あれこれ備忘録ホスピス医のこころを支えるもの

粗忽のたかびー

ホスピス・緩和ケア医をしています。仕事でホスピス・緩和ケア病棟で出会う方々の人生には、小説より奇なり、と言う言葉があてはまる物語がよくあります。一方、私生活では沢山の映画、ドラマをみて、小説も読んできました。自分では味わえないドラマをいつも見聞きしていることになります。日々感じたことを発信しようと思います。

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2022.12.15

【骨壷】7寸骨壺骨つぼ仏具終活納骨供養陶器メッセージ心シリーズ COCORO 感謝大好きいままでありがとう人生悔いは無しお盆お彼岸彼岸送料無料 ☆

一週間前に入院された70代男性。
富山県で生まれ高校は工業科を卒業。成績優秀で大阪の大手電機メーカーに就職、そこでさらに製図を学んだ。
十年もたたないうちに、その製図の腕を認められ、アジアを中心に単身赴任で海外勤務に着いた。

定年後も指導者として日本中を回った。

子ども二人は、大学まで行かせることが出来て、その甲斐あってか、大手企業に就職してくれている。
孫たちも子どもをみて育ったのか、頑張っている。

頑張ってきた分、報われた人生だった。

がんにはなったが、一年間は治療を頑張ったし、もう直らないものは仕方がない。
脳転移もあるから、やがて自分で何を喋っているかわからなくなるんやろうなあ、とも思っている。

人生悔い無し。

若い頃に死ぬ気で頑張ったからか、いま、死ぬのは怖くない。
自分によう頑張ったと言ってやっている。
ただ痛い、苦しいのは辛い。
それだけ頼むわな。

死を前にして、自分はそれだけの台詞を吐けるだろうか。

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