Emy's おやすみ前に読む物語

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Feb 4, 2006
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カテゴリ: 連載小説
彼のかばんの中で、携帯電話が鳴った。
放っておこうかとも思ったが、仕事の電話かもしれない。
私は、可哀想に思ったけれど彼を起こした。
彼は眠そうに起き上がり、かばんから携帯を取り、話し始めた。

「仕事?」
「ううん、友達。劇団の奴から。
東京公演が終わったから、飲もうって。」
「今日?」
「今日は楽日だから、明日かあさってってところかな。


彼が携帯をテーブルに置いた。

「少し疲れたかな。」と私が言おうとした時
彼の携帯が再び鳴った。

さっきとは違う短い音。メールだ。

彼は素早く、そして決まり悪そうに携帯を握った。

劇団の東京公演の終了、そしてメールとくれば、
私も彼も、相手は分かる。
「読んだら。」

彼は画面操作をする。
「姉さん、ちょっと見て。」
彼は私に受信画面を見せた。



彼は内容を読まずに消去した。
その後、携帯の電源を切った。

「ナツホ?・・・ナツホって、女優の名前?」
彼は軽くうなずくと、携帯電話をかばんにしまった。






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Last updated  Feb 4, 2006 03:42:39 PM
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