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本日ご紹介するのは「ツユクサ」。漢字では「露草」と書きます。朝露が降りる早朝に咲くからという説や、早朝に咲いて午後にしぼむ様子から朝露を連想したとも言われています。 青い花弁と黄色い葯が目立つ花は、開花するととてもよく目立ちます。ツユクサ Commelina communis ツユクサ目ツユクサ科 2024年6月2日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 24, 2024
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本日ご紹介するのは「ドクダミ」。湿った陰地に群生する多年草で、踏んだりして傷つけると、本種独特のにおいがします。花弁のように見える4枚の白い部分は「苞」と呼ばれる葉で、本当の花には花弁や萼片がなく、黄色味を帯びた雄蕊と白く見える雌蕊が集まった花序を形成しています。本種は、生の全草には特有の悪臭があり、毒が溜まっているという「毒溜め」の名から変化したという説や、日本の三大民間薬の一つとしても挙げられ、古来より解毒薬として用いられており、和名も毒をだめにするという意味の「毒ダメ」が訛ってドクダミになったという説があります。また、薬だけでなく食用としても用いられています。ドクダミ Houttuynia cordata コショウ目ドクダミ科 2024年6月2日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 23, 2024
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本日ご紹介するのは「ヤマブキ」。漢字では「山吹[」と書きます。本種の細くしなやかな枝が、風に振られて揺れ動く姿から、古来「山振(やまぶり)」と呼ばれていたのが、いつの間にか訛って「ヤマブキ」と呼ばれるようになったそうです。本種は、高さ1~2m程度のバラ科の落葉低木で、4~5月頃に山吹色と名付けられた鮮やかな橙色と黄色の中間色の花を咲かせます。低山の渓流沿いや山の斜面等に生育していますが、生け垣などとして植えられることも多く、みんなの森のヤマブキも人為由来の可能性が高いです。ヤマブキ Kerria japonica バラ目バラ科 2024年4月21日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 22, 2024
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本日ご紹介するのは「ノブドウ」。漢字では「野葡萄」と書きます。その名の通り、野原に生える葡萄という意味です。落葉性のつる性植物で、花期は夏季、果期は秋季です。ブドウ科の植物ですが、本種が属するノブドウ族の果実はブドウ属と違って房状にはならず、青色から赤紫、時に白色等、様々な色に熟します。この果実は、主に鳥が食べて、種子が吻と一緒に排泄されることで、分布拡散していますが、人の食用にはなりません。なお、葉にフラボノイド等の薬効成分を含み、薬草として、茎葉は慢性腎炎や肝炎,嘔吐,尿閉等.根は関節痛等に用いられることがあります。ノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla ブドウ目ブドウ科 2024年7月7日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 21, 2024
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本日ご紹介するのは「クズクビボソハムシ」。漢字では「葛首細葉虫」と書きます。その名の通り、クズにつく、首が細長いハムシという意味です。本種は、2016年に日本で初確認された中国原産の外来昆虫です。一見すると、ウリハムシと間違えてしまいそうですが、よく見ると、本種の方か首が細長く、識別できます。また、本種の特徴は、ほかにもそのえげつない食害にあります。大きなクズの葉を、複数個体で食い漁り、葉脈部を残して孔だらけにしてしまいます。最近、中国からの移入昆虫が増えているような気がして、少し心配になった今日この頃です。クズクビボソハムシ Lema diversipes 鞘翅目ハムシ科 2024年7月7日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 20, 2024
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東京都調布市には「多摩川自然情報館」という市の施設があります。この度、調布市のホームページで、この情報館に関わりのある解説員等のインタビュー結果が公開されましたが、恥ずかしながら私もその一員として、掲載されることとなりました。よろしければ、ぜひ、ご笑覧いただければと思います。ちなみに私以外の方は、私と違い非常にまじめで尊敬できる方々で、いつも情報館にご協力いただき、本当に感謝感謝です。URLは以下のとおりです。 https://www.city.chofu.lg.jp/010040/p013086.html
