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火曜日担当の太田です。先週行われたヒロインズカップはすごいレースでしたね。ゴール前の激戦痺れました。1月28日(日)第34回ヒロインズカップBG1が行われました。古馬牝馬重賞は年間2つのみ。春のカーネーションカップと冬のヒロインズカップ。春はダイヤカツヒメが勝利しました。ヒロインズカップは800キロ前後の重量。別定なので、ハンデ差があり、上下差50キロ。トップハンデは、圧倒的人気を集めたサクラヒメの810キロ。2番人気はダイヤカツヒメで770キロ。3番人気に最軽量760キロのピュアリーナナセが推されておりました。この3日間の開催は気温が高めだったこともあり、馬場が重かったですね。例年ヒロインズカップの時は酷寒で表彰の時はぶるぶる震えていたのですが、今年は暖かい。夜になってもプラス気温でした。ヒロインズカップも馬場の影響が出たレースでした。勝利したのはダイヤカツヒメでした。(主催者提供)ダイヤカツヒメとサクラヒメが第2障害を降りて、2頭のマッチレース。2障害を降りた時点でサクラヒメが勝ったと思った方も多かったと思います。ただ、この馬場と重量。簡単ではなかった。残り30m少し手前でサクラヒメが止まると、ダイヤカツヒメも並んで止まる。そこから何度かゴールするまで両者止まっては進みの力の入るレースでした。残り10mでサクラヒメが止まって歩き出したときはそのまま行くかに見えましたが、ゴール前で止まり、そこからなかなか動けず、ダイヤカツヒメが差し切っての勝利。さらに3番手で2障害を下ったピュアリーナナセにもサクラヒメは差されるという結果。2着ピュアリーナナセ、3着サクラヒメという着順となりました。これぞまさにザ・ばんえいというレースでした。いつもサクラヒメが勝つときは圧勝というレース。今回はかなり苦労しましたね。トップハンデの810キロを考えると、負けて強しという内容だったと思います。渡来騎手もギリギリのところでレースをしていたと思います。(主催者提供)勝利したダイヤカツヒメは、勝つために果敢に攻めの競馬。サクラヒメと40キロ差を存分に生かしたレースを見せてくれました。ダイヤカツヒメにとってもこの重量は厳しかったことでしょう。サクラヒメに勝つためのレースで勝利できたのは、今後この馬にとっていい経験になったことだと思います。今後はハンデが厳しくなるかと思います。サクラヒメ同様、自身との戦いになっていきそうです。(主催者提供)次回2月4日(日)は明け3歳牡馬による重賞第4回翔雲賞BG2を予定しております。ここまでナナカマド賞がホクセイポルシェ。ヤングチャンピオンシップはライジンサンが勝利。ここにきて調子を上げているミチシオなど、まだまだ勝負付けが済んでいない世代。ここまでの戦いを見ても、どの馬にもチャンスがありそうです。年度末のイレネー記念にもつながる第4回翔雲賞BG2。ぜひご参加ください。さて、次回2月5日(月)ばんスタ延長戦配信です。今回は「みんなで作ろう!ばんえい競馬クイズ」と題してお送りいたします。視聴者の皆様にばんえい競馬にまつわるクイズを出していただいて、ゲストの井上オークスさんにお答えいただきます。さらにオークスさんには、そのクイズの難易度を初級、中級、上級の3つ分けていきます。ばんえい競馬にまつわるクイズを作って送ってください。どなたでも分かりそうな内容から、マニア向けの難しいものまで、幅広く募集中です。クイズはこちらのメールフォームからお送りください。クイズが採用された方は、もれなく とかちむらで大人気「北海道十勝ポップコーン」をプレゼントその他にも抽選で素敵なプレゼントもありますよ!! 皆さんからの問題お待ちしております。また、2月5日の配信お見逃しなく!!
2024年01月30日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は2024年の馬券の調子が全く上がらない百瀬です。以前から漠然と思っていたことがあります。それは…「騎手は早生まれが多い!」確たる根拠はありませんが、騎手のプロフィールを調べた時に、早生まれの人が多いなと思ったからです。実際インターネットで「騎手 早生まれ」で調べると、ジョッキーと生まれ月に関する記事を多数見つける事ができます。ご存じの方も多いと思いますが、武豊騎手は3月生まれですね。ちなみに"早生まれ"とは、1月1日~4月1日に生まれた人のこと。日本のルールではこの人たちは、前の年の4月2日~12月31日に生まれた人と"同学年"になります。「早生まれ」とネットで検索すると、同級生の中で比較的遅く生まれたという理由だけで、身体能力に差があるとか、生涯年収にも差が出るとか、子ども二人が早生まれの親としては、何とも腑に落ちない、素直に納得できない記事がたくさん出てきました。話が少しそれてしまい、失礼しました…(^_^;)前置きが長くなりましたが、今回は「本当に騎手は早生まれが多いの?」をテーマに、騎手の誕生日について、色々考えたいと思います。本稿では、科学的な論拠は持ち合わせておらず、数字の統計に過ぎません。読者の皆様には大変申し訳ありませんが、「へ~そうなんだ」と言った感じに軽く読み進めて頂ければと思います。調べた方は極めてアナログ。JRA、NAR各ホームページより、2024年1月29日現在登録のある騎手全415人(JRA143人、NAR272人・ばんえい含む)の誕生日を抽出し、計算しました。結果、全騎手における早生まれの割合は、以下の通りでした!35.7%ちなみにJRA、NAR別ではJRA34.3%NAR36.4%(ばんえいを除いた場合は37.0%)単純に1年を四等分した人数が、1~3月に生まれると考えると、この数字は確かに高いかも知れません!続いて主催者ごとにおける早生まれ騎手の割合です。JRA美浦:38.2%JRA栗東:30.7%ばんえい:28.6%北海道:44.4%岩手:38.9%浦和:38.9%船橋:44.0%大井:33.3%川崎:38.9%金沢:40.0%笠松:27.3%愛知:38.1%兵庫:37.9%高知:26.1%佐賀:35.0%(ここまでの数字は全て、小数点第2位を四捨五入)北海道、船橋、金沢が40%超えの結果に。続いて、全415人の月ごとの数値です。1月生まれ:37人⑤2月生まれ:41人②3月生まれ:68人①4月生まれ:26人5月生まれ:23人6月生まれ:26人7月生まれ:27人8月生まれ:19人9月生まれ:38人④10月生まれ:33人11月生まれ:41人②12月生まれ:36人これを見ると改めて、早生まれの騎手が多く感じられますね。あるサイトでは、令和3年は夏から秋にかけて生まれた子どもが一番多いと記しておりましたが、これを見る限り現役騎手の誕生日は秋から冬、さらに春にかけて増えていく傾向にあるようですね。最後に2024年1月29日現在、誕生日の騎手が最も多い"日"を紹介します!一番誕生日がかぶった日は…2月4日!この日は…村上 忍騎手(岩手)仲原大生騎手(大井)松本幸祐騎手(兵庫)亀田温心騎手(JRA栗東)酒井 学騎手(JRA栗東)鮫島良太騎手(JRA栗東)の6人の方の誕生日です!続いて5人が被った日は、2月9日、3月4日、3月12日3月16日、11月8日の計5日ありました。この日付を見ても、やはり早生まれの人が多い感じがしますね。今日は「騎手は早生まれが多いのでは!?」という疑問から、現役騎手の誕生日について考えてみました。ちなみに私と同じ誕生日(5月8日)生まれの現役騎手はいませんが、今回調べて自分の娘と同じ誕生日のジョッキーを発見!自分の身近な人と誕生日が一緒、または近いと知ると親近感を感じますね。スマホアプリ「ケイバGO!」の「まもなくメモリアル!」には誕生日の近い騎手、調教師を紹介する項目があります。(「ケイバGO!」アプリより)ここから贔屓のジョッキーを探すのも、新しい競馬の楽しみ方、かも!?是非ジョッキーの誕生日にもご注目下さい!
2024年01月29日
日曜日担当の高橋華代子です。 プロ野球ファンにとっては希望に満ち溢れた季節。 2月1日から春季キャンプが始まります。 昨年シーズンが終わってしまった時は、これから長いオフシーズンをどうやって過ごしたらいいのだろうと寂しさいっぱいでしたが、あと4日後にはプロ野球の話題がいっぱい(*^^*) 待ち切れず、仙台へ(笑)。 久しぶりに、我が東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天モバイルパーク宮城に行ってきました。試合がない時の、静まり返っている雰囲気も新鮮です。 でも、ジョギングしたりお散歩している方たちは結構いました。遠方の楽天ファンにとっては、憧れる光景。 球場の外観も2023年のままなので、これから2024年バージョンに彩られるんでしょうね。今年はどんな外観になるのかな。 ゲート4のところに、昔は『宮城球場』ということが記されていますよ。シーズンが始まったら見てください。 個人的には、楽天ファンというよりマスコットのクラッチくんファンです。大好きで尊敬しています。オフシーズン中も、クラッチくんはこの球場でお仕事しているんだなぁと思うだけで感動。同じ空気を吸うことができて、うれしかったです(^^) 何度も書くようですけど、楽天のマスコット・クラッチくん、クラッチーナちゃん、スイッチくんのプロフェッショナルなお仕事姿は、現地観戦してこそより体感できます。ほんとすごいですから!!! そして、楽天生命パークは本当に楽しい球場です。ボールパークのようで、夢の国。あとは野球が強ければ!毎年書いていますけど(苦笑)。 今年は創設20年。優勝をどうかどうかお願いします。 さて、仙台と言えば、牛タン。久しぶりに食べました。 お店は初めての「炭焼牛たん東山さん」。仙台駅西口のほうで、歩いて3分くらい? とても美味しかったし、お値段も牛タンにしてはお手頃でした。何より、テールスープも牛タンにつける南蛮みそもお新香もしょっぱ過ぎずに、個人的にはかなり気に入りました。 今回初めて「ゆで牛タン」を食べました。トロトロでびっくり、絶品です。ネギとスープとの組み合わせも相性抜群で、今後は「ゆで牛タン」もセットにして食べようと思いました。 仙台と言えば、ずんだシェークも定番だと思います。仙台駅で、自動販売機を初めて見ました。今回は購入できませんでしたが、どんなお味がするのでしょう。食べたことのある方、教えてくださ~い。 仙台満喫終了! さて、今週の南関東競馬は川崎開催です。佐々木竹見カップジョッキーズGPあり、報知オールスターカップあり、多摩川オープンありと、豪華なレースが続きます。 先週の大井開催は、金盃でランリョウオーとセイカメテオポリスの明け6歳生え抜き馬たちの死闘は感動を呼びました。 この川崎開催ではどんな名勝負が生まれるのか楽しみにしたいと思います!
2024年01月28日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。今週の姫路競馬は金曜までの4日間開催でした。園田競馬場では姫路の場外発売が実施されています。私は園田待機の順番でレース展望を担当。尼崎市内も大寒波到来で凍てつく寒さになりました。競馬場北側の空は雪雲。京都方面へと流れていきました。姫路市内は西風が強く実況マイクに風の音を拾っていましたね。↑園田競馬場の西ウイナーズサークル。3月の開催再開に向けてリニューアル工事中です。馬場内も工事が進んでいました。レース展望の収録まで時間があって競馬場内で昼食。↑ミュンヘン コロッケ定食↑串勝や 牛すじカレー園田開催ではゆっくり食べる時間がないのでパドック、レースを見ながら競馬場グルメを堪能しました。★全馬勝てば初重賞制覇 混戦の兵庫クイーンセレクション1月25日、3歳牝馬の重賞レース「第25回兵庫クイーンセレクション」が行われました。重賞勝ち馬不在の激戦ムードでしたが、名古屋から遠征した単勝2番人気のニジイロハーピーが勝利!序盤は道中4~5番手を追走したニジイロハーピーでしたが向正面からスパートを開始。3コーナーまでに先行勢を捲って先頭に立ちます。逃げたラブミーテキーラは踏ん張りますが、好位につけたスービーズ、エズヴィラージュは苦しくなり後退。中団で構えるプリムロゼ、クライムエンジェル、インタールード。後方待機のティラミスアイも早めに動きニジイロハーピーを追い掛けます。しかし、ニジイロハーピーの脚色は衰えずゴールまで先頭を譲らず2着馬に2馬身差をつける勝利。豪快な競馬で初タイトルを手に入れました。渡邊竜也騎手コメント「2度跨った経験があって今回は早めにじわっと脚を使っていこうと思っていました。手応えが良すぎて向正面で先頭に立ってしまいましたが馬がよく辛抱してくれました。返し馬の雰囲気も良くて、気性的に前向きで自信もって乗れました。乗り味の良くてまだ伸びる馬だと思うので今後も楽しみですね」2着が1番人気のプリムロゼ。上がり最速で追い上げましたが届きませんでした。3着は8番手から追い込んだ7番人気のインタールード。3番人気のクライムエンジェルは9着。発馬で出遅れ中団。勝負どころで動いて浮上しますが直線で力尽きました。♦勝利馬 ニジイロハーピー・ストロングリターン産駒・重賞4度目の挑戦で嬉しい初制覇・昨年4月に門別デビュー、秋に名古屋へ移って初勝利・直近の2走は名古屋、笠松の重賞で3着、2着と善戦♦勝利騎手 笠松・渡邊竜也騎手・兵庫の重賞3勝目・兵庫クイーンセレクションは2勝目 ①19,姫山菊花賞 ②21,兵庫クイーンセレクション ③24,兵庫クイーンセレクション → New!ニジイロで勝利した2021年も姫路競馬場が舞台でした。去年11月の落馬事故で大怪我(顔面骨折)を負い長期離脱。今週月曜日に復帰したばかりでしたが、ブランクを感じさせない手綱捌きで復帰後最初の重賞を獲りました。「怪我明けでも騎乗依頼をくださった今津先生、馬主さん、厩務員さんにに感謝したいです。復帰して最初の週に結果を残せたことが嬉しいですし自信にもなりました。(もう完全復活とみて宜しいですか?との問いに)そうですね、はい。復活・・・復活しました(笑)」。渡邊竜也騎手インタビュー動画https://youtu.be/mODDPYBgoDU?si=ynJ3rN7MPR4tBzOe♦勝利厩舎 名古屋・今津勝之厩舎・兵庫の重賞2勝目サチノゴージャスで勝利した2008年の園田ユースカップ以来の制覇。同競走の名古屋勢勝利は5度目。前回に続き今回も渡邊竜也騎手が勝利に導きました。※レース、表彰式撮影 斎藤寿一氏モニターで姫路競馬のレースを観ていましたが、強風(西風)の影響で前週よりも1~2秒ぐらい遅い勝ち時計。ただ、前有利、内ラチから2~3mを通った馬の好走という傾向は変わらない印象でした。先行争いが激化したレースやよどみなく流れたレースは中団、後方待機の差し馬が馬券圏内に来ていましたね。次週はどうなるでしょう?★兵庫勢 遠征情報♦1月28日(日)第21回黒潮スプリンターズカップ(高知競馬場) 高知6R、18時15分発走予定 ヒメツルイチモンジ(下原理騎手・新子雅司厩舎)♦1月30日(火) 第21回佐々木竹見カップ ジョッキーズグランプリ(川崎競馬場) 吉村智洋騎手が兵庫代表として出場兵庫勢へのご声援宜しくお願いします。次回の姫路競馬は水木金の3日間開催。私は現地で業務する予定です。2月1日(木)には兵庫県市川町をPRする情報発信トラック「愛(アイ)アンハート号」のイベントを実施予定。市川町産の軟鉄鍛造アイアンの展示ほか、アイアンを無料で試打できます。(試打音の影響でパターのみとなる場合もあります) この機会に是非ご体験ください。
2024年01月27日
金曜日は、古谷が担当します。 先週から北海道はかなり雪が降る日が続いています。風が強いこともあり、飛行機も飛ぶかどうかが微妙な日が続いていました。26日は「アタック!地方競馬」の収録があるので、かなり雪が降っていたこともあり、飛行機が飛ぶのかどうかが心配でしたが、無事に午前中の飛行機が15分遅れで飛んでくれました。ただ、札幌と日高地方で全然天気が違い、日高地方は風が強いものの雪自体は他の道内に比べれば少ない地域です。以前にも書きましたが、平均降雪量というのは、本当によくできていると感じるほど、これまで雪がほとんどなかった分、1月になって一気に降ってきた感じがします。それでも、札幌の部屋はガスストーブをまだ使っておらず、エアコンの暖房で何とか過ごせている状況であることもあり、例年に比べれば気温は高めですし、暖冬という感じがします。 さて、今週はジェイエス主催の「冬季繁殖馬セール」が開催されました。競走馬市場とは異なりますが、年が明けて最初のセリということもあり、生産者や購買関係者、メディアの方々などと新年の挨拶をする場でもあったりします。冬季開催は、上場馬確保が至上命題になっていますが、2021年は34頭、2022年が22頭、2023年が25頭と少ない頭数が続いていました。ただ、今年は追加上場馬を含め39頭(受胎馬18頭、未供用を含む空胎馬21頭)と、少しでも増えたことは何より。何と言っても、未供用馬で2021年「フィリーズレビュー」の勝ち馬であるシゲルピンクルビー(牝6歳、父モーリス、母ムーンライトベイ)が大いに注目されていました。実際、3000万円の一声からスタートし、ヒートアップした競りには場内も固唾をのんでいました。1億4500万円(金額はすべて税別)でノーザンファームが落札。昨年の冬季開催で、モーリスを受胎していたシゲルピンクダイヤ(牝8歳、父ダイワメジャー、母ムーンライトベイ)が1億5000万円で落札されました。姉妹でジェイエス主催「繁殖馬セール」の高額1位、2位を記録する形となりました。(シゲルピンクルビー) 落札総額は、2億310万円と前年より約7300万円減となり、売却率も61.54%と数字上は厳しい形でしたが、競走を終えた牝馬、いわゆる上がり馬の上場の質を高めたいという冬季開催の意義を考えると、シゲルピンクルビーなどの上場で注目されたことは良かったのではないでしょうか。グリーンチャンネル「馬産地通信」で後日、冬季繁殖馬セールの模様をお届けしますので、ぜひご覧頂ければと思います。
2024年01月26日
木曜担当のよこてんです。 1月21日に佐賀競馬場で4年ぶりの『M&Kジョッキーズカップ』が行われるという事で自分も約2年ぶりの佐賀に行ってきたのですが、今回のお話はその帰り道に寄ってきた益田場外発売所、旧益田競馬場のお話を先に書きたいと思います。 というのも、その益田場外発売所は今年3月で廃止が決まっておりまして、馬券の発売は1月26日金曜日までとのこと。駆け込みな感じですが、明日行かれるという方の参考にもなればと思いちょっと順番を変えて益田場外の話を先に。 さて。前日の佐賀競馬のあとは鳥栖に泊まっていた自分は、朝6時の電車からスタートして博多・新山口と乗り継いで、4時間ほどかけて益田駅に到着しました。★博多からはハローキティ新幹線。朝7時発★益田駅着は10時。雨が降りそうな空模様でしたが、益田にいる間は小雨程度で我慢してくれました 益田駅は“昔ながら”というと失礼かな。“国鉄時代っぽい”という言い方をしてみましょうか。改札の正面が1番線で線路の向こうにホームが一本あって2番線と3番線。かつての高知駅もこんな感じだったなあ・・・とちょっと懐かしい。 かつては益田駅にも場外馬券売り場がありました。コインロッカーがあるところの左手の扉が入口だったそうですが今はもちろん何もありません。 駅から益田場外までの移動は、路線バスも考えたのですが待ち時間がちょっともったいない。ということでここは素直に“大人の手段”でタクシーを使います。現地滞在時間を最大化しないと意味が無いですしね。益田の街を抜けて10分ほどで益田場外到着。現地からタクシーを呼ぶと来るまで10分ほどかかるというお話でしたので1時間ほどしたら迎えに来てもらうようにお願いして帰りの足も確保。片道1550円の運賃でした。 さあ、やってきました益田場外。ご存じの方も多いと思いますが、現在「益田場外発売所」として使われている建物は旧益田競馬の末期になる1999年に特観席スタンドとして新設された物が使われております。 コース側から見ると通路入口の上にある「特観席入口」の文字。ぱかっとした通路の開き具合がいかにも競馬場のスタンドだった感じですよね。現在客席として使われている階の上は業務エリア、実況席か。競馬場時代の写真を見ると屋上部分にゴール板を照らす照明があったようですが今はもちろんありません。そしてかつてはこの建物に続くようにオープン席のスタンドがあったと言うことですが、こちらももちろん今はありません。★この開き具合がいかにも“スタンドの出入口”感 「~と言うことですが」的な言い方になるのは、自分は残念ながら競馬をやっていた頃の益田には来た事がないからです。 益田競馬場が休止されたのは2002年の8月16日。益田も基本土日開催のうえに冬休みもあったのでタイミングが合わせづらかった事もありましたけども、なんにせよ遠い。盛岡からでいうと“最も遠い競馬場”だったんではないか。一度行ってみたい所ではあったもののなかなか行く機会がないままに休止になってしまいました。 なので、競馬場があった頃、場外発売所になってから、とここに来られた方々のブログ等を事前の情報源に、それらと今を見比べながらかつての姿を想像する・・・という感じでの今回の訪問となっております。情報のベースが伝聞ゆえ「~だそうですが」的な。★かつてはパドック、現駐車場★パドックとコースをつなぐ馬道はスタンドやスタンド前の公道をくぐっていたとのこと★建物のコース側壁面に埋め込まれた馬のレリーフ。もちろん当初からあるもの 建物の周りの写真を撮っているうちに開場時刻。最初は誰もいなかったですが開場が近づくとポツポツとお客様がやってきました。そのお客様同士が話しているところを見ているにやはり常連のお知り合いのようです。このあとに来られた方達もだいたい常連さん、顔なじみ同士の皆さんのようでしたね。★建物の中にもレリーフがあるのですが、コインロッカーで一部が隠れている★1階にある専門紙売店ではパンやお菓子も売っておりました さて客席に行ってみましょう。階段で3階に上がると・・・。おお。見慣れた感じがする光景が。★水沢の特観席っぽい。前後の幅が狭い机に3人分の椅子。20世紀の標準的特観席スタイル 競馬場時代の写真と見比べてもほとんど変化は無さそうです。変わっているとすればモニタが液晶になっただろう点(競馬場時代はまだブラウン管のテレビモニタだったはず)。 全体にシンプルで綺麗。考えてみればOROよりもあとに作られているんですものね(このスタンド棟は1999年完成)。できた当時から禁煙で使われてきたのも内装の綺麗さにつながっているのでしょう。★かつての「特別室」は椅子が取り払われて喫煙室に★一角には読書コーナーも。「ゴルゴ13」とか「風の大地」を読んでいるだけで1日潰れそう(笑)★破損券対応なんだろうけど、高額が出たらどういう対応になるんだろう?? 場外発売所になってからは無料のスタンドとして開放されているこの場所ですが、座席には席番票が残っていて“特観席”時代の名残を伝えています。★特観席、指定席の名残の席番 スタンド正面、かつてのコースの側は区画整理・再開発がすすんでおり、スタンドの真正面などは調整池になっているのでかつての姿はなかなか想像しづらいですが、向こう正面のすぐ目の前に迫る山をはじめ左右方向を見れば、なるほど一周1000m、“日本で一番小さい競馬場”と言われたのも分かるよなあ・・・という地形。スタンドから見下ろすと向こう正面でも“手が届きそう”と感じるくらいですものねえ。 そんな光景になってはいますが座っているスタンドは間違いなく益田競馬場だったもの。窓越しにかつての姿を想像してみたいものですね。 2008年、2009年頃までは旧スタンドやゴール板が残っていたようですしコース部分も輪郭がはっきり分かるくらいに残っていたようですが、今は輪郭もおぼろげになってきています。 まあ実況席などの名残も分かる旧特観席スタンドがあるだけでも十分と言えば十分ですが、なにか馬の痕跡が分かるものはないか?? 探してみたところ、これなんかはどうでしょう? スタンド壁面の馬のレリーフ、その下のたたき部分に埋め込まれた蹄鉄の飾り。益田競馬の馬のものかなあ?? 鉄かんから作った鉄の蹄鉄ぽいから競走馬の物ではないかもですが、スタンドができた時からあったのだとしたら益田競馬の馬が使ったものを持ってきたのだろう・・・と思うのですが。どうなんでしょう?? ここ益田場外ではかつて益田競馬場に所属していた騎手を“推し”ていたりもします。 スタンド内には御神本訓史騎手・岡田大騎手・秋元耕成騎手の元益田所属騎手の皆さんの勝負服が飾られていますし、御神本騎手の重賞制覇を伝える記事なんかも掲示されていました。益田と南関、益田と大井。遠く離れていますが元益田所属騎手の活躍を通じてつながっているのかな・・・と感じるコーナーでした。 “益田競馬”を感じた事がもうひとつ。駅から発売所までタクシーを使った事を最初に書きました。その自分が乗ったタクシーの運転手さんのお話が興味深かった。小さい頃には競馬場の近くに住んでおられたそうで、「その辺を馬が歩いていて道ばたには馬糞が落ちていて、その間をぬけて学校に通ったりするのが普通だった」とか、周囲に競馬関係者がたくさんいて、夏休みに厩舎仕事を手伝わされた・・・とか。そんな尽きない話をうかがっていると往復の車の時間などあっという間でした。 場外発売所になって、周りの景色も変わってしまったのでしょうけども、思いのほか“益田競馬の香り”が残る場所だなと感じたのは、それは自分が益田競馬そのものを知らないからなのかもしれません。ですが、“元益田所属騎手推し”で益田競馬とのつながりを色濃く感じさせる発売所や、さきのタクシーの運転手さんのお話、例えば売店のおばさまも吉岡牧子騎手のことを「牧子さん」と言ったりしていましたし、競馬場が無くなって21年と半くらい経っていますけども、地元の人たちの記憶の中には益田競馬がまだまだ生きているんだな・・・と。益田競馬がまだ身近にあるかのような気配というか“空気”を自分が感じたのは決して錯覚では無かったとも思います。 こうやって来てみると「競馬がある時に来たかった」という思いを改めて強くしてしまうのですが、“益田競馬の気配”を少しでも感じる事ができたのは幸いでした。本当に良い寄り道になりました。
