PR

×

プロフィール

茅ヶ崎えび

茅ヶ崎えび

カレンダー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(2)

文明論・日本論

(7)

歴史(日本史・世界史)

(5)

思想・哲学・宗教

(11)

政治・経済(日本国内)

(2)

福祉・社会保障・ユニバーサルデザイン

(0)

環境・ロハス・スローライフ

(0)

国際情勢

(3)

社会情勢・社会ネタ

(7)

まちおこし・まちづくり・地域興し

(0)

人物関係・伝記・文学作品など

(3)

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月

コメント新着

乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
もじゃもじゃ君@ 短小ち○こに興奮しすぎ(ワラ 優子ちゃんたら急に人気無い所で車を停め…
通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw http://hiru.kamerock.net/m2f9rvh/ フ○…
地蔵@ 驚きのショックプライスw コウちゃんがこないだ教えてくれたやつ、…
ダル伊藤@ ズ ル ム ケ自慢の奴涙目w 包.茎の方がピストンしてる時に、皮がこ…

フリーページ

2006年04月19日
XML
カテゴリ: 文明論・日本論
世界が日本を認める日

 日本を鋭く分析するオランダの政治学者・ジャーナリストのカレル・ヴァン・ウォルフレン氏の1冊。1年以上前に購入していたんだが、ようやく読んだ1冊。

 1962年、東京オリンピックの2年前に日本にやってきて、日本経済の高度成長、バブル崩壊、その後不況と現在の格差拡大の日本を見つめてきた著者が、一国覇権主義を突き進むブッシュ政権のアメリカに日本が無批判に付き従っていくことに警鐘を鳴らしている。

 日本がイラクに自衛隊を派遣しているのは、イラクの復興支援のためというのは名目上の理由で、本来の理由は、日本がアメリカに忠実であることを表明するためで、相変わらず日本は国際経済の上では世界第2位の経済大国であるように重要な国であるが、それ以外の分野においては、世界的には大して重要ではなく、アメリカやヨーロッパにおいては、日本を放っておいて中国に目を向けるべきだという状態になっていることを伝える。確かに、自分も4年前にワシントンDCに行ったとき、書店に入ると、どの書店でも中国は大きな扱いをしていたが、日本は下手するとアジアのほかの国と一緒に並べられているところもあり、ジャパンバッシングからまさにジャパンパッシングに進んでいることを思い知らされた。著者はその理由を、戦後、日本が経済だけを追いかけて、外交面では事実上見えない存在であったからだと説く。

 著者は、日本がアメリカの同盟国であるということが虚構であることを強く説いている。”同盟国ではない”しかし、”植民地でもない”、その関係は、日本はアメリカの”属国”であると表現する。確かに外交については、重要なところでは日本にはほぼ選択肢はなく、アメリカに従っている。内政についても、アメリカから構造改革を様々な分野でその内容についてまで求められる状態を見ると、”属国”という表現が正鵠を射ているのかもしれない。

 著者は、「ナショナリズム」と「愛国心」は異なると説く。この場合の「愛国心」は「パトリオティズム」と言う。この「ナショナリズム」と「愛国心=パトリオティズム」の

 「ナショナリズム」は、イデオロギーであり、自分の国は他の国よりも優れており、あるいは価値があり、したがって他の国々にはない特別な権利が与えられているという理論であり、自分の国は特別な経緯と待遇に値するという決めつけやレイシズム(差別主義)的な一面があり、自分の国は、悪いことをするはずがないと考え、その結果、特別な存在として国際関係において覇権を追求するようになると説明する。
 ※ただ、もともとは共通の言語や宗教や考え方など、他とは明白に異なる文化を共有する人々が、世界で自分たちを代表することのできる自分たちの国家を設立するために戦うエネルギーを与えることができるものと説明する。すなわち、それは「民族自決」のベースになるものと考えられる。

 一方、「愛国心=パトリオティズム」は、自国を愛する心であるが、それは偏愛することではなく、自国がモラルに反した暴挙を行うことや参画することを恥ずかしく思い、自国の良い面、悪い面をきちんと評価できること、世界の他の国々のことも知っていて、その上で自国の立場を把握して行動することができる心だと説く。それは、自分の国を熱狂的に愛するのではなく、客観的に是々非々で自分の国を見ることができる心ということなのだろう。

 最終章において、著者は、日本の未来のために、無思慮に無批判にアメリカに忠実であることを止めること、ジョージ・W・ブッシュ大統領とネオコンたちが、一国覇権主義に陥っており、世界の中で、世界の国々に対して「責任ある」行動が取れる国ではない状態にしているので、そういったアメリカの考え方や見方=「アメリカンフィルター」を取り払って考えることを説き、そして国連のあり方を改革し、国連の理念を守り実現することを求めている。ただそれは、第2次大戦の異物である安保理の強化ではなく、国連総会を強化すること、そしてそれを日本が他のユーラシア大陸の国や、安保理自国以外の国々と共に組んで行うことを求めている。国連のあり方については議論すべきことは多いが、世界中の多くの国々が話し合うことができる仕組みをもっと適正に運営できるようにすべきだということを求めているのだと思われる。

 今、イラクがどうなっているのかわからない。というよりも泥沼化している状態であることを考えると、この本が、アメリカについて説いていることは、現在、さらに説得力を増していると思う。


世界が日本を認める日 もうアメリカの「属国」でいる必要はない
 著:カレル・ヴァン・ウォルフレン 訳:藤井清美
 発行所:PHP研究所
 2005年2月9日第1版第1刷発行 定価:1,700円+税





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年04月19日 22時35分53秒
コメント(0) | コメントを書く
[文明論・日本論] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: