好成績で完走できれば秋冬にはJBCであったりチャンピオンズC、東京大賞典へと挑む、その出走枠をベテラン古馬と争えるだけの賞金を持っているでしょうし、なんなら途中で抜けて南部杯に向かう事もできるでしょう。高いレーティングを獲れれば海外にも行きやすくなる。いわば世代交代が強力に推し進められる、それも毎年・・・という事になるのではないでしょうか。 そんな流れの中にダービーGPがあってくれれば良かった・・・とは思わないでもないです。ですがここはひとまずどんな形になっていくかを見守ってみたいですね。■いよいよ“ファイナル・ダービーグランプリ” さて。そんな最後のダービーグランプリが10月1日に迫ってきました。この稿を書いている時点での出走申し込み馬、遠征馬は6頭となっています。ホッカイドウから2頭、大井から4頭で、全国各地から集まった近年に比べて所属場の数ではだいぶ少なくなりましたが、しかし“無敗のダービー馬”ミックファイア参戦、そしてその王者に挑む馬たちの存在が、最後のダーグラを盛り上げてくれそうです。 まずミックファイア。今年はダービーGPだけでなく全国各地の3歳戦で“今年で最後の○○”的な前置きがついたわけですが、この馬は“南関馬だけの東京ダービー”さらには“今年最後のジャパンダートダービー”を制してきて、路線が大きく変わる直前の今年のまさしく“時代の寵児”となっていますよね。 こういう年だからこそ強い馬が出てほしい、無敗で駆け上がっていくような馬が出てほしい・・・というファンの想いを体現したかのような。 ここまでの流れからすれば“最後のダービーグランプリ”もこの馬のためにあるようなもの、この馬が勝ってこそ歴史が締めくくられるのかな・・・という考えにもなってきます。★ミックファイア(ジャパンダートダービー)あくまでも予想を抜きにしての話をするならば、歴史の文脈はこの馬を後押ししている しかし、挑む馬たちもまた同様に、歴史最後のこの舞台で勝って、その名を刻み込もうと思ってやってきます。 ホッカイドウの三冠馬ベルピット。2歳時に二度敗れた事があるために“無敗の三冠馬”という称号こそ手にする事ができなかったとは言え、その二度の敗戦も2着、3歳三冠戦線では他馬をまったく寄せ付けない強さを見せつけてきました。 門別デビューの2歳馬がのちに南関はじめ全国に転じて3歳戦線で活躍する・・・という構図は周知の通り。今年にしても、南関3歳クラシック路線で好走しているような門別出身馬を、昨年のこの馬はほぼ圧倒し続けていたわけですから、南関勢恐るるに足らずと乗り込んでくるのも決して裏付けが無い話ではありません。★ベルピット(22サンライズC)その負けた時の写真で申し訳なし ケンタッキーダービーに挑んだマンダリンヒーロー。戸塚記念で2着に敗れヒーローコールに連敗の形、藤田調教師も「三番目の馬になっちゃったかな・・・」とちょっと寂しそうに振り返っていましたが、とはいえコーナー6つの川崎2100mに比べれば実質一周競馬になる盛岡2000mはこの馬向きの舞台のはず。鞍上に吉原騎手を据えてきたのも不気味★マンダリンヒーロー(戸塚記念)陣営は “勝負付けが済んでいる”とは思っていないはず 南関勢のサベージ、タイガーチャージは、例えば対ミックファイアの成績では分が悪いという他はないですが、ミックファイア・ヒーローコール・マンダリンヒーローが現時点で3強だとすればその次位を争える位置にはいる馬たちです。 ホッカイドウのニシケンボブも同様で、三冠路線は全てベルピットの2着でしたけども、ベルピットが“もの凄く強い”のだとすればこの馬の相対的なポジションも自ずと上にあるという事になりますからね。 さしあたり対ミックファイア・対ベルピットを想像するとして、いきなり逆転とまでは言えないでしょうけども、上位を争う資格は十分にあるはず。 地元のルーンファクターも上々の調子で挑めそうです。★ルーンファクター(不来方賞) 今日木曜日に最終追切を行ったとのことでしたので管理する千葉幸喜調教師に感触をうかがっております。「今朝は馬場が悪かったのと、先週、一週前に強めに追っているので今朝は反応を確かめる形の追い切り。手綱を取った坂口騎手の手応えも悪くなかったようです(千葉幸喜調教師)」 不来方賞ではミニアチュールら相手に完勝、同馬の三冠達成を阻止した形のルーンファクター。転入前の結果が良くなかったこともあって評価しづらい面があるのは否めないところ。ですが、やまびこ賞はハマった部分があったかもしれませんが、不来方賞は正攻法で勝ちきっていて、これをフロック視するわけにはいかないでしょう。 勝った事で「いや実は南関時代にミックファイアの1秒差で走っている馬だ」と言われたりもしましたが、ここでは、夏を越し秋を迎えてこの馬が成長している、この馬の本来の力が発揮されつつあるのだという見方をしておきたいですね。千葉幸喜調教師もそういう「成長がうかがえるレース、力を付けているのだというレース見せてくれれば」と願っているようです。 ファイナル・ダービーグランプリ。その「最後の勝ち馬」として名を残すのはどの馬なのか?10月1日の盛岡第11レース、発走は18時15分。ネットで、現地で、歴史に残る戦いをぜひ見届けてください。
2023年09月28日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、名古屋競馬場からの話題をお送りします。(取材日:9月21日・22日) ヤングジョッキーズシリーズ トライアルラウンド名古屋 開会式の様子です。 こういう大会があると、いつもは行き会わない騎手に会えるのがいいですね。 私としては久しぶりに、この人に会うことが出来ました。 濱尚美騎手 2001年生まれの22歳 デビュー5年目ですね 今年は、園田に短期移籍で滞在して仕事をしました。 得たものも、様々にあったようです。「園田の競馬では『駆け引きがある』と感じました。」 園田でしばらく乗った感想を聞いたところ、こんな風に表現して話してくれました。「競って位置を取りに行っているようで、1~2コーナーでスローになったりしますし、勝負所からの乗り方も、高知のように内が開いたりはしませんから。道中の駆け引きが大切な競馬場だなと感じました。」 高知でも、おそらくその駆け引きはどこかでは行われているのだと思います。でも、こんな風に話す彼女の感覚では、園田に身を置いてレースをしてみると、これまでレースの中で感じたものとは違うものが感じられたと、そういうことなのでしょう。 この日は、トライアル戦2鞍に騎乗 まず1つめは、9番人気で2着。見事に馬を動かしました。 もうひとつ、園田で得たもの。 それは、前の馬との「間合い」。「3年前に落馬事故で大腿骨を骨折してから、どうしても怖さがあって前の馬との距離を詰め切れない感じがあったんです。」 それを客観的に見て、指摘してくれる調教師がいたそう。「アドバイスをもらって、少しずつ色々試していって、大分感覚が掴めたように感じます。」 いまはもう、その点に関してかなり修正が出来たとのこと。 2戦目は、2番人気の馬で逃げて3着。 この表情。内容には少し悔いが残っていたみたい。 結果的に彼女は、5月から7月までの3ヶ月間を園田で過ごしました。 園田に行く前の今年4ヶ月で、わずか2勝だった彼女が…… 園田での3ヶ月で20勝。 高知に戻って8月9月の1ヶ月半で、6勝。 この成績。少し、流れが変わってきたのかも知れません。 きっと、技術的な何かを掴んで持ち帰ることは出来たのでしょう。 この日のレースを終えて、取材に応じる。 トライアルの全ての予定を終え、ファイナルラウンドへの出場を決めました。 いま生まれた「変化のめばえ」のようなものを、明確な形にして、ハッキリとした流れに出来るかどうか。ここから先は、彼女次第、なのでしょう。 彼女のプレー振りに、何かが起きてる。 そんな感じが、この日の名古屋での姿からも、見て取れた感じがしました。 さて、その翌日。9月22日金曜日 高知から帰ってきた、この人と会うことが出来ました。 村上弘樹騎手 1995年生まれ28歳 6~8月の3ヶ月間、短期移籍で高知に滞在して仕事をして、22勝を挙げました。 勝率13.3% 2連対率27.3% しかるべくチャンスをものにして、結果を出してきたことがわかります。「自分としては、十分な成績を挙げられたと思います。」 高知での成果について、彼はこんな風に話しました。 短期移籍に出かける前、彼はこんな風に話していました。 要するに、100勝以上勝っていた時の自分は、いったいなんだったのかと。 それを、いつもと違う環境の中で、確かめてみたい、と。「あの、流れが良かった頃の自分が幻じゃなかったという(笑)、手応えを感じることが出来ました。今の自分でも、仕事の流れさえ掴めば、もっとやれるんだっていう、そんな手応えですね。」 細かく言えばあるのだろう。レースの内容、騎乗の方法とか技術、周囲との関係性……そうしたものをひっくるめて、彼は私に話すときには「流れ」と表現します。恐らく、活躍していた当時と同じような感覚とか、感触とか、そんなものに高知でまた触れることが出来たのでしょう。 高知で、気づいたことがあったようです。「減量が、楽でした。」「高知は、明らかに牝馬の在籍頭数が少ないです。3ヶ月の間、自然体で騎乗依頼を受けていましたが、牝馬は数えるほどしか乗っていません。水曜日、その週の週末に乗るべき馬が決まったときに、牝馬の騎乗がないとわかると、減量が、というより気持ち的に本当に楽でした。」 こんなにも、違うものなのかと。 そんな風に彼は感じたそうです。 逆に騎乗予定の馬の中に牝馬がいて、54kgで乗らねばならないとわかると、そこから週末までやはり緊張感から開放されないのだと。 それもまた、高知である種の手応えを感じながら仕事が出来た、ひとつの、しかし間違いなくとても大きな要因なのでしょう。 先週、話を紹介した北海道の石川倭然り、そしてまた名古屋の村上弘樹然り。 この、騎手というアスリートのプレーというのは、何なのか。 深く考えさせられました。 現役最高齢競走馬の、ヒカルアヤノヒメ(牝19歳) 予定されていた19日の金沢・敬馬賞を回避しました。 この写真は昨年8月 ヒカルアヤノヒメが「1日警察馬」を務めたときのもの 管理する井上哲調教師(写真一番右)に、お話を聞きました。 レース前週の木曜日。出馬投票の前日に、球節を気にする感じだったので、大事を取って出走を取りやめたとのことでした。 少し休ませて、また改めて復帰を目指すとのこと。 この写真は、昨年6月のもの 激闘するヒカルアヤノヒメ ヒカルアヤノヒメに、サラブレッドの本分である「競走馬」として馬生を全うさせるべく、オーナー、調教師とそのスタッフ、主戦騎手の尾崎章生騎手だけでなく、いまヒカルアヤノヒメの調教を担当している騎手候補生の望月さんまで加わり、皆で全力で頑張っています。 レースには出ていませんが、レースに出るまでのそのプロセスがまさに「スポーツ」。まさに「競馬」。実戦復帰までにはまた時間を要しますが、その時がやって来るのを信じて、引き続き声援ください。 この日のメインレースは、3歳の重賞・秋の鞍 11月に園田で行われる楠賞の指定競走となっており、例年同様南関東や兵庫から、なかなかのつわものが遠征してきました。 名古屋からも、3歳重賞戦線で成果を上げてきた馬たちが揃って出てきました。 1500m戦 最初のゴール板前までの先行争いは…… 戦前から、展開面がどうなるのかと、話題になっていました。 先団の3頭、競ってしまいました…… 逃げ先行で結果を出してきている馬たちだから。これは仕方ない。 いつものように、速度を生かしたいボヌールバローズ(3頭の一番内) これに序盤から食らいついていったスマイルジョナス(真ん中) これに、スタートで外にヨレて後れを取ったポリゴンウェイヴ(外)が加わる 最初の900mが54秒4 ハロン12秒そこそこという、超のつくハイペース さすがに勝負所から後続が追いついてきて、直線では大混戦になりました。 惜しかったのが、名古屋のリストン 追いついてきた勢いで、そのまま内目の馬の間を突いて出ようとしたところ、前が塞がりました。 タイミング良く抜けていたら、勝ち負けだったな…… 写真一番外のナイトオブバンドが一気に追い上げて、前に並びました。 ナイトオブバンドが、クビだけ前に出て、優勝! ボヌールバローズのこの2着は、途轍もない強さと言っていいでしょう。 レースの後の帰り際 ボヌールバローズの吉原寛人騎手は、とても残念そうでした。「絡まれたからね……」 そうだよね……なんか、取材するこちらが、言葉がなかったな。「ついていなかったですね。それでも、ここまで頑張っているのだから、強い馬です。外枠ならば、勝っていたと思います。」 勝っていたと思う 何のためらいもなく、彼はそう話しました。 それだけの力量を、この日のボヌールバローズから感じたのでしょう。 船橋・ナイトオブバンドに乗っていたのは、名古屋の岡部誠騎手 勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 管理する米谷康秀調教師の話「展開の助けがないとワンパンチ足りない馬なのですが、今日は展開が向いてくれました。クラシック戦線は一応使って、それで距離が長いという結論に至って、ここからは適距離を使っていこうということだったのですが、何しろ右回りで結果が出ていない馬でしたから(苦笑)。右回りでずっと調教を積んできて、今日は右回りで勝てました。」 盛岡の芝で、良い切れ味を発揮している印象があったこの馬なのですが、やはり「回り」には課題のある馬だったんですね。「馬体は、良くなっているんですよ。幅が出て、力強さも出てきました。でも、まだ今日勝っても、右回りが大丈夫かどうかは……楠賞も、園田の1400mっていうのがどうなんだろうと。今日(指定競走を)勝ちましたから、楠賞も『視野に入れて』という感じです。」 ここを使った後、南関東で古馬混合で格付けされてレース使って、12月の船橋の準重賞を当面の目標にしていたそうなんですが……勝ちましたからね、今回。さて、どんな道を歩んでいくことになるのか、目が離せなくなってきました。 来週は、門別の話かな。 行けたら、佐賀の話も。
2023年09月27日
火曜日担当の太田です。多くの皆さんにご来場、お楽しみいただきましたウマ娘とのコラボイベント。日曜日のトークショーでは始まる前からすでに多くの皆さんがステージ前に集まって、賑わいを見せておりました。今年はとかちむらや場内売店ともコラボしており、なかなかいい試みと思った次第。いろいろと制約があるなかでしたが、放送でも声優の案内があったり、パドックのはじめにコメント、オリジナル入場曲が流れたりと、いつもと違った雰囲気を楽しめたのではと思います。24日(日)は4歳の重賞2冠目第31回銀河賞BG2が行われました。この世代は圧倒的な王者キングフェスタがいる世代。前回古馬オープンとの戦いでも勝利しているだけに、大方負ける要素を探す方が難しいという感じ。実際柏林賞では障害で膝を付くミスがあったにも関わらず圧勝でした。2番人気には、先月のはまなす賞を勝利したヘッチャラ。3番人気は、はまなす賞ヘッチャラと接戦の3着だったヤマカツエースに集まっておりました。勝利したのはキングフェスタ。ゴール前まさかのストップはありましたが、圧勝といってもいい勝ちっぷりでした。(主催者提供)第2障害手前、前の馬よりやや遅れてきたキングフェスタでしたが、他馬が第2障害仕掛けてもじっくりためて、仕掛けていきました。すんなり超えると、そこからの脚はさすがという感じでしたね。あっという間に先頭に立つと、後続を引き離す一方。ゴール前止まったのはちょっとびっくりしましたが、後方との差はかなりあったので、しっかり立て直して2冠達成となりました。(主催者提供)ただ、私としては、すんなりゴールしてほしかったなあ・・・・「文句なり2冠た」まで実況してましたからね(汗)。まあそれもばんえい競馬という感じですよね。ゴールするまでわからない。(主催者提供)それが、2着3着争いも、ゴール前ヘッチャラが止まってしまい、ヤマカツエースの逆転劇。これぞばんえいというレースでしたね。3冠目の天馬賞は同斤。キングフェスタの3冠達成は視界良好という感じです。よほどの馬場、キングフェスタがミスをしない限り、3冠は濃厚でしょう。また、今回はかなり体調がよかったと聞きました。天馬賞まではまだ期間があるので、体調管理も重要ですね。ヤマカツエース、ヘッチャラもかなり成長急いているように思います。相手がちょっと抜けすぎているだけで、今後古馬になって高重量戦になってからどんな戦いを見せるかすごく楽しみです。キングフェスタも大事に使われて、来年度からおそらく古馬重賞戦線に参加してくることでしょう。そこでヤマカツエースやヘッチャラも対抗してくる可能性はあると感じました。今のメムロボブサップ、アオノブラックに次ぐ世代になりそうな4歳世代と感じた次第です。10月8日(日)ばんスタ延長戦はスタジオを飛び出して公開でお送りすることになりました。ゲストにもお越しいただき、レース前にはトークショーも行う予定です。また、ゲストの本やばんスタTシャツの販売も行います。配信中(本番)以外ここでしか聞けないトークも楽しめます。ぜひお集まりいただき、お楽しみください。残念ながら帯広競馬場に来ることができない方は、配信でお楽しみいただければと思います。
2023年09月26日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は耳目社の百瀬です。『全日本的なダート競走の体系整備』のより、大きな転換期を迎えているダート戦線。その改革の一つが、「ネクストスター競走」の新設。2歳秋には南関東を除く8つの競馬場で、1着賞金1000万円の高額賞金重賞が行われます。実施詳細は以下の通りです。9/24 ネクストスター金沢(1400m)10/1 ネクストスター佐賀(1400m)10/3 ネクストスター盛岡(1400m)10/5 ネクストスター門別(1200m)10/12 ネクストスター笠松(1400m)10/12 ネクストスター園田(1400m)10/29 ネクストスター高知(1400m)10/31 ネクストスター名古屋(1500m)出走条件は地方競馬デビュー馬であること。そして当該競馬場の所属馬限定で実施されます。つまり「地方競馬生え抜きの強い馬を作ろう!」というのがコンセプトのようです。これまで南関東と、ダートグレード競走を除いた地方競馬で実施される2歳限定重賞で、昨年までに1着賞金1000万円以上の競走は、2020年に増額され1着賞金1000万円の、園田ジュニアカップ(園田)だけでした。注:サンライズカップ(門別)は今年から1000万円。またジュニアグランプリ(盛岡)は昨年のみ1着賞金2000万円で実施。この事から、ダート路線整備の目玉改革であること、とてもインパクトの強いシリーズ競走であることが、分かると思います。そして、その第一弾、『第1回ネクストスター金沢』が昨日9月24日金沢競馬場で行われました。結果は前哨戦・石川テレビ杯の覇者ダヴァンティが好ダッシュから終始手応えよく逃げ、2馬身半差の快勝!デビューから無傷の3連勝を決めました。すでに対戦済みのライバルはもちろん、初対決でした同厩のエムティイーグルや、門別デビューでアタックチャレンジ勝ちのスペリオルパンサーにも完勝でした。今後どのようなローテーションを進むかは分かりませんが、金沢生え抜きの先輩が、今年も遠征先で結果を残しています。ハクサンアマゾネスやスーパーバンタム、そしてショウガタップリに続くような活躍を期待しています!さて2歳の「ネクストスター」シリージ、次走は10月1日に佐賀競馬場で行われます。ネクストスターシリーズの概要については、こちらの特設サイトを是非ご覧下さい。また『WEBハロンスペシャル座談会』「第1回 ネクストスターって?」は、とても参考になりますので、併せて紹介致します。秋競馬もいよいよ本番!地方競馬も注目レースが目白押しです!是非、皆さんも一緒に楽しみましょう!
2023年09月25日
日曜日担当の高橋華代子です。 南関東競馬は9月17日から大井開催があり、途中からは浦和開催もあり、リレー開催でした。 重賞も1つずつ。 9月20日の浦和競馬場ではテレ玉杯オーバルスプリントが行われました。ゲリラ豪雨により一気に良馬場から不良馬場。 戸崎圭太騎手が騎乗したJRAの1番人気ドライスタイトが差し切り勝ち。最後は南関東のスマイルウィとの追い比べになり、4分の3馬身差をつけて先頭でゴールをしました。 ドライスタウトは2021年の全日本2歳優駿の覇者。それ以降もオープンレースでは優勝していますが、重賞勝ちは惜しいところで涙を呑んできただけに、待望の2つ目のタイトル獲得となりました。 今後については状態面を考慮し、南部杯や武蔵野Sなどを視野に入れるそうです。 2着のスマイルウィにとっては悔しい結果。 でも、どんな相手とでも条件でも高いレベルで走り続けているところは本当に立派です。この後はマイルグランプリを予定しているそうです。 またいずれダートグレード競走にチャレンジして欲しいですね!!! レース後のスマイルウィ↓ 9月21日には大井競馬場で2歳重賞のゴールドジュニアが行われました。張田昂騎手が騎乗したクルマトラサンが無傷の2連勝!!! 8月の新馬戦では1000m1分00秒4という好タイムで優勝しました。今回は輸送もコースも右回りもナイターもすべてが初物という条件をすべてクリア。さらに、新馬戦は逃げ切りで、今回は差し切りと、競馬の内容も一変させました。 キャリアの浅い2歳馬にしてこのパフォーマンスは本当にすばらしいです。初場所でも最初からメンコもせずにスッピン顔を披露。普段から動じない気性というのも、これから武器になりますね。楽しみな馬が出てきました!!! この後は10月31日のハイセイコー記念を予定しているそうです。
2023年09月24日
土曜日の担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。不安定なお天気が続いている近畿地方ですが秋の気配が漂い始めました。日中の気温は30℃以上ありますが、夜の寝苦しさは無くなったように感じます。今週水曜日には「食べようひょうごの畜産物賞」がメインレースに行われました。開催を記念して園田競馬場で畜産物のプレゼントキャンペーンがスタート。「食べようひょうごの畜産物 畜産物ドーンとプレゼント」応募期間は来週の9月29日(金)まで。専用用紙に必要事項を記入して園田競馬場案内所の応募専用BOXに投函をお願いします。※園田競馬場のみで受付。インターネットでは受付は行っていません。ご了承ください。 ※斎藤寿一氏 撮影☆道営勢が上位独占!園田プリンセスカップグランダムジャパン2歳シーズンの開幕戦。第25回園田プリンセスカップは北海道のコモリリーガルが2番手から抜け出して勝利!3~4角で逃げていたジュデシャンスを捕らえて先頭。シトラルテミニの追い上げを封じての快勝でした。※斎藤寿一氏 撮影3連勝で重賞初制覇を飾りました。2着はシトラルテミニ、3着にジュデシャンスが入り、北海道勢のワンツースリー決着でした。今年は道営勢が強さを見せつけました。下原理騎手コメント「馬が思う感じで乗れたら最高かなと思っていました。最初は逃げる事も想定していましたが内から来る馬がいたので譲りました。良い位置につけられました。行きたがっていましたが4角までよく我慢してくれました。抜け出してソラを使う事を心配していましたが手応えは抜群で力のある馬でした。」地元最先着はグレートメモリーズ。後方待機策から脚を伸ばして4着でした。なお、中団につけた1番人気のフォルトリアンは道中は外々をまわる展開に。勝負どころで動けず5着に敗れました。鞍上の下原理騎手は重賞通算83勝目。園田プリンセスカップはエンドスルーで勝利した2008年以来、15年ぶり2度目の制覇となりました。なお、下原騎手はこの勝利で木村健(きむら たけし)元騎手の地方通算3560勝に並びました。兵庫歴代4位タイ。兵庫生え抜き騎手の歴代勝利数2位タイとなりました。「追いつけたとは思っていませんが凄い先輩に並べて嬉しいです。体のケアをしっかりして長く乗れるように頑張ります」。【兵庫騎手歴代勝利数】9月22日終了時点1位 川原正一騎手 5769勝2位 田中学騎手 4726勝※3位 有馬澄男騎手 4185勝4位 下原理騎手 3560勝※ → New!5位 木村健騎手 3560勝※太字は現役騎手、※は兵庫生え抜き騎手北海道・米川昇厩舎は兵庫の重賞初制覇。去年はシルトプレで北斗盃、北海優駿、ダービーグランプリを制覇。今年は地元重賞のコスモバルク記念をシルトプレで。ヒダカソウカップをネーロルチェンテで勝利しています。米川厩舎&兵庫所属騎手の重賞勝利は2018年のサンライズカップ(マイコート)の永島太郎騎手。2022年の栄冠賞(コルドゥアン)の石堂響騎手に続き3度目です。※米川調教師は欠席のため、代行で永島太郎調教師が表彰式に出席されました。☆兵庫勢遠征情報9月以降は「全国交流」または「西日本交流」の重賞レースが多く組まれています。次週も兵庫勢が各地の重賞に挑戦。今週の遠征結果と今後の遠征予定をまとめました。【遠征結果】◎9月20日(水) テレ玉杯オーバルスプリント(Jpn3・浦和1400m) エコロファルコン(大井・和田譲治騎手、保利良平厩舎)9着◎9月22日(金) 第34回秋の鞍 (3歳重賞・名古屋1500m) ヒメツルイチモンジ(下原理騎手・新子厩舎)3着 スマイルジョナス(笹田知宏騎手・渡瀬厩舎)5着 兵庫の田中学騎手が騎乗した浦和のポリゴンウェイブは6着。【遠征予定】◎9月24日(日) 第2回鳥栖大賞(佐賀2000m) アラジンバローズ(下原理騎手・新子雅司厩舎) 大井・デュープロセス(吉村智洋騎手・福永敏厩舎) JRAのダートで4勝をマークしたアラジンバローズが兵庫に移籍。初戦は佐賀競馬場で行われる鳥栖大賞に出走。逃げ、先行競馬で活躍した注目馬が初タイトルを目指します。吉村智洋騎手は大井のデュープロセスに騎乗します。◎9月24日(日)JRA中山競馬場 第69回 産経賞オールカマー(G2・芝2200m) チェスナットコート(田中学騎手・田中一巧厩舎) ※田中学騎手は1,7Rでエキストラ騎乗◎9月28日(木) 第50回オータムカップ(笠松1900m) サンライズラポール(柏原誠路厩舎) フィアットルクス(橋本忠明厩舎) メイプルプリン(大山寿文厩舎)※出走予定のため変更になる場合があります。☆次週は姫山菊花賞!!次回の園田競馬は9月27日(水)~29日(金)の3日間開催。9月28日(木)に古馬の中距離重賞、第63回 姫山菊花賞が行われます。【他地区】※9月22日12時時点 ≪騎乗予定≫ アイアムレジェンド(川崎・内田勝義厩舎)吉原寛人騎手 サイファリス(笠松・伊藤勝好厩舎) 松本剛志騎手 【兵庫】主な登録馬 ラッキードリーム ベストオブラック シェナキング エイシンビッグボス エイシンダンシャク メイプルブラザー タガノキングロード ナムラタタ など休み明け初戦のイヌワシ賞(金沢)を勝利したラッキードリームが参戦予定。兵庫の中距離路線で活躍する馬が揃います。次週も熱戦にご期待ください!!