2024年01月25日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 最初は、先週日曜日・21日の佐賀競馬場の話。 3歳牝馬の重賞・花吹雪賞が行われました。 前夜から明け方に書けて、結構な量の雨が降ったみたいで… この日はイブニング開催で、レースが始まる前の丁度お昼頃に競馬場に着いたのですが、その時点ではこのようにコースに水が浮く状態でした。 佐賀は、雨が降るとどうしてもこうなってしまうんですよね… 競馬場に到着して、すぐに入ったニュース。 先週の稿で、船橋・ブルーバードカップのあと栃木県那須塩原市の地方競馬教養センターに入厩したとご報告したウルトラノホシ(真島元徳厩舎)。 残念ながら那須を退厩し、この日佐賀に帰ってきました。 ブルーバードカップの時のウルトラノホシ 帯同していて那須にいるはずだった真島二也調教助手が競馬場にいたのでびっくり(汗) 話を聞くと、馬に用意された厩舎が外厩として利用している他の馬から離れたところにあり、馬が寂しがったり背後のコースでの人や馬の動きや気配を気にしたりして気を遣い、飼い葉を全く食べなくなってしまったとのこと。「あと2,3日我慢すれば、環境に慣れた可能性はあるかもしれないのですが…レースまでの日数が決まっている中で、その時間はロスできませんでした。関係の各方面からはものすごくバックアップして頂いていたのですが、やはりまだ3歳の若い馬だけに難しかったですね。」 話を聞いて、かつて海外遠征に出かけた馬たちと周囲の人々の苦労を思い出しました。例えば、香港で周囲に馬がいない場所の馬房をあてがわれた陣営が、大きな鏡を用意して馬の前に立てて、馬が寂しがらないようにさせた、みたいな話も確かありました。 先週船橋で真島元徳調教師の話を伺ったときにも、帯同馬が準備出来なかったことは気にかけていました。一緒に出かけて行って、レースを使えるならばまだしも、帯同馬にまでは他場で使うレースはルール上用意されていません。「幸い、いま佐賀に帰ってきたら飼い葉もバリバリ食べていて(苦笑)、馬はすっかり元気です。」 この一言で、安心しました。 このあとは、回復と調整が順調であれば佐賀からの遠征で予定していた雲取賞を目指すとのこと。 またその時に活発な走りと活躍を期待しましょう。 ここからは、この日の話。 入場門を入って右手。4コーナー方向にある食堂街にあるカフェFUJIに、素敵な「離れ」がオープンしていました。 右側が元々あったFUJI 左が、出来ていた「離れ」 FUJI+(PLUS) 元々のお店で小さく展示されていた写真とか、競馬グッズの物販とかをこの離れに映して拡大させたそうです。 このように、壁には素敵な馬や人々の写真の数々。 そして、展示されている競馬グッズは、その多くがこの場所に出入りしたり関わっている人々の手作りです。 見ているだけで楽しくなるような、いい品物が揃っております。 手作り感が溢れ、それでいて作品としてのレベルも高い アクセサリーなどは、大量生産品と違い手作りの「一品もの」なので、お好きな方にとっては選び買いがあります。どれをとっても、それぞれのデザインの特徴と楽しさ、綺麗さがありますから。 佐賀競馬場のレースの合間に、是非お立ち寄りください。 卵がたっぷり載ったオムライス(この写真はハーフで作ってもらいました) こちらも美味しく頂きました。 レースが進んでも、なかなか水がはけない佐賀のコース だからといって前残り一辺倒かというと全然そうではなくて、ペース次第で前も止まるし、捲り追い込みも決まります。不良馬場イコール時計勝負、みたいな雑な予想じゃ、馬券も当たらない。競馬としては面白いレースが続きました。 この日は、岩手との騎手交流競走「M&Kジョッキーズカップ」も行われました。 コロナの影響で、この大会の開催は4年ぶりとのこと。 岩手から参戦してきた騎手に、声援が飛んでいました。 やがて夕方になり、メインレースの頃合い。 花吹雪賞は、九州・四国交流の3歳牝馬による重賞です。 3番のグラインドアウトと、4番のピクシースカイが高知からの遠征馬。 前走は条件戦で敗退しており、佐賀の馬との比較が予想のポイントになりました。 迎え撃つ地元佐賀勢は、6番のフークファンタジーが前走の佐賀若駒賞でトゥールリーの2着と好走。人気の中心となりました。 果たして結果は…… 高知のグラインドアウトが、8馬身差の圧勝! 2着も高知のピクシースカイ ピクシースカイに乗っていたのは、高知に短期移籍で行っている中島龍也騎手「勝負所で手応えが厳しくなりましたけれども、最後まで止まらずに渋太く走ってくれました。」 勝ち馬との高知での時計差を考えると、この馬なりには走れたということなのでしょう。 グラインドアウトに乗った赤岡修次騎手の勝利騎手インタビューの模様は、佐賀競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 正直……この決定的な差はショックでした。 高知の馬との差が、これほどまでにある、ということを見せつけられた感じがしました。 船橋でJRA勢と互角に渡り合ったウルトラノホシのことを思えば、単純に競馬場間のレベル云々、ということではないんだと思います。しかし、高知の「層の厚さ」は現状認めざるを得ない。 2週間後の2月4日には、今度は牡牝混合で佐賀所属馬限定の重賞・飛燕賞が行われます。ここに出てくる馬がどのようなラインナップになるのか。そしてどんなパフォーマンスを発揮するのか。他場の馬と戦っていける馬たちの活躍があるのかどうか。興味は尽きません。 続きまして。 1月23日火曜日の高知競馬場 全日本新人王争覇戦が行われました。 写真だけ見ると、青空が広がって気持ちよさそうに見えるのですが……海が近いので、風が強くて。この日は冷たい風が吹いて、本当に寒い一日でした。 出場騎手紹介式 それぞれの騎手を応援する方々が、ステージを囲み声援を送っていました。 名古屋からは2名参戦。 昨秋ネクストスター名古屋を勝つなど、活躍の幅を広げる細川智史騎手(右) 重賞勝利も重ねて勢いのある塚本征吾騎手(左) 集合写真 せっかくヤングジョッキーズシリーズでJRA所属騎手も復職を決めたのだから、その復職で出走出来るようになったら面白いのですけれどもね。 注目された第1戦 細川智史騎手のマジックバローズが差し切り勝ち!!! レースのあと、結果を出してくれた馬とその周囲の人々への感謝も口にしていました。 塚本征吾騎手は後方からの競馬になり、内から差を詰めたものの5着 勝負に行ったところは窺われましたが、結果には結びつかず。 上がって来て残念さをにじませていました。 続く第2戦 古岡勇樹騎手のカリスマタイクーンが勝利 第1戦を勝った細川智史騎手は、第2戦では8着。 レースのあと……「もう一発!と思って乗りました。前に行って欲しいと言われていたので先行しましたが……8着だったので、ダメだと思っていました。」 上がって来て、8着だったのはわかっていて、第2戦を勝った古岡騎手の着順まではすぐにはわからない。あと、勝っていない騎手の得点も。 取材陣も、さて、優勝は誰!?と結果発表を待っていました。 結果、2戦目を勝った古岡騎手は、第1戦で9着。僅か着1つの差で、細川智史騎手の優勝となりました。 2位は古岡勇樹騎手。3位はJRAの佐々木大輔騎手。 細川騎手に、ちょっと意地悪で「これで新人王ですよ!」と声をかけてみました。 すると、こんな言葉が返ってきました。「自分なりに頑張って行きます。」 優勝した直後に出た言葉だっただけに…衒いのない、良い言葉だったな。 大会は第4レースで終了。 他の騎手はそれぞれ競馬場を出て帰路につきました。 しかし、この人は残ってレース。 佐賀の加茂飛翔(かもつばさ)騎手 この日は、大会の2鞍だけでなく、更に一般のレース2鞍、別府真司調教師の管理馬に騎乗していました。 8レースはサイセイセイに騎乗 果敢にハナを切って粘り、9番人気で5着でした 勝利という結果は出なかったけれど…… それぞれに、自分の思う競馬は出来たみたい。 そしてそれぞれに反省点も率直に話していました。いつものように。 人より多く経験を積んで、人よりほんの少しでも多く前進。 積み重ね、ですから。 この日の彼は、いつも以上にいい男、でした。 夜になると、雪が降ってきました。 どうりで寒いわけだ…… 9レースの落馬事故、とても心配。 大きな怪我でなければいいのですが……。 最後に、今日24日水曜日の大井競馬場も少しだけ。 2600mと長距離で行われる重賞・金盃に、名古屋から一時南関東に移籍して挑戦しているアンタンスルフレが出走。結果は惜しくも敗れ7着でした。 1周目のゴール板前 写真右手の緑帽黄色のメンコがアンタンスルフレ 好位置は取っていましたが……ゲートを出たあと促されていましたし、行き振りももう一つに見えました。 ちょっといつもとは、勝手が違ったのかな…… レースは、ランリョウオー(左桃帽)がセイカメテオポリス(右黄帽)をアタマ差差し返して優勝。 アンタンスルフレの丸野勝虎騎手の話「平均ペースが合う馬。今日はペースが速くて、この馬の形になりませんでした。揉まれるのも良くないので、テンに出してついて行きましたが、その分(2周目)向正面でキレがなく、持ち味である終いの渋太さが生かせませんでした。」 馬にとっては、興味深い挑戦でした。 得意な舞台を求めて、南関東でも多くの人々の手で準備され、そして前走のトライアルと今回の本番で2戦。この馬の良さも見えたし、現状もまた見えたチャレンジだったのではないでしょうか。 まだ明けて6歳と若い馬。 これからのアンタンスルフレにも、引き続き注目していきたいです。 来週は、名古屋のナイター開催。 また寒いよね……きっと。 頑張って様々なことを見聞きしてこられればと思っています。
2024年01月24日
火曜日担当の太田です。週末から大雪となるという予報で、戦々恐々としておりました。朝起きるとはやり結構積もっており、除雪に追われる今日。午後になって日が差し、除雪をしていると汗ばむ感じになっております。暖かいので雪が重い。かなりの大雪になるという話でしたが、結果30センチ弱。そのぐらいの雪は毎年何度か降るので、まあ、良しとしなければならない雪ですね(笑)21日(日)4歳3冠馬マルミゴウカイの引退セレモニーが行われました。今回の引退急遽決まって、引退セレモニーも急に決まったのですが、一目見ようと多くのファンが詰めかけての引退セレモニーとなりました。馬主に感謝状が贈られ、馬主の小森さんが一言挨拶。11歳ですが、まだまだ元気いっぱいのマルミゴウカイでしたね。種牡馬として今後は余生を過ごすことになるのですが、子どもたちの活躍がかなり期待される種牡馬となりそうです。マルミゴウカイはこの日21日の最終レースがラストラン。2番人気におされておりました。道中後方位置のマルミゴウカイ。第2障害一歩一歩上っていき、すんなりクリア。5番手から前を追いかける展開。そこからマルミゴウカイらしい豪快な脚を見せて、残り20mで前に並ぶと、接戦となり、残り10mで先頭に立つと、1馬身抜けて、有終の美を飾りました。(主催者提供)道中後ろからだったので、さすがに厳しいかなと思いましたが、障害を降りてからの脚はさすがでしたね。2歳デビューは3着。すぐ次のレースで初勝利。3戦目も制してデビュー当時から成績を上げ、3歳になって頭角を現しました。3歳時初めての重賞挑戦ばんえい大賞典で、重賞初制覇。ばんえい菊花賞は2着だったものの、3歳最終戦ばんえいダービーを勝利。4歳時は柏林賞、銀河賞、天馬賞と三冠戦をすべて制覇し、将来を期待される馬となりました。(第45回ばんえいダービー)(第11回天馬賞)その後古馬戦線との戦いになり、秋の岩見沢記念で古馬重賞を勝ち、一線級での活躍を期待されておりましたが、ケガなどで戦線離脱など、なかなか結果が出ない日々でした。ライトシーズンの今年は終盤調子も戻ってきて、シーズン最後もという期待もありましたが、残念ながら1月の引退となりました。引退セレモニーの時は、厩務員抑えきれずに、松田調教師がステージからおりて、口を引く場面もあり、11歳とは思えないバリバリ元気いっぱいという感じでしたね。気性のいい子どもが多く誕生して、産駒たちが競馬場で活躍することを期待せざるを得ません。引退後の様子は、どこかでばん馬牧場便りにてご紹介できれば思います。さて、次回27日(土)はばんスタ延長戦配信です。今回は「第4回ばんスタキャスターふわふわ予想対決」をお送りいたします。学生MC3人はまもなく卒業。最後に爪痕を残してもらいましょう。どんな奇想天外な予想が飛び出すか。みんな素敵な感じになって対決いたします。ぜひご注目ください。視聴者の皆さんには、ガールズチームとボーイズチームどちらが勝つか予想と応援メッセージを募集しております。勝ったチームに投票くださった方の中から抽選で、チームセレクトの景品をプレゼントいたします。ぜひご参加ください。お待ちしております。
2024年01月23日
今日は耳目社山中が担当します。南関東地方競馬、今週は大井競馬の開催。開催日程が追加になり、昨日(21日)が開催初日。トゥインクルレースが行われました。後半戦の頃はお天気も回復。防寒グッズもいろいろ用意してたんですが、それほど寒くはありませんでした。次回開催の2/11(日)もナイター開催が行われます。いいお天気でありますように。先週百瀬アナが書いた小久保智調教師に続いて、浦和競馬でメモリアルVが達成されました。浦和競馬の水野貴史調教師が1月12日浦和競馬第10競走をローズユアアイズ号で勝利し、地方競馬通算300勝を達成。(リリースは→こちら)みんなで記念撮影6年連続の重賞制覇も目指したいとお話されてました。翌週は船橋競馬の齊藤敏調教師が1月15日船橋競馬第7レースをマナフラッシュで勝利し地方競馬通算800勝を達成。(リリースは→こちら)みんなで記念撮影そして、今日1/22、大井競馬の吉井章騎手が第7レースをユイノザッパーで勝利し地方競馬通算200勝を達成。みんなで記念撮影ボード掲示をお手伝いしてくれた江里口騎手と「200」ポーズあれ?なんかおかしい?確認無事200メモリアルV達成おめでとうございます!そして昨日から、金沢競馬の青柳正義騎手と栗原大河騎手が南関東で期間限定騎乗をスタート。栗原騎手は3/1まで(小林・堀江仁厩舎)、青柳騎手は3/22まで(小林・福永敏厩舎)。船橋競馬の初日には、今年最初の開催にあたって船橋競馬所属騎手からの挨拶がパドックで行われ、最後に能登半島地震の犠牲者に対して黙祷が捧げられました。今週の大井開催が終われば南関東の各競馬場で今年最初の開催が一回り。あっという間に2月になりそうですが、引き続き寒さに負けず実況を頑張ってまいります。
2024年01月22日
日曜日担当の高橋華代子です。 先週まで今年最初の船橋開催が行われました。 船橋競馬場の馬主席の受付がいつも素敵なことは、SNSなどでも紹介されていると思います。その仕掛け人が、横尾真由さん。 子供の頃から図工や美術の時間が好きだったという真由さんが、その特技を生かして、ボランティアで飾りつけをしています。 真由さんは千葉県船橋市出身ですが、馬とは無縁の環境で育ちました。7年ほど前、船橋競馬場の受付を担当していた友人から手伝って欲しいと声をかけられたことがきっかけで、このお仕事をスタート。 最初は競馬に全く興味はなかったそうですが、当時は受付以外にも、重賞の表彰式のお手伝いなども担当していました。屋外でスタンバイをしている時、競馬を間近に見て、馬や騎手の姿にどんどん魅了されていったそうです。今では競馬が大好きとのこと。 受付周りの飾りつけを行うようになったのは、殺風景だったことから。元々が飾りつけなどが好きだったため、その季節に合わせて彩るようになり、今では開催ごとに素敵な空間を作ってくださっています。 この場所で存在感たっぷりなのが、木馬。今開催は寒い時期と干支の辰をイメージして飾りつけをされていました。 毛糸の帽子とマフラーは真由さんが普段使いしているもの。船橋競馬場のマスコット・キャロッタくんの辰の被り物は、真由さんの手作りなんですって。すごい! この絵も真由さんが描いたもの。本当に何でもできて、リスペクトです!!! 「心地よく過ごして頂きたいと考えています。馬主様や関係者さんが、この木馬のオブジェの前で一緒に記念写真を撮って喜ばれている姿を見るのは、すごくうれしいです。人接することが好きなので、できるだけ長く、このお仕事は続けさせて頂きたいなぁと思っています」(真由さん)。 向かって左が横尾真由さん。いつも温かくて優しい空間を作ってくださってありがとうございます!!! なお、向かって右が、槇あかねさん。槇さんはフリオーソがきっかけで船橋競馬場に足を運ぶようになり、ここで働きたいという思いから、今に至る方。以前もこのコラムでお伝えしましたね。記事はこちら。
2024年01月21日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。↑園田競馬場では姫路競馬の場外発売を実施中姫路競馬開催前日に三宅きみひとアナウンサーと広峯神社へ。姫路シリーズの安全祈願、自身の無病息災を願ってきました。広峰山の頂上付近にある広峯神社から競馬場がチラッと見えます。神社へ向かう道中で姫路市内を一望できる場所がありました。夜に来たら綺麗な夜景が見られそうですが………街灯がない道が続くので通行の際はお気をつけください。↑競馬場北側の広峰山からの1枚。東側には増位山があります1月16日(火)から2024年の姫路競馬が開幕!尼崎市よりも気温が低く冷風が身にしみます(笑)。開催前に馬場整備を実施。内ラチから3m~10m地点までの砂厚が11cm均等、内ラチから1mの地点は砂厚14cnになるように整備されました。これまでの姫路競馬は開幕から暫くは内が深い影響で外枠有利、外差しが決まる傾向でした。しかし、今年は開幕週から内をロスなく立ち回った馬の好走が続出。800m戦は外枠勢有利の傾向は変わりませんが、内不利のイメージを払拭する1週目でした。↑阿波とん豚10周年記念(A1)はサンロアノークが勝利!好位内で閉じ込められて厳しい競馬でしたが、直線で抜け出し今後の重賞に弾みをつけました。井上幹太騎手は今年の初勝利!「やっと勝てました」とホッとした表情。今年は人気薄の馬での馬券絡みが多く高い連対率、3連対率をマークしています。木曜日は雨が降ったり止んだりの天気。メインで行われたJRA交流の夢前川特別は和田竜二騎手騎乗のファムスパーブがハナ差で勝利。先に抜け出したケイアイメキラ(河原田菜々騎手)をゴール寸前で捕らえました。★NARグランプリ2023 受賞者発表!!1月16日、NARグランプリ2023の受賞馬、受賞者が発表されました。イグナイターが年度代表馬に選出!2年連続でのNARグランプリ年度代表馬は兵庫県競馬史上初の快挙です。最優秀短距離馬、4歳以上最優秀牡馬のタイトルも獲得。2年連続で3部門同時受賞となりました。年間337勝を挙げて2年連続で全国リーディングを獲得した吉村智洋騎手が最優秀勝利回数騎手賞を受賞。昨年、地方通算3000勝を達成したことが評価されて特別賞にも選出されました。柏原誠路厩舎が最優秀勝率調教師賞に輝きました。去年は兵庫リーディング2位でキャリアハイを更新(年間90勝)。同タイトルは8年ぶり4度目の受賞です。☆NARグランプリ2023 受賞者一覧 https://www.keiba.go.jp/topics/2024/01/1612595947451.htmlなお、表彰式典は都内にて2月22日(木)に関係者のみで実施する予定です。次週の姫路競馬は1/23(火)〜1/26(金)までの4日間開催です。1/25(木)には3歳牝馬の重賞、第25回兵庫クイーンセレクション(西日本交流)が行われます。有力馬のインタビュー動画は次週に公開される予定です。♦他地区登録馬 ニジイロハーピー(名古屋・今津厩舎)渡邊竜也騎手予定♦兵庫勢 主な登録馬 プリムロゼ ミナックシアター ティラミスアイ インタールード ユナクレバー クライムエンジェル など※登録馬が出走を回避する場合もありますので、1/23(火)のお昼過ぎに発表される出馬表でメンバーのご確認をお願いします。
2024年01月20日
金曜日は、古谷が担当します。 17日に船橋競馬場で「第50回ブルーバードカップ」が行われました。3歳ダート三冠に向けて、大きく3歳ダート路線が変わりました。その初陣と言える「ブルーバードカップ」は、ダートグレードに昇格しました。2月「雲取賞」、3月「京浜盃」と毎月、3歳ダートグレードが組まれていますが、南関東では前週に「ニューイヤーカップ」が行われたこともあり、地元・船橋から3頭が出走したのみ。ホッカイドウ競馬から、「JBC2歳優駿」で大きく出遅れながら地方最先着となる3着に追い込んできたブラックバトラーと、「平和賞」を逃げ切ったカプセルが出走。佐賀からは、「全日本2歳優駿」で6着に健闘したウルトラノホシが、強行軍ながら出走してきました。JRA勢は3頭の狭き門でしたが、すべて2勝馬が出走。ただ、ダートの番組が少ないJRA勢にとって、キャリアが浅く、力関係の比較が難しいレースだったと思います。 JRA勢の枠が少ないこともあり、「ブルーバードカップ」は地方馬にとって、かなりチャンスがあるレースだったと個人的には思います。しかし、地方馬で有力視された馬たちは他地区3頭で、いずれも極端に遠い場所から輸送を挟んでの出走。田中淳司厩舎と真島元徳厩舎の遠征経験の豊富さから、地元での調整もしっかり施した上で馬体重をさほど減らさずに当日を迎えた辺りは、さすがと思いました。このような経験を幾度となくすることで、強い馬を多く生み出す背景が生まれると、個人的には思っています。実際、北海道から他地区へ輸送して挑む馬たちが、あまり体重を減らすことがなくなっています。 あと、ウルトラノホシはセレクションセール取引馬ですから、当然市場での評価も高く、馬体の良さは折り紙付きです。補助馬購買の馬ですので、3歳のうちは佐賀所属で走ることが義務付けられていますが、その中で地元の重賞に限らず、積極的にダートグレードを目指すレース選択をしていることは、素晴らしいと思います。3歳ダート三冠は、南関東の関係者以上に、遠い存在だった他地区の関係者にやる気と勇気をもらった改革だと思います。このことが、地方競馬の底上げにつながると信じています。 逆に言えば、南関東は賞金が高く、ハイレベルの馬が本来は集う場所のはずです。それなのに、「ブルーバードカップ」に出走する頭数が少なかったことは残念でなりません。ミックファイアが、マンダリンヒーローが活躍した昨年を思えば、そんなに悲観することはないはずなのに…。「ニューイヤーカップ」は、南関東同士のメンバーで戦えるメリットはあるのかもしれませんが、勝つ馬は1頭です。その賞金を確実に獲ることは当然難しい訳で、関係者に対するアピールを考えれば、ダートグレードに挑戦する方が大いにメリットはあると感じます。 「雲取賞」には、「ハイセイコー記念」を無敗で圧勝したダテノショウグンを筆頭に、荒山厩舎に移籍したサントノーレなど、地方所属馬も豪華な布陣となりそうです。3歳ダート三冠を盛り上げる上で、地方馬の活躍はミックファイアが示してくれたはずです。「雲取賞」と「京浜盃」で、地方馬の奮起を期待したいと思います。 ちなみに、「ブルーバードカップ」の振り返りは、「ふるやっちチャンネル」のこの動画の中で話しています。ぜひご視聴頂ければと思います。
