江戸こぼれ話 笑左衛門残日録

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旧岸総理邸 朽木一空と五林寺隆さん

2022年01月20日
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​​    ​慙愧 氷月左近  2  闇夜の毀れ花 ​​





お江戸にはまだ隠れながらも忍者ってえ者がおりましてね、
   そう、めったに人目は触れませんので、、、忍びと申します、
隠密同心斑目又四郎を失った遠山金四郎は極秘に第三の隠密同心を探し始めていたのだった。
  隠密同心は定廻り同心か臨時見廻り同心の中から選ぶのが奉行所の常道であったが、 彼らの中には、悪を叩っ斬る度胸と、剣の腕の立つ男は見当たらなかった。
 また、誰一人として危険を伴う隠密同心になりたがる者はいなかった。
 遠山金四郎からすれば、与力同心たる武士は、朝が来るたびに死を覚悟し、 幕府のために己を捨てても魂をとして悪を滅ぼすという不屈の気構えを持つ者だと確信していたのだが、 それが叶わぬ期待であることも感じていた。
 かといって、悪をこのままのさばらせていては江戸の町の治安が守れず、庶民から怒りの声が上がり、 北町奉行遠山景元の名に傷がつくことであった。
 名奉行遠山の金四郎はこのままでは恥さらしになることが目に見えていた。
  隠密同心二人の他に、悪を叩っ斬ることのできる第三の隠密同心がどうしても必要であった。 裏の隠密同心を奉行所の誰にも知らぜず、遠山個人が召し抱えるつもりであった。
  本所相生町の蕎麦屋”ひさご”の二階の座敷の障子からぬうっと榊原無道は姿を現して腰を下ろした。 伊賀忍者の元締めの”縄十”の榊原無道は遠山からの申し入れはあらかじめ聞いていた。
 「遠山殿、ひとりだけ、ご所望に叶う腕のたつ氷月左近という男がおります。 人を斬ることに躊躇いを感じない残虐な面を持っているが、与えた密命はどんなことをしても果たす男です。」
 「うむ、ぜひ、その 氷月左近という刺客に会いたい」
 「いや、遠山殿、逢わぬほうがよろしい、隠密中の隠密のお仕事、 誰にも悟られぬように裏始末をする男でございますが万が一ということもありまする、後々のため。遠山様との繋がりは探ってもないほうがよろしいかと、、、」
 そう遠山を制すると、榊原無道は天井に向けてぴっと指を鳴らした。
 間髪を入れずに天井からすっとまるで蜘蛛のように音を立てずに降りてきた男が遠山の目の前に現れた。 背丈は三尺少し、子供のような身体つきで機敏な動きであった。きいっーと、声を発した。動きも声もまるで猿のようである。
  遠山が面食らっていると、
 「この男は忍者曲猿(せざる)と申す、 氷月左近との繋ぎの男じゃ、
 曲猿が遠山様と、拙者と、氷月左近の繋ぎ役にする。耳は聞こえるが曲猿はキィーと発するだけで口はきけない。 従って、この符牒(暗号)で連絡を取り合うことになる。」
  といって、遠山は符牒の記された紙片を渡された。
  榊原無道によれば、氷月左近は深川南六軒町に住み、背丈は六尺(180㎝)を超えていて、 痩せ形で無口、人とは交わりたがらない孤独な男だという。
 剣は伊賀水月流免許皆伝で、忍術も使い武術にかけては榊原無道配下の中でも一二を争う剣客だということだった。
  話を聞いた遠山金四郎はその氷月左近という男を第三の隠密同心として抱えることを迷わずに決めた。
     つづく    朽木一空
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最終更新日  2022年01月20日 10時30分06秒 コメントを書く
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