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2009年04月13日
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カテゴリ: 山吹の井戸
 しかし、その頃の少将は、どれほど思いをかけても振り向いてはくれない醍醐帝に悩み、わが心の孤独を嘆き、一人寝の寂しさに身を打ち震わせていた。

 ほんの一時でいいから温もりを得たい、渇きに喘ぐ心と身体を癒したい。

 その欲望はついに少将を突き動かし、自分の局に男が密かに通ってくることを、とうとう少将は許してしまったのである。

 だが、結果は悲惨なものだった。

 確かに、男は少将の渇きを癒してはくれた。誰のものであろうと、人の温もりは相手の身体を暖め、逞しい腕や胸は女の心に安らぎを与えてくれる。

 だが、男の腕から解放された時、少将は深い失望感と嫌悪感を味わっていた。

 欲望の熱が冷めると、少将はもはやその男の側にいることが耐えられなかった。男から恋人らしい優しさや愛情を求められると、虫唾が走るような感覚を覚える。少将にとってその男は、ただ一時の慰めに過ぎず、身体は与えても心は一欠片も与えてはいなかったのである。

 少将はしばらくの間我慢してその男を受け入れた。すぐに関係を絶つのは男に悪いような気がしたからだ。

 だが、そんな無理が長続きするはずもない。男と関係を持つことにやがて嫌気がさした少将は、次第に男を避けるようになった。そして、少将に取りすがってやり直しを懇願した男も、しばらくして地方官を拝命すると、他の女を伴って遠くへ去ってしまったのである。


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最終更新日  2009年04月13日 11時33分04秒
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