Jul 19, 2024
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本日ご紹介するのは「ニガナ」。漢字では「苦菜」と書きます。本種の茎や葉を傷つけると白い汁が出てきて、これを舐めると強い苦みを感じることから名付けられました。本種は、日当たりの良い路傍や田畑、山野等に生育する多年草のキク科植物です。春季~初夏にかけて、黄色の5弁花に見える舌状花を5〜7個もつ頭花を散状に開きます。また、茎葉は無柄で毛状の鋸歯があり、円形の基部で茎を抱くのも特徴の一つです。なお、名前の通り苦い植物ですが、毒はなく、山菜として食用にもされています。ニガナ Ixeris dentata キク目キク科 2024年6月2日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 18, 2024
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本日ご紹介するのは「アカボシゴマダラ名義タイプ亜種」。本亜種は、中国大陸産の亜種で、人為的に持ち込まれたものが拡散・増殖してしまった外来昆虫です。外来生物法によって「特定外来生物」に指定されており、生きたままの移動や飼育が禁じられています。本亜種の夏に出る個体は、後翅の外縁に鮮やかな赤い斑紋が出現することで、在来種のゴマダラチョウと区別されますが、春に出てくる個体は、ほぼ真白と言ってもよいくらい白さが際立っており、同じ亜種とは思えないくらいの違いがあります。なお、幼虫は、ゴマダラチョウと同じエノキやエゾエノキを餌にしています。アカボシゴマダラ名義タイプ亜種 Hestina assimilis assimilis 鱗翅目タテハチョウ科 2020年7月20日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 17, 2024
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本日ご紹介するのは「エゴノキ」。本種は高さ7~15m程度に成長する高木の落葉広葉樹です。初夏に、下向きに芳香を放つ白い花を多数つけ、花が終わると今度は秋に白い実をつけます。この花の色やつき方から、「Japanese snowbell」という英名が付けられています。主に、丘陵地や山地等の雑木林に多く生育しています。果皮や果実には有毒製粉であるサポニンを含んでおり、水に混ぜると溶けて泡立つため、若い果実は、昔は石鹸の代わりの洗浄剤として洗濯などに用いられたこともあります。この有毒成分は花にも含まれているため、触ってつぶしたりした後は、必ず手を洗うようにしてください。ちなみに、本種には、牛のような顔をしたエゴヒゲナガゾウムシや、猫の手の様な虫こぶをつくるエゴノネコアシアブラムシ等、本種を特異的に利用している昆虫類がついていることがあります。エゴノキ Styrax japonicus ツツジ目エゴノキ科 2021年5月1日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 16, 2024
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本日ご紹介するのは「ヨトウガ」。漢字では「夜盗蛾」と書きます。本種は多食性のヤガの一種で、幼虫は、イネ科以外のほとんどの草本植物を食害します。特に三齢以降の幼虫は、日中は土中や株の地際に隠れており、夜になると地上部に出てきて野菜等の葉を食害するため、「ヨトウムシ(夜盗虫)」と呼ばれて農家さんに嫌われており、本種の和名もここから来ています。成虫は、体長約15~20mm、開張約45mm程度で、体色は灰褐色~黒褐色、不鮮明な白色の斑紋があります。写真は木の幹にとまって交尾中のものですが、「おわかりいただけただろうか」とつい言いたくなるくらい、背景に溶け込んでいます。正直、撮影した本人が、サムネでは何を撮ったか最初わからないくらいでした。以前、擬態の特集をしたことがありますが、本種も止まるところさえ間違えなければ、十分に素質がある種だと思います。ヨトウガ Mamestra brassicae 鱗翅目ヤガ科 2021年5月1日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 15, 2024
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本日ご紹介するのは「チュウガタシロカネグモ」。漢字では「中型白金蜘蛛」と書きます。その名の通り中型の白金色の美しい体色を持つアシナガグモの仲間で、本種の他にはオオシロカネグモ、コシロカネグモ、チビシロカネグモ、キララシロカネグモ等、大きさや外観などから名づけられた種類がいます。本種の特徴は、背面から見たとき、腹部前方の肩部に小さな隆起があり、そこによく目立つ黒斑があることです。また、腹面を見ると、下面にある縦斑の幅か広く、黒緑色の部分に銀色の鱗状斑が一面に散在していることも特徴の一つです。本種は、基本的に渓流がない平地や山地の樹間や草地に円網を張って生活していますが、水辺のない樹林地であるみんなの森は、本種の生息環境としてはぴったりなのかもしれません。ちなみに成クモは、夏季に出現します。なお、巣上にいる本種に刺激を与えると、すごい勢いで走って逃げ、葉の裏に隠れてしまいます。チュウガタシロカネグモ Leucauge blanda クモ目アシナガグモ科 2023年7月9日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 14, 2024
