Emy's おやすみ前に読む物語

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Apr 15, 2006
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カテゴリ: 連載小説




出社して松永を給湯室に呼び出した。
いよいよ給湯室デビューする。

「松永、私 分かったんだけど、ヒーローの男の子って
 まつげが長くて背中がすっごくキレイでしょ。」

「う~ん、ヒーローの背中まではちょっと気がつきませんでした。
 って言うか姉さん、あっ係長、
 私今日 朝から会議資料作ってて忙しいんですよ。
 後で聞きますから。



「そう?」

「・・・なんか、きれい。」 


松永が出て行った。

短い給湯室デビュー、終了。
でもこれで充分。



正直、詳しく話せる訳でもない。

私も仕事に戻って行った。










――新プロジェクトが始まり1ヶ月が経った。

仕事の順調もだが、部下からの私への
上司としての評価がとても高かった。

私は以前の評判があまり良くなかったらしい。


仕事の指導や相談はもちろん、流行の話、
芸能人の話、そして男の話まで・・・

いわゆる話せる上司と言う事で、上々だった。



ロストヴァージンが私の心に余裕をくれた。




松永からも、


 なんか私、ヤキモチです。
 私以外に “姉さん” と呼ばせないで下さいよ。」






プロジェクトチームに入っていない松永は、
「一番の仲良し」を主張し、さらに続ける。

「最近忙しすぎて泊まりにも行けなくなった。
 レンタルショップの右の席の男の子に忘れられちゃう。」


あの日から1ヶ月・・・。



恋人にもなれない、友達としても会い辛くなってしまった彼。

あの日から、毎日のようにあった一言だけのメールも
来なくなってしまった。

私も送ろうとしたが、何て送ってよいか分からない。
彼との関係をあいまいにしておきたかった。




――彼は私を困らせない良い子。
寝た子を起こす必要はない。――




To BE Continued...





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Last updated  Apr 15, 2006 03:11:24 PM
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