2023年09月23日
木曜担当のよこてんです。 いよいよ迫ってきました“ラスト”ダービーグランプリ。今回と次回、もしかしたらその次の回も、ダービーグランプリのお話をしていきたいと思います。無謀にも前後編?の予定。 まず今回は『ダービーグランプリの時代』と銘打ってダーグラのこれまでを遡ってみるというお題。今年で36回にもなるだけに全てについては触れる事ができませんが・・・というところをあらかじめお断りしつつ話を始めましょう。■「レベルの違いを見せつけられた」第1回ダービーGP。しかしそれは次世代の糧に ダービーグランプリが設立されたのは1986(昭和61)年のこと。それまでにもエリア交流の“ダービー”は存在していて、例えば東北三県交流の『東北優駿(※新潟県競馬で実施する場合のみ東北ダービー)』は第1回が1978年の上山で行われていますし、東海エリアでの『東海ダービー』は1971年に、北関東エリアの『北関東ダービー』は1973年に設立されていますが全国の地方競馬の・・・となるとこのダービーグランプリが初。★第1回ダービーグランプリ開催を告知する新聞広告。1986年はこのダービーGPを含む12月6日・7日・8日が最終開催で、ダービーGPが「シーズンラストを飾る一戦」の位置づけでした(『岩手日報』1986年12月5日朝刊より引用)★こちらは第1回のポスター。“ダーグラは金色基調”は初期からできていた模様。上の新聞広告は、二つのポスターを足して二で割ったような図案というのも興味深いですね(『岩手県競馬組合30周年記念誌』より引用)★記事上は第1回ダービーグランプリ開催告知の新聞広告(『岩手日報』1986年12月5日朝刊より引用)より。同下はシーズン最終開催告知の新聞広告(『岩手日報』1986年11月28日朝刊より引用)から。東北3県への実況中継番組だけでなく関東でも放送、そしてダービーGP関係の事前番組が2つも!いかに力が入っていたかが分かりますね。 その栄えある第1回は北海道・グリーンタイセイ、足利・サラノオー、新潟・ダイスプリンター、大井・トミアルコ、船橋・ダイナシーズン、笠松・タカシマリーガルの遠征馬6頭を地元のノーザントライ・イワタケテスコ・トウケイフリート・ジヨージアセイコウが迎え撃つ形の10頭の戦いでした。優勝したのはトミアルコ。牝馬が“地方3歳の頂点”に立ちました。★こちらは岩手日報さんの予想。本命はダイスプリンターですね。実際の人気もこの印のような感じでした(『岩手日報』1986年12月7日朝刊より引用) のちのち「レベルの違いを見せつけられた」という言われ方をする第1回のダービーGPなのですが、単に南関東の馬が勝ったという結果だけでなく、地元のトウケイフリートは不来方賞の他スプリングカップやサマーカップを、ジヨージアセイコウはダイヤモンドカップ(※当時はダービーGPの前哨戦的位置)を、イワタケテスコはやまびこ賞を、ノーザントライもビューチフル・ドリーマーカップ(※当時はOP牝馬の特別戦。なお表記は当時に習います)で古馬に勝っている馬。 それらその年の岩手の世代トップクラスが蹴散らされただけでなく遙か彼方にいる(2着サラノオーと3着ダイナシーズンの間は7馬身差。岩手最先着の5着ノーザントライは3着からさらに1馬身強の差)。それも牝馬。 いや、トミアルコにしてもその年の大井の世代最強馬ハナキオーと互角に戦った事もある強豪ですからね。この馬の走りはそのまま南関クラシック路線のトップクラスの内容と考えていいもの。 岩手の世代トップクラスだけでなく、その岩手の馬を東北優駿で破っている新潟のダイスプリンターも、3着ダイナシーズンに食い下がったとは言え優勝争いは7馬身もの前で繰り広げられていたわけで。岩手との差・東北との差を“見せつけられた感”はもの凄く強烈だったのだと想像します。 ダービーGPの2年後に設立された南部杯、当時は「北日本マイルチャンピオンシップ南部杯」は、こちらも当初は他地区馬に蹂躙されるような結果でした。 地元馬がダービーGPを制したのは第4回、スイフトセイダイ。南部杯は第3回のグレートホープ。 なし崩しに南部杯も織り交ぜた話になってしまいますが、どちらも初期はせっかくの高額賞金を他地区馬に持って行かれる結果になって、こうしたレース設定に対する批判というか不満もあっただろうと想像します。 しかし当時は、東北三県の中であっても岩手の馬が強いとは見られていなかった時代。強い馬を出して岩手競馬を底上げしていこう、盛り上げていこうという志が、当初の苦しい敗戦にも耐えさせたのだろうとも思いますね。 奇しくもスイフトセイダイ・グレートホープはのちに「SG時代」と呼ばれる一進一退の攻防を繰り広げる好敵手となり、そして「TM時代」、トウケイニセイ・モリユウプリンスの時代へ、さらにはメイセイオペラ・トーホウエンペラーを送り出して、岩手競馬の全盛期と呼べる時期へと繋がっていきました。 第1回のダービーGPは厳しい結果に終わったものの、それは間違いなく次世代の糧になっていたはずです。★OROパーク盛岡競馬場のスタンド2階では「ダービーGPポスター展」開催中。10月1日までです。当日お越しの際はぜひお立ち寄りを■JRA交流時代のダービーグランプリ。岩手の馬も健闘していた 第1回から第10回までは「地方競馬のみ」のレースだったダービーGPは、JRA・地方交流時代の幕開けに伴って、また新盛岡競馬場・OROパーク開場にもともなって、1996年からはJRA・地方競馬交流の4歳(旧年齢)重賞となり同時に開催場も盛岡に移る事になりました。 1995年のダービーGPは、ある意味今年の南関クラシック路線のような「地方馬だけのダービーGPはこれが最後なのだ」という感慨を抱きながら見た記憶があります。 同時に新しい盛岡競馬場での、JRA馬との戦いがどんなものになるのだろうか・・・という期待もありましたね。 1996年は皐月賞馬イシノサンデーの参戦と優勝で盛り上がったものの地方勢は岩手のウエストサンボーイ4着が最高。翌年は、メイセイオペラが参戦しましたがご存じのように骨折の影響で力を出せず・・・で悔しい思いをするばかりでした。 1998年は、これも有名なエピソードになっていますよね。降雪延期。ウイングアローが三冠馬になり損ねたのにはこの降雪延期・開催場変更の影響が間違いなくあったでしょう。 また笠松のハカタビッグワンや高知のカイヨウジパングは延期によって短期間に二度の長距離輸送をするはめに。カイヨウジパングはその年の高知の三冠馬、ハカタビッグワンはのちにグレードレースを2勝する実力馬。万全の状態で戦うところを見たかったとも思います。★98年の11月下旬は雪が多かったような記憶。取り止めになるダービーGP前日の北上川大賞典も積もった雪を背景に行われておりました★たいへん私事の写真ですが、水沢でのダービーGP後、水沢江刺駅でマイケル・ロバーツ騎手とであったもので・・・。 2006年まで11年続いたJRA・地方交流時代、結果的には岩手のみならず地方馬の優勝はありませんでしたが、レギュラーメンバー、ゴールドアリュール、ユートピア、カネヒキリといった後々古馬G1を制する馬たちがここから飛躍していきました。 後に種牡馬としても、カネヒキリはトロヴァオ・スーパーステションでダービーGPを“親子制覇”。ゴールドアリュールはエスポワールシチー、オーロマイスター、コパノリッキー、サンライズノヴァら、盛岡のダートG1級レースを制する仔を送り出しています。ダービーGPは日本競馬界の血脈の中にもしっかりとした足跡を残している・・・と言っていいのではないでしょうか。★装鞍する前のカネヒキリ。風格がありますなあ。3歳馬とは思えない(2005年) ちょっと特殊な位置にあるのが2007年です。この年も猛暑の夏でしたけども、加えて馬インフルエンザが全国で猛威を振るいました。 特に8月後半からは顕著で、少頭数になるだけでなく当日競走除外が頻発、名古屋競馬のように防疫徹底のために開催を取り止める場もあるほど。 この時期のグレードレースは8月14日の佐賀・サマーチャンピオン、15日の水沢・クラスターカップまでは通常通り行われたものの、16日の門別・ブリーダーズゴールドカップはJRA馬の移動制限がかかってJRA代表馬が全て当日競走除外、地方馬のみのレースに。 そしてその移動制限の影響は9月も続き盛岡・ダービーGP、船橋・日本テレビ盃がグレードを外した地方重賞の形で行われる事になったのでした。★2007年のダービーグランプリは雨の中。優勝はハルサンヒコ★村上忍騎手には珍しい派手なガッツポーズ。自分としては、土砂降りの雨の中、当時のカメラの性能で良くピントが合ったなと思った一枚 2007年をもってグレード返上・レース休止という予定だっただけにこの年の“最後になるはずだったダービーGP”は交流JpnIとして見たかったですね。この年の優勝馬はハルサンヒコ。土砂降りの雨の中でのガッツポーズが印象的でした。 2006年のダービーGPでサイレントエクセルに騎乗していた板垣吉則調教師にお話を伺ってみました。結果は3着でも勝ち馬からクビ+1馬身半、地方馬としては“最も勝利に近かった馬”がサイレントエクセルでした。★板垣吉則騎手とサイレントエクセル(写真は2007年のビューチフルドリーマーカップ)「わりと楽に3番手くらいに付ける事ができて、ペースにも楽について行けてね。まあそうは言っても3コーナーくらいで離されていくんだろうな・・・と思ってたら直線も手応えが良くて。最後は地力の差で少し離されたけどね。 当時のダービーGPは中央との交流だったから、“勝ちたい”とか“勝てそう”とかまでは思えなかった。むしろ諦めムードの方が強かったと思うね。岩手の、昔の強い頃の馬なら太刀打ちできたかもしれないけども。中央の馬はそれくらい強く感じていたね(板垣吉則調教師)」 まあそうですねえ。例えば2000年優勝のレギュラーメンバーは「大差」、翌年のムガムチュウが「9馬身」、さらに翌年のゴールドアリュールは「10馬身」ですからね・・・。 とはいえ、JRA交流時代のダービーGPでの地方馬最先着は1997年フドオーと2000年ミツアキサイレンスの2着ですが、岩手勢もトニージェント・バンケーティング・サイレントエクセルの3着を始め掲示板圏内の結果が複数ありました。“地元の意地”はしっかり見せていたんじゃないかと思います。 次回は2010年の“復活”以降のお話を。
2023年09月21日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週の日曜日、9月17日、北海道・岩見沢市にある場外発売所・ハロンズ岩見沢にお邪魔してきました。 場立ち予想トークイベント ばんえい競馬のレースの競馬新聞を、このように大きなスクリーンに1つずつ映し出して、その上で集まったお客さま方とあれやこれやとやりとり。この日は、競馬新聞の無料配布も行っていたので、お客さま方も競馬新聞を広げながら、みんなで一緒に検討しました。 今この写真は、帯広3レースの予想の時の様子で、傍らではJRAのレースも行われていたのですが…… ばんえい競馬のファンの皆さんは、アツい! みなさん、JRAと「両刀遣い」で楽しまれていましたし、JRAそっちのけでばんえい競馬!っていうお客さまも少なからずおられました。 わかります? こんな感じで、お客さまとお話しながら、スクリーンに映し出された競馬新聞の上に、色々書き込めるんですよね。 みんなでワイワイと予想をした結果がこれ。 残念ながら、このレースはハズレ(汗)。 その前、1レースと2レースは、連続で当たってたんですよ(笑)。 いちおう、証拠写真をパチリ。 この日のメインレースは、岩見沢記念。 岩見沢に、確かに競馬があったことの証となるレース。 そして、みんなでそのレースを見たこの場所も、岩見沢に競馬があったことの、確かな証……。 この日はなんだか、お客さま方とご一緒に 「岩見沢には、確かに競馬がある!」 ……っていうことを、互いに確かめ合うような一日でした。 名馬・カツタローの木像 1972年度の岩見沢記念やばんえい記念などを勝ちました。 ハロンズ岩見沢館内はだいぶ整理されてしまいましたが……この木像は残されています。 かつて、確かに競馬場があった街・岩見沢に、これからも競馬はあり続ける。 そんな風に強く思える、この日の経験でした。 つづきまして。 今日は門別競馬場に出かけてきました。(取材日:9月20日) このひとの話を聞く機会に恵まれました。 石川倭騎手 28歳 今季で11年目 現在、通算勝利数は地方競馬で950 JRAで2 今季門別での勝ち鞍は65勝で、リーディング4位 勝率は21% 2連対率41%。いつも言うのですが……石川倭を買わない時点で、半分ぐらいの馬券はすでにハズレている(苦笑)、ということになります。 今シーズンの彼。 体重調整が出来ず、騎乗停止から始まるという波乱の幕開けでした。 昨季も、体調が整わず出たり休んだりを繰り返した半年間に終始していた彼。今季は負担重量55kg以上の馬しか騎乗依頼を受けないことにし、ここまで来ました。 「引きずっては、いないですね。」 そのことに関して、いまの気持ちを聞いたところ、最初に帰ってきた言葉はこんなふう。「思うところは勿論色々ありますけれども、いまは割り切って、この形で仕事をしています。先々のことよりも、いま目の前の競馬、目の前の1頭1頭に、しっかり乗ろうと、そんな気持ちです。」 この日の彼の話の中では「感謝」という言葉がとてもたくさん出てきました。「このような状況でも、自分に騎乗依頼をしてくれる人たちがいます。乗せてもらって、そしてレースに勝つことでその人達に喜んでもらえる。いまはそれを強く意識して、感謝しています。」 9月20日8レース シーガーディアンで勝利「いまはストレスがなく、気持ち的に競馬のことだけでなく色々なことを考える余裕があります。」 この日は2勝 今週からは、2歳牡馬の負担重量が基礎重量で1kg増えて55kgになったことにより、今季初めて2歳馬にも騎乗していました。騎乗を絞ることにより、減量に腐心することがなくなった彼。今季は2週目以降、休むことなくレースに出ています。 「これは騎手としてはどうなのかなと思いますが……」と断った上で、出てきた言葉はこうでした。「いまは、騎手とか仕事というよりも、人生を楽しむことが出来ていると思います。」 最後に、当面の目標について聞いてみました。「道営記念を勝ちたいですね。今年は狙える馬がいて、シーズンが始まる前から意識してきました。自分自身、道営記念ではこれまで2着3回なので、是非勝ちたいですね。」 シルトプレ 来週水曜日には、船橋のダートグレード競走・日本テレビ盃に出走予定です。 エルムS僅差5着と、現状の力を示したこのタイミングで、再度ダートグレード競走に挑戦。どんな戦いになるか本当に楽しみです。 メインレースは、2歳馬の重賞・サンライズカップ(1800m) JBC2歳優駿に向けての、地元馬の最終ステップレース。今年は賞金も1000万円に増額され、地元2歳馬のトップを争うレースとしての位置づけがより明確になりました。 桑村真明騎手のパッションクライが、番手から抜け出して快勝! ゴールまで残り30mぐらいのところで、一度大きな声が上がって そしてゴールと時を合わせて、それを上回る歓喜の声が高らかに上がりました。 王冠賞で3冠達成をしたときよりも、大きく喜びを表現した、桑村真明騎手 一方こちらは、2着に敗れたブラックバトラー 勝ち馬の直後から、満を持して仕掛けられた最後の直線。 前走・ブリーダーズゴールドジュニアカップの時のような、末脚発揮とはなりませんでした。「前走よりカリカリしたところがなくて、何だか落ち着いていましたね。勝負所から勝ち馬の外に出して行きましたが、ずっとフワフワした感じでした。」……と、騎乗した阿部龍騎手のレース後の話。 まだ今回が3戦目ですから……まだまだ馬も憶えていかなければならないことがたくさんあるのでしょう。 気がつけば、そのブリーダーズゴールドカップに続き、角川厩舎所属の桑村・阿部でワンツー。 どちらのレースも角川厩舎の馬は出ていないのですが、例年有力2歳馬を育ててきたふたりの経験が、今年はこのように騎手としての存在感を示すことにつながっています。「(表彰式に立って)騎手時代を思い出していましたよ」 そう話した山口竜一調教師(写真左から二人目)。 調教師としては、門別での重賞初制覇となりました。 明日からは、名古屋に行ってきます。 明日21日木曜日は、ヤングジョッキーズトライアルラウンド名古屋 そして22日金曜日には、3歳馬の重賞・秋の鞍(1500m)。 園田・楠賞の指定レースとなっている秋の鞍には、地元勢、遠征勢ともに、豪華なメンバーが揃いましたよ!お楽しみに!!
2023年09月20日
火曜日担当の太田です。こんな年もないですね。9月も後半に入っているのに、昨日は30℃を超える真夏日。今年の夏はいつまで続くのか・・・。もうさすがに30℃越えは昨日が最後かなと思いますが・・・。この中間2度目の砂の入れ替えが行われ、今回は第1障害後から第2障害前までの入れ替え。前回スタートから第1障害までの入れ替えはかなり影響があったので、今回道中の入れ替えは、かなり影響があると思った方が多かったと思います。ただ、1回目の入れ替えの影響が大きかっただけに、それから比べると、それほどレースに影響がある感じではなかったように思いました。それでも、前半かなり刻んで進むのスローペース。スピード競馬にはなりませんでしたね。17日(日)は古馬伝統の一戦、第59回岩見沢記念BG2が行われました。回避馬が多く、7頭立てと寂しい感じの頭数。夏の暑さの影響もあり、岩見沢記念は頭数がそろわないことがありますね。今年の岩見沢記念は、まさに「絶対に負けられない戦いがここにある。」というフレーズがぴったり。ライバルメムロボブサップ不在、アオノブラックが1番人気。昨年の覇者インビクタが2番人気。メジロゴーリキが3番人気におされておりました。レースは、馬場の改修があったこともあり、前半98秒という超スローペース。メジロゴーリキが先頭で第2障害に来ましたが、先に仕掛けたアオノブラックがすんなりと障害をあげて、最後は突き放しての圧勝劇。プレッシャーもある中、力の違いを見せつけたアオノブラックでした。(主催者提供)今年なかなか手が届かなかった肩掛け。ようやく今季初の重賞制覇となりました。(主催者提供)正直、いくら馬場改修があったとしても、ペースは遅すぎるという印象。アオノブラックにとっては楽なペースだったと思います。ただ、今回なんとしても勝利しなければならないという所。レース内容より結果を出すことだったと思います。プレッシャーをはねのけて、しっかり結果を出したアオノブラック陣営にとっては、この先につながる勝利だったと思います。(主催者提供)例年秋から冬にかけて調子が上がってくる。これからと金田勇調教師。ライバル メムロボブサップとのシーズン後半の戦いは今後注目です。次回古馬重賞は10月29日北見記念。さらに高重量となり、どんな戦いになるか楽しみです。さて、次回帯広競馬場23日、24日と昨年も好評だった「ウマ娘」イベントが行われます。多くの皆さんの来場が見込まれます。注意事項などもありますので、HPをご覧の上、皆さん楽しんでいただければと思います。25日(月)は、ばんスタ延長戦配信です。今回は「シーズン折り返し!後半戦につながる要素は?」と題してお送りいたします。今シーズンもちょうど折り返し。前半戦をふりかえりながら分析。注目馬や騎手などを紹介していきます。後半戦の馬券検討の参考にして頂ければと思います。メールテーマは「後半戦で注目している馬や騎手は?」皆様からのメッセージをお待ちしております。秋の味覚サンマ。感がさえて馬券が当たるよう脳を活性化させるDHA・EPAが豊富な「さんま」を使用した「釧路名物 魚政 さんまんま」をプレゼント。メールフォームからお送りください。リモートゲストには渡辺和昭をお迎えして、シーズン前半戦をふりかえります。ぜひご覧ください。
2023年09月19日
今日は耳目社山中が担当します。前回、ちょっと涼しくなってきた的なことを書いた気がしますが、9月半ばを過ぎても日中はまだまだ気温が高く、なかなか秋を感じられませんねぇ。でもでも、レースの方は注目レースがどんどん続くので、秋競馬、どんどん盛り上がっていきたいですね!今日は敬老の日でしたが、明日は金沢競馬場で、準重賞・敬馬賞が行われます。昨年初めて、敬老の日に合わせて行われたこの敬馬賞。今年は準重賞に格上げされ、東海地区との交流戦として行われます。登録のあった名古屋所属の19歳牝馬・(出ていれば)318戦目のヒカルアヤノヒメが回避したのは残念ですが、どんなレースになるのか楽しみなメンバーが揃いました。出走する大ベテラン10頭をご紹介します。9/19 金沢競馬12R敬馬賞(準重賞)C級9歳以上 東海北陸交流 1400m1サンライズサーカス笠松 牡10父シンボリクリスエス母クラシックチュチュ(母の父キングカメハメハ)ここまで96戦(5 9 11 71)デビュー戦2015/11/15京都競馬場2歳新馬芝1800m4着園田2勝高知3勝2ヤマイチレジェンド金沢 牡11父カネヒキリ母メイケイキララ(母の父タイキシャトル)ここまで133戦(13 5 7 108)デビュー戦2014/10/18京都競馬場2歳新馬D1800m3着JRA2勝(内名古屋交流戦1勝)南関東5勝高知5勝金沢1勝3ドウディ 金沢 牡9父コンデュイット母ストームイメージ(母の父ダンスインザダーク)ここまで85戦(8 9 8 60)デビュー戦2016/7/31新潟競馬場2歳新馬芝1600m3着JRA3勝金沢5勝4カジノノーブル 金沢 牡10父カジノドライヴ母エジンバラシチー(母の父ブライアンズタイム)ここまで157戦(9 11 20 117)←メンバー中最多!!デビュー戦2016/3/20中山競馬場3歳新馬芝1800m11着JRA6戦0勝→2016年8月から金沢で走って151戦9勝5ラディアンスウェイ笠松 牡9父ディープインパクト←血統馬!!母ギャビーズゴールデンギャル(母の父Medaglia d'Oro)ここまで88戦(7 8 15 58)デビュー戦2017/4/1中山競馬場3歳未勝利芝2000m10着南関東1勝岩手2勝笠松4勝6ネイバルエンスン 笠松 騙11父プリサイスエンド母ハングインゼア(母の父タイキシャトル)ここまで150戦(10 12 15 113)デビュー戦2014/11/2京都競馬場2歳新馬D1200m4着JRA1勝笠松9勝7グリフレット 名古屋牡9父ローエングリン母アプリコットフィズ(母の父ジャングルポケット)ここまで136戦(3 7 4 122)デビュー戦2016/11/19福島競馬場2歳新馬芝2000m6着南関東1勝→名古屋2勝8ツクバキセキ 笠松 牡10父キンシャサノキセキ母ウェディングハニー(母の父トニービン)ここまで134戦(15 17 13 89)デビュー戦2015/11/22東京競馬場2歳新馬芝1400m11着笠松7勝→門別1勝→名古屋2勝→南関東5勝9ゴールドスピアー 金沢 牝9父ヴィクトワールピサ母セイクリッドフレイム(母の父Rahy)ここまで102戦(5 3 16 78)デビュー戦2016/12/2大井競馬場2歳新馬D1400m6着↑唯一の地方デビュー馬南関東3勝(大井2勝・浦和1勝)金沢2勝10イーゼル 金沢 騙9父ディープスカイ母フォーティカラーズ(母の父フォーティナイナー)ここまで128戦(14 11 5 98)デビュー戦2016/9/11中山競馬場2歳新馬D1800m9着門別6勝→南関東1勝→門別1勝→名古屋1勝→金沢5勝(詳しい出走表は→こちら)100戦超えが7頭。出走メンバーのここまでの出走回数を総計すると1209戦。勝利数は89!!歴戦の古馬達の対戦、どうぞお楽しみに!!発走は明日火曜日、19日の18:00です!
