【コンセプト】
Inspired by Aman Venice, Italy
(アマン ヴェニス、イタリア)
16世紀建造の『パラッツォ パパドポリ』にあるアマンヴェニス。
歴史あるインテリアにフレスコ画やレリーフ、
その空間からインスパイアされた『ウンバー』はラテン語で『影』を意味する。
ヴェネチアの豊かさ、オークと革の深さとスパイスの貴重な瞬間を組み合わせた、豊かで重層的な香り。
【調香師】
Jacques Chabert/ジャック シャベール
アマン全7作品担当。
【香調】
トップ:ローズ、ブラックペッパー、サフラン
ミドル:ナルガモタシプリオール、オレンジブロッサム、ゼラニウム
ラスト:アンバー、レザー、サンダルウッド
■感想:私の好み度<70-75>
煙たい石鹸の香り。ダークスモーキー:レザー×ベチバー×ペッパーなローズ。
トップは洋酒の木樽からのアルコールと燻したような匂いとブラックペッパーの辛味。
数分するとグレープかベリーっぽいリキュール系の濃厚な甘みをほんのり感じます。
その背景にはレザー、アンバーが陣取りジロリと睨まれるよう。
鼻の奥にツンツンとペッパーの刺激を受け、少し慣れると倉庫の埃っぽさ…
暗闇に差し込む月夜の光で目が慣れぼんやりと視界がひらけるような感覚で
ベチバーやパチュリのような香り(たぶんナルガモタシプリオール)に気づきます。
ハードボイルドな世界を思わせるミドルからのエンディングは
レザー、アンバーの甘さに、トップとは違う焦げと燻り臭さが重なります。
体を動かしたりして体温が上がると、遠ーーーくにローズが
レザーと絡みあいねっとりとした香りがフワフワっと。
ちなみに『ウンバー』のレザーは香水らしさのあるアニマリックで、
ザ・野獣といった獣度はかなり低め。
レザー系は苦手で『ウンバー』もスプレーした瞬間から
あぁこれはちょっと…と遠ざかっていましたが
レビューのために腰を据え3-4日連続して使ったところ香りの良さに気づけました。
使うごとにイタリアらしさが増した香り。
(水の都ヴェネチアということでウォータリーなイメージではありません)
■拡散性・持続性
拡散性はやや強めから強め、持続性は長めからかなり長め。
使用時間の始めの3割程度は強めですが、
中の4割は普通、終わり3割はほどよい感じ。
■液の色・ボトル
淡いイエロー。
細長い円柱形。クリアガラスにゴールドでロゴ&品名。
キャップとスプレー部分もゴールド。
サイズ:約φ14×h104mm[7.5ml] イギリス製
■包装
詳細は こちらで 。
■季節
秋冬。
1-2月つけることが多いですが雪深い山荘の暖炉の部屋に暮らしているような気分。
■年齢
30代半ば以降。男性、夜向き。
女性は40代後半以降の大人の体臭と相性がよさそう。
香水上級者向きの香り。
■現代ならこれかも?
1970~80年代のアニマル系オリエンタルが好きだけど
2020年代に使うには重い…と感じるのであれば『ウンバー』はいいかも?
■リピート
7.5mlで十分に楽しめた香り。
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