2024年01月19日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、まず昨日16日火曜日の名古屋競馬場のリポートから。 日差しは明るく、いい日和に見えるかも知れませんが… 昨日は冷たい風がピュウピュウと音を立てて吹き続けていて…… とても寒い一日でした。 余りに寒いので、一旦スタンドの中に退避。 すると、スタンド内のコンビニ・ヤマザキショップに、新商品を見つけました。 何と!木之前葵騎手の勝負服柄スポーツタオルが発売されてました!! その名も『GO!GO!AOI!!タオル』 現物も展示中。 このように、それなりの大きさがある立派なスポーツタオル。 触ってみると、手触りもさらさらの高級タオルでした だから、色の出方もいいよね。 これは、作った本人に早速話を聞かねばとなり、取材を申し込みました。「特別なきっかけがあった、というわけではなく、何か出来ることはないかなと思い立って、作ってみました。全くの自主制作です。パドックでこれを掲げて応援してもらえれば、と思って作ったのですが、大きさも大きめで材質も一番いいのを使いましたから、寒いときに首に巻いたり、なんなら本当にスポーツタオルとして使ってもらってもいいと思ってます。」 昨日は、6Rをドゥライトで勝利!「あくまでも、これからのための第一歩だと思っています。」 そう強調する彼女。「私だけじゃなくて、いずれ他の騎手の方のものも出来て、パドックでみんながそれをかざして応援したら、競馬場も華やかになるじゃないですか。タオルじゃなくても、それぞれの騎手がそれぞれに合った別々のものを作っても面白いかも知れませんしね。」 競馬が盛り上がるため、と言うことの他に、もう一つの理由も話しました。「こうして物販でお金を動かしていくことによって、引退馬支援なんかにも繋げていけないかなと思っているんです。今回のような災害の支援もすぐに出来ますよね。」 確かに。お金が動けば、そこから何かをすることも出来ます。「まだ全然、いまのやり方じゃ赤字になりかねないので(苦笑)。これからお金のこととか、売り方とか、お店の方とも話して色々考えていきたいです。」 騎手である、ということのプレゼンスを活かしていくことの是非。 考え方は、もしかしたら色々とあるのかも知れません。 私は、スポーツのプレイヤーは積極的にプレゼンスを活かしていくべきだと思っています。そのしているスポーツをもっとお客さんに知ってもらうため、楽しんでもらうため、得たお金を関連する何かに使うため。そうした目的やお金の用途をしっかりと絞りながら、せっかくある「スポーツのプレイヤーだからこそ人目につく」部分を活かしていくことは、もしかしたらスポーツのプレイヤーの「責務」であると言ってもいいかもしれません。そういうことがあるからこそ、スポーツを、しかも職業として続けていくことが許されているのだと。 いまはまだ、彼女がひとりで始めた小さな取組。 それが、色んな人たちの知恵や力を借りて、おおきくなって行けば、面白いと思うな。 木之前葵騎手の勝負服柄スポーツタオル 「GO!GO!AOI!!タオル」 名古屋競馬場のスタンド内コンビニ・ヤマザキショップにて絶賛発売中です。目にした方は、是非お買い求めくださいね。 さて、この日のメインレースは、3歳馬の重賞・新春ペガサスカップ。 このレースは、他場からの移籍馬も出走可能。 昨年は、門別からの転入馬リストンが勝って、その後の活躍の足がかりとしました。 11月のゴールドウィング賞こそ惜敗したものの、年末の笠松でライデンリーダー記念を勝ったミトノユニヴァースが1番人気。 それをゴールドウィング賞で破ったフークピグマリオンが、年末に2歳馬の身で古馬のA級戦に挑戦して見事勝利を収めていました。 更に、門別から少し遅れて転入して来て名古屋で2連勝中のスティールアクターが3番人気。 三つ巴の様相でレースが始まりました。 1700m戦。3コーナーの引き込み線から出て、最初のゴール板前。 第1集団が3頭で競り合い、第2集団の先頭にいるのがスティールアクター(赤服緑帽) その少し後ろにミトノユニヴァース(桃服黄帽) フークピグマリオンは、スタートから行き振りがよくなくて、少し離れて後ろから3頭目。 勝負所でミトノユニヴァースが進出してきたのに合わせて、スティールアクターも抵抗。2頭が抜け出しを図るところに、ようやく行き脚がついたフークピグマリオンが加わって、最後は完全に注目された3頭の競馬になりました。 抜け出すミトノユニヴァース 力を失ったスティールアクターに代わり、外からフークピグマリオンが伸びてきますが……時すでに遅し。 ミトノユニヴァースが、3つめの重賞タイトルを獲得しました。 2着 フークピグマリオンの塚本征吾騎手は、レース後とても残念そうでした。「スタート後、本当は岡部さんがつけたあたりの位置をとりたかったのですが、反応がなくて馬が進んで行きませんでした。早めに動かして行きましたが、3コーナーから手前も変えずに走っていました。手前を変えていたらもっといい勝負になっていたかも知れません。」 年末のレースの時とは、馬の様子が違っていたようです。 心身ともに、今後の成長が期待されます。 3着 スティールアクターの加藤聡一騎手は、サバサバした様子で振り返りました。「レースでは本当に素直で乗りやすい馬です。自在性がありますし、距離は延びても大丈夫だと思います。もっと馬体があってもいいと思いますし、これから成長してくれば楽しみです。」 岡部誠騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 角田輝也調教師(馬のすぐ左)の話「岡部騎手が思い切った騎乗をしてくれました。前走の笠松と同様、末脚を活かす競馬。本当は乗りにくさのある馬なのですが、レースの中でそれを感じさせない騎乗振りは、さすがトップのジョッキーです。」 ネクストスターを厩舎所属の細川智史騎手で勝ったあと、岡部騎手が3回連続で乗って、少しずつ馬のレース振りが調ってきたように感じられます。単に「強い」というだけでなく、「徐々に完成に近づいていく」プロセスが面白いのが、3歳馬の競馬。ミトノユニヴァースも、また次に姿を見せるときの走りが一層楽しみです。 今週の名古屋競馬は、明後日19日金曜日までのデイ開催。 再来週からは、殆どナイターでの開催になります。 また、寒いかな……。 かわりまして。今日17日の船橋競馬場。 今日は暖かくなりました。 気温も上がって、構えて厚着で来た分、少々暑さも感じました。 昨日は船橋も、北風が吹いて寒かったんですって。 それにしても、ナイター開催なのに昼間からお客さんが多いな……と思っていたら、今週は「ウマ娘」コラボウィークでした。 先着で配られたノベルティグッズなどもあり、早い時間からファンの皆さん方が訪れていたみたい。 2レースの時の写真。午後3時くらいかな。 平日昼間とは思えぬ賑わいでした。 メインレースの3歳馬の重賞・ブルーバードカップは、今年から大きく衣替え。 ダートグレード競走となり、JRAからの参戦も興味を惹きました。 内の2頭とも、騎手が外を見てる感じ…… 勝ったアンモシエラは、このレース紅一点。 終いは牝馬らしい、鋭い脚を使いました。 惜しかったのは、佐賀から遠征してきたウルトラノホシ……4着。 勝ち馬からわずかコンマ2の差。 3コーナーで下がってくる馬と急激に差が詰まって、これを捌ききれずに少々無理に外に出そう推して前の馬に触れ、大きく躓きました。 最後は勝ち馬と同じ上がりで上がって来ており、力は示した一戦と言えます。が、やっぱり惜しい……。 馬には異常はなかったとのこと。 管理する真島元徳調教師によると、馬は佐賀には帰らず、このまま直接栃木県那須塩原市にある地方競馬教養センターに入厩。次走の大井・雲取賞(2月14日)までその場所で調整されるそうです。南関東に三冠など重賞レースが整備されるのに合わせて、南関東以外の馬がこの場所を利用して調整出来る制度が今年から出来たそうで、ウルトラノホシがこの制度の利用第1号となります。 馬にとっても、人にとっても、新たな挑戦。 今回力は示しただけに、また大井でこの馬の走りをみるのが改めて楽しみになりました。 来週は、佐賀と高知の話をお送りします。
2024年01月17日
火曜日担当の太田です。冷たい風が身を切る季節。真冬のばんえい競馬は外で観戦は、かなり厳しいのですが、元気いっぱいに馬を応援するファンの皆さんはありがたいですね。騎手、厩務員など厩舎関係者はもちろん、馬場整備などの外で作業している方々も、昨日は厳しい寒さだったと思います。これからの1か月が最も寒くなる季節。今年は暖かいという話ですが、北海道の暖かいといってもプラスになるかならないかという気温ですからね。これに風吹くとかなり厳しいですよね。今日は娘、息子がなんと、学校の推薦入試のため休みになり、ここぞとばかりにスキーに来ました。前日に雪が降ったということもあり、コンディション抜群。気温はかなり低く、寒かったのですが、前日かなり強かった風はほとんど風もなく、スキー日和でしたね。年に1、2度のスキーですが、娘はすごく久しぶり。最初はぎこちなさがあったものの、すぐに勘を取り戻し、スイスイ滑れるようになりましたね。息子は私と毎年来ているので、難なくこなしていましたが、最後のほうは、私の体力のほうが・・・(笑)しかし、久しぶりのウィンタースポーツ。楽しすぎましたね。では、お知らせ。次回ばんスタ延長戦は、20日(土)に配信。「みんなの馬券術」と題してお送り致します。ゲストには目黒貴子をお迎えして、当日の馬券を実際に買って楽しもうという企画です。アンケート昨日を使って視聴者の皆さんにも予想に参加いただこうと思っております。メールテーマは「あなたの馬券術は?」です。是非お教えください。メールをくださった方の中から抽選で、ばんスタといえばお肉!今回はこちらのお肉をプレゼント今回馬券が当たれば当たるだけプレゼントの当たる人が増えます!皆さんと一緒にばんえい競馬楽しめればと思っております。15日(月)からばんスタ冬のSNS企画が始まりました。久しぶりにフォトコンを開催。第3回ばんスタ☆フォトコンテスト(パチパチパチ)(写真提供は、ばんスタMCの貞野真生。いい写真ばかり感謝)以前はコロナ禍で競馬場に入れなかった時期に開催でしたが、そのコロナ禍も終わり、今季は自由に競馬場で楽しめるようになりましたので、いろいろな写真を撮って楽しんでいることだろうと思い、再びフォトコンをやろうという話になりました。6つ賞をご用意いたしました。ぜひとも皆さんお気軽にご参加ください。SNSのXまたはInstagramで#ばんフォト24をつけてご投稿ください。締め切りは2月5日(月)までです。審査結果は2月17日(土)のばんスタ延長戦で発表いたします。すでにご投稿頂いております。皆さんも#ばんフォト24で検索してみることができます。素敵な作品が多く投稿頂いております。これからの投稿頂く作品も楽しみです。ばんえいにかかわる写真でしたらOKです。お気軽にご参加ください。令和6年能登半島地震により、改めて、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。この週末13日(土)14日(日)の2日間。ばんえい十勝騎手とPR馬フクスケによる募金活動が行われました。皆さん募金ありがとうございます。また、ばんえい競馬調教師会と騎手会が被災地への復興支援のため、義援金を寄付いたしました。調教師会会長の久田守調教師と騎手会会長の阿部武臣騎手が、十勝毎日新聞社にて寄付を行いました。帯広競馬場でも1階総合案内所に募金箱を設置しております。尚、募金箱は、ばんえい競馬開催日のみですが、皆様のご協力をお願い致します。お預かりした義援金は、日本赤十字社を通じて被災地にお届けします。まだ余震なども続き、被害の収束にはかなりの時間がかかりそうですが、ばんえい競馬も引き続き、復興支援のための活動をしていきます。一日でも早い復興をお祈りいたします。
2024年01月16日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は耳目社の百瀬です。元日に発生した能登半島地震から2週間が経過しました。被災した方には心よりお見舞い申し上げます。先週は浦和競馬、1月11日の第10R・新春賞は、人気のエンテレケイアが勝利し、管理する小久保智調教師は通算1900勝に到達しました。(1900勝の口取り写真・佐々木光カメラマン提供)2005年7月に初出走、翌月には初勝利を挙げますが、初年度は51戦2勝の成績でした。しかし翌年から順調に勝ち星を伸ばし、2012年に自身初となる年間100勝超えと南関リーディング獲得!以後、昨年まで100勝オーバーを継続し、リーディングトレーナーの座も譲ることなく、勝ち星を量産し続けています。(南関東のみの数字)2019年にはこれまで南関東最多調教師を記録していた故・川島正行調教師の1276勝を超え、南関東最多勝利の記録を更新し続けています。「地方競馬情報サイトKEIBA.GO.JP」内データ検索で調べられる範囲での、南関東調教師の通算勝利数のランキングトップ10は以下の通りです。小久保智(浦和):1902勝内田勝義(川崎):1483勝川島正行(船橋・引退):1276勝高月賢一(川崎):1267勝岡林光浩(船橋):1236勝矢野義幸(船橋):1144勝新井清重(船橋):1032勝三坂盛雄(大井・引退):994勝長谷川蓮太郎(川崎・引退):980勝佐藤賢二(船橋・引退):978勝(2024/1/14終了現在、敬称略)1900勝達成直後には「年内に2000勝」と取材陣に話した小久保師ですが、もちろん南関東所属としては史上初となります。しかし全国には通算2000勝越え調教師、兵庫県の招待競走を真似れば"ゴールデントレーナー"が数多くいらっしゃいます。2024年1月14日終了時点で、2000勝以上の勝ち星を挙げた現役調教師を紹介したいと思います。角田輝也(愛知):4141勝雑賀正光(高知):3969勝松木啓助(高知):3225勝田中 守(高知):2856勝服部義幸(ばんえい):2825勝金田一昌(金沢):2787勝藤ケ崎一男(愛知):2577勝川嶋弘吉(笠松):2476勝別府真司(高知):2404勝真島元徳(佐賀):2375勝錦見勇夫(愛知):2312勝久田 守(ばんえい):2269勝九日俊光(佐賀):2175勝伊藤強一(笠松):2167勝田中範雄(兵庫):2137勝川西 毅(愛知):2045勝佐藤 茂(金沢):2006勝(現役のみ・敬称略)今回は小久保調教師の区切りの勝利の話題から、南関東や全国の地方競馬で多く勝ち星を挙げている調教師の方は紹介しました。例年通りのペースで勝ち星を挙げれば、小久保調教師2000勝達成の瞬間は秋ごろには見られそうですね。参考:「地方競馬情報サイトKEIBA.GO.JP」内、データ検索(2024/1/15アクセス)
2024年01月15日
日曜日担当の高橋華代子です。 南関東競馬は1月15日(月)から19日(金)まで船橋開催が行われます。 イベントなどについては船橋ケイバのホームページをご覧ください。 タイトルにも書かせて頂いたように、今開催は『ウマ娘 プリティーダービー×船橋ケイバ コラボイベント』が行われます。 こちらをご覧くださいね。 開催期間中は、ウマ娘さんたちによる場内アナウンスやウマ娘さん仕様に場内装飾が施されるそうです。 どんな装飾になっているのでしょう。興味津々なのですが( *´艸`) 16日はウマ娘さんコラボレース。 16日から18日まではプレゼントやグッズ販売、アニメイトカフェ出張版なども登場。 ウマ娘さん尽くしの開催になりそうです。 実は、東北楽天ゴールデンイーグルスのマスコット・クラッチくんつながりで、最近お知り合いになった20代の女性がいます。 その方はクラッチくんをはじめ、クラッチーナちゃん、スイッチくんと楽天マスコット3羽を応援している箱推しさん。 仙台の方なので、球場でのクラッチくんのことをいろいろ教えてくださって、本当に感謝しています。 偶然にも、その方は競馬好き。2020年の札幌2歳Sでソダシを見て白毛馬の美しさに惚れ、初めて推し馬が誕生。その後、アーモンドアイ、カレンブーケドールと牝馬の推しが増えていったそうです。 2021年にウマ娘がリリースされてからは、ゲームを通して、さらにお馬さんについて知るようになり、トウカイテイオーが一番の推しになったそう。 地方競馬に興味を持ち始めたのは、ウマ娘のゲームで地方競馬のレースが追加されたため。 さらに、わたしのブログやX(旧Twitter)を見るうちに、南関東競馬にも興味を持ってくださるようになり、いろいろ調べるようになったという、うれしいお話しを伺いました。 今の南関東競馬の一番の推し馬は、ホッコータルマエ産駒のヒーローコールなんですって! クラッチくんがつないでくれたご縁に感謝です。 スーパーマスコット・クラッチくんは、いろんなことにチャレンジする頑張り屋さんです。 ものすごく上手な絵を描けることでも知られていて、この時にわたしが持っているバッグのイラストもクラッチくんが描いたもの。 ファン感の時も、クラッチ画伯と題し、ファンの方たちにイラストを描いてくれる時間帯もありました。 わたしは去年描いて頂いたので、今年は自重。その様子をず~っと見てました。全員ぶん、ガチでそっくりだったのでびっくりです。こちらがお知り合いになった方(^^) さらに、東北の球団の公式マスコットだからこそ、東北の楽器を弾きたいと、練習した津軽三味線を披露してくれたり。 この津軽三味線時の衣装は、クラッチくんがデザインした世界でひとつの紋付き袴。 さらには、神ファンサもダンスも、全てにおいてプロフェッショナルなマスコットさん。 同じ楽天のマスコット・クラッチーナちゃんとスイッチくんも、それぞれに個性があって、神ファンサで、すばらしいマスコットさんたちです。 楽天のマスコットさんたちは、球場で直接会ってこそより、そのすごさを感じますよ! 今年は球場へどうぞ!回し者ではありませんが(^^; そんな訳で話しはそれましたが、人の出会いとご縁って大切ですね。 南関東競馬に興味を持ってくださる方を増やして頂いて、クラッチくん、ありがとうございました(*^^*) クラッチくんのお辞儀もすばらしいのです! あ~、今年も早く会いたい!
2024年01月14日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。今週は園田開催最終週でした。開催前に3歳馬のクラス分け(4分割)が実施。下からA → B → C1 →C2クラスとなります。番組編成については園田・姫路競馬の公式HPからご確認をお願いします。https://www.sonoda-himeji.jp/race/rank年明けからの波乱傾向は今開催も継続。1月10日(水)の園田1Rで3連単127万馬券が飛び出しました。兵庫では今年早くも3回目の100万超の配当。力量差がないメンバー構成となる競走が多く馬券の組み立てが難しいシリーズでした。厳しい冷え込みで朝は2℃前後。実況中は手袋が必須ですね。火曜日のメインはヒメツルイチモンジが勝利!デビューから期待された素質馬。切れ味抜群の末脚が今回も発揮されました。猪名川町いなぼう特別は2番手から抜け出したケンジーフェイスがV。去年3月以来の勝利で今後に弾みをつけました。★令和5年 兵庫県競馬 優秀競走馬1月8日(祝月)に兵庫県競馬の令和5年優秀競走馬が発表されました。JBCスプリントで兵庫勢初の交流G1制覇を達成したイグナイターが2年連続で年度代表馬、最優秀4歳以上 短距離馬に選ばれました。兵庫ダービー、園田金盃など年間重賞4勝を挙げたスマイルミーシャが最優秀3歳馬、最優秀牝馬の2部門を獲得。ラッキードリームが2年連続で最優秀4歳以上 中長距離馬に選出。最優秀2歳馬は5戦無敗で重賞3勝を挙げたマミエミモモタロー。グランダムジャパン3歳シーズンを優勝したマルグリッドが特別優秀馬に選定されました。↑阪急園田駅前のバス乗り場★14年ぶりの復活重賞 第4回コウノトリ賞4歳以上の牝馬重賞として14年ぶりに復活した『コウノトリ賞』。1月11日のメインに行われました。1番人気の支持を集めたスマイルミーシャが貫禄勝ち!!園田金盃に続き連勝。重賞6勝目を挙げました。飛ばす先行勢から離れた3番手につけると2周目向正面から徐々に加速。一気に差を詰めると3角付近で先頭に立ちます。クリノメガミエース、マルグリッドにマークされる展開も関係なし。早め先頭から押し切りました。3馬身差の2着はクリノメガミエース。3着は重賞初挑戦で8番人気のアイヤナでした。マルグリッドは5着でした。吉村智洋騎手は重賞47勝目。吉村騎手は2010年にコスモハレルヤでコウノトリ賞を勝利。14年越しの連覇達成で同レース2度目の制覇です。飯田良弘厩舎は重賞8勝目です。吉村智洋騎手インタビュー動画https://youtu.be/8TuU4w5B6Kc?si=y0lcIlns_yQk5DOb4月4日に園田競馬場で行われる兵庫女王盃に向けて弾みをつけたスマイルミーシャ。JRA、地方他地区との激突が今から楽しみです。令和6年能登半島地震被災地支援シリーズ実施令和6年1月16日(火)から始まる姫路競馬において実施する第1回~第3回開催については、「令和6年能登半島地震被災地支援シリーズ」として兵庫県競馬組合及び関係団体の取組みとして売得金から各回100万円、合計300万円を被災地への義援金として寄贈します。園田競馬場、姫路競馬場、ウインズ神戸B館では募金箱を設置しています。皆様からの温かいご支援を宜しくお願いします。https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/Mjg4NQhttps://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/Mjg4Nw次週から姫路競馬がスタート!!1月16日(火)~18日(木)の3日間開催。~3月7日(木)迄の『5開催26日間』行われます。大井競馬の高野誠穀騎手が次週の姫路競馬から3月7日(木)まで期間限定騎乗を行います。近年は期間限定で地方各地をまわり腕を磨いています。昨年末までは岩手競馬で期間限定騎乗を行い勝利を量産していました。ご声援をよろしくお願いいたします。園田・姫路競馬場 | お知らせ | おしらせ詳細 (sonoda-himeji.jp)来週から姫路遠征!!実況は二人体制となります。体調管理に気をつけて頑張ります!!
2024年01月13日
金曜日は、古谷が担当します。 年末年始は例年、東京の実家で過ごしていますが、11日まで約3週間も札幌の部屋を空けていました。久しぶりに戻った札幌は、意外にも雪が少なく、日中は比較的暖かい感じがしました。ただ、週末以降は天気が徐々に悪くなり、雪に見舞われることが想定されています。 何度かこのブログでも書いていますが、ホッカイドウ競馬のある調教師が「平均降雪量というのは不思議とよくできているもので、雪が少ないと感じる時ほど、ドカ雪があるから大変だ」と仰っていたことがありました。本当に、その言葉はここ数年でも重みを感じます。今後の北海道の天気には、注意すべきでしょう。 さて、来週17日(水)は、3歳ダート三冠の前哨戦となる「第50回ブルーバードカップ」が船橋競馬場で行われます。ホッカイドウ競馬から、「平和賞」を逃げ切ったカプセルと、そのカプセルを「ブリーダーズゴールドジュニアカップ」で差し切ったブラックバトラーの2頭が参戦します。(昨年のブリーダーズゴールドジュニアカップのゴールシーン。写真提供:村野早祐氏) 昨年の12月23日に、2頭は門別競馬場の内馬場で、左回りの調教を課しています。手応えはカプセルが馬なり、ブラックバトラーはその内でしっかり追われた状況ですが、砂厚が11cmと深く設定されていたこともあり、13-13の時計の出し方でした。その後は屋内坂路で調教が行われていましたが、1週前の5日は2頭が併せて、カプセルがブラックバトラーを6馬身突き放しました。(カプセル)(ブラックバトラー) ただ、ブラックバトラーは攻め駆けしないタイプなので、遅れは想定内でしたし、ビシッと追えている点を評価すべきです。2頭のことは、地方競馬全国協会ホームページ内のダートグレード特設サイト「注目馬情報」で記していますので、こちらをご確認頂ければと思います。 ダート競馬の改革元年と言うべき2024年、最初のダートグレード。3歳ダート三冠に向けて、地方馬の奮起を期待したいと思います。「ブルーバードカップ」は、グリーンチャンネル「地方競馬中継」で解説を担当します。こちらもご視聴できる環境の方はぜひ、御覧頂ければ幸いです。
2024年01月12日