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本日ご紹介するのは「ノカンゾウ」。漢字では「野萱草」と書きます。「カンゾウ」は、本種に近縁な中国原産の植物で、本種がこのカンゾウに似ていて野に自生していることが名前の由来と言われています。ちなみに「萱」は中国で「忘れる」という意味わ持ち、美しい花を見れば憂いを忘れるという中国の故事にちなんで付けられました。本種が属するHemerocallis属は和名をワスレグサ属と言いますが、この名は上述した「萱」の意味を受けたものとなります。また、本種が属する科は、以前はススキノキ科(Xanthorrhoeaceae)とされていましたが、遺伝子解析に基づく分類体系であるAPGⅣ(2016年)によりツルボラン科(Asphodelaceae)に改められています。初夏から夏季にかけて、オレンジ色の大きな一重の花をつけます。実は、本種の八重咲のものを「ヤブカンゾウ」と言いますが、よく見かけるのは八重のヤブカンゾウの方で、一重のノカンゾウはどちらかと言えば少ないような気がします。本種は多年草で、川原の土手や草原、田畑の畔といった場所に群生しています。新芽は天ぷらや和え物、酢の物、油炒め等にしたり、蕾は中国料理で炒め物等にしたりして食用となるほか、葉を解熱に使う等、薬草としても用いられています。ノカンゾウ Hemerocallis fulva var. disticha クサスギカズラ目ツルボラン科 2023年7月9日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 13, 2024
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本日ご紹介するのは「トホシオサゾウムシ」。漢字では「十星長象虫」と書きます。オサゾウムシの仲間は、小は米を食害する屋内害虫であるコクゾウムシから大はカブトムシなどと一緒に種液を吸いに来るオオゾウムシまで様々な種を含んでいます。ゾウムシ科の仲間と異なり、やや細長い種類が多いため、オサゾウムシと名付けられたようです。本種も細長い体をしており、茶褐色の地色に黒い斑点があるのが特徴です。この写真の個体は、片方の翅に4個しか黒い紋が見えませんが、個人的な見解を言わせてもらうと、この全部で8個しか星がない個体のほうが一般的で、胸に近い翅の上部内側にもう一つ黒い紋が入る十星の個体はなかなかお目にかかれないような気がします。成虫は初夏から夏季にかけて出現し、クヌギやツユクサの葉上で見ることができます。体長が1cm程度と小型ですが、個人的には割とかっこいい虫だと思っています。トホシオサゾウムシ Aplotes roelofsi 鞘翅目オサゾウムシ科 2023年7月9日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 12, 2024
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本日ご紹介するのは「シオデ」。本種はつる性の多年草で、サルトリイバラの仲間ですが、シオデは葉が丸くない点で区別できます。食用になり、「山アスパラガス」などとも呼ばれますが、実際調理方法は、ほぼアスパラガスと同じです。ちなみに本種の名前の由来は、北海道のアイヌの方言「シュウオンテ」によるものといわれています。シオデ Smilax riparia ユリ目サルトリイバラ科 2023年7月9日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 11, 2024
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本日ご紹介するのは「コナラシギゾウムシ」。漢字では「小楢鴫象虫」と書きます。その名の通り、コナラにつくシギの嘴のように吻が長く伸びたゾウムシという意味です。他の雑木林の例にもれず、みんなの森のコナラも近年のナラ枯れ被害を受けましたが、それでもそれなりの高木が生き残り、実生もぐんぐん育っています。本種は、コナラやクヌギといった落葉性のブナ科植物の実(ドングリ)にメスが産卵し、幼虫がその中身を食べて育ちます。体長は、5.5~10㎜程度で、体は濃褐色で、淡褐色~褐色の鱗毛に覆われるのが特徴です。見成虫の出現機関は比較的長く、5~10月くらいまで見ることができます。小さな昆虫ですが、雑木林の生態系を構成する一員であり、こうして見ることができるのは実はありがたいことなのかもしれません。コナラシギゾウムシ Curculio dentipes 鞘翅目ゾウムシ科 2023年4月16日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 10, 2024
