2006/11/30
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テーマ: 社交ダンス(9914)
カテゴリ: 競技会関連
日本の社交ダンス界で今年一番のイベントといったら、なんと言ってもプロ・スタンダード世界選手権でしょう。

ブラックプールやUK戦といった通常のダンス競技会は誰でも参加できますから、世界各国からたくさんの選手が集結します。

しかし世界選手権は、各国の代表2組ずつしか参加できない底辺の高い試合です。

そして今年は、そのスタンダード大会が日本で開催されたんです。

日本からは、今年統一戦で1,2を争う闘いを繰り広げた谷堂組と柳橋組が代表として参加していました。

ダンス雑誌などで、もう既に皆さん結果はご存知のことと思いますが、今更のように録画しておいた大会の様子を見ましたのでご紹介します。

決勝に残ったのはイタリア、イギリス、アメリカ各2組ずつでした。

優勝はイタリアのミルコ・ゴッゾーリ&アレッシア・ベティ組。

アレッシアは笑わないんです。



はじめて競技会に出たときから「笑顔笑顔」っていつも言われていたわたしには不思議でした。

だって、他の選手はみなさんニッコニコで踊ってるんですよ。

解説の檜山さんは、彼らの微動だにしないお互いの位置関係、自由自在な踊りを、『小気味よいジャズの即興的な掛け合いを見るようだ』と評していました。



2004年にプロデビューした彼らはすぐその年にイタリアの第二代表として選手権に参加し、いきなり5位に入賞するという快挙。

そして『ダンスはスポーツではなく、アートだ。』と言いきって、翌年には世界チャンピオンに輝き、3大大会を制覇しました。

アレッシアは試合前のインタビューに答えてこんなことを言っていました。

「イギリスの選手はみんな素晴らしい。なんで自分達がチャンピオンになれたのか分からない。」

また、ゴッゾーリは、「チャンピオンより”ダンサー”として記憶に残りたい。」とのこと。

彼らは、マーカス&カレン・ヒルトンのダンスを初めて見たとき、フットワーク、ポジション、パワー、ムーブメントといった全てのテクニックにおいて最高だと感じ、鳥肌が立ったと言っています。

「ヒルトン組のダンスからは言葉が聞こえるんです。2人を包む、何か特別な風を感じました。」

ヒルトン組ってそんなに凄い選手だったんですね。10年間も世界チャンピオンの座に君臨していたそうです。






予選2回で、準決勝、決勝と進んでいく中で、勝ち残っていく選手の特徴として次のような点を解説されていました。

1 ヒップ、ボディ、ショルダーの積み木がきちんと積み上がっている
2 ショルダーラインがすっきりときれい
3 疲れてきてもボディトーンやトップラインのゆるみがない
4 ボディをいっぱいに使って二人がコミュニケーションしながら踊っている

6 種目によって使う筋肉が全然違うので、それに対応できる踊りこみをしてきている

表彰式でイタリアの国歌が流れたとき、なんと全く無表情のスペードのクイーンが泣いていました。

ミルコは元気に歌ってます。(この2人の共通項はダンスだけなの?)

彼は別の女性と結婚しているんですね。金の指輪が光っていました。アレッシアさんは、セリエAの選手と付き合ってるとか。

解説の檜山さんはこう言っておられました。

「今がんばらなかったら、いつがんばるんだという瞬間が、競技人生には必ず訪れる。そのチャンスを掴み取ったものがチャンピオンになる。」

オナーダンスのタンゴは、まさに絶品でした。

ゆったりした法衣のようなドレスを身にまとったアレッシアは、ゴッゾーリの切れ味最高の名刀的リードに的確に反応し、まさに2人はオレンジ色の風でした。

そして私の記憶の中ではたぶんこの時初めて、スペードのクイーンがうれしそうな笑顔を見せていました。











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Last updated  2006/11/30 12:13:12 AM
コメント(16) | コメントを書く


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Re:プロ・スタンダード世界選手権(11/30)  
nyanpal  さん
ミルコはとても素直でコーチャー達にも可愛がられてるらしい、
と、先生が教えてくれましたっけ。
そう、やっぱり上手くなるには素直じゃなきゃね~。
と、リーダーをにらんだわ。

今はまだ『ミルコ組』って感じなんだけど、
アレッシアがもう一つハジケてくれると、このカップルは
ヒルトン組より印象深くなるかも。
(2006/11/30 01:27:25 AM)

Re:プロ・スタンダード世界選手権(11/30)  
あっぷるじゅうす さん
今年のUK戦リポートで、かのA野先生がアレッシァについて、
”まるで娼婦のような大人の色気を出すことに成功している。全てのダンサーがシンデレラである必要はない。彼女はプロとして自分を心得て演出している。”
だそうです。
アタシだったら一次落ちだぁ。
(2006/11/30 09:39:45 AM)

知らない世界にコメント書くのって恐縮ですが・・・  
超・斎藤@会社の昼休み さん
プロのスタンダードって、強烈な魅力を発するアートですね(←意味不明)

>アレッシアは笑わないんです。
>さながらサイボーグかスペードのクイーンのよう。

口で雑に呼吸したりとかもしないんでしょうね。
スペードのクイーンていうと、タロットの剣を持っている女王でしょうか。
沈着冷静なイメージですね。 (2006/11/30 12:26:40 PM)

アート  
トニー さん
この4日で書いたものは、自分の目では見ていませんが、読んでいるだけで、イメージが湧いてきます。「ダンスはアートだ」ということですが、StarTreesさんのブログもアートです。内容も素晴らしいですが、書く技術、書くことの感性の素晴らしさに、改めて、感心しました。 (2006/11/30 12:40:17 PM)

