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2011年08月30日
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カテゴリ: きりぎりす
 辺りが騒がしい。

 かしましい鳥の囀(さえず)り。庭先を掃く雑司女の無遠慮な喋り声。それに、西の対を新築している工人が仕事を始めたのだろうか、遠くで槌を振うような音もする。

 ああ、もう夜があけたのか。嫌な夢を見た。道端で亡者を拾った咎(とが)で、地獄の責め苦にあわされるとは。

 堀河は欠伸をしながら身体を伸ばし、ゆっくりと畳の上に身を起こした。すると、目の前に据えられている帳台が、嫌でも目に入る。

 帳の上がったままの帳台の中では、昨夜の男が昨夜のままの姿で寝ていた。寝不足の堀河の頭は混乱し、絶望的な気分が襲って来る。

 夢じゃない……やはり自分はとんでもない厄介を背負い込んでしまったのだ。

 堀河は恐る恐る帳台に近づき、中を覗き込んでみた。

 男はぐったりと茵の上に横臥していたが、息遣いは意外に安らかだった。

 浅黒い顔に、濃い眉とわりあい通った鼻筋。乱れた蓬髪に覆われてはいるものの、明るい朝の光の中で初めて見る男の顔は、そう見苦しくはなかった。



 左のこめかみに、三日月型に並んだ目立つ三つのほくろがある。

 堀河はそのほくろに指を触れ、それから掌で額を覆ってみた。熱はないようだ。


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最終更新日  2011年08月30日 13時39分03秒
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