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2008年04月18日
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カテゴリ: 蒼鬼
 文徳帝は吐き捨てるようにそう言うと、しばらく黙ってしまった。だが、明子が自分をじっと見つめているのに気づくと、優しく視線を戻して、明子を慰めるように言った。

「それで、そなたには出来るだけ逢わないよう決めた。逢えば逢うほど、そなたが恋しくなるのがわかっていたから。どうしても逢わなければならない時は、出来るだけそなたに無関心でいるよう努めた。だが、それがどれほど苦しかったか。あまりにも苦しいので、もう良房につまらぬ意地を張るのなど止そうと、何度も思ったものだ。特に、側でそなたが伏しているときなど、つい想いが募ってそなたを抱きしめたりせぬよう、自分を抑えるのに必死だった。いつも背を向けて、そなたの方を見ないようにしていたのは、そなたに心を奪われてしまうのが怖かったからなのだよ。それなのに、まさかそなたが他の男に奪われてしまうとは……」

 文徳帝は胸に手を当てて低くうめいた。

「あの葛城上人という男に、そなたの祈祷を命じさせたのはこの私だ。そなたが物怪にひどく苦しめられ、もはやどのような祈祷も効かないと聞いて、私はいても立ってもいられなかった。それで、藁にも縋るつもりであの男を連れてくるよう良房に命じたのだが、それが仇になるとは。当麻鴨継にそなたとあの男のことを聞いた時、私はもう目の前が真っ暗になって、怒りのあまり卒倒しそうだった。殺しても飽き足りぬと本気で思った。だが、それと共に、私は自分の馬鹿さ加減にも気づいたのだ」


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最終更新日  2008年04月18日 11時46分24秒
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