江戸こぼれ話 笑左衛門残日録

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足湯 朽木一空と五林寺隆さん

2024年10月15日
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​ 江戸いろはうた 11​​
​​ <る>瑠璃も玻璃も照らせば光る
​​


「ご隠居、瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光るってえことは、生まれつき優れた素質や才能がある者は、どこにいても目立つてえことですよね、」
 「まあそうだな、瑠璃」は青い宝石、「玻璃」は水晶という宝石で、 
 沢山の石ころの中にあっても照らせば美しく光る、
 人も同じで、瑠璃玻璃ような者が活躍の場を与えられれば、
 能力をいかんなく発揮するということだ、
 ~嚢中の錐(のうちゅうのきり)~や
~桜は花に顕わる(さくらははなにあらわる)~
 なんて俗諺もあるように、才能があるものや、優れたものは
 自然に目立つということだな、
 目立ちやがりの彦五郎でもかないやしねえよ、」
「瑠璃玻璃を例えれば、徳川の将軍様や大岡越前様、遠山金四郎様、市川團十郎、写楽か、喜多川歌麿か葛飾北斎か、 平賀源内、それに高尾太夫ってところですかな、
 まっ、これじゃあ、確かにあっしのような凡人には出る幕がありませんや、」
 「女子(おなご)なんぞはまさにそうでございますね、
 お叱りになるかもしれませんが、
 女子でも美形の女はひときわ目立ちますね、
 茶屋の娘、団小屋の娘、遊女の美形は奪い合いあいでございますからな、」
「ちょいと上玉ならば神田小町などと煽てられ、
 おちゃめな娘は~玉磨けども光無し~なんてからかわれる、
 産まれつきのことで、瑠璃になるか玻璃になるか、
 ただの石ころで終わるのか、まさに不条理、親籤(おやくじ)でございますね」、
 「まあ、そう自棄になるな石ころ彦兵衛さん、
  ~辛抱する木に金がなる~
 ~雨垂れ石を穿つ~
 ~一念岩をも通す~
 ~蟻の思いも天に届く~
 なんて諺もあるんだ、彦五郎も精進して世の中の縁の下の力持ちになって生きることだ。」
 「ご隠居、いろはかるたの<る>には、
 容易ならざる差別が混じっておりますな、
 けしからん<る>でござりますりな、」
   ~おへちゃ娘の 玉磨けども 光なし~拙作
  ~瑠璃玻璃が あるはずもなく 裏長屋 ~拙作
  ~光らねえ 路傍の石が 泣いている~拙作
 笑左衛門





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最終更新日  2024年10月15日 10時30分09秒
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