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テーマ: 中国&台湾(3305)
カテゴリ: 中国
聖火を持って走る愛ちゃん襲撃の危機とのサブタイトル


 ちなみに本日の昆明の地方紙には、「聖火は小雨の降る長野に輝きを与えた」との大見出し、小見出しには「聖火は長野市民と中国人及び華僑から大いなる歓迎を受け、日本の警察は撹乱分子の行動を阻止した」と。また、「4名の中国人留学生が右翼の襲撃を受けケガをした」との別見出しも。

 この記事から、中国政府が聖火リレーの成功を伝え自国の正義を宣伝するとともに、胡錦涛主席の訪日を目前にして中国国内の反日感情にかなり気をつかっていることがうかがええます(もちろん日本政府も同様でしょう・・・)。まあ私も中国に住む日本人の一人であり、反日感情が中国で再燃することはぜひとも避けてもらいたいと思っていますが・・・。

 しかし長野市民の歓迎を受けたと堂々と報道する姿勢、ちょっと疑問を持ちます(当然ですね)。

 では聖火リレーは実際どうだったのでしょう?昨日ヤフーの速報記事及びそれに対するコメントを見てみましたが、コメントのほとんどが聖火リレーに対し批判的なものでした。中には感情的、差別的とも言える中国人批判のコメントも(この点については同じ日本人として恥ずかしさを覚えました)。

 確かに長野に限らず他国での聖火リレーにおける中国人による聖火支援活動は常軌を逸しているようにも思えます。彼らはオリンピック開催を賞賛するのでも、リレー走者を応援するのでもなく、中国国旗を振りかざし中国国家を歌って団結を示威しているのです。

 たとえその目的がチベット支持者や人権擁護団体の抗議行動に対抗するものであろうと、あまりにも周り(開催地の市民)への配慮に欠け利己的過ぎるように見えます。これでは開催国の国民から白い目で見られ、かえって中国のイメージを悪くしていることでしょう。中国政府は聖火リレーを表面上は賞賛していますが、本心はこのように五大陸を巡る行程になったことをきっと後悔しているにちがいありません。

 実際、今回の聖火リレーはすでに本来の意味を失っているともいえます(あったとしたら)。2012年に開催されるロンドンオリンピックでは国際ルートの見直しが検討されているようです。このように問題が多くては、スポンサーもつかなくなるというのが本音なのではないでしょうか。

 今回の市民不在の中で行われた聖火リレーに意味があるとすれば、チベットがより社会の注目を浴びたということなのでしょう。

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最終更新日  2008/04/27 04:30:39 PM
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