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2009年02月01日
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カテゴリ: 山吹の井戸
 力を込めて釣瓶を引っ張りながら、少将はふと得意の絶頂だった頃の妹が詠んだ歌を思い出した。

  都人きてもをらなむ蛙なくあがたのゐどの山吹の花

(都人よ、どうぞこちらへいらっしゃって、手折ってくださいな。かじかの鳴く県の井戸の美しい山吹の花を)

 あの頃のこの井戸殿に、どれほど多くの都人が山吹の花たる妹を手折らんとして集ってきたことだろう。

 妹はその頃から歌の上手として都の人々に知られるようになっていた。そして、その歌才の噂が広がるほどに、求婚してくる男たちが妹の周りに群がるようになった。

 確かに、妹の歌は悪くはないと思う。数多の求婚者たちを羨ましく思い、妹へ嫉妬を感じるわけでもない。内裏に仕える女房である少将は、宮廷人として恥ずかしからぬ歌才をそれなりに身につけていたし、妹に言い寄っている男たちよりずっと身分高く美しい人々とも日々接していた。

 それになにより、少将の心の中には、他の人とは変えがたいある御方の面影がある。

 本来なら、少将は姉として妹の才能を喜び、その女としての幸福の訪れを寿いでいるはずだろう。


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最終更新日  2009年02月01日 18時16分51秒
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