Emy's おやすみ前に読む物語

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Apr 11, 2006
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カテゴリ: 連載小説
「姉さんも俺の事、抱いて・・・。


私は彼の背中に手を回した。

“え...これって...赤ちゃんの肌みたい。”

赤ちゃんの肌とか、ビロード生地のような、
柔らかい、しなやかな質感・・・。

あまりに手のひらに気持ちよく...
肩から背中から腰までの、広いビロード生地。

肌の質感なのか、うっすらと産毛なのかは



“ビロードの背中...。”



ぼんやりと目を開けると、私の胸元に彼の髪が見えた。

右手で彼の頬を優しく撫でると、喜ぶ子犬のように
私に唇を重ねてきた。

“まだ 男の子じゃないの・・・。”

―― 25歳。

年齢は大人だけど、私の為に私を満たそうとする彼は、
“男の子”のように、純に映った。


―― ところが一変。
ショーツを脱がされた後は・・・。


いつもの彼の繊細さは、さっきの彼の純情は

私の頭の中の回路がパニックを起こしていた。

そのショックと言ったら、草食動物と信じきっていた
見た目にも可愛い動物が本当は貪欲な肉食動物だった、
と知った時のようだった。




「・・・姉さん、少しガマンしてね。」



「――息、吐いて。」

彼の言うとおりにする。


――私は彼を深く受け入れた。
ビロードに爪を立てる。


彼が動き始めると、私の髪や耳に彼の熱い息がかかる。

いつもの静かな彼からは想像もつかない、
早くて野蛮な息づかい。

ビロードに爪跡がつく。



でも、どこかで冷静で、彼がいとおしいと思った。

母性のようなものなのかも。



彼を、白くてフワフワした気持ちのよい何かで
包んであげたくなるような気がしていた――。






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Last updated  Feb 10, 2007 11:30:10 PM
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