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2023.12.07
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2023年12月7日
★★★★


高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。(BOOKデータベースより)

スポーツなどでよく聞く「宿命」のライバルや「宿命」の対決など、本作はかつてライバルだった和倉勇作と瓜生晃彦の物語である。
小学校時代からクラスのリーダー的存在だった勇作だか、勉強もスポーツも何をやっても晃彦には勝てなかった。そんな二人だが日本有数の電機メーカー社長の御曹司の晃彦は医師の道を歩んだ。一方、父の事故により医大進学を断念した勇作は父と同じ警察官となっていた。そんな二人だったがある殺人事件の捜査で十年ぶりに再開する。
再開した二人だが、勇作の初恋の女性が晃彦の妻になっていたことでライバル関係が三角関係になるなど、この二人のライバル対決の行方はどうなるんだろう。最後に二人は打ち解けるのだが、事件の真相と勇作と晃彦の関係は…
ドラマを見ているような展開はすべてラストの一行のためだったようだ。東野圭吾に脱帽です。皆さんも是非この感覚を味わって下さい。
私もたまに文庫の解説を先に読んでしまうのですが、間違っても本作のラストの一行を見ないように注意していただきたい。読後感が激減するのは間違いないです。何度も言いますが、本作はラストの一行にすべてが込められた作品と言えるからです。
まだ本棚に古い作品を含めて多数未読状態なので一度、東野圭吾月間として纏めて読んで見ようかと思案中。





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最終更新日  2024.07.06 01:06:00
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東野圭吾(宿命)  
パリは霧にぬれて さん


勇作には人望があり、晃彦には友人がいなかったという点はあるものの、いろいろな事情が重なって大学進学をあきらめ、美佐子とも別 れざるを得なかった勇作が可哀想で、ちょっと肩入れしてしまいますね。

なにしろ晃彦は何一つ不自由のない生活を送り、勇作がなりたかった医者という職業にも楽々つき、しかも勇作がずっと忘れられなかった美佐子を妻としているわけですから。

小さい頃は友達がいなかった晃彦も、大人になった今ではかなりの付き合い上手にもなっているようですしね。
でも最後まで読むと、今までの不公平感もすっかり忘れてしまいました。驚きです。

物語の中には実際に殺人事件があり、戦中戦後の人体実験も絡んでくるなど、いろいろあるのですが。

ミステリとは「誰がどのように被害者を殺したか」だけではないことを実感させられる物語だということを感じました。 (2024.08.14 10:16:48)

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