木曜担当のよこてんです。 今回は、前回の騎手リーディングに続いて調教師リーディング編です。早速本題へ。■調教師リーディング/菅原勲調教師が初リーディング獲得 2023シーズンの調教師リーディングは95勝を挙げた菅原勲調教師でした。2012年に開業して以来初となるリーディングトレーナー獲得となりました。★菅原勲調教師(左から2人目・寒菊賞口取り) 冬になる頃には趨勢がおおむね定まったと思えた騎手リーディングに対して、調教師リーディングは最終週まで接戦が続きました。 8回水沢前半・12月12日終了の時点で菅原勲調教師・板垣吉則調教師は共に88勝のタイ。ラストの12月30日・31日を迎えた時点では菅原勲調教師が92勝、板垣吉則調教師が90勝。そして30日が終わった時点で菅原勲調教師が2勝を追加して94勝に伸ばしたのに対して板垣吉則調教師は90勝。普通ならこれで“勝負あった”かもしれませんが、板垣吉則厩舎からは最終日にも有力馬が多く出走予定で、4勝差(実質は5勝必要)も詰めることができないとは言えない・・・という状況で31日へ。 31日の1Rを板垣吉則厩舎のピリカメノコが勝利して逆転リーディングの可能性をつなぎます。しかし続く2Rは2着・3着に終わって勝ち星数での逆転の目がなくなり、7Rで4着に終わったことで勝ち星・2着数で並んで3着数で上回る可能性もなくなって、この7Rの時点で菅原勲調教師のリーディング獲得が決まりました。 メインの桐花賞を板垣吉則厩舎のノーブルサターンが優勝したのち、11レースは菅原勲厩舎のボウトロイが勝利。95勝目の“ダメ押し”Vとなりましたね。 2023シーズンの調教師リーディング争いは僅差の接戦が続きました。春の水沢開催・春の盛岡開催の頃は菅原勲調教師が5勝ほどのリードをもって1位を守っていましたが、三野宮通調教師、板垣吉則調教師が交わして上位へ。そこからしばらくは上位3厩舎が一進一退でもつれ合う争いが続きました。 秋の盛岡開催に入る頃には、しかし菅原勲調教師・板垣吉則調教師が3位以下を引き離しての争いに。いったん少し離された2位になっていた板垣吉則調教師が1位を奪い返したのが11月の盛岡最終開催。再び、いや三度の一進一退の攻防の末、2023シーズン最終日の12月31日に最終決着となりました。上位陣の最終的な勝ち星の差こそやや大きめになったかもしれませんが、シーズン序盤から最終盤まで接戦・激戦が続いたのが今シーズンの調教師リーディング争いだったと言えるでしょう。★2023シーズンの調教師リーディング争い・最終順位TOP5調教師のシーズン中推移 菅原勲調教師は最初にも触れたように厩舎開業以来初の調教師リーディングに。95勝の勝ち星数も開業以来最多の数字ですし、リーディングとしても、2017年の板垣吉則調教師に並んで歴代4位タイとなるのですから見事です。騎手として・調教師としての“ダブルリーディング”という点にも注目。★板垣吉則調教師(左端・桐花賞口取り) 僅差でリーディングを逃した形となった板垣吉則調教師でしたが2013年以降は1・2・1・1・1・1・3・1・2・1・2と常にリーディングを争う位置を確保。今年もやはりというかさすがというか。★櫻田康二調教師(右・鈴木祐騎手500勝達成時) 3位の櫻田康二調教師は12月の水沢開催だけで16勝を挙げ、この終盤の追い上げで3位に。リーディング上位陣のほとんどが水沢所属の厩舎で占められる中、“盛岡リーディング”として気を吐きましたね。★佐藤雅彦調教師(自身の通算1000勝達成時) 4位の佐藤雅彦調教師も夏頃にいったん離されかけて夏の盛岡開催終了時点では8位。しかし秋の水沢開催以降の後半戦で45勝を挙げて急上昇、最後は櫻田康二調教師に差されての4位でしたがこちらの後半戦の追い上げは見事でした。★三野宮通調教師(真ん中・自身の1000勝達成時) 5位の三野宮通調教師は春の水沢開催・盛岡開催時点で1位に立っていました。夏も僅差で1位を奪い返すところもありましたが秋以降ちょっと伸び悩んだ形。2着3着が多めなのが惜しかったと言えるでしょうか。 今季の“TOP5”の調教師さんたちに加えて伊藤和忍調教師(今季6位)、千葉幸喜調教師(今季7位)、今季は13位でしたが昨年までは常にTOP5圏内にいた飯田弘道調教師。近年の調教師リーディング争いはベテラン勢だけでなく若手勢の活躍も目立ってきており、また1勝2勝の差で順位が入れ替わるような接戦も多くなってきています。来季もこれら“上位常連”の厩舎が活躍するか、あるいはジャンプアップしてくる厩舎があるのか?その動向が楽しみです。■大きな区切りの勝利 2023シーズン(3月11日から12月31日までの成績年度)に達成された騎手・調教師の大きな区切り勝利を振り返っておきましょう。時系列順、いずれも地方競馬通算成績です。★村上昌幸調教師1500勝達成(3月19日)★坂口裕一騎手1000勝達成(3月20日)★佐藤雅彦調教師1000勝達成(4月11日)★三野宮通調教師1000勝達成(5月15日)★新田守調教師1000勝達成(7月9日)★板垣吉則調教師1000勝達成(7月24日)★村上忍騎手4000勝達成(12月26日)★鈴木祐騎手500勝達成(12月30日) 調教師の区切り勝利が“ラッシュ”という感じで続きました。その分来季は少なめになりそうで、佐藤敏彦調教師・酒井仁調教師・飯田弘道調教師の500勝が圏内という感じです。 騎手の方は来季は多くなりそう。中でも注目は阿部英俊騎手の2000勝であと42勝。今季54勝でしたので順調に進めば十分に到達圏。山本聡哉騎手の2500勝(あと46勝)岩本怜騎手の500勝(あと56勝)も同様でしょう。山本政聡騎手も2000勝にあと155勝。今季は133勝でしたが昨季は169勝でしたし、可能性は十分にありそう。 また、区切りの勝利数ではないですが、村上忍騎手による菅原勲元騎手の4127勝越えにも注目ですね。★2023デビューの佐々木志音騎手は4月18日に初勝利!でした
2024年01月11日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、まず名古屋競馬場の正月開催の話題から。 1月4日の重賞・名古屋記念当日に出かけてきました。 例年通り元日から行われた、名古屋の正月開催。 連日大賑わいでした。 この日も、早い時刻から多くのお客さま方が詰めかけて盛況。 そんな中……今週のキッチンカー(仮題) こんな面白い車を見つけました! 小さい車なんですが…… ウサギの耳がペイントされてる! うさぎ堂 Instagramはこちら スイーツのお店 クロッフルとシェイクがメインで売られています。 クロッフルは韓国発祥とされるスイーツで、簡単にいえばワッフルのようなクロワッサン。 このお店ではトッピングにより品揃えが豊富なのですが、中でも「おすすめ」というメニューを注文してみました。その名も… うさっふる 食べやすく、小さく着られたクロッフルに、まずクリームが盛り付けられていく クリーム、マシマシ 更にその上にトッピングが続々 イチゴがこんなに乗ります 最後に、ウサギが乗って、完成! かわいい~~ 食べてみると、本当にサックサクでふっわふわ。 とっても美味しくて、あっという間に食べられちゃいます。 このお店を運営されているふたり 代表の銀太さん(左・仮名) 副代表のコタロウさん(右・仮名) この2月で、キッチンカーを初めて1年になるそうです。「代表が、先に車を見つけて買ってきちゃったんですよ……(苦笑)」 聞けば、会社の「本業」は何と、全然畑違いの運送会社。 いま巷で話題になっている、運送業界の「2024年問題」に危機感を持ち、経営の多角化で取り組める業態を探していたところ、キッチンカーの運営を思いついたとのこと。「始めて1ヶ月は手探りでしたが、いまはもう運営も軌道に乗って、十分経営として成り立つところまで来ています。大学のキャンパスに出店して若い人にもウケていますが、意外とデイサービスの場所なんかに出張に行くと、年配の方が喜んでくれるんですよ。」 クロッフルは、商材としてもやっているお店や車は少ないので、それも成功の要因だと分析されていました。「元々、喫茶店みたいなのをやってみたい、という気持ちはありました。」…と話すのは、先に車を探し出してきて買ってきちゃったという代表の銀太さん「お客さまもそうですし、キッチンカーを出店に行って同業の人も含めて、とにかく色んな人に会えるのがとても楽しい仕事です。」 今後の展望についても伺いました。「幸い、いまうまく行っているので、これからはプレハブみたいな小さいものでも良いので、固定のお店を出してみたいですね。」 社業としてやられているわけですから、個人で取り組む以上に「真剣勝負」 どんな展開が待っているのか、興味は尽きません。 うさぎ堂 Instagramはこちら 出店予定を見ると、来週16日火曜日、月末31日水曜日にも名古屋競馬場に来てくれるみたいです。美味しいスイーツのお店、是非立ち寄ってみてください! さて、メインレースの話に行きましょうか。 正月恒例、古馬の重賞・名古屋記念(1500m) 1番人気のブリーザフレスカは、塚本征吾騎手が病気で丹羽克輝騎手に変更 3番人気のブンブンマルも、加藤聡一騎手が病気で大畑慧悟騎手に変更 2番人気 昨年覇者のメルトは、今年は岡部誠騎手を背に連覇を狙います 最初のゴール板前 前の3頭が飛ばして行って、有力馬は第2集団へ。 その先頭がブンブンマル(7番) ブリーザフレスカとメルトは、その直後につけました。 3コーナーでブンブンマルが自ら動き、一足先にロングスパート開始 この作戦が功を奏しました 最後の直線、先頭に立つブンブンマル(左から2頭目) 後から追ってくるブリーザフレスカ(中央やや右の緑帽紫袖)も、メルト(更にその右黄色帽)も、ブンブンマルとの差を詰めることが出来ませんでした。 大畑慧悟騎手 デビュー10ヶ月目で重賞初制覇を果たしました 馬は一昨年5月の湾岸スターカップ以来久々となる、重賞5勝目 この笑顔!!!!! 勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 思えば、今回と同じようなピンチヒッターとして大畑慧悟騎手の重賞初騎乗をお膳立てしたのも、今回のブンブンマルを管理する川西毅調教師でした。当時の経緯はこちら。 川西調教師は、「久しぶりに(ゴール前で)声が出ました(笑)」とレースを振り返りながら、こう話しました。「(大畑慧悟騎手の重賞初騎乗の)あの時は、こちらの指示が明確でなかった思っていました。今回はこちらの指示通り、よく乗ってくれました。(明け6歳だが)馬は変わらず状態は維持しています。昨年のこのレースが本当に惜しかったので、今年は勝てて良かったです。」 長い距離より、今回ぐらいの短めの距離の方が合っているという見立てで、次走は2月1日に行われる重賞・梅見月杯(1500m)になりそうです。 名古屋競馬の次の開催は、1月15日月曜日から19日金曜日までの5日間 デイ開催ですが……ご覧のように、薄暮に近いな……。 続きまして。 一昨日8日(月祝)の佐賀競馬場から。 重賞のゴールドスプリント(1300m)が行われました。 ナイター開催の佐賀競馬場 日中のJRAのレースが終わった後も、このようにリアルに走る馬たちに多くのお客さん方が声援を送っています。 久しぶりに来てみたら… こんな感じで「やるぜ」×4(笑) 佐賀競馬場、JBCに向けてやる気がみなぎっておりました。 金沢から来ていたこの人も、やる気に溢れておりました。 金沢から短期移籍で来ている、魚住謙心騎手 佐賀に来るのは、一昨年に続いて2回目「最初の週から沢山乗せてもらって、本当に有り難いです。金沢とは、雰囲気もレースの中身も何もかも違って、勉強になります。」 新年の4日間開催で、24鞍騎乗。 1月5日には、佐賀競馬の2024年最初のレースを勝ちました。「少しでも目立って、名前を覚えてもらえるように、アピール出来るレースをしたいですね。」 金沢での仕事が始まるまでの僅かな期間にはなりますが、活躍が楽しみ。 再来週23日火曜日に高知で行われる全日本新人王争覇戦へも出場します。 馬の方の話題もひとつ。 全日本2歳優駿で6着と健闘を見せたウルトラノホシ 来週17日水曜日に船橋で行われるブルーバードカップ(Jpn3)に向けて順調に調教が積まれているそうです。 10月1日 ネクストスター佐賀を勝った時のウルトラノホシ 真島二也調教師補佐の話「前回川崎に運んだときは、輸送を苦にすることもなかったので、今回はしっかり絞って行くつもりです。タフな馬で、前走の後も順調です。ブルーバードカップから雲取賞を目指して行きます。」 一応、その後は佐賀の三冠路線…という話ではありましたが…… 遠征で大きな活躍をして、また別の活躍の路を切り開くということもあるかも知れませんね。 来週、船橋でウルトラノホシに会うのが、楽しみになって来ました。 丁度日が沈んだ頃合いで、メインレースのパドックの時刻 地元の方々に聞くとこの前の日から結構寒くなったとのことだったのですが……日が沈むとやはりグッと冷え込んできます。 ゴールドスプリントは、今年で3回目とかなり新しく作られた重賞。 しかし、地方全国交流で賞金もそれなりにあって、ぐるり1周の1300mというコース設定もユニーク。毎年各地から力のある馬の遠征があります。 今年も、1番人気は遠征馬。大井のティアラフォーカス。 ただ、今年は地元勢の戦力も充実しています。 門別のシーズンが終わって転入して来たリーチとか、JRAから南関東を経て昨年転入して来て、すでに当地で重賞をひとつ勝ったロンドンテソーロも、注目を集めていました。 序盤の位置取り 予想通りロトヴィグラスが先手を取ったそのうしろ ロンドンテソーロ(青帽緑服)が速度を生かして番手 外枠から出して行ったダノンジャスティス(桃帽赤服)がその外 人気のティアラフォーカスは「想定通り」(和田譲治騎手)という好位 もう一頭のリーチは、写真右の方の白い馬体で、後方待機策でした。 前で運んだロンドンテソーロが直線に入って抜け出し、やったか!?という展開だったのですが……3コーナーからグーンと捲り追い込んできたリーチが、その勢いのまま並びかけ、最後は差し切り。 ゴールのとき、石川倭騎手が馬の首筋をポーンと叩いてねぎらう 正直、リーチがこれだけ持続力のある末脚を繰り出せる馬だという印象がありませんでした。地方競馬はコーナーがあるからわかりづらいけれど、今日の勝ち方はまさに「末脚爆発」といっていいほど、強靱な脚力を見せつけました。 これまではほぼ先行で結果を出してきた馬が、ここに来て大きく変貌を遂げ、新境地を開いてタイトルを掴み取った形です。 ロンドンテソーロは前で受けて、周囲にいたライバルをことごとく退けて、殆ど勝っていたと言っていいレースでした。最後の最後で1頭だけ、違う形で競馬をした馬を止めきれなかった感じ。 山下裕貴騎手も残念そうでした。「抜け出したときに少しフワッとするところがあって…その分ですね。馬は速度があるし、とても乗りやすくて操縦性もある馬。中島記念の1800mではスタミナがもちませんでしたが、短距離ならチャンスがあると思います。」 丁度1年ぐらい前に山下騎手に長く話を聞いたときにはまだ果たせていなかった重賞制覇は、昨年11月にこのロンドンテソーロとのコンビで果たしました(ウインターチャンピオン)。その当時も、「重賞が目標というよりは、平場も重賞も変わらぬ1勝」と話していた、彼。「(重賞勝ちは)先々に繋がっていくと思います。11月12月は流れがよくなくてなかなか勝てませんでした。馬が揃っていなかったこともあるけれども、勝てないと焦りが出ます。勝てれば、流れが良くなる。きっかけになればいいですね。」 正直、この日は2着が多くて残念な思いもしていたのかも知れませんが…ロンドンテソーロのような馬で活躍することが、流れを作ってくれるということもあるのではないでしょうか。 勝ったリーチを管理する真島正徳調教師は、初出走から2年足らずで通算100勝を達成しました。「100勝ですから(苦笑)通過点ですね。でも、重賞で達成できたというのは縁を感じます。騎手時代と同じで、1勝1勝の積み重ねて行けるようにやっていきます。」 石川倭騎手の勝利騎手インタビューの模様は、佐賀競馬公式Youtubeでご覧下さい。 リーチにとっては、2歳時の鎌倉記念(当時門別所属)以来の重賞勝利でした。 3歳時には門別3冠路線でラッキードリームの引き立て役にまわり、4歳時は体調も整わなかったのか結果を出せずにいました。5歳となる昨年、高知から門別に帰ってきて勝利を得て、また上昇機運が出てきたところで門別のシーズンが終わり、佐賀に転じて、ここでついに重賞勝ちにたどり着きました。 このあと、リーチの戦い振りについて、石川倭騎手に更に話を聞きました。「3走前に門別で2着に負けたレースは、スタートも良くなくて後方からの競馬になりました。勝ち馬(スペシャルエックス)から離されて、見ている側からは勝負にかかれなかったと見えたのかも知れませんが……あのレースで『この形のレースの方がいいな』と感じたんです。」 その後の道営スプリントも控える形で運んで渋太く脚を伸ばして5着。佐賀に転じても後方からの競馬で前走を勝ち、今回は馬に気持ちが入って門別で感じた馬の手応えに近づいていたとのこと。 今回は、ステージでのインタビューでも話しているように、初めから後方待機でこの馬の良さを引き出す作戦に徹し、そして結果が出ました。 馬が活躍するためのきっかけ、そのための馬や人との巡り合わせ……そんなことを感じさせられた、リーチの勝利でした。 来週は、また名古屋へ 明け3歳馬の重賞・新春ペガサスカップを取材してきます。
2024年01月10日
火曜日担当の太田です。お正月開催変則開催が続いております。ばんえい競馬は今日9日(火)も開催です。ぜひお楽しみください。今日は準重賞ばんえい十勝金杯がメイン。2020年にホクショウマサルが30連勝の記録を樹立したレースとしても記憶に新しい所ですね。結果そのあとのレースも制して31連勝というとてつもない記録を残した名馬でしたね。正月恒例の重賞が2日、3日に行われました。2日は古馬BG1第52回帯広記念BG1が行われました。ハンデがあろうがいつも強いレースを見せるメムロボブサップが1番人気。岩見沢記念、北見記念を勝利し、秋に入って調子を上げてきたアオノブラックが2番人気。近走絶好調連勝でここに挑んできたコマサンブラックが3番人気に。その人気馬を押しのけて勝利したのは、4番人気のメジロゴーリキでした。(主催者提供)900キロを超える高重量戦。軽い馬場でもさすがにこの重量では何度も刻む展開。各馬離れず第2障害へ。果敢に挑戦してきたコウテイが先に仕掛け、コマサンブラック、メジロゴーリキ、アオノブラック、メムロボブサップと次々に仕掛け、アオノブラックは障害で苦戦し脱落。コウテイが先頭でクリアして、続いてメジロゴーリキ、メムロボブサップと第2障害をクリア。残り30m手前で前3頭の争いからメジロゴーリキが抜け出し、メムロボブサップが追いかける展開。コウテイもかなり頑張って脚色衰えずでしたが、メジロゴーリキが最後まで力強く歩き続け、帯広記念制覇となりました。(主催者提供)メムロボブサップは、最後はハンデ差が響きましたね。メジロゴーリキとは30キロの差。負けて強しという内容でしょう。帯広記念はハンデというのがやはり壁ですね。今年も2着という結果でした。そして、コウテイがいい走りを見せてくれました。昨年のばんえい記念の時も障害で高重量の適応を見せていましたが、今回の帯広記念で証明されましたね。(主催者提供)勝利したメジロゴーリキは、もともと力のある馬。2022年のばんえい記念馬ですからね。いつも穴人気という感じで、高配当を演出するイメージがあります。アッというわせて、そうだよね。力があるのはわかっているのに軽視してしまいがち。今回鈴木恵介騎手騎乗というのもポイントでしたね。恵介マジックを見たようなレースでした。馬場もメジロゴーリキにとってはよかったと思います。高重量で、このぐらいの軽い馬場になると、重量は引っ張れるので止まることはない。かえって最後も伸びていた感じでしたからね。ばんえい記念を制した時も、馬場が軽かった。重量で苦しくなるということはないようです。今シーズン苦しんだところもこの馬の条件にならなかったという所でしょう。メジロゴーリキなりのレースはしていた。ただ勝ちに恵まれなかった。ということだと思います。連覇を狙うアオノブラックはまさかの障害でした。あれほど苦戦するのも珍しい。でも1戦で見限ることはないでしょう。ばんえいではあるある。次は立て直してくることだと思います。今回メジロゴーリキが勝利したことで、ばんえい記念が本当に楽しみになってきました。記念は同斤の1000キロ。メムロボブサップが連覇となるのか。アオノブラックの逆襲。メジロゴーリキの復活。おそらくコウテイも挑戦してくることでしょう。ほかの馬たちも虎視眈々狙ってくることでしょう。3月17日のばんえい記念まで68日。わくわく感が止まらないですね。3日は明け5歳の3冠最終戦第17回天馬賞BG1が行われました。この世代絶対的王者キングフェスタが3冠を目指して登場。しかし、近走から、戦前は絶対的ではないと思っていた方も多かったことでしょう。人気にも表れていたと思います。2番人気には2歳時にキングフェスタに土をつけたことがあるヤマカツエース。3番人気には、力をめきめきつけて、今古馬オープンでも好走を見せるツガルノヒロイモノが推されておりました。勝利したのはキングフェスタ。圧巻の走りで4歳(明け5歳)3冠馬誕生となりました。(主催者提供)ヘッチャラが果敢に攻める競馬。これにツガルノヒロイモノがついていき、キングフェスタは後ろからレースを進める展開。3番手以下が第2障害に到達したかしないかで、ヘッチャラとツガルノヒロイモノが障害に挑み、ヤマカツエースが3番手。キングフェスタはじっくり溜めて、ヘッチャラが障害を越えるところでようやく障害へ。ヘッチャラが先頭、ツガルノヒロイモノが2番手、少し間が空いて、ヤマカツエース、そして、すんなり障害を越えてきたキングフェスタが4番手で第2障害をクリア。この時点で前とは10mほどの差がありましたが、全く次元の違う足を見せたキングフェスタ。残り30mであっという間に先頭に立つと、突き放して文句なしの3冠達成となりました。2着は障害を降りて切れを見せていったんは先頭に立ったツガルノヒロイモノ。ただ、今回は相手がすごかった。それでも、最後まで伸びを見せており、本当に強くなっているなと感じたレースを見せてくれました。勝ちに行くにはこれしかないという感じで果敢に攻める競馬を見せたヘッチャラが3着。近走古馬オープンで障害を苦戦していたキングフェスタが、今回障害でどうなのかという所でしたが、全く問題ないレースをしてくれました。騎乗の鈴木恵介騎手は、これで年末年始4重賞のうち3つの重賞を制覇。ダービーも3冠をかかっていたレースで、それを落としたことは相当悔しかったことと思います。ダービー同様キングフェスタもプレッシャーがかかっていたことでしょう。ただ、しっかりと勝利するところはさすがリーディングジョッキーという感じです。(主催者提供)キングフェスタは5歳となり、今後古馬たちとの戦いになります。今のオープン一線級たちは大きな壁となることでしょう。ただ、メムロボブサップをはじめ一線級の馬たちは8歳以上。キングフェスタの世代が今後世代交代をしていく馬たちになることでしょう。どんな戦いを繰り広げていくのか注目していきたいと思います。(主催者提供)
2024年01月09日
今日は耳目社山中が担当します。2024年もこのブログをよろしくお願いします。1月1日に発生した能登半島地震により被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。新年に入ってから暗いニュースが続いていますが、地方競馬の現場から、心がホッとするような話を少しでもお伝えしていければと思っています。2024年の初実況は、毎年恒例の川崎競馬お正月開催から始まりました。2024年の地方競馬はスタートしたところですが、昨年2023年は何レース実況したのか、前回のこのブログでは金沢競馬だけでしたが、昨年自分が実況したレースの数を例年同様カウントしてみました。数えた結果…2023年に実況したレース数は…全部で932でした。まずは月ごとの実況数月 レース数1 462 603 84(1)4 865 936 79(6)7 678 859 7810 8811 69(3)12 97(カッコ内は、開催取り止めやレース不成立で実況するはずだったレース数)競馬場ごとの実況はそれぞれ以下の通りでした。(今年から各競馬場ごとの数をカウントしてみました)金沢 234(3)金沢競馬場では昨年、234レース実況しました。こちらは前回お伝えした通り。南関東の4競馬場での実況レース数はそれぞれ浦和 115(6)船橋 126大井 239(1)川崎 218でした。2022年の実況レース数について書いた昨年のブログは→こちら(タイトルから盛大に間違っていることに今頃気づく)(参考)2016年=1055R2017年=1086R2018年=1052R2019年= 951R2020年= 839R2021年= 850R2022年= 937R 本人比ですが、2年連続の900レース超え。ほぼ前年と同じくらいのレースを実況していました。競馬場別になると、大井競馬場での実況数が一番多い!帝王賞・JBCクラシック・東京大賞典と大きなレースもたくさん実況させていただきました。とはいえ、昨年末の大一番東京大賞典の実況が、正確さを欠く実況になってしまい、その日が年内最後の担当だったこともあり、すごくすごく凹みました。(耳目社ユーチューブchにて実況風景動画公開中です)昨年の東京大賞典発走直前の大井競馬場まだまだ精進が足りないということで、2024年も一生懸命実況するのみです。今年も各競馬場にお世話になります。自分が何ができるか、その時その時でしっかり考えて。今年もよろしくお願いいたします。
2024年01月08日
日曜日担当の高橋華代子です。 今年もどうぞよろしくお願いします。 令和6年能登半島地震において、お悔やみとお見舞いを申し上げます。 先日までの川崎開催では、支援、復興の一助として、場内に募金箱を設置。また、9日から始まる浦和開催中も募金箱を設置することが発表されました。 楽天クラッチ募金も受け付けています。こちら。 本当に大変な状況ですが、1日でも1時間でも早く、被災者の方々に穏やかな時間が戻ってくることを、心から祈るばかりです。 今はできることをコツコツと取り組んでいきたいと思います。 さて、川崎開催中は名物のコスプレ誘導馬さんたちが、今年も笑顔と癒しを届けてくれました。 準備中(*^^*) 今年の干支・辰年をイメージした装いも披露してくれました。最高過ぎるんですが(^^) 川崎競馬場の誘導馬さんたちが普段過ごしている秦野国際乗馬クラブの会員さん・門田さんが手作りしている衣装たち。 コスプレ誘導馬さんたち、今年もどうぞよろしくお願いします。いつも楽しませて頂いてありがとうございます! 今年も南関東競馬の人馬が活躍しますように。 東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝して、大好きで尊敬しているマスコット・クラッチくんの喜ぶ姿が見られますように。