2023年09月18日
日曜日担当の高橋華代子です。 まだまだ暑い日が続いていますが、今週後半から少し暑さが和らぎそうな……。東京の21日(木)の最高気温29度という数字を見て、元気が出てきた今日この頃です。(笑)。 さて、9月13日の川崎11レースで2歳馬による新設重賞・若武者(わかむしゃ)賞が行われました。これまで準重賞として実施してきたレースが重賞として格上げ。 記念すべき第1回覇者となったのは、船橋の林幻厩舎所属グラッシーズマンでした。4コーナーで先頭に立つと押し切り、無傷の2連勝。 8月に船橋で新馬勝ちをしたばかりの馬が、輸送もコースも全てが初物の中ですばらしい走りを見せました。 なお、グラッシーズマンはもちろんのこと林調教師も重賞初制覇です。ゴール後に引き返してくると、鞍上の和田譲治騎手は「ゲンちゃん、勝ったよ!」と満面の笑み。 元騎手でもある林調教師と和田騎手は教養センターの同期生ということもあり、特別な存在です。 同期の絆で大きな勝利をあげました。 個人的に、この若草色の肩掛けが非常に気に入ってしまいました(^O^) 南関東ではなかなか珍しい色合いで、とってもキュート。 グラッシーズマンは父がアジアエクスプレス、母がブルーセレブ、母の父がアサクサデンエンという血統の男の子です。 母ブルーセレブは2013年の東京2歳優駿牝馬の勝ち馬で、その年のNARグランプリ2歳最優秀牝馬も受賞。 川崎の武井和実厩舎に所属していたゆかり深い馬で、担当は元騎手の中越豊光厩務員でした(中越琉世騎手のお父さん)。当時の写真です。懐かしいなぁ。 写真を見比べると、お母さんと息子さんは顔つきや毛色が似ているような(^O^) 見続ける楽しさや発見も、競馬の醍醐味ですね。 さて、南関東競馬でも2歳重賞がどんどん行われていきますよ。 9月21日の大井11レースで1200mのゴールドジュニアが行われます!!!
2023年09月17日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。今週は『ゴールデンジョッキーカップ』に重賞レース『園田チャレンジカップ』と注目レースが続きました。木曜日のゴールデンジョッキーカップは中央、地方の名手12名が激突!!今回は武豊騎手が「スペシャルウィーク」でお馴染みの勝負服、横山典弘騎手が「メジロライアン」でお馴染みの勝負服で騎乗。注目度が高まり開門前から入場待機列が出来ていました。ゴールデンジョッキーカップの騎手紹介式には多くのファンが西ウイナーズサークル前に集結。実況室内で作業をしていましたが外から歓声が聞こえてきました。※そのだメールひめじメールSNSより節目の30回目を迎えた今大会は誘導馬に兵庫のレジェンドジョッキーが跨りました。第8レースのファイティングジョッキー賞は北野真弘調教師。※地方通算2119勝第9レースのエキサイティングジョッキー賞は永島太郎調教師。※地方通算2043勝※そのだメールひめじメールTwitterより第11レースのチャンピオンジョッキー賞は木村健調教師(左)、田中道夫調教師(右)が誘導。※木村健騎手は地方通算3560勝、田中道夫騎手は地方通算3164勝。兵庫のレジェンド騎手による誘導を見ようと現役騎手達が馬道に集まりました。★第30回 ゴールデンジョッキーカップ9月14日(木)、騎手招待競走『ゴールデンジョッキーカップ』が行われました。今年は節目の30回大会。JRA、地方競馬で通算2000勝以上を挙げた騎手から選ばれた12名が腕を競いました。♦第1戦 ファイティングジョッキー賞開幕カードは地元兵庫の田中学騎手とメロパール(永島太郎厩舎)が逃げ切りで勝利。「1230mの内枠だったので無理してでも行きました。乗りやすくてリラックスして走ってくれました。あと2つ頑張って優勝目指します」。同大会3度の優勝経験がある田中騎手好スタートを切りました。※現地にいた友人から画像を提供して頂きました2着は吉原寛人騎手(金沢)、3着は戸崎圭太騎手(JRA)でした。第1戦を終えての順位はこちらです。※三宅アナウンサーのデータベースより♦第2戦 エキサイティングジョッキー賞単勝1番人気のディージェーサン(永島太郎厩舎)が好位追走から4角で先頭。そのまま押し切って連勝を「5」に伸ばしました。鞍上はJRAの武豊騎手。12年ぶり7回目の出場となったJRAのレジェンドの勝利で場内は拍手喝采でした。スペシャルウィークの勝負服での勝利は2008年7月27日小倉競馬場以来。15年ぶりとなりました。※三宅きみひとアナウンサー情報「ノリさん(横山典弘騎手)とタイムスリップしたみたいだなと話していました(笑)」。※そのだメールひめじメールSNSより永島太郎厩舎は8、9レースと連勝。誘導の大役を終えた永島調教師は現役時代の騎手服を身につけて表彰式に出席されました。「永島調教師は騎手時代から仲の良い友達なので一緒に勝てたのは初めてで非常に嬉しいです」。「最後もチャンスはあると思うので、良いレースをしてまた表彰式でここに来られるように頑張ります」。と最終戦に向けて意気込みを語りました。https://youtu.be/NY_MPVQVMmc?si=JQE0lnCvHdyqN6Qb※現地にいた友人から画像を提供して頂きました2着は山口勲騎手(佐賀)、3着は岡部誠騎手(名古屋)が入りました。第2戦を終えての順位表です。ご覧の通りの大混戦。22ポイントで武豊騎手、吉原寛人騎手が並び。1ポイント差で田中学騎手、山口勲騎手、横山典弘騎手がぴったり追走。優勝争いが混沌としてきました。♦第3戦 チャンピオンジョッキー賞最終戦はポイント下位にいた名手が奮起!地元兵庫の下原理騎手騎乗のエイシングラスが差し切って勝利。上位には届きませんでしたが意地をみせました。「欲張らずに乗ろうと思っていました。最後は一か八かに賭けて内に行きましたが良い結果になりましたね。名ジョッキー達と乗れて幸せを感じて乗りました。毎年このレースに乗れるように頑張ります」。2着は高知の赤岡修次騎手、3着に高知の宮川実騎手が入りました。最終戦を終えてのポイントです。32ポイントで武豊騎手と山口勲騎手が並びましたが、着順差で武豊騎手が王者に輝きました。2位は山口勲騎手、3位は赤岡修次騎手でした。ゴールデンジョッキーカップ総合表彰式の動画https://youtu.be/rv25ZDpQZco?si=hFDeTGZFDIF8kycq3位 赤岡修次騎手「上手い騎手だらけで乗り応えがありましたね。メジロライアン、スペシャルウィークをテレビの映像で観ていたのを思い出しましたね」。2位 山口勲騎手「馬が頑張ってくれたおかげですよ。怪我明けで不安はありましたが、この大会に出る事をモチベーションに頑張りました。ポイントも接戦で面白いレースでした。名手と一緒に乗れただけで嬉しい。来年も来られるように頑張ります」。武豊騎手コメント「中央・地方のトップ騎手が集まるレースに乗れるだけで嬉しい。(ゴールデンジョッキーカップは)久しぶりの参戦でしたが、『アレ』する事が出来て良かったなと思います(笑)」。※武豊騎手は阪神タイガースファン。火曜日は甲子園球場で始球式をしていました。阪神タイガースの岡田彰布監督がインタビューで優勝の事を「アレ」と表現。ゴールデンジョッキーカップ後のナイターゲーム阪神タイガースは読売ジャイアンツを破り「アレ」を達成しました。今回はオリジナル勝負服を日本ダービー初制覇を飾ったスペシャルウィークの勝負服を選択。「袖を通したことで色んな思いが頭をよぎりましたね。僕にとっても特別な勝負服です」思い入れの強い服を身にまとい7度目の挑戦でゴールデンジョッキーカップ初制覇となりました。※三宅アナウンサー撮影現在、兵庫で実習中の騎手候補生が武豊騎手と記念撮影。木曜日は競馬場実習で園田競馬場に来ていました。来年のデビューを目指して厩舎で頑張っています。★第20回 園田チャレンジカップ9月15日(金)、1400mの重賞競走『第20回 園田チャレンジカップ』が行われました。※同レースは2014年から10年連続で「その金ナイター」のメインレースで実施。今年は昨年のNARグランプリ2022年度代表馬「イグナイター」が登場!スタートを決めたイグナイターはすんなりハナを奪います。2番手につけた高知のアポロティアモが競りかけに行きますが徐々に離されます。イグナイターは持ったままの手応えで危なげない競馬。最後は流す余裕をみせての快勝でした。2着は高知のアポロティアモ。3着は昨年覇者のダノンジャスティスが入り3連単の払戻金は450円。固い決着となりました。※木村アナウンサー撮影5月末のさきたま杯(Jpn2)制覇後は北海道へ放牧。今回は先を見据えて7割ぐらいの仕上げでしたが、絶対に負けられないプレッシャーがありました。「3走ぶりに乗りましたが馬は落ち着いていて、返し馬に行ったら『久しぶりの背中だな』とニヤニヤしていました。イグナイターに乗せて貰って初めてぐらい緊張しました。普通にレースしたらここでは負けてはいけない馬ですからね」。兵庫生え抜き騎手の最多勝利記録を更新する田中騎手が重圧から開放されてホッとした表情をしていました。「次のために心臓を作っていきたいという陣営からの指示もあったので早めに動かしました。ハナに行こうと決めていましたが、吉原騎手が早めに来たのは誤算でしたね。折り合いを欠く面があり厳しいレースでしたが大丈夫だと思ってました。さすが年度代表馬ですね」と愛馬を称えていました。「年齢を重ねたことにより落ち着きも出て、ゲートの駐立も良くなりましたね。私の年齢的にも交流G1を勝つチャンスは多くないので、兵庫の馬で獲りたいです」と今後の抱負を語りました。田中学騎手は重賞79勝目。金沢の読売レディス杯に続き今年重賞4勝目です。新子雅司厩舎は重賞61勝目。金沢のイヌワシ賞に続き今年重賞9勝目。田中騎手、新子厩舎ともに園田チャレンジカップは初制覇です。※木村アナウンサー撮影凱旋レースで圧巻の走りを披露したイグナイター。次走は来月9日、盛岡競馬場で行われるマイルチャンピオンシップ南部杯に向かう予定です。昨年4着と善戦した舞台で初の交流G1制覇を目指します。※木村アナウンサー撮影★GDJ2歳シーズン開幕! 第25回 園田プリンセスカップ 9/21(木)次週の園田競馬は9/20(水)~22(金)の3日間開催。21日(木)には2歳牝馬の重賞「園田プリンセスカップ」が行われます。主な登録馬です。【他地区】※9月15日12時時点 ≪騎乗予定≫ コモリリーガル(北海道・米川昇厩舎) 下原理騎手 ジュデシャンス(北海道・角川秀樹厩舎) 吉村智洋騎手 ラブミーテキーラ(北海道・田中淳司厩舎)広瀬航騎手 フォルトリアン(大井・市村誠厩舎) 吉原寛人騎手 シトラルテミニ(北海道・田中淳司厩舎) 田中学騎手【他地区補欠馬】 キッショウテン(大井・宗形竹見厩舎) 【兵庫】 インタールード ティラミスアイ など昨年は中穴人気の地元勢(アドワン → カタラ)によるワンツーフィニッシュ。3着に2番人気の道営馬エイシンエイトが入り、3連単は11万超の高配当となりました。同レースは過去10年で道営馬が5勝。馬券圏内に1頭は絡んでいます。今年も2勝以上、重賞でも好走歴のある馬が遠征予定。地元兵庫からは820mの新馬戦を勝利したインタールード、ティラミスアイなどがエントリーしています。
2023年09月16日
木曜担当のよこてんです。 残暑、厳しいですねえ。いいかげんそろそろ「厳しかったですね」と過去形で言いたいのですが、まだしばらくは最高気温が30度に届くような日があるようで。まだ油断できないですねえ・・・。 今年復活した形の“秋の”水沢開催にしても以前なら後半頃からは秋の気配が濃くなってきた記憶なのですが今年は最後まで暑くて、2開催4週間のその最終日が一番蒸し暑く感じたくらいでした。★装鞍所のミスト、結構涼しかったなあ・・・ それでも朝晩の気温はだいぶ低めになってきていたので、厩舎関係者に聞いても調教はだいぶ楽にできるようになった・・・という声が多くはなっていましたが、しかし今年の暑さが“異常”なのならともかく、こんな暑さが毎年くるようなら暑さ対策にももっと本腰を入れないといけないよね・・・という声も多かったです。できれば今年が“異常”の方であってほしい・・・。 さて今回のお話は戸塚記念です。三度の激突となった“ヒーロー”対決。黒潮盃の激闘がまだ記憶に新しい中で行われた今回はより注目度が高かった印象でしたが、結果はヒーローコールがマンダリンヒーロー以下に6馬身差を付ける勝利。ヒーロー対決を3戦3勝とする強い走り、強い競馬を見せつけました。★戸塚記念優勝/ヒーローコール そう。「見せつけた」。強さを見せつけるべく戦って、しっかりと見せつけてみせた。それが今回のヒーローコールの戦いぶりだったように感じます。 引き上げてきて脱鞍の枠場に入る時に何度も「よし」と自分に言い聞かせるように、噛みしめるように繰り返した森泰斗騎手。 序盤こそ2番手でしたが2周目の向こう正面に入ってほどなく先頭に押し上げると、その後は後続の動きを全く意に介さず、ただただ前へ前へと押し進み続けたレースぶりが、それが全て鞍上の思い通りのレースだった事への、そしてそれを貫き通すだけの力を発揮してくれたパートナーへの、「よし」という言葉だったのかと思えました。★何度も「よし」と繰り返しながら引き上げてきた森騎手。様々な想いが詰まっていたのか レース後のインタビューでは「ミックファイアと戦うまでは負けるわけにはいかない」と森騎手が語ったそうです。とすると、こういうと今回の他の馬たちには申し訳ない言い方になりますが、ヒーローコールが見ていたのは東京ダービーで6馬身前にいたミックファイア、ここではその“仮想敵”を追い上げる戦いをしていたのかもしれませんね。 そのミックファイアの次走はダービーグランプリとなっています。ヒーローコールはどうするのか? この戸塚記念の際には調教師も馬主さんも不在だったためにその場で次走がどうなるのか?がはっきりしませんでした。再戦の舞台が盛岡になってくれれば非常に盛り上がると思うのですが、さて、はたして・・・。 もう一頭の“ヒーロー”マンダリンヒーローは2着でした。6馬身の差はつけられましたが、しかし道中はかなり苦心しながらエンジンをかけて、それで最後は3着以下を引き離す2着まで来たのですから十分に立派な内容だったと思います。★マンダリンヒーロー こちらはレース後の藤田調教師に少しお話を伺う事ができました。「レースを振り返れば、ヒーローコールだけを見ていく競馬をすればよかったのかなと。それくらいのつもりでいけばもっと差は縮まっていたのかなとか思います。でも今日は改めて強いなと感じる内容でしたね。コーナーの多さを心配していましたけど良く走ってくれていた。鞍上も分かってうまく乗ってくれたと思います。次走は、このレースの前からずっと考えていたんですけども、他の馬の動き次第でダービーGPも視野には入っています」 コーナーで置かれ気味になってしまう分で差が拡がったとはいえ勝負所からはしっかりと伸びてきており、こちらも地力の高さは感じさせる走りだったのでは。 今回はコース形態的にヒーローコールの方がより力を出しやすい条件だったようにも感じるんですよね。大井であったり、あるいは盛岡であったりすると、また状況が変わってくるような気がします。 今回の結果で“勝負付けが済んだ”とするのはまだ早いと思いますね。 ところで森騎手が非常に力のこもった戦いを貫いて見せたのは、対ミックファイアだけでなく、先日急逝された左海誠二調教師への想いもあったのだろうと、いやあったはずです。 もともとヒーローコールは左海騎手が主戦を務めていて、同騎手の調教師転身に伴って森騎手にバトンが渡された形でした。黒潮盃の直後に左海調教師が亡くなられて、その後の最初の同馬のレース。冒頭で触れた「よし」の中には左海調教師に見せても恥ずかしくないレースができた、やりきった、という気持ちもこもっていたのだろうと自分は想像していますが、それは想像のしすぎでしょうか。 “最後”のダービーグランプリ。ミックファイアが予定通り出走すればチャンピオン格という位置づけになるのは、これはもうどうしようもないですけども、あわよくば一矢報いてやろう、下剋上してやろうという猛者たちが集まってきてくれるのももちろん大歓迎ですし、その中にヒーローコール・マンダリンヒーローの名があれば、レースの厚みがさらに増すのかなと思います。その時を楽しみにまちましょう。★ところでゴール後の“サムアップ”ガッツポーズ。ゴールして、ハッと何かに気づいたような感じでこのポーズ。見ていたカメラマンたちの意見として「スタンドに誰か関係者がいたのではないか?」「しかしカメラを順番に見ていくような感じで目線が来ていた」。いつか種明かし、教えてください・・・。
2023年09月14日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、競馬場取材の狭間で……競馬場ネタが手元にない。 とはいえ、こたつネタで終わらせるのは嫌なので(汗) いきなりですが、「今週のキッチンカー」(仮題) 名古屋競馬場に来ていた、こちらのキッチンカーを紹介します。(取材日:9月5日火曜日) dream._.chicken(ドリームチキン) Instagramはこちら 「ドリーム」と「チキン」の間の顔文字っぽいのが、ちょっと可愛い 美味しい唐揚げのお店です。 唐揚げのお店と言っても、品揃えが豊富なんですよね。 唐揚げは、ご覧のように6種類の味。その他にもポテトとか、チュロスとか、かき氷とか。イベント会場とかなら、一通りあって何か買い求めたくなる感じです。 この日の私は、お勧めというドリチキ丼を頂きました。 6種類の唐揚げの中から、4種類の味が盛り合わせられています。 この日は、しょうゆ 甘だれ 塩だれ 油淋鶏 この唐揚げ、衣に卵と小麦粉を使っていないんです。片栗粉だけ。 だから、食べていて脂っこさが全くなくて、逆にジューシーな「肉肉感」がハンパなく感じられる、とても美味しい唐揚げ。 鶏肉自体は、特別なものを使っているわけではないそうなのですが、「仕込み」に時間をかけているとかで、それもおいしさの秘密。切り方などの手間のかけ方で、唐揚げって味が全然違うんですって。知らなかった。 丼のごはんには、ハーブスパイスがかかっています。 これもね、一口目を食べたときに嬉しくて美味しいサプライズ。 この日も、美味しく頂きました。 m(_ _)m キッチンカースタッフ 左からタクヤ タクマ アツミ 家族でおやりになっています。 営業関係を担当されているという、アツミさんに話を聞きました。「いま、キッチンカーを初めて2年目です。元々は扶桑町でリアル店舗をやっていたのですが、コロナ禍の時にお店はやめてキッチンカーに移りました。」 コロナ禍の影響で、キッチンカーに転向した、というのは、こうして取材をしているとしばしば聞く話。こちらの皆さんも、コロナ禍の間は何かと大変だったみたいです。 「コロナ禍の間には、テイクアウト頑張ったり、マルシェに出店したりしていたんですけれども……マルシェに行ってみると、そこで出会った人々とかお店に、また別の場所、あちらこちらで会えたりするのが楽しくて。色んな所でお店を出せるのも、いいなと感じました。あとは、リアル店舗でマルシェに出店しても、どうしても冷めたものを出すことになってしまう。温かくて美味しいものを出したい、っていうのも、キッチンカーにしたいと思った理由のひとつです。」 もともとリアル店舗は、タクヤさんが会社員をやめて開いたお店だったそうです。いま出している商材は、その時からずっと開発を重ねてきたもの。 調理の担当は、専らタクヤさん「実家が弁当屋をやっていて、その流れで自分が『会社を辞めて自分で何かやりたい』と思ったときに始めたのが、そのリアルのお店です。」 唐揚げを売ろう、っていうアイディアも、ご実家のメニューにあったものをアレンジしていって、いまのものにたどり着いているそうです。「とにかく、がむしゃらにやってましたね……」 リアル店舗の時代のことを、タクヤさんはこんな風に振り返ります。「会社員で人に言われて何かをするのではなく、物事を自分でやっている、というモチベーションはありました。でも、お店を始めてみると現実は厳しい。収支はだいたいトントンぐらいでした。」 このまま続けていても、トントンのままかな。 そんな思いも、キッチンカーへの転向を後押ししたようです。 いま、キッチンカーを始めて、2年目。「何が正解かは、わからずにやっている。いまもとにかくがむしゃらにやっています。」 タクヤさんのこんな言葉も、正直なところなのかも知れません。 最後に、みなさんに「これからの夢」を伺ってみました。 「やはりキッチンカーをやっている以上、より大きなイベントへ出店するのは夢ですね。」 アツミさんはそう話します。 一方のタクヤさんは……「現状について『これでいいのかな』という思いは、常に持っているような気がします。いま頑張ってやれていますが、これがこのあとどれだけ続けられるか、ということを、平行して常に考えているような気がしますね。」 うーん。これも本音。 そして、すごく迫力のある言葉でした。 「もしかしたら、何年か経ったらまたリアル店舗をやっているかも知れません。もしリアル店舗へまた戻るとして、その時にはいまやっていることの経験も生きるだろうし、売るものも全く別のものになっているかも知れません。」 とにかく、何か「大きいことに」挑戦したいと言う気持ちがある。 最後、話はそんな風に締めくくられました。 またひとつ。ひとびとの人生のドラマと ひとびとの、熱い想いに触れたような気がしました。 このキッチンカーの最大の「ウリ」 接客担当・タクマ君の、最高の笑顔 学校の勉強の合間に、このようにお店に出て頑張っています。 dream._.chicken(ドリームチキン) Instagramはこちら Instagramには、出店予定も出ています。 行き会ったら、是非お立ち寄りください。 来週は、ヒカルアヤノヒメが出るなら…… 金沢に行ってこようと思っています。
