2023/02/25
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テーマ: 社交ダンス(9893)
カテゴリ: TVのはなし
『あなたたちは天使なのです。』

陽光学苑の寄宿生たちは、4年生になると校長先生から特別なお話を聞かされることになっていました。

親はなく、子も持てず、臓器提供者として生まれてきたクローン人間たちの運命についてです。

10歳くらいの子供にはその深刻さが本当に伝わっているとは思えませんでしたが、大人になるにつれ、同じ人間でありながら夢を持つことも許されない短い人生の意味に向き合うことになっていきます。





森の中の隔離された施設・陽光学苑では、図工の授業が重要視されています。

生徒たちはテレビの存在も知らず、外部からの情報は皆無でしたので、先生の『作品は魂を映し出す』と言う言葉を信じそれが当たり前だと思っていました。

時々訪れるマダムさんと呼んでいる女性に作品が気に入られると、学校内で行われる交換会で物品を購入できる校内限定の通貨が与えられ、それがほぼ唯一無二の楽しみとなっています。





恭子は優しく賢い女の子でした。

絵が下手で、いじめられっ子の友彦をいつも気にかけて助けています。







しかし外の世界を見てみたいと塀を越えた友彦の友達2人は戻っては来ませんでした。

血まみれの靴以外は…。

たつ子先生は学校の方針に馴染めず心を病んで去っていきます。





卒業すると臓器提供が始まるまでの数年間、同じ境遇にある他校の卒業生らとグループに別れて共同生活することになっていました。

外の世界に慣れるための訓練と、提供者たちを世話する介護人となるための準備です。

恭子(綾瀬はるか)は、友彦(三浦春馬)と美和(水川あさみ)と共にブラウンハウスに入りました。





美和は子供の頃から恭子と一緒にいて、わがままを言っては恭子に甘やかしてもらうのを好む女の子です。

恭子が大事にしていた友彦からのプレゼントのCDを盗んだり、二人が惹かれあっているのを察知すると強引に友彦を自分の恋人にしたりして、常に恭子を自分の方に向けさせようとしていました。





陽光学苑でクールに恭子たちを見ていたマナミ(中井ノエミ)は、卒業後、提供者たちの人権を取り戻す運動を起こそうとしているホワイトハウスに入り、ブラウンハウスで孤立していた恭子も仲間に入るよう働きかけてきます。

自分の命は自分のもの、私たちは家畜ではない。たとえ親友が心臓を欲しがっても、この心臓はあげられない。

マナミの必死の訴えは心を打ちましたね。







原作は英語で2005年に出版され、その年のブッカー賞最終候補にもなりました。





映画化や舞台化はされていますが、テレビドラマ化は日本が最初だそうで、2016年にTBSの金曜ドラマ全10話で放送されました。





色々考えさせられる、かなり重いテーマのドラマです。

ディア・ハンター シンドラーのリスト のように、忘れたくても忘れられない物語の一つになると思いました。







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Last updated  2023/02/25 12:05:48 PM
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