さて小満ん師匠の登場。噺は冬の定番「時そば」。流しの蕎麦屋を相手に何だかんだと世辞を言う客、びた銭でお代を払うとき何故か「今何時だい?」と時を聞くが。。。誰でもやるお馴染みのネタだが、流石に名人桂文楽の直弟子! 本寸法の「時そば」を聴くことができました。ホンモノだけが持つ可笑しさを味わって欲しいやね。続く圓太郎師匠、ネタは「化け物使い」。奉公人が居着かないほど人使いの荒いご隠居に仕えてきた奉公人の杢助、ご隠居が化け物屋敷に引っ越すと聞いてやめるという。すっかり引っ越しを済ませて立ち去ると、たったひとりのご隠居の前にぞぞぞ~一つ目小僧が現れる。ご隠居、怯むことなく小僧に用を言いつけ、こき使う。そして次の日。。。日常が突然荒唐無稽なSFホラー?にならぬ化け物噺に、落語の面白さを堪能! 春風亭小朝門下の圓太郎師匠、面白さも別格大本山。
仲入りの後も圓太郎師匠、ネタは「唖の釣り」。近頃羽振りのいい七兵衛、わけを聞く与太郎に殺生禁断の上野寛永寺の不忍池で鯉を釣っていると話してしまう。与太郎は自分も連れて行かないとばらすとせがむ。人目をはばかり夜釣りに、役人に見つかったら親孝行のためと嘘をつくようにと別れる。与太郎、馬鹿な大漁に大騒ぎ、そこへ見回りの役人が。。。大げさなジェスチャーが面白い。達者な師匠の芸に会場は笑いの渦に。
トリは小満ん師匠、ネタは珍しい「盃の殿様」。大名の遊びは壮絶なもの。気鬱の病に効果があると殿様、大名行列で吉原通い。すっかり良くなったと思ったら参勤交代でお国入り。家来と帰国祝いの酒を酌み交わすうち、江戸の花魁にも盃をと早足自慢を使いに出す。三百里の道を盃かついでえっさっさ。殿様の馬鹿さ加減を笑った落語は多いが、ここまでくると笑うしかありません。落語って奥が深いですねえ。
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