江戸こぼれ話 笑左衛門残日録

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旧岸総理邸 朽木一空と五林寺隆さん

2022年01月30日
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​​  ​  慙愧 氷月左近  7闇夜の毀れ花 ​​


冤罪なんぞ気にしてたんじゃ、江戸の町はきれいにならねえよ、
   悪なんざ、構わずしょっ引いて島送りか斬首の刑にしてしまえ、
    お江戸の大掃除だよ、、
江戸庶民の味方、人情裁きと弱い者の味方、町民の立場を理解したお裁きで 名奉行遠山金四郎という評判が高かった遠山金四郎ではあったが、 過ぎこしかたに無念の裁きをしたことが心の粉瘤(しこり)となって残っていた。
 天保11年、遠山金四郎が北町奉行に任命されて間もなくの頃、 無実の大工寅松を死罪にしてしまったことがあった。冤罪である。
 寅松の女房おけいから、寅松は無罪であると訴えがあり、訴えどおりに調べると、 寅松の弟分の大工見習の末吉という男を捕らえて吟味すると、あっさりと、末吉は、
「あっしが殺(やり)しました、」と自白した。
 この件は老中水野忠邦が内密に治めてくれた。奉行になったばかりの遠山に傷をつけるより、 遠山に貸を作った方が後々役立つだろうという判断だった。
 寅吉も普段の素性がよくなく、喧嘩はする、博打は打つ、女は買う、 脅して金を巻き上げる、大工と言いながら遊び人の顔の方が強い悪であった。
 江戸の奉行所ではそういう男であれば冤罪であろうとも、死罪にしたところで、問題にはならなかった。
 だが、~おれはやっちゃあいねえ、遠山は人殺しだ!~
 と、土壇場で叫んだ寅松の恨めしい眼が今だに遠山の頭にこびりついていた。
奉行としての遠山金四郎に重いとらうまとなって残ったのだった。
 遠山金四郎は、札差しから内密に五十両の金を借り、寅松の女房のおけいに届けて謝罪し、 寅松の月命日には三年経った今でも深川円祥寺に墓参りを欠かしたことはなかった。 以来、北町奉行遠山金四郎の裁きは慎重であった。拷問による自白もさせなかった。 疑わしきは罰せずの指針も守ってきた。
「遠山は甘いのよ月番が南なら、間違いなく死罪だ」
 北町の遠山金四郎に比べると、南町奉行の鳥居耀蔵の調べは無慈悲で酷かった。
 拷問による自白の強要は当たり前、罠に陥れる、家族をだしにして白状させる。
様々な手を打って、一度捕らえた下手人が無罪だろうが、奉行所から解き放たれることはほとんどなかったといってよかった。
 だから、罪人仲間では、お縄になるのは、北の月番ががいいよ、南の妖怪(鳥居耀蔵)じゃあ、罪を犯していようがいまいが、 拷問で命を落とすか、首を刎ねられるか、行く先は決まってらあ、
 「冤罪には目を瞑る、よいか、そもそも、冤罪になる者も、悪さをしているから疑われ容疑者になるのよ、 手を緩めれば、江戸あちにの悪が蔓延するだけだよ、お江戸は悪の住みよい場所になっちまうよ、 江戸を綺麗な町にすることに躊躇いなんぞは要らねえよ、さっさと掃除しな、、、」
 鳥居耀蔵の口癖であった。それにも一理あった。南の月番の時には悪者も怯え犯罪が減少するのも事実だった。
 遠山金四郎が庶民の味方、疑わしきは罰せずという裁定で江戸庶民の味方になっているが、 なに、冤罪のとらうまで今でもびくついてるだけのことだ、
 内心じゃあ、鳥居耀蔵の裁きが羨ましくてしょうがねえと、思ってるのさ、、ねえ旦那、、
  つづく   朽木一空
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最終更新日  2022年01月30日 10時30分05秒コメント(0) | コメントを書く
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