Re:プロ・スタンダード世界選手権(11/30)  
かふぇりん  さん
そういえば、アレッシアって笑顔で踊ってないですね。
リーダーいわく、すっごく気が強そうだと。。。^^;
しかも、彼女のドレスっていっつもデザインがかわってて、お世辞にも着てみたいと思うようなドレスはないのよね。(それでも、最近はずいぶん普通に?なってきたけど。。。^^;)
イタリアの選手は、クィックやタンゴの切れ味・スピードは抜群ですね。ため息でます! (2006/11/30 02:27:27 PM)

Re:プロ・スタンダード世界選手権(11/30)  
Rodemu  さん
年々社交ダンスがメジャーになってきていますよね。
テレビ番組も増えて目にする機会も多くなったような気がします。
私がイメージしていたのは映画の中で上流階級の人達が踊ってるような
のんびりと優雅なものだけだと思っていたんですけど、
ハードなものが多いですよね。
けっこう年配の方でも、ボディラインが美しいのにもビックリです。
スポーツでもあり、アートでもあり、健康長寿の秘訣にもつながるかもしれませんね。

(2006/11/30 03:49:53 PM)

Re:プロ・スタンダード世界選手権(11/30)  
Arabesqu  さん
私には、やはり、ヒルトン組の印象が今でも強いですね。スタンダードを変えた選手だと思います。ダンスをアートにしたのは、彼らではないかな。それまでは、やはりダンスはダンスだったと思います。
そして、そこから、また新たな創造性を持った選手が登場してくるのは素晴らしいことですね。 (2006/11/30 03:54:46 PM)

nyanpalさん  
StarTrees  さん
よくイングリッシュ・スタイルとかイタリアン・スタイルとか最近耳にするんですけど、私にはその違いがいまいち分らないんですよ。
ゴッゾーリのは、イタリアンテイストのイングリッシュ・スタイルなんだとか言われても、ヘ~^^くらいなもんでして。
ゴッゾーリのことゴムゾーリとか呼んでたしなあ。
(2006/11/30 04:54:59 PM)

あっぷるじゅうすさん  
StarTrees  さん
確かにアレッシアさんは、プリンセスタイプじゃないですよね。
同じイタリア人でも、いまアマチュアの世界チャンピオンになってるドミニコ・ソワレのパートナーのジョイアさんはプリンセスタイプです。
あの、ちょっとパンクっぽい化粧は娼婦風の演出だったんですか。
(2006/11/30 04:55:37 PM)

超・斎藤@会社の昼休みさん  
StarTrees  さん
クール・ビューティって感じですね。
『マトリックス』っていう映画に出て来たトリニティ、私大好きなんですけど、そんな感じです。サイバーパンク風。
でも、化粧とった時の素の顔見てびっっくりしました。すっごい普通の人だから。
(2006/11/30 04:56:15 PM)

トニーさん  
StarTrees  さん
随分褒めていただいてありがとうございます。
試合がないとネタがなくて、HDDに溜まってた録画番組の掘り起こしみたいなここ一週間です。
でも、その内容を皆さんにお伝えしようと思いながら見ると、ただ漫然と見るよりずっと真剣に見ますから勉強になりますね。
(2006/11/30 04:56:53 PM)

かふぇりんさん  
StarTrees  さん
アレッシアさんはこの世界戦で3着ドレスを着替えていましたよ。1次予選はオレンジのわりとピッタリした感じのドレス、2次予選のウィンナーズワルツのときから薄いピンクのドレス、そして決勝がビルマのお坊さんが着るようなゆったりしたオレンジのドレスでした。私には着られないですね。巻き付いちゃって、春巻きになりそうです。
そういえば、スタンダードの選手もセルタンしてるのかなって思ったんです。白人の割にはみなさん肌の色が濃い気がして。そのほうが引き締まって見えるからかしら。
(2006/11/30 04:58:33 PM)

Rodemuさん  
StarTrees  さん
世界戦のようなレベルになってくると、特にプロは年齢別なんてないので若いうちしか出来ないんですけど、アマチュアなら長く競技生活を続けられますからこれから第2の人生を迎えられる団塊の世代の方々にも人気が高まるかもしれないですね。
おっしゃる通り、気軽に始められるスポーツで、技を磨くことによってより美しくなるアートでもあり、さらにほどほどにやってる分には健康にもいいですから。
(2006/11/30 04:59:28 PM)

Arabesquさん  
StarTrees  さん
審判で来ていたドニーもヒルトン組が偉大すぎたみたいなことを言ってました。私はものゴゴロついた時(?)にはすでにルッカになっていて、そのあとホーキンス、ホーソンときてゴッゾーリなので、ヒルトンのことはいまいち分らないんです。いろいろなスタイルが交錯して入り交じる、いまは過渡期なのかもしれないですね。
(2006/11/30 05:00:16 PM)

Re:プロ・スタンダード世界選手権(11/30)  
ダンシングベア さん
はじめまして。
競技はしていませんが、毎日読むのを楽しみにしています。
StarTreesさんの文章は引きつけるものがあります。
ダンスのこともずいぶん教えて頂きました。
惜しげなく書いてくださるのが嬉しいです。

(2006/11/30 11:00:16 PM)

ダンシングベアさん  
StarTrees  さん
コメントありがとうございます。
楽しんでいただけると、わたしも励みになります。
ほとんどはアホな失敗談ばかりですが、これからもどうぞよろしくお願いします。
(2006/12/01 11:03:20 AM)

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