2024年01月07日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。新年あけましておめでとうございます。2024年も宜しくお願い致します。園田競馬の年末年始シリーズは入場制限なく行われました。シリーズ6日間で約3万人のお客様にお越しいただきました。レース中の歓声は重賞レースのような迫力。実況している私の方が圧倒されました(笑)。★大熱戦!園田ジュニアカップ大晦日に2歳重賞、第52回園田ジュニアカップが行われました。5戦無敗で重賞3勝馬のマミエミモモタローが前走でゲート再検査の裁定が下り、登録に間に合わず。今年は実力伯仲のメンバー構成でしたが、1番人気はウェラーマン。2番人気はクラウドノイズで続く人気となりました。撮影 斎藤寿一氏レース前に通り雨、さらに西風が強まる中で行われた一戦は道中中団追走から追い込んだマルカイグアスが勝利。重賞2度目の挑戦で初タイトルを獲得しました。レースはクラウドノイズがすんなりハナに立つも大外枠のミスターダーリンがぴったりマーク。1番人気の無敗馬ウェラーマンは4番手。トウケイカッタローは後方2番手からの競馬。速い流れで進んだレースは直線で各馬ヨレながらも懸命に踏ん張ります。撮影 斎藤寿一氏消耗戦を制したのは5番人気のマルカイグアス。同馬初騎乗の鴨宮祥行騎手は去年の兵庫ウインターカップ以来の重賞制覇で通算6勝目。管理する橋本忠明厩舎は重賞41勝目。去年の六甲盃以来の重賞勝ちでした。鴨宮騎手コメント「追い切りで跨って良い馬だなと思っていましたが、返し馬の感触も良かったです。厩舎の皆様が仕上げてくれたおかげですね。外枠だったので内に潜り込みたかったのですが、ウェラーマンの後ろを取れたのが大きかったですね。勝負どころも手応え抜群でしたが、最後は無我夢中で追いました」。2着は先行して粘った3番人気のミスターダーリン。3着は後方から上がり最速で追い込んだ6番人気のトウケイカッタロー。3連単は高配当決着で払戻金額は76,310円でした。4着はゴールデンロンドン。逃げた2番人気のクラウドノイズは5着。1番人気のウェラーマンは勝負所で後退し6着でした。鴨宮祥行騎手インタビューhttps://youtu.be/6RgRtNxAfbE?si=FqDUMxpVvKI_wYpJゴール後は馬上で何度もガッツポーズ。カメラサインはピンクのマジックで「学さんやりました★」とサイン。これまで同馬には田中学騎手が騎乗していました。「学さんに『思い切り乗ってこい!』と言われたのでその通りに乗りました。学さん!やりました!」と腰痛で休養中の田中学騎手に嬉しい報告が出来そうだ。成長途上の段階で重賞タイトルをGETしたマルカイグアス。春には今回出られなかった無敗馬のマミエミモモタローとの直接対決が今から楽しみです。園田ジュニアカップ出走組の巻き返しや新興勢力の台頭も考えられます。春の兵庫クラシック戦線に目が離せません。年始シリーズは2日に小牧加矢太騎手、坂井瑠星騎手、3日に岩田康誠騎手、岩田望来騎手のスペシャルショーが場内ステージで行われました。★2024年 新春賞 人気に応えたアラジンバローズ1月3日(水)、ハンデ重賞の第66回新春賞が行われ、1番人気のアラジンバローズが勝利!重賞2勝目を挙げました。大外枠からスタートを決めたアラジンバローズ。前進気勢が強く折り合いに苦労するものの4番手の外で下原騎手が懸命に落ち着かせようとします。2周目3コーナー付近で浮上を開始すると4コーナーで先頭。後続の追い上げを封じてそのまま押し切りました。2着は3番人気のナムラタタ、3着は4番人気のトリプルスリル。2番人気のツムタイザンは4着でした。鞍上の下原理騎手は重賞通算86勝目。新春賞は8年ぶり2度目の制覇です。https://youtu.be/P3TU2mQnD1c?si=v9wCUwQ4cBgGCqWp「ホッとしましたね。大外枠だったので腹を決めてゲートに入りました。仕上がりが良すぎて返し馬から折り合いに苦労しましたね。道中で引っ掛かった影響で直線は脚が上がりましたが、折り合えばもっと弾けると思います。またダートグレードで勝ちたいですね。」新子雅司厩舎は12年連続重賞制覇で通算65勝目。新春賞は連覇達成で通算3勝目です。曾和直榮氏(66勝)が持つ兵庫歴代重賞勝利記録にあと1つで並びます。新春賞レース、表彰式撮影 斎藤寿一氏園田競馬は次節は1月9日(火)〜11日(木)の3日間。コウノトリ賞が牝馬重賞として復活!11日(木)のメインに行われます。去年の兵庫ダービー、園田金盃など重賞5勝を挙げているスマイルミーシャ、牝馬重賞の常連馬クリノメガミエースなどが登録しています。↓大晦日の最終レース後に兵庫騎手の挨拶が行われました
2024年01月06日
金曜日は、古谷が担当します。 まずは、1月1日に起きた能登半島地震の影響により、亡くなられた方々のお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々のお見舞いを申し上げます。 この日は、高知競馬のライブ配信「ヨルノヲケイバ」に出演していました。東京の実家も長い時間の横揺れがあったりしたので、テレビをつけて確認しようと思ったら、日本海側でとんでもない状況になっていることを知り、唖然としました。その中で、競馬の配信を続けていると、チャット欄に厳しくも悲しく感じるようなコメントが羅列され、個人的にも悲しくなりました。 僕は、東日本大震災の時に栃木県の地方競馬教養センターにいて停電を経験しました。胆振東部地震の時も、2日間停電が続き、その中で割れ物が合ったり乱れた部屋を下手に触って怪我するのも嫌だったので、電気が通るまで辛抱した日を送ったりもしました。このような場に遭遇すると、正確な情報が欲しいと思うので、NHKのような冷静で素早い放送を頼りにします。もちろん、停電の時はラジオ頼りでした。携帯はむやみに使うと電池がなくなってしまうので、車に行って充電したりもしました。たまたま、前日にガソリンを満タンにしていたので、それも心配なく可能だったのは幸いでしたが…。車からラジオやテレビを確認し、今がどんな状況かを見たりもしました。 近年で様々な事態が起きた時でも、日常を普通に過ごせる人は経済を止めることなく、普段通りに生活して欲しいということを幾度となく言われていたと思います。まして、そのような事態の時こそ、冷静な判断が求められます。チャット欄で「不謹慎」「止めろ」などの厳しいコメントが羅列し、演者を叩く風潮が今回もあったことに、繰り返しになりますが悲しくなりました。ただ書き込んでいる人自身が周りを見ることができず、ライブをしている至る所に入って書き込むことに精一杯という状況。少なくとも、その書き込みに冷静さは微塵も感じませんし、それを書いたところで何が起きると思っているのか…。 2日に起きた羽田空港の事故でも、「ゆるゆるばんば」の配信中で、1日ほどではないものの様々な書き込みがあり、前日のことがあるので個人的に精神的な不安定さが増しました。しかも、実家に戻って年末年始を過ごしていた2番目の姉がフランスに戻る日で羽田空港にいた時間だったので、そのような面でも心配でした。幸い、国際線ターミナルは混乱はほぼなく、欠航が決まったと連絡があったので、配信が終わった後に迎えに行き、翌日は成田空港から帰国しました。 その後も、悲しい事件などが起きていますが、気持ちが落ち着きないのは僕も一緒です。精神的なゆとりがなくなった時、好きなことに頼ることが大切だと感じる今日この頃です。被災地の体育館で、「ジャンボリミッキー」を踊る人たちの映像がSNSに流れた時、涙が出てきました。何か楽しいことを…そのような思いを抱く時間は、本当に大切なことです。 2024年の幕開けは色々ありましたが、まだ今年は始まったばかり。よい1年にしていくためにも、頑張っていきたいと思います。改めまして、本年も楽天競馬とともに、地方競馬をよろしくお願い申し上げます。
2024年01月05日
木曜担当のよこてんです。 1月4日ですが明けましておめでとうございます。 いや、新年早々いろいろなことがありすぎて「おめでたい」感じが全くないんですけどもねえ・・・。2024年になってまだたった4日しか経ってないというのが信じられない。 能登半島地震、羽田空港衝突事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。 さて、12月31日で岩手競馬の2023年レギュラーシーズンが終了しました。「2023年度」はまだ少し残っていますが実質的な区切りは12月31日まで。これに伴って各種記録類の区切りもここまでとなりました。ということで今回は“2023シーズンを振り返る・人編、その1”。今回は主に騎手リーディング争いのお話をしたいと思います。■騎手リーディング/村上忍騎手が2年ぶり9回目の獲得★村上忍騎手は地方競馬通算4000勝も達成した年となりました 2023シーズンの騎手リーディングは167勝を挙げた村上忍騎手でした。2021シーズン以来2年ぶり9回目の獲得。 昨年の3月11日に実質的に開幕した2023シーズンですが、当初は村上忍騎手・山本聡哉騎手が共に負傷のため不在という状態からのスタート。山本聡哉騎手は3月19日から、村上忍騎手は同20日から復帰しているので不在期間は短かったとはいえ、4月11日、1回水沢開催終了時点ではリーディング1位が高松亮騎手、2位が坂口裕一騎手で山本聡哉騎手は3位。そして村上忍騎手はその時点で9勝、順位も10位圏内を争う位置にいるという、当初の負傷の影響が残る順位にありました。 2回水沢開催後半週に1位に立った山本聡哉騎手は盛岡競馬開幕の1回盛岡前半で11勝(3日間で!)、これで一気にリードを拡げると、その後は2位以下に10勝以上の差を保ちながら1位を維持していきました。 村上忍騎手も6月の水沢開催頃から勝ち星が急増し始め、毎週ひとつ順位を上げるような勢いでリーディング争いに加わる位置にまで急接近。 ただ、僅差で競り合う2~6位争いに比べると1位の山本聡哉騎手はそこからさらに15勝ほど上をキープしており、ポジション的にはかなり安泰と感じるところだったのですが、ここで再びの波乱が。その山本聡哉騎手が手の治療のために7月いっぱいでいったん戦線を離れることになったのです。 その時点では山本聡哉騎手が87勝と頭ひとつリードしていたものの、2位が高橋悠里騎手69勝、3位村上忍騎手65勝、4位高松亮騎手64勝、5位山本政聡騎手57勝、6位坂口裕一騎手56勝とこの辺は大激戦。“誰が抜け出してくるのか?”がそこからの焦点になりました。 9月に入って最初の週、6回水沢開催終了時点では89勝に届いた高松亮騎手が1位に。しかし翌週には村上忍騎手が93勝で1位を奪います。 そして秋の盛岡開催に入ると村上忍騎手がひと開催10勝ペースで勝ち星を量産しはじめて一気にリードを拡大。盛岡開催最終日の11月21日終了時点では148勝、2位以下に30勝以上の差をつけるまでになっていました。 戦列を離れていた山本聡哉騎手は10月22日に復帰。その後はリーディング上位の6騎手が、代わる代わるに固め打ちして週の勝ち星の2/3ほどを占める・・・というような状況が続き、また村上忍騎手は4000勝が迫ってあたりで若干ペースが落ちたものの、激戦が続いたのは2位から4位の争い。村上忍騎手のリーディング1位は揺るぐこと無くシーズンを終えました。★2023シーズンの騎手リーディング争い。秋の盛岡開催あたりから村上忍騎手が急上昇。※最初の要素の取り方を間違えていて1週のところを2週分の幅で作ってしまっております シーズン序盤は苦戦した村上忍騎手でしたが中盤以降の“伸び脚”はさすが。昨年は未勝利に終わった重賞も6勝を挙げました。最終的には4002勝、大記録へむけてきっちり“差し切った”と表現できるでしょうか。 高松亮騎手は2020シーズンの156勝には及ばなかったものの自身キャリア2位になる138勝。4つの重賞タイトルもシアンモア記念・北上川大賞典・桐花賞の3つの岩手伝統の重賞を含む質の高いものでした。 山本政聡騎手はなんと5年連続のリーディング3位。実は過去10年でなんとなんと8回目!の3位ということに(2014シーズン6位、2018シーズン4位。ちなみに2013シーズンも3位)。自分でも調べていてちょっと驚いた。とはいえ重賞5勝、シーズン後半は常に2位をうかがう位置にいましたし、ここはベテランの安定感というべきでしょう。 山本聡哉騎手はシーズン中3ヶ月近く騎乗していない時期がありながらの4位、それも最後の追い込みは2位までいってしまうのかという勢いもありました。重賞9勝(他に準重賞1勝)もトップ。 高橋悠里騎手は一時単独2位に上がったものの後半戦、秋口頃がちょっと勝ち星を増やしきれなかったのが惜しいところ。しかし130勝はキャリアハイ、3年連続100勝越え・リーディング5位確保とすっかり上位に定着しましたね。 6位の坂口裕一騎手も最後は少し離されてしまいましたが前半戦は上位争いに参加。自身初の100勝越えとなった108勝もキャリアハイです。 シーズンを通してみると、やはり村上忍騎手の急上昇ぶりが見事でしたね。地方競馬通算4000勝達成もありベテラン健在を強く印象づけたのでは。来季は菅原勲元騎手がもつ岩手競馬騎手の歴代最高4127勝越えを狙う挑戦も楽しみです。 ひとつ残念な点を挙げるとすれば、全騎手が揃って騎乗した時期が短かったこと。山本聡哉騎手だけでなく木村暁騎手も怪我などで騎乗していない時期が多かったですし、関本玲花騎手が9月4日、陶文峰騎手が10月2日、関本淳騎手が10月17日にそれぞれ負傷して以後騎乗の無いままシーズンを終えています。全騎手が揃って騎乗していたのはのべで4週間分?くらいか。ここ数年を通しても全騎手揃っていた時期は案外少ないんですよね。負傷は仕方ないこととはいえ、全騎手揃って騎乗する姿を、シーズンを通して見たいものです。
2024年01月04日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 地震の被害に遭われたみなさまに、心からお見舞い申し上げます。 年末年始は、残念ながら競馬場への取材に行けず、競馬外のお仕事で年を越した後、年が明けて昨日今日は北海道の場外発売所へ。 帯広記念が行われた昨日2日は、旭川にあるばんえい競馬の場外発売所「レラ・スポット北彩都」にお邪魔してきました。 札幌は雪が本当に少なかったのですが…… 旭川は年末のドカ雪で、いつも通りのこの場所の景色に。 帯広記念の日は、ばんえい競馬ファンにとっては「元日」のようなもの。 この日は1レースが始まるずいぶん前から待ちきれずにお越しのお客さまも見えました。 私は、この日の全部のレースの場立ち予想を担当させて頂きました。 予想トークをはじめると、このようにお客さま方も集まって耳を傾けてくださいます。勿論、当たるレースばかりではないのですが…少しでもヒントになればと渾身の予想。 今回も、競馬ブックさんのご協力を得て、大型の電子ホワイトボードに競馬新聞を映し出して、その上に様々なポイントなどを書き込みながら、話を進めさせて頂きました。 競馬専門紙を携えて楽しむ方が少なくなっている昨今ではありますが…… これはね、布教活動するかしないかの問題じゃないかなと。 「競馬の楽しみ」「予想の面白み」をあらゆる角度から伝えていかないと、単なるガラポン抽選みたいな馬券の買い方だけになったら、恐らく競馬はいずれ立ちゆかなくなるでしょうから。 この日の成績は、12戦3勝。 最終レースの3連単万馬券も的中させて、最後の最後に逆転して終わることが出来ました。 ありがとう、ミントエース。 ありがとう、西将太さん。 例年この帯広記念の日は、帯広競馬場にお邪魔している日でした。 今年は場外発売所の皆様方と一緒に過ごした正月。 またいつもと違う時を過ごすことが出来ました。 帯広には、この週末にお邪魔することになっております。 ばんスタ延長戦、次回の放映は1月7日日曜日です。 配信URLはこちらです 年末に皆様から募集していた、「推し馬・推しメン」への年賀状 この配信の中で、ドドンとご紹介します。 みなさんの、どんな推し馬・推しメンへのメッセージが届いているのか、本当に楽しみです。あとは、どんなつくりの年賀状が届いているのかも。 いまきっとばんスタでは、皆様方から届いた年賀状を推し馬・推しメンへ届けるべく、整理作業に励んでいるのではないかと思います。 1月7日日曜日は、Youtubeとニコ生の配信 ばんスタ延長戦 是非ご覧下さいね! 名古屋競馬は元日から絶賛開催中! 明日は重賞の名古屋記念が行われます。 私は、この名古屋記念と、8日成人の日に佐賀で行われるゴールドスプリントを取材して来る予定です。
2024年01月03日
火曜日担当太田です。皆様今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。昨日夕刻に大きな地震発生の一報。大津波警報など緊迫した報道。被災した皆様にはお見舞いを申し上げます。一日も早い復興をお祈り申し上げます。ばんえい競馬は今日2日から正月開催実施中です。今日行われた帯広記念、メジロゴーリキやりましたね。。帯広記念については、来週正月開催共に詳しくお伝えいたします。今日は年末行われた2つの重賞についてお話ししていきます。まず12月29日に行われた、3歳3冠最終戦第52回ばんえいダービーBG1。ここまで2冠はマルホンリョウユウが勝利し、ダービーは同斤のため、3冠濃厚という感じで、人気も集めておりました。しかし、勝利したのはタカラキングダムでした。(主催者提供)全馬初めての重量。有力どころが先行して、差がなく第2障害へ。マルホンリョウユウが先頭で第2障害クリア。この時点でマルホンリョウユウの3冠かと思った方も多かったことでしょう。しかし、ホクセイタイヨウ、スーパーチヨコ、そしてタカラキングダムが差なく障害をクリアして接戦に。当初は抜け出してそのままかに見えたマルホンリョウユウでしたが、徐々に差を詰められ、最後はタカラキングダムが差しての勝利となりました。ホクセイタイヨウが2着。マルホンリョウユウは3着という結果。(主催者提供)面白いレースでしたね。正直第2障害降りた時点で、3冠馬誕生というのが脳裏をよぎりましたが、そこから有力所が襲い掛かる展開。タカラキングダムにとってもいい流れだったのでしょうね。この世代の最終戦は何かが起こる。昨年度イレネー記念もまさかの展開でしたよね。2歳最初のナナカマド賞以来の重賞制覇となったタカラキングダム。6月に行われたとかちダービー以来の勝利というのもダービーに縁があるという感じでしょうか(笑)。騎乗の金田騎手はデビュー3年でダービージョッキーとなりました。気性的に気分屋のタカラキングダム。難しい所がある馬ですが、力を出せば世代トップクラス。走る気があるかどうかという所がポイント。そこは動物ですから、なかなかわからないところですよね。今年はなかなか結果が出ず、上記のとかちダービーの1勝のみ。調教師曰く、重量が重くなってきても対応できる力があるという感じでお話ししておりました。まだまだ3歳馬(明け4歳)。これから気正面の成長も見られることでしょう。楽しみなダービー馬ですね。(主催者提供)負けはしましたが、上位4頭はいい戦いを見せてくれました。解説者曰く、マルホンリョウユウにとっては、隣にいた牝馬スーパーチヨコのペースにハマってしまった。その分最後の脚に響いたということでした。今後古馬との戦いも徐々に増えてくることでしょう。また、4歳にも3冠戦があるので、世代の戦いは今後も大注目です。翌30日は、2歳二冠目第25回ヤングチャンピオンシップBG2が行われました。11月から1か月にわたって行われた各産地別の予選を勝ち上がってきた2頭が参戦。ばんえい甲子園の決勝戦。一冠目ナナカマド賞勝利のホクセイポルシェは予選敗退。層の厚い十勝産駒にありがちな予選でした。勝利したのは釧路産駒特別(根室産駒)を勝利した2番人気ライジンサンでした。(主催者提供)宣言通りディーホワイトが飛ばす展開。2歳にありがちなハイペースになりました。続々と障害を降りる中、5番手で降りたライジンサン。そこからの切れ味が違いましたね。あっという間に先頭に立つと、後続を突き放して、最後2着のフレイムファーストに少しだけ差を詰められますが快勝でした。切れ味の違いが最後出たと思います。(主催者提供)馬場が軽かったといっても1分26秒2の時計は速過ぎですね。それもディーホワイトが作ったペースなのでしょうね。ライジンサンは道中やや後ろからレースを進めていて、障害もディーホワイトが仕掛けてから、ようやく障害手前に来たという感じでした。鈴木恵介騎手が、ライジンサンの切れ味を信じてこの馬のペースでレースを進めたことが勝因でしょうね。リーディングジョッキーの腕を見せてくれた騎乗でした。(主催者提供)2歳馬(明け3歳馬)最後は年度末のイレネー記念を目指してということになります。まだまだ勝負付けが済んだという感じではありません。来月は牡馬翔雲賞、牝馬黒ユリ賞と重賞レースが組まれております。抜けた存在がいないだけに、今後の戦いは要注目です。さて、明日3日は明け5歳三冠最終戦天馬賞を予定しております。キングフェスタが三冠を狙うレースとなります。普通に考えたらキングフェスタの三冠濃厚という感じかと思いますが、近走オープンの戦いがね・・・・・障害で苦戦しているところを見て、絶対的ではないと感じている人も多いことでしょう。どのような戦いになるのか楽しみです。昨日の帯広記念と違い、メインは11レース18:40発走予定です。第17回天馬賞BG1ぜひご参加ください。年が明けて大きなニュースが続いております。2日続けて先行き不安な出来事に驚きが隠せません。ただ、地震については、地震大国の日本。どこで起きてもおかしくない。誰でも被災者になる可能性あります。他人事とは思えませんね。競馬開催にあたっても、このような時にという方もいらっしゃることでしょう。ただ、今後競馬を含む公営競技は、復興にあたって動いていくことでしょう。募金活動、復興開催というのも近々に行われれることだと思います。東日本大震災の時も公営競技が売り上げの一部が復興に一翼を担いました。私も今できることをする。小さな力かもしれませんが、その小さな力が集まれば大きな力になると信じて行動していきたいと思います。
2024年01月02日
明けましておめでとうございます!隔週月曜日、今日の担当は耳目社の百瀬です。2024年も『地方競馬日替わりライターブログ』ご愛顧頂きますよう、よろしくお願い致します。(川崎競馬場実況席から)2024年の南関東競馬、今年も川崎競馬からスタート!今年は1月5日まで連続5日間開催。場内は多くのファンの方で賑わい、8R終了後には今野忠成騎手会長、山崎誠士騎手、町田直希騎手の新年のご挨拶が行われました。(新年の挨拶をする今野忠成騎手会長)(記念撮影の様子)なおこの開催1/4までは、事前入場券が必要になります。詳しくは川崎競馬の公式HPをご確認下さい。さて今年はいよいよ『全日本的なダート競走の体系整備』2年目。「3歳ダート三冠競走」の創設など、本格的な改革が始まります。本稿では、今年のDG競走及び南関東競馬の重賞競走の変更点をまとめました。<新たに交流重賞(DG競走)となる競走>・ブルーバードカップ(船橋・JpnⅢ)・雲取賞(大井・JpnⅢ)・京浜盃(大井・JpnⅡ)・羽田盃(大井・JpnⅠ)・東京ダービー(大井・JpnⅠ)・不来方賞(盛岡・JpnⅡ)<格付け、施行時期や条件に変更がある競走>・クイーン賞(11月→2月/3歳上→4歳上)・かきつばた記念(5月→2月/ハンデ→グレード別定)・ダイオライト記念(定量→グレード別定)・川崎記念(1月→4月)・兵庫女王盃 (旧:TCK女王盃/1月大井→4月園田/1870m)・兵庫チャンピオンシップ(1870m→1400m)・名古屋グランプリ(12月→5月/3歳上→4歳上)・エンプレス杯(3月→5月/グレード別定→定量)・さきたま杯(JpnⅡ→JpnⅠ/ 4歳上→3歳上/グレード別定→定量)・北海道スプリントカップ(6月→8月/3歳上→3歳)・マリーンカップ (4月→9月/1600m→1800m /3歳上牝→3歳牝/グレード別定→定量)・ジャパンダートクラシック (旧:ジャパンダートダービー/7月→10月)・名古屋大賞典(3月→12月/ 4歳上→3歳上/グレード別定→ハンデ)<JBC競走>・JBC2歳優駿(変更点なし)・JBCスプリント(佐賀1400m)・JBCクラシック(佐賀2000m)・JBCレディスクラシック(佐賀1860m)(JpnⅠ3競走、2023年は大井競馬場で実施)続いて、DG競走以外の南関競馬、重賞競走の変更点です。<新設重賞>・ネクストスター東日本(川崎1400m・3歳) (※南関4場持ち回りで実施予定)・ジェムストーン賞(大井1200m・2歳)<格付け、施行時期や条件に変更がある競走>・川崎マイラーズ(5月→1月)・報知オールスターカップ(1月→2月)・プラチナカップ(7月→5月)・優駿スプリント(6月→7月)・習志野きらっとスプリント(SⅠ→SⅡ)・スパーキングサマーカップ(SⅢ→SⅡ)・黒潮盃(SⅡ→SⅢ)・ゴールドジュニア(1200m→1400m)・東京記念(SⅠ→SⅡ)・鎌倉記念(1500m→1600m)・平和賞(SⅢ→SⅡ)(施行月は2023年との比較)これだけ多くの競走に変更点があると、一度では覚えられないですね…。レースを見ながら、少しずつ覚えていきたいですね。ちなみに下記のサイトも参考にして頂ければ幸いです。『新ダート競走体系特設ページ』『ダート競走の新たなる幕開け』2024年はどんなドラマが、砂の舞台で生まれるでしょうか。今年も一緒に競馬を楽しみましょう!
2024年01月01日
日曜日担当の高橋華代子です。 南関東競馬は年末年始もずっと開催中です。 曜日感覚がすっかりなくなっていましたが、何とか今年中に書き込ませて頂くことができました。 2023年が始まったと思ったら、あっという間の一年。 そういう中でも、ミックファイアやマンダリンヒーローをはじめ、たくさんの馬たちや関係者さんから元気を頂きました。そして、来年に向けての希望も頂きました。 2023年12月31日の大井12R。 今年の南関東最後のレースも、たくさんのお客様が楽しまれていました。 南関東のお馬さんたち、関係者の皆さん、今年も本当にありがとうございました。 2024年も南関東競馬の人馬の無事と活躍を祈りたいと思います。 そして、プライベートでは応援している東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝し、大好きで尊敬しているクラッチくんが、大舞台でパフォーマンスする姿が見たいです。 では、よいお年をお迎えください! 明日から南関東競馬は川崎開催です!!!
