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2005.11.14
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カテゴリ: 食関係
『インド駐在生活!』読みました。

 発展途上国に行って、まず衛生感覚の違いに度肝を抜かれ、見るモノ触れるモノがバイ菌だらけに見えてしまうというのは、よく聞く話だが、この著者のアレルギーぶりは、相当なもの。滞在中、生モノは一切タブー。フレッシュ苺は、"皮”を剥いて食べる。卵は必ずしっかり炒めたパラパラのスクランブルエッグ。薄めたイソジンに浸けてから使うパセリ。水牛の牛乳はパス。洗剤、トイレットペーパーに至るまで生活品の全てを日本から持参したという徹底ぶりに、最初、いささか閉口してしまったが、有る意味、潔癖で生真面目な現代日本人を拡大鏡で見るようだ。事前の情報収集に加え、先輩駐在員夫人のアドバイス(「皮を剥けるもの野菜果物以外は加熱すること」「卵、牛乳は日を入れてから」「肉、魚は鮮度をよく見る」など)を忠実に守り、他の日本人らと協調しながらの暮らしは、ナイーブですらある。
 先輩方に付いて市場への買い物にもチャレンジするが、普段スーパーで、既に下処理されパックされた魚や肉を買っているのが当たり前になっていると、まずニオイがあることに驚き、つづいて、売り場に氷がないことにおののき、値切り合戦に白旗を揚げ、結局「食料送付制度」(日本人に必要な食材を調達できる会社の救済措置があるらしい)や「買い出し休暇」(日本のデパートの支店などがあるシンガポールなどへ日本の食材を買いに行くための休暇があるそうだ)を利用して、冷凍の切り身や干物、餃子などの冷凍食品、ハム、ベーコン、ビール、酒、野菜、果物、はては生卵までをどっさりと3カ月分ぐらい購入するに至った。
 そうやって貫いた日本食。帰国後、自らを自嘲まじりに振り返り、笑うに笑えない経験を綴ったのが本書だ。著者は、まっすぐで真面目で、とても正直な方だという印象を受ける。
食の側面からすると「"くさや"を、箸でつつきながらも、なんとか食べきった」という表現は、必ずしも的確ではないような気がするが、生活は食べることだけではない。メイドさんや運転手との付き合い方から、大工や技工士さんらとの掛け合い等々は、まさにそんな感じだ。この本は、夫を支え、また、まだ抵抗力も十分ではなかろう子供を守ろうと、著者なりに必死で戦かった奮闘記でもある。
 駐在員として日本文化を守りつつインドでの暮らしをこなすことは、学生の留学やホームステイとは、ちょっと勝手がちがう。バイカルチャーで暮らすのは、大変なことなのだと思う。それでバランスを崩してノイローゼになる方も少なくないと聞く。
 著者、神崎有里子さんは、1995年から98年までインド・ボンベイに駐在。帰国5年後、この本を書かれた。末尾に、「ボンベイでの3年余りの日々に生活に心から感謝している」と語っている。"くさや” は、ちょっと胸焼けを起こしはしたものの、なんとか消化吸収され、ちゃんと人生の栄養となっているようだ。





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Last updated  2005.11.15 12:03:53
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