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2006年03月23日
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カテゴリ: 露野
 寒い。

 ふと我に返ると、いつのまにか月はかなり傾き、庭に降りた夥しい露で、私の座っていたきざはしまでが濡れていた。私の身に着けた衣は湿り、心地よかった空気は今やひどく冷たく感じられる。私は寛げていた胸元をかき寄せ、きざはしの上で足を組み直して、空を見上げた。

 久しぶりに思い出した二つの大切な思い出。

 ほとんど天と地ほどに違う二人の女の思い出が、なぜ今でもこれほど心に残るのか。それも、二人との出会いの時、私は既に初老に差しかかろうとしており、本来ならそのような情熱など薄れてしまうはずの年頃の思い出に過ぎないのに。

 だが、それはたぶん、その女たちにとってその恋がかけがえのないものであったことを、私が理解できるようになっていたからだろう。

 この世の名残の最期の恋。

 生涯でただ一度の恋。

 どちらも切なく哀しい。

 もう老い先短い身ではあるが、私は死ぬまで二人のことを忘れることはないだろう。






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最終更新日  2006年03月23日 16時04分04秒
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