2023年12月31日
土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。12月27日(水)はインタビュー動画の収録で西脇トレーニングセンターへ。寒さ対策を万全にして向かいましたが先週末のような寒さにはならず……。過ごしやすい1日でした(笑)。園田競馬場から西脇トレーニングセンターまでは車で1時間半弱かかります。付近に飲食店やコンビニがありません。山道なので車や原付バイクが必須の場所です(汗)。帰りは播州ラーメン(チャーシュー追加)を食べて帰路につきました。現在、園田競馬は年末シリーズが開催中です。2023年はあと2日ありますが、今年の園田・姫路競馬を振り返っていきます。♦1月新春賞アキュートガールが重賞初V吉村智洋騎手 1日7勝!兵庫新記録吉村智洋騎手 地方通算3000勝!田中学騎手 4600勝達成!積雪で順延となった姫路競馬兵庫クイーンセレクション松木大地騎手 悲願の重賞初制覇新子雅司調教師 1000勝達成♦2月NARグランプリ表彰式♦3月兵庫ユースカップ竹村達也騎手12年ぶりの重賞V永島まなみ騎手&永島太郎調教師親子タッグV♦4月菊水賞ベラジオソノダラブがスマイルミーシャにリベンジ!山本屋太三騎手デビュー12戦目で初勝利♦5月兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)JRA ミトノオー&武豊騎手が快勝兵庫大賞典ラッキードリーム 連覇森沢友貴厩舎 1000勝達成★さきたま杯(Jpn2・浦和)兵庫勢初のJpn2勝利!イグナイター♦6月兵庫ダービースマイルミーシャが牡馬を撃破 園田FCスプリント永井孝典騎手 重賞初V♦8月摂津盃ツムタイザン 3年ぶり重賞制覇兵庫ジュベナイルカップ&兵庫若駒賞マミエミモモタロー 夏2冠♦9月吉見真幸厩舎初勝利ゴールデンジョッキーカップ武豊騎手初優勝園田チャレンジカップイグナイター 地元で弾みをつけるV姫山菊花賞ラッキードリーム 秋も連覇を決める♦10月ネクストスター園田 初代王者マミエミモモタロー♦11月JBCスプリント(大井)兵庫勢初の交流G1制覇!イグナイター寺地誠一厩舎初勝利兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)JRAのイーグルノワールがハナ差V♦12月園田金盃スマイルミーシャが古馬を一蹴兵庫ゴールドトロフィーサンライズホーク(JRA) DG連勝!兵庫生え抜き馬 マイタイザン引退今年1番のニュースは何と言ってもイグナイターのJBCスプリント(Jpn1)制覇!!これまで兵庫の名馬達が挑み届かなかった交流G1。兵庫勢の悲願を達成しました。記録や記憶に残るレースも数多くありました。吉村騎手の1日7V、通算3000勝。新子厩舎、森沢厩舎の通算1000勝。ツムタイザンの復活Vなど内容盛り沢山の1年でした。ダート路線改革が行われて来年の重賞レースは開催時期変更や距離変更などがあります。2024年も園田・姫路競馬をご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。
2023年12月30日
金曜日は、古谷が担当しました。 比較的暖かい日が続いていたこともあり、もう年末なのか…という気持ちになってしまいます。今週が最後の北海道でしたが、「東京2歳優駿牝馬」に出走するホッカイドウ競馬勢の調教動画を撮影しに、26日と27日に門別競馬場の屋内坂路へ行きました。26日は好天でしたが、その日の夜に札幌を含めて結構雪が降ったので、27日は車の雪下ろしに始まり、安全運転で門別競馬場へ。競馬場周辺も、それなりに雪がありました。(モズミギカタアガリ)(コモリリーガル)(シトラルテミニ) 3頭の調教映像は、TCK公式YouTubeチャンネル内の「東京2歳優駿牝馬・調教動画」でアップされています。また、ふるやっちチャンネルのショート動画で、ホッカイドウ競馬所属3頭の解説を吹き込んだものをアップしていますので、こちらもご覧頂ければと思います。 「東京大賞典」は、今年最後の「グリーンチャンネル地方競馬中継」で解説を担当しました。ウシュバテソーロに◎を打ちましたが、2着ウィルソンテソーロが抜け😢 それでも、原騎手の思い切った騎乗と、落ち着き払った川田騎手がゴール直前でしっかり捕らえ切るシーンは、本当に凄いなぁと感心しました。ミックファイアは、スタートでアオり気味に出た影響もあり、力を発揮できず8着に敗れました。しかし、無敗の三冠馬が、敢然と地元のビッグレースに立ち向かう姿は、来年以降の大きな糧となるはずです。マンガンも含め、地方代表として「東京大賞典」を盛り上げてくれたことは間違いありません。 放送のエンディングで、2023年の総括を…と言われた時に、イグナイターとミックファイアの活躍の一方で、ダート中距離はダートグレードにおける地方馬の活躍がほぼなく、そもそも出走馬が少ない状況に嘆きを入れました。各地の地元重賞の賞金が良くなったことで、強い馬に立ち向かう姿勢が薄らいでいることを危惧しているので、思わず出た言葉でした。イグナイターは、何度も何度もダートグレードに挑み、今年は「さきたま杯」の勝利に加え、「南部杯」でも2着に健闘するなど、幾度となく立ち向かった経験の集大成が「JBCスプリント」だったと思っています。ダート競馬が体系整備され、本格的にJRA勢との対戦が増えていくダートグレード。その中で、挑戦する気持ち、姿勢を失ってしまえば、JRAとの差は確実に開いていく一方です。 年が明ければ、3歳改革元年の初陣を飾る「ブルーバードカップ」が船橋競馬場で行われます。その前週、浦和競馬場で「ニューイヤーカップが組まれていますが、こちらの方が南関東勢には大人気のようです。これは仕方ない面はありますが、ホッカイドウ競馬からブラックバトラーとカプセル、佐賀からウルトラカイザーは「ブルーバードカップ」への出走意思があり、北海道の2頭は坂路を駆け上がっています。立地の面で明らかに不利な北海道と佐賀から、ダートグレード挑戦を続けてます。この意識の高さが、「全日本2歳優駿」での結果につながっていると感じます。賞金が良い地区ほど、「大丈夫か!?」と思う時代がやってくるかもしれません。 ミックファイア、マンダリンヒーロー、イグナイター、ホッカイドウ競馬勢、ウルトラカイザーなど、果敢に他地区やJRA競馬場、海外へ立ち向かった2023年。来年は、挑戦の気持ちをより高めて、2023年以上に地方競馬の馬たちが活躍することを期待しています。 2023年も大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。
2023年12月29日
木曜担当のよこてんです。 まずは村上忍騎手の地方通算4000勝達成の話題。12月26日の9Rで達成、自厩舎である村上実調教師の管理馬での勝利で同調教師の地方通算1600勝もまとめて達成する、そして勝ったチベリウス号は村上朝陽厩務員の担当馬で・・・と、このうえない見事な達成劇でしたね。★村上忍騎手地方競馬通算4000勝達成/12月26日水沢9R この記録は岩手競馬では菅原勲元騎手(現調教師)の地方通算4127勝に次ぐ史上2位。そう。あの大記録にも手が届きそうな所まで迫ってきた・・・という点が非常に重要。 菅原勲騎手が4127勝の数字を残して引退したのが2011年のシーズン。その時点での現役1位は小林俊彦騎手(現調教師)の3567勝で、同じ時点での村上忍騎手は1881勝という数字。 小林俊彦騎手は2014年5月のレース中の負傷の影響で同シーズンいっぱいで騎手を引退、3788勝の記録を残して調教師に転身し、その時点での村上忍騎手は2461勝でした(いずれも地方通算)。 菅原勲騎手の引退から12シーズン、小林俊彦騎手の引退からは9シーズン、この間勝ち星を積み重ね続けた村上忍騎手が小林俊彦元騎手の記録を超えたのが昨シーズンのこと。そしていよいよ来シーズンは・・・というところまで来ました。 もちろん、競馬の世界で来年の、それも1年ほども先の話をするのは鬼が笑うようなことでしょうけども楽しみなことにはかわりがありません。 村上忍騎手の4000勝のお話はまた別途採り上げたいので今回はここまでにしておきますが、フジユージーンもいますし、村上忍騎手にとって来年が楽しみでそして実りある1年になってほしいもの。 さて、岩手競馬の2023レギュラーシーズンは今週末の30日・31日で終了です。「1月は岩手競馬の開催が無い」という事に気づいてない方もおられるようなので改めて『岩手競馬の2023レギュラーシーズンは今週末の30日・31日で終了です』。 岩手競馬の開催が年を越して1月にも行われるようになったのは1991年のシーズン、1992年の1月から。当時の開催日程を見ると92年の1月3日や4日は水沢を含めて地方競馬だけで全国12場!で開催されています。ネット発売が主流になった今ならとんでもない!となる被りようですが、当時は地元の売り上げがほぼ全て、そして年末年始は開催すればするほど売れるような時代でしたものね(ちなみに同年のGW、5月4日・5日は地方競馬だけで16場同時開催だったりします。凄いなあ)。 改めて。『岩手競馬の2023レギュラーシーズンは今週末の30日・31日で終了です』。 レギュラーシーズンを締めくくるラストの2日間は2歳重賞『金杯』が30日に、古馬のグランプリ『桐花賞』が31日に行われます。今回のメインのお題はその出走馬をご紹介しようというもの。 まず金杯。8頭立てとなりました。2歳トップのフジユージーンをはじめミヤギヴァリアントやレッドオパール、ユウユウププリエら2歳重賞勝ち馬が不在で今回のメンバーはこれら重賞で2着や3着に涙をのんできた馬たち。ですので見方を変えればどの馬にとっても初重賞タイトルを狙えるレースになりましたし、それだけの力がある馬たちが揃ったともいえるでしょう。★セイバイラック(10月16日盛岡6R優勝時)★サクラトップキッド(10月8日盛岡3R優勝時)★クルトゥルン(5月21日盛岡3R出走時)★リトルカリッジ(6月4日水沢3R優勝時)★マルーントリック(12月10日寒菊賞出走時)★ドリームキャッチ(11月26日水沢6R優勝時)★オフビート(7月30日盛岡2R優勝時)★ミヤギシリウス(9月11日水沢4R優勝時) フジユージーンを物差しにするなら、圧倒的な強さを見せてきた同馬に2馬身半まで迫ったことがあるリトルカリッジがここでひとまず筆頭と言えるでしょう。元々素質の高さを注目されていた馬ですし、前走、休み明け叩き二戦目で強さを取り戻したのも魅力。 ただそれに次ぐのは・・・となると、セイバイラック、ここまで重賞を含めても掲示板を外していないこの馬がまず挙がるのでしょうが、逆に勝ち切れなさが気になる面もあります。とするとミヤギシリウスやサクラトップキッドらの重賞でも上位を確保している組、あるいはマルーントリック・ドリームキャッチの、転入後もパフォーマンスの高さを見せている門別デビュー組たちも横一線と見ておくべきかもしれません。 余談ですが金杯は2歳重賞の流れの中にあるレースですが、例年これまでは1月に行われていたので「明け3歳馬による2歳の総決算」みたいな一瞬分かりづらい言い方をしなければなりませんでした。今年は12月に行われるのでそのまま2歳の・・・となって、非常に分かりやすくなりましたね。 岩手競馬グランプリの桐花賞。こちらは12頭(ファン投票10頭・報道推薦2頭)が出走予定。★ヴァケーション(6月20日 一條記念みちのく大賞典優勝時)★ゴールデンヒーラー(9月10日青藍賞優勝時)★ノーブルサターン(11月19日北上川大賞典優勝時)★オタクインパクト(12月3日トウケイニセイ記念出走時)★レールガン(11月7日朝露特別優勝時)★ホッコーライデン(12月3日トウケイニセイ記念出走時)★スズカゴウケツ(10月22日金華特別優勝時)★グローリーグローリ(4月9日赤松杯優勝時)★マナホク(11月5日絆カップ出走時)★ラブロック(右・10月10日初雁特別優勝時)★マイネルアストリア(8月29日すずらん賞優勝時)★フレイムウィングス(6月20日みちのく大賞典出走時)※ヴァケーション~ラブロックはファン投票順位順、マイネルアストリア・フレイムウィングスは報道推薦 トウケイニセイ記念の前は、夏場を休養に充ててその後しっかり上昇してきたノーブルサターンが頭ひとつリードかと考えていた古馬の中距離戦線でしたが、トウケイニセイ記念をうけてヴァケーションの評価も急上昇。 シアンモア記念はノーブルサターン、一條記念みちのく大賞典はヴァケーション、北上川大賞典はノーブルサターンと今季の古馬の主要なタイトルはこの2頭が主役になってきました。そしてトウケイニセイ記念での一騎打ち。今季の重賞タイトルの数ではノーブルサターンの「3」に対しヴァケーションは「1」ですが直接対決したレースでの後先であればヴァケーションの方がリード。この2頭の桐花賞での結果はそのまま年度代表馬争いに直結するのかなと思えますね。 そしてゴールデンヒーラー。3歳時は選出されていたもののレースが取り止め、昨年は南部杯後に調子を崩して休養に入ったことで意外にも初めての桐花賞登場になります。短距離の比重が高まっている最近ですが昨年のみちのく大賞典で2着を確保しているように2000mも決して苦手では無いですから、先の二頭にどれだけ迫ることができるか?あるいは割って入ることができるか?が注目点。 他の馬は水沢の2000がどうか?というところからになるので、やはり先に挙げた3頭に続くグループという評価になるでしょう。例えばフレイムウィングスは、北上川大賞典はスローペースになって動けなかった敗戦でもっとやれていい力はあるでしょうが、やはり盛岡の方が直線を味方にできる。ホッコーライデンが道営記念で見せかけた末脚とか、今年絶好調のレールガンとか、もう一頭二頭ピックアップするならもうお好みで・・・という気も。 ということで金杯は12月30日の水沢10R、桐花賞は12月31日の水沢10R、発走はいずれも15時35分です。お忘れ無く、ぜひ最後まで岩手競馬をお楽しみください!
2023年12月28日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 一昨日まで行われていた開催で、名古屋競馬場の今年の日程が全て終了しました。私は、先週木曜日21日の名古屋グランプリ(Jpn2)当日に、お邪魔してきました。 名古屋は、冬場がナイター競馬の本番。 1月の上旬中旬はデイ開催ですが、1月末から3月いっぱいまで、殆どがナイター開催です。この日も、開門は13時半で、1レースの発走が14時から。いつもより遅めのスタートとなりました。 平日の日中だったのですが… 開門前に到着するファンバスから降りてきたお客さま方で、ご覧のように長い行列が出来ました。 朝一番で、ヤギたちにエサをあげるひとびと。 ヤギも大喜びの大興奮! この日の名古屋はグッと冷え込み、真冬の寒さでした。 開門直後の空模様はこんな感じ。 向こうの方には雪雲が出ていて、一瞬、雪もちらつきました。 冬は空気が澄んでいるので、ナイターレースの風景も綺麗です。 4コーナーの向こうにある倉庫の方向に、太陽が沈んでいきます。 天気が良いと寒いけれど、こんな感じで綺麗な夕方の風景が見られます。 レースシーンも、最後の攻防はこんな感じで夕焼けの中。 夜が近づいてくると、こんな感じでさらに幻想的な雰囲気になります。 名古屋のナイターレースの風景も、捨てたもんじゃない。 ただ、寒いです…… 夜に入って、たぶん1度とか2度とかまで気温は下がったのではないでしょうか。 メインレースの名古屋グランプリは、10R 19時30分の発走でした。 名古屋競馬場では、初めて行われるナイターでのダートグレード競走 これに先立って、10月には全く同じ距離同じ発走時刻で条件クラスのJRA交流競走を行って、予行演習。その他、様々な準備や調整を経て実現しました。 少しずつ増えていったお客さま方の数も、メインレースの頃にはこのように、「石畳」はギッシリと埋め尽くされるぐらいになりました。 2コーナーの引き込み線から、コースを1周半する名古屋2100mのコース。 テンから先行勢が競り合いながら進んで、最初のゴール板前ではこんな感じ。 ミトノオー、メイショウフンジン、マテリアルガールの3頭が、後続をこんな感じで引き離していました。4番手のグランブリッジが、小さく見える。5番手のテリオスベルは、レース前半ではまだこの位置。 このあと、マテリアルガールとテリオスベルが入れ替わり、ミトノオーも早めに失速。そこに外から、一気に追い上げてきたディクテオンが、捲りきって先頭に躍り出ました。 左から3頭目の桃帽がディクテオン そのすぐ隣に見えるグランブリッジも、食い下がりましたが… 勢いが違いました。ディクテオン完勝! 左の黄帽がグランブリッジ 川田将雅騎手は「男馬相手によく頑張りました」と馬を称えていました。これ以上のコメントはありませんでしたが、力は出し切ったと言うことなのでしょう。 右の白帽がテリオスベル 江田照男騎手は開口一番「ペース速すぎ!」と苦笑い。それでも、「途中からは自分の形に出来て最後まで頑張ってくれました。」と、馬のレース振りには納得の表情。レースも詰まっている中で、毎回見せ場を作っているこの馬は、本当に凄いと思います。 岡部誠騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 「前半は馬の気のままに走らせ、後半1000mの勝負」 管理する吉岡辰弥調教師は、そのようなレースを理想としていたようです。近走で結果を出しているその形を守って馬を導いたのが岡部騎手。見事な騎乗振りでした。 「こんな日もありますね」と岡部騎手が笑顔で話したその日の成績は、終盤9R以降を全部勝って4連勝。一日5勝。まさにこの日は「岡部誠の日」でした。 場内のコンビニも、肉まんが美味しい季節になりました。 新年・2024年の名古屋競馬は、例年通り1月1日から。 1月4日(木)には、1500mの重賞・名古屋記念が行われます。 私も、名古屋記念当日にお邪魔する予定です。 さて、昨日のことですが…… 先月、金沢の北國王冠と名古屋の東海菊花賞を連勝し、ステイヤーとしての地位を着々と築きつつあるアンタンスルフレが、大井競馬場で行われた金盃トライアルに出走しました。 夜、暗くなっても気温は11度 先週の名古屋のことを思えば……むしろ暖かいと言える陽気。 この日は、のんびり競馬を楽しむには良い具合のお客さまの入りでした。 場内の一角で、色のイベントを発見! HOTフードフェスティバル キッチンカーが何台も来てました。 このイベントは、一部出店するキッチンカーを入れ替えながら、大晦日の開催最終日まで続きます。 競馬場キッチンカー評論家(仮称)としては、これは立ち寄らねば!! 決してありきたりではないメニューのキッチンカーが揃って、晩ごはん時だけに「何を食べようか~」と目移りしてしまうほど。このイベントは素晴らしい。 ひとりで食べるには限度というものがあるので(汗)、グルグルと何度もキッチンカーを見て回り、この日は厳選2店舗で美味しく頂きました。 行列していた、この牽引型のキッチンカー その名も「蒲田の豚まん。」 競馬の合間に小腹がすいたら、これはもうピッタリの食べ物。 お店を出されているのは、飲食店ではなくて食材の仲卸をしている会社だとのこと。その会社があるのが、競馬場のある品川区の隣の、大田区蒲田。イベントの時にはこうして、キッチンカーを出して自ら食事を提供しているそうです。 最高の笑顔で出してくださった豚まん ボリュームたっぷりで、美味でした。 もう1件、こちらも気になって立ち寄りました。 私、何を隠そう麻婆豆腐マニア 元々辛いものは苦手だったのですが、中国四川省の成都を旅したときに、本場の本物の麻婆豆腐を食べた「悶絶経験」(笑)以来、様々な味の麻婆豆腐を好んで頂くようになりました。 このキッチンカー。 経営されている方が出されているのは、本当は「もんじゃ焼き」屋さんなんですって。他にもBARなど様々な飲食店を経営していて、その中の1業態がこのキッチンカーこの商材だと。 飲食の道も、様々な「やり方」があるんですね。 こちらも、サッと笑顔で出してくれました。感謝 もうね……見てわかりますよね。 シビ辛香辛料のしびれ方が、最高! これが麻婆豆腐ですよ!! 紹介した2つのお店は、大晦日の最終日までお店を出しているそうです。 ひとりでは、2つ食べるのが精一杯でしたが……他のキッチンカーも美味しそうでした。今週、大井競馬場を訪れる方は、是非この食のイベントにお立ち寄りください。 さて…おなかもふくれたので(笑) メインレースに行ってみよ! 金盃トライアル。優先出走権が取れるのは、2着まで。 元々いた浦和の小澤宏次厩舎に戻ったアンタンスルフレは、本番の金盃に出走するためにはどうしてもその優先出走権が必要でした。 浦和のコース改修があったために、浦和への乳級は今月中旬になったというアンタンスルフレ。当日輸送があって馬体重マイナス6kgなら、輸送の影響もなく馬体としても良い感じだったのかな。 大井でも元気いっぱいにパドックを周回していました。 果たして、レースは…… 外の橙帽が、アンタンスルフレ 直線はミヤギザオウとの一騎打ちになり、渋太く粘って競り勝ちました。 着差は僅かでしたが…前で受けて競り勝ったのですから、強い勝ち方。 小澤宏次調教師の話「以前自分の所にいた時には、食いも細かったですし、レース振りも後ろから差す形の戦法で、クラスが上がると頭打ちのような感じになっていました。名古屋に行って、名古屋で鍛えられて、長距離で前で競馬が出来るようになるとは……馬が成長していましたし、パワーアップしているのを感じました。この後は浦和に在厩で調整して、金盃へ向かう予定です。」 名古屋で、名古屋のスタッフの人たちに強くしてもらった。 小澤調教師は、繰り返しそんな風に話していました。 またこうして預かることには、プレッシャーもある、とも。 でも、これが競馬、ですよね。 馬が、色んな人たちの縁の中で、成長し、強くなり、活躍していく。 名古屋でこの馬に関わった皆さん方も、そんな気持ちで応援していると思います。 本番の金盃は、年明け1月24日水曜日。 今回のメンバーの他にも、セイカメテオポリスなどの強豪が更に加わります。 それでも今回の勝ち振りなら、アンタンスルフレもひけを取ることはないはず。本番が本当に楽しみなりました。 これで、年内の私の稿は、最後となります。 皆様、1年間拙文にお付き合いいただき、ありがとうございました。 来年も、現場で見聞きしてきたことをストレートに皆様方にお伝え出来ればと思っています。 みなさま、良い年をお迎えください。
2023年12月27日
火曜日担当の太田ですこの週末は、厳しい冷え込みでしたね。本州方面は、例年にないぐらい暖かいという話が聞こえてきますが、ここ帯広は連日-10℃下回っております。昨日の最低気温は-15.4℃。ただ、十勝の人にとっては序の口ですね。シーズンで一番寒い時には-20℃を下回りますからね。今季の長期予報では温暖という話でしたので、-20℃を下回ることがあるかどうか。雪が少ないのはありがたいですけどね。クリスマスばんえいお楽しみいただけましたでしょうか?皆様のおかげでこの3日間の売り上げはとてもよく、皆様本当にありがとうございます。クリスマスのイベントでは、似顔絵のコーナーが大盛況。お子さんはもちろん、カップルで似顔絵を描いてもらっている方もいて、クリスマスムードという感じでしたね。23日(土)クリスマスイブイブのばんスタ延長戦、皆様ご覧いただきましてありがとうございました。今回ばんえい競馬にまつわるエピソードをテーマにメールをお寄せいただきました。配信中にメールをご紹介したすべての方にグッズなどをプレゼントという企画でした。まさに十人十色。ばんえい競馬というワードだけで、皆さんいろいろなことがおこっているのだなと感じた次第です。馬券の当たりはずれはもちろんですが、家族とのエピソード、恋人とのお話しなどなど、人生の節目にばんえい競馬がかかわりを持っている。すごいことだなと思いました。その時々にいいことばかりではないですが、生活の中にばんえい競馬が身近にあって、人生の楽しみの一役買っているとしたら幸いです。時間内に出来るだけメールをご紹介させていただきましたが、ご紹介できたのはほんの一部。本当に多くの方からメールをいただきました。すべてのメールに目を通させていただいております。メールを拝見して、今後の企画に何かしらアイデアをいただければと思っております。今年の延長戦はこれが最後。本当に皆様ありがとうございました。今後もファンの皆様と楽しめる企画をと思っております。メールを送っているけど、なかなか読まれない、当たらないという方もいらっしゃるかと思います。懲りずにご参加いただければ幸いです。次回延長戦は1月7日(日)に配信予定です。皆さんからの年賀状をお待ちしております。まだ間に合います。「推し馬、推しメン」へぜひ年賀状をお送りください。想いが詰まった年賀状は、責任をもってポストマンがお届けさせていただきます。皆様お待ちしております。さて、ばんえい競馬は、年末年始は変則開催です。次回は28日(木)から3日間の開催。今年最後の開催となります。年末年始は注目レース、重賞レースが目白押し。28日は、軽量500キロレース。スピードスター賞の予選、地吹雪賞が行われます。29日は3歳頂点決戦BG1第52回ばんえいダービーが行われます。2冠馬マルホンリョウユウが3冠達成となるのか大注目。2歳時この世代はキョウエイプラス筆頭に、4強といわれていたのですが、3歳になって、キョウエイプラスがまさかの大不調。4強の一角だったマルホンリョウユウが3歳になってさらにパワーアップ。鬼門の2冠目ばんえい菊花賞を制して、ダービーは定量ですので、3冠視界良好という感じできています。ただ、前回キョウエイプラスが復調の気配。イレネー記念を制したアシュラダイマオー、ナナカマド賞馬タカラキングダムなどなど、強敵ぞろいなのは間違いないですね。馬場次第では牝馬もチャンスがないとは言えないですね。29日全国で最も遅い(スピードも)開催ダービー。ぜひお楽しみください。翌30日(金)は2歳2冠目第25回ヤングチャンピオンシップが行われます。ばんえい甲子園の決勝戦!!各産地別予選を勝ち上がってきたメンバーによって争われるレース。1冠目ナナカマド賞を制したホクセイポルシェはまさかの予選勝ち上がれず、どの馬が勝利しても重賞初制覇ということになります。予選勝ち上がりのメンバーはこちらここの所の2歳馬上位クラスの戦いを見ていると、ナナカマド賞からがらりと勢力図が変わってきている印象。まだまだ成長段階。これからという馬たちばかりですからね。産地別でいえば十勝にいい馬が集まっているのは確かですが、今回は、予選を勝ち上がってきた強者達。十勝の2頭が抜けているかというと、そうでもないような気がします。今年最終日を締めくくる重賞、第25回ヤングチャンピオンシップBG2。馬券当てて終わりたいですね。改めて、年末の開催は28日(木)から3日間です。お見逃しのないようお楽しみください。場内イベントも行われます。また、WEBキャンペーンも28日から行われます。年末年始のキャンペーンぜひご参加ください。年が明けて正月開催は1月2日(火)から3日間の開催です。正月からは発走時刻が変更となります。薄暮開催となり上記の発走時刻が基本となります。ただし、2日のメイン帯広記念だけは、8R 17:00の発走となります。いつものメイン競走とレースナンバー、発走時刻が違いますので、お気をつけください。もちろん場内イベントも多く予定しております。ゲストもお越し下さり、盛り上げてくれます。詳しくはHPをご覧の上お出かけください。1月2日川崎競馬場でもばんえい競馬のイベントを開催。コロナで中止となっていた正月川崎のイベントが復活します。ばんばのハクウンリュー川崎に行きます。馬が各地へPRに行くイベントも久しぶりですね。サラブレッドとは違う大きな馬に圧倒されてください(笑)人参をあげたりや、馬の背中に乗ることもできるそうです。関東圏にお住まいの方、ぜひお楽しみください。同じ1月2日場外発売所旭川北彩都でもイベントを実施。ばんスタでも出演くださっている坂田博昭キャスターが、帯広記念を含む全レース場立ち予想会を行います。お近くの方は一緒にばんえい競馬楽しんでいただければと思います。変則開催となりますが、たっぷりとばんえい競馬お楽しみください。このブログでも今年最後の投稿となりました。今年も皆様ありがとうございました。また来年も何卒よろしくお願い申し上げます。どうぞよいお年をお迎えください。
2023年12月26日
今日は耳目社山中が担当します。メリークリスマス!有馬記念が終わっても、まだまだ競馬は終わりません。金沢競馬は27日まで、南関東地方競馬は31日まで行われます。JRAもホープフルステークスが行われますね!個人的には、年末の大井開催が仕事納め。新年は元日から川崎競馬場にて仕事始めの予定です。先週の19日、一足先に、金沢競馬の年内実況担当が終了となりました。今年は金沢競馬でたくさん実況したような気がしたので、実況したレースの数をカウントしてみました。3月…31レース・6開催日4月…21レース・4開催日5月…21レース・4開催日6月…23レース・4開催日7月…11レース・2開催日8月…23レース・4開催日9月…18レース・3開催日10月…36レース・6開催日11月…23レース・5開催日12月…27レース・5開催日(ちなみに、宿泊日数は54泊でした。)実況を担当したレース数は、234でした(43日)。大変お世話になりました。前半戦は、ハクサンアマゾネスが勝った重賞の実況をいくつも担当しました。まさに金沢には敵なしの状態がで、園田でも重賞を2勝して、その強さを金沢以外でも見せてくれたことは嬉しかったですね。このブログでも何度となく書きましたが、今年の夏は全国的に酷暑と言える状況で、その暑さにやられて夏バテが長く尾を引く秋以降の出張でした。なかなか秋が来ないと思っていたらあっという間に12月になり、23日は残念ながら雪のため開催取り止め。(それでも北陸の冬らしい天気になったのは11月下旬以降でしたね)ひとまず大雪の心配はいったんなくなったようですが、重賞と準重賞が行われる年内の開催最終日27日までどうか無事に開催が行われることを願うばかりです。来年1月23日に高知競馬場で行われる第38回全日本新人王争覇に参戦する魚住謙心騎手頑張って下さい!!(詳細は→こちら)19日の4レース、ウワサノアノコが1着となり、管理する佐藤茂調教師は通算2000勝達成となりました。メモリアル達成おめでとうございます!吉田騎手と栗原騎手と2000ポーズ!そして、年内の開催最終日となる27日。9レースに2歳奨励馬による準重賞・あての木賞(1500m。枠順は→こちら)10レースに重賞・移転50周年記念金沢ファンセレクトカップ(1500m。枠順は→こちら)準重賞と重賞が同じ日に行われます。重賞にはハクサンアマゾネスが登場。吉原寛人騎手とのコンビ復活となります。ハクサンアマゾネスvsオヌシナニモノの対決も見もの!二強に待ったをかけるかファン投票1位ヤイバ。連勝中の3歳馬ジェネロジテ。10月にオヌシナニモノに勝っているテトラルキア。楽しみなメンバーが揃いました。最終日最終レースまでご注目ください。そしてこのブログ、年内最後のやまなか担当日となりました。今年もありがとうございました。2024年も、地方競馬をよろしくお願いします。では、良い年末年始を!
