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2008年11月10日
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カテゴリ: 光明遍照
 ところがである。ある日突然、里へ国府の役人がやってきた。筑紫の警護につく防人として、兵士を何人か出さねばならないという。そして、徴発された数人の男たちの中に乙麻呂も入っていた。

 里の者は、乙麻呂は結婚したばかりだから勘弁してくれといったが、そんなことを考慮するような役人ではない。乙麻呂は数日のうちに荷物をまとめて筑紫へ出発せざるをえなくなった。

 それでも、乙麻呂はいつもの笑顔で堅香子にこう言ったそうだ。わしは三年経ったら必ず元気に戻ってくる。それまで、里の者の力を借りて田畑を守り、わしをここで待っていてくれ、と。堅香子はその言葉にけなげに頷き、乙麻呂を送り出した。

 だが、堅香子は生来寂しがりでか弱い、男に縋らねば生きては行けない女だった。たった一人で逞しく生き延びていく強さなど、精神的にも肉体的にも持ち合わせてはいない。

 その上、堅香子の美貌にかねてから目をつけていた里の男が、乙麻呂がいなくなったのをさいわい、田畑の手伝いをする代わりにと堅香子に言い寄ってきたのだという。

 乙麻呂を失った悲しみと一人暮らしの心細さ。親戚はまるで頼りにならず助けてくれるのは好色な者たちばかり。

 寂しさと居辛さに苛まれた堅香子は、とうとう乙麻呂の後を追って里を出てしまったのだという。


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最終更新日  2008年11月10日 12時20分35秒
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