2023年09月13日
火曜日担当の太田です。あれだけ暑かった今夏でしたが、ようやく落ち着いてきました。それでも例年から比べるとまだまだ残暑厳しいという感じでしょうかね。ただ、朝晩はかなり肌寒い感じになってきております。後は、一雨ごとに気温が下がってくることでしょうね。今週ばんスタでは、8月に募集しておりました「ばんえい大喜利」の優秀作品発表を、配信のばんスタ延長戦で行いました。夏のSNS企画として行った「ばんえい大喜利」夏と冬に行っているSNS企画ですが、毎回多くに皆さんにご参加いただいております。この場を借りて感謝申し上げます。審査の結果はありますが、正直どれもいい作品ばかりで、皆さんに賞をあげたいぐらい、奥が深い大喜利が多かったという印象です。審査は審査員の好みという感じになりましたが、皆さんはどの作品がいいと感じたでしょうかね。それぞれ違う感性があるのではと思いました。それぞれの優秀作品はこちらお題1 お題2 お題3 そして、最後に「ばんえい大喜利大賞」を発表!!ばんえい競馬を人生にたとえた大喜利が選出されました。お題1の賞品はこちらお題2はこちらお題3はこちらそして、大喜利大賞は、ばんスタといえば肉!!こちらのお肉のセットをプレゼントさせていただきます。選出された皆さんおめでとうございます。すでにDMでご連絡させていただいております。賞品到着まで楽しみにお待ちください。次回冬のSNS企画。日曜日終わった時点で企画をどうするか話が出ておりました。皆さんはどんな企画を期待していますかね。何か面白い企画がありましたら、アイデア頂ければ幸いです。さて、次回ばんスタ延長戦は、9月25日(月)に行います。テーマは、「シーズン折り返し!後半戦につながる要素は?」と題してお送りいたします。ゲストには渡辺和昭さんをお迎えしてお送りいたします。メールメッセージ募集テーマは、「後半戦で注目している馬、騎手」です。こちらからお寄せください。抽選でこちらをプレゼント。後半に向けて感がさえますようにということで、脳を活性化させるDHA・EPAが多く含まれるさんま。そのさんまとご飯をサンドした「さんまんま」をプレゼントいたします。ぜひ皆さんメールお寄せください。日曜日の昼、帯広競馬場では、第19回食肉まつりと題して、外で約肉を楽しむイベントが行われました。イヤーもーすごい焼肉の香りが競馬場中充満して、ヨダレものでした。ちょうど昼時でしたから、おなかがグーグーなって・・・・。残念ながら参加はできませんでしたが、匂いだけで飯食べれる感じでしたね(笑)これからは秋の味覚イベント目白押し。帯広競馬場のイベントご注目ください。ばんえい競馬騎手最多勝記録更新中の藤本匠騎手が10日(日)の第3Rヨシノヒメで通算4700勝達成。(主催者提供)勝つたびに記録更新ですが、レジェンドはまだまだ健在という感じですね。ひとつひとつやっていくだけとう藤本匠騎手。どこまで記録を伸ばせるか、今後も注目です。昨年度リーディングに返り咲きした鈴木恵介騎手が、11日(月)の第2Rアアモンドテラスで今季100勝としました。今季まだ開催折り返し前の100勝達成。(主催者提供)このままいけば200勝を超えるペースということになります。現在リーディング2位の島津騎手とは41勝差。圧倒的にリーディング1位。今季もすでにリーディング獲得間違いないというぐらいすごい勢いで勝星を重ねております。腰の調子が悪い時もあって、シーズン中に休む時も多かったのですが、ここ1、2年はシーズン休むことなく騎乗ができているという所も大きいですね。今の鈴木騎手の圧倒的の強さは、全盛とほぼ変わらないパフォーマンスを見せてくれております。今季どこまで勝ち星を伸ばすのか。後半の騎乗も目が離せません。昨日斑毛の馬がデビューしました。アアモンドメロディ2歳牝馬。なんと母の名前はブチコ。えっと思った方もいらっしゃったかと思いますが、あのブチコではないので、お間違いなく。(HPから)馬事協会のサイトで調べるとブチコという名前の繁殖牝馬は2頭登録があります。ばんえいでは同じ名前の牝馬がいるのは普通のことです。その父母を見てこの馬だと判断するわけですね。(パドックはルンルンという感じで歩いていて、後ろ姿もなんだかキュンとしてしまった)アアモンドメロディは馬体重700キロ満たない689キロ。パドックの歩き方など見ていると、とてもかわいいという感じになりますね。久々に私もかわいいと思ってしまいました。顔つき、しぐさなどでしょうかね。デビュー戦は6着という結果でしたが、第2障害はしっかりとあげていたので、今後馬体が増えてきたら結果もついてくるのではないでしょうか。SNSでも多くの方が写真をアップしておりました。人気が出そうですね。今後の走り皆さんご注目ください。さて、次回のばんえい競馬は17日(日)に伝統の4市重賞第59回岩見沢記念BG2を予定しております。すでに回避するという話が出ているオープン馬もいるので、頭数がどこまでそろうかという所もありますが、白熱の戦いは必至です。昨年は、9番人気のインビクタがあっと言わせて重賞初制覇を遂げました。(昨年の岩見沢記念 インビクタ)その後今季のオッズパーク杯も制しているだけに決してフロックではない勝利だったと思います。今年も天気はあまりよくない予報。重量も800キロを超える高重量戦。シーズン後半に向けての戦いという感じになることでしょう。次回の岩見沢記念ぜひご参加ください。
2023年09月12日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は耳目社の百瀬です。先週土曜日の9月9日、都内のホテルにて、先日の東京記念で重賞3連勝(通算重賞4勝目)を決めたセイカメテオポリスと、春の南関クラシック3冠を達成したミックファイアの祝勝会が行われました。受付にはセイカメテオポリス、ミックファイア2頭揃い踏み!等身大パネルがお出迎え。そして会場内には、2頭が優勝した全重賞レースのゼッケンと肩掛けをずらりと展示!思わず「博物館みたい」と言ってしまいましたが、装飾も本当に豪華でした。この日は、両馬の誕生から現在まで携わってこられた方や、星加浩一オーナー、渡邉和雄調教師とゆかりのある方など、約80名が出席。(乾杯の発声は星加浩一オーナー)祝勝会は、星加浩一オーナーの挨拶と乾杯の発声に始まり、生産牧場、育成牧場、厩舎関係者、主戦騎手への記念品の贈呈。(セイカメテオポリス関係者一同)(ミックファイア関係者一同)そしてビンゴ大会が行われた後、渡邉和雄調教師の挨拶にて終了。(閉会の挨拶をする渡邉和雄調教師)ホテルの披露宴会場での祝勝会、80名と多くの方が出席されましたが、来賓席はなく、星加オーナーや渡邉調教師に近しい方が出席していたこともあり、会場は終始和気あいあいとした雰囲気。そして今回、大変僭越ながら、私はこの祝勝会の司会を、タレントのふじポンさんと一緒に、務めさせて頂きました。(初対面でしたが、とても楽しく司会を務めさせて頂きました!)(写真は全て、真鍋元カメラマンご提供!)閉会の挨拶で渡邉調教師が、「馬のことはもちろんですが、人を大切にする厩舎作りを、開業以来心掛けてきました」と話していましたが、まさにそれを体現するような、和やかな雰囲気の祝勝会でした。とりわけミックファイアは、多くの方がご存じだと思いますが、気性面の難しさや脚元の不安を抱え、セリでも主取り寸前のところ、星加オーナーが一声で購入。それでもこの馬の可能性を信じ、大切に育ててきた結果、大きな仕事を成し遂げる馬に成長。まさに"人の縁"に導かれ、それにミックファイアが応えた結果の快挙だったのではないでしょうか。今後については、既に発表されている通り、セイカメテオポリスは様子を見ながら、そしてミックファイアは初遠征!秋はダービーグランプリから始動する予定です。これからも2頭の活躍が本当に楽しみです!(人生初の口取り写真!?)
2023年09月11日
日曜日担当の高橋華代子です。 先週の大井開催は長距離と短距離の豪華な2重賞が行われました。ダイジェストに振り返ります。 9月6日の東京記念(2400㍍)は吉原寛人騎手がコンビを組んだ1番人気セイカメテオポリスが差し切り、重賞4勝目をあげました。 さかのぼれば、素質の高さに定評はありながら、体質の弱さなどで本格化するのは古馬になってからと言われてきた馬でしたが、3歳の戸塚記念で重賞初V。 今年5歳になると、オグリキャップ記念で1年7か月ぶりの勝利を飾り、そこから大井記念、東京記念と3連勝中です。 気になる今後のローテーションは、同厩の後輩に南関東無敗の3冠馬ミックファイアがいるため、後輩次第になるそうです。 翌7日に行われたアフター5スター賞(1200㍍)は笹川翼騎手が騎乗した1番人気ギシギシがゴール前の混戦をクビ差制しました。昨年の習志野きらっとスプリント以来となる1年1か月ぶりの勝利。 目に見えない疲れや得意な条件ではない中で、もう一歩の成績が続いていました。待望の2つ目のタイトルを獲得。 3歳時は骨折もあり、4歳で重賞初挑戦した昨年の東京スプリントはJRA勢とタイム差なしの3着だったのは記憶に新しいところ。この馬のポテンシャルの高さから、陣営もダートグレード競走を目標にしてきました。 この後は東京盃からJBCスプリントへ向かう予定ということです。 明日から行われる川崎開催も豪華な2重賞が行われます。9月13日は2歳馬による第1回の若武者賞、14日は3歳S1重賞・戸塚記念。目の離せないレースが続いていきますね。 さて、我が東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天モバイルパーク宮城では、東北ろっけんまつりを開催中ですよ。 東北六県のお祭りで使われる装飾品や衣装の展示やイベント、東北グルメなどを楽しむことができます。 展示されているお祭りは、 青森の弘前ねぷた 秋田の秋田竿燈 岩手の盛岡さんさ踊り 山形の山形花笠まつり 宮城の仙台七夕 福島の福島わらじまつり 楽天モバイルパーク宮城に来ると、東北にプロ野球の球団があるんだなぁということを改めて実感。そして、東北六県のお祭りに関したものを一気に体感ができて、すごく楽しいしワクワクします!!! 詳細はこちら。 期間は28日までなので、まだの方は急いだほうがいいですよ。 観覧車などがあるボールパークが楽しめて、東北も体感できて、すごくいい期間です。 なお、わたしが尊敬する球団マスコット・クラッチくんが津軽三味線を始めました!!! この東北ろっけんまつり期間にデビュー。 クラッチくん自身がデザインして作ったという世界にひとつのオリジナル袴を着用して演奏しています。まだまだ練習中ということですが、本当に上手で驚きました。 ステージMCさんが話しをされていたという内容を同じマスコットファンの方からお聞きしたことをまとめると。↓ クラッチくんは太いモフモフの指で細いげんを弾くのは大変なことで、さらに、大きなくちばしがあるので視界もさえぎられるそうです。津軽三味線を演奏をするのは普通の人より大変な状況。 そういうハンデを乗り越えて一生懸命演奏している姿は本当に感動します。その音色が心にも沁みるんです。 ステージに上がるまで、どれほどの練習量をこなしてきのただろう(涙)。ファンから見ても、クラッチくんって努力家なマスコットさんなんですよ。その姿はいつも尊敬しています。 とある日のステージの様子は、わたしのYouTubeでご覧になってください。津軽三味線を弾けるマスコットさんは世界初ですかね?ご存知の方はご一報をm(__)m これからクラッチくんの軽三味線演奏も不定期で行うそうです。当日イベント告知で確認してみてください。
2023年09月10日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。ようやく暑さが落ち着いた近畿地方ですが、不安定な天気が続いています。水曜日はレース開催中に、木曜日は開催終わりにゲリラ豪雨。金曜日も昼から2R前まで雨が降りました。洗濯物を干して仕事に行けないのが悩みです(笑)。今週は若手騎手の競演に重賞レースもあり忙しい開催でした。★吉見厩舎初勝利!9月7日(水)の園田競馬5Rはベイブが勝利!昨年6月の新馬戦以来2勝目を挙げました。先月開業の吉見真幸厩舎が通算6戦目で初勝利となりました。吉見調教師コメント「発馬を決めて外から被せてハナに行ってくれたのが大きかった。いつもお世話になっている吉村騎手で決められたのも嬉しいです。新しい事に挑戦している段階なので、スタッフと共にまずは厩舎としての『カタチ』を作って頑張っていきたいです」。★YJS トライアルラウンド園田中央、地方の若手騎手が激突するヤングジョッキーズシリーズ2023。9月7日(木)にトライアルラウンド園田が行われました。紹介式の動画https://youtu.be/cTCiIe0AeiM?si=7pvYjLDzajsIvym6※後半パドック進行で下に降りる時間が無かったため、そのだメールひめじメールの画像をお借りしました。第6レース終わりの騎手紹介式は多くのお客様が西ウイナーズサークルに集まりました。第1戦はトーアセレーネに騎乗した兵庫の山本屋太三騎手が勝利!2番手追走から3角過ぎで先頭に立つ強気な競馬でシリーズ初勝利を地元で決めました、ポイントを伸ばしてファイナル進出圏内の※3位にジャンプアップしました。※大畑騎手(名古屋)と同ポイントですが着順差で3位となっています。 山本屋騎手インタビューhttps://youtu.be/CiU2xwyx08A?si=jenmftjuX9DSUGbb第2戦はロードヴォラーレに騎乗した金沢の兼子千央騎手が勝利!後方待機から鋭い決め手で差し切りました。ファイナル圏内には届きませんでしたが、シリーズ最終騎乗で有終の美を飾りました。 兼子騎手インタビューhttps://youtu.be/6t30oi31ku8?si=5NAI6L83P3iQY1FO第1戦で8着の長尾翼玖騎手は第2戦は惜しい2着。ハナ差で勝利を逃しましたが、得点を39ポイントまで伸ばして5位に浮上。来月の笠松ラウンドで初のファイナル進出を目指します。 長尾翼玖騎手は今開催終わりから高知競馬へ期間限定騎乗。9月9日(土)~12月9日(土)の3ヶ月間。所属厩舎は高知の田中守厩舎です。 長尾騎手に意気込みを聞きました。『今週の開催が終わったらすぐに高知へ移動します。高知のリーディング厩舎で3ヶ月間技術を学んできます。騎乗依頼が沢山貰えるようにアピールして頑張ります。』 西日本地区で行われるトライアルラウンドは残り2つ。今月21日(木)に名古屋競馬場、10月11日(水)に笠松競馬場で行われます。地方競馬西日本地区は濱尚美騎手(高知)が2位に27ポイント差をつけてトップ。2位以降は大混戦です。ファイナル行きの切符を獲得するのはどの騎手になるのか?最終戦まで目が離せません。https://www.keiba.go.jp/2023yjs/ranking/なお、ファイナルラウンドは12月14日(木)に川崎競馬場、12月16日(土)にJRA中山競馬場で行われます。★園田オータムトロフィー9月7日(木)、ヤングジョッキーズシリーズの直後に3歳馬の重賞、第6回園田オータムトロフィーが行われ、1番人気のスマイルミーシャが勝利! 道中2番手追走から危なげなく抜け出して5馬身差の完勝。ダービー馬が貫録を見せ、重賞4勝目を挙げました。本来の出来ではなくても強いレースを見せてくれました。 2着はグランダムジャパン3歳シーズン女王のマルグリッド。秋桜賞は補欠1位から繰り上がらず地元重賞に出走。スマイルミーシャには離されましたが道中5番手から追い上げて力をみせました。3着は菊水賞馬のベラジオソノダラブ。兵庫ダービー以来の実戦で急仕上げというコメントもありました。道中3番手で折り合いを欠く面をみせながらも馬券圏内は確保。春の実績馬が上位を独占して人気サイドの決着でした。 吉村智洋騎手は重賞45勝目。園田オータムトロフィーは去年のエコロクラージュに続いて連覇で2勝目。この勝利で地方通算3200勝のメモリアル。先週から開催6日間連続マルチ勝利をマークして、2度目のゴールデンジョッキーカップに向けて弾みをつけました。飯田良弘厩舎は重賞6勝目。園田オータムトロフィーは初制覇です。吉村騎手コメント「2番手追走は想定通りでした。リラックスして走ってくれて、どこでゴーサインを出すかだけでした。暑さに堪えて本来のパフォーマンスではないが力を出してくれました。伸び盛りの3歳馬なので将来が楽しみです」。吉村騎手インタビューhttps://youtu.be/xUSbVIvx1bQ?si=et4irbVuv24VwRDmなお、兵庫ダービー馬の園田オータムトロフィー勝利は初めて。同レース牝馬制覇は2020年のステラモナーク以来、3年ぶり2頭目でした。今後は古馬の重賞戦線を目標としているスマイルミーシャ。兵庫最強牝馬の更なる進化に期待しましょう。※園田オータムトロフィー撮影 斎藤寿一氏★秋桜賞結果 & 遠征情報♦9月5日 第17回秋桜賞(名古屋・1700m)結果クリノメガミエース(吉村騎手・石橋厩舎)6着 ♦9月10日(日) 第8回西日本ダービー(佐賀・2000m)3歳秋のチャンピオンシップのシリーズ9戦目。2016年に新設された西日本地区の生え抜き馬限定で行われる重賞です。名古屋、笠松、金沢、兵庫、高知、佐賀の6場持ち回りで行われており今年の舞台は佐賀競馬場。兵庫からは2頭が遠征予定です。グロリアドーロ(田中学騎手・石橋満厩舎)ムーンローバー(広瀬航騎手・田中一巧厩舎)園田競馬は次週も水木金の3日間開催。9月14日(木)は第30回ゴールデンジョッキーカップ。9月15日(金)は重賞競走、第20回園田チャレンジカップが行われます。☆ゴールデンジョッキーカップ出場騎手中央、地方で通算2000勝以上を挙げた名手12名の騎手が3競走の合計ポイントで争います。武豊騎手、横山典弘騎手のオリジナル勝負服ここでしか見られませんよ!https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/Mjc3OA同レースで兵庫のレジェンド騎手達が誘導馬に騎乗します!本馬場入場にご注目ください!ゴールデンジョッキーカップの告知PVが園田・姫路競馬の公式Youtubeでご覧頂けます。第1弾https://www.youtube.com/watch?v=Yp89v_CKv3A第2弾https://www.youtube.com/watch?v=y8m5Qv3dlpM第3弾https://www.youtube.com/watch?v=tZajMfsTZ5E第4弾https://www.youtube.com/watch?v=F6iFH1E8KT8☆イグナイター出走予定!園田チャレンジカップ9月15日(金)の「その金ナイター」で行われる第20回園田チャレンジカップ。他地区な登録メンバーは下記の通りです。【他地区】スピーディクール(金沢)アポロティアモ(高知)ダノングリスター(高知)ダノンジャスティス(高知)マラッカ(金沢)※9月8日時点地元兵庫からは5月31日に浦和競馬場で行われたダートグレード競走「さきたま杯(Jpn2)」を勝利したイグナイターが出走を予定しています。道中4番手から抜群の手応えで勝負どころを迎えると、スマイルウィとバスラットレオンを競り落としました。夏場はラッキードリームと共に休養。”地元”園田競馬場で秋初戦を迎えます。他地区からは今年重賞3勝のアポロティアモ(高知)が登録。地元重賞のトレノ賞、建依別賞を連勝し、弾みをつけて遠征してきます。鞍上は金沢の吉原寛人騎手の予定です。昨年鮮やかに逃げ切ったダノンジャスティス(高知)も名を連ねています。次週も注目カードが多数の園田競馬。是非現地でお楽しみください!
