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2008年09月25日
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カテゴリ: カテゴリ未分類

おくりびと


[監]滝田洋二郎
[総]間瀬泰宏
[脚]小山薫堂
[撮]浜田毅
[音]久石譲
[編]川島章正
[出]本木雅弘 広末涼子 山崎努 余貴美子 吉行和子 笹野高史


■見どころ
遺体を棺に納める納棺師となった男が、多くの別れと対峙する、本木雅弘主演の人間ドラマ。一見地味だが、人生の最期に必要な職業を通して、家族や夫婦愛のすばらしさを描く。

公式サイト
『超映画批評』90点(100点満点中)

【こんな話】

リストラを機に帰郷した、チェロ奏者の大悟。高給と短い労働時間にひかれ、求人に応募した彼だが、その内容は棺へ遺体を入れる納棺師という仕事だった。戸惑いながらも大悟は、さまざまな境遇の遺体と対面していくことに。

【感想】

モントリオール世界映画祭 グランプリ受賞

ネタバレ注意↓

評判の本木雅弘さん主演の「おくりびと」見てきました!
とってもよかったです。
ポケット・ティシュ1~2袋分がビショビショ。大量の涙と鼻水を垂らしてきました。(笑)
涙は出るだろうとは思ってましたが、これほどとは。
でも、全然、悲しいとか、そういうんじゃないですね。
人のいとなみの終焉、そのとき、どんな風に送られたいか。
納棺師さんという職業があることは、初めて知りました。
全部葬儀屋さんが、やるんだとばかり思ってました。
通常は、都会では病院の看護婦さんが身体の清める作業などやってくれていてるようですね。田舎ならではの、隙間産業なんでしょうか。
実際に、納棺師のお仕事されている方々が、映画でもいろいろ協力されたそうですね。


映画「シコふんじゃった」や、ドラマ「君と出会ってから」とか、最近のお茶のCM、と、コミカルからシリアスまで振り幅の広い俳優さんですよね~。
静謐さがあり、内面は複雑そう、しかも、まだまだ端整なお顔!
この映画は、モックンのインド滞在の体験や、お子さんの出産に立ち会ったこと、など、自分から立ちあげた企画だそうですね。
久々に、モックンここにありッて感じで映画を満喫できました。


海外でも高い評価ということで、前評判のせいか、外国人にはどんな風にこの映画は見えるのかな~っと思いながら、最初見ていました。
山形の雪景色や、モックンと広末涼子ちゃん夫婦のお部屋のインテリアとか、田舎に帰った家の様子や。。日本といっても、都会の東京などのビルディングではなく、田舎の風景や日本的な家屋など、どんな風に撮っているのか画面の隅々まで見ちゃいました。


でも、じきにそんなことは気にならなくなり、おはなしに没頭しました。
モックンの初めての仕事出動の際に、山崎努さんが

「ついてないな~、初めての仕事から、。ま、行ってみよう。」

という淡々した語り口など、全編ふたりの師弟コンビ?がユーモラスでしたね。

この最初の仕事が、かなりキツカッタと思いますね~。
現場はひどく、モックンがゲーゲーいうのに、館内では、何故だか笑い声。
仕事を終えての、魂の抜けたようなな表情が、またおかしかった。
それから、人に振り返られて自身が匂うらしいと気づいたり、銭湯に飛び込んだり、、。
そういえば、作品中、しょっちゅう、クリーニングからスーツやワイシャツを持ち帰ってるのがありました。
なにげないけど、よく、描きこまれてるんですね~。


帰ってからのモックンは、ひたすら、妻のぬくもりを確認するスリスリぶり。
広末さんのサービス・シーンといえるのかしら。

"死"にあまりに近よると、"生"を確認したくなるんだろう、というのは、映画でも度々お目にかかったことがあります。
エリック・バナー主演の「ミュンヘン」
ヴィゴ・モーテンセン主演「ヒストリー・オブ・バイオレンス」
をすぐ思い出しました。殺しの後に、暴力的なほど妻を抱きたくなるようで。

"生"の確認といえば、もうひとつ。
よく食べ物を食べるシーンが出てましたが、これは、監督さんによると、テーマのひとつだったそうですね。
"食"はまさに生きること、的な会話をしつつ師弟コンビがしんみり白子の塩焼きをたべる。
山崎さん演じる納棺師のおじさんの、多くは語らないけど、人生背景をいろいろ想像させてくれました。


この映画には、日本人の”死生観”がよく出ている、ということですが、日本人の"死生観"ってどういうものなのか、いまひとつ、よく分かりません。

「仏教あり、神道あり、キリスト教あり、イスラム教あり、ウチはなんでも承ってる」

山崎さんのセリフにもあるように、日本では宗教は自由で、それぞれの家の宗派でのお葬式がバラエティに富んでます。映画でも、様々なお葬式が描かれてました。
海外のキリスト教の人には、そんな点も、めずらしく見えるんじゃないでしょうか。
そんなに信じる神がいろいろで、争いもないなんてね。
逆を言えば、ホントには信じてないって事になるんですかね。

ウチの主人の口癖は、なにか事故や不運を免れたりすると、
「ばあちゃんが守ってくれた」 です。
先に亡くなった、先祖や祖父母が、いつも見守ってくれいている、
そんな気持ちが、意識のどこかにあります。
そして、それは、自分が死んでも、きっと、子供や孫を同じように見守るだろう、というのに繋がります。なんとなくですケド。

ウチだけでしょか。こんな風に思うのは。

笹野高史さんの「門だなあ」
というのも、よかったですね。

この映画、見る人によって、きっと、ホントに色々でしょうね~。




事務員役の余貴美子さんも、良かったデス。
最後のほうで、モックンの背中を押すような役回りだったとは。
「6歳の息子の手を、振り払った」
というのには、やられました。収まりかけていた、涙がまたまた。。
父に捨てられた息子と、息子を捨てた母が、ジッと見詰め合って立ち尽くす。
息詰まる一瞬でした。
それまで、穏やかだったモックンが一変
「どうして、そう、無責任なんだ!」と叫ぶ。


そして、父。
これは誰が演じるんだろうな~と興味シンシンで布が取り払われるのを待ってました。

記憶の中の、自分を見下ろす父の顔。
必死に、でも、繊細な手つきで髭をそるモックンの目から流れ落ちる涙。
もう号泣ですよ~~。


そして、石文ですよね。
あれは監督さんが自分の娘さんと、やりとりしてることがそのまま映画になっているそうですね。
監督さんいわく、娘への遺作だとか。
いろいろな思いのつまった映画でしたね~。


絶対オススメです。



エンドクレジットの間には、本木雅弘自身による一連の儀式がノーカットで見られます。
モッくんは、撮影中毎日、納棺の手順とチェロ演奏を欠かさなかったそうですね。 
ユーモアを盛り込むバランスが難しかったとのことですが、絶妙だったと思います。



ランキング 9/24
ランキング
興行成績(9月24日付)

1 ウォンテッド
2 パコと魔法の絵本
3 20世紀少年
4 おくりびと
5 崖の上のポニョ
6 大決戦!超ウルトラ8兄弟
7 ハンコック ソニー
8 デトロイト・メタル・シティ
9 次郎長三国志
10 セックス・アンド・ザ・シティ











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最終更新日  2008年09月26日 00時36分28秒


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