今、原発のそういう止めに入ってる方たちのために千羽鶴を折ろうということで折って、この間、消防庁さんと自衛隊さんに届けてきたんですけど、消防庁さんなんか、本当に喜んでいただいて、これから立川から出発するという消防士さんたちが待っていてくださって、本当に励みになるって、最初に消火に言った消防士さんの隊長さんが、泣いて出迎えてくださったんです。名もない北海道からの人間が段ボール持って千羽鶴持ってったわけですから、普通だったら、玄関で受付の人がという感じなんですけど、ちょうどその日、国の防災会議があったんですけど、立川の基地のナンバー 2 の人が私たちの到着するのをわざわざ待っていてくださって、隊員の励みになるから、本当にありがとうって言ってくださったんです。
それほど放射能の中に入っていくというのはものすごい怖いことなんですね。それをあえてやってくださっているということに関して、本当に私たちは怖い気持ちがわかるので、そう言いました。
このトクちゃんに関しては、次の年、会ったときに、トクちゃん、部屋のアパートどうだった?って言ったら、 0.16 マイクロシーベルトありましたといって、高いねって言ったんですね。したらトクちゃんも、うん、高い。
で、高いねというのは、私が福島でこういう話をすることになると思わなかったんですけれども、チェルノブイリの汚染された村で、 0.08 ぐらいあったら、高いなと思いました。今、ここ、 0.25 ですよね。室内で。高いと思います。
それぐらい子どもたちというのは、大人はそんなにすぐに影響が出てこないんです。でも、私たちは 6 年とか 7 年たってから入っていった、放置されて事態が悪化されたときに入っていってるんですけれども、子どもたちは、田舎のカウントですよ。 0.08 とか、 0.09 とかもあったら、もうみんな心臓痛いとか、もうみんな入退院繰り返したりしてたんです。
そういう汚染地域に入っていっても、そういう数値です。で、廃村に行ったら 0.4 とか、 0.5 です。それで、普通の室内で 0.16 出るということはあんまりなかったんです。
高いと思います。今、この福島で起こっていることは、これはもしかしたら事故の直後だから高いのかもしれないんだけど、でも、高い間だけでも子どもたちを移してあげてほしいんです。本当にそう思います。
お医者さんが、あんな○○先生なんか、何もこんなとこ行ってないですから。病院に連れてこられた患者さんをちょちょっと見て、あと、ゴメリ大学の学生を長崎に呼んでやってますから、こうやってはかったわけじゃないと思いますよ。おれははかったとかいって反論されたら困るな。
トクちゃんは、四、五年前に白血病で亡くなりました。とても難しい型のね。で、加藤登紀子さんの通訳もされてて、彼女も追悼コンサートなんかをやっていらっしゃいました。
がんの子どもも増えてないというから、○○先生に、何でそんなうそばっかりつくのって思って、この写真を持ってきて、あんまりこういう写真を見せたくないんですよね。そういうふうになるっていうふうに思い込んじゃうとよくないから。そういう危険性はあるけど、私はならないって思ってほしいんですよね。
だけど、このお母さんの痛みは絶対知ってほしい。
ここの小児甲状腺がんの専門病院をつくったんですよ、ドイツでプレゼントしたんですよ、ベラルーシに。そこにいっぱいがんの子どもたちがいます。
何でがんの子どもは増えてないかというと、それを放射線のせいでがんになったというふうに因果関係をつけないからです。がんの子どもはいっぱいいますよ。つけられないんです、現代の医学では。
で、こういう農村地帯に残っている家族に何が起こるかというと、ご主人が病気でぱったり亡くなります。これはお母さんが残されて、お母さんはどうしていいかわかんなくて、これはアルコール中毒になっちゃうんですね。で、もう子どもたちを育てられなくて、全部のお金をアルコールにつぎ込んで、この家、何でも売ってアルコールにしちゃうんで、この家はこの汚いベッド 2 つと子どもしかいなかったんです、行ったとき。それで、子どもたちはご飯も食べてないから、それは言葉がいいかどうかわかんないですけど、知的障害児になって、施設に入れられちゃいました。
ここの家族も、四、五人ぐらいあと子どもがいるんですね。ご主人がいないけど、子どもが増えていって、ますます移住できなくなっちゃうという。
こういう家の子どもを保養で預かると、ものすごい大変です。全然しつけができてないので、靴を脱ぐとか、風呂に入るとか、身繕いから何からもう何か全然できないんで、最初はどういう子どもが来たんだということで、それもあって私たちも最初、入ってったんですね。何で移住しないのかということと、どういう、すごいわがままだから、高級官僚の子どもなんじゃないかということで行ったら、高級官僚どころか、全然汚染地にそんな人は残ってないんですよ、高級官僚は。共産主義の幹部というのは真っ先に逃げたと言ってました。シャラポワさんも、シャラポワさんを妊娠してるときにお母さんがチェルノブイリがあったとわかってロシアに逃げて、結局、偉い人だったんですね、そういう情報が最初に入るということはね。だから、そういう逃げれる人というのは。偉い人というのはもうどんどん逃げちゃった後なんですね。
汚染地域に残っていると、何となく精神的健康が保てなくなってくるんですね。それでふるさとがどんどん崩れてっちゃう。
で、そういう人たちがこういうところに都会に強制移住させられるんですけど、ああいう農村の暮らししてる人たちがこういう団地にいきなり連れてこられても、今度、こっちはお金で何でも買う生活に入るんですね。そうすると、もう全然生活できなくて、汚染地に帰りたいとか、それから食べ物を買うお金がないので汚染地から食べ物を送ってもらったりとか、ものすごい苦しい生活を送ってました。
例えば、汚染された体にはすごいビタミンが必要で、子どもにフルーツを買ってあげたいと思っても、 1 袋のオレンジを買うと、 1 カ月の給料がなくなっちゃうよな、そういう厳しい生活を皆さんされてました。
で、これはお医者さんです。事故当時、子どもだった人が、今、大人になってるわけです。チェルノブイリから 25 年たって。それで、心臓病で突然死する人がすごい増えています。それを放射能のせいとは言えませんというふうに言ってるお医者さんなんですね。
それも、すべての病気を放射能と関連づけてしゃべることは禁止するということが通達されたんです。だから、お医者さんの中でその因果関係を発表することは職を失うことになっちゃうわけですね。カンダジャフスキ?さんという……
(動画終了)
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