2023年12月25日
日曜日担当の高橋華代子です。 浦和、川崎、大井、船橋ともにパドックでは、騎手や厩舎、馬を応援している横断幕が目に留まりますよね。どの横断幕も愛溢れるものばかりです。 最近は、その季節に合わせてデザインを変えていらっしゃる横断幕も目立ちます。 このクリスマス時期は、 伊藤裕人騎手を応援する横断幕。クリスマスツリー、伊藤騎手&カツマルくん&お馬さんともに、サンタさんの帽子をかぶっていますね。 山口達弥騎手を応援する横断幕。絵がとてもお上手ですよね。山口騎手がトナカイさんの角をはやしています(^^) 笹川翼騎手を応援する横断幕。クリスマスにちなんだものが飾られていますね。 御神本訓史騎手を応援する横断幕です。 秋の開催は、リスさんやイチョウ、キノコ!!! 12月の川崎開催はこちら。↓ サンタさんの帽子をかぶった御神本騎手がソリをひいている!!! 12月の船橋開催はこちら。↓ 矢野義幸厩舎を応援している横断幕。 矢野調教師が大好きな阪神タイガースが優勝した時はこういう感じ。優勝パレード風ですね! 12月の船橋開催は、木間塚龍馬騎手の勝負服を着たお馬さんがサンタさんの帽子をかぶっていました。 ホワイトクリスマス賞に出走したコスモギンガの横断幕。ほんと、かわいい(*^^*) コスモギンガ自身も美しかったぁ♪ 横断幕を見ていると、器用な方が多くて、本当にすごいです。わたしは、手芸や絵を描いたりが超苦手なもので……得意な皆さんを心からリスペクト。 なお、この浦和開催はパドックでしっかり横断幕を眺めることができなかったので、クリスマスにちなんだ横断幕を出しているという方は、わたしのX(旧Twitter)でお知らせ頂けますと幸いです(南関東3場で出していたけど、ここに写真を掲載されていないという方も)。追記させて頂きますm(__)m
2023年12月24日
土曜日の担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。高知競馬場での期間限定騎乗を経験した長尾翼玖騎手が今週から兵庫で騎乗を再開しました。先週はYJSファイナルラウンドに出場。川崎ラウンドは2戦とも7着でしたが、中山ラウンドは5、3着で2走ともに掲示板入り。総合7位で大会を終えました。「中山ラウンドはチャンスがある馬の騎乗でしたが・・・1戦目はできれば好位の外につけたかったのですが、内枠だったのでインをまわる形になりました。大きい舞台を経験して刺激になりました。高知で学んだ事を活かして冷静に騎乗する事を心掛けたいです」。今週は急遽の乗り替わりで騎乗した水曜日の6Rで2着同着に入りました。成長した姿を兵庫でみせてくれています。同期の佐々木世麗騎手、大山龍太郎騎手の2名は来年1月23日(火)に高知競馬場で行われる第38回全日本新人王争覇戦に出場。2014年の鴨宮祥行騎手以来の兵庫勢優勝を目指します。大会の詳細はNARのHPからご確認をお願いします。https://www.keiba.go.jp/topics/2023/12/1817184346753.html↑誘導馬、誘導員さんがクリスマス衣装でファンの前に登場↑兵庫ゴールドトロフィー当日にVチューバー 千羽黒乃&ゴモリーさんの配信があり、コラボキッチンカーが出店★ダート短距離路線の新星が連勝!〜 兵庫GT〜12月20日、園田競馬場で行われたダートグレード競走、第23回 兵庫ゴールドトロフィーはJRAのサンライズホークが勝利!!スタートを決めたサンライズホークは2番手追走。ハナを奪った3歳馬のボヌールバローズを見ながらレースを進めます。楽な手応えのまま勝負どころを迎えると、4コーナーで逃げ馬を捕えて先頭。抜け出すと気を抜く面を見せますが、後続馬が迫ると伸び返して先着。↑撮影 斎藤寿一氏2着はトップハンデのケイアイドリー。59.5kgを背負いながらも能力を発揮しました。写真判定となった3着争いは、内から伸びた北海道のスペシャルエックスに軍配。1番人気のセキフウが5着に敗れ三連単は5万円超えの高配当決着。同レースは23年連続でJRA所属馬が勝利となりました。サンライズホークは重賞2勝目。8月のサマーチャンピオンに続き、ダートグレード連勝となりました。前回の佐賀からブリンカーを着用すると持ち前の先行力を発揮。ダート短距離路線に新たな新星が現れました。ミルコ・デムーロ騎手は兵庫のダートグレード3勝目。2021年の兵庫ジュニアグランプリ以来の勝利。兵庫ゴールドトロフィーは初制覇。栗東・牧浦充徳厩舎は兵庫のダートグレード初勝利。勝利騎手インタビュー動画https://youtu.be/d7yfS7dUnjs?si=-t-rluHOJBy4MF4O↑撮影 斎藤寿一氏ミルコ・デムーロ騎手は息子を抱っこしながらお立ち台へ上がりました。『気難しい所をみせてハナには行けなかったけど、2番手も想定内。イメージ通りのレースが出来ました。先頭に立ったらフワフワしたけど、他馬が迫ってきて再び伸びてくれましたね。調教の時からパワーを感じたし、夏からどんどん強くなっているので今後が楽しみてす。ブリンカーを着用してから馬が良くなりました。凄い馬ですね』と、猛暑の夏から成長をみせるサンライズホークを絶賛。『今年は全然勝てなかったけど、家族の前で勝てて良かったです』。園田競馬場に駆けつけた家族の前で勝利を手に入れました。↑撮影 斎藤寿一氏★最後も逃げ マイタイザン最後の勇姿12月21日、兵庫生え抜き馬のマイタイザン(牡10歳)が園田競馬8レースでラストランを迎えました。↑パドックを周回するマイタイザン最後のレースも良いスタートを決めて主導権取り。得意の『逃げ』に持ち込むもロスなく立ち回った後続馬に捕えられて3着。引退レースを終えました。↑ラストランに向かうマイタイザン&杉浦騎手マイタイザン通算成績60戦20勝 【重賞7勝 獲得タイトル】兵庫若駒賞(2015)西日本ダービー(2016)摂津盃(2017)新春賞(2018)兵庫大賞典(2018)園田金盃(2018)梅見月杯(2019、名古屋)2020年3月11日のA1特別を快勝。勝ち時計は1分25秒3。シャワーパーティーが持つ園田1400mのレコードを0.1秒更新。現在もその記録は破られていません。今後は種牡馬になる予定です。同年代のエイシンニシパと共に兵庫重賞の主役を務めた功労馬は第二の馬生を歩みます。★園田競馬 年末年始シリーズ次回の園田競馬は1週間空いて12月29日(金)から開催が始まります。♦年末シリーズ◎12/29(金)、30(土)、31(日) ※12/31 に第52回 園田ジュニアカップ♦年始シリーズ◎1/2(火)、3(水)、4(木) ※1/3 に第66回新春賞↑年末年始のイベント情報4年ぶりに入場制限がない開催は、イベント盛り沢山の6日間です。詳細については園田・姫路競馬の公式ホームページをご覧ください。https://www.sonoda-himeji.jp/sp/news/detail/Mjg2Ng
2023年12月23日
金曜日は、古谷が担当します。 今週は20日に園田競馬場に行きました。コロナ禍で初だったので、3年半振りの園田来訪でしたが、学生時代に過ごした思い出の競馬場で、やっぱり気持ちが落ち着きます。そして、あっという間に時間が経ったほど楽しく過ごせた1日でした。 ホッカイドウ競馬からスティールペガサスとスペシャルエックスの2頭が参戦した「兵庫ゴールドトロフィー」は、JRA所属のサンライズホークが「サマーチャンピオン」に続いて重賞連勝。来年は佐賀で行われる「JBCスプリント」に向けて、1周競馬の1400mを連勝と存在感を示しました。(「兵庫ゴールドT」のゴールシーン)ゴール写真を撮ってみました。 2着ケイアイドリーの藤岡康太騎手は「道中はサンライズホークを見ながらレースを進めることができ、4コーナーでの手応えからイケる!と思ったんですが、最後は斤量に泣いた感じです。ケイアイドリーは本当に頑張ってくれています」とレースを振り返っていました。そして、3着がホッカイドウ競馬のスペシャルエックス。テンに行けず、道中は砂を被って頭を上げるシーンもありましたが、直線は猛追し、新たな一面を見せました。杉浦健太騎手は「本来はもう少し前でレースを進めたかったんですが、思うようなレースができませんでした。それでも、直線で凄い脚を使ってくれたので、この経験が今後に活きてくれば、来年はグレードレースでも楽しみじゃないでしょうか」と話していました。園田コースとの相性は良く、勝ち鞍こそないもののすべて馬券圏内に入っています。収穫の大きいレースができたと思います。(本馬場入場時のスペシャルエックス) そして、スティールペガサスは果敢に先行しましたが、早めに脱落してシンガリ負けでした。門別での調整は順調だっただけに、こんなはずではない!という思いは持ちつつ、来年の巻き返しを期待したいと思います。(本馬場入場時のスティールペガサス) 21日は北海道に戻り、22日の種牡馬取材などがあったので、今年も弥富の名古屋競馬場に行けず😢 「名古屋グランプリ」は、ホッカイドウ競馬のアナザートゥルースが4着に追い込み、地方最先着を果たしました。個人的にも期待しただけに、3着テリオスベルにもう少し…というところでしたが、老いてなお盛んのアナザートゥルースは、ダートグレードホルダーの実力を見せてくれたと思います。来年は、名古屋競馬場にどこかで行きたいと思います。 来週はいよいよ「東京大賞典」!あっという間の2023年ですが、熱戦はまだまだ続きます!!!
2023年12月22日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 この1週間の取材は、ヤングジョッキーズシリーズ・ファイナルラウンド 12月14日木曜日には川崎 16日土曜日には中山に行ってきました。 まずは川崎から。 騎手紹介式 ちょうど夕暮れ時だったので、こんな感じの写真が撮れました。 街中にある川崎競馬場ですけれども……こういう風景も悪くない。 3個レースあるうち、各機種が2個レースに騎乗するというルール。 どうしても、馬の当たりハズレが出てしまうのは仕方がありません。 第1戦 C3クラスですから…… 勝ち馬、単勝1.1倍(汗) よく人気に応えました。 田口貫太騎手(JRA)の勝利! ギリギリ最後のトライアル笠松で活躍してファイナルに乗ってきましたが… もってますね、ヒキも含めて。 デビュー1年目でも落ち着きが目を引きました。危なげのない好騎乗。 初めての川崎競馬場でのレースで勝利、というのも素晴らしい。「優勝したいと思って来ている」 そうハッキリと話した彼。 お客さま方からも、そして取材者からも「新人」とみられがちな、そのイメージとか雰囲気を払拭するような、力強い語り口でした。 名古屋や笠松でも見慣れている、彼の姿。 馴染みと言えばそうだし、またそれとは異なる存在感のようなものも感じたかな。 こちらも新人 名古屋の大畑慧悟騎手 第1戦は見せ場を作れませんでしたが、このあと第3戦では4着「すこしでも良いものを持って帰りたい」 ……そう話していた彼。 こちらも、いつも名古屋での取材で目にするのとは、違う雰囲気もあるかな。 レースへのいい意味での「緊張感」みたいなものなのかも知れません。 第2戦を勝ったのは、永野猛蔵騎手(JRA) 外枠から逃げて、後続の追撃を最後のひと脚で振り切りました。 実は、ひとつ前のレースの時にコース際に出てきて、同期の小沢騎手と一緒にレースを見ながらあれこれと意見を交わしていました。馬場のこと、コーナーの半径のこととか回り方のこと、レースのペースなどなど……微に入り細に入り語り合っていたのが、とても印象に残っています。それも、次のレースに乗る直前まで。 適応力 地方競馬に比べて、騎乗依頼さえあれば多くの競馬場で乗る機会を得ることが出来るJRAの彼らが、地方競馬に来てもこうして活躍できる要素はこういう所にあるのかもしれないと、改めて感じさせられました。 第3戦は、JRAの秋山稔樹騎手(外)の勝利 地元川崎期待の、野畑凌騎手(内)は2着 野畑騎手が…レースの後残念そうでした。 記者の囲み取材も「悔しい!」という言葉から始まり、レースを振り返った後。おわりには気持ちを切り替えて2日後の中山での活躍を期していました。 単発重賞の神奈川記念も、ホリー・ドイル騎手が乗るヴィブラフォンが勝ち、盛り上がりました。 翌々日の12月16日土曜日 ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンドは、JRA中山競馬場に場所を移して引き続き行われました。 この日の最高気温は、22度まで上がりました。 午前中から汗ばむような陽気。 この写真は、開門直後の午前9時過ぎなのですが…陽の光の色で、冬らしくないのがわかりますよね? 1レースが始まる前から、ウィナーズサークルのまわりにはすでに多くの方々が陣取っております。 興味があったので、この近辺で取材してみました。「地方競馬ジョッキーズの応援に来た方~~」 そしたらね……いましたよ。 筋金入りのファンが。 大井の菅原涼太騎手推しだというファンの方が凄かった。 常に携帯。 自作のフィギュア 「推し活」も、ここまで来るともう尊敬しかないです。 ほんと、頭が下がる。 このほかにも、静岡から来た23歳男性で、川崎の新原周馬騎手推しのファンの方ともお話ししました。競馬歴1年半だし、静岡ってそもそも競馬と全然縁がない土地柄なのに……中山競馬場には初めて来てみたんですって。これも本当に有り難いことです。 世の中もはや「推し」の文化だとは聞いていましたが…… ジョッキーのファンもここまで熱心に「推す」時代になっているんですね。 パドックでワーワーやじってた、私たちが競馬始めたての頃とは、時代が違う(汗)。 ここで、突然ですが 今週のキッチンカー(仮題) 中山でも、素晴らしいキッチンカーに巡り会いました。 JRAの競馬場には良く来ているキッチンカーなのかな? ピザ屋さんなんですけど…… 大きな車なのにはわけがあります。 何と!車の中の窯でピザを焼いている!! こんな感じで、車の後ろ半分はピザを焼くための薪窯 車にはちゃんと煙突もついています ピザの種を持って来て、作るところから車でやっているとのこと。 そりゃ、うまいに決まってる。 以前は、ふわふわのパンのような生地のピザをやっていたのですが、最近はパリパリのクリスピータイプのピザに転向したと話していました。 マルゲリータと、デザートタイプのドルチェリータ 焼きたてを美味しく頂きました。 この日、地方所属の騎手の中で唯一、高知の岡遼太郎騎手には、いわゆるエキストラ騎乗がありました。 黒帽黄服が岡遼太郎騎手 2年前。ヤングジョッキーズシリーズ・ファイナルラウンドに出場し、JRAでの初騎乗が決まっていながら……前日の大井で落馬事故に巻き込まれ、翌日の中山での騎乗を断念。 岡騎手にとっては、2年越しのJRA初騎乗となりました。「あのとき『乗れなかった』という思いは、この2年間ずっと持っていました」 彼は、そのように話していました。 レースは5着 競馬新聞に載っていたレース前談話を見る限り、行ければ先行するという話だったのではないかと思うのですが…他が速くて行けず。しかしそこから丁寧に乗って終いを生かす形で馬を操り、見事入着を果たしました。「この経験は、自分の財産になる」 レースの後、彼は衒いなく、そのように話しました。 騎乗馬を用意した、小桧山悟調教師(右)とともに 小桧山師にとっても、2年越しの「宿題」でした。「彼(岡騎手)は結果を出した。この5着は良かったと思っています。」 朝のレース。華やかな舞台ではなくても、その一つひとつ、ひとり一人にドラマがある。 それが競馬だと、いつも感じます。 さて、ファイナルラウンド。 川崎では、JRA所属騎手が3つのレースを全部勝ちました。 この日は、地方競馬所属の騎手の巻き返しも期待されたところ。 やってくれました!! 川崎・野畑凌騎手(緑帽11番) 外から豪快に差し切り勝ち!!! JRAでの初勝利となりました。 川崎競馬場からの大応援団だけでなく、他の多くの観衆も、大変な声援で迎えていました。前日は、地元・川崎で勝てず冴えない表情だった彼も、勝って上がって来てこの表情。勝てたことへの手応えと嬉しさが伝わる笑顔でした。 この時点で、彼が得点トップ。 一方……悔しさ募るのが、逃げて僅差3着だった新原周馬騎手 ただ……レースは内容がありました。 2000m戦で、スローに落とさず見事なイーブンラップ。後続が追い上げにくいペース配分を作り出し、間違いなくチャンスはあった流れでした。「(野畑)凌に、あれをやられては仕方ない」 その言葉も、悔しさの表れだったのかな。 最終戦を残して、まだ半分ぐらいの騎手には優勝のチャンスが残されているような、大混戦となっていました。 その最終戦。JRAの横山琉人騎手がこのように後続を引き離して勝ち、これで優勝。 7馬身差の2着が、写真の右端。巧みに乗ってきた新原周馬騎手でした。 厩舎の方は、馬の活躍に、笑顔で馬を迎えていました。 しかし……鞍上の新原騎手は複雑な表情。 3着・2着 この日の騎乗振りで、出場した16人の中で最も目立っていたのは、間違いなく彼でした。しかし、結果はまた別。これも「経験」ということなのでしょう。 野畑騎手は15着。こちらも、勝った時とは一転してこの表情……。 優勝を意識して、勝ちに行っていたよね。 地方競馬からは、新原周馬騎手が総合3位となりました。 こういう大会は、勝ち負けは騎乗馬の抽選次第、とつい思ってしまいがちなのですが…… JRAの騎手たちの、慣れない舞台でも緻密に乗ってくる「適応力」。 そして地方競馬では、いま若手で断然トップと目される川崎のふたり、新原騎手と野畑騎手が結果的に活躍しました。このふたりは、南関東でも所属場以外での騎乗依頼も得られていて、若手としては経験豊富。 地方競馬の騎手たちが、新原・野畑の二人も含めてその多くが「いい経験になった」とレースの後話したのを聞き……本当なら「これまでの経験が活かせた」とコメントさせてあげたかったなと、強く思いました。 ファイナルラウンドは、そういう場であるべきだと思うんですよね。 JRAには、10の競馬場がある。でも一方地方競馬にも、競馬場は平地だけで14カ所あるのです。 地方競馬の騎手も、日々乗っている「いつもの」競馬場だけでなく、もっと幅広く経験を積む機会があれば、その後の彼らの歩みも違ってくるのではないでしょうか。 イクイノックスの引退式 明日は、名古屋競馬場でダートグレード競走の名古屋グランプリが行われます。
2023年12月20日
火曜日担当の太田です。帯広の隣町、音更町の道の駅「なつぞらのふる里」で冬華火2023と題して大輪の花火が上がっていたのですが、競馬場スタンドからも見ることができました。ドンドンと音がしていて何だろうとおもったら、ちょうどスタンド向正面の北の空に花火が上がっており、冬の夜空を彩っておりました。昨年も同時期に花火のイベント行われていたそうですが、それよりもかなりスケールアップしての開催。長い時間花火を楽しめましたね。先週金曜日の夜から土曜日にかけて雪となった帯広。思ったほど積りはしませんでしたが、いよいよ根雪になりそうな雪でしたね。日曜日は夜に風が強くなって、体感的にはかなり厳しい感じでした。外で作業している皆さんには本当に頭が下がる思いです。今週から本格的な寒さとなり、軒並み最低気温が-10℃を下回る気温。真冬日の多くなるようです。来週はクリスマス開催のばんえい競馬。イベントも盛りだくさん。場内ではすでにクリスマスの装飾で気分満開です。。年末年始も、もちろんいろいろなイベントが行われますが、それはまた来週ご紹介いたします。さて、23日(土)はYouTubeLIVE、ニコ生「ばんスタ延長戦」を配信いたします。今回はクリスマス企画で、視聴者にプレゼント大盤振る舞い。「ばんスタサンタからのプレゼント」と題してお送りいたします。皆さんからの頂いた「ばんえいにまつわるエピソード」をご紹介。ご紹介した方もれなく、クリスマスプレゼントをお送りいたします。今回延長戦に出演くださったゲストからプレゼントが届いております。レアなプレゼントも多くありますよ。プレゼントをもらうには、ばんえいにまつわるエピソードをメールで送るだけ。メールはこちら抽選ですが当たるチャンス大です。クリスマスイブイブばんえい競馬と共にばんスタ延長戦もぜひお楽しみください。その次の延長戦は年が明けて1月7日にお送りいたします。この回は皆さんに年賀状をお送りいただく企画です。昨年クリスマスの時に馬や厩舎へクリスマスメッセージカードを、お送りいただく企画を行い大好評でしたが、今回は年賀状です。すでに、直接競馬場へ年賀状を届けてくださった方もいまして、ありがたい限り。ぜひ皆さん、推し馬・推しメンへ年賀状をお送りください。頂いた年賀状は、責任をもって、ばんスタポストマンがお届けいたします。1月7日の配信では届いた年賀状を紹介して、紹介した方にはプレゼントをご用意しております。引き続き、正月気分満喫したばんえい競馬でお楽しみください。
2023年12月19日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は耳目社の百瀬です。2023年もあと2週間!今年もあっという間でしたね。他の曜日の皆さんより早いですが、私は年内最後の担当日です。今日は個人的に今年2023年に、印象に残っていることを、いくつか紹介したいと思います。私的な話題で恐縮ですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。川崎競馬公式YouTubeチャンネル・登録者5万人到達!いつもお世話になっています川崎競馬の公式YouTube、チャンネル登録者数がついに5万人突破!川崎競馬スパーキングトークLIVE(通称:川崎競馬STL)、の第1回の放送時はチャンネル登録者は1000人以下でしたから、本当に感慨深いですね。登録者も視聴者数も増え、さらに放送日の増え、進化が止まらない川崎競馬STLシリーズ。第1回から出演する一人として、さらに番組が盛り上がるよう、"山賊力"を高めていきたいと思います。川崎競馬STL HOMEにて2年以上共演するタレントの稲富菜穂さんと声優の前田玲奈さんと私。最近では季節ごとにコスプレを披露(写真はハロウィン直前の放送回)何故かは分かりませんが、私たち3人は"山賊団"と呼ばれています。複勝転がし大成功!1000円が10000円オーバーに!こちらも私が出演している『笠松けいば金曜日ライブ』より。的中した馬券の払い戻しを全額、次のレースにつぎ込む、いわゆる「転がし馬券」。番組中盤から複勝1点勝負を繰り返す「複勝転がし」を開始すると、快進撃を続け、何と5レース連続的中!結果1000円を11570円まで膨らませることに成功しました!少頭数のレースも多く、平穏な結果が多かったのも成功の要因でしたが、ポイントは「2着払い」。出走馬が7頭以下の場合、複勝は2着払いになりますが、この時の配当は、人気馬でも3着払いより"おいしい"ことが判明!『複勝転がしは、2着払いの時に妙味あり』これは覚えておいて損はないと思います!これが複勝転がしの全貌だ!最初の6Rとメイン11Rが2着払いでしたミックファイアの三冠レースの実況を担当2023年の3歳三冠競走羽田盃・東京ダービー・ジャパンダートダービーの3競走の実況を担当させて頂きました。歴史的瞬間に、最前線で立ち会えたことは、実況アナウンサー冥利に尽きますし、仕事の大きな糧になっています。さらにグリーンチャンネル『アタック!地方競馬』の出演や、ラジオNIKKEIの小塚歩アナとの「無敗の3冠馬実況アナ飲み」など三冠レースの実況をきっかけにお誘いを頂ける機会が多々ありました。そして9月には、『セイカメテオポリス&ミックファイア優勝祝勝会』関係者の祝賀パーティーの司会も担当させて頂くことに。まさにミックファイアのお陰で、様々なご縁を頂いた1年でした。祝勝パーティーでの一コマ。人生初の口取り写真!?秋初戦のダービーグランプリも勝利し、デビュー以来7連勝中のミックファイア。次走は年末の大一番・東京大賞典(GⅠ)で、いよいよ古馬と初対戦!先輩に胸を借りる立場ではありますが、地方代表の総大将として、どんな競馬を見せてくれるのか、今からレースが楽しみです。今回は身近な話題で2023年を振り返りました。プライベートな事でも、子どもの小学校、幼稚園への進級や、それに伴う引っ越しなど、変化の多かった1年でした。迎える2024年はどんな年になるでしょうか。期待に胸を膨らませつつ、年末年始も競馬三昧の日々を過ごしていきたいと思います。2023年も『地方競馬日替わりライターブログ』をご愛読頂き、ありがとうございました。2023年も大晦日まで、2024年は元日から地方競馬をお楽しみ下さい。少し早いですが、皆様良いお年を!