2023年09月09日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回も、出かけた先で見聞きしてきた話をお伝えします。 まず、門別競馬場の話から。 短期移籍で門別に来ていた多田羅誠也騎手が、先週の開催まででその期間を終えました。(取材日:8月29日火曜日)「2歳馬について勉強したい」 門別に滞在することにした主な理由をこのように話した彼でした。 その期間を終えることになり、いまどのような心持ちなのか。話を聞いてみました。「得たいと思っていたことも得られたと思いますが……思っていなかったことの収穫がとても大きかったと思います。」 その「思っていなかったことの収穫」の中身を聞くと「レースに関すること」という答えが返ってきました。 元々は、「あまりレースで勝つと言うことを意識しすぎると、本当に身につけようと思っていること(2歳馬に関すること)が疎かになるような気がする、と話していた彼。それが「レースに関する収穫」を口にしたのは、とても意外なことでした。「門別は大きなレース場ですから、レースの中でミスをすると、それが本当に目立ってしまいます。そして結果を左右する。だから、基本的初歩的なことがより一層大切になってくると感じました。」 馬の乗り方やコース取りは勿論、鞭の使い方に至るまで、一つひとつのことが、とても大切なのだということを、改めて感じ学んだと言います。「小回りの高知と比べて、門別では『出来ること』が少ないです。人気の馬に対して、人気がない馬で『出し抜け』を狙うようなことが出来ない。だから『ミス』がレースを左右します。『ミス』なく乗ってくることがすごく重要。北海道の騎手の方々は本当にきれいに乗ってくるのは、そういうことかと気づきました。」「馬について学ぶこともさることながら、『人』の面の収穫が本当に大きかったと思います。」 騎手だけでなく、調教を手伝った調教師とも、とてもたくさん話をしたとのこと。所属の堂山芳則調教師は勿論、元騎手の小国博行調教師の名前も挙がりました。とても多くのことを教えられたと。「結局、自分たち騎手って、プロになってしまうと『一人』じゃないですか。一つひとつ丁寧に誰かが教えてくれるわけではなくて、自分で身につけていかなければならない。そんな中で、門別では多くの人たちから学ぶことが出来ました。今まで言われたことがないようなことも言われましたし、それで気がついて教えられることがもの凄く沢山ありました。」 気になるのは、彼のこれから。 「色んな馬、様々な人々に出会って学ぶことが出来ました。北海道に来ただけでこれだけ学べるのだから……という気持ちが、とても強くなりましたね。勿論今は高知をベースにしながらで、また高知を離れることは難しいかも知れませんが、先々にはもっと色んな場所で乗って、もっと様々なことを見聞きしたいです。」 彼の中で、騎手としての何かがひとつ「覚醒」したのかなと。 私は彼と話していて、そんな風に感じました。(この写真は、7月4日2R カンノンアーニモで勝ったときのもの 笑顔) 騎手・多田羅誠也が、これから先、どこへ向かって行くのか。 まずは高知での彼の姿が、また早く見たいです。 続きましては、名古屋競馬場から。(取材日:9月5日火曜日) 「1週間雨」の予報、まるハズレ。素晴らしい晴天。 「ナゴヤブルー」も、目にまぶしい感じ。 但し、暑い…… 19歳 現役最高齢競走馬のヒカルアヤノヒメの情報 この二人に聞きました。 右が、ヒカルアヤノヒメの主戦・尾崎章生騎手 左が、所属する井上哲厩舎で見習中の、105期騎手候補生・望月洵輝(もちづきじゅんき)さん いま、ヒカルアヤノヒメの調教には、望月さんが乗っています。「アヤノヒメに限らず、尾崎さんが調教も見ていてくれるので、本当に頼りになるし勉強になります」……と望月さん。ヒカルアヤノヒメの様子については。「本当に元気ですよ。油断しているとグッとハミを取って持って行かれそうになります」 一時の状況からは、だいぶ持ち直したみたい。 9月19日火曜日に金沢競馬場で行われる準重賞・敬馬賞に、ヒカルアヤノヒメも登録されました!(金沢競馬の広報リリースの抜粋です) 尾崎章生騎手も、楽しみにしているようでした。「(負担重量)52kgならなんとか」と話していましたが、別定でそもそも53kgでしたね。 「とにかくこの馬は、きちんとレースに出て、きちんと走ってくることが大事。レースの前には、自分も一度調教に乗せてもらおうかな。」 出走は、慎重に馬の状態を見て最終決定されます。 9月19日の金沢競馬場 私たちはレースに出てきてくれることを祈り、ドキドキしながら待ちましょう。 この日のメインレースは、秋桜賞(SP1) グランダムジャパン古馬シーズンのレースで、遠征馬も大挙参戦しました 昨年の1500mから、今年は1700mに距離が延長されました。 レースの位置づけも、エントリーする馬も、少し変化が生まれたかな。 この日は、馬場の内ラチから2馬幅ぐらいが走りやすく、行ったまま逃げ切りのレースが続いていました。そのせいもあってか、1番枠から速度自慢のウィップラッシュが飛び出して逃げたあと、離れた2番手集団には遠征でやってきていた有力各馬が殺到。 金沢のハクサンアマゾネス(赤帽)もいる その内側には、昨年3着の大井・グランパラディーゾ(黒帽)もいる 高知のアンティキティラ(黄帽)も 兵庫のクリノメガミエース(青帽)も そこから離れた後方、3頭並びの一番内側に名古屋ブリーザフレスカ(橙帽) この馬は、自分のスタイルを保って運べたのかな。 向正面あたりまでの1100mの時計を逆算すると、逃げたウィップラッシュで67秒7。1ハロンあたり12秒3。いくらオープン馬でも、速いよね……疲れるよね…… そのあたりではすでに、ブリーザフレスカがぐんぐんと行き出し、勝負所ではすでに追いついていました。動き出してしまえばね。終いの脚は強烈ですから。 直線入り口 一番外に出して4コーナーを回ってきたブリーザフレスカ 勢いが全く違っていました。 後続を大差引き離して、圧勝! 塚本征吾騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 ブリーザフレスカの次走は未定 記者と塚田調教師への取材の中では、東海菊花賞?みたいな話も出ていました。 期待を集めたハクサンアマゾネスは10着と大敗してしまいました。 8月下旬に短期放牧から帰厩して、中間に時計は出ていたものの、元々休み明けに課題のあるこの馬には厳しい臨戦過程だったのかも知れません。 管理する加藤和義調教師も、休み明けという点を敗因の一つに掲げていました。 吉原寛人騎手も、とても残念そうな表情でした。 ハクサンアマゾネスが、次、どこに矛先を向けてくるのか。 その動向が注目されます。 昨日は残念だった吉原寛人騎手 今日は大井競馬場の東京記念で、セイカメテオポリスを勝利に導きました 3コーナーあたりの動き出し、勝負所のピンチを切り抜けた騎乗はさすが そして馬も強かった! また来週も、現場の話題を探してお届けしますね。
2023年09月06日
火曜日担当の太田です。JRA北海道シリーズが終了しました。最終日は、午前中言うことないぐらい快晴で、気温もちょうどよく、気持ちのいい爽やかの空気に包まれていましたね。この日札幌競馬場は、札幌記念の日に次ぐ1万9000人を超える入場となり、夏の最期を惜しむように賑わいを見せておりました。全レース終了後の馬場解放の列は、内馬場にまで伸びて、コロナ前でもこんなに列ができたことがあったかと思うぐらい、多くの人が名残惜しげに馬場の感触を確かめておりました。ダートコースの砂を持って帰ることもできて、砂を袋に詰める姿も多くみられましたね。今年は異常なぐらい暑い北海道でしたが、コロナ禍の制限もなくなり、多くの人が競馬場に来場下さり、生の競馬を楽しんでいたことと思います。やっぱり生観戦は違うと感じた方も多かったことでしょう。夏競馬観光でお越しの方も、週末札幌から月曜日帯広、火曜日門別という感じで、日程的にもちょうどよく、それぞれの競馬を楽しんだ方もSNSなどで拝見しました。北海道とは思えない暑さの今夏で、まだ残暑厳しい感じですが、夏の終わりは寂しさを感じますね。どの競馬もシーズン後半。これからさらに面白いレース目白押しです。引き続き、どうぞお楽しみください。さて、次回9月10日(日)ばんスタ延長戦配信です。夏のSNS企画で8月に募集しておりました「ばんえい大喜利」。多くの皆さんにご参加いただきました。本当にありがとうございます。今回は、ご投稿頂いた大喜利の作品をどんどんご紹介しておきます。面白い作品目白押し。皆さん本当にすごいですね。全部紹介することは難しいですが、ばんえい大喜利選考委員会!?が厳選した作品をご紹介いたします。番組内で作品を読まれた方はもれなくプレゼントをお送りいたします。そして、最後には、ばんえい大喜利大賞の発表です。どの作品が選ばれるのか楽しみですね。ばんスタ延長戦ぜひご覧ください。
2023年09月05日
今日は耳目社山中が担当します。またまたまたまた金沢に来ています。昨日の最終レース(18:25発走)直前の競馬場の様子徐々に日没が早くなってきてこんな感じでレースが行われています9月に入ってようやく、ほんの少しだけ、過ごしやすくなってきた感じがする金沢より今週もお届けします。先週はYJSトライアルラウンド金沢に臨む加藤翔馬騎手の意気込みをお伝えしました。8/22に金沢競馬場で行われたトライアルラウンド2つのレースは第1戦は名古屋・大畑慧悟騎手第2戦は高知・濱尚美騎手が制しました。加藤翔馬騎手は第1戦6着・第2戦9着という成績でした。翌週8/29に浦和競馬場で行われた、東日本地区のYJSトライアルラウンド浦和。浦和第1戦はJRA・秋山稔樹騎手第2戦は浦和・中島良美騎手が勝ちました。出場騎手のプロフィールが場内に掲示されていました。東日本・西日本、地方競馬・JRAそれぞれここまでのポイント表は→こちら地方競馬東日本地区は地元の浦和ラウンドで活躍した中島良美騎手が42ポイントで現在1位。しかし中島騎手は浦和ラウンドでシリーズの騎乗予定が終了。このあと大井(9/5)・船橋(9/26)があり、ポイント差もそれほどないためファイナルラウンド出場争いはこの先ももつれそうです。YJSトライアルラウンド浦和出場騎手紹介式後列の一番左・青と水色の勝負服が秋山稔樹騎手前列の真ん中・黄色と水色と黒の勝負服が中島良美騎手一方、地方競馬西日本地区は地元高知と金沢で好成績を残した濱尚美騎手が72ポイントで現在1位。まだ2クラを残しておりこちらはファイナルラウンド進出濃厚なポイント差。2位大畑慧悟騎手は地元名古屋ラウンド(9/21)でポイント上積みを狙います。園田(9/7)・名古屋・笠松(10/11)を残す西日本地区も最後まで目が離せない戦いが続きそうです。大畑慧悟騎手と濱尚美騎手かよこさんも書いてましたが、浦和競馬場では8/30に、2歳馬の新設重賞・第1回ルーキーズサマーカップが行われました。勝ったのはアムクラージュ。2着ビッグショータイムに5馬身差をつける圧勝で、歴史に名を刻みました。この先の2歳戦線が楽しみになるレースぶりでした。(結果は→こちら)インタビューを受ける藤原智行調教師そして昨日9/3の金沢競馬場では、3歳馬の重賞・第58回サラブレッド大賞典が行われました。石川ダービー2着を含む、重賞2着が4回あったダイヤモンドラインが初の重賞タイトルを獲得。2着ノブノビスケッツ、3着ボストンコモンと石川ダービーの2着3着4着馬がここでも順番に上位に入りました。(結果は→こちら)騎乗した栗原大河騎手・管理する佐藤茂調教師ともに、先週8/29の石川テレビ杯・ダヴァンティに続き2週連続の重賞制覇となりました。インタビューを受ける栗原大河騎手(サラブレッド大賞典の写真はクシマデザイン様にいただきました)2歳戦、3歳戦、古馬戦線、そしてジョッキー戦と9月も見逃せない戦いが続いていきます!引き続き全国のレースに注目していきましょう!明日の名古屋の秋桜賞も楽しみだー。枠順は→こちら
2023年09月04日
日曜日担当の高橋華代子です。 ミックファイアの南関東3冠達成にまだまだ酔いしれているところ、今年最初の2歳重賞が南関東競馬でも始まりました! 8月30日に浦和競馬場で行われた新設重賞のルーキーズサマーカップ(SⅢ、1400m)。12頭中、地元の浦和所属馬が10頭参戦し、熱戦が展開されました。 初代チャンピオンに輝いたのは、ホッコータルマエ産駒の牡馬アムクラージュ。女傑スピーディキックでもお馴染みの藤原智行厩舎所属です。担当も末田厩務員。 3コーナーで先頭に立つ競馬で、最後は5馬身差をつけて完勝しました。それでも「仕掛けは速いかなと思いましたが、馬が強くて、そのまま押し切ってくれました。まだまだ直線は遊びながらの走り。もう少し真面目に走れれば、タイムはもっと縮まると思います」とコンビを組んだ山崎誠士騎手。 お話しを伺って、改めて強い馬であることを実感しました。 この後は10月11日の鎌倉記念で重賞連勝を目指すそうです。南関東競馬ではこれから2歳重賞レースがどんどん行われていきますよ。 来年のクラシックに向けた戦いもすでに始まっていますね。1年が経つのは本当に早いなぁと思いながら、これから続いていくクラシックへの道のりもしっかり見届けたいと思います。 なお、浦和競馬場では産品ショップというグッズショップがあります。 ジョッキーズのキーホルダーなどのグッズをはじめお酒やお菓子などなど様々な浦和競馬場や埼玉にちなんだものが発売されています。 先日、馬好き女子へのちょっとした差し入れは、このラインナップにしました(*^^*) 秩父のB級グルメ・みそポテトチップ。甘じょっぱくて、癖になります。 ペンは何本あってもいいと思うので、マスコット・ウラワールがついているのと浦和競馬場のロゴ入りと。 産品ショップでお買い物をすると、浦和競馬場のスタッフさん手作りのオリジナル缶バッジまでサービスで頂けるんですよ。特に、今年は開場75周年でもあり、とてもうれしいです。 浦和競馬場の産品ショップはいろんな方にいろんなタイプのプレゼントができるので助かっています(*^^*) なお、大井競馬場のLウイング1階にあるChampionsTCKもいろんなお馬さんやジョッキーグッズがあって夢の国です。 2週前に書かせて頂いたコラム。 前開催でミックファイア3冠記念グッズが全て完売してしまったそうですが、またこの大井開催から発売するそうです。よかったですね!!! その一部( *´艸`)
2023年09月03日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。先週お休みしていた木村寿伸アナウンサーから海外土産を頂きました。日本にはない食感と味のお菓子でしたよ。私は仕事で使う色鉛筆を頂きました。入れ物のクセが凄い(笑)。 今週は月跨ぎの3日間開催でした。朝晩は秋の気配を感じますが、今年は「夏」が日本列島で胡座をかいて座っている状態。まだまだ猛暑が続きそうです。美味しいものを食べて気合いを入れます。マグロ専門店 一八(いちはち)の鉄火丼★秋に向けて好発進!ラッキードリーム8月27日(日)に金沢競馬場で行われた第19回イヌワシ賞に兵庫のラッキードリームが出走しました。メイショウワザシ(大井)が後ろを離しながらの逃げ。大外枠(8番)に入ったラッキードリームはスタートを決め2番手追走。速ウラノメトリア(大井)、グリードパルフェ(高知)はラッキードリームの背後につけています。向正面からラッキードリームが加速。逃げるメイショウワザシとの差を詰めると、3~4角中間で先頭に立つ。ウラノメトリア、グリードパルフェが追い上げてくると、3頭の争いになります。3頭による痺れる直線の叩き合いは内からジワジワ伸びてくるウラノメトリアを頭差凌いだラッキードリームが競り勝ちました。下原理騎手は重賞82勝目。今年はル・プランタン賞(佐賀)、佐賀ヴィーナスカップ(佐賀)、兵庫大賞典に続き4勝目。新子雅司厩舎は重賞60勝目。今年は先月のサマーカップ(笠松)に続き8勝目です。下原騎手、新子厩舎ともにイヌワシ賞は2勝目。2019年にタガノゴールドで勝利して以来です。下原理騎手コメント「2番手から行きたいと思っていましたがペースが予想より速かったですね。勝負どころで馬がハミを取ったので仕掛けも早くなりました。(直線内からウラノメトリアが迫って)ヒヤっとしましたが馬の力で押し切ってくれましたね。北海道での休養を挟んでいましたが、久々でも勝てるように仕上げてくれた関係者に感謝したいです。」ラッキードリームは5月の兵庫大賞典に続き重賞9勝目。次走は9月26日(火)の白山大賞典(金沢・Jpn3)に向かうのか?地元で行われる9月28日(木)の姫山菊花賞に向かうのか?今後の動向に注目です。これまでの遠征競馬ではテンションが上がってうるさくなる面を見せていました。鬼門としていた他地区遠征で結果を残しました。★出世レースが晩夏へ移動 兵庫若駒賞8月31日、園田競馬場で第16回兵庫若駒賞が行われ、1番人気のマミエミモモタローが勝利! ゲート内でうるさい面を見せたマミエミモモタローでしたが、五分のスタートを決めてすんなりハナを奪います。3番人気のフェリシス、2番人気のスタビライザーも好位を確保。マミエミモモタローを目標にレースを進めます。 平均ペースで逃げるマミエミモモタローは楽な手応えで3コーナーを通過すると、徐々に後続との差を広げていきます。 ライバルに力の違いを見せつけたマミエミモモタローが7馬身差の快勝。3戦無敗で重賞2勝目を挙げました。2着はスタビライザー、3着にフェリシスが入り、人気サイドの決着でした。川原正一騎手 コメント「1番人気で勝つことは簡単な事ではないので、結果を残せてホッとしています。スタートは元々良い馬なので逃げてもいいし、行く馬がいたら控えてもいいと思っていました。道中もリラックスしていて、いつでも反応できる状態でしたし強い内容でしたね。まだ未対戦の馬やこれから出てくる馬もいるので、気を引き締めて頑張ります」。勝利騎手インタビューhttps://www.youtube.com/watch?v=6vzEmjU0RR0川原正一騎手は重賞通算118勝目。兵庫ジュベナイルカップに続き、今年重賞2勝目。兵庫若駒賞は初制覇です。 先月10日に塗り替えた国内最年長重賞勝利記録をさらに更新。記録を65歳5ヶ月と17日に伸ばしました。「記録よりも一つ一つ結果を残すことが大事だと思っています。結果は後からついてくるものなのでね」。と兵庫ジュベナイルカップのインタビュー同様、謙虚な姿勢は崩さなかった。 諏訪貴正厩舎は重賞3勝目。兵庫若駒賞は初勝利です。 ※三宅きみひとアナウンサー撮影”夏の2歳王者”マミエミモモタローは順調にいけば、10月12日の新設重賞、第1回ネクストスター園田に向かう予定です。水曜日メインの「いい味出してる 淡路ビーフ」はJRAから転入初戦のエイシンシュトルム(鴨宮J・渡瀬厩舎)が勝利!道営時代に2021年の南部駒賞をV。中央へ移籍すると芝の重賞で善戦していました。※三宅アナウンサー撮影金曜日のメインは「そのたん生誕10周年記念」はメイショウオリジン(野田厩舎)が得意の820mで逃げ切りでV。そのたんの新衣装と同じブルーの勝負服の中田貴士騎手がその金メインを快勝しました。※木村アナウンサー撮影★遠征結果、次週の遠征情報◎サマーチャンピオン(佐賀)結果8月31日、佐賀競馬場で行われたダートグレード競走、第23回サマーチャンピオンはJRAのサンライズホークが逃げ切りで重賞初制覇。 兵庫から参戦したハナブサは道中7番手につけるとJRA勢に離されずに追走しますが、なかなか差を詰められず6着でした。 ◎9月3日(日)九州ジュニアチャンピオン(佐賀6R)兵庫の下原理騎手が佐賀競馬場に遠征します。2歳重賞、九州ジュニアチャンピオンはグッドタイミング(九日俊光厩舎)に騎乗。発走時刻は18時05分です。イヌワシ賞に続き2週連続の重賞制覇を目指します。◎9月5日(火)秋桜賞(名古屋)名古屋競馬場で行われる第17回秋桜賞(全国交流)。兵庫からはクリノメガミエース(吉村智洋騎手予定・石橋満厩舎)が遠征予定です。GDJシリーズの開幕戦から出走し、ここまで大崩れなく堅実に着順をまとめています。園田競馬は次週も水曜日からスタート。9月7日(木)に3歳馬の重賞、第6回園田オータムトロフィーが行われます。兵庫ダービー馬の”スマイルミーシャ”、菊水賞の勝ち馬”ベラジオソノダラブ”が再び激突します!なお、先月のクリスタル賞を制したフラフは出走回避となりました。園田競馬は今週から5週連続で重賞レースが予定されています。≪重賞予定≫8月31日(木)兵庫若駒賞9月7日(木) 園田オータムトロフィー9月15日(金)園田チャレンジカップ ※ナイター9月21日(木)園田プリンセスカップ9月28日(木)姫山菊花賞さらに9月7日(木)にヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド園田が行われます。≪出場予定騎手≫【JRA】 角田大和騎手、大久保友雅騎手、川端海翼騎手、古川奈穂騎手、鷲津虎太騎手【地方】 深澤杏花騎手(笠松)、岡遼太郎騎手(高知)、合林海斗騎手(佐賀) 阿部基嗣騎手(高知)、青海大樹騎手(佐賀)、兼子千央騎手(金沢) 長尾翼玖騎手(兵庫)、山本屋太三騎手(兵庫) 園田ラウンドでTRラウンドの騎乗を終える騎手も多く、ファイナル進出を目指す戦いはより一層激しさを増します。9月14日(木)にはゴールデンジョッキーカップも行われるなど、園田競馬は注目レースが続きます。1年間で1番忙しい時期ではありますが体調に気を付けて頑張ります。
2023年09月02日
金曜日は、古谷が担当します。 先週日曜の札幌は、競馬開催中に天候調査が行われるような雷雨に見舞われ、とても北海道とは思えない気象状況でした。ただ、その雨が降った後、比較的涼しい日が続き、あっという間に秋が来たか…と思ったんですが、昨日になって再び蒸し暑さが戻ってきました💦 僕が北海道に来た頃は、やれ台風は来ないとか、やれ地震が少ないなど言われたものですが、台風に何回か見舞われましたし、大地震も経験しました。北海道は徐々に、本州のような気候になってきている感じがします。特に、今夏は蒸し暑さが続き、異常な年でした。 さて、今年の地方競馬は、ミックファイアとユメノホノオが三冠馬となりました。特にミックファイアは、無敗で南関東三冠の偉業を成し遂げ、最後の難関である「ジャパンダートダービー」でJRA勢を差し切っての勝利に、多くのファンが感動しました。そして、ホッカイドウ競馬でも三冠に挑むベルピットが、29日の「王冠賞」に出走。断然の人気というプレッシャーがある中で、見事三冠馬となりました。 レースハイライトは、ウェブハロンの中で書かせて頂いていますので、こちらをご覧下さい。 改めて、個人的に採ったレースラップを記しておきます。12秒8-12秒0-12秒3-12秒2-12秒5-13秒1-12秒8-13秒5-14秒0前半3F37秒1-5F61秒8、上がり3F40秒3、勝ち時計1分55秒2 直線が強い向かい風だったので、スタンド前の発走となる1800mでは、前半2F目が1コーナーに入ったところにハロン棒があるので、さほど速いラップにはなりませんでした。しかし、3F目にあたる1~2コーナーで、ベルピットとニシケンボブが掛かる面を見せたことで、逃げるディーエスエールと馬体を併せるシーンがありました。ここからディーエスエールがペースアップします。映像とレースラップを見比べて頂ければ、その辺りがよーくわかると思います。 勝負所の残り600m地点を過ぎると、ベルピットはディーエスエールを交わし去り、強気の競馬でラップを上げていきます。この動きを見て、ニシケンボブは何とかついていきますが、その差を縮めるどころか自身が苦しくなり、最後の1Fは向かい風の影響はあるものの14秒0とベルピットも一杯一杯となりましたが、圧勝で三冠を成し遂げました。 「北海優駿」を勝てば、近い距離設定の「王冠賞」は難なくクリアできると想像してしまいますが、この間の2カ月というのは、やはり陣営には苦労があるようです。その辺りも、ウェブハロンに書いていますので、ぜひご覧頂ければと思います。 あっという間に9月を迎えました。今週末でJRA北海道シリーズが終わり、夏競馬も終了。ホッカイドウ競馬は、あと2カ月半のシーズンとなり、早くもクライマックスに近づいていきます。そうこうしていたら「JBC」になるでしょうし、年を重ねると本当に月日が経つのが早いです。今月も各地でビッグレースが目白押し、ぜひ楽天競馬でお楽しみ下さい!