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本日ご紹介するのは「オニユリ」。漢字では「鬼百合」と書きます。これは、本種がユリの中でも花が大きく、いかにも強そうな鬼を連想させることに由来したといわれていますが、実際のところ、ユリの中ではウィルス耐性があり育てやすい丈夫な種類として流通しており、強いという点では名前負けはしていないようです。草丈1~2mになる大形のユリで、夏に濃褐色~暗紫色の斑点を散りばめたオレンジ色の大きな花を咲かせます。本種によく似たコオニユリという種類もありますが、大きさ以外の一番の違いは、オニユリは葉の付け根にむかごを付けて、これで増えますが、コオニユリはむかごをつくらず、種子で増えるところです。ちなみに、このオニユリの鱗茎も、先日ご紹介したヤマユリと同様、ユリ根として食用となります。オニユリ Lilium lancifolium ユリ目ユリ科 2021年7月13日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 9, 2024
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本日ご紹介するのは「ドクベニタケ」。漢字では「毒紅茸」と書きます。その名の通り毒キノコの一つで、かじるととても辛いのが特徴です。毒成分はムスカリン類や溶血性蛋白とされていますが、一般的には生食すると中毒するといわれており、嘔吐や下痢などを引き起こします。これまで、日本国内での中毒例は報告されていないようですが、海外では死亡例もあるため、うかつに食べないようにしてください。本種は、夏から秋にかけて広葉樹林やマツ等の茂った針葉樹林など各種林内で見る事ができるキノコで、傘の径は3~10cm、柄は2.5~7cm程度です。傘の表面は、最初は鮮紅色ですが、雨に当たると退色し、次第に白っぽくなります。また、襞は直生からほぼ離生し、白色で、やや疎であるのが特徴です。ドクベニタケ Russula emetica ハラタケ目ベニタケ科 2024年7月7日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 8, 2024
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本日ご紹介するのは「ヤマユリ」。その名の通り山に生える大きくてきれいなユリの仲間ですが、今年も咲く姿が見られてほっとしています。本種は、草丈が1~1.5mくらいになる多年草で、花も径15~18cmと大きく、花が咲くととても目立ちます。おまけにとても強い香りがあり、近づくとよくわかります。また、本種の鱗茎は食用になり、ゆり根として流通することがあります。白い花弁とそこに入る黄色い筋、オレンジ色の花粉のコントラストが過ぎらしく、日本を代表するユリの一種で、実際、日本固有種でもあります。ちなみに、成長は遅く、発芽してから開花するまで5年程度かかるといわれており、大事にしてあげなければならない種でもあります。ヤマユリ Lilium auratum ユリ目ユリ科 2024年7月7日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 7, 2024
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地域性。環境や文化などを語るときにしばしば出てくる単語です。調布市というところは、北多摩地域の中でもある意味特異な地域性を持っているのではないかと時々感じます。私は、何気に虫が好きで色々見て回ったりすることも多々ありますが、ほかの地域では普通に見られるのに、何故か調布市ではほとんど見られない種というものがあります。その一つが、今日、ご紹介するイタドリハムシです。体長7.5~9.5mmと、ハムシ類の中では比較的大型の部類に入る種で、赤~黄色と黒の模様が特徴的な種です。その名の通り、イタドリの葉上で多く見られるほか、同じタデ科のスイバやギシギシなどにもつくため、いるところでは、本当に大量に見られる種類で、個人的にもどこにでもいる普通種という感じでした。しかし、調布市内で本種を探すと、何故かほとんど見つかりません。餌となるイタドリなどは、多摩川や野川の河川敷でも普通に生育しているのですが、実際ほとんど見ることがありません。それなのに、タデ科植物が比較的少ないみんなの森で1個体だけ見つかったというのは、一体全体どういうことなのか・・・。とにかく、生き物の分布の地域性というものが、一筋縄ではいかないことがよくわかった一件でした。イタドリハムシ Gallerucida bifasciata 鞘翅目ハムシ科 2021年5月1日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 6, 2024
