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2007年10月19日
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カテゴリ: 蒼鬼
 やがて、中央の幕屋の奥から直衣を着た人物が現れた。御簾が半ば下ろされていて顔は見えないが、長く引かれた直衣の裾を見ると、良房をはじめ全ての朝臣たちが一斉に平伏した。

 文徳帝のお出ましである。

 文徳帝が座につかれたのを確認すると、良房は左の幕屋から進み出て、大声で言った。

「これより、競馬の儀を始める。競馬は十番。多く勝った方の推挙する皇子が、次の東宮にお立ちになる」

 そして、良房は自分の周りはおろか帝の幕屋までぐるりと睨(ね)めつけ、有無を言わさぬ強い口調で言った。

「これは、恐れ多くも主上の御夢にお立ちなされた天照大神の御託宣である。結果に意義を申し立てる者には、大神の神罰が下ると心得よ」

 ざわめく馬場の中央に、馬乗り装束を身につけた武官たちに手綱を引かれた、二十頭の馬が引き出されて来た。

 左方は、いずれも見事な駿馬ぞろいである。黒毛、鹿毛と取りどりの毛並みは艶やかに輝き、脚や腹に隆々とした若々しい筋肉が躍動していた。

 一方、右方の馬といえば、神代の昔に生まれ合わせたのかと思わせるような老馬ばかり。



 貴族たちは互いに顔を見合わせ、勝負あったようだなと、競馬が始まる前から囁きを交わしていた。





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最終更新日  2007年10月19日 12時39分57秒
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