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2008年10月10日
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カテゴリ: カテゴリ未分類

拝啓、父上様
『拝啓、父上様』
倉本聰の連続ドラマ:
2007年1月11日~2007年3月22日フジテレビ系列毎週木曜日10時放送

東京・神楽坂の老舗料亭を舞台に繰り広げる“人情コメディー”
神楽坂をぶらり散歩!「拝啓、父上様」の世界


古き良き日本の伝統が残る花柳界・神楽坂。


神楽坂にある老舗料亭「坂下」の土地売却や、時代の流れに飲み込まれていく裏路地の変貌(へんぼう)をめぐって物語は展開します。
活気溢れる商店街や料亭の板場で巻き起こる、日常の悲哀、失われつつある徒弟制度を、主人公である板前・一平の目を通してテンポよく描いていきます。一平の”父親探し”がドラマの根底に流れ、一平の青春成長物語でもあります。

一途に板前道に励むまじめな23歳の一平に二宮和也。『優しい時間』で倉本先生に惚れ込まれてのオファー。クリント・イーストウッド監督映画『硫黄島からの手紙』など活躍の場を世界に広げましたね。この木曜ドラマ枠の裏番組に、嵐のレギュラー番組が入ったため、この枠でのドラマ出演が今後は難しいよう。元神楽坂一の人気芸者でシングルマザー・一平の母に高島礼子。『前略 おふくろ様』の流れを継いで同じ役柄で、料亭の大女将に八千草薫、花板に梅宮辰夫。若女将に岸本加世子、その婿養子に高橋克実というベテラン勢に、一平が一目ぼれする謎の少女に黒木メイサ、後輩の板前に横山裕(関ジャニ)、料亭のひとり娘に福田沙紀という、注目の若手。


お気に入りのシーン ベスト3

・若女将(岸本)と衝突した女将(八千草薫)が失踪
料亭「坂下」は騒ぎになる。そんな中こっそり女将を庇って匿った、母(高島)を気遣って、事件に巻き込まれつつも絶対に口を割らないで必死にふんばった一平。
先輩板前(梅宮)に説得された時に、出た一言「あの人を責めないでやってください」という母への思いには、誰もがやられちゃうと思います。
それから、梅宮さんの、女将を連れ戻すあたりの気配りややり方が、大人だな~っと感じ入りました。こういう機微って、なかなか普段お目にかかれない手腕じゃないでしょうか。


・母(高島)への誕生祝い パチンコの玉。
忘れていた母の誕生日をふと思い出した一平が、デートの予行練習のフレンチレストランに母を招待。このへん、母ひとり子ひとりの、ざっくばらんなようでいて、そんな中に流れるお互いへの気持ちが痛いほど感じられ、これまた大好きなシーンです。


・先輩板前(梅宮)との会食シーン。
父の名を決して明かさない母に、とうとうブチ切れ、絶縁宣言した一平。仲立ちを買って出た、心の父とも慕う梅宮さんがとにかく全編通して良いんですよね。このシーンは、これまでのふたりのやりとりの中でもサイコーに良かったです。シミジミとした中にも、軽妙でユーモラス。相談の内容に、かける言葉に苦労したのか、咄嗟に出たのか、
「そりゃーまるで、韓国ドラマみたいな話だな。」
あなた、韓国ドラマ知ってるんですか!ひとり暇な時間は見てるんですか?って想像したら、ププッ~。当然独身と思われる、孤高の雰囲気溢れる板さんが家では何気に、韓国ドラマ見ちゃってるんですか、意外とファンなんですか?とか思っちゃう一瞬でした。
いや、そりゃー大変だな、、ホントに大変だ。」
一平の苦悩に、目を白黒する梅宮さん。
一平の心のつぶやきが「竜次さんも、ほんとに参ったことだと思った。」と流れます。このあたりの間とか、テンポとか、うまいですね~。

ほかにも、岸本さんの若女将という、憎まれ役はホントにすごい。
やむにやまれぬ事情を抱えての行動や、ついつい出てしまう強気な発言で、周囲が傷つき反発される。こういうあたりは絶妙ですね~。そして、婿養子の高橋克美さんは、中盤あたりで、ようやくしゃべるシーンが出てきましたが、ほんとにおかしいです。婿養子役、すごいはまってました!(爆)しかも、しっかり自虐ネタの髪の毛の話題も盛り込んでます!(爆)


花柳界や下町人情、板前修業、、と、たしかにちょっとかけ離れた世界のおはなしです。父親探しや成長物語としては、定番かも。でも、、上記のお気に入りのシーンでも述べたように、梅宮さんや高島さん演じる人物の、大人な仕切り方、いらぬ言葉は吐かずとも周囲の状況を把握していて頼られる存在、、そんな人物像って、憧れちゃいます。こんな風に出来るようになりたいとか、こんな人が多ければ、日本もまだ大丈夫じゃないかとか。
空気読めない人は、このドラマをみて参考したら、とか思っちゃいます。
このドラマも、視聴率戦争では苦労したそうですが、確かにリアルタイムには見ようと思わなかった番組ですが、再放送が何回かあり、派手派手さはないけれど、じっくりしんみり見れる、そしてはまれば何回も見れる良質番組だと思いますね。


第4話目あたりから、エンディングテーマが変わりますが、これが流れた瞬間いよいよドラマが劇的な波に飲み込まれていくような予兆を感じさせますた。
古いものが壊され、新しい時代へ否応無しに変わっていく、それを見なければならない人々の哀しみや辛さの叫びが聞こえてくるような歌。それでも、哀しさの中にも、力強さも感じられます。それでも前へ進んでいかなければ、、先人の思いを引き継いで、、というような。
古い時代の象徴が女将(八千草薫)であり、華板(梅宮)さん。新しい世代の象徴は、主人公一平らですが、その中間の若女将(岸本)は、古い良きものを壊す苦渋の役回りとなるわけで。
料亭「坂下」は女三代記の様相もチョコッとあります。一代目女将(八千草)は、大物政治家のお妾さんとして、長年地元で生きてきた。二代目若女将(岸本)は店の板前を婿に取り店の後継者。そして三代目の孫娘は、母のように婿をとって店を引き継ぐのか、芸子さんになるのか。古い時代の人は身を引き、新しい人に道を譲っていく。 倉本さんの、時代を見る目というかが、優しく 哀しく 寂しく、美しく 逞しい 。




倉本さん脚本の新ドラマ『風のガーデン』 も大注目です!
緒方拳さんのご冥福をお祈りいたします。


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■脚本  倉本 聰
■音楽  森山良子
     島 健

■キャスト

田原一平 … 二宮和也
田原雪乃 … 高島礼子
小宮竜次 … 梅宮辰夫
坂下夢子 … 八千草 薫 
坂下律子 … 岸本加世子
坂下 保 … 高橋克実
津山冬彦 … 奥田瑛二
中川時夫 … 横山 裕
唐沢ナオミ … 黒木メイサ
坂下エリ … 福田沙紀







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最終更新日  2008年10月11日 00時40分30秒


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