2023年09月01日
木曜担当のよこてんです。 さきの8月25日、村上昌幸調教師が亡くなられました。★今年3月19日、調教師としての地方通算1500勝を達成された際の村上昌幸調教師 調教師として通算1523勝(地方1522勝・JRA1勝)を挙げた名伯楽というだけでなく、騎手としては通算1783勝、デビュー3年目の1972年から1981年まで10年間に渡って岩手のリーディングに君臨し続けた名騎手でもありました。 1987年に33歳の若さで引退された村上昌幸騎手ですので自分は残念ながら騎手時代の姿を知りません。恐らくは最近競馬に触れるようになった若いファンの皆さんにとっても村上昌幸騎手の姿は想像が付かないものなのかなと思います。 そこで今回は、村上昌幸騎手の現役時代を知る関係者に思い出を語っていただく・・・という企画。自分も含めて、それを通して“天才ムラマサ”を知る手がかりになればと思います。★ ★ ★ まずはこの方から。村上昌幸騎手の前、1968年から1971年まで平地競走のリーディングジョッキーの座にあった小西重征調教師です。 小西重征騎手が1970年に達成したシーズン162勝の記録を187勝をもって破ったのがデビュー3年目の村上昌幸騎手でもありました。『騎手になるべくしてなった人』・・・小西重征調教師 乗り方が凄く柔らかかったね。馬へのあたりも良かったんだと思う。“ライバル”とかそんな見方はしていなかった。彼が乗り始めた頃から知っているからね。 彼のお父さんの厩舎(※村上初男調教師・通算4度のリーディングトレーナーを獲得)の馬には自分や竹田実騎手も乗っていたんだけど、デビューした頃の彼が思うように乗れなかったのか、ムラハツさんが“替わって乗ってくれ”と言ってくることもあった。でも自分は“ちょっと待っていれば大丈夫だから”と言っていた。ちゃんと乗れるようになる子だからと。やっぱりその通りになったね。 彼はいろいろな要素を、他の競馬場の騎手の乗り方なんかも研究していたんじゃないかと思う。中でも佐々木竹見君の乗り方かな。手綱の持ち方とか、参考にしていたように見えたね。それができる身体を持っていたんだと思う。柔らかい。だからそういうことが自然にできるしあたりも柔らかい。乗っている姿も格好良かった。 当時岩大の乗馬部の子達が競馬場でアルバイトをしていたんだけど、村上昌幸騎手は人気があったよ。 その頃は、盛岡で競馬がある時は水沢の人や厩舎も皆盛岡にやってきて調教とかをしていた。彼くらい若い騎手は少なかったからね。彼の上というと自分や桜田の新ちゃん(桜田新一郎騎手。騎手と調教師を兼業)、竹田実さん、菊地寿さんくらいで彼とは年が離れていた。若い騎手自体が珍しいという事もあった。 レースでは、強引さはなかったね。スルスルッと勝った、という感じだった。 騎手になるべくしてなった人じゃないかな。身体とかいろいろ、天性のものをもっていたんだと、私は見ていましたね。★ ★ ★ 続いては石川栄調教師。騎手としては1974年デビュー。年齢としては3つ、デビュー年は4年の違いになりますが、自身のデビュー時にはムラマサは既にずば抜けた存在だったと振り返ります。「雲の上の人」・・・石川栄調教師 年は3つ違いでしたが、私がデビューした頃はもう岩手では抜けたジョッキー、スタージョッキーだなと思っていました。 騎乗しての馬へのあたりが柔らかい。今でいえば武豊騎手に例えられるかな。柔らかい乗り方。何年か一緒に乗ったから見ていたけどフォームが綺麗だった。 道中は後ろの方にいても3~4コーナーでは常にいい位置に付けている。レース運びもうまかったと思いますね。 ゴールデンステッキ賞で一緒に乗った時があったんです。昌幸さんとハナ争いした時に無意識に昌幸さんの手をムチで叩いた事があって。それでハナ勝ちした事がありました。 自分も懸命に追っていたからもちろんわざとじゃない。勝ちたいという一心でね。当時は賞金も高かったですしね。引き上げてきた時に謝りましたね。IBCラジオの加藤さんに今でもよく言われるエピソードです(※1986年のゴールデンステッキ賞。石川栄騎手はヨシカツイリヤ、村上昌幸騎手はマルブツリュウに騎乗して石川栄騎手がハナ差勝ち)。 最近だと菅原勲騎手がカリスマと言えるんでしょうけども、その頃は、自分は昭和49年から乗っていたけど、あの頃のカリスマというか岩手のスタージョッキーは昌幸さんだったね。当時は騎手が40人くらいいたし、でもレースはフルゲートが8頭だったりレース数自体も少なかった。そんな条件の中でリーディングになるんだからね。 短く表現すると・・・、そうだね、雲の上の人、だね。乗り役としては抜けていましたね。自分なんかは下手だったからあれだけど、さっきも言ったようにフォームも綺麗だったしレース運びもうまかった。文句の付けようがない騎手だったね。★ ★ ★ 佐藤浩一調教師は石川栄騎手と同じく1974年の騎手デビュー(※佐藤浩一騎手は春デビュー、石川栄騎手は秋デビュー)。“ポスト・ムラマサ時代”を作った小竹清一騎手とリーディングを争い、通算4度の騎手リーディングに輝いています。「憧れの存在」・・・佐藤浩一調教師 憧れの大先輩。自分が昭和49年にデビューした時にはもう岩手のリーディングジョッキーだった。わたしらの同期の小竹がリーディングになるまでは10年ずっとリーディングでね。今の岩手競馬の基礎というか、騎手の待遇とかね、作ってくれた人でもあって。ライバルと言う以上に憧れの存在だったよ、うん。 自分とは4年くらいしか違わないけど、当時の昌幸さんは凄かったから。その頃はムラマサ、平澤さん(平澤芳三騎手、のち調教師)、小西さんあたりが岩手のトップクラスで、俺らなんかは及ばない位置だったよね。そんな人から「おい、メシ食いに行くか?」とか誘われたりいろいろ連れて回って貰って、距離が凄く縮まったなと感じていたね。 昔、外国の女性ジョッキーを招待したレースがあって、昌幸さんはアメリカの金髪の騎手とコンビを組んでね。いいなあ、ってうらやましく見ていたりもしたね(笑)。 昌幸さんとのレースでは忘れる事ができない思い出があってね。みちのく大賞典で一緒に乗っていて、4コーナーで自分が何番手だったかはちょっと思い出せないけど、昌幸さんは後ろから上がってきて、自分の隣に来た時に「ちょっと早すぎたかな~」と声をかけられたわけ。えー、こんな大レースのなかでこんな余裕があるのか?って。 こっちは真剣になって、勝てないまでも上の方に入りたいと思って乗っているところだからね。“何この人?こんな余裕があるの?”と思うわけよ。 もうひとつは水沢のアラブ大賞典の時。昌幸さんの馬が本命馬で、3コーナーから先頭に立っていて、自分は後ろから上がって行って昌幸さんの馬に並んだ。そうしたら「おめえちょっと早くないか?」って言われて。3コーナーだよ、レース中の。 こっちは余裕ないし、いやいやそんな事ないよ、とかなんとか答えたら「じゃあ勝ったら飯食いに連れてけよ~」って。そう走りながら叫ばれた時には、これもレース中にそんな余裕があるのか?だよね。 その時の結果は、自分が勝って昌幸さんは2着だったかな。ご飯をおごったかどうかは覚えてないけども。 こっちは必死で余裕もないのに、あっちは普通に声をかけてくる。それだけ余裕があってレースに乗ってるという事なんだろうね。今それだけ余裕を持って乗ってる人がいるのかな?と思うね。その二つは本当に記憶に残っている(※前者は1987年のみちのく大賞典、村上昌幸騎手はマグマカザンで優勝・佐藤浩一騎手はマウタトビクラで7着。後者は同じく1987年のアラブ大賞典で、佐藤浩一騎手はローレルスポットで優勝・村上昌幸騎手はキタノエデンで2着)。 昌幸さんの乗り方を真似ようとかは思った事がないけれど、昌幸さんには「相手の事を不利にしないと自分は勝てないんだぞ」というような事は、きれい事だけでは勝てないんだという事を教わったように思います。それは、“そういう競馬”もできる人だったという事。綺麗に乗るだけではなく際どい戦いもできる、することもあったね。 騎手時代はずっとトップを走っていた人であり、岩手の騎手の礎を作った人。トウケイニセイとかメイセイオペラとかが出る前の頃の岩手競馬の“看板”だったね。★1978年の第6回みちのく大賞典をジムパーナで制したのが村上昌幸騎手にとっての初めての”みちのく”のタイトル。みちのく大賞典はこの時を含めて4勝(『レーシングメモリー岩手競馬25年の記録』P3より引用)★ ★ ★ 伊藤和騎手は1972年にデビュー。村上昌幸騎手より2年ほど後にデビューしましたが、引退は1985年で逆に2年早く調教師に転身しました。騎手同士というだけでなく調教師と騎手という関係の時期もありました。「天才。それに尽きる」・・・伊藤和調教師 やっぱり天才だったね。我々の見えないところで努力していたのかもしれないが、そういう所は見せなかった。馬へのあたりも柔かったしね。我々には分からない勉強をしていたからあれだけの成績を残せたんだろう。 いつの間にか良いところについているんだよね。どんなレースでも、どんな馬に乗っていてもね。自分は前で競馬をする馬が多かったから後ろでどういうコース取りで来ているかが分からなくてね。あの頃はビデオとかなかなか見れなくてパトロールの映像くらいしか無かった。だから、何が起きたか分からないうちに彼に交わされている、勝たれているという事が多かったね。その辺が天才のカンなんだろうね。だからといって強引でもなかった。その馬にあった乗り方をしていたと思う。 普段はお酒を飲んでも大騒ぎするような人ではなかったね。その頃の騎手は、自分なんかもそうだったが体重が重い人が多かったから調整ルームに入ってもそうそう飲み食いできないのさ。だからお酒が入った人もおとなしくね。楽しそうにしている昌幸を周りで見ているような感じだったかな。 “打倒ムラマサ”とか思いも及ばなかった。でもね、お父さん(村上初男調教師)にはみちのくを獲らせて貰ったし(※1979年・スリーパレード)、自分の調教師の1年目には昌幸に乗って貰ってシアンモアを獲って貰ったからね(※1986年・メジロゼウス)。彼との思い出はいろいろあるんだよ。 やっぱり天才だよね。それに尽きる。もちろん我々に見えないところで努力をしていたんだと思う。それなりの努力をしなければ10年間リーディングを守る事はできないだろうからね。★ ★ ★★1984年、騎手として岩手競馬史上初の1500勝を達成(『岩手競馬35周年記念誌』P251より引用) 佐藤浩一騎手のあとを襲ってリーディングの座に着いた菅原勲騎手。その後通算12度の騎手リーディングは村上昌幸騎手の10度を超えるものでした。そんな菅原勲騎手からは村上昌幸騎手はどんな騎手に見えていたのでしょうか?「勝ち方を知っている人」・・・菅原勲騎手 自分がデビューした頃はもうずっとリーディングを獲っていた人だから“凄い人”だと思っていました。 騎手としては何年もは一緒に乗ってないからね。自分もデビューして間もない、ただ一生懸命やっていた頃で、年も離れていたから“ライバル“という感覚では見ていなかった。やっぱり凄い人。例えて言うならば武豊騎手という感じのタイプだったんじゃないかな。強引に追うとかではなくてすっと乗ってくる感じだったね。 自分のスタイルって自分では分からないからね。誰かのように乗ろうと思ってもそう簡単にはいかないもの。誰々を参考にして・・・と言うよりは自然とそうなったんだと思う。 一緒に走っていて、強引さはなくてさらっと、すっと乗ってきて勝つ感じだった。それは勝ち方を知ってる人ってこと。 自分の頃とは条件も違いますからね。開催日数もレース数も少なかった頃。自分の成績と簡単に比べる事はできないし、そんな中であれだけの成績を残してきたのはやっぱり凄いと思いますね。★ ★ ★ 最後に騎手ではなく“調教師としてのムラマサ”を一番近くで見続けていた人のお話を聞いてみました。坂口裕一騎手は2003年のデビューから先日の解散までずっと厩舎の主戦として戦ってきました。坂口裕一騎手から見た村上昌幸調教師はどんな人だったのでしょうか。「何に関しても余裕がある人でした」・・・坂口裕一騎手 デビューした頃は毎レースをビデオに撮ってもらって、それを見ながら調教師がレース解説・・・を2,3年やっていましたね。その頃は自分も若かったですし“なんで毎日こんなに色々言われなきゃならないんだ”と思うばかりでした。 自分は岩手出身じゃないから、南関東の古い人は見ていて分かっていたんですけども(※坂口裕一騎手のお父さんは川崎競馬の厩務員で自身も川崎の厩舎育ち)「ムラマサ」という存在の凄さが分からなくて。みんなは知っているわけですけどもね。厳しいのは親心だったんでしょうけども自分はしごかれてるとしか思えなかったですね。 ですが、今思えば自分を思ってやってくれてたんだなって。他の厩舎の馬のレースでも欠かさず撮って、毎レース自分の事を見ていてくれたんだなと。 褒められる事はあまりなかったですけど、“よくやった”とか言葉をかけて貰えるようになっていった。先生だったら、自分だったらこう乗ったとか、調教師としてはいろいろ思うところがあったんでしょうし、そういうのもあってあまり褒めて貰えなかったのかなと思ったりします。 騎手時代には10年間リーディングを守ってきて、なって当然と言われていた時期もあって、だからか分からないですけども、切り替えが早かったですね。大きいレースを勝ったり年度代表馬を獲ったりしてもいつまでも喜んでいない。天狗にならない。現役の頃に修羅場をくぐってきたからこその切り替え、気持ちの余裕だったのかもしれないですね。 当時を知っている人、年配の馬主さんとかには「何年もリーディングを獲るんだからプライドが高い人なんだろう」というようなイメージがあって話しかけづらい・・・というような意識があったと聞いたんですけど、実際は全然そういう感じはなくて。周りが作っているイメージとは違うんだけどな、と自分は思っていましたね。 実習の頃から言えば出会って22年。振り返れば22年ですけども、あっという間でしたね。ましてや病気が発覚してからの1年なんか本当にあっという間で。最近は調教師が厩舎に来られている時はできるだけ会って話をするようにしていました。今にして思えば、自分ももっと先々の事を考えて、もっといろいろな話をしていれば良かった。 何年目ぐらいですかねえ。7,8年目くらいですか、胸椎を骨折して長期離脱した時に「いて貰わないと困るから怪我には気を付けて」という言葉をかけて貰って。そのころからですね、レースや調教で厩舎の馬を任せて貰えるようになって。 若い頃は厳しい人だとしか思ってなかったですけども、今になってみればとても尊敬できる素晴らしい方でした。★ ★ ★★1500勝達成時、“ムラマサ勝負服”を作ってきた坂口裕一騎手を見て「俺のはもっと線が太かったぞ」と言いながらも嬉しそうな村上昌幸調教師なのでした 最初に書いたように私もムラマサ騎手の現役時代を知らなくて、ましてその凄さとなると噂しか知らないですから、自分の認識としては坂口裕一騎手と同じような感じなんですよね。自分なんかにもちょっと冗談交じりに声をかけてくれる、そんな人というイメージで。 なので、かつての同時代を戦った人たちが、それもそれぞれの時代のトップジョッキーだった人たちをして“ムラマサは凄かった、天才だった”と口を揃えて言うのには、話を聞いていた自分にとって驚きでした。そんなに凄い人だったのか、と。★管理するナムラタイタンが2014年度の年度代表馬に選ばれた際の表彰式にて。インタビューに答える村上昌幸調教師 平成に入る前に騎手を引退した村上昌幸騎手でしたので映像としてすぐ見る事ができるレースは多くないようですが、ネットを探すと当時の大レースの映像がいくつか見つかります。伝説の“旧盛岡・直線大外一気”のレースもあるようですので、皆さんもぜひ探してみてください。 春に1500勝を達成された頃は割とお元気そうにも見えたのですが、その後はあまり良くない時期が続いたようで、臨場される事もなくなりました。坂口騎手によれば最後まで厩舎の行く末に気を配って、その道筋を定めてから旅立たれたのだそうです。 “天才ムラマサ”のご冥福をお祈りいたします。
2023年08月31日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 前回に引き続き、名古屋競馬場から。 先週の開催の、後半のお話です(取材日:8月24日木曜日) この日の2レース 笠松の渡邊竜也騎手が地方競馬通算700勝を達成しました。 デビュー7年目 23歳 今年は名古屋での4勝を含む131勝(8月29日時点)と、昨年を上回るペースで勝利を重ねています。笠松リーディングでは、断然トップ。勝率およそ30% 2連対率47%。これはもう、渡邊竜也を買わなければ笠松では馬券は当たらないということです(汗)。 あれ?もっと名古屋に来ているように思えるのですが、4勝なんだ。 ただ、今年名古屋では、新年早々に重賞の名古屋記念を勝っています。「『順調』ですね。」 ここまでの歩みについて、自身の印象を聞いたところ、このような言葉が返ってきました。「勝ちたいと思うことは折に触れてあるのですが、いざレースに行ったらあまり考えないタイプです。」 確かに。 あまり記録とかタイトルには拘らないタイプと思われているようですが……忘れられないのが、昨年の3歳重賞戦線での彼の表情。逆転候補と目されたイイネイイネイイネを駆り、毎回必勝を期しつつ、タニニタビトに挑んでいたときのこと。馬と向き合い、そしてどうしたらライバルに勝てるかを考えて臨んだレース。結局、タニノタビトに勝つことは出来ず……あのときの残念そうな表情は、忘れられません。「いまの目標ですか?そうですね……他場で乗ってみたいですね。南関東の短期移籍とか。」 カメラを向けると、ピースサインで応じてくれました! 自身もまだまだ「若手」の部類ですが、いま若手の騎手がどんどん増えてきています。「後輩が入ってくると、身の引き締まる思いはありますね。いままたふたり(来年デビュー予定の)実習生が来ています。若手が増えると、競馬場として活気が出てきます。」 渡邊竜也騎手自身も、地方競馬教養センターに行って講演をするなど、新たな人材の指導もそうだし、あとそうしたことをきっかけとした人材の「獲得」にも一役買っています。「いま来ている実習生ふたりも、初めから笠松に来たいと言っていた人ではなかったんですよね。これからも、笠松の良さを自分から発信できたらと思っています。」 騎手としての技術技量もさることながら…… 人々を惹きつけ、引っ張る、独特の雰囲気があります。 倍以上年が離れている私(汗)も、彼と話していると特別な気持ちにさせられます。 構える、でもなく、さりとて軽いものでもなく。 取材の時には有り難いし、雑談の時には楽しい。 騎手の仕事は、人々をまとめ上げる仕事ではないけれど いまの笠松は、色んな力をまとめ上げて前に進んで行かなければならないとき。 その中で、彼の果たす役割もまた、自ずと広がっているのだと思います。 今日、8月30日、笠松競馬場にて 700勝達成の記念セレモニーが行われます。 つづきまして。 久しぶりにやって参りました! 今週のキッチンカー(仮称) 名古屋競馬場にやってきていた、こちらのキッチンカーにお邪魔しました。 笠屋 認定山形豚を使った、特製カツサンドのお店 インスタグラム @katusando_kitchen 「X」(旧Twitter) @kasaya_k このカツサンド。 モンテディオ山形に所属していた元サッカー選手・笠原信さんが山形で開いている居酒屋の看板メニューとして出来たもの。多いときには、2時間で700食出るという超人気メニューが名古屋にやってきて、1年が経ちました。 いまでは、イベント会場で行列が出来るほどの人気のキッチンカー。 このカツサンドのリピーターの方も、多くおられるんだそうです。 カツサンド3切れで1000円っていう物件なんですけど…… これね……確かに、巷のカツサンドと、全然違いますよ、マジで。 ヤヴァい。 見た目でわかりますよね? パンが薄い。もうパンは、この食べ物を持って食べる時に、手が汚れないようについてるだけ、という感じです(笑)。 主役のカツ これがね……もうジューシーで、プリプリで、肉の風味と味が最高! 肉に甘みとうまみがあるのが、ハッキリわかる。 ぶたにくって、こんなに美味しいものだったんだって。 こんな肉使って、カツサンド作ったらダメだって(笑) 反則! そういう食べ物。 3切れっていう分量も、私には丁度良かったです。 こちらは、冷凍サクランボ 700円ですが、カツサンドと一緒に買うと200円引き 山形はフルーツ王国でもあり、様々な美味しい果物がある土地柄。 その中でも本来なら高級なフルーツとして出荷されるものを使って、こうして冷凍にして出したり、果物の種類によってはスムージーにしたりなどして出しているとのこと。 高級品として出荷できなくなってしまった、いわゆる「フードロス」になってしまうものを安く買い取り、それをこうして出しているんだそうです。 元は高級サクランボですから。 甘くて、うまい! この日のように、暑いときには最高でした!! 店長のカワムラさんに話を聞きました「元々は、全然違う仕事。動画編集なんかの仕事をフリーでやっていました。面白いビジネスがないかなと思っていたところ、知り合いの社長さんから紹介されたのがこれです。山形にも行って、まこっちゃん(笠原信さん)にも出会って、もうすぐに『これだ!』と。これはやれると感じて、始めることにしました。」 一念発起、っていう言葉がありますけれども、そういうことが出来る「行動力」が話の端々から感じられる、エネルギッシュな方です。「素人から始めて(笑)、近所の大きいパチンコ屋さんとかに出店しながら、機材の使い方憶えたり、どこのお店を出したらいいか探ったりしながら、徐々に『人が集まる場所にいかに出せるか』と考えるようになりました。取り次いでくれる業者にも頼りながら、1年間でやっていけるところまで来ました。」 パンとカツの間からあふれる、ソース このソースが、「まこっちゃん」が編み出した門外不出・秘伝の味 味噌ベースの味付けなんですよね。なので「名古屋で」っていう発想にも広がったそうです。「売れるようにもなって来たので、このカツサンドがもっとポピュラーなものに…みんなが知ってるブランドになってほしいと思って、いまはやっています。例えて言えば『ハンバーガーと言えばマクドナルド』みたいな感じですね(笑)。」 カツサンドと言えば、笠屋のカツサンド そんなふうにカツサンドを広めていきたい。 カワムラさんは、このカツサンドの、例えて言えば「宣教師」。 布教活動も、これからが本番と言ったところでしょうか。「この1年で、出せば売れるとわかりました。2年目は、これからこの商材をブランド化して広めていくための『人』を作って、増やすかですね。キッチンカーだけではなく、このカツサンドを出せる実店舗を出すことも、いま健闘しているところです。」 着々と、目指すところの実現に向けて、事業イメージは膨らんでいるようです。 カワムラさん自身の「夢」みたいなものは、あるのだろうか。「自分が有名になりたい、とかではないんですけれども……自分が女性社長としてやっていくことによって、例えばなかなか色んなことがやりたくても、家のこととかで時間が取れなくてやれない女性も世の中多い中で、どうしたら活躍できるか、っていうことを考えて実現していくための『何か』が出来たらいいなとか、そんなことを考えていますね。」 自身も、ふたりのお子さんを育てながら、こうして事業を興してそちらも育てて行っています。自身の経験や思いから生まれる「情熱」のようなものも、やはりあるのでしょう。「とにかく、人のやっていないことをやりたいんです(笑)。」 まずは、このカツサンドから。 でもそこに留まらず、彼女の夢も大きく膨らんでいくことになりそうです。 笠屋 認定山形豚を使ったカツサンドのお店 インスタグラム @katusando_kitchen 「X」(旧Twitter) @kasaya_k 今回も、ごちそうさまでした。 さて、レースの話に戻って。 