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本日ご紹介するのはヒラタグモ。漢字では「平蜘蛛」と書きます。その名の通り平たいクモです。写真では、クモ本体が写っていますが、これは、巣から追い出した結果であり、普段はこんなことはありません。本種は普段、外見がほぼ円形で中央が少し盛り上がり、周囲が歯車っぽく飛び出した平ぺったい袋状の巣をつくり、その中に隠れています。巣をつくる場所は、主に板塀や家の壁のすみっこといった雨があまり当たらない平らな広い面上であり、林の中で見られることは少ないというか、樹皮の間等にいて見つけにくいといったほうが正解かもしれません。体長が8~10mmほどと、小さいクモですが、腹部に独特な斑紋があり、似た種もいないため、一度覚えてしまうと間違えない種でもあります。ちなみに、普段巣の中にいて、外に出ないヒッキーのくせにどうやって餌をとるかというと、「受信糸」と呼ばれる糸を、巣の外側の所々から壁面に放射状に伸ばし、これに餌となる虫などが触れるとその振動を察知して巣から飛び出し、噛みついて毒でマヒさせたのち、巣に持ち帰って食べるといった感じです。ヒラタグモ Uroctea compactilis クモ目ヒラタグモ科 2021年4月30日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 5, 2024
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本日は、ヒナツチガキ。漢字では「雛土柿」と書きます。本種は、裂開前の子実体が直径5~15mm程度の小さなキノコの一種です。林内の有機物に富んだ地上に白色の菌糸マットを形成し、その上に発生します。一見するとツチグリに似ていますが、分類的にはその名に反し本種はツチグリとは縁が遠い種類です。子実体は幼菌時は球形ですが、成熟すると頂点から外皮が裂けて内皮を露出させます。この外皮が逆方向に反り返るのが本種の重要な特徴の一つで、これが反り返らないヒナツチガキモドキとの大きな区別店になっています。写真で丸い袋状に見える内皮の頂孔の周辺には円座が見られ、ここに雨粒などが当たることで胞子を吹き出します。とにかく小さなキノコですが、比較的群生しているため、一つ気が付くとその周りにあるあるといった感じで見つかります。ヒナツチガキ Geastrum mirabile ヒメツチグリ目ヒメツチグリ科 2020年7月20日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 4, 2024
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さて、ようやくいろいろ片付いてきたので再開します。東京都調布市の一角に「みんなの森」と呼ばれる緑地があります。ここは、調布市によって「特別緑地保全地区」に指定されており、周りを住宅地に囲まれながらも昔ながらの雑木林が残っているところです。今年の4月から、この緑地を残して活用するために「みんなの森の会」も設立され、保全のための活動が始まったところです。という訳で、しばらく、この「みんなの森」で見ることができる生き物たちを紹介していこうと思います。最初に紹介するのはウラシマソウ。漢字では「浦島草」と書きます。本種は、春に開花するサトイモ科の一種ですが、一番の特徴はその花の外観にあります。写真で葉の陰にあるヘビの頭みたいなものが「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる苞葉で、本当の花はその中で咲いています。花が咲くといっても、普通に見られるような見るからに花といった感じではなく、仏炎苞の中に棒状の軸があり、花はこの軸の表面についています。また、写真では仏炎苞の先から左方向に横に伸びている紐みたいなものが見えますが、これは「付属体」と呼ばれる器官で、花がついている軸の先から長く伸びています。「浦島草」の浦島は、浦島太郎のことですが、この長く伸びた付属体を浦島太郎が肩に担いだ釣り竿に見立てで名づけられました。この「釣り竿」が何のためにあるかというと、2022年に神戸大学の末次先生達の研究によって、主要な送粉者と想定される特定のキノコバエ類に対してだけ誘引効果を発揮するという、正に受粉のための「釣り竿」として機能しているということがわかりました。本種はやや明るい林縁などに生育する多年草で、雌雄別株ですが、その性別は固定されているわけではなく、その年の栄養条件や日照等によって変化し、条件が良いと雌株、悪いと雄株になるといわれています。なお、果実ができると赤いトウモロコシみたいでおいしそうに見えますが、毒があるので決して食べないようにしてください。また、蛇足ですが、葉は、写真では複数枚ついているように見えますが、実は地上から一本の葉柄が伸び、その先についた1枚の葉が左右に分かれてさらに小葉に分かれるという「鳥足状複葉」と呼ばれる特殊な構造をしています。ウラシマソウ Arisaema urashima オモダカ目サトイモ科 2024年4月21日 東京都調布市緑ケ丘2丁目 みんなの森
Jul 3, 2024
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