Emy's おやすみ前に読む物語

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Feb 5, 2006
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カテゴリ: 連載小説
―― 気まずい空気の沈黙が、少しの間で破られた。

「お食事の用意をお持ちしました。」
扉が開けられてほっとした安堵の空気に変わった。

大きなテーブルに乗り切れないのでは、と心配するような数の
豪華な料理が次々と並べられた。
ふすまが閉められ、隣の部屋では別の仲居が布団を敷いていた。


彼女からのメールがこのタイミングで来たのは、
彼のせいではない。
せっかくの旅行、楽しく過ごしたい。


 さっ、食べよ。いただきます。」
「本当、一生分の上品を使った料理だな。」
「器も上品で、美しいわ。なんか幸せ。」

食事が満足の味だった事もあり、
旅行本来の空気が少しずつ戻ってきた。






「姉さん。御飯食べ終わったら、少し館内の散歩しようか。」
「えっ、私、お化粧してないし。」
「大丈夫。姉さん、美しいっすから。」
「いーだ。」







私達は、館内を歩いてみることにした。
「姉さん、手、つなごうよ。」


いわゆる恋人つなぎというもの。

男性と手をつなぐなんて、何年ぶりだろう。
私の手が、彼の大きな手で包まれる。

新しいマニキュア、新しいブレスレットに、
彼の長い指が優しく絡んでいる。



でも、私達は他の人から見たら、どんな関係の二人に見えるのか。

恋人、きょうだい、夫婦、それとも不倫。。。







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Last updated  Feb 5, 2006 08:35:39 PM
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