この日のメインは、2歳馬の準重賞・若駒盃(1500m) 地元デビュー馬7頭が集いました。 結果は、1番人気のこの馬の勝利。 ミトノウォリアー これで新馬戦に続き2連勝!「道中で行ったり止めたりと、まだ幼いところばかりですね。それが逆に言えば『伸びしろ』の大きさなんだと思います。」 促すと、走ろうとする面はあるとのこと。 あとは、スタート直後のアクシデント、ですよね。 外の馬が、地面の砂についた痕跡に反応してしまい、ヨレてぶつかってきました。 これがそのシーン。このとき、場内からも声が上がりました 完全にぶつかったと思うんですよね……。「でも、ああいうのも、全然動じないんですよね……。全く問題ありませんでした。」 わかってなくて幼い、と見ることも出来るし もしかしたら、精神的に相当「図太い」馬なのかも。 ここに来て、とても興味深い馬が現れました。 調教師不在で路線については聞けませんでしたが…… やはりネクストスター(名古屋は10月31日)を目指してくるのかな。 それまでの動向が注目されます。 名古屋の次の開催は、9月5日火曜日からの4日間。 5日火曜日には、グランダムジャパン・古馬シーズンの秋桜賞が行われます。 昨日は、門別競馬場へ出かけてきました。(取材日:8月29日火曜日) 曇天。低い雲から時折、ほんの少し雨が落ちてきたりしていましたが…… 何よりいいのは、涼しかったこと。 風もあって、とても過ごしやすい陽気でした。 ようやく、もう8月も終わりだ、と思える感じ。 今日からこの人が、短期移籍で門別に登場しています。 木澤奨騎手 今年デビューの17歳 今週の開催から、門別のシーズンラストまでの予定で、短期移籍で騎乗します。「大井では、なかなか騎乗数が確保できないことを、悩んでいました。」 南関東だと、1つとか2つ先輩の減量騎手の人もいるので、減量だからと言って騎乗依頼が簡単に来るわけでもないと。当然、南関の他場から乗りに来る騎手もいるので、なかなか騎乗馬を獲得するのも難しい。「まずい、このままではグダグダになる…そう思うようになりました。」 現状に対する問題意識を明確に持つこと。だからこそ、こうして具体的な行動に移すことが出来たのでしょう。「先生(大井での所属の村上頼章調教師)には、『レースに乗る度に良くなっている』とは言ってもらえていたんです。ただ同時に、『沢山乗って感覚を磨いた方がいい』とも。短期移籍の話も、先生がまとめてくださいました。」 左の水色と桃色の勝負服が木澤奨騎手 昨日、一日の騎乗を終えた彼に、感想を聞いてみました。「レースがすごく面白かったです!」 笑顔で、今日の経験を振り返る、彼。「いつも乗せてもらっている馬だと、力の差がありすぎて、疲れて止まりはじめたところで追う、っていうことしか出来ないことが多かったのですが……今日はある程度チャンスのある馬にも乗せて頂いて、見たり、感じたり、考えたりしながら乗ることが出来ました。」 仕掛けどころ、周囲の馬の動き、通るところ 様々なことを考え、感じながら、レースが出来たようです。「こちらに来る前に(村上)先生に言われたんです。『行くなら、最低二桁だな』って。だから、短期移籍の間の目標は10勝です。」 まずは数多く乗ること。 そこで様々なことを身につけていけば、結果は自ずとついてくるのでしょう。 11月9日のシーズンラストまでに、彼がどんなことを掴むか。 その挑戦は、いま始まったばかりです。 一方、高知から短期移籍で来ている多田羅誠也騎手の移籍期間は、明日で終了となります。 彼の話は、また来週の稿でお伝えしますね。 メインレースの王冠賞 門別の三冠レースの最終戦…… ベルピット 三冠達成! ゴールのあとの桑村騎手 こんな感じで、しかし力強くグッと左の拳を握りしめました 多くの人々が祝福する、三冠達成だったな……。 今日のこの感動を胸に、明日からはまた別の競馬場を巡ってきます。
2023年08月30日
火曜日担当の太田です。今年は何なんでしょうね。暑すぎます。例年お盆過ぎたら涼しくなって、8月下旬は肌寒いぐらいに感じるものですが、まだまだ真夏の暑さ。というよりかなり厳しい暑さんです。35℃連日超えるのは身体に堪えますよね。暑さに弱い馬はなおさらでしょう。厩舎の暑さ対策、馬の体調管理は大変なことでしょう。頭が下がる一方です。そんな暑さが収まらない中、今週27日(日)3歳4歳混合重賞第35回はまなす賞BG3が行われました。基本4歳馬が優勢といわれているレースですが、昨年は当時3歳馬のクリスタルコルドが勝利。連覇がかかります。しかし、連覇は過去に1頭だけ。93年94年コーネルトップのみ。それだけ連覇が難しいレースということでしょう。1番人気は前走山鳩賞を勝利したツガルノヒロイモノ。近走安定した走りを見せているヤマカツエースが2番人気。年度末のポプラ賞を勝利、柏林賞2着ヘッチャラが3番人気におされておりました。勝利したのはヘッチャラでした。ポプラ賞に続いて重賞2勝目。(主催者提供)先々にレースを進めて、最後後方からヤマカツエース、ツガルノヒロイモノに並ばれましたが、ヘッチャラは止まることなくゴール。ほか2頭が止まる中、しっかり最後まで名前のごとく歩き続けました。内容的にとても強いレースを見せてくれたと思います。(主催者提供)この世代は絶対的存在キングフェスタがいる世代。重賞では、ばんえい菊花賞以外は2着3着の馬券圏内。残念ながらキングフェスタの強さばかり光って、影をひそめるという感じでした。年度末のポプラ賞で初めて重賞勝利し、今回同じく混合重賞で勝利。ほかの世代なら間違いなく主役の馬だったことでしょう。見た目の派手さで注目されていましたが、間違いなく力をつけている馬。今回調教師に話を聞くと、この暑さで体調は万全ではなかったとのこと。そんな中でもしっかり結果を残したヘッチャラは将来とても楽しみな存在です。(主催者提供)今回昨年のはまなす賞3歳時1着から3着だった馬が、着順が変わっただけで上位を占めました。世代的には1頭抜きにして、実力は拮抗している感じがします。年齢が上がるにつれ、力もつけており、今後世代間の力が試されるところ。世代的に今のオープン馬達と世代交代する馬たちかなと思います。まだ先のことですが、ここ1、2年かなり注目です。先週もご紹介いたしましたが、ばんスタでは現在SNS企画「ばんえい大喜利」という企画を実施中です。X(旧Twitter)でお題3問あげております。すでに多くの皆さんにご投稿頂いておりますが、まだまだ募集中。締め切りが迫っており、8月31日(木)までとなっております。9月10日のばんスタ延長戦で皆さんの作品をご紹介したいと思っております。ご紹介した人はもれなくプレゼントをご用意しております。ぜひ皆さんご参加ください。お待ちしております。お題1お題2お題3例こんなちょっとよくわからない感じでもOKです!!X(旧Twitter)でのご投稿をお待ちしております。すでに多くの方にご投稿頂いております。9月10日(日)に行われるばんスタ延長戦でご紹介する予定です。今年のJRA北海道シリーズもいよいよ次回が最終です。ここまでくるとあっという間だったと毎年ながら思ってしまいますね。にしても今年は暑かった。これが一番の印象ですよね(笑)前回日曜日は雷雨の影響をうけ、8Rパドック途中で馬が下がって、レースの発走が遅れました。こんなこと珍しいですよね。それだけ、上空う夜のような感じで真っ暗になり、雨、そして雷。その雷が一度光ったと同時にドカーンと音が鳴り、かなり皆さんびっくりしたのではとおもいます。どうやらタワー塔に落ちたとのこと。あの状況で通常通りにレースを行うのは難しかったですよね。あの場所にいた方皆さん思ったことだろうと思います。ただ、その後回復してレースができて本当に良かった。ワールドオールスタージョッキーズも無事開催。盛り上がりを見せた札幌競馬場でした。あの雨の後、30℃を超えていた気温は一気に下がって25℃を下回りました。前日35℃を超えていたので、これが通常の北海道だよねと感じた次第。次週もどうやら30度近い予報が出ていますが、夏競馬最後満喫したいですね。馬券も当てたい!!
2023年08月29日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は"競馬場ファンバス探訪家"の百瀬です(笑)今回は"ファンバス"シリーズの第4弾!「金沢競馬場⇔七尾駅編」です。これまで競馬場へのアクセスとして、無料で利用できるバス"ファンバス"についての過去3回の記事は下記の通り。「地方競馬ファンバス運行距離ランキング!」(2022.8.15)「亡き競馬場のファンバスたち」(2022.8.29)「競馬場ファンバスの旅~金沢競馬場⇔高岡駅編」(2023.3.27)どれも大好評だったかどうかは分かりませんが、ここまで来たら、まずは自分が仕事している競馬場のファンバスはコンプリートしたい!第1回の中で、長距離ランキング第2位と紹介した、金沢競馬場⇔七尾駅便についてレポートします!8月27日最終R終了後、今回は復路に乗車。フロントには「能登便」と掲示車内には20名程。2人掛け席の片方は全て埋まっており、数字以上に多くの方が乗車している印象でした。競馬場で出てすぐの車窓の様子。この日は程なく日没でしたバスは能登半島の中ほどあたりに位置する七尾駅まで、宇野気駅、羽咋駅、和倉温泉などを経由し向かいます。途中、宇野気駅で数名、羽咋駅では半数近くの人が下車。その後の途中で各1名ずつ下車し、終点のJR七尾駅までは、私を含め5名程度が乗車していました。七尾駅前に到着!18時半頃に金沢競馬場を出発し、約2時間。前回の高岡駅の倍近くの時間を要し、乗っているだけでしたが、さすがに少々疲れましたね。20時半頃の七尾駅前の様子。閑散としていました。JR七尾駅に着いたのは20時半頃。辺りはもちろん真っ暗。もし「路線バスの旅」ならこの日は打ち切り。きっと慌てて蛭子さんがビジネスホテルを探しているでしょう(笑)私は復路のみの乗車でしたが、他のファンの方は概ね往復利用されたと思います。七尾駅ロータリーにあるバス停。極めて簡素!(翌日撮影)始発の七尾駅は8時8分発。約2時間乗車し競馬場へ。1Rから最終Rまで堪能し、最終R終了後再びバスで帰路へ。1日競馬場で過ごした皆さんが帰りのバスの中で、「〇Rは三連単獲れたけど、他がさっぱり」「勝った〇〇は強いね。」「〇〇騎手は上手いわ」等とファンの方同士で1日を振り返る様子が、とても印象的でした。今やスマホ一つで、全国どこにいても馬券が買える時代。ネット販売隆盛の時代にあっても、現地で競馬を楽しみたいファンの方に、長距離のファンバスを維持する事で果たす役割があることを、今回再認識しました。☆ファンバス通信☆昨年8月に投稿した際は、コロナ禍によるファンバスの運休もありましたが、あれから約1年。コロナ禍も一段落し、運行を再開したものや、さらに新規便の登場もありましたので、ここで紹介します!〇門別競馬場『札幌駅⇔競馬場』便復活!さらに『鵡川駅⇔競馬場』便も新規登場!開催全日運行しているようです。詳細はホッカイドウ競馬公式HP「アクセス情報」を必ず確認して下さい。〇高知競馬場昨年10月より『高知駅⇔競馬場』便、運行再開!運行情報は開催事に高知競馬公式HPに掲載しています。必ずご確認下さい。これからも"バス活"続けていきますー!
2023年08月28日
日曜日担当の高橋華代子です。 夏の高校野球は、神奈川県代表の慶應義塾高等学校が107年ぶりの優勝。おめでとうございます! 連覇を目指した宮城県代表の仙台育英高等学校は準優勝。 わたしは仙台出身なのでもちろん仙台育英びいきです(笑)。負けてしまったのは残念でしたが、何より2年連続で決勝に進出したということが、本当にすごすぎますよ。 決勝戦前の仙台三越のライオンさん↓ 須江航監督や選手たちの言動なども本当にすばらしく、人間的にもリスペクト。 これから東北楽天ゴールデンイーグルスと並んで仙台育英高校野球部も応援していきたいです! ちなみに、イーグルスと仙台育英はめちゃめちゃご近所さん。写真向かって左手にレンガ造りの建物が見えると思いますが、ここが仙台育英なんですよ。歩いて2,3分くらい。(野球部はここではない多賀城の方で練習していますが) プロ野球と高校野球は別物ですが、どうしてもイーグルスと仙台育英は比較されがち(^^;イーグルスもがんばれ~! 実は、先日の川崎開催中、お隣に座っていた社台グループオーナーズの角南彰一さんが、慶應義塾高等学校野球部OBということを知りました。 すごすぎませんか??? 角南さんが野球部時代は甲子園には行けなかったそうですが、卒業した後も後輩たちの頑張りは見守ってきたそうです。このチームも昨年秋からずっと見続けていたため、優勝が決まった瞬間は喜びとこのチームの試合を見るのも最後になるんだなぁという寂しさがあったそうです。 角南さんに提供頂いた写真を2枚。すご~い! 角南さん、107年ぶりの瞬間に立ち会えて、最高でしたね。ほんと、ほんと、おめでとうございます! なお、角南さんは高校時代から競馬が好きで、そのまま慶應義塾大学では野球部には入らず競馬オンリーになり、今に至るそうです。 角南さん情報では、慶應ピッチャーさんが船橋の篠谷葵騎手に似ているそうなので、今度改めて確認してみたいと思います(^^) 角南さん以外で、慶應義塾高等学校野球部出身の南関東競馬関係者はいますか? ご存知の方はご一報を!
2023年08月27日
土曜日の担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。園田競馬は今週から「通常、通常、ナイター」の3日間開催に戻りました。とにかく寝坊しないように警戒。水、木曜日6時に起床。朝の通勤ラッシュでの移動は3カ月ぶり。もちろん座ることは出来ません(汗)。今週の近畿地方は不安定なお天気。開催前日のレース展望を終えると、競馬場上空を不気味な雲が通過。直後に雨が降り出すと、35度前後あった気温が一気に下がりました。↑競馬場より南側はゲリラ豪雨。尼崎駅方面のビルや建物が見えないくらいの雨量となっていました。木曜日も8レース終わりから雷雨。馬場は「重」まで悪化。大阪市内、大阪湾のあたりで発生、発達した雨雲が北上し競馬場に直撃。バケツをひっくり返したような豪雨となりました。その金ナイターもメインレースで雨が降り出しました。こういう天気が続くと洗濯物を干して外出が出来ません。部屋干しするスペースが足りなくて困ります(笑)。★吉見真幸厩舎 初陣!8月23日、今月に新規開業を果たした吉見真幸(よしみ まさゆき)厩舎が、園田競馬第4レースで初陣を迎えました。初戦はビップリバプールを送り出すと後方から追い上げて3着でした。【吉見厩舎成績】□水曜日 ビップリバプール3着□木曜日 ニネンイーグミ 6着 ピスハンド 5着□金曜日 オボロヅキヨ 2着 ロハ 9着吉見調教師は吉行厩舎時代にトーコーヴィーナスなどの名馬を担当。調教師補佐を経て開業しました。次週以降で時間がある時にお話を伺おうと思います。★名手の競演!ゴールデンジョッキーカップ↑画像は去年。第29回大会の集合写真です。https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/Mjc3OA節目の30回目を迎える騎手招待競走「ゴールデンジョッキーカップ」。今年は9月14日(木)に行われます。今週の水曜日に園田姫路競馬の公式HPで出場騎手の発表がありました。ゴールデンジョッキーカップは中央、地方の通算2000勝以上の騎手が争います。今年も豪華な12名が選定されました。初出場はミックファイアで無敗の南関東3冠を達成した大井の御神本訓史騎手。今年の佐々木竹見カップ、地方競馬JCSの"王者"高知の宮川実騎手。JRAの武豊騎手、横山典弘騎手、戸崎圭太騎手はオリジナル勝負服を着用します。勝負服をみて「あれ?見た事あるぞ!」と思った方が多いかもしれません。武豊騎手はスペシャルウィーク、横山典弘騎手はメジロライアンでお馴染みの勝負服を着用。戸崎圭太騎手は南関東時代に使用していた騎手服を使用します。3競走の本馬場入場は元騎手で通算2000勝以上を挙げたゴールデンジョッキーが誘導馬に跨ります。是非現地で熱戦をご覧ください!ゴールデンジョッキーは9月14日(木)です!!★騎手遠征結果◎8月20日(日)高知競馬場 ♦第46回建依別賞(たけよりわけしょう) アメージングラン(吉村智洋騎手)6着 サノハニー(田中学騎手)9着 ♦吉村智洋騎手エキストラ騎乗 4Rホルス 2着 8Rモイル 1着8Rは騎乗変更でモイル号に騎乗する事が決まりました。中団追走から向正面から進出を開始すると、直線で逃げ馬を捕らえて同馬に初勝利をプレゼントしました。◎8月22日(火)金沢競馬場 ヤングジョッキーズシリーズ2023 トライアルラウンド金沢山本屋太三騎手が第1戦の1鞍のみに騎乗しました。序盤は好位内につけると1~2角で外へ持ち出し2番手へ浮上。勝負どころで脚色が鈍りましたが最後まで渋とく粘り5着。10ポイントを獲得しました。12月のファイナル進出には来月7日の地元園田ラウンドで大きくポイントを加算する必要があります。残り2鞍に全力投球です!★遠征情報◎8月27日(日)JRA新潟競馬場 吉村智洋騎手 兵庫のスカイコップスが朱鷺ステークスに出走予定でしたが、金曜日に遠征取りやめが決まりました。吉村騎手はエキストラ騎乗の8Rの1鞍に跨ります。前回の福島遠征ではJRA初勝利を挙げ、1日2勝をマークしました。◎8月27日(日)金沢競馬場 第19回イヌワシ賞(白山大賞典TR) ラッキードリーム(下原理騎手・新子雅司厩舎)ラッキードリームは金沢のイヌワシ賞で始動します。六甲盃にてアタマ差で敗れたグリードパルフェ(高知)、交流G1勝ち馬のダノンファラオ(大井)、重賞勝ち馬のメイショウワザシなどと激突!イヌワシ賞は金沢12R、18時05分発走予定です。↓出馬表https://www.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/DebaTable?k_raceDate=2023%2f08%2f27&k_raceNo=12&k_babaCode=22◎8月31日(木)佐賀競馬場 第23回サマーチャンピオン(Jpn3) ハナブサ(広瀬航騎手・森沢友貴厩舎)コウエイアンカが昨年2着と好走した舞台に今年は兵庫のハナブサ(広瀬航騎手・森沢友貴厩舎)が出走を予定しています。中央未勝利で兵庫に移籍すると一変。連勝を積み重ねてOPまで上り詰めると、昨年の金沢スプリントカップで初重賞制覇を飾りました。今回のハンデは53kg。ここ2戦のOP特別は58kgを背負いながらも連勝。弾みをつけて2度目のダートグレード競走に挑みます。★次週は兵庫若駒賞8月31日(木)に第16回兵庫若駒賞が行われます。毎年秋に実施されていた2歳重賞が今年から8月末に移動。晩夏の2歳決戦は兵庫ジュベナイルカップ組からマミエミモモタロー、スタビライザーが登録しています。≪主な出走予定馬≫マミエミモモタロースタビライザーフェリシスグレールール など兵庫ジュベナイルカップを好位から抜け出して勝利したマミエミモモタローが重賞連勝を目指します。同レースは4着でしたが、速い流れでも好位で渋とく粘ったスタビライザー。新馬戦を2番手から早めに抜け出して制したフェリシス。将来楽しみな2歳馬が激突します。園田競馬は10月末まで水、木曜が通常開催。金曜日がナイター開催です。ご注意ください。なお、通常開催の開門時刻は午前10時です。
2023年08月26日
金曜日は、古谷が担当します。 「札幌記念」が20日に札幌競馬場で行われましたが、昨年まで入場制限をしていた状況から普段のスタイルに戻り、まさに今年は場内に熱気が戻ってきた印象を感じました。香港遠征で2着に健闘したプログノーシスが、GI馬たちを一蹴し、悲願のGI制覇に弾みをつける圧勝を演じました。そのシーンに、場内から大歓声と拍手が沸き起こり、何とも言えない気持ちがこみ上げてきました。コロナ禍で思うように競馬場に入れなかった年月がありましたから、この雰囲気が戻ってきたことを素直に嬉しく思ったんだと思います。この「札幌記念」を制したプログノーシスには、ぜひGI馬となって再び、「札幌記念」に戻ってきて欲しいと思います! さて、その翌日から5日間、北海道市場で「サマーセール」が開催されました。とにかく蒸し暑く、1日が長く感じた1週間💦 「ふるやっちチャンネル」でホッカイドウ競馬のレース展望をアップしていますが、それも極力レース数を減らしたり、自分の体力との勝負が続きました。また、セールも初日は、午後8時半まで掛かり、その後も午後7時半に終われば早いと感じるほど。さすがに、これが来年も…となれば購買関係者から苦情も来ると思いますし、市場関係者に問い合わせると、来年の日程はすでに様々な意見を取り入れながら検討している…という話でした。6日間開催をぶっ通しでやるか、2週に分けるか…。どちらにせよ、ようやく日程と終了時間を検討してくれたことをありがたく思います。 セールを通しての最高価格は、4日目に上場されたキタサンブラック産駒の牡馬・バルスピュール2022でした。(5400万円で落札された、キタサンブラック産駒のバルスピュール2022。写真提供:HBA) この総括は、スポーツ報知「こちら日高支局です」に書いていますので、こちらをご覧下さい。そして、初日の競りが始まる前に、2021年「サマーセール」で取引されたミックファイアが、「ジャパンダートダービー」を制して南関東三冠馬に輝いた偉業を讃え、表彰が行われました。(ミックファイアの関係者に対する表彰の模様) この様子や、初日に北海道静内農業高校の上場馬が落札された様子なども、「こちら日高支局です」に書いています。ぜひ、こちらもご覧下さい。 地方競馬の各主催者の補助馬購買がセールを盛り上げ、売上総額はレコードを樹立しました。上場頭数が増えた分、売却率は歴代2位でしたが高い率を誇りました。活気に満ちた「サマーセール」の流れが、9月19日~21日まで開催される「セプテンバーセール」にもつながって欲しいと思います。
2023年08月25日
