2003年03月17日
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それは俺が高校生だったころの話だ。

例えば、帰ろうと思ったら鞄が無く、あれっと思うと彼女が持っているのだ。で「駅まで一緒に帰ろう」と言うのだ。
イヤだ~!
と思っても彼女はそれを決して許してはくれない。で、俺もあまり邪険にするのも可愛そうだと思いしぶしぶ送ってあげるのだ。(前回と同じ出だしだ、笑)
そんなある日のことである。彼女が家に遊びに来ないかと言うのである。俺は当然、
嫌!
と言うところであるが、何故かその日は機嫌が良く。
「ああ、いーよ」
とお気楽に返事をしてしまったのである。

夕方、彼女の家に向かう途中、どこを見ても ラブホ だらけ。
右を見ても、左を見ても ラブホ
すこし 身の危険を感じる 多感な年頃の俺は、ちょっと気がまえていた。が、それは懸念に終わった。
やがて彼女の家に到着するとかなり古い家だった。
で促されるままに家に入ろうとすると、妙に中が騒がしい。お経の声がする。なんだか嫌な予感に襲われた。
が、今更ご辞退することも出来ず、おずおずと中に入ると、広い玄関のすぐ横の部屋の障子に 揺らめく火影と人の影、そして太鼓の音にけたたましい読経の声 ・・・。
思わず一気に引いてしまった。
お前家は平安貴族か!
という時代錯誤な激しい突っ込みを心の中で入れつつも、俺は完全にびびってしまった。
なんてこった、来なければよかった(涙)
が今更遅かった。俺はそんな不気味な玄関に一人取り残され、逃げるかどうか思案に暮れていたが、やがてうるさい読経が終わり、部屋の明かりが灯ってがやがやと穏やかな雰囲気が漂ってきた。
と、急に障子が開かれ、部屋に充満していた煙が外に流れ出した。
おずおずと中を見ると、部屋の中央に護摩を炊いたらしき儀式の跡があり、周囲でかなり多くの主婦らしき人たちが寛いでいた。一仕事終わった感じだ。
するとその中に彼女もいて、こっちをむいてにっこり笑い、なにやらおじさんに話しかけている。どうやら教祖様のようだ。するとおじさんが俺に話しかけてきた。

嫌です! こころの中で叫ぶ俺。
でも、もはや今更である。俺は観念して靴を脱いで上がりこんだ。
すると今度は、上の服を脱げと言う。
嫌です! こころの中で叫ぶ俺。
でも、もはや今更である。俺は観念して言うがままに服を脱いで床に横たわった。
するとおじさん、炊いたばかりの熱い護摩のかすを布に包んで背中に押し当てるではないか!
熱!
「あつつ、ちょっとあついんですけど」
俺が言うと、
「男やろ、我慢せい!」
精神論!嫌~!
結局表も裏も焼かれすっかり低温火傷で、ひりひり。
そして彼女は言うのだ。
「これで健康になれるよ」
こんなんで健康にならんでもいいっつーか、火傷してんじゃん(T-T)

彼女の家は、古くからの独自の宗教の家だったのだ。でおじさんは、彼女の父親だった。

そりゃ、こんな家庭で過ごしゃぁ背後霊が見えても仕方無いよね!

とつくづく思わされたのである。


つづく(つづくんかい!)





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最終更新日  2003年03月18日 13時52分10秒
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