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カテゴリ: CDは行

CD付東の海神西の滄海

かなり古いタイトルとなりますが。10月に聴いた一番!!は、このタイトルかな?と思いますので・・。

あらすじ ・・・雁(えん)州国の王尚隆が、麒麟に選ばれて20年。先の梟王で滅びかけた国も、ようやく緑が戻ってきた。
しかし、延麒とかつて不思議な出会いをした少年が主と仰ぐ元の州侯が治水を巡って王と対立し。延麒・六太は元の囚われ人となってしまうのだった・・・・

感想 ・・・私は、ドラマCDに夢中になる以前に十二国記に出逢い。そのファンとなっておりました。なので、このドラマCDは石田さんがではなく(゜゜)\バキッ☆十二国記だから購入していましたが。
お話の都合で、六太を助けた女官が居なくなっていて。彼女の代わりに白沢が死んでしまっていたり、一番最後の気に入っていた会話がなくなっていたり。雁国の3人の側近達が、どうもねぇ・・本から受けるイメージと違う!と言うので、封印していたところがありました。
しかし、現金な物で(大笑)石田さんが更夜と知って聞き直せば。主人公は、雁国の人々ではなく。妖魔の子である更夜になってしまい(苦笑)。どうも冷静なコメントが書けない・・となりまして。感想を控えておりました。
今回、引っ張り出したなら。最初に聴いた時と違って、比較するものが原作以外にアニメ化された作品が増えました。いや・・別に比較するつもりはなかったのですよ。ところが、細かい所は忘れていた事と。途中で見たアニメとごっちゃになっていて。
ドラマCDを聴いたら「あら?こんなシーンでしたっけ?あら?あのシーンがなくなっているし・・・」と、グルグルしてきまして。結局、ドラマCDを聴いて納得しなかったので(゜゜)\バキッ☆、アニメを見直して。原作も読み返してしまいました。

そうですねぇ・・・一番の感想は、松本さんの渾身の名演技!!これですね。

斡由・・・彼が望んでいたのは民に慕われ、素晴らしい人だ!との賞賛の声だけであった・・・それを指摘する地下の幽霊である元魁や白沢の苦渋・・。
国が欲しい・王になりたい!と言った尚隆のちゃらんぽらんさとの対比で、民を思い愁えている彼こそが、王にふさわしい人物であるかのようなのに。その実は、国や民を「任せろ」と言い切った尚隆の真と、斡由の差が、徐々に声にも現れてくるから、素晴らしい!としか言い様がありません。後半の崩壊の音すら聞こえるような斡由の鬼気迫る演技は、松本さんファンでなくても必聴!だと思います。

そして、そんな斡由だけが大事で。一途に一途に彼の言葉の裏を読み取って行動してきた更夜。
国が傾いてどこが悪い?人が死んでどこがいけない!自分は妖魔の子だから、群れないけど。でも、本当は人間だから、群れたいのだ・・と自分の居場所を求める更夜。彼の純真さが、このドラマに華を添えてくれます。アニメとなった東の海神と比べた時に、石田さんの更夜は声が若干高くて、可愛らしい(おそらくは、アニメの場合。犬狼真君の登場が先でしたし。キャラの絵が、若干16歳にしては大人びているから、そういう演技に自然になったとは思うのですが、絵のないドラマCDは純真な少年!のイメージです)。
その分、音となった時にもの凄く純粋一途!!と言う言葉が頭の中を乱舞していました。自分を育てて必要としてくれた(例え、それが天犬を自在に操れると言う存在を利用しようとしただけであっても)斡由。
自分は、群れるためにここに居るのではなく、ただ大事な人である斡由のためだけに!!ここに居るのだ。彼だけを守りたい。その為には、王がどうなっても、他の人間がどうなってもかまわない。それ以外の人間なんて、どうなっても良い。ただ、斡由だけが良ければ良い・・と言い切るまでの純粋さ。
自分の手が血で染まっても、「もう・・慣れた」と暗く呟く彼の目の深さと思いの深さは一緒なんだろう・・と思わせてくれるほど。
それだけに、六太を攫う事を持ち出したのは更夜の独断であり、罪は彼一人にある!と斡由が言い出した時の「裏切られた」感による動揺と衝撃・・・。わななきのような声に、絶望が滲んでいます。

赤ん坊を攫い、大きいのの口の中に入れ。六太が一緒に来てくれなければ、その場で噛み殺させると脅すシーンは、かなりゾクゾクしました。
「だから、俺と一緒に来てくれるよね?六太。来て欲しいんだ。元州まで、一緒に・・。
「そうすれば、子供も救われる。来てくれるよね?六太。麒麟は慈悲深い生き物だものね。血の臭いに耐えられずに病んでしまうほど、優しいのだものね?