木曜担当のよこてんです。 まず最初は「1日6勝」の話題。8月21日の水沢競馬で高松亮騎手が9戦6勝の大爆発。自身としても初めての1日6勝を挙げました。★1勝目/3Rジェイデン号★2勝目/5Rアビレ号★3勝目/6Rトーセンジェミニ号★4勝目/7Rトーセンカタリーナ号★5勝目/10Rチムドンドン号★6勝目/12Rトーセンマッシモ号 9戦6勝というと勝率では約67%になるわけですが、見ている感じだと「出れば勝つ」「乗れば勝つ」という感覚ですね。 加えて6勝中1番人気が4回、2番人気が2回、終盤の方は“ここまで勝ちまくっているから”で人気が上がっていた面もあったでしょうけども、人気に応えて勝つというところも見事です。 “騎手の1日の勝利数記録”は8勝。ネットで検索するとJRAでの武豊騎手・C.ルメール騎手(※2回達成)のものがすぐ出てきますが、地方競馬でも愛知の岡部誠騎手が2019年2月に達成しています。★リンク『岡部 誠騎手 1日8勝達成!!』(名古屋競馬ニュース・2019年2月28日) このニュースによれば地方競馬での1日8勝は「地方競馬全国協会に記録のある1973年以降で地方競馬初」とのことですし、このあとに達成したという話もないようですので今の時点でこの記録が前人未踏の位置にあります。 “1日7勝”はというと、最近では兵庫の吉村智洋騎手が達成しています。★リンク『吉村智洋 騎手 1日7勝を達成(園田・姫路競馬新記録)』(そのだけいば ひめじけいばニュース・2023年1月11日) 他にも渡辺博文騎手(福山→佐賀、現調教師)が福山所属時代の2001年5月26日に1日7勝を達成。この時は7回騎乗で7勝、武豊騎手が1日8勝を挙げる前でしたので渡辺騎手の7勝は「世界記録タイ」という表現で伝えられていたようです。 余談になりますがこの時の渡辺騎手の各レースの単勝人気を見ると3番人気・2番人気・1番人気・1番人気・5番人気・1番人気・5番人気、となっているんですけども、5番人気になっている二つのレース、今出馬表を見ても5番人気に留まるような成績の馬ではないんですよね。1番人気になっていた馬とも差の無い近走。 渡辺騎手はその時点で既に地方通算1000勝を挙げており、また記録達成の前後で4度の福山リーディングにもなっている名手(のち2009年に地方通算2000勝を達成)。それにしては・・・と感じる5番人気は、例えば“そろそろ連勝も止まるんじゃないか・止まるだろう”というファン心理からの逆張りだったりしたら、ちょっと面白いなと思ってみたり。 さて。では岩手競馬では? 自分の手元にあるデータでは20年ほど遡れるので調べてみたところ、“1日6勝”は以下の3例が見つかりました。2003年12月14日/菅原勲騎手(3R・5R・6R・9R・10R・11R)※7戦6勝2017年4月1日/山本聡哉騎手(4R・6R・8R・9R・10R・11R)※6戦6勝2020年5月25日/山本聡哉騎手(1R・5R・6R・8R・9R・12R)※8戦6勝 それ以前はすぐに分かるデータが手元にないのと、岩手競馬がかつて発行していた資料類にも「騎手の1日○勝の記録」は記載が無いので正確には分からないのですが、岩手競馬では1998年まで「1日6回まで」、その後も「1日7回まで」の騎乗制限があった時期がしばらく続いた事(現在は9回まで。なお騎乗変更等で急遽増加する分は除く)からすると、“1日全勝”でしか達成できない6勝とか7勝はかなり難しかっただろうと想像できます。 実際、小林俊彦調教師や畠山信一調教師の“古株騎手”にもうかがってみましたが両人とも「ちょっと記憶にない」とのこと。可能性があるとすれば以前の騎手シーズン最多勝記録だった小西重征騎手(1970年の162勝)、村上昌幸騎手(1972年の187勝)のその年に・・・でしょうか。※8月27日追記/小西重征調教師にうかがってみたところ「自分にも周りにも ”1日6勝”のような話の記憶はないよ」との事でした。そもそもが「当時(自分がリーディングを獲った頃)はけいが速歩や騎乗速歩のレースが多くて平地は1日2つとか3つとか。平地競走が無い日もあったくらいだったからね」だそうでした。ちなみに1970年の岩手競馬の年間開催日数は84日でした。 という事で、今回の高松騎手の1日6勝は恐らく「岩手競馬タイ記録」であろう・・・と、恐らく4人目の達成であろう・・・というところまで。 まあこういう記録類はしっかり残していきたいところのものですね。 もうひとつの話題は23日に川崎競馬場で行われた重賞『スパーキングサマーカップ』。岩手から出走したヴァケーション号は残念ながら12着に敗れました。 優勝したのは船橋のスマイルウィ。昨年2着の雪辱を果たす勝利になりました。★第20回スパーキングサマーカップ/優勝スマイルウィ号 手綱を取った吉原騎手は「58kgはちょっと負担かなと思ったけれどライバルも同斤量だから差は無いだろうと。飛ばしてハナに行く馬がいればその後ろくらいで・・・と考えていたのでそれよりは少し後ろ気味だったが最後まで良い手応えで抜け出してくれた。背中が柔らかくて確かにグレード級と感じさせてくれる馬でしたね」と笑顔。 最近の吉原騎手は金沢だけに留まらず毎日のように各地を転戦するばかりか重賞を勝ちまくる日々。そんな鞍上の勢いも感じさせるような勝利だったのでは。 ヴァケーションは、スタート直後にちょっとごちゃっとして、良い位置を獲れなかったのが痛かったかなと思いました。去年のこのレースでは4着、今年勝ったスマイルウィが2着でしたがそこから3馬身+アタマ、今年の2着馬リンゾウチャネルには昨年は1馬身先着していました。新規勢力も入ってきているとはいえ今回は走ってないかな・・・という印象。★パドックで外側を牽いていたのは川崎時代のヴァケーションを担当されていた本田厩務員とのこと★パドックのミストに煙るヴァケーション★返し馬★一周目を通過するヴァケーション★ゴールと引き上げてきたバケーション、出迎えた川嶋厩務員「もう少し前の位置につけて行きたかったのですが行きっぷりがもうひとつでした。序盤で思った位置が獲れなくても中団で脚を溜めて行ければ良かったのですが、そういう競馬ができなかったのが残念でした(村上忍騎手)」「スタートでごちゃついて、それで馬の走る気が削がれたのかもしれません。まずは無事に帰ってきてくれたので次戦で頑張りたいです(畠山信一調教師)」 状態も決して悪くなかったと、むしろ昨年の参戦時よりも良いくらいだと思っていたんですけどね。もしかすると最近の過激な暑さの影響があったのかもしれませんねえ。 先の水沢でも感じたんですけども、“前走あるいは前々走くらいの走りが良かった・雰囲気が良かった”が通用しなくなっている。いつまでも続く暑さの影響が馬にもかなり出てきているように見えました。 ちょっと話がずれますが、先週(8月20日~22日)の水沢競馬、全34レースでは牡馬9勝に対して牝馬が24勝(※セン馬が1勝)でした。まさしく“夏は牝馬”な状況。 以前の猛暑の時に知り合いの厩務員さんから「ある程度暑さが続くとそれなりに慣れてくる馬も増えてくる」と聞きましたが、今年ほどのの暑さだとどうなんだろう・・・。 ヴァケーションの次走予定は南部杯になる模様です。手頃な条件の遠征レースがあれば・・・と探されているようですがなかなか無くて、という状況でもあるようです。今回は、先にも書いたように“走っていない”と思いますし、次戦での巻き返しに期待したいですね。
2023年08月24日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、まず佐賀競馬場の風景から。(取材日は8月20日日曜日) 九州だから、暑いのは当たり前、と思っていたのですが…… この日の佐賀競馬場は、ひときわ湿気が重たくて、暑く感じられたみたいで。 地元の方々が「今日はひときわ」とこぼすほど。 もう8月も後半に入っているのですが、まだまだ空の色も雲の姿も、夏模様。 JRAが札幌記念当日だったこともあり、馬券を買いに来たお客さま方も含め、日中から結構賑わっていました。 プレイヤーの横顔。まずはこの人から。 青海大樹(おうみだいき)騎手 24歳 2021年10月にデビューして、間もなく2年になりますか。 この夏、1週間(開催日3日)だけ、門別に来ていました。 私が取材に出かけた日にはうまく行き会えなくて、話も聞けなかったんですが…… 3日間で5鞍に騎乗していました。「全然形態の違う競馬場での騎乗は、新鮮でした。」 去年の7月末からずっと佐賀に短期移籍で来ていて、今年の春には正式に移籍。佐賀で真島元徳厩舎の所属騎手になりました。今季これまで307戦して10勝。通算で25勝。 いまはとにかく数多く乗って、結果はこれから、ですね。 いま、仕事の上で一番意識していることは?と、尋ねてみました。「攻め馬ですね」 レースの中身云々よりも、「攻め馬」っていう答えでした。「いま、大井の真島大輔調教師が(開業前の研修の一環で自厩舎に)来ているんです。大輔さんから色んな話を聞いて、試してみたりもしています。」 それは確かに、願ってもなかなかない機会、なのかも。 この場所でやっていくと決めた、彼。 この場所とか状況にフィットしていけば…… 自ずとやるべきことは見えてくるよね、きっと。 来年、デビュー3年になったときに、また少し話をしてみたい。 短い時間の会話で、そんな風に思えました。 つづきまして。先日念願の重賞を勝てた、こちら。 金山昇馬騎手 21歳でデビュー4年目 今年6月11日の佐賀がばいダッシュでスーパースナッズを駆り、初めて重賞を勝ちました。 随分以前から、重賞制覇を当面の目標に掲げ、それを公言もしていました。 しかし、産みの苦しみといいますか、惜敗が重なってここまで来ました。 前回、12月にこのブログで彼を取り上げた時の様子がこちら。 仕事について思い悩むこともあったみたい。 6月の重賞勝利は、そんな中での「会心の」勝利と言えるでしょう。 「重賞をひとつ勝つことが出来て、気持ちの持ち方は明らかに変わりました。周囲がよく見えるようになって来たように感じます。」 彼は衒いなく、このように話します。「同じ負けるにしても、いい騎乗をしての負けなのか、それとも自分が失敗しての負けなのか。それをきちんと割り切って考えられるようになっていると思います。」 確かに。 勝つことよりも、負けることの方が圧倒的に多いのが、競馬の仕事。 その中でまず「負ける」ということについて具体的に掴むことが出来るかどうかと言うことは、もしかしたら競馬の仕事で成功していくためのひとつのおおきなポイントなのかも知れません。 8月20日 4レースのロウレイロ 断然の注目を集めた自厩舎の馬を、しっかりと勝利に導く ズボンに記されているのは「可能性の獣」の文字。 ユニコーンガンダム由来のキーワード。 「ガンダム好き」という以上に、このワード選択には思うところがあるのでしょう。 今年は、8月のこの時期まで終わって、39勝 去年よりは、若干ペースは落ちているのかも知れませんが…… ここからきっと、逆襲が始まる。その準備は、きっと整ってる。 そんな気がしました。 通算200勝まで、先週末の開催が終わった時点で、あと15勝です。 この日のメインレースは、重賞の九州チャンピオンシップ(1750m) なかなかの銘柄どころが登場しました。 コースを1周半するレース 最後の4コーナーで、番手から前を交わし出て行ったミスカゴシマ(赤帽)に 外からドゥラリュール(黄帽)もつれて追撃 後ろの方から脚を使ってやってきたヒストリーメイカー(橙帽)も、勢いは互角…… ゴールの瞬間このガッツポーズ、そして表情を見よ! そして「可能性の獣」の歓喜の雄叫びが響き渡りました。 ミスカゴシマが半馬身、ヒストリーメイカーを振り切って優勝! 勝利は今年1月のオープン特別以来 重賞勝利は、2年前の12月のウィンターチャンピオン以来9つめ。 2~3歳時に大活躍して、ファンも多いこの馬。 私も久しぶりにこの馬の勝利を見ることが出来、驚きと共に感激していました。 金山昇馬は、つくづく「アツい」男だ。 気持ちが入ると、喜びも、そしてたぶん苦しみも悲しみも、こんなふうに表情豊かに表現する。いや、してしまう。 取材陣にも、この表情でガッツポーズ「返し馬の時から馬がグッと行く感じがあって、状態がとても良いと感じていました。(北海道出張で不在の平山調教師とは)2番手につけて行こうと事前に打ち合わせをしていたのですが、その通りのレースになりました。」 レースの振り返りも、実に冷静でした。 レースが見えてる。だから勝利に結びつく。 負のスパイラルに落っこちそうになっていた、去年の冬から 一段グレードアップした彼が、そこにいました。 来週8月31日木曜日には、ダートグレード競走のサマーチャンピオン(Jpn3)が行われます。 どんなドラマが待っているかな。 またこの場所を訪れるのが楽しみです。 続きまして。まだあります。 昨日の名古屋競馬場でのお話。(取材日8月22日火曜日) 実は、今週の名古屋は連日雨予報。 しとしと降る雨の予報ではなく、突発的に降る雷雨の確率が50%、みたいな。 昼前に1レースが始まる時点での空模様はこんな感じでした。 海に向かっているこの方向は青空が広がっているのですが、遠くの方では低い雲がもくもくと立ち上っているのがよくわかります。 重賞レースの騎乗依頼を受けて、この人が名古屋競馬場に初登場! 大井所属の西啓太騎手 29歳でキャリア10年目 最近は、各地の重賞レースで騎乗依頼を受けて、スポット参戦することが多くなってきています。先月も門別で1つ勝っていたな。 「懇意にしてもらっている調教師やオーナーに声をかけてもらって、声がかかれば出かけるようにしています。競馬場によって、レース全体の流れも違いますし、何よりいつもいる南関東と違う環境で仕事をさせてもらえるのが、刺激になりますね。」 いまは厩舎の所属を離れ、東京都騎手会所属、つまりフリーの立場で仕事をしています。「以前から、他場でも乗りたいと考えていたのですが、フリーになる前はどうしても自厩舎の仕事のこともありますから。いまはフリーになって、むしろ積極的に外に出ることを考えています。」 いまの立場で、いまの立場だから出来ることをする。 それがチャレンジの原動力になっているようです。 話を聞いている中で、何度も彼から出た言葉があります。「南関東は恵まれている」 そのことを感じるからこそ、外に出て行くのだと彼は話します。「コロナの前には、この名古屋からも岡部さんとか、高知の赤岡さんとか、金沢の吉原さんとかが、短期移籍で南関東に来ていたじゃないですか。当時はその傍らで『トップジョッキーが来たんだな』ぐらいの認識だったんです。でも、自分が実際に、そのトップジョッキーが普段仕事をしている場所に来て、強く感じました。」 それが『南関東は恵まれている』の意味。「彼らが、南関東に来て活躍しようという、そのもの凄いモチベーションの中身が、自分が彼らの場所に来てみて、わかりました。」 興味深い見方でした。 そうして「敵を知る」こと。それも途轍もない実力と実績の持ち主の気持ちの部分まで理解することを、自分自身のモチベーションにも結びつけている。その考えに触れて、私はハッとさせられました。 この日は、全部で5鞍に騎乗。 3レースのハッキヨーヨーで、名古屋での初騎乗に初勝利を飾りました。「自分は、先々大きなレースを勝ちたい、と思うよりも、目先一つひとつの与えられたことをやっていくことにより、大きなことも実現していく、と考えるタイプです。ですから意識するのは『技術の向上』ですね。」 ともすると控えめにも取れるこのような考えを語ることに、彼もまた全く衒いがありませんでした。 「南関東にはいい馬が入ってきています。いまは3歳のレースも、門別出身の馬ばかりではなく大井から強い馬が出る時代。1頭1頭向き合って自分で馬を仕上げていきたいですね。」 その面で自身なりに取り組めているという、自負もあるようだ。「自分は小林(分場)所属なので、ノンコ(ノユメ)とか、モジアナ(フレイバー)とか、サブノジュニアとか、本当に強い馬の調教に乗せてもらって、経験を積んできました。そういう経験を生かして、強い馬を自分で作っていきたいです。」 そして、その仕上げた馬に、今度は彼が実戦で乗る番。 それが当たり前になるときは近いのだと思うし、そういうときが来なければいけないのだと思います。「競馬の質を、上げたい。それを、自分たち若手がしていかないと」 話の最後に、彼はそう話しました。 この世代が、ひとつ上のいま活躍している世代を乗り越えていく日も、それほど遠くはないかも知れません。 話は名古屋に戻って。 昨日のメインレースは、920mの重賞・ベイスプリント 東海北陸交流の重賞です。 前哨戦に当たる、名古屋での前開催のオープン特別・スフェーンオープンで好走したアオイスイセイやウェーブメジャー、去年のこのレース惜敗の雪辱を期するヒロシゲウェーブが注目を集めました。 が、しかし。 金沢から意欲を持って遠征してきた馬たちは、速かった!! 格では下だった金沢のアルカウンが、外枠から一気の逃げ! ゴールまで止まりませんでした。 12頭立て12番人気の馬の勝利で、馬券的には波乱の決着 乗っていたのは、船橋所属の澤田龍哉(さわだりょうや)騎手 今年なんと!重賞4勝目!! 今年は、昨日までの段階で早くも昨年一年間の勝利数に迫る32勝をマーク。 ブレイクしてます!!!「ゲートの中での立ち方が良くなくて、出はあまりよくありませんでした。でもそこからがグンと速くて、3~4コーナーではやれそうな感じでした。」 更に、勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 井樋一也(いびかずや)調教師(馬の左)は、このレースに3頭を送り込み、勝利をものにしました。「とにかく先手が取れないと前走(読売レディス杯)のように全然ダメな馬。スターオブケリーの方が速いと思っていたのですが、アルカウンは外枠が良かったですね。距離は1400mとかでも大丈夫。とにかくこの馬は、先手が取れるかどうかです。」 南関東の澤田騎手を起用したことについては……「いつも金沢に来て乗ってもらってて、勝つのが難しそうな馬ばかり依頼していて申し訳ないと思っていたのですが……今日は勝ってくれて、本当に良かったです。」 そのあたりのこと、澤田騎手にも聞いてみました。「今年の冬に、井樋厩舎の厩務員の方とか、安藤勝己さんとかも交えて食事をさせてもらう機会があって、そこで懇意になって縁が出来ました。」 傍らにいた大ベテラン記者が、あとで一言。「ここで、彼からアンカツの名前が出るとは思わなかった……」 本当に、縁、ですよね。 世界は、狭いといえば狭い。 その中で、いろんなことが巡り巡ってる。「そこで、機会があったらよろしく、みたいな話になって、その言葉通り本当に依頼をして下さったので、いまこうして乗せていただくようになっています。他場での騎乗は、騎手としてのモチベーションを高めるために、意識しています。声がかかったら、どんな馬でも状況でも、基本行くようにしています。今回はその中で結果を出せて本当に嬉しいです。」 ここでも、「騎手としてのモチベーション」という言葉が出ました。「自分は、レースは全部『運』だと思っているので。」 最後、こんな風に話をまとめました。「展開、天候、その他色んなことが全て揃わないと、馬の力や騎手の力量だけでは勝てませんから。」 その「色んなこと」の中には、間違いなく「縁」ということもものすごくある。 彼の今年の活躍の理由が、わかるような気がしました。 私もまた、今日はそんな競馬の「縁」に恵まれて、いい一日を過ごせたな。 来週は、多分、名古屋と門別のお話になるかな。 夏ももうすぐおわるね。
2023年08月23日
火曜日担当の太田です。JRA北海道シリーズ、夏の大一番札幌記念が終わりました。札幌記念が終わると夏の終わりを感じますよね。しかしながら、今年の北海道は暑い!!お盆が過ぎると例年涼しくなるのですが、まだまだ暑さ爆発。今週は週末ぐらいまで35℃を超える予報。どうやら今週が暑さのピーク。来週ぐらいから30℃を切る気温となり、少しは涼しくなるようです。しかし、28℃前後の気温は例年暑いと言っている気温なんですけどね。札幌記念の前18日(金)、Aiba札幌駅前に隣接するスタンピーズのイベントにお誘いいただき参加してきました。この日は岡田スタッド代表の岡田牧雄さんと万馬券クィーンの松中みなみさんがゲストで登場。トークショー、札幌記念の予想はもちろん、馬券対決、抽選会と盛り上がりました。一緒にグリーンチャンネルパドックMC担当の岸春江さんと抽選会では、岸さんも私も見事にあたました\(^o^)/ここでしか聞けない裏話も多くて、すごく楽しかったし、勉強にもなりました。お盆開催のばんえい競馬は、イベント盛りだくさんでお楽しみいただきました。スタジオにもゲストの方に出演いただき盛り上げていただき、ばんえいグランプリに花を添えてくださいました。さて、次回ばんえい競馬は、3歳4歳混合重賞「第35回はまなす賞BG3」が行われます。3歳馬は、アシュラダイマオー、キョウエイプラス、ジェイヒーロー、ホクセイタイヨウ、マルホンリョウユウ。4歳馬は、クリスタルコルド、ツガルノヒロイモノ、ヘッチャラ、ヤマカツエース、ヤマノコールネル以上が登録馬。今年は連覇という可能性があります。クリスタルコルドが昨年3歳時で勝利。しかしながら、これまで連覇したことがあるのは1頭のみ。かなりさかのぼって1993年、94年(第5回、第6回)のコールネルトップ依頼ということになります。なかなか連覇は難しいレースですね。4歳馬が経験的にも有利だといわれておりますが、時に3歳が勝つときもあり、今年の3歳と4歳のレベルを測るうえでも、注目のレースです。第35回はまなす賞BG3 ぜひご参加ください。本日リリースとなりました。今年もうま娘がやってきます。ちょうど連休中ですので、多くの方が帯広競馬場へお越しになるかと思います。注意事項もありますので、HPをご覧いただき、この日は楽しく過ごしていただき、またぜひ、ばんえい競馬へご参加いただければ幸いです。ばんスタでは現在SNS企画「ばんえい大喜利」を実施中です。X(旧Twitter)でのご投稿をお待ちしております。すでに多くの方にご投稿頂いております。9月10日(日)に行われるばんスタ延長戦でご紹介する予定です。お題1お題2お題3例このように、思いついたことどんどんご投稿頂ければと思います。一人何個でも投稿OKです。多く投稿した方が、スタジオで読まれる可能性が当たりますね。読まれた人はもれなくプレゼントお送りいたします。多くの皆さんのご参加お待ちしております。
2023年08月22日
今日は耳目社山中が担当します。金沢競馬場に来ています。なかなか秋の足音が聞こえてきません。今週も暑いです。明日(8/22)は、金沢競馬場で、ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド金沢の2レースが行われます。地元金沢からは、加藤翔馬騎手が出場します。(もう一人地元から出場予定だった兼子千央騎手は負傷により残念ながら金沢ラウンド欠場となりました)加藤翔馬騎手に意気込みを伺いました。加藤翔馬騎手2戦を終えた現在は28ポイントで、2位〜5位くらいまでポイント差がないんですけど、今の順位をキープしたいですね(1位濱騎手30ポイントから5位合林騎手まで8ポイント差)チャンスはあると思います。展開を味方につけて頑張りたいです!ー誰よりも金沢コースを知る者として!?はい、頑張りますー日に焼けてるね暑いですけど、体調は大丈夫です!ー同期とレースするのは楽しみですか?楽しみです!枠順は5R(C1特選・1400m)→こちら7R(B1特選・1500m)→こちら加藤翔馬騎手は5Rでは5番カフェメモワール、7Rでは8番スレプトンに騎乗します。活躍楽しみにしていますよ!!明日は、騎手紹介式が第2レース終了後にまた表彰式がYJSの2つのレースが終了後にそれぞれ行われますので、どうぞお見逃しなく!!場内には明日に向けてYJSポスターが掲示されています
2023年08月21日
日曜日担当の高橋華代子です。 8月13日からの大井開催は南関東無敗の3冠馬ミックファイア(馬主 星加浩一様、大井・渡邉和雄厩舎)の記念グッズにわきましたね。 Lウイング1階にあるChampionsTCKもミックファイア祭り!!! 記念グッズ購入のために開門ダッシュを決めようと思ったら、なんと、この日は開門時間が早かった!!!実は仙台にいたのですが、慌てて新幹線に飛び乗りました(笑)。 グッズショップの方に伺ったら、開門直後はお店の前に行列ができていたそうです。 かなり大量に製造して販売されたそうですが、この開催中に全て完売。ミックファイア人気、恐るべし。 でも、ゲットできなかった方に朗報です。今後追加販売やネットでの販売も予定しているそうですよ。たくさんの方が手にすることができますように。 ほんと素敵な愛たっぷりのグッズばかりです。 あ(笑)。ちょうど楽天モバイルパーク宮城で大好きなクラッチくんのアクスタを購入したばかりだったのです。個人的には、クラッチくんとミックファイアの2ショット最強( *´艸`) なお、渡邉調教師は熱烈・日本ハムファイターズのファンでいらっしゃいますm(__)m ミックファイアグッズはお値段が良心的なのですよ。 これを渡邉調教師が自身のX(旧Twitter)にこのように書かれていました。 ~大井競馬の主催者が「利益はなくていいから、多くのファンの方とこの偉業を分かち合いたい」と。その考えに星加オーナー様も賛同されたからということです~ 本当にありがとうございます! 南関東無敗の3冠馬誕生というすごい瞬間に立ち会わせて頂いて、その後もこんな風に楽しいことが続いて、ミックファイアありがとうございます(*^^*) なお、今後のグッズに関してはChampionsTCKのX(旧Twitter)をご覧ください。
2023年08月20日
全6323件 (6323件中 201-250件目)