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2007年12月29日
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カテゴリ: 蒼鬼
 不審に思う良房に目も向けずに、文徳帝はしばし考え込んでいるようだった。そして、声を震わせて良房に尋ねた。

「明子には度々祈祷を施したと言うが、何の験もないのか? 高徳の僧を呼んでみたか?」

「もちろんでございます。先頃も、真言宗の真雅らを集めて祈祷をしたばかりで」

「天台の者たちはどうだ。何なら、私の護持僧の円仁を呼んでも良いが」

「恐れながら、既にお願いいたしました。それに、お弟子の円珍には明子の護持僧にもなってもらいましたが、効き目はございませぬ」

 それを聞いて、文徳帝は暗い溜め息をついた。額に皺を寄せて、青ざめた唇を噛んでいる。どうやら本気で明子のことを案じているらしい。

 そのような文徳帝の顔を、惟喬親王はしばらくじっと眺めていたが、ふと何かを思いついたのか、文徳帝の御前に進み出て言った。

「そう言えば、この間私が交野へ鷹狩に行った時、土地の者が奇妙な噂話を聞かせてくれました」

「どんな話だ」



「何でも、大和国の葛城山の山頂に、金剛山というところがあって、そこに一人の修験者が住んでいるのだそうです。その修験者は大層優れた験力を持っていて、自らは山の頂にいながら、下の里まで鉢を飛ばして食べ物を受け取ったり、谷川まで瓶を遣わして水を汲んだりするのだとか。里の者もこの修験者を頼りにしていて、病者が出ると金剛山まで米などを運んでいくそうです。そうすると、たちまちのうちに病者は元気になり、どんなに祓っても落ちなかった物怪もたちどころに消え失せるとか」


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最終更新日  2007年12月29日 19時19分58秒
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