2023年12月18日
日曜日担当の高橋華代子です。 南関東競馬は船橋開催中ですね。 川崎の場内に続き、船橋の場内もクリスマスムードがたっぷり! 船橋競馬場の馬主さん席の受付に、こんなかわいい置物がありました。 これは受付にいらっしゃる「あかね」さんの私物。 そもそもは中央競馬ファンだったというあかねさん。 2011年のフェブラリーSで、船橋から参戦したフリオーソに魅了され、一気に船橋ケイバにハマったというあかねさん。 そこから船橋競馬場に足を運ぶようになり、さらにはその場所で働きたいということから、今に至るそうです。 なんて素敵なお話しなのでしょうか(≧▽≦) お家でも、こういう感じで推し馬や推し騎手の缶バッジやキーホルダーを飾っているそうですよ。 船橋競馬場で空気を吸うことも幸せとおっしゃっていて、こちらまで幸せな気持ちにさせて頂きました。 競馬場で働いている人たちの中では、1頭の馬との出会いから導かれるようにしてその場所で働いている人たちも多いですが、受付にもいらっしゃったとは!!! わたしも第1回NHKマイルカップの勝ち馬タイキフォーチュンがきっかけでこの世界に入りました。そんなフォーチュンも今年30歳、来年には31歳です。 最初に好きになった馬が今もなお元気に過ごしていることに感謝をしながら、過ごしていきたいものです。 あかねさん、素敵なお話しを教えて頂いてありがとうございました(*^^*)
2023年12月17日
土曜日の担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。12月2週目の開催でしたが季節外れの温かさとなりました。ただ、北西から吹く風は冷たく服装の調整が難しい3日間でした。今シーズンは暖冬なのか・・・いや、今年1月の姫路みたいな雪が降るかもしれない・・・油断はできませんね(笑)。↑12月14日、園田2レースをロダンスター(田中一巧厩舎)で勝利した山本咲希到騎手が地方通算300勝達成!↓園田競馬場では初めてのレースだったアラジンバローズが木曜日メインの近江米特別を勝利。新春賞に弾みをつけました。★ヤングジョッキーズシリーズ ファイナルラウンド開幕!YJS西日本ラウンドを2位で通過した兵庫の長尾翼玖騎手が12月14日(木)のヤングジョッキーズシリーズ2023のファイナルラウンド川崎に出場しました。♦川崎ラウンド 結果 第1戦 エックスフレア 7着(6ポイント) 第2戦 ヴォーグセレナイト 7着(6ポイント)♦12月16日(土)ファイナルラウンド中山(JRA中山競馬場)長尾騎手は川崎ラウンドを終えて12ポイント。JRA初騎乗初勝利と中山ラウンドで逆転を狙います。 第1戦 中山7R ヤングローゼス 第2戦 中山9R アイファーエポック昨年の兵庫ゴールドトロフィー優勝馬 ラプタス(JRA)↑斎藤寿一氏 撮影★兵庫ゴールドトロフィー 主な登録馬第23回 兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3)は12月20日(水)に行われます。過去22回はJRA所属馬が勝利している1400mのハンデダートグレード競走。今年の主な出走予定馬はご覧のとおりです。【主な出走予定馬、ハンデキャップ、予定騎手】※12月14日時点♦JRA所属馬 ケイアイドリー 59.5kg 藤岡康太騎手 セキフウ 58kg 武豊騎手 サンライズホーク 57kg M・デムーロ騎手 マルモリスペシャル 56kg 田口貫太騎手今年の北海道スプリントカップで初重賞制覇を飾ったケイアイドリーがトップハンデ。セキフウは2年前に兵庫ジュニアグランプリを勝利。JRA勢の中で唯一コース経験がある。今年のエルムステークスを勝利した時にコンビを組んだ武豊騎手に手綱が戻る。サンライズホークは佐賀のサマーチャンピオンを勝利して以来、3カ月半ぶりの休み明け。マルモリスペシャルは前走の阪神OPを勝って弾みをつけて登場。JRAルーキーの田口貫太騎手と共に初タイトルを目指す。♦地方 他地区所属馬 ボヌールバローズ(大井)52kg 下原理騎手 デュープロセス(大井)55kg 吉村智洋騎手 スペシャルエックス(北海道)53kg 岩橋勇二騎手 スティールペガサス(北海道)56kg 桑村真明騎手11月の「楠賞」勝ち馬で3歳馬のボヌールバローズはハンデ52kg。大井のデュープロセスは吉村騎手と2度目のタッグ。JRA在籍時の2019年に同レースを勝利。北海道からは園田コースは2戦ともに2着のスペシャルエックス。道営スプリント(門別)連覇を決めたスティールペガサスがエントリー。♦兵庫勢 主な出走予定馬 バーニングペスカ 51kg タイガーインディ 53kg サンロアノーク 52kg 他多数地元勢は前走のオープン特別を逃げて10馬身差で勝利したタイガーインディ。1月の白銀争覇(笠松)で初重賞制覇を飾ったサンロアノーク。JRA3勝馬で10月のゴールド争覇(名古屋)で2着に入ったバーニングぺスカがダートグレードに挑戦します。JRA勢が連勝を伸ばすのか?地方勢の初制覇なるか?次週の水曜日は是非、園田競馬場で熱戦をお楽しみください。当日は楽天競馬Youtubeライブの配信が行われます。そのだけいば×Rakuten 競馬『レジェンド予想会』14時~17時予定≪出演≫坂口正大さん(元JRA調教師)高橋賢司さん(競馬エイトTM)春名凛和さん、彩月真穂さん(SKNフラッシュ8)西村寿一アナウンサーhttps://www.youtube.com/watch?v=76qhTsOJ9kE●兵庫ゴールドトロフィー 推し馬キャンペーン開催中です!抽選でデジタルギフト券が当たります。投票の期限は12月20日(水)の15時迄。投票方法、詳細については園田・姫路競馬公式HPをご覧ください。https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/Mjg2NA★園田競馬 今後の開催日程園田競馬の今後は下記の日程で開催されます。次回の3日間開催が終わると年末シリーズまで1週間空くのでご注意ください。↑年末年始のイベント情報4年ぶりに入場制限がない開催は、イベント盛り沢山の6日間です。詳細については園田・姫路競馬の公式ホームページをご覧ください。https://www.sonoda-himeji.jp/sp/news/detail/Mjg2Ng◎12/19(火)、20(水)、21(木) ※12/20 に第23回兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3)◎12/29(金)、30(土)、31(日) ※12/31 に第52回 園田ジュニアカップ◎1/2(火)、3(水)、4(木) ※1/3 に第66回新春賞
2023年12月16日
金曜日は、古谷が担当します。 北海道の12月とは思えない、比較的暖かい日が続いています。週末以降は寒波が来るとのことで、来週になれば冬らしい気候になるとは思いますが、12月なのにまだ路面がしっかりと見えていて、凍結の心配をあまりしなくて良い状況が続いているのは、正直驚きです 「全日本2歳優駿」は、フォーエバーヤングが7馬身差の圧勝。マイル戦、左回り、初ナイターと克服すべき課題は多かったと思いますが、新馬や「JBC2歳優駿」のレース振りを考えると、2番手に取りついて3コーナーでは先頭に立つというレース運びは、想像を超える充実振りとセンスの高さを見せつけました。「JBC2歳優駿」の前身である「北海道2歳優駿」の勝ち馬が、「全日本2歳優駿」を制したのは、ディアドムス以来9年振りでした。「兵庫ジュニアグランプリ」のワンツーや、「函館2歳S」という芝の重賞ウィナーも出走している中での圧勝振りは、「JBC2歳優駿」の価値を高めてくれた思いますし、ホッカイドウ競馬で仕事をしている身とすれば嬉しい勝利でした。 ホッカイドウ競馬所属馬では、サントノーレが3着に健闘しました。ロスのない立ち回りと、前走でラップを緩めずに先行した経験が、強豪相手で活きました。レース後の服部騎手は、「1800mぐらいが距離の範囲かと思います」と話していましたが、「羽田盃」を目指すローテーションを組む可能性はあるのかなと思います。オスカーブレインは、普段よりペースは落としていましたが、強力メンバーで早めに来られたこともあり、厳しいレースを強いられました。左回りときついコーナーを意識し、慎重に回らざるを得ない点も影響していたと思います。改めて、短距離での巻き返しを期待したいと思います。 ホッカイドウ競馬勢は「兵庫ジュニアグランプリ」でも、地方最先着はストリームの4着でした。ハイレベルの2歳戦というブランドがありますが、その名に恥じないレースを各地で見せてくれたと思います。例年なら、このようなハイクラスの2歳馬たちはJRAや南関東に移籍するケースが多かったんですが、今年は有力馬ほど冬も残って、北海道から他地区へ挑戦する構想が多い感じがします。 近いところでは、大晦日の「東京2歳優駿牝馬」に、「エーデルワイス賞」を制したモズミギカタアガリ、「グランダム・ジャパン」2歳シーズンのレースを勝っているコモリリーガルとシトラルテミニが出走を予定しています。そして、年明けの「ブルーバードカップ」は、ブラックバトラーとカプセルが出走を目指して坂路を駆け上がっています。(ブラックバトラー)(カプセル) 山口竜一騎手にお会いした時は、パッションクライが具合が良いので「雲取賞」を考えているという話をされていました。全日本的なダート競馬の体系整備は、改革元年からホッカイドウ競馬から挑戦する馬がいる点でも、その意義が高まってきます。もちろん、JRA勢や地元勢のハイクラスの馬たちも出走してくるでしょうし、1月から3歳ダート戦線は非常に楽しみです!
2023年12月15日
木曜担当のよこてんです。 先週行われた『ゴールデンジョッキーズシリーズ』のお話から。楽天競馬のブログでそれを採り上げるのはちょっと心苦しい部分もあるのですが、なかなか盛り上がった2戦だったので・・・ということで。 “リーディング上位騎手12名が2戦で戦う”触れ込みのゴールデンジョッキーズシリーズ。今年は坂口裕一騎手が総合優勝。昨年に続いての連覇とともに自身三度目の総合優勝を達成しました。★ゴールデンジョッキーズシリーズは坂口裕一騎手が2年連続・自身三度目の総合優勝で50万円ゲット 第1戦を制したのはアサンテギア号に騎乗した高橋悠里騎手。2着は村上忍騎手、3着は今年デビューの新人・佐々木志音騎手が入りました。 そしてさらにそのひとつ後ろ・4着にフェアリーに騎乗した坂口裕一騎手が食い込んでいた。10番人気の馬でここまで詰め寄っていたのが大きかったですね。★第1戦を制した高橋悠里騎手・アサンテギア号。競り合いを制した勝利に笑顔 第2戦は1番人気キモンリッキーに騎乗した坂口裕一騎手が勝利。1戦目を勝った高橋悠里騎手は6着、1戦目2着の村上忍騎手は8着、3着の佐々木志音騎手は5着。★第2戦はキモンリッキー・坂口裕一騎手が人気に応えてV。浅間厩務員もニッコリ この2戦の結果、4着・1着の坂口裕一騎手が総合優勝、1着・6着の高橋悠里騎手が総合2位、1戦目7着から2戦目2着に巻き返した山本政聡騎手が総合3位となって、それぞれ副賞賞金を獲得しました。 1戦目と2戦目の騎乗馬を見渡した感じ、1戦目に有力馬に乗っていた騎手は2戦目はちょっと人気薄な馬に、2戦目が有力そうな馬に騎乗していた騎手は反対に1戦目が・・・とわりと綺麗に分かれていた印象。両方とも上位、両方とも連対圏という結果を簡単に獲れそうな騎手はいなさそうでしたから、結果論的ながら「有力馬の方をしっかり勝たせ、もう一方の方は可能な限り上位に持ってくる」がよりうまくいった騎手が総合上位に入ってきた、ある意味順当な結果だったのかなと思います。 坂口裕一騎手は1戦目の10番人気4着が大きかったわけですが、とはいえ高橋悠里騎手も2戦目の直線は大混戦の中で3着くらいに食い込めて良い粘りを見せていて、それが叶っていれば総合優勝まであったし、佐々木志音騎手も2戦目の5着が4着なら総合3位があった。“ある意味順当”とは言ったもののそれぞれ微妙に違う結果があって良い、激戦だったのも確かでしたね。 総合優勝した坂口裕一騎手、昨年は副賞賞金を「クリスマスに家族のために使う」とコメントしていましたが、今年も副賞賞金を家族旅行のために使うとのこと。家族想いの坂口裕一騎手らしい! ところで、「昨年の」坂口裕一騎手のコメントを読み返してみると次のようなくだりがありました。『ゴールデンジョッキーズシリーズは以前一度総合優勝したことがあるのですが、3戦の予定が2戦で終わった時のこと。今回は予定通り戦っての総合優勝だから嬉しいです』 そうなんです。ゴールデンジョッキーズシリーズは以前は全3戦・それぞれ違う日に実施されていたんですが、降雪の影響でどれかが取り止めになることが続いたために昨年から全2戦・同一日に行う形に変更されたんですよね。 坂口騎手の言う“以前”とは2018年のこと。同年の12月16日に1戦目、23日に2戦目が行われたものの、翌年2019年1月6日に予定されていた3戦目は開催取り止めのため無く、シリーズとしては実施済みの2戦で終了となっています。 2020年は12月20日に予定された第1戦が降雪取り止め、27日の第2戦は行われたものの翌21年1月10日の第3戦も降雪取り止めで1戦だけの実施。 2021年は3戦とも12月に持ってきて第1戦もそれまでより大幅に早く設定したのですが、12月5日第1戦・12日第2戦は実施できたものの26日の第3戦が降雪取り止めに。 2018年から2021年の4年間で見れば予定通り3戦を“完走”したのが2019年だけ・・・ということでは日程短縮になったのも致し方ないですよね・・・。 もう少し早い時期でも良いような気もしますけどね。12月1週目とか。12月半ばになってくるとどうしても雪の心配が出てきますし、取り止めにまでならないまでも馬場状態があまり良くない時期になりますし。 さて。岩手競馬の2023シーズンも残りわずかとなってきました。今季は12月31日までですので残り開催日は8日間の予定です。まずは無事に終わることを祈りつつ、12月12日終了時点の騎手リーディング・調教師リーディングを眺めてみましょう。◆騎手リーディング・総合TOP51位 村上 忍 160勝2位 高松 亮 131勝3位 山本政聡 128勝4位 高橋悠里 121勝5位 山本聡哉 116勝 まず騎手リーディング。村上忍騎手が160勝、2位高松亮騎手に29勝の差をつけて残り8日となると、村上忍騎手の2年ぶりのリーディング獲得は濃厚かなという状況。◆調教師リーディング・総合TOP51位 菅原 勲 88勝2位 板垣吉則 88勝3位 佐藤雅彦 72勝4位 櫻田康二 72勝5位 三野宮通 71勝 調教師リーディングの方は激戦が続いています。1位を争う菅原勲厩舎・板垣吉則厩舎、3位を争う佐藤雅彦厩舎・櫻田康二厩舎・三野宮通厩舎が毎週のように順位が入れ替わる大接戦。 調教師は騎手と違って一気の固め打ちがなかなかできないのですけども、ここに挙がっている厩舎はいずれも手駒が豊富です。調教師リーディングの順位は最終日まで動き続けるのではないでしょうか。 村上忍騎手は地方競馬通算4000勝にあと「5」に迫っています。これも今季中の達成を期待したいところです。
2023年12月14日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、先週出かけた香港の話。 水曜日に、国際騎手招待競走が行われたハッピーバレー競馬場に出かけました。(取材日:12月6日) コロナの間行くことが出来なかったので、私自身は2019年12月に訪れて以来4年ぶりの訪問でした。 香港の香港島側 街の中心部にあるハッピーバレー競馬場 コースの向こう側にそびえ立つ高層ビル群の、この景色を見ると、ああ~この場所に来たんだな、という気持ちになります。同じ香港のシャティン競馬場とも全く異なる風景。世界の競馬場の中でも独特の風景なのではないでしょうか。 この日の1レースの発走時刻は、午後6時半 この写真はその1時間前のものなのですが……すでに人々は三々五々集まりはじめています。 写真の右に見えている青いテントは、ビール売り場。コース際のいわゆる石畳のスペースはそんなに広くはないのですが、文字通り「所狭し」とばかりに飲食のテントが並んでいます。 まだレースまでには時間があるし、いまからビール飲んでいたら夜まで持たない(笑)。なので先に、スタンドの中の様子を見てみました。 日本ではまったくなくなった有人窓口が、香港ではまだ微かに残されています。そこに並んで馬券を買う人もいるのですが……やはり数が少ないので列が出来ますよね。 省力化は世界の競馬のトレンドのようです。 一方かわって、このような発券端末が多数並んでいます。 この写真のものは、マクドナルドのカウンターの前でセルフで注文する、あの端末と同じような感じですね。 マクドのお店の端末と違うのは、レシートのような当たり馬券を入れる口がついているところ。購入するお金はどうするのか……と言えば、馬券と同じようなレシートタイプの「現金券」を有人窓口で購入し、それを使います。まとめて「現金券」にしておけば、馬券を買って余ったお金はまた「現金券」で出てくる。帰るときに現金券を有人窓口に出せば、お金に戻してもらえます。 競馬場内にある外貨の両替店 折からの円安で、1万円札を出してもたったの448香港ドルしかもらえません。 昔、円高の時には800香港ドル以上もらえたときもあったのに… 1香港ドル20円以上っていうのは、街で食事とか買い物をしていると、あからさまに厳しいレート。自ずと馬券を買うときの財布のひももキュッと引き締まります。 スタンドの外に戻ると…… もはや周囲は、酔っ払いばかりという状況(笑) これが、人々が集まってお酒も含めて楽しむ場所の、健全な(!)ありようです。 ビール売り場の人も大忙し。 こんな感じで栓を開けっぱなしでカップをどんどん替えながら注いでいても、注いだ端からビールは売れていきます。 世界のビールが飲めるハッピーバレー競馬場は、ほんと、最高のビアガーデンだ! レースの合間ごとに、狭いコース際にしつらえられた特設ステージでは大音響とともにショーが始まり、人も集まって大盛り上がりとなります。 この日は、オーストラリア・シドニーからやってきたという女性3人組のユニット「H3rizon(ホライゾン)」のショーでした。 日本だったら、彼女たちを知っている若い人たちだけが集まって盛り上がる感じになるのでしょうが、香港だとオッサン達含めて老若男女集まって盛り上がります。 文化の違いかな。 私は彼女たちのことは知らなかったけれど、彼らに交じって胸に響くビートを味わっていると、こちらもその盛り上がりに気持ちよく乗っていくことが出来ます。 「大人の遊び場」という感じのショーの演出で、良い感じで楽しめました。 コロナ禍から完全に解き放たれて、国際騎手招待競走の騎手紹介イベントもかつてと同じように行われました。ひとつ前のレースが終わった後、このように人海戦術でコースの中に臨時ステージを作り上げてしまうのも、かつてと同じ。 ステージの演台に、レバーのようなスイッチ(もちろんフェイク)がついていたので、今年は花火があるのだという期待感が高まっていました。 大都会の真ん中で、ドッカンドッカン上がる花火 やっぱり、ハッピーバレーの年の瀬は、これを見ないと、ですね。 この花火を見るために、この日ハッピーバレーに来たようなものだ! 国際騎手招待のレースも、激戦でした。 写真は、4つのレースのうちのひとつを制した、ライアン・ムーア。 香港ではおなじみの顔。日本での短期免許は、負傷のために途中返上になってしまいましたが、回復も早かったのか香港ではこのように活躍も見せていました。 レースの最中の楽しみ方は、日本も香港も、その他の外国でも殆ど同じ。こうしてギッシリと集まった観衆が、馬の走る姿と音と、自分たちが上げている歓声自体に酔うように盛り上がっていきます。 世の中の姿は、多少変わっていったのかもだけれど…… この場所にはいまでもかわらぬ、根源的な競馬の楽しみが健在でした。
2023年12月13日
火曜日担当の太田です。今日は朝から雪がちらちらと降っている帯広です。先日の雪はそのまま根雪になるかなと思いましたが、その後雨など降ってすっかり解けてしまいましたが。今回の雪はどうなのでしょうね。10日(日)のメインは準重賞第40回レディースカップが行われました。来月1月28日ヒロインズカップの前哨戦。ドリームエイジカップを制したサクラヒメ。前走久々復活レースでVのナカゼンガキタ。クインカップを制したアローリキヒメ。カーネーションカップのダイヤカツヒメ。などなど重賞ウィナーが勢揃いの牝馬たちの戦い。勝利したのは1番人気サクラヒメでした。ドリームエイジカップ同様、障害をすんなり上げて、あとは一人旅。強さを見せたサクラヒメでした。(主催者提供)すっかり調子を戻していますね。強いサクラヒメが戻ってきたという印象です。ヒロインズカップに向かってはハンデ差ですね。あとは、混戦の2番手争いという感じでしょうか。サクラヒメのハンデ差次第では大混戦となりそうな感じですね。10日(日)はばんスタ延長戦の配信で皆様にお楽しみいただきました。多くの参加への応募も誠にありがとうございます。昨年行われたばんスタQを進化させて、「電凸ばんスタQ」と題してお送りいたしました。電話で参加いただいた皆さん本当にありがとうございます。事前に出演者を決めないで、その場で抽選して電話をかけ、出演してもらうという企画。なかなかハードルが高かったですが、出演していただいた皆さんには、3択クイズに答えていただくことができました。残念ながらクイズに外れてしまった方もいました。(大滝アナ問題はむずいですよね(笑))ばんえい十勝は帯広市単独開催になるときに全員参加型というキャッチなどもあり、ばんスタでは何とかファンの皆さんにも参加いただき楽しめるような企画をと考えております。少しでもばんえい競馬に興味を持ってもらえるようにと思っております。出演はハードルが高いという方でも、メールやSNS等で参加いただける企画もあります。馬券はもちろんですが、それ以外の楽しみで、ばんえい競馬をより楽しめる、親しみやすいと感じてもらえれば幸いです。次回ばんスタ延長戦は12月23日(土)クリスマスイブイブ。ということで、「ばんスタサンタからのプレゼント」と題してお送りいたします。1年のご愛顧への感謝を込めて、ばんスタから視聴者の皆さまへプレゼントを贈ります。参加方法はメールを送るだけ。メールテーマは、ばんえい競馬にまつわるエピソード。迫力のレースを見て感動した思い出や、馬券が外れてトホホだったことなど、ばんえい競馬にまつわるエピソードなら何でも構いません。延長戦内でメールをご紹介した人すべての方に、クリスマスプレゼントが当たります。ゲストには競馬キャスター&ライターの浅野靖典さんです。浅野さんの楽しい話も聞けそうですすね。皆さんのご応募、お待ちしております。また、その次、新年最初のばんスタ延長戦は、1月7日(日)です。視聴者の皆さん方が応援する「推し馬」、そして、馬だけではなくて人、「推しメン」への「年賀状」を大募集です。新しい年、皆さんが応援する馬や人への思いを新たにし、その思いを「年賀状」にしてぜひ届けてください。参加方法はこちら今年の年賀状の受付は12月15日から、ぜひお早めに年賀状を競馬場へお出しください。皆様から送られた年賀状は、なんと!全て 「推し馬」「推しメン」に、ばんスタから配達する予定です。頂いた年賀状を1月7日の配信でドドーンと紹介いたします。もちろん、配信の中で年賀状が紹介された方には、素敵なお年玉プレゼント。年明けの年賀状。年の初めに皆さんんの「推し馬」「推しメン」への熱い思いをぜひお伝えください。年賀状お待ちしております。さて、ばんえい十勝では、1月から3月まで、今年引退したレジェンドレスラー武藤敬司さんに『ばんえい競馬応援大使』として活動いただくことに決まりました。(HPから)『ばんえいLOVE!』というキャッチフレーズのもと、1月2日(火)「第46回帯広記念BG1」のプロモーション出演。また、 3月17日(日)「第56回ばんえい記念BG1」当日には、帯広競馬場に来場し、ばんえい競馬を盛り上げます。年度末のばんえい記念まで100日切りました。これから重賞戦線目白押し。益々盛り上がりを見せます。引き続き、どうぞお楽しみください。
2023年12月12日
今日は耳目社山中が担当します。今週の南関東地方競馬は、今年最後の川崎競馬開催です。ここから「今年最後の」開催が各競馬場で続いていきます。毎年おなじみ、後半レースはクリスマス仕様の誘導馬。先週の金沢競馬場では、案内所前にクリスマスツリーが。各騎手の勝負服が今年も飾られていました。場内のクリスマス装飾を見ると、12月の競馬のカレンダーは過ぎていくのが早いなぁと感じます。ちょっと立ち止まって、先週の金沢競馬より。12/3に行われた第59回中日杯。金沢競馬の年末総決算。今年はハクサンアマゾネスvsショウガタップリの新旧女帝対決。鞍上配置も楽しみなメンバーが揃った一戦でした。制したのは、ハクサンアマゾネスでした。今年の7勝目。うち重賞は6勝(金沢で4勝・園田で2勝)。昨年はヴェノムの強襲にあい2着に破れたこのレース、2020年・21年に続き中日杯は3勝目。この勝利はデビューから24勝目、重賞勝利は区切りの20勝目となりました。(結果は→こちら)主戦の吉原寛人騎手が負傷のため、今回は堀場裕充騎手とのコンビでの勝利となりました。吉原騎手はレース後の口取りに参加し、元気な姿を見せていました。口取りを見ていたファンからも「吉原さん、大丈夫?」と声がかかっていました。12月の金沢競馬の開催はとにかくお天気が心配です。中日杯の当日も、お天気は目まぐるしく変わりました。雨があがると虹が見られることもお天気の影響なく、予定の開催が行われることを願うばかり。(出張する予定の来週の予報がちょっと心配なのですが…)12/7に大井競馬場で行われた第15回勝島王冠。ゴール前は接戦となりましたが、サヨノネイチヤが差し切って重賞初制覇。写真判定の結果を待つ場内静かに結果が表示されるのを待ちます。結果が表示され「ワーッ!」「オーッ!」という歓声があがる瞬間。(その後着差が表示された時にも「オーッ!」という歓声が)接戦もあり、断然人気が力を見せるレースもあり、12月の重賞も目が離せないレースが続きますね。今週の川崎競馬は、水曜日木曜日の2日続けて重賞が行われます。13日水曜日は第74回全日本2歳優駿(枠順は→こちら)14日木曜日は今年特別に行われる交流重賞・神奈川記念(枠順は→こちら)どちらも1600mで争われます。そして14日は川崎競馬場でYJSファイナルラウンドの3レースが行われます。(各騎手騎乗するのは2回ずつ)金曜までの川崎開催が終わると、ホリデーがなく土曜日16日から、今年最後の船橋競馬開催が行われます。年末開催、ビシッと走り続けていきましょう!金沢競馬場スタンド2Fパドック側にある全国各地の競馬場の砂を展示してあるコーナー
2023年12月11日
日曜日担当の高橋華代子です。 12月7日、大井11Rで行われた勝島王冠は、B1の5番人気サヨノネイチヤが差し切り、重賞初挑戦Vを飾りました。 これで破竹の5連勝。通算12戦10勝2着2回としました。この路線に新星が誕生!!! サヨノネイチヤは父がダノンレジェンド、母はオムスビ、母の父がオレハマッテルゼという血統の4歳牡馬。曾祖母はナイスネイチャの母としても有名なウラカワミユキです。 サヨノネイチヤは3歳4月に大井デビュー。成長がゆっくりで、さらにはレース後には疲れが出やすい体質だったことから、間隔を空けながらゆったりとしたローテーションが組まれてきました。 調教とレースでコンビを組む西啓太騎手は「調教はヤンチャなところもありますが、こうやって最初から乗せて頂いている馬で結果を出すことができたのはむちゃくちゃうれしいです。良くも悪くも相手なりの馬。今日は集中して真面目に走り切ってくれた感じはありますね。でも、1頭になるとふらついていたので、まだやれると思います」とコメント。 今後は一息を入れて、来年のブリリアントCや大井記念、帝王賞を視野に入れていきたいそうですよ。頼もしい生え抜き馬さんが出てきてくれました! 先ほども書かせて頂いたように、サヨノネイチヤの母はオムスビです。名前がかわいいと思いませんか? オムスビは2014年から16年にかけてホッカイドウ競馬で走った馬です。通算3勝。母になり、重賞ウイナーを誕生させました。 個人的にもオムスビという名前が魅了されると言いますか……。実は、尊敬する東北楽天ゴールデンイーグルスの公式マスコット・クラッチくんが大好物なんですよ( *´艸`) 今年のクラッチくんは宮城県の皆さんと協力をしてお米を育てたり、その流れから、宮城県の公式マスコット・むすび丸さんとの創作おにぎり対決をしたり。以前から、おにぎりに絡めたことが多いんですよ。 何より、グリーティングの時はおにぎりポシェットをつけて活動しています。めっちゃかわいいんですよ。神ファンサのクラッチくん。 ちなみに、このおにぎりポーチの海苔の部分を開けると、とある日は梅干しが入っていました(笑)。 梅干し以外にも、鮭とかたらこなどもあるんです。これはクラッチくんのパートナー?!クラッチーナちゃんがガチで手作りしてくれて、クラッチくんがその日の気分でつけているそうなんです。 そういう細かいことまで楽しませてくれている楽天イーグルスのマスコットさんたち。大好きです! おっと、話しはそれました。 オムスビという名前のお母さんがいるお馬さんが東京で活躍していること、仙台にいるクラッチくんにも届け~!(^^)/
2023年12月10日
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