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2008年02月01日
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カテゴリ: 蒼鬼
「では、あの時の蒼い鬼火は……」

 早良親王はくっくっと嘲笑うような小さな笑い声を立てながら言った。

「われらはお前がまだ子供の頃から、その強い野心と人を人とも思わぬ高慢さに目をつけてきた。だからあの時、お前のその欲望がどれほどのものかを試してみたのだ。しかし、己の命を永らえるために、死人の肉まで食らうとは。しかも、人々を導くはずの尊い僧の身でありながら。なかなかに面白い男であると、われらも感心したのだ。それで、お前にあの力を授けた。お前はその力を上手く使って良く立ち回った。あの位争いの日まではな。だが、お前はしくじった。お前は有能な男かも知れぬが、運がない。もうこの辺で捨て頃かとも思ったが……」

 早良親王は冷たい微笑を浮かべて言った。

「お前には不動明王がついておる。不動明王を感得するほどの法力を身につけているものなど、この国にはほとんどいない。それに、お前の中にはまだ欲望が渦巻いておる」

 早良親王は周りに控える御霊たちを見渡してから言った。

「お前に、もう一度だけ機会を与えよう。お前のその力を使って、己の思うままに欲望を果たせ。そして、存分にこの世を乱れさせるのだ」

 そして、ほのぼのと明け始めた遠くの山の端を指差した。

「この山の彼方に、葛城という山がある。その山に篭り、さらにお前に力を磨け。葛城山はその昔役小角が孔雀明王を感得したと言われる霊峰だ。そこでお前も孔雀の咒法を学ぶが良い。それに、大和の大王家によって葛城山に封じられたという一言主の大神も、きっとお前に力を貸してくれるであろう」


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最終更新日  2008年02月01日 12時38分55秒
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