3度繰り返される「来てくれるよね?六太」の台詞を聴いた時。こういう無邪気?なまでの脅迫が、実は一番怖いのよぉおお!!と思っていました。
決して力などで無理強いはしていない。けれど、絶対に否とは言わせない迫力。
これがまさに!まさに、真綿で首を絞めるってヤツだな・・・と実感してしまいました・・。実際に、真綿で首を絞められた事など一度もないのですが。その逃れようのない圧迫感は、まさにこういう事だな・・・と。
そして、その純粋な更夜の気持ちは、血で汚されていようとも。真っ白なんだろうと思います。

また。尚隆を見た瞬間に、王だと思った六太。しかし、斡由の理想を聴くにつけ自分の選択は間違っていたのだろうか?と揺らぐ六太に、尚隆の事を話し諭す驪媚。その毅然とした、凛とした声の揺るぎのなさ・・。折笠さんの「糸」を切るシーンの壮絶さは、男性陣の多いこのドラマに、まさに一輪の花でした。キャストでお名前が載っている方では、まさに紅一点ですが。


ただ・・・ただ、やっぱり雁国の側近3人さんがね・・。やっぱり、微妙に違ったのよ。王は、自分と同年齢の方を選んだわけでもなかろうに・・・と思っていたのですが。関智一さんに子安さん、三木さんと来れば。同年齢のイメージが抜けなくて。
関智一さんが、一生懸命に声を落として深い太い声で演じていらっしゃったのですが・・うーん・・・。

お話全体としては、登場人物を制限しちゃいました?と言う印象になってきます。
一番は、六太が攫われるシーンで、彼を助けようとして殺されてしまった武官と、六太を逃がす事で更夜に処刑される女官の不在。
あともう一人武官では、尚隆に騎馬を出せと言われて困ってしまう人も削られていました。
特に、地下迷宮となった牢獄に迷い込み、六太が元魁と出会うきっかけを作ってくれた「幼馴染みが、消えてしまった」と言う女性・・・。彼女の代わりに、「大きいの(そうなんですよ・・ドラマCDでは、天犬に名前がなかったの。ろくたって名前があったのにね)」に殺されてしまったのは、州の重鎮である白沢。
更夜が斡由の意にそぐわぬ者を州外に追放したと言いつつ、斡由直接の命令ではないけれど。彼の気持ちを汲んで、骨も残らないように始末していた・・・事を示すエピソードの犠牲者が、重臣になっていました(^^;。
また、更夜が斡由は更夜が「大きいの」に喰わせるように、言葉にはしないままで唆していた・・と分かるご報告のシーンがなかった事。そして、迷宮で六太を助けた尚隆こそが王だと、更夜が知って会話するシーンの欠落。風漢は、更夜が来た時には居なくなっていましたものね>ドラマCDでは。

きっとこのドラマCDでは。麒麟・六太と尚隆との絆を妖魔の子・更夜と斡由との絆との対比で描きたかったのだろうとは思いますし、冒頭と最後に
「頼む」
「任せろ」
と言う誓約の会話が入っているところからしても、二人の約束が重要視されているんだろうな・・と。また、この任せろと言う台詞の時の梁田さんの声が、もうたまらないのよ!!聴いてて、六太じゃないけど涙が出そうになるんですもの!

でもね、でもね!!尚隆が斡由と対峙した時。更夜は、斡由を見殺しにする結果となってしまい。それは、直前で六太誘拐の罪を彼個人になすりつけられてしまった事の衝撃が抜けきれなかったのかな?とも思わせてしまうんですよ。
対峙した後の、更夜の台詞がなくなっているんですもの・・くどくど・・しくしく・・。
お前にも、大きいのにも住む場所をやる・・と言われて「どんな贅沢な牢獄?銀の格子の檻だろうか?」と目を潤ませて言うシーン・・・そして、
「大きいのが居るから、黄海でも生きていける。雁がそんな国になるのを待っている。いつまでも待っている」と去っていくのは、好きなシーンだっただけに、ドラマCDに入っていなかった時(更夜の出番としては、斡由が死ぬシーンでお終いなんですもの)、私は「あらぁ?」と思いましたよ。このシーンがなかったので、あら?あらららら??と思って、アニメを見直して。その後で原作を読み返す結果となったんですよ??
六太の回想で、彼らの会話は尚隆のものだけしか入っていませんし・・。おーぉおいい・・更夜の台詞がなくなっているんですけどぉ・・・(大笑)
この最後の会話さえ入っていたら、ウルトラお薦めを付けたいのですけどね・・。時間切れかな?急ぎました?って思いましたから・・(^^;






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最終更新日  2007年